JP4963327B2 - バルーンカテーテルの保管装置 - Google Patents

バルーンカテーテルの保管装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4963327B2
JP4963327B2 JP2010133944A JP2010133944A JP4963327B2 JP 4963327 B2 JP4963327 B2 JP 4963327B2 JP 2010133944 A JP2010133944 A JP 2010133944A JP 2010133944 A JP2010133944 A JP 2010133944A JP 4963327 B2 JP4963327 B2 JP 4963327B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
balloon
balloon catheter
stylet
rear end
end side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010133944A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011255086A (ja
Inventor
倫弘 池ヶ谷
梓 ▲高▼木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Intecc Co Ltd
Original Assignee
Asahi Intecc Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Intecc Co Ltd filed Critical Asahi Intecc Co Ltd
Priority to JP2010133944A priority Critical patent/JP4963327B2/ja
Priority to EP11164574.3A priority patent/EP2394689B1/en
Publication of JP2011255086A publication Critical patent/JP2011255086A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4963327B2 publication Critical patent/JP4963327B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/002Packages specially adapted therefor ; catheter kit packages
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/01Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
    • A61M2025/0183Rapid exchange or monorail catheters
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/10Balloon catheters
    • A61M2025/1043Balloon catheters with special features or adapted for special applications
    • A61M2025/1081Balloon catheters with special features or adapted for special applications having sheaths or the like for covering the balloon but not forming a permanent part of the balloon, e.g. retractable, dissolvable or tearable sheaths

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Anesthesiology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Description

本発明は、スタイレットの固定具を有するバルーンカテーテルの保管装置に関する。
従来、血管等の体腔内の狭窄部等を拡張するためにバルーンカテーテルが用いられている。バルーンカテーテルには、内部に挿通されるガイドワイヤを素早く交換できるように、比較的短いガイドワイヤルーメンを有する、所謂、迅速交換式のものがある(例えば、下記特許文献1参照)。迅速交換式のバルーンカテーテルは、バルーンの後端側のアウターシャフトの側面にガイドワイヤルーメンを構成するインナーシャフトの開口部を有して、カテーテルの先端部分のみにガイドワイヤルーメン用のインナーシャフトを備える。
このような迅速交換式のバルーンカテーテルにおけるガイドワイヤルーメンが存在する先端側の部分は、後端側の部分に比較して柔軟な構成となっている。これはガイドワイヤルーメンを有しないアウターシャフトの後端側には、コアワイヤと呼ばれるカテーテルの剛性を調整するワイヤが挿入されたり、硬度の高い樹脂が用いられたりするためである。
このガイドワイヤルーメンが存在する先端側部分が折れ曲がることや、ガイドワイヤルーメンが潰れることを防止するために、バルーンカテーテルを使用する前の状態では、ガイドワイヤルーメンの全長に亘ってスタイレットと呼ばれる芯材が挿入されている。
また、バルーンカテーテルは、使用される前の状態においては、拡張前のバルーンを適切に折り畳んだ状態を維持するために、折り畳まれた状態のバルーンは、バルーンカバーと呼ばれる筒状の部材に挿入されている(例えば、下記特許文献2参照)。
更に、このような使用前の状態のバルーンカテーテルは、渦巻き状に巻かれたチューブ状の収納具に収納されて、バルーンカテーテルの末端に取り付けられたコネクタが収納具に固定されたコネクタ保持部に保持された状態となっている(例えば、下記特許文献3参照)。
特表平10−503386号公報 米国特許第5,342,307号明細書 特開2004−290395号公報
上記したようなバルーンカテーテルを医師等の手技者が使用する際には、コネクタをコネクタ保持部から外して、カテーテルをチューブ状の収納具から引き出す。バルーンカテーテルが抜き出される際に、ガイドワイヤルーメンに挿入されているスタイレットがカテーテルの後端側に変位する場合がある。このように変位して後端側ガイドワイヤポートから突出したスタイレットの後端がコネクタ保持部に接触し、スタイレットがカテーテルのアウターシャフトから離れるように屈曲する等して、後端側ガイドワイヤポート近傍を損傷させてしまう可能性があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、バルーンカテーテルの先端部分を保護するスタイレットがバルーンカテーテルを損傷することを防止することができるバルーンカテーテルの保管装置を提供することを目的とする。
本願発明では、上記の課題は以下に列挙される手段により解決がなされる。
<1>迅速交換式のバルーンカテーテルの保管装置であって、前記バルーンカテーテルのガイドワイヤルーメンに挿入されるスタイレットと、前記バルーンカテーテルのバルーンを折り畳まれた状態で包囲するバルーンカバーと、前記バルーンカテーテルの先端部から離間した位置で前記バルーンカバーに前記スタイレットを固定し、前記バルーンカテーテルの前記ガイドワイヤルーメンの後端側開口部に対する前記スタイレットの後端の位置を規制する固定具とを備えることを特徴とするバルーンカテーテルの保管装置。
<2>前記固定具は、前記バルーンカバーと一体的に形成されていることを特徴とする態様1に記載のバルーンカテーテルの保管装置。
<3>前記固定具は、前記バルーンカバーと分離可能に別体として形成されていることを特徴とする態様1に記載のバルーンカテーテルの保管装置。
<1>本発明のバルーンカテーテルの保管装置は、固定具がバルーンカテーテルの先端部から離間した位置でスタイレットを保持し、スタイレットをバルーンカバーに固定する。これによって、スタイレットの後端のバルーンカテーテルの後端側開口部に対する位置を規制することができる。このためスタイレットの後端が突出した状態でバルーンカテーテルが収納具から抜き出されることが防止できる。
従って、バルーンカテーテルの後端側開口部から突出したスタイレットの後端が収納具のコネクタ保持部に接触し、スタイレットが屈曲することによって、バルーンカテーテルの後端側開口部近傍を損傷することが可及的に防止できる。
また、固定具とバルーンカテーテルの先端部とは一定の距離離間した状態が維持されているため、固定具とバルーンカテーテルの先端部が接触し、バルーンカテーテルの先端部を損傷することも可及的に防止できる。
<2>本発明の態様2では、固定具をバルーンカバーと一体的に形成したために、バルーンカバーと固定具とを同時に取り付け、取り外しすることができるため、バルーンカテーテルへの組み付けを迅速に行うことができると共に、使用する際に迅速に手技が開始できる。また、部品点数が減少するために保管装置の管理が容易となる。
<3>本発明の態様3では、固定具をバルーンカバーと分離可能に別体として形成したために、固定具及びスタイレットを取り外した後でも、バルーンカバーを再度利用することが可能となる。即ち、一旦拡張したバルーンを再び折り畳む際にバルーンカバーを利用して折り畳みを適切に行うことができる。
図1は、本実施の形態のバルーンカテーテルの保管装置が使用されるバルーンカテーテルの全体図である。 図2は、本実施の形態のバルーンカテーテルの保管装置と共に使用される収納具を示した図である。 図3は、図2のA部の内部を示した図である。 図4は、図1のバルーンカテーテルにスタイレットが挿入された際の後端側ガイドワイヤポートの周辺を示した図である。 図5は、本実施の形態の固定具を示した図である。 図6は、第2の実施の形態の固定具を示した図である。 図7は、第3の実施の形態の固定具を示した図である。
本実施の形態のバルーンカテーテルの保管装置を説明する前に、まず、本実施の形態のバルーンカテーテルの保管装置が使用される迅速交換式のバルーンカテーテルの概要について図1を参照しつつ説明する。尚、図1は、各構成部分の理解を容易とするために一部の構成について誇張して図示している。
図1において、図示左側が体内に挿入される先端側(遠位側)、右側が医師等の手技者によって操作される後端側(手元側、基端側)である。
バルーンカテーテル10は、例えば、心臓の血管の閉塞部や狭窄部等の治療に用いられるものであり、全長が約1500mm程度のものである。
バルーンカテーテル10は、主にバルーン20、先端側アウターシャフト30、後端側アウターシャフト40、インナーシャフト50、コネクタ60からなる。
先端側アウターシャフト30は、樹脂チューブによって形成した可撓性の円筒状の部材である。
インナーシャフト50は、先端側アウターシャフト30内に同軸状に配置されている。インナーシャフト50は、先端側アウターシャフト30を構成する樹脂チューブと同様の樹脂で形成された円筒状の部材であり、内部にガイドワイヤを挿通させるためのガイドワイヤルーメン51を有している。先端側アウターシャフト30の内周面とインナーシャフト50の外周面の間の間隙は、バルーン20を拡張するための造影剤や生理食塩水等の液体を流通させるための先端側拡張ルーメン36となっている。
インナーシャフト50の後端は、先端側アウターシャフト30の側面に接続されることによって、後端側ガイドワイヤポート54(後端側開口部)を形成している。
尚、バルーンカテーテル10を先端に向かうほど柔軟な構成とするために、先端側アウターシャフト30の後端から後端側ガイドワイヤポート54の近傍まで、先端に向かうほど細径化された金属製のコアシャフトを配置することや、先端側アウターシャフト30における後端側ガイドワイヤポート54の近傍より後端側の樹脂を先端側の樹脂よりも硬度の高いものとして剛性を変化させること等が一般的に行われている。
インナーシャフト50の先端は、先端側アウターシャフト30の先端から延出した延出部52を有し、この延出部52は先端にチップ59を有している。
チップ59は、先端に向かって外径が漸進的に減少するテーパ状の外形を有する部材であり、柔軟な樹脂で形成されている。チップ59は、ガイドワイヤルーメン51の先端部分を構成する筒状の部材であり、先端に先端側ガイドワイヤポート53(先端側開口部)を有する。
バルーン20は、樹脂製の部材であり、軸線方向中央にバルーン20が拡張するための拡張部21と、先端側に先端取付部22、後端側に後端取付部23を有している。
先端取付部22は、インナーシャフト50の延出部52の先端部分に固着されている。
後端取付部23は、先端側アウターシャフト30の先端に固着されている。本実施の形態の場合、後端取付部23は、先端側アウターシャフト30の先端の外周面に固着されている。
インナーシャフト50の延出部52におけるバルーン20の拡張部21の内部に位置する部分には、所定距離離間した一対の放射線不透過性のマーカ25a、25bが取り付けられている。
後端側アウターシャフト40は、内部に後端側拡張ルーメンを有する所謂ハイポチューブと呼ばれるステンレス鋼等の金属製の管状部材である。後端側アウターシャフト40の先端部は、先端側アウターシャフト30の後端部に挿入されて固着されていることにより、後端側拡張ルーメンが先端側アウターシャフト30の先端側拡張ルーメン36と連通するようになっている。
後端側アウターシャフト40の後端には、コネクタ60が取り付けられている。コネクタ60に取り付けられた図示しないインデフレータからバルーン20を拡張するための液体が供給されると、液体は、後端側拡張ルーメンと先端側拡張ルーメン36を通ってバルーン20を拡張するようになっている。
図2は、上記したバルーンカテーテル10が収納される収納具70を示した図である。収納具70は、樹脂製の管状部材71が渦巻き状に形成されたものである。本実施の形態の場合、三重に巻かれた形状となっている。
三重に巻かれた形状において隣接する管状部材71は、複数の連結具72,73によって互いに接続され形状が保持されている。各連結具72,73は、それぞれ管状部材71の外径と略同径の内径を有する溝を有しており、この溝と管状部材71とが嵌め合わされて、管状部材71の形状を保持するようになっている。
連結具73は、最も外側にバルーンカテーテル10のコネクタ60を保持するためのコネクタ保持部73aを有している。コネクタ保持部73aは、コネクタ60の円筒状の部分の外径と略同径の内径を有する溝を有しており、この溝とコネクタ60の円筒状の部分とが嵌め合わされて、コネクタ60を収納具70に保持するようになっている。
このような構成の収納具70に対して、バルーンカテーテル10は、後述する保管装置100が装着された状態で、管状部材71の後端71aから先端71bに向けて挿入され、コネクタ60が連結具73のコネクタ保持部73aに着脱可能に保持されるようになっている。
収納具70内に保管装置100と共に格納されたバルーンカテーテル10の先端は、図2におけるA部に位置する。このA部内を示したものが、図3である。
本実施の形態のバルーンカテーテルの保管装置100は、スタイレット75、バルーンカバー80及び固定具90からなる。
図3に示すように、バルーンカテーテル10が使用される前の状態において、バルーン20は、複数の小片、本実施の形態の場合、3つの小片に分けられてインナーシャフト50の延出部52に巻き付けられるように折り畳まれている。この折り畳まれた状態のバルーン20は、バルーンカバー80に挿入されている。バルーンカバー80は、折り畳まれた状態のバルーン20の外径よりも僅かに大きい内径を有する樹脂製の筒状の部材であり、後端にバルーン20の挿入を容易とするための広口部80aを有する。
バルーンカバー80を形成する樹脂は特に限定されるものではないが、低摩擦性の樹脂がバルーン20に着脱する上で好ましく、本実施の形態の場合、ポリテトラフルオロエチレンが用いられている。
バルーンカバー80の先端には、後述する固定具90と当接する先端部80bが設けられている。
バルーンカバー80はバルーンカテーテル10のバルーン20を包囲する部分から、更に先端方向に延出している。即ち、バルーンカバー80の軸方向の長さは、バルーン20とチップ59を含むバルーンカテーテル10の先端部分の全体を包囲すると共に、後述する固定具90の保持部91が挿入され、且つ、保持部91の先端91aとチップ59の先端との距離Lを確保するだけの寸法を有している。
使用される前の状態において、インナーシャフト50内には、バルーンカテーテル10を収納具70から取り出した際にバルーンカテーテル10の先端部分の折れ曲がりや、ガイドワイヤルーメン51のつぶれを防止するためのスタイレット75が挿入されている。スタイレット75は断面が円形の金属製の線材である。本実施の形態の場合、スタイレット75はステンレス鋼製である。スタイレット75の長さは、インナーシャフト50の長さによって異なるが、本実施の形態の場合、約320mmである。
スタイレット75の先端側は、バルーンカテーテル10の先端側ガイドワイヤポート53から所定距離だけ延出しており、固定具90によって、スタイレット75とバルーンカテーテル10の相対位置は規制されている。本実施の形態の場合、スタイレット75は、先端側ガイドワイヤポート53から約70mm延出するように設定されている。
このように、スタイレット75が位置決めされた時、スタイレット75の後端75aは、図4に示すように、後端側ガイドワイヤポート54に位置するように位置決めされる。尚、スタイレット75の後端75aの後端側ガイドワイヤポート54からの突出量は、後端側ガイドワイヤポート54の損傷を可及的に防止するために、2.0mm以内とすることが好ましい。
固定具90は、樹脂からなる筒状の部材であり、図5に示すように、主に保持部91と規制部92の2つの部分からなる。保持部91は、スタイレット75に密着する部分である。規制部92は、保持部91の外径よりも大きな外径を有する大径部92bと、この大径部92bと保持部91を接続するように細径化された当接面92aを有する。
固定具90を形成する樹脂は特に限定されるものではないが、本実施の形態の場合、ポリテトラフルオロエチレンが用いられている。
固定具90は、規制部92の大径部92bと同径の樹脂チューブを芯金に挿通し、熱によって樹脂チューブを収縮させることによって形成する。即ち、熱によって芯金に密着するまで収縮した部分がスタイレット75の外周面に密着する内周面91bを有する筒状の保持部91となり、収縮させない部分が規制部92の大径部92bとなり、両者の間に規制部92の当接面92aが形成される。
この際に使用される芯金の外径は、スタイレット75の外径よりも若干小さいものを用いる。これによって、装着した固定具90が容易にはスタイレット75上で変位しないようにすることができる。
保持部91の内径は、上記の成形方法から明らかなように、使用されるスタイレット75と密着するためにスタイレット75の外径より若干小さい。保持部91の軸方向の長さは、固定具90のスタイレット75に対する固定を十分なものにするものであれば特に限定されるものでは無い。しかし、図3に示すように、固定具90がバルーンカバー80に当接した際に、保持部91の端部91aとバルーンカテーテル10のチップ59とが接触してチップ59を損傷することを防止するために、保持部91の端部91aとチップ59の先端である先端側ガイドワイヤポート53との間隔を一定の距離Lだけ確保する必要がある。
本実施の形態の場合、保持部91の軸方向の長さは、約10.0mmとされている。この場合、距離Lは約10〜20mmに設定されている。
規制部92の大径部92bの外径は、図3に示すように、保持部91がバルーンカバー80内に挿入され、規制部92の当接面92aがバルーンカバー80の先端部80bと当接するのに十分な大きさを有する必要がある。また、収納具70の管状部材71の内部に収納されるよう、管状部材71の内径よりも十分に小さい必要がある。このため管状部材71に収納されるバルーンカバー80と略同じ外径を有している。
一般的に、バルーンカバー80は、バルーン20のサイズに応じて各種のものがあるが、固定具90が全てのサイズに共通に使用可能なように、本実施の形態の場合、大径部92bの外径は、1.0mm以上に設定されている。
規制部92の軸方向の長さは、特に限定されるものでは無いが、固定具90の着脱を容易とするために約5.0mm程度は確保することが好ましい。また、余りに長くすることは、バルーンカテーテル10を収納具70から抜き出す際に、規制部92が収納具70の管状部材71の内壁に接触する面積が大きくなるため、好ましく無い。
以上の構成に基づいて、本実施の形態のバルーンカテーテルの保管装置100の使用方法について説明する。
バルーンカテーテル10が製造され、滅菌袋に収納される前の段階において、図3に示すように、バルーン20は、複数の小片に分けられてインナーシャフト50の延出部52に巻き付けられるように折り畳まれ、バルーンカバー80に挿入されている。また、インナーシャフト50のガイドワイヤルーメン51内には、スタイレット75が挿入されており、先端側ガイドワイヤポート53から上述した様に一定の長さ延出している。この状態からスタイレット75の先端75b側から固定具90が保持部91の端部91aをバルーンカテーテル10のチップ59に向けて挿入される。
固定具90は、規制部92の当接面92aがバルーンカバー80の先端部80bと当接するまで挿入される。この時、固定具90は、保持部91の端部91aとチップ59の端部である先端側ガイドワイヤポート53とが距離Lだけ離間した状態で位置決めされる。
この際、スタイレット75は、図4に示すように、その後端75aが後端側ガイドワイヤポート54に位置するように位置決めされる。
尚、折り畳まれたバルーン20とバルーンカバー80は密着するように挿入されており、また、最終的な滅菌処理の減圧等によりバルーン20の外表面とバルーンカバー80の内表面はより密着するため、バルーンカバー80がバルーン20に対して変位することは殆ど無い。
バルーンカテーテル10は、この状態で収納具70に管状部材71の後端71aから挿入され、コネクタ60が連結具73のコネクタ保持部73aに固定される。バルーンカテーテル10は、このような状態で滅菌袋内に収納される。
以上のように製造されたバルーンカテーテル10は、固定具90がバルーンカバー80と当接した状態で収納されるため、スタイレット75がバルーンカテーテル10の後端方向に変位することが防止できる。この状態において、固定具90の保持部91の端部91aとチップ59の端部である先端側ガイドワイヤポート53とが距離Lだけ離間した状態が維持されるため、固定具90の先端とバルーンカテーテル10のチップ59とが接触することは無い。このため固定具90を設けたとしてもバルーンカテーテル10のチップ59を損傷することは無い。
バルーンカテーテル10を滅菌袋から取り出して使用する場合、医師等の手技者は、収納具70のコネクタ保持部73aに固定されているコネクタ60を外し、管状部材71からバルーンカテーテル10を抜き出す。この際、バルーンカテーテル10は、管状部材71の内壁面に接触しながら引き出されるが、固定具90とバルーンカバー80の当接によって、スタイレット75がバルーンカテーテル10の後端方向に変位することが防止できる。よって、スタイレット75の後端75aが突出した状態でバルーンカテーテル10が収納具70の管状部材71から抜き出されることが防止できる。このため、後端側ガイドワイヤポート54から突出したスタイレット75が収納具70のコネクタ保持部73aに接触し、スタイレット75が屈曲することによって、後端側ガイドワイヤポート54近傍を損傷することが可及的に防止できる。
このようにして取り出されたバルーンカテーテル10は、手技者によって、スタイレット75及び固定具90が除去されて使用される。固定具90には、大径部92bが設けられているため、手技者はこの部分を摘んで容易に固定具90とスタイレット75を同時に取り外すことができる。
このように、バルーンカバー80をバルーン20上に残した状態で、固定具90とスタイレット75のみを取り外すことが可能である。
一方で、バルーンカバー80をスタイレット75に沿って取り外せば、固定具90は、バルーンカバー80の先端80bと当接面92aによって接触し、一体的な状態を保つため、バルーンカバー80と固定具90及びスタイレット75を同時に取り外すこともできる。
以上のようにバルーンカバー80、固定具90及びスタイレット75が取り外されたバルーンカテーテル10は、体内管に挿入されて、血管内の狭窄部をバルーン20によって拡張する等の治療が行われる。
バルーンカテーテル10による治療が終了した後、狭窄部の拡張が不十分である等の理由からバルーン20を収縮させて体外に取り出されたバルーンカテーテル10を再び体内に挿入して使用することもある。このような場合、手技者はバルーン20を再び良好に折り畳まれた状態とする必要があり、その際、バルーンカバー80を再び使用する場合がある。本実施の形態の固定具90は、バルーンカバー80と別体となっており、バルーンカバー80に特別な部材が付加されていないため、通常の手順でバルーンカバー80を用いてバルーン20を再び良好な状態に折り畳むことができる。
以上述べたように、本実施の形態のバルーンカテーテルの保管装置100は、スタイレット75がバルーンカテーテル10の後端方向に変位することが防止することによって、スタイレット75の後端75aが突出した状態でバルーンカテーテル10が収納具70の管状部材71から抜き出されることが防止できる。このため、後端側ガイドワイヤポート54から突出したスタイレット75が収納具70のコネクタ保持部73aに接触し、スタイレット75が屈曲することによって、後端側ガイドワイヤポート54近傍を損傷することが可及的に防止できる。
また、規制部92によって保持部91の端部91aとバルーンカテーテル10のチップ59とは一定の距離離間した状態が維持されているため、保持部91の端部91aとチップ59が接触し、チップ59を損傷することも可及的に防止できる。
以上述べた実施の形態におけるバルーンカテーテルの保管装置100では、固定具90とバルーンカバー80とを別体としていたが、図6、7に示す第2、第3の実施の形態の様に固定具とバルーンカバーとを一体的な構成としても良い。
図6に示す第2の実施の形態におけるバルーンカテーテルの保管装置200では、バルーン20にバルーンカバー280を装着した後に、スタイレット75とバルーンカバー280との間に接着剤を注入することによって固定具290をバルーンカバー280と一体的に形成したものである。この実施の形態の固定具290は接着剤によって形成されるため、簡単に固定具290を形成できるだけでなく、固定具290とスタイレット75との固着を強固なものとすることができる。
図7に示す第3の実施の形態におけるバルーンカテーテルの保管装置300では、バルーン20にバルーンカバー380を装着した後に、バルーンカバー380の先端部分を熱によって収縮させることにより、固定具390をバルーンカバー380と一体的に形成したものである。保管装置300は、先端側に固定具390を有し、後端側にバルーンカバー380を有する。そして、固定具390の先端に保持部391を有すると共に、固定具390の後端のバルーンカバー380と保持部391との間の遷移部分が規制部392となっている。
この構成は、固定具390が熱によって収縮してスタイレット75に強固に密着した状態となるため、固定具390とスタイレット75との接合を強固なものとすることができる。また、部品点数が減少するため、安価で管理が容易な保管装置300とすることができる。
以上述べた実施の形態では、バルーンカテーテルの保管装置を心臓の血管の治療に用いるバルーンカテーテル10に適用した例を述べたが、他の各種の手技に用いるバルーンカテーテルにも適用することができる。
10 バルーンカテーテル
20 バルーン
30 先端側アウターシャフト
40 後端側アウターシャフト
50 インナーシャフト
51 ガイドワイヤルーメン
53 先端側ガイドワイヤポート(先端側開口部)
54 後端側ガイドワイヤポート(後端側開口部)
59 チップ(先端部)
75 スタイレット
80 バルーンカバー
90 固定具
100 保管装置

Claims (3)

  1. 迅速交換式のバルーンカテーテルの保管装置であって、
    前記バルーンカテーテルのガイドワイヤルーメンに挿入されるスタイレットと、
    前記バルーンカテーテルのバルーンを折り畳まれた状態で包囲するバルーンカバーと、
    前記バルーンカテーテルの先端部から離間した位置で前記バルーンカバーに前記スタイレットを固定し、前記バルーンカテーテルの前記ガイドワイヤルーメンの後端側開口部に対する前記スタイレットの後端の位置を規制する固定具と
    を備えることを特徴とするバルーンカテーテルの保管装置。
  2. 前記固定具は、前記バルーンカバーと一体的に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のバルーンカテーテルの保管装置。
  3. 前記固定具は、前記バルーンカバーと分離可能に別体として形成されていることを特徴とする請求項1に記載のバルーンカテーテルの保管装置。
JP2010133944A 2010-06-11 2010-06-11 バルーンカテーテルの保管装置 Active JP4963327B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010133944A JP4963327B2 (ja) 2010-06-11 2010-06-11 バルーンカテーテルの保管装置
EP11164574.3A EP2394689B1 (en) 2010-06-11 2011-05-03 Storage device for balloon catheter

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010133944A JP4963327B2 (ja) 2010-06-11 2010-06-11 バルーンカテーテルの保管装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011255086A JP2011255086A (ja) 2011-12-22
JP4963327B2 true JP4963327B2 (ja) 2012-06-27

Family

ID=44310834

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010133944A Active JP4963327B2 (ja) 2010-06-11 2010-06-11 バルーンカテーテルの保管装置

Country Status (2)

Country Link
EP (1) EP2394689B1 (ja)
JP (1) JP4963327B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6480217B2 (ja) * 2015-03-13 2019-03-06 テルモ株式会社 バルーンカテーテル保管用器具、およびバルーンカテーテル組立体
JP6525655B2 (ja) * 2015-03-20 2019-06-05 テルモ株式会社 バルーンカテーテル組立体
US9827063B1 (en) * 2016-07-06 2017-11-28 Medtronic Vascular, Inc. Hybrid sealed tray for long catheter delivery systems
JP7060442B2 (ja) * 2018-05-11 2022-04-26 株式会社カネカ 棒状芯材が挿入されたバルーンカテーテルの製造方法
JP7135559B2 (ja) * 2018-08-08 2022-09-13 ニプロ株式会社 カテーテル用ケース
EP4045123A1 (en) * 2019-10-15 2022-08-24 Medtronic Vascular Inc. Protection devices and methods for balloon catheter-type devices

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0228787A1 (en) * 1985-11-08 1987-07-15 Datascope Corp. Prefolded balloon catheter
US5147302A (en) 1989-04-21 1992-09-15 Scimed Life Systems, Inc. Method of shaping a balloon of a balloon catheter
US5242399A (en) * 1990-04-25 1993-09-07 Advanced Cardiovascular Systems, Inc. Method and system for stent delivery
US5352236A (en) * 1992-09-29 1994-10-04 Medtronic, Inc. Balloon protector
FR2718645B1 (fr) 1994-04-15 1996-07-12 Nycomed Lab Sa Cathéter de dilatation à échange rapide.
US6110146A (en) * 1998-09-30 2000-08-29 Medtronic Ave, Inc. Protector for catheter balloon with guidewire backloading system
JP2000116788A (ja) * 1998-10-16 2000-04-25 Piolax Inc カテーテル
US7850643B1 (en) * 1999-09-27 2010-12-14 Advanced Cardiovascular Systems, Inc. Drug diffusion barriers for a catheter assembly
JP2003164528A (ja) * 2001-11-29 2003-06-10 Nippon Sherwood Medical Industries Ltd バルーンカテーテル
US7169162B2 (en) * 2002-07-03 2007-01-30 Orbusneich Medical, Inc. Balloon catheter
JP4280526B2 (ja) 2003-03-26 2009-06-17 テルモ株式会社 医療用器具
JP2004305250A (ja) * 2003-04-02 2004-11-04 Toray Ind Inc 心臓不整脈治療のための装置及び方法
JP4535868B2 (ja) * 2004-12-28 2010-09-01 テルモ株式会社 カテーテル
JP5426320B2 (ja) 2008-10-29 2014-02-26 グリーソンアジア株式会社 カッターブレード検査装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP2394689B1 (en) 2017-06-28
JP2011255086A (ja) 2011-12-22
EP2394689A1 (en) 2011-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4963327B2 (ja) バルーンカテーテルの保管装置
JP5164283B2 (ja) バルーンカテーテル
US20100030141A1 (en) rapid-exchange catheter
JP6440547B2 (ja) バルーンカテーテル
JP2001340468A (ja) 医療用ガイドワイヤ
JP6227193B2 (ja) 内視鏡処置具
EP2758011A1 (en) Microcatheter
JP5605636B2 (ja) バルーンカテーテル
JP5378092B2 (ja) バルーンカテーテル及びシースの加工方法
JP2013527001A (ja) バルーンカテーテル
JP4780688B2 (ja) 医療用のカテーテル装置
JP2012005704A (ja) バルーンカテーテル
JP2013022187A (ja) バルーンカテーテル
WO2014050620A1 (ja) 医療器具
JP2010057770A (ja) カテーテル組立体
JP7217346B2 (ja) バルーンカテーテル
JP6037334B2 (ja) バルーンカテーテル
JP2013106798A (ja) バルーンカテーテル
JP2013056092A (ja) カテーテル
JP5522687B2 (ja) カテーテル
JP6195396B2 (ja) バルーンカテーテル
JP6320007B2 (ja) バルーンカテーテル
JP6199473B1 (ja) ステントキット
JP2019080939A (ja) バルーンカテーテル
JP2012196321A (ja) バルーンカテーテル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110912

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120312

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120322

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4963327

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150406

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D04

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250