JP2005080029A - 移動体通信装置を使用した緊急指令システム又は緊急指令メール配信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 緊急事態対応に関する従来の仕組みを改善したビジネス方法であって、しかもシステムの簡素化及びコストダウンを図るという基本的な思想に基づいて、緊急事態が発生した際に緊急指令を正確かつ迅速に伝達することを可能にする移動体通信装置を使用した緊急指令システム又は緊急メール配信方法を提供することを目的とする。
【解決手段】緊急指令メールを発信する発信用携帯端末装置10と、緊急指令メールを中継及び配信する中継・配信装置20と、緊急指令メールを受信する受信用携帯端末装置30とから構成され、各装置をそれぞれ無線回線A、Bを介して接続して中継・配信装置20を移動可能にした。
【選択図】 図1
【解決手段】緊急指令メールを発信する発信用携帯端末装置10と、緊急指令メールを中継及び配信する中継・配信装置20と、緊急指令メールを受信する受信用携帯端末装置30とから構成され、各装置をそれぞれ無線回線A、Bを介して接続して中継・配信装置20を移動可能にした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、緊急事態が発生した際に緊急指令を正確かつ迅速に伝達することを可能にする移動体通信装置を使用した緊急指令システム又は緊急指令メール配信方法に関する。
緊急事態の際の対応に関する従来から存在する仕組みとしては、例えば、消防隊員を召集する場合、火災等の災害発生時において現場隊員だけで手におえないと判断したとき、現場から要請を受けた本部は、サイレンを鳴らし防災無線等で火災現場情報と受持ち分団の出動を告知するのが一般的である。
しかしながら、現場に関する正確な状況や必要な情報などを迅速に伝達することは困難であるため、消防隊員の現場への到着が遅れたり、情報の欠落に起因する準備不足により消火活動等に支障をきたすことが問題となている。
近年、このような緊急事態の際の対応に関して、携帯電話などの携帯端末装置を情報伝達手段として用いることにより、緊急メールをインターネットを介して携帯端末装置に一斉同報配信して現場に関する正確な状況や必要な情報などを迅速に伝達する方法が考えらる。この方法は、とりわけ防災現場等においては極めて有効であるといえる。
このように緊急メールをインターネットを介して配信する場合、メール配信機能を備えたメールサーバを所定場所に設置しておく必要がある。すなわち、現状のシステムにおいてメールサーバは固定式であり、このメールサーバに接続する電話線や電源もいずれも有線であるため、大規模災害時においてメールサーバが機能しないという問題が生じるおそれがある。
一方、本願特許出願に関連する先行技術としては、メールサーバ(ノートパソコン)と携帯電話接続装置とからなる非常時用の緊急用メールサーバが考えられている。この緊急用メールサーバは、メールの送受信に携帯電話網を使用することを特徴とするものである。
しかしながら、このような緊急用メールサーバでは、n人の発信者からメールを配信する場合、メールサーバ(ノートパソコン)がn台、携帯電話機がn×2台必要となってくるので、このシステムでは、各現場から迅速かつ正確な情報を配信するために非常時用の緊急用メールサーバを複数台設置するとシステムコストが高くなるという問題を有している。
そこで、本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、緊急事態対応に関する従来の仕組みを改善したビジネス方法であって、しかもシステムの簡素化及びコストダウンを図るという基本的な思想に基づいて、緊急事態が発生した際に緊急指令を正確かつ迅速に伝達することを可能にする移動体通信装置を使用した緊急指令システム又は緊急メール配信方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、緊急指令メールを発信する発信用携帯端末装置と、前記緊急指令メールを中継及び配信する中継・配信装置と、前記緊急指令メールを受信する受信用携帯端末装置とから構成され、各装置をそれぞれ無線回線を介して接続して前記中継・配信装置を移動可能にせしめた構成を採用したのである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の前記無線回線はデータ通信網又は携帯電話網であることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の前記移動可能な中継・配信装置は受信装置とメールサーバと発信装置と電源装置とから構成され、前記受信装置は緊急指令メールを受信する受信用アンテナを備え、前記メールサーバはメール受信部と、認証管理テーブルに格納されている認証情報に基づいてユーザ認証を実行するユーザ認証部と、アドレス管理テーブルに格納されている配信先情報に基いて配信先を決定する配信先決定部と、メール配信部とを備え、前記発信装置は緊急指令メールを発信する複数の発信用携帯電話機を備え、前記電源装置は非常用電源を備えたことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、発信者が発信用携帯端末装置を操作して予め登録したアドレスに緊急指令メールを発信するステップ、移動可能な中継・配信装置を介して緊急指令メールを中継するとともに指定されたアドレスに登録された受信者へ緊急指令メールを配信するステップ、受信者が受信用携帯端末装置を通じて緊急指令メールを受信するステップからなる。
以上のように、本発明によれば、各現場から発信された緊急指令メールがすべて無線回線を介して受信用携帯端末装置に配信されるとともに、移動可能な中継・配信装置は大規模災害時においても任意の場所に移動させて本システムを常時稼働させることができるため、緊急事態の情報伝達手段として極めて有効である。
また、移動可能な中継・配信装置は、受信装置とメールサーバと発信装置と電源装置とから構成されており、各現場に発信用携帯端末装置を複数台設置すれば、各現場の発信用携帯端末装置から発信された緊急指令メールを1台の中継・配信装置を通じて複数台の受信用端末装置に配信することができるため、システムの簡素化及びコストダウンを図ることが可能になる。
以下、本発明の実施の一形態について、図面を参酌しながら説明する。
図1は、本発明にかかる移動体通信装置を使用した緊急指令システムの概要を示す説明図である。
図1に示すように、10は緊急指令メールを発信する際に発信者が操作する発信用携帯端末装置、20は緊急指令メールを中継及び配信する中継・配信装置、30は受信者が緊急指令メールを受信する受信用携帯端末装置である。発信用携帯端末装置10と中継・配信装置20と受信用携帯端末装置30との間は、いずれも無線回線A、Bを介して接続される。この無線回線A、Bは、端末装置間において電子メールの一斉同報配信が可能なデータ通信網又は携帯電話網を利用する。したがって、本発明は、中継・配信装置20を含めて全て移動体通信装置を使用した緊急指令システムであることを特徴とする。このため、各現場から発信された緊急指令メールがすべて無線回線A、Bを介して受信用携帯端末装置30に配信されるとともに、移動可能な中継・配信装置20は大規模災害時においても任意の場所に移動させて本システムを常時稼働させることができる。なお、発信用携帯端末装置10と受信用携帯端末装置30は、電子メール送受信機能を備えた携帯端末装置であって、緊急事態における連絡体制に基づいて予め決められた発信者と受信者のそれぞれの数に対応できるように複数台設けておく必要がある。
中継・配信装置20は、図1に示すように、メールサーバ21と、受信装置22と、発信装置23と、電源装置24とから構成される。以下、各構成の内容について説明する。
図2は、メールサーバの構成を示すブロック図である。図2に示すように、メールサーバ21は、メール受信部51、ユーザ認証部52、認証管理テーブル53、配信先決定部54、アドレス管理テーブル55、メール配信部56から構成される。メールサーバ21は、CPU等の演算処理装置、データを格納するROM、RAM等の記憶装置、外部装置との接続を行なうインターフェイス回路からなるハードウエア資源と、電子メールの一斉同報配信を実行する通信制御プログラムからなるソフトウエア資源とが一体になって実現される。これにより、メールサーバ21は、受信装置22を経由して受信した緊急指令メールを中継するとともに指定されたアドレスに登録された受信者へ発信装置23を経由して緊急指令メールを配信することができる。
認証管理テーブル53には、端末番号、ID、パスワードなどの予め登録された認証情報が格納されており、ユーザ認証部52は、これらの認証情報に基いて受信装置22を経由して受信した緊急指令メールのユーザ認証を実行する。これにより、ユーザ認証に基づいてアクセスの許可が判断されるので、許可された発信者から送信された緊急指令メール以外の不正なアクセスを防止することができる。
アドレス管理テーブル55には、配信先グループのアドレスを予め関連付けておいた配信先情報が格納されており、配信先決定部54は、この配信先情報に基づいて発信装置23を経由して緊急指令メールを配信する。
以下に、配信先グループのアドレスを予め関連付けておいた配信先情報の例を説明する。表1は消防団の分団ごとの呼び出し、表2は消防団の小隊ごとの呼び出しに対応させたアドレス管理テーブルの構成例を示している。なお、各分団の構成人員のメールアドレス(表示省略)は、アドレス管理テーブル55に予め格納されている。例えば、A町の消防団は、10の分団で構成され、各分団の構成人員は15名とする。また、2つの分団をまとめて1つの小隊を組織する。この場合、表1又は表2に示すように、分団ごとの呼び出しを行なうための10の指定アドレス、小隊ごとの呼び出しを行なうための5の指定アドレスがそれぞれの配信先グループに分けて予め関連付けられている。メールアドレスの構成については、種々のパターンが考えられるが、、表1又は表2に示すアドレス構成例「26120XY」については、「26」が都道府県コード、「120」が市町村コード、「XY」が呼び出し区分コードを表わしている。
また、受信装置22は、無線回線Aを介して複数の発信用携帯端末装置10から送信されてくる緊急指令メールを一括して受信する受信用アンテナを備えている。
また、発信装置23は、無線回線Bを介して複数の受信用携帯端末装置30へ配信されてる緊急指令メールを送信する複数台の携帯電話機を備えている。
また、電源装置24は、蓄電池などの非常用電源を備えておくことにより、非常事態において通常の商用電源が停電により使用できなくなった場合でも、移動可能な中継・配信装置20を任意の場所に移動させて本システムを常時稼働させることができる。
以上のように、各現場に発信用携帯端末装置10を複数台設置すれば、各現場の発信用携帯端末装置10から発信された緊急指令メールを1台の中継・配信装置20を通じて複数台の受信用端末装置30に配信することができるため、システムの簡素化及びコストダウンを図ることが可能になる。また、1台の中継・配信装置20を複数の組織や機関などで共用することにより、経済的な運用を行なうことが可能になる。
次に、本発明にかかる移動体通信装置を使用した緊急指令メール配信方法について説明する。図3は、緊急指令メール配信方法の実施手順を示すフローチャートである。
発信者が発信用携帯端末装置10を操作して予め登録したアドレスに緊急指令メールを発信するステップ、移動可能な中継・配信装置20を介して緊急指令メールを中継するとともに指定されたアドレスに登録された受信者へ緊急指令メールを配信するステップ、受信者が受信用携帯端末装置30を通じて緊急指令メールを受信するステップから構成される。以下、各ステップの内容について説明する。
図3に示すように、発信者が発信用携帯端末装置10を操作して予め登録したアドレスに緊急指令メールを発信するステップは、緊急メール作成(S10)、配信先指定(S20)、メール送信(S30)の手順により実行される。例えば、消防団の場合、常備消防隊員が火災現場に到着し、火災の規模から団員の召集が必要であると判断したとき、発信用携帯端末装置10を操作して必要な分団を召集するための緊急メールを作成する(S10)。このとき、予め作成しておいた召集区分ごとの例文を用意しておくと、緊急メールを迅速に作成することができる。次に、配信先グループから召集が必要な分団の指定アドレスを選択して配信先を指定した後(S20)、中継・配信装置20に対してメールを送信する(S30)
次に、移動可能な中継・配信装置20を介して緊急指令メールを中継するとともに指定されたアドレスに登録された受信者へ緊急指令メールを配信するステップは、中継・配信装置20においてメール受信(S40)、ユーザ認証(S50)、配信先決定(S60)、メール配信(S70)の手順により実行される。例えば、緊急メールの配信先が、表1に示す指定アドレス「2601201@119.jp」である場合、配信先グループから第1分団(15名)に配信先が決定され(S60)、この15名の団員に対してメールが一斉同報配信される(S70)。
そして、第1分団に属する15名の団員は、各自の受信用携帯端末装置30を通じてメールを受信する(S80)。また、同メールを中継・配信装置20から緊急メールを発信した発信用携帯端末装置10にも送信することにより、発信者は、緊急メールが中継・配信装置20から受信用携帯端末装置30に配信されたことを確認することができる(S90)。
このように、各現場の発信用携帯端末装置10から発信された緊急指令メールが、移動可能な中継・配信装置20を経由して受信用携帯端末装置30に確実に配信されるので、大規模災害時における緊急事態に対応したメール配信方法として極めて有効である。
10 発信用携帯端末装置
20 中継・配信装置
21 メールサーバ
22 受信装置
23 発信装置
24 非常用電源
30 受信用携帯端末装置
51 メール受信部
52 ユーザ認証部
53 認証管理テーブル
54 配信先決定部
55 アドレス管理テーブル
56 メール配信部
A 無線回線
B 無線回線
20 中継・配信装置
21 メールサーバ
22 受信装置
23 発信装置
24 非常用電源
30 受信用携帯端末装置
51 メール受信部
52 ユーザ認証部
53 認証管理テーブル
54 配信先決定部
55 アドレス管理テーブル
56 メール配信部
A 無線回線
B 無線回線
Claims (4)
- 緊急指令メールを発信する発信用携帯端末装置と、前記緊急指令メールを中継及び配信する中継・配信装置と、前記緊急指令メールを受信する受信用携帯端末装置とから構成され、各装置をそれぞれ無線回線を介して接続して前記中継・配信装置を移動可能にせしめた移動体通信装置を使用した緊急指令システム。
- 請求項1に記載の前記無線回線は、データ通信網又は携帯電話網であることを特徴とする移動体通信装置を使用した緊急指令システム。
- 請求項1に記載の前記移動可能な中継・配信装置は、受信装置とメールサーバと発信装置と電源装置とから構成され、前記受信装置は緊急指令メールを受信する受信用アンテナを備え、前記メールサーバはメール受信部と、認証管理テーブルに格納されている認証情報に基づいてユーザ認証を実行するユーザ認証部と、アドレス管理テーブルに格納されている配信先情報に基いて配信先を決定する配信先決定部と、メール配信部とを備え、前記発信装置は緊急指令メールを発信する複数の発信用携帯電話機を備え、前記電源装置は非常用電源を備えたことを特徴とする移動体通信装置を使用した緊急指令システム。
- 発信者が発信用携帯端末装置を操作して予め登録したアドレスに緊急指令メールを発信するステップ、移動可能な中継・配信装置を介して緊急指令メールを中継するとともに指定されたアドレスに登録された受信者へ緊急指令メールを配信するステップ、受信者が受信用携帯端末装置を通じて緊急指令メールを受信するステップからなる移動体通信装置を使用した緊急指令メール配信方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003309487A JP2005080029A (ja) | 2003-09-02 | 2003-09-02 | 移動体通信装置を使用した緊急指令システム又は緊急指令メール配信方法 |
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JP2003309487A JP2005080029A (ja) | 2003-09-02 | 2003-09-02 | 移動体通信装置を使用した緊急指令システム又は緊急指令メール配信方法 |
Publications (1)
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JP2003309487A Pending JP2005080029A (ja) | 2003-09-02 | 2003-09-02 | 移動体通信装置を使用した緊急指令システム又は緊急指令メール配信方法 |
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JP (1) | JP2005080029A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008167140A (ja) * | 2006-12-28 | 2008-07-17 | Kenwood Corp | 地区防災無線システム |
JP2019145159A (ja) * | 2019-04-25 | 2019-08-29 | 能美防災株式会社 | 支援システム |
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2003
- 2003-09-02 JP JP2003309487A patent/JP2005080029A/ja active Pending
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