JP2009130197A - 磁気メモリ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録層の幅を狭くする場合であっても磁壁の移動を規制する規制領域を所定の間隔で確実に形成しうる磁気メモリ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】
所定のピッチで並行するように形成された複数の線状の導電パターン13と、複数の導電パターンの直上に絶縁膜14を介して形成され、複数の導電パターンに交差する線状の記録層22とを有する磁気メモリであって、記録層は、導電パターンに起因して形成された段差が磁壁30の移動を規制する規制領域32となり、規制領域間の領域が記録ビット34となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、磁気メモリ及びその製造方法に係り、特に線状の記録層を有する磁気メモリ及びその製造方法に関する。
近年、書き換え可能な不揮発性メモリとして、磁気抵抗効果素子をマトリクス状に配列した磁気ランダムアクセスメモリ(以下、MRAM:Magnetic Random Access Memoryという)が注目されている。MRAMは、2つの磁性層における磁化方向の組み合わせを利用して情報を記憶し、これら磁性層間の磁化方向が平行である場合と反平行である場合とにおける抵抗変化(すなわち電流或いは電圧の変化)を検知することによって記憶情報の読み出しを行うものである。
MRAMを構成する磁気抵抗効果素子としては、GMR(Giant MagnetoResistive)素子やTMR(Tunneling MagnetoResistive)素子が知られている。なかでも、大きな抵抗変化が得られるTMR素子が、MRAMに用いる磁気抵抗効果素子として注目されている。TMR素子は、2つの強磁性層がトンネル絶縁膜を介して積層されたものであり、2つの強磁性層の磁化方向の関係に基づいてトンネル絶縁膜を介して磁性層間を流れるトンネル電流が変化する現象を利用したものである。すなわち、TMR素子は、2つの強磁性層の磁化方向が平行のときに低い素子抵抗を有し、反平行のときには高い素子抵抗を有する。この2つの状態をデータ“0”及びデータ“1”に関連付けることにより、記憶素子として用いることができる。
また、記録層に切り込みを形成することにより、磁壁の移動を規制する規制領域を記録層に形成する技術が提案されている(非特許文献3参照)。非特許文献3に記載された技術は、磁気メモリに応用することが期待される。
特開平11−317071号公報 特開2004−158766号公報 屋上公二郎等, 「スピン注入磁化反転の研究動向」, 日本応用磁気学会誌, Vol. 28, No. 9, 2004, pp. 937-948 A. Yamaguchi et al., "Real-space Observation of Current-Driven Domain Wall Motion in Submicron Magnetic Wires", Physical Review Letters, Vol. 92, No. 7, p. 077205 (2004) A. Himeno et al., "Dynamics of a magnetic domain wall in magnetic wires with an artificial neck", Journal of Applied Physics, Vol. 93, No. 10, pp. 8430-8432 (2003) M. Hayashi et al., "Current Driven Domain Wall Velocities Exceeding the Spin Angular Momentum Transfer Rate in Permalloy Nanowires", Physical Review Letters, 98, 037204 (2007)
記憶容量の大きい磁気メモリを提供するためには、記録層の微細化を図ることが重要である。しかし、記録層の幅を狭くした場合には、磁壁の移動を規制する規制領域を形成するための切り込みをフォトリソグラフィ技術により形成することは極めて困難となる。
本発明の目的は、記録層の幅を狭くする場合であっても磁壁の移動を規制する規制領域を所定の間隔で確実に形成しうる磁気メモリ及びその製造方法を提供することにある。
本発明の一観点によれば、所定のピッチで並行するように形成された複数の線状の導電パターンと、前記複数の導電パターンの直上に絶縁膜を介して形成され、前記複数の導電パターンに交差する線状の記録層とを有する磁気メモリであって、前記記録層は、前記導電パターンに起因して形成された段差が磁壁の移動を規制する規制領域となり、前記規制領域間の領域が記録ビットとなることを特徴とする磁気メモリが提供される。
また、本発明の更に他の観点によれば、複数の線状のパターンを所定のピッチで並行するように形成する工程と、前記複数の導電パターンの直上に、絶縁膜を介して、前記複数の導電パターンに交差する線状の記録層を形成する工程であって、前記導電パターンに起因して形成された段差が磁壁の移動を規制する規制領域となり、前記規制領域間の領域が記録ビットとなる記録層を形成する工程とを有することを特徴とする磁気メモリの製造方法が提供される。
本発明によれば、導電パターンに起因して記録層に段差が形成されており、かかる段差が形成された箇所が磁壁の移動を規制する規制領域となるため、記録層の幅を狭くした場合であっても、磁壁の移動を規制する規制領域を所定の間隔で確実に形成することができる。しかも、本発明によれば、記録層に書き込まれた情報をシフトさせる際に、導電パターンに直流電流を印加することにより、記録層に局所磁場を印加する。即ち、本発明では、記録層に書き込まれた情報をシフトさせる際に、磁壁の移動のきっかけとなるエネルギーを記録層に印加する。このため、本発明によれば、記録層に書き込まれた情報をシフトさせる際に、磁壁を確実に移動させることが可能となり、ひいては、信頼性の高い磁気メモリを提供することができる。
図13は、提案されている磁気メモリを示す概念図である。
図13に示すように、情報を記録するための記録層122が線状に形成されている。記録層122の材料としては強磁性体が用いられている。線状の記録層122には、磁壁30の移動を規制する規制領域(ピニングサイト、Pinning site)132が所定の間隔で形成されている。かかる規制領域132は、記録層122の側部に形成された切り込み(ノッチ)128により形成されている。記録層122に形成された規制領域132により、各々の記録ビット134が画定されている。図13における矢印は、記録ビット134の磁化方向を示している。互いに隣接する記録ビット134の磁化方向が反対方向を向いている場合には、これらの記録ビット134の間には磁壁130が存在する。なお、互いに隣接する記録ビット134の磁化方向が同じ方向である場合には、これらの記録ビット134の間には磁壁130は存在しない。磁壁130を介して磁化方向が反対方向を向くことは、強磁性体の一般的な性質である。
多数の記録ビット134のうちの一の記録ビット134には、バリア層136を介して固定磁化層138aが形成されている。これらバリア層136及び固定磁化層138aにより書き込み素子102が構成されている。書き込み素子102には電極156aが接続されている。
また、多数の記録ビット134のうちの他の記録ビット134には、バリア層136を介して固定磁化層138bが形成されている。これらバリア層136及び固定磁化層138bにより読み出し素子104が構成されている。読み出し素子104には電極156bが接続されている。
このような提案されている磁気メモリにおいては、記録層122の長手方向に電流を流した際に生ずるスピントルクにより、磁壁130を適宜移動させることが可能である、具体的には、例えば1.2×1012A/m、0.5〜5μsのパルス電流を記録層122に流すことにより、3m/秒の速度で磁壁130を移動させることが可能である(非特許文献2参照)。そして、磁壁130を適宜移動させつつ、記録ビット134に記録された情報を読み出し、また、記録ビット134に情報を書き込むことが可能である。
しかしながら、提案されている磁気メモリでは、記録層122の幅Dが0.2μm程度と比較的広かった。更なる記録密度を向上し、記憶容量の大きい磁気メモリを提供するためには、記録層の幅Dを数50nm程度にまで狭くすることが好ましい。しかし、記録層の幅Dを例えば200nmより狭くする場合には、磁壁の移動を規制する規制領域132を形成するための切り込み(ノッチ)128をフォトリソグラフィ技術により形成することは極めて困難となる。
本願発明者らは鋭意検討した結果、以下のように磁気メモリを構成することにより、記録層の幅を狭くする場合であっても磁壁の移動を規制する規制領域を所定の間隔で確実に形成しうる磁気メモリ及びその製造方法を提供し得ることに想到した。
[一実施形態]
本発明の一実施形態による磁気メモリ及びその製造方法を図1乃至図11を用いて説明する。図1は、本実施形態による磁気メモリの一部を示す斜視図である。図2は、本実施形態による磁気メモリを示す断面図及び平面図である。図2(b)は平面図であり、図2(a)は図2(b)のA−A′線断面図である。図3は、本実施形態による磁気メモリを示す平面図及び断面図である。図3(a)は平面図であり、図3(b)は図3(a)のA−A′線断面図である。なお、書き込み素子(書き込み手段)2とコンタクトプラグ54との間、及び読み出し素子(読み出し手段)4とコンタクトプラグ54との間には、記録層22に数百個〜数万個の記録ビット34が形成されているが、図2においては図示を省略している。
(磁気メモリ)
まず、本実施形態による磁気メモリについて図1乃至図3を用いて説明する。
シリコン基板10上には、層間絶縁膜11が形成されている。なお、シリコン基板10上には、図示しないトランジスタ等が適宜形成されている。
層間絶縁膜11には、層間絶縁膜12が形成されている。
層間絶縁膜12には、溝16a、16bが形成されている。溝16a、16b内には、書き込み素子2の下部電極18aと、読み出し素子4の下部電極18bとが埋め込まれている。下部電極18a、18bは、シリコン基板10上に形成されたトランジスタ(図示せず)等に適宜電気的に接続されている。
下部電極18a、18bが埋め込まれた層間絶縁膜12上には、複数の導電パターン(配線パターン)13が所定のピッチで並行するように形成されている。導電パターン13のピッチは、例えば120nmとする。導電パターン13の幅は、例えば60nmとする。導電パターン13の材料は、例えばCu(銅)とする。
複数の導電パターン13は、図3(a)に示すように直列に接続されている。こうして、複数の導電パターン13を含む配線(配線部)6が構成されている。
配線6の端部には、配線6に直流電流を印加するための電流印加手段(図示せず)が接続されている。
層間絶縁膜12上に形成された導電パターン13により、層間絶縁膜12の表面には段差15が形成されている。
導電パターン13による段差15の高さH、即ち、導電パターン13の高さHは、後述する記録層22の厚さHの3分の1以上とする。即ち、導電パターン13により形成された段差15の高さHと記録層22の厚さHとが、以下の式を満たすようにする。
≧ 1/3×H ……(1)
とする。本実施形態において導電パターン13の高さHを記録層22の厚さHの3分の1以上とするのは、導電パターン13による段差15に起因して記録層22に形成される段差15′を十分に大きく設定するためである。
ここでは、導電パターン13による段差15の高さH、即ち、導電パターン13の高さHを、例えば5nmとする。後述するように、記録層22の厚さHは、例えば2nmとする。従って、導電パターン13による段差15の高さHと記録層22の厚さHとは、上記の式を満たしている。
本実施形態において導電パターン13による段差15を形成しているのは、導電パターン13による段差15に起因して記録層22に段差15′を形成し、記録層22のうちの段差15′が形成された領域を磁壁30の移動を規制する規制領域(ピニングサイト)32とするためである。
導電パターン13による段差15が形成された層間絶縁膜12上には、導電パターン13を覆うように絶縁膜14が形成されている。絶縁膜14の材料としては、例えばシリコン酸化膜が用いられている。絶縁膜14の膜厚は、例えば5nmとする。
絶縁膜14には、下部電極18a、18bに達する開口部17がそれぞれ形成されている。
下部電極18a、18b上及び絶縁膜14上には、複数の線状(帯状)の記録層22が形成されている。記録層22は、複数の導電パターン13に交差するように形成されている。記録層22の材料としては、例えば強磁性体であるCoFeBが用いられている。記録層22の厚さHは、例えば2nm程度とする。記録層22の長さは、例えば1.4mmとする。記録層22の幅D(図2(b)参照)は、例えば50nm程度とする。導電パターン13による段差15の間隔Lは、例えば60nmとする。記録層22は図3(a)に示すように所定のピッチで多数配列されている。記録層22の数は、例えば100000本とする。
記録層22のうちの段差15′が形成された箇所においては、記録層22の形状が急峻に変化している。このように形状が急峻に変化している箇所には、磁壁30をトラップさせることが可能である。このため、記録層22のうちの段差15′が形成されている領域は、磁壁30の移動を規制する規制領域32として機能する。規制領域32の間隔は、例えば60nmとする。
規制領域32にトラップされた磁壁30は、記録層22の長手方向に電流を流した際に生ずるスピントルクにより、適宜移動させることが可能である。
規制領域32間の領域は記録ビット34となる。即ち、記録層22の各々の記録ビット34は、規制領域32により画定される。このため、1つの記録ビット34の長さLは、規制領域32の間隔Lと等しい。規制領域32の間隔L、即ち、1つの記録ビット34の長さLは、例えば60nm程度とする。
メモリ部のサイズを1.4mm×1.1mmに設定し、各々の構成要素の寸法を上記のように構成した場合には、例えば1.2Gビットの記憶容量を有する磁気メモリを構成することが可能である。
本実施形態において記録層22に交差するように複数の導電パターン13を形成しているのは、導電パターン13による段差15に起因して記録層22に段差15′を形成するのみならず、磁壁30を移動させる際に十分な確度で磁壁30を移動させるためである。
即ち、段差15′による規制領域32を単に記録層22に形成しただけでは、記録層22に書き込まれた情報をシフトさせる際に、必ずしも十分な確度で磁壁30を移動し得るとは限らない。記録層22に書き込まれた情報をシフトさせる際に、磁壁30が移動しない場合には、記録層22に書き込まれた情報が消失してしまうこととなる。
そこで、本実施形態では、記録層22に書き込まれた情報をシフトさせる際に、配線6、より具体的には、導電パターン13に直流電流を印加することにより、記録層22に局所磁場を印加する。即ち、本実施形態では、記録層22に書き込まれた情報をシフトさせる際に、磁壁30の移動のきっかけとなるエネルギーを記録層22に印加する。磁壁30を移動させる際に記録層22に磁場を印加すると、磁壁30の移動の確度を向上させることが可能である(非特許文献4参照)。このため、本実施形態によれば、記録層22に書き込まれた情報をシフトさせる際に、磁壁30を確実に移動させることが可能となり、ひいては、信頼性の高い磁気メモリを提供することが可能となる。
このように、導電パターン13は、記録層22に段差15′を形成することに寄与するのみならず、磁壁30を移動させる際に磁壁30を確実に移動させることにも寄与する。
下部電極18a、18bの上方における記録層22上には、MgOより成るバリア層36を介して、積層フェリ構造を有する固定磁化層38a、38bが形成されている。固定磁化層38a、38bは、CoFeBより成る強磁性層40と、Ruより成る非磁性層42と、CoFeより成る強磁性層44と、PtMnより成る反強磁性層46とを、順次積層して成る積層膜により構成されている。
固定磁化層38上には、Taより成る接続電極48a、48bが形成されている。
記録層22、固定磁化層38a、38b及び接続電極48a、48bが形成された層間絶縁膜14上には、接続電極48a、48bの上面が露出するように層間絶縁膜50が埋め込まれている。
層間絶縁膜50には、記録層22の両端に達するコンタクトホール52がそれぞれ形成されている。
コンタクトホール52内には、コンタクトプラグ54が埋め込まれている。
コンタクトプラグ54等が埋め込まれた層間絶縁膜50上には、書き込み素子2の上部電極56a、読み出し素子4の上部電極56b及び配線56c、56d形成されている。
下部電極16a、バリア層36、固定磁化層38a、接続電極48a及び上部電極56aにより、記録層22の記録ビット34に情報を書き込むための書き込み素子2が構成されている。
下部電極16b、バリア層36、固定磁化層38b、接続電極48b及び上部電極56bにより、記録層22の記録ビット34に記録された情報を読み出すための読み出し素子4が構成されている。
配線56c、56dは、コンタクトプラグ54を介して、記録層22の端部にそれぞれ電気的に接続されている。
上部電極56a、56b及び配線56c、56dが形成された層間絶縁膜50上には、上部電極56a、56b及び配線56c、56dを埋め込むように層間絶縁膜58が形成されている。
こうして本実施形態による磁気メモリが構成されている。
(動作原理)
次に、本実施形態による磁気メモリの動作原理について図1及び図2を用いて説明する。
まず、記録層22の記録ビット34への情報の書き込み方法について説明する。なお、図1における矢印の方向は、磁化方向を示している。
記録層22の記録ビット34への情報の書き込みは、記録層22の記録ビット34の磁化方向を、固定磁化層38aの磁化方向と同じ方向(平行)又は固定磁化層38aの磁化方向とは反対方向(反平行)に設定することにより行う。
記録層22の記録ビット34の磁化方向を反平行から平行に反転させる場合には、上部電極56aの電位に対して下部電極18aの電位を高く設定する。そうすると、膜面に垂直に記録層22側から固定磁化層38a側へ電流が流れ、スピン偏極した伝導電子が固定磁化層38aから記録層22に流れ込み、記録層38aの電子と交換相互作用をする。この結果、電子間にはトルクが発生し、このトルクが十分に大きいと記録層22の記録ビット34の磁化方向が反平行から平行に反転する。
一方、記録層22の記録ビット34の磁化方向を平行から反平行に反転させる場合には、下部電極18aの電位に対して上部電極56aの電位を高く設定する。そうすると、上記とは逆の作用により、記録層22の記録ビット34の磁化方向が平行から反平行に反転する。
互いに隣接する記録ビット34の磁化方向が反対方向を向いている場合には、これらの記録ビット34の間には磁壁30が存在する。一方、互いに隣接する記録ビット34の磁化方向が同じ方向である場合には、これらの記録ビットの間には磁壁30は存在しない。なお、磁壁30を介して磁化方向が反対方向を向くことは、強磁性体の一般的な性質である。
本実施形態による磁気メモリでは、記録層22の長手方向に電流を流す際に生ずるスピントルクにより、磁壁30を適宜移動させることが可能であり、これに伴って、記録ビット34に書き込まれた情報を適宜シフトさせることができる。書き込み素子2により直接情報が書き込まれる記録ビット34は1つのみであるが、磁壁30を移動させることにより記録ビット34に書き込まれた情報をシフトさせることができるため、各々の記録ビット34に情報を書き込むことが可能である。
即ち、記録層22の長手方向に沿って電流を流すと、電子スピンの流れる方向に磁壁30が移動する。例えば、図1において右向きに電流を流すと、電子スピンは左向きに流れ、磁壁30は左側に移動する。また、図1において左向きに電流を流すと、電子スピンは右向きに流れ、磁壁30は右側に移動する。磁壁30の移動に伴って、磁壁30により画定されている磁区が移動する。換言すれば、磁壁30の移動に伴って、記録ビット34に書き込まれている情報がシフトする。記録ビット34に書き込まれている情報を適宜シフトさせつつ記録ビット34への情報の書き込むことにより、各々の記録ビット34に情報を書き込むことが可能である。
本実施形態では、記録層22に書き込まれた情報をシフトさせる際に、配線6、より具体的には、導電パターン13に直流電流を印加し、記録層22に局所磁場を印加する。即ち、本実施形態では、記録層22に書き込まれた情報をシフトさせる際に、磁壁30の移動のきっかけとなるエネルギーを記録層22に印加する。磁壁30の移動のきっかけとなるエネルギーを記録層22に印加すると、磁壁30の移動の確度を著しく向上させることが可能となる。このため、本実施形態によれば、記録層22に書き込まれた情報をシフトさせる際に、磁壁30を確実に移動させることができ、ひいては、信頼性の高い磁気メモリを提供することが可能となる。
記録層22に書き込まれた情報をシフトさせる際に導電パターン13に流す直流電流の大きさは、例えば10μA〜100μA程度とする。
なお、記録層22に書き込まれた情報をシフトさせる際に導電パターン13に流す直流電流の大きさは、10μA〜100μA程度に限定されるものではない。磁壁30を確実に移動することができ、且つ、磁気メモリの消費電力が過度に大きくならない範囲で、導電パターン13に流す直流電流の大きさを適宜設定すればよい。
次に、記録層22の記録ビット34に書き込まれた情報の読み出し方法について説明する。
固定磁化層38bの磁化方向と固定磁化層38bに対向する記録ビット34の磁化方向とが反対方向(反平行)の場合には、下部電極18bと上部電極56bとの間は高抵抗状態となる。一方、固定磁化層38bの磁化方向と固定磁化層38bに対向する記録ビット34の磁化方向とが同じ方向(平行)の場合には、下部電極18bと上部電極56bとの間は低抵抗状態となる。高抵抗状態と低抵抗状態の2つの状態は、データ“0”又はデータ“1”に関連づけられている。高抵抗状態と低抵抗状態の2つの状態が、データ“0”又はデータ“1”に関連づけられているため、記録層22の記録ビット34に書き込まれた情報を判定することができる。
このように、本実施形態によれば、導電パターン13による段差15に起因して記録層22に段差15′が形成されており、かかる段差15′が形成された箇所が磁壁30の移動を規制する規制領域32となるため、記録層22の幅を狭くした場合であっても、磁壁30の移動を規制する規制領域32を所定の間隔で確実に形成することができる。
しかも、本実施形態によれば、記録層22に書き込まれた情報をシフトさせる際に、導電パターン13に直流電流を印加することにより、記録層22に局所磁場を印加する。即ち、本実施形態では、記録層22に書き込まれた情報をシフトさせる際に、磁壁30の移動のきっかけとなるエネルギーを記録層22に印加する。このため、本実施形態によれば、記録層22に書き込まれた情報をシフトさせる際に、磁壁30を確実に移動させることが可能となり、ひいては、信頼性の高い磁気メモリを提供することができる。
(磁気メモリの製造方法)
次に、本実施形態による磁気メモリの製造方法を図4乃至図11を用いて説明する。図4乃至図10は、本実施形態による磁気メモリの製造方法を示す工程図である。図4(a)乃至図5(b)、図7(a)乃至図8(a)、図9(a)、図10(a)乃至図11(b)は断面図であり、図6、図8(b)及び図9(b)は平面図である。図5(b)は、図6のA−A′線断面図である。図8(a)は、図8(b)のA−A′線断面図である。図9(a)は、図9(b)のA−A′線断面図である。
まず、トランジスタ(図示せず)等が形成されたシリコン基板10上に、例えばCVD法により、シリコン酸化膜より成る層間絶縁膜11を形成する。
次に、層間絶縁膜11上に、例えばCVD法により、膜厚200nmのシリコン酸化膜より成る層間絶縁膜12を形成する(図4(a)参照)。
次に、図4(b)に示すように、フォトリソグラフィ技術を用い、層間絶縁膜12に溝16a、16bを形成する。かかる溝16a、16bは、書き込み素子2の下部電極18a及び読み出し素子4の下部電極18bを埋め込むためのものである。
次に、例えばスパッタリング法により、膜厚400nmのCu膜を形成する。
次に、CMP法により、層間絶縁膜12の表面が露出するまでCu膜を研磨する。こうして、溝16a、16b内に、Cuより成る下部電極18a、18bが形成される(図4(c)参照)。
次に、図5(a)に示すように、全面に、例えばスパッタリング法により、膜厚5nmのCu膜より成る導電膜13を形成する。かかる導電膜13は、導電パターンとなるものである。
次に、図5(b)に示すように、フォトリソグラフィ技術を用い、導電膜13をパターニングする。これにより、複数の導電パターン(配線パターン)13が、所定のピッチで並行するように形成される。導電膜13をパターニングする際には、複数の導電パターン13が直列に接続されるように、導電膜13をパターニングする(図6参照)。導電パターン13の幅は、例えば60nmとする。導電パターン13のピッチは、例えば120nmとする。こうして、複数の導電パターン13を含む配線(配線部)6が形成される。
次に、図7(a)に示すように、例えばスパッタリング法により、例えば膜厚5nmのシリコン酸化膜より成る絶縁膜14を形成する。
次に、図7(b)に示すように、フォトリソグラフィ技術を用い、下部電極18a、18bに達する開口部17を絶縁膜14に形成する。
次に、全面に、例えばスパッタリング法により、膜厚2nmのCoFeB膜を形成する。CoFeB膜は、記録層22となるものである。
次に、全面に、例えばスパッタリング法により、膜厚1nmのMgO膜を形成する。MgO膜は、バリア層(トンネル絶縁膜)36となるものである。
次に、全面に、例えばスパッタリング法により、CoFeB膜40、Ru膜42、CoFe膜44及びPtMn膜46を順次形成する。CoFeB膜40の膜厚は、例えば2.3nm程度とする。Ru膜42の膜厚は、例えば0.8nm程度とする。CoFe膜44の膜厚は、例えば1.7nm程度とする。PtMn膜46の膜厚は、例えば20nm程度とする。CoFeB膜40、Ru膜42、CoFe膜44及びPtMn膜46より成る積層膜は、固定磁化層38a、38bとなるものである。PtMn膜46は、固定磁化層38a、38bの一部を構成する反強磁性層となるものである。
次に、全面に、例えばスパッタリング法により、膜厚50nmのTa膜48を形成する。Ta膜は、接続電極48a、48bとなるものである(図7(c)参照)。
次に、例えばスピンコート法により、フォトレジスト膜(図示せず)を形成する。
次に、フォトリソグラフィ技術を用い、フォトレジスト膜を記録層22の平面形状にパターニングする。
次に、フォトレジスト膜をマスクとして、イオンミリング又はRIE(Reactive Ion Etching、反応性イオンエッチング)により、Ta膜48、PtMn膜46、CoFe膜44、Ru膜42、CoFeB膜40、MgO膜36、CoFeB膜22をパターニングする(図8(a)及び図8(b)参照)。この後、フォトレジスト膜を剥離する。
次に、例えばスピンコート法により、フォトレジスト膜(図示せず)を形成する。
次に、フォトリソグラフィ技術を用い、フォトレジスト膜を書き込み素子2の平面形状及び読み出し素子4の平面形状にパターニングする。書き込み素子2及び読み出し素子4のそれぞれの寸法は、例えば30nm×90nmとする。
次に、フォトレジスト膜をマスクとして、Ta膜48、PtMn膜46、CoFe膜44、Ru膜42、CoFeB膜40、MgO膜36をエッチングする。この際、記録層22を過度にエッチングしてしまうことがないよう、エッチングの終点を制御する。こうして、MgOより成るバリア層36が形成される。また、CoFeB膜40、Ru膜42、CoFe膜44及びPtMn膜46より成る固定磁化層38a、38bが形成される。また、Ta膜より成る接続電極48a、48bが形成される(図9(a)及び図9(b)参照)。
次に、例えばCVD法により、膜厚200nmのシリコン酸化膜より成る層間絶縁膜50を形成する。
次に、例えばCMP法により、接続電極48a、48bの表面が露出するまで層間絶縁膜50を研磨する(図10(a)参照)。
次に、フォトリソグラフィ及びドライエッチングにより、記録層22のそれぞれの端部に達するコンタクトホール52を、層間絶縁膜50に形成する(図10(b)参照)。
次に、例えばCVD法により、窒化チタンより成るバリアメタル膜を形成する。
次に、例えばCVD法により、タングステン膜を形成する。
次に、例えばCMP法により、層間絶縁膜50の表面が露出するまで、タングステン膜及びバリアメタル膜を研磨する。こうして、コンタクトホール52内にコンタクトプラグ54が埋め込まれる(図11(a)参照)。
次に、例えばスパッタリング法により、膜厚200nmのCu膜を形成する。
次に、フォトリソグラフィ技術を用い、Cu膜をパターニングする。これにより、Cuより成る上部電極56a、56b、及びCuより成る配線56c、56dが形成される。
次に、上部電極56a、56b及び配線56c、56dを覆うように層間絶縁膜58を形成する。
こうして本実施形態による磁気メモリが製造される(図11(b)参照)。
(変形例)
次に、本実施形態による変形例による磁気メモリを図12を用いて説明する。図12は、本変形例による磁気メモリを示す平面図及び断面図である。図12(a)は平面図であり、図12(b)は図12(a)のA−A′線断面図である。
本変形例による磁気メモリは、複数の導電パターン(配線パターン)13が並列に接続されていることに特徴がある。
図12に示すように、層間絶縁膜12上には、複数の導電パターン(配線パターン)13が形成されている。かかる複数の導電パターン13は、並行するように形成されている。これら複数の導電パターン13は、並列に接続されている。こうして、複数の導電パターン13を含む配線(配線部)6aが形成されている。
配線6aには、配線6aに直流電流を印加するための電流印加手段(図示せず)が接続されている。
このように、複数の導電パターン13を並列に接続するようにしてもよい。
[変形実施形態]
本発明は上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、記録層22、22aを構成する強磁性体としてCoFeBを用いる場合を例に説明したが、記録層22、22aの材料はCoFeBに限定されるものではない。Co、Ni、Feのうちの少なくとも1種類以上を含む強磁性体を強磁性層26の材料として適宜用いることができる。例えば、強磁性層26として、Co層、Ni層、Fe層、NiFe層、CoFe層、CoNi層、CoNiFe層等を用いてもよい。
また、上記実施形態では、固定磁化層38a、38bの一部を構成する強磁性層40としてCoFeBを用いる場合を例に説明したが、かかる強磁性層40の材料はCoFeBに限定されるものではない。Co、Ni、Feのうちの少なくとも1種類以上を含む強磁性体を強磁性層40の材料として適宜用いることができる。例えば、強磁性層40として、Co層、Ni層、Fe層、NiFe層、CoFe層、CoNi層、CoNiFe層等を用いてもよい。
また、上記実施形態では、固定磁化層38a、38bの一部を構成する強磁性層44としてCoFeを用いる場合を例に説明したが、かかる強磁性層44の材料はCoFeに限定されるものではない。Co、Ni、Feのうちの少なくとも1種類以上を含む強磁性体を強磁性層44の材料として適宜用いることができる。例えば、強磁性層44として、Co層、Ni層、Fe層、NiFe層、CoNi層、CoNiFe層等を用いてもよい。
また、上記実施形態では、固定磁化層38a、38bの一部を構成する反強磁性層46の材料としてPtMnを用いる場合を例に説明したが、かかる反強磁性層46の材料はPtMnに限定されるものではない。例えば、IrMn、PdPtMn等の他の反強磁性材料を反強磁性層46の材料として用いてもよい。
また、上記実施形態では、固定磁化層の一部を構成する非磁性層42の材料としてRu膜を用いる場合を例に説明したが、かかる非磁性層42の材料はRuに限定されるものではない。例えば、Rh、Cu、Al、Au等の非磁性材料を非磁性層42の材料として用いてもよい。
また、上記実施形態では、バリア層(トンネル絶縁膜)36の材料としてMgOを用いる場合を例に説明したが、バリア層36の材料はMgOに限定されるものではない。例えば、AlO、HfO、TiO、TaO等の絶縁材料をバリア層36の材料として適宜用いてもよい。
また、上記実施形態では、書き込み素子2と読み出し素子4の両方を別個に設ける場合を例に説明したが、書き込み素子と読み出し素子とを兼ねる書き込み/読み出し素子を形成してもよい。
また、上記実施形態では、書き込み素子2としてTMR素子を用いる場合を例に説明したが、書き込み素子2はTMR素子に限定されるものではない。例えばGMR素子を書き込み素子2として用いてもよい。読み出し素子2をGMR素子により構成する場合には、記録層22、22a上に、例えば膜厚6nmのCu膜、膜厚4nmのCoFe膜、膜厚0.8nmのRu膜、膜厚4nmのCoFe膜及び膜厚20nmのPtMn膜より成る積層体を形成することにより、かかる積層体より成るGMR素子を構成すればよい。
また、上記実施形態では、読み出し素子4としてTMR素子を用いる場合を例に説明したが、読み出し素子4はTMR素子に限定されるものではない。例えばGMR素子を読み出し素子4として用いてもよい。読み出し素子4をGMR素子により構成する場合には、記録層22、22a上に、例えば膜厚6nmのCu膜、膜厚4nmのCoFe膜、膜厚0.8nmのRu膜、膜厚4nmのCoFe膜及び膜厚20nmのPtMn膜より成る積層体を形成することにより、かかる積層体より成るGMR素子を構成すればよい。
また、上記実施形態では、記録層22、22aの上方にバリア層36を介して固定磁化層38a、38bを設けたが、記録層22、22aの下方にバリア層36を介して固定磁化層38a、38bを設けてもよい。
本発明の一実施形態による磁気メモリの一部を示す斜視図である。 本発明の一実施形態による磁気メモリを示す断面図及び平面図である。 本発明の一実施形態による磁気メモリを示す平面図及び断面図である。 本発明の一実施形態による磁気メモリの製造方法を示す工程図(その1)である。 本発明の一実施形態による磁気メモリの製造方法を示す工程図(その2)である。 本発明の一実施形態による磁気メモリの製造方法を示す工程図(その3)である。 本発明の一実施形態による磁気メモリの製造方法を示す工程図(その4)である。 本発明の一実施形態による磁気メモリの製造方法を示す工程図(その5)である。 本発明の一実施形態による磁気メモリの製造方法を示す工程図(その6)である。 本発明の一実施形態による磁気メモリの製造方法を示す工程図(その7)である。 本発明の一実施形態による磁気メモリの製造方法を示す工程図(その8)である。 本発明の一実施形態の変形例による磁気メモリを示す平面図及び断面図である。 提案されている磁気メモリを示す概念図である。
符号の説明
2…書き込み素子
4…読み出し素子
6、6a…配線、配線部
10…シリコン基板
11…層間絶縁膜
12…層間絶縁膜
13…導電パターン(配線パターン)
14…絶縁膜
15、15′…段差
16a、16b…溝
17…開口部
18a、18b…下部電極
22…記録層
30…磁壁
32…規制領域(ピニングサイト)
34…記録ビット
36…バリア層(トンネル絶縁膜)
38a、38b…固定磁化層
40…強磁性層
42…非磁性層
44…強磁性層
46…反強磁性層
48a、48b…接続電極
50…層間絶縁膜
52…コンタクトホール
54…コンタクトプラグ
56a、56b…上部電極
56c、56d…配線
58…層間絶縁膜
102…書き込み素子
104…読み出し素子
122…記録層
128…切り込み(ノッチ)
130…磁壁
132…規制領域(ピニングサイト)
134…記録ビット
136…バリア層(トンネル絶縁膜)
138a、138b…固定磁化層
156a、156b…上部電極

Claims (5)

  1. 所定のピッチで並行するように形成された複数の線状の導電パターンと、
    前記複数の導電パターンの直上に絶縁膜を介して形成され、前記複数の導電パターンに交差する線状の記録層と
    を有する磁気メモリであって、
    前記記録層は、前記導電パターンに起因して形成された段差が磁壁の移動を規制する規制領域となり、前記規制領域間の領域が記録ビットとなる
    ことを特徴とする磁気メモリ。
  2. 請求項1記載の磁気メモリにおいて、
    前記磁壁を移動させる際に、前記導電パターンに直流電流が印加される
    ことを特徴とする磁気メモリ。
  3. 請求項1又は2記載の磁気メモリにおいて、
    前記複数の導電パターンが直列に接続されている
    ことを特徴とする磁気メモリ。
  4. 請求項1又は2記載の磁気メモリにおいて、
    前記複数の導電パターンが並列に接続されている
    ことを特徴とする磁気メモリ。
  5. 複数の線状のパターンを所定のピッチで並行するように形成する工程と、
    前記複数の導電パターンの直上に、絶縁膜を介して、前記複数の導電パターンに交差する線状の記録層を形成する工程であって、前記導電パターンに起因して形成された段差が磁壁の移動を規制する規制領域となり、前記規制領域間の領域が記録ビットとなる記録層を形成する工程と
    を有することを特徴とする磁気メモリの製造方法。
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