JP4962889B2 - 磁気メモリー - Google Patents

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Description

本発明は、電流による書き込み及び読み出しができる新規な磁気メモリーに関する。
電子は、その本来的特性として電荷とスピンを有している。従来のエレクトロニクスは電子の電荷をもっぱら利用したものであるが、近年、電子のもう一つの特性であるスピンを利用したデバイスの開発が盛んである。例えば、電子のスピンを利用したロジックデバイスや、電子のスピンにより電気抵抗を制御する巨大磁気抵抗(GMR)素子や磁気トンネル(TMR)素子が作製されている。
従来の磁気メモリーでは、磁化の向きの違いで情報を記録する。そのため、記録を書き込むためには磁化の向きを制御する必要があるが、従来の技術では電流を流して、それの作る磁界により磁化の向きを制御してきた。
しかし、磁気メモリーが小型化するに従い、磁界を作る電流が大きくなりすぎ、消費電力の点で磁気メモリーのサイズに限界がある。このため、非特許文献1において、電流の作るスピントルクにより磁化の方向を制御する方法が提案され注目を集めている。
ところで、磁性体において、電子のスピン流と磁性体の局在スピン間における角運動量の保存の帰結として、磁気エネルギーと電気エネルギーの変換が可能であることが知られている(非特許文献2)。非特許文献2において、一様に磁化した磁性細線において、電流を流したときに生じる磁場により局在スピンが磁壁(Domain Wall)を形成している場合には、この磁壁が、電子の流れと同じ方向、つまり、電流と逆方向に動くことが報告されている。以下にその原理を説明する。
図8は、従来の電子伝導性の強磁性細線における磁壁及び磁壁の移動を示す図であり、(A)は磁性細線に電流を流す前の磁壁の位置を示し、(B)は電流をΔt秒加えた後の磁壁の移動を示す。なお、磁化は細線の軸方向(z方向)に一様に磁化されるとし、磁性細線の断面積をAとする。磁性細線50に電流密度jの電流を流すと、電流を担う伝導電子のスピン(大きさ1/2)は強磁性的相互作用により局在スピンM(大きさS)の向きと平行になる傾向があり、電流を担う伝導電子はスピン分極したスピン流を形成する。その分極率をpとすると、スピン流js (密度)は、下記(1)式で表される。
ここで、電子の電荷の単位をeとした。
次に、図8(A)に示すように、磁性体の局在スピンMが反転し磁壁51が形成されている場合を考える。局在スピンMの矢印は局在スピンMによる磁化の向きを示す。伝導電子のスピンと磁壁51の局在スピンとの間の角運動量の保存の帰結として、単位時間当たりに磁壁51に流入するスピン流js は、磁壁51の局在スピンの変化量に等しくなり、その結果、磁壁51は、次式(2)で与えられる速度νで電子の流れと同じ方向(電流と逆方向)に動く(図8(B)参照)。
ここで、νc は単位胞の体積(=a3 、aは原子間距離)である。
上記磁壁に関しては、非特許文献3には、断面積が70×45nm2 の磁性材料であるパーロマイ(Ni81Fe19) の細線において、100μAの電流パルスを加えることにより磁壁を駆動できることが報告されている。
J . C. Slonczewski, J. Mag. Mag. Matr. 159 ,p.L1 (1996) A. Yamaguchi et al, Phys. Rev.Lett., 92, p.077205 (2004) E. Saitoh et al, Nature 432,p.203 (2004)
しかしながら、非特許文献1で提案されている方法では、磁界を用いずに電流のみで書き込みが可能になるが、読み出しにはトンネル磁気抵抗(TMR)素子等の別の方法を用いなければならず、書き込みと読み出しが同じ方法、つまり、電流だけで行なうことができないという課題がある。
上記課題に鑑み、本発明は、外部磁場を印加しないで、電流による書き込み及び読み出しができる、新規な磁気メモリーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、強磁性構造体をメモリーセルとする磁気メモリーであって、強磁性構造体の両端部に接続される第1及び第2の電極と、強磁性構造体の中央部に接続される中央電極と、を備え、強磁性構造体の中央部と両端部との間には磁壁を保持できる第1及び第2の磁壁保持部が形成されており、強磁性構造体は細線からなり、両端部及び中央部は幅が広く形成され、第1及び第2の磁壁保持部は、両端部及び中央部よりも幅が狭く形成され、かつ、第1及び第2の磁壁保持部と両端部との間の幅、及び、第1及び第2の磁壁保持部と中央部との間の幅、が徐々に変えられており、強磁性構造体の第1及び第2の電極から電流を流し、電流の向きにより磁壁を第1及び第2の磁壁保持部の何れかに保持することで記憶をさせ、強磁性構造体の第1の電極と中央電極との間に電流を流し、第2の電極と中央電極との間に流れる電流の有無により磁壁が保持されている磁壁保持部を検出して読み出しを行なうことを特徴とする。
上記構成において好ましくは、読み出しの際に第2の電極と前記中央電極との間に電流が検出された場合には、第1及び第2の電極との間に電流を流して、磁壁を読み出し前の磁気保持部へ移動させる。
本発明の他の態様では、強磁性構造体をメモリーセルとする磁気メモリーであって、強磁性構造体の両端部に接続される第1及び第2の電極と、強磁性構造体の中央部に接続される中央電極と、を備え、強磁性構造体の中央部と両端部との間には磁壁を保持できる第1及び第2の磁壁保持部が形成されており、強磁性構造体は積層構造からなり、その両端部及び中央部は幅が広く形成され、第1及び第2の磁壁保持部は、両端部及び中央部よりも幅が狭く形成され、かつ、第1及び第2の磁壁保持部と両端部との間の幅、及び、第1及び第2の磁壁保持部と中央部との間の幅、が徐々に変えられており、強磁性構造体の第1及び第2の電極から電流を流し、電流の向きによって磁壁を第1及び第2の磁壁保持部の何れかに保持することで記憶をさせ、強磁性構造体の第1の電極と中央電極との間に電流を流し、第2の電極と中央電極との間に流れる電流の有無により磁壁が保持されている磁壁保持部を検出して読み出しを行なうことを特徴とする。
上記構成において、好ましくは、読み出しの際に第2の電極と中央電極との間に電流が検出された場合には、第1及び第2の電極間に電流を流して、前記磁壁を読み出し前の磁気保持部へ移動させる。
上記構成によれば、強磁性体からなる強磁性構造体に形成される第1及び第2の磁壁保持部の何れかに、磁壁を安定に保持できる磁気メモリーを提供することができる。この磁壁の位置は、強磁性構造体の両端部に接続される電極間に流す電流で制御できる。そして、この磁壁の位置は、印加する電流の向きを変えることにより移動できる。磁壁の位置は、一端と中央との電極間に電流を流し、他端と中央の電極間に電流が流れるか否かで検知することができ、所謂読み出しも電流により判別することができる。
上記構成において、強磁性構造体の材料は、好ましくは、パーマロイ、鉄、鉄−コバルト合金、鉄−白金合金、サマリウム−コバルト合金の何れかである。
上記構成において、好ましくは、メモリーセルはマトリクス状に配設されている。好ましくは、メモリーセルは基板上にマトリクス状に配設され、さらに、基板上に書き込み及び読み出し回路を備えている。この構造によれば、強磁性構造体をメモリーセルとする新規な磁気メモリーを実現することができる。
本発明によれば、電流によるだけで書き込み及び読み出しができるので、構造が簡単で小型化でき、集積化が容易で消費電力の小さい磁気メモリーを提供することができる。
本発明の磁気メモリーの構造を示す模式図である。 本発明の磁気メモリーにおける磁壁の電流による移動を説明する模式図である。 本発明の磁気メモリーの読み出しを説明する模式図である。 本発明の磁気メモリーの読み出しを説明する模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る磁気メモリーの強磁性構造体を模式的に示すもので、(A)は断面図、(B)は平面図である。 本発明の第3の実施形態に係る磁気メモリーの強磁性構造体を模式的に示すもので、(A)は断面図、(B)は平面図である。 本発明のメモリーセルを用いた磁気メモリーの構成を模式的に示す斜視図である。 従来の電子伝導性の強磁性細線における磁壁及び磁壁の移動を示す図で、(A)は磁性細線に電流を流す前の磁壁の位置を、(B)は電流をΔt秒加えた後の磁壁の移動を示す。
符号の説明
1:磁気メモリー
2:基板
3,23,33:強磁性構造体(メモリーセル)
3A,3B,23A,23B:端部
3C,23C:中央部
4,24,34:第1の磁壁保持部
5,25,35:第2の磁壁保持部
6,26,40:第1の電極
7,27, 41:第2の電極
8,28,42:中央電極
12:磁壁
15:書き込み用電流源
16:読み出し用電流源
17:電流計
34:第1の硬質磁性層
35:第1の軟質磁性層
36:第2の硬質磁性層
37:第2の軟質磁性層
38:第3の硬質磁性層
26A,27A,28A,44,45,46:電極配線
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。各図において同一又は対応する部材には同一符号を用いる。
図1は、本発明の磁気メモリーの構造を示す模式図である。図示するように、本発明の磁気メモリー1は、絶縁基板2上に形成される電子伝導性の強磁性構造体3、図示の場合には強磁性構造体3は細線状をなしている。この強磁性体からなる細線3は、磁気メモリー1の1ビット、即ちメモリーセルとなる。
ここで、強磁性構造体3の材料としては、パーマロイ、鉄、鉄とコバルトとからなる合金(以下、適宜に鉄−コバルト合金と呼ぶ)、鉄と白金とからなる合金(以下、適宜に鉄−白金合金と呼ぶ)、サマリウムとコバルトとからなる合金(以下、適宜にサマリウム−コバルト合金と呼ぶ)を用いることができる。
上記細線3は、厚さがtで、長さがLである。細線3において、その両端部3A,3B及びその中央部3Cは、幅(W1 )が広く形成されている。各端部3A,3Bと中央部3Cとの間には、磁壁を保持するために幅がW1 よりも狭いW2 である第1及び第2の磁壁保持部4,5が形成されている。そして、細線3において、その一端3Aに接続される第1の電極6と、その他端3Bに接続される第2の電極7と、中央部3Cに接続される中央電極8とが形成されている。したがって、磁気メモリー1において、細線3の電極6〜8が接続される箇所の断面積が大きく、これらの電極の間に配設される幅の狭い磁壁保持部4,5は、断面積が小さくなっている。
なお、図示の場合には、2つの磁壁保持部4,5は、端部側及び中央部側から直線的に徐々に寸法を変えて、幅の狭い第1及び第2の磁壁保持部4,5としている。この傾斜線部は、図示の直線ではなく、曲線、直線と曲線との組み合わせなどで形成してもよい。
図2は本発明の磁気メモリーにおける磁壁の電流による移動を説明する模式図である。図2(A)において、磁壁12が第2の磁壁保持部5にあり、矢印は磁化の方向を示している。本発明の磁気メモリー1の場合には、従来例の図5で示した断面積が一定の細線ではなく、細線3には、断面積が小さくくびれた第1及び第2の磁壁保持部4,5が設けられている。この小さい断面積のくびれた第1及び第2の磁壁保持部4,5は、磁壁12の安定な位置である。
ここで、磁性体の交換相互作用の大きさをAex(単位は、J/m)、一軸磁気異方性定数をKu (単位は、J/m3 )とする時、単位面積当りの磁壁の持つエネルギーσw (単位は、J/m2 )は、下記(3)式で与えられる。
したがって、磁壁12に蓄えられるエネルギーは(3)式の値に磁壁保持部4,5の断面積Aa (W2 ×t)を乗じたものとなる。このため、磁壁12は、断面積の小さい磁壁保持部4,5においてエネルギー的に安定となり、何れかの磁壁保持部に保持される。
次に、図2(B)の状態に示すように、第1の電極6と第2の電極7とに書き込み用電流源15を接続して、電流Iを流すと、磁壁12を、左側の第1の磁壁保持部4に移動させることができる。この状態から、電流Iの向きを逆転すれば、磁壁12を、再び第2の磁壁保持部5に移動し、保持することができる(図2(C)参照)。図2(B)に示すように、第1の磁壁保持部4に磁壁12が存在する場合を“1”、図2(A)に示すように第2の磁壁保持部5に磁壁12が存在する場合を“0”とすれば、この状態を、細線3に流す電流の向きにより制御することができる。つまり、磁壁12の存在する場所が“1”か“0”により、2値のデジタル磁気記録、即ち書き込みを行なうことができる。
これにより、磁壁12は、第1及び第2の磁壁保持部4,5の何れかに保持された後は、書き込みのための電流は不要で永久的に保持される。したがって、本発明の磁気メモリー1は不揮発メモリーとなる。
この場合の磁壁の移動速度は上記(2)式で表わされる。細線3の材料として強磁性体のパーマロイを用い、p=0.7、νc =10-29 -3、S=1、j=5×1010A/m2 とすると、磁壁12の移動速度νは、1m/secとなる。したがって、第1及び第2の磁壁保持部4,5の距離L1 を0.1μm(100nm)とすれば、その移動時間tはL1 /νから計算でき、t=100nsecとなる。この磁壁12の移動時間が書き込みに要する時間tw となる。したがって、本発明の磁気メモリー1によれば、高速に書き込みができる。
次に、本発明の磁気メモリーにおける読み出し動作について説明する。
図3及び図4は本発明の磁気メモリーの読み出しを説明する模式図である。図3(A)に示すように磁壁12が第2の磁壁保持部5に保持されている場合、第2の電極7と中央電極8との間に読み出し用電流源16を接続し、電流Ir を流すことにより、磁壁12は速度νで、中央電極8に対向する位置へ移動する。その後は、磁壁12は、ポテンシャルV(z0 )の勾配のために磁壁保持部4まで移動する(図3(B)参照)。この場合には、(2)式に従って、第1の電極6と中央電極7との間に電流が流れ、電流計17により検出することができる。
図3(B)の状態で、読み出しはされるが、磁壁12が、右側の第2の磁壁保持部5から他側の磁壁保持部4へ移動するので、電流計16により検出が終了したら、再度、磁壁12を元の第2の磁壁保持部4へ戻せばよい。即ち、磁壁12を読み出し前の状態に戻す。この磁壁12の第2の磁壁保持部5への移動は、第1及び第2の電極6,7に書き込み用の電流源15を接続し、パルス電流を印加して行なうことができる(図3(C)参照)。
一方、図4に示すように、図3(A)に示す場合とは逆に、磁壁12が最初から第1の磁壁保持部4に存在していた場合には、第2の電極7と中央電極8との間に接続されている読み出し用電流源16から電流を印加しても磁壁12は動かない。このため、第1の電極6と中央電極8との間には電流は流れない。この状態を電流計17により検出することができる。なお、上記読み出しは、第2の電極7と中央電極8との間に読み出し用電流源16を接続したが、読み出し用電流源16は、第1の電極6と中央電極8との間に接続してもよい。この場合には、第2の電極7と中央電極8との間に電流計17を接続して、電流を検出すればよい。
上記の方法では、細線3に流す電流により磁壁12の位置が第1の磁壁保持部4にあるか、第2の磁壁保持部5にあるかを判定することができる。これが読み出し動作である。図3(A)に示すように、書き込み時間tw が100nsecである場合には、読み出し電流のパルス幅tr も同程度の100nsec程度で行なうことができる。また、図4の場合には、磁壁12が移動しないので、書き込み時間tw よりも短い、例えば1/10程度の10nsecオーダーの高速で行なうことができる。したがって、本発明の磁気メモリーにおいては、読み出しを高速に行なうことができる。
以下、本発明の磁気メモリーの第1及び第2の磁壁保持部に形成されるエネルギー障壁について説明する。
細線3において、磁壁12が存在し得る第1及び第2の磁壁保持部4,5と中央部3Cとの間を隔てるエネルギー障壁ΔEは、下記(4)式で与えられる。
ここで、Ab は、中央部3C、即ち電極8が接続している幅の広い部分の断面積であり、Ab =W1 ×tである。
本発明の磁気メモリーの寸法として、細線3においてその厚さtを50nm、幅W1 を200nm、磁壁保持部4,5の幅W2 を100nmとした場合には、幅の広い中央部3Cなどの断面積Ab が10-14 2 となり、磁壁保持部4,5の断面積Aa が5×10-15 2 となる。
さらに、パーマロイからなる細線3の物質パラメータとして、交換相互作用の大きさをAex=10-11 J/m、一軸磁気異方性定数Ku =105 J/m3 、スピン分極率p=0.7としたときには、上記(3)式より、磁壁12の持つエネルギーσw は、σw =10-3J/m2 が得られる。
これから、磁壁12の位置である磁壁保持部4,5間を隔てるエネルギー障壁ΔEが、上記(4)式により、5×10-18 J(31.2eV)と計算される。このエネルギー障壁ΔEは十分に大きいので、本発明の磁気メモリー1は、通常の使用温度で安定して動作させることができる。
本発明の磁気メモリーの書き込みに要する電流について説明する。
上記計算において、磁壁12の存在し得る第1及び第2の磁壁保持部4,5の断面積は、50nm×100nm(5×10-15 2 )である。一方、断面積が70×45nm2 のパーロマイ(Ni81Fe19) の細線において、100μAの電流パルスを加えることにより磁壁を駆動できることが非特許文献3に示されている。したがって、本発明の磁気メモリーにおいても、非特許文献3で示された程度の電流パルスを用いることにより、十分に書き込みを行なうことができると予測できる。
本発明の磁気メモリー1においては、細線3の抵抗も小さいので、電流を流したときの電圧降下も1mV程度なので、消費電力も極めて小さくできる。
上記構成の本発明の磁気メモリー1は、基板2上に、図1で示した1ビットのメモリーセル3をX,Yマトリクスとなるように格子状に多数配列し、書き込み及び読み出し用の周辺回路を設ければ、大容量の磁気メモリーを構成することができる。
本発明の第2の実施形態に係る磁気メモリーについて以下に説明する。
図5は本発明の第2の実施形態に係る磁気メモリー20の強磁性構造体23を模式的に示すもので、(A)は断面図、(B)は平面図である。
図1のメモリーセルに用いる強磁性構造体が平面構造であるのに対して、図5(A)に示すように、強磁性構造体23は、紙面の下から上に積層される構造を有している。強磁性構造体23は、積層方向(Y軸方向)の厚さがLである。磁性体構造23において、その両端部23A,23B及びその中央部23Cは、幅(W1 )が広く形成されている。各端部23A,23Bと中央部23Cとの間には、磁壁を保持するために幅がW1 よりも狭いW2 である第1及び第2の磁壁保持部24,25が形成されている。そして、強磁性構造体23において、その一端23Aに接続される第1の電極26と、その他端23Bに接続される第2の電極27と、中央部23Cに接続される中央電極28とが形成されている。したがって、磁気メモリー20において、強磁性構造体23の電極26〜8が接続される箇所の断面積が大きく、これらの電極の間に配設される幅の狭い磁壁保持部24,25は、断面積が小さくなっている。
図5(B)は、図5(A)に示す強磁性構造体をその上部の一端部23A側から見た平面図であり、第1の電極26と第2の電極27と中央電極28とには、それぞれ、電極配線26A,27A,28Aが形成されている。これらの電極配線26A,27A,28Aは互いに接触しないように、複数の層間絶縁層を介して形成することができる。2つの磁壁保持部24,25は、図示の場合、端部側及び中央部側から直線的に徐々に寸法を変えて、幅の狭い第1及び第2の磁壁保持部24,25を形成している。この傾斜線部は、図に示すような直線ではなく、曲線、直線と曲線との組み合わせなどで形成してもよい。
本発明の磁気メモリー20は、図1で示した磁気メモリー1と同様に動作させることができる。磁気メモリーに用いる強磁性構造体23は、薄膜形成技術とエッチングなどの加工方法で形成できるので、その垂直方向(図4のY方向)の厚さ制御が容易である。このため、強磁性構造体23の垂直方向の長さLを平面構造の強磁性構造体1の場合よりも小さくすることができるので、メモリーセルの内部抵抗の減少及びメモリーセルの集積密度を上げるために有利である。
本発明の第3の実施形態に係る磁気メモリーについて説明する。
図6は、本発明の第3の実施形態に係る磁気メモリー30の強磁性構造体33を模式的に示し、(A)は断面図、(B)は平面図である。図6(A)に示す強磁性構造体33は、紙面の下から上に積層される構造を有しており、下から順に第1の硬質磁性層34と第1の軟質磁性層35と第2の硬質磁性層36と第2の軟質磁性層37と第3の硬質磁性層38とが積層された5層構造を有している。強磁性構造体33において、強磁性構造体33の一端部となる第1の硬質磁性層34には第1の電極40が接続され、強磁性構造体33の他端部となる第3の硬質磁性層38には第2の電極41が接続され、第2の硬質磁性層36には中央電極42が接続されている。強磁性構造体33は、積層方向(Y軸方向)の厚さがLであり、その幅がW1 である。
図6(B)は、図6(A)に示す強磁性構造体をその上部の第3の硬質磁性層38側から見た平面図であり、第1の電極40と第2の電極41と中央電極42とには、それぞれ、電極配線44,45,46が形成されている。これらの電極配線44,45,46は互いに接触しないように、複数の層間絶縁層を介して形成することができる。
第1〜第3の硬質磁性層34,36,38は、磁化の向きが変化し難い材料である硬質磁性材料からなり、鉄−白金合金などを使用することができる。この硬質磁性材料はハード磁性材料とも呼ばれる。第1及び第2の軟質磁性層35,37は、磁気モーメントの向きが極めて回転し易い材料である硬質磁性材料からなり、パーマロイなどを使用することができる。この軟質磁性材料はソフト磁性材料とも呼ばれる。
強磁性構造体33においては、第1及び第2の硬質磁性層34,36の間に挿入される第1の軟質磁性層35と、第2及び第3の硬質磁性層36,38の間に挿入される第2の軟質磁性層35と、が磁壁を保持する安定な低エネルギー層、つまり、磁壁保持部となる。上記の硬質磁性層と軟質磁性層との間に生じさせるエネルギーの勾配は、各硬質磁性層34,36,38と、各軟質磁性層35,37との境界において、各磁性体の混合比を徐々に変えることで形成することができる。
上記強磁性構造体33においては、硬質磁性層の単位面積当りの磁気エネルギーσw (hard)が軟質磁性層の単位面積当りの磁気エネルギーσw (soft)よりも大きいことを利用して、磁壁保持部の位置エネルギーの差を得ることができる。つまり、磁壁保持部の位置エネルギーは、式(3)に示すように単位面積当りの磁気エネルギーσw に断面積Aを乗じた積、即ちσw ×Aで与えられる。強磁性構造体33においては、断面積Aが一定であるが、硬質磁性層と軟質磁性層の磁気エネルギーが異なることで磁壁保持部の位置エネルギー差を生じさせることができる。
軟質磁性層をパーマロイとした場合の単位面積当りの磁気エネルギーσw (soft)は上記したように、10-3J/m2 である。硬質磁性層として鉄−白金合金の場合の単位面積当りの磁気エネルギーσw (hard)は、8×10-3J/m2 程度となる。ここで、物質パラメータとして、交換相互作用の大きさをAex=10-11 J/mとし、一軸磁気異方性定数Ku =7×106 J/m3 とした。強磁性構造体が正四角形のパターンである場合には、その幅W1 (図5のX軸方向の寸法)を32nmとすると、面積は1×10-15 2 となる。この面積におけるパーマロイ及び鉄−白金合金の磁気エネルギーは、それぞれ1×10-18 J,8×10-18 Jとなる。したがって、この場合の軟質磁性層と硬質磁性層との磁気エネルギー障壁ΔEは7×10-18 J(43.7eV)と計算される。この強磁性構造体33におけるエネルギー障壁ΔEは十分に大きいので、本発明の磁気メモリー30は、通常の使用温度で安定して動作させることができる。
本発明の磁気メモリー30は、上記の第1及び第2の軟質磁性層35,37をそれぞれ第1及び第2の磁気保持部とすることにより、図1で示した磁気メモリー1と同様に動作させることができる。強磁性構造体30の形成においては、前記強磁性構造体20のように積層方向の所定箇所を幅の狭いW2 という領域を形成する必要がないので、垂直方向に均一の幅W1 とすれば良いことから製作が容易となる。このため、強磁性構造体の垂直方向の長さLも、平面構造の強磁性構造体1の場合よりも小さくすることができるので、メモリーセルの内部抵抗の減少及びメモリーセルの集積密度を上げるために有利である。
次に、本発明のメモリーセルを用いた磁気メモリーの構成について説明する。 図7は、本発明のメモリーセルを用いた磁気メモリーの構成を模式的に示す斜視図である。図7において、磁気メモリー20,30は、図6に示すX方向の電極配線45とY方向の電極配線44とが交差する各位置に、マトリクス状に強磁性構造体23,33を配設した構成である。これらのマトリクス状に配列された各強磁性構造体23,33の第1及び第2の電極層40,41には、図6に示すように、それぞれY方向の電極配線44とX方向の電極配線45とが接続され、中央電極42には、電極配線46が接続されている。
本発明の磁気メモリーは、以下のようにして製作することができる。
最初に、基板2上に、強磁性構造体となる強磁性体薄膜を所定の厚さで堆積する。強磁性体材料としては、パーマロイ、鉄、鉄−コバルト合金、鉄−白金合金、サマリウム−コバルト合金などが使用できる。堆積方法としては、物理蒸着法であるスパッタ法などを用いることができる。この基板2としては、MgO基板や、絶縁層で被覆したSi基板にMgOを堆積した基板を用いることができる。次に、マスク工程やエッチング工程により、強磁性体の細線3、強磁性構造体23,33からなる各メモリーセルのパターンを形成することで、磁気メモリー1,20,30を作製することができる。
書き込み及び読み出し用の周辺回路を集積回路で形成する場合には、上記の工程で製作した強磁性構造体3を含む基板2の全体をさらに絶縁膜で被覆し、強磁性構造体3の各電極6〜8だけに窓開けをした後に、各メモリーセルとビット線やワード線などの配線を行なえばよい。また、本発明の磁気メモリー1の周辺回路をSiのMOSトランジスタで形成する場合には、最初に、Siの周辺回路を形成し、その後で、本発明の磁気メモリー1の各メモリーセル3を形成してもよい。
ここで、各材料の堆積には、スパッタ法以外には、CVD法、蒸着法、レーザアブレーション法、MBE法などの通常の薄膜成膜法を用いることができる。また、所定の形状の電極や集積回路の配線を形成するためのマスク工程には、光露光やEB露光などを用いることができる。強磁性構造体23,33を用いた磁気メモリーも本発明の磁気メモリー1と同様にして製作することができる。
本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれることはいうまでもない。

Claims (7)

  1. 強磁性構造体をメモリーセルとする磁気メモリーであって、
    上記強磁性構造体の両端部に接続される第1及び第2の電極と、上記強磁性構造体の中央部に接続される中央電極と、を備え、
    上記強磁性構造体の中央部と両端部との間には磁壁を保持できる第1及び第2の磁壁保持部が形成されており、
    上記強磁性構造体は細線からなり、上記両端部及び上記中央部は幅が広く形成され、
    上記第1及び第2の磁壁保持部は、上記両端部及び上記中央部よりも幅が狭く形成され、かつ、上記第1及び第2の磁壁保持部と上記両端部との間の幅、及び、上記第1及び第2の磁壁保持部と上記中央部との間の幅、が徐々に変えられており、
    上記強磁性構造体の第1及び第2の電極から電流を流し、該電流の向きにより上記磁壁を上記第1及び第2の磁壁保持部の何れかに保持することで記憶をさせ、
    上記強磁性構造体の第1の電極と上記中央電極との間に電流を流し、上記第2の電極と上記中央電極との間に流れる電流の有無により上記磁壁が保持されている磁壁保持部を検出して読み出しを行なうことを特徴とする、磁気メモリー。
  2. 前記読み出しの際に前記第2の電極と前記中央電極との間に電流が検出された場合には、前記第1及び第2の電極の間に電流を流して、前記磁壁を、前記読み出し前の磁気保持部へ移動させることを特徴とする、請求項1に記載の磁気メモリー。
  3. 強磁性構造体をメモリーセルとする磁気メモリーであって、
    上記強磁性構造体の両端部に接続される第1及び第2の電極と、上記強磁性構造体の中央部に接続される中央電極と、を備え、
    上記強磁性構造体の中央部と両端部との間には磁壁を保持できる第1及び第2の磁壁保持部が形成されており、
    上記強磁性構造体は積層構造からなり、その両端部及び中央部は幅が広く形成され、
    上記第1及び第2の磁壁保持部は、上記両端部及び上記中央部よりも幅が狭く形成され、かつ、上記第1及び第2の磁壁保持部と上記両端部との間の幅、及び、上記第1及び第2の磁壁保持部と上記中央部との間の幅、が徐々に変えられており、
    上記強磁性構造体の第1及び第2の電極から電流を流し、該電流の向きによって上記磁壁を上記第1及び第2の磁壁保持部の何れかに保持することで記憶をさせ、
    上記強磁性構造体の第1の電極と上記中央電極との間に電流を流し、上記第2の電極と上記中央電極との間に流れる電流の有無により上記磁壁が保持されている磁壁保持部を検出して読み出しを行なうことを特徴とする、磁気メモリー。
  4. 前記読み出しの際に前記第2の電極と前記中央電極との間に電流が検出された場合には、前記第1と第2の電極との間に電流を流して、前記磁壁を、前記読み出し前の磁気保持部へ移動させることを特徴とする、請求項3に記載の磁気メモリー。
  5. 前記強磁性構造体の材料が、パーマロイ、鉄、鉄−コバルト合金、鉄−白金合金、サマリウム−コバルト合金の何れかであることを特徴とする、請求項1又は3に記載の磁気メモリー。
  6. 前記メモリーセルが、マトリクス状に配設されていることを特徴とする、請求項1又は3に記載の磁気メモリー。
  7. 前記メモリーセルが基板上にマトリクス状に配設され、さらに、該基板上に書き込み及び読み出し回路を備えていることを特徴とする、請求項1又は3に記載の磁気メモリー。
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