JP4962791B2 - 冷却ダクトを備えたディスクブレーキキャリパ - Google Patents

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Description

本発明は、ディスクブレーキキャリパ、詳しくは、高性能車両に取り付けるのに好適なディスクブレーキキャリパに関するものである。
主に高性能車両に関するディスクブレーキのディスクは、高温に達して、オーバーヒートし易いブレーキキャリパに向かってかなりの熱流を発生させることが知られている。このオーバーヒートは、ブレーキ液にとって非常に危険であり、ブレーキ液が沸騰温度に達した場合には、ブレーキが全く利かなくなる可能性がある。
この欠点を解消するために様々な解決策が採られていることは、従来技術から知ることができる。
例えば、特許文献1は、パッドを開示していて、そのパッドにおいては、キャリパのピストンヘッドによって押圧されるようになっているパッドプレートが、シリンダーに対して直接的に面した側に半径方向のキャビティを有している。ピストンヘッドも、同様に、エアー流がピストンとパッドとの間の境界領域を通過することを可能にするキャビティを有している。このエアー流は、キャリパ本体とピストンエンドを冷却する目的を有している。ところで、エアー流は、ディスクの回転運動と、パッドハウジングを除くディスクに面しているキャリパの内側領域からピストンに向けてディスクの回りを循環するエアーを運ぶダクトとによって直接的に発生させられる。然しながら、このエアー流は、非常に熱く、十分な冷却を確実にすることができないばかりでなく、逆効果になることさえもある。
また、特許文献2及び3は、フローティングキャリパにおける冷却流体ダクトを開示しており、その冷却流体ダクトは、キャリパのピストンを貫通して、ディスクからの熱をキャリパ本体へ導くためのエアー流を作り出すようにパッドプレートに面している。
ところで、後者の解決策は、多くの点において申し分のないものではあるが、製造しキャリパ本体に組み付けるには非常に複雑であり、とりわけ、ディスクの両側に設けられたピストンを備えた高性能車両に取り付けられるキャリパには相応しくない。
更に、本願出願人の名義で出願された欧州特許出願に係る特許文献4には、キャリパの中央ブリッジの厚み部分に形成された冷却エアーチャネルが開示されていて、このチャネルは、ピストンヘッドに連通している。然しながら、この解決策は、ブレーキ時に中央ブリッジのところでちょうど最大になる高い曲げ応力に晒されるキャリパ本体を脆くさせ易い。
更に、このチャネルは、ブレーキディスクからの熱によって屡々オーバーヒートさせられる。
ドイツ特許第3833552号 特開昭62−67337 実開昭61−191535 欧州特許第1016804B1号
本発明の課題は、従来技術に関連した上述の如き欠点を解消するディスクブレーキキャリパを提供することにある。
上述した欠点及び限界は、特許請求の範囲の請求項1に記載されたディスクブレーキキャリパによって解消される。
本発明によるディスクブレーキキャリパの他の実施形態については、特許請求の範囲の従属項に記載した通りである。
本発明の更なる特徴及び利点については、最良であるが限定的でない実施形態についての以下に記述する詳細な説明から明らかになるであろう。
後述する複数の実施形態間において、共通の部品又は部分については、同一の参照符号を付した。
後述する「半径方向」とは、ディスクブレーキキャリパと組合せ可能なブレーキディスクの回転軸Xに略直交する方向を意味する。
後述する「軸線方向」とは、ブレーキディスクの回転軸Xに略平行な方向を意味する。
後述する「接線方向」とは、ブレーキキャリパのブレーキバンドに平行であると共に、軸線方向及び半径方向に対して略直交する方向を意味する。
添付図面を参照すると、回転軸Xを中心にして回転するブレーキディスク8に跨って取り付けられるようになっているディスクブレーキキャリパが、参照符号4で示されている。
キャリパ4は、図1に示した実施形態におけるように、軸線方向でサスペンション10とホイール12との間にキャリパ4が含まれるように、ハブ11を有するサスペンション10とそれに組合せ可能なホイール12とによって支持されるようになっている。
ディスクブレーキキャリパ4は、サスペンション側部18とホイール側部20とを備えたキャリパ本体16を有している。
X軸に関連してサスペンション側部18は、キャリパを支持するためのサスペンション10に面している。X軸に関連してホイール側部20は、ホイール12に面している。
ホイール側部20とサスペンション側部18の双方共、ブレーキディスク8にブレーキを掛けるためのパッド25の方向に向いているピストン24を収容するようになっているシリンダー22を有している。パッド25は、ブレーキディスクに対して摩擦作用を及ぼすようになっている摩擦部26と、ピストン24によって作用を受けるようになっているスラスト部27とを有している。
サスペンション側部18とホイール側部20は、少なくとも一つの接続ブリッジによって互いに接続され、図示実施形態においては、ブレーキディスク8に跨って延びる一対のサイド接続ブリッジ28,30によって互いに接続されて、それによりキャリパ本体を接線方向で区画している。
キャリパ本体16は、キャリパ本体16のサスペンション側部とホイール側部とを接続するのに好適な少なくとも一つの中央接続ブリッジ32を更に有していてもよく、その少なくとも一つの中央接続ブリッジ32は、接線方向との関係でサイド接続ブリッジ28,30の間に含められている。
サスペンション側部と、ホイール側部と、サイド接続ブリッジと、中央接続ブリッジとにより、ブレーキディスクの一部分を収容するための収容凹部36(図5)が区画形成されていて、その収容凹部36は、X軸に対して直交するブレーキディスクの中間面Fとの関係で略対称になっている(図1)。
本発明の一実施形態によれば、ホイール側部20のシリンダー22とサスペンション側部18のシリンダー22は、ブレーキ液パイプ40と従来の好適な内部管系とによって相互に接続され、そのパイプ40は、パッドにスラスト作用を及ぼすために、各シリンダー及びそれらに収容されたピストンにブレーキ液を送るようになっている。
本発明の一実施形態によれば、ブレーキ液パイプは、U字状の全体形状を有し、サイド接続ブリッジ28,30の一方の側面に追従するようにブレーキディスクに跨っている。
有益なことに、キャリパ4は、サスペンション側部18とホイール側部20との間に延びるダクト48を区画形成するように、ディスク用の収容凹部36と反対側のキャリパ本体の面に結合可能な少なくとも一つのケーシング44を有している。
「収容凹部36と反対側のキャリパ本体面」とは、収容凹部36に面していないキャリパ本体の何れかの面、即ち、ブレーキディスク8及び収容凹部36から離れた方向に向いた面を意味する。
ダクト48は、少なくとも一つの入口52を有し、この入口は、例えば車両に設けられたエアー取入れ口54(図1)からの冷却エアー流を受け入れるようにサスペンション側部18に配置するのが有益である。ダクト48は、サスペンション側部18の冷却手段56とホイール側部20の冷却手段56とに接続され、それら冷却手段56は、対応のピストン24によって作用されるパッド25のスラスト部27の近くにエアー流を運搬するようになっている。
詳述すると、冷却手段56は、サスペンション側部18とホイール側部20を貫通している通気ダクト58を有し、エアー流をパッド25のスラスト部27の方向に向けるように、収容凹部36に達している。
本発明の一実施形態によれば、ケーシング44は、閉塞ダクト48、即ち、実質的に気密な通路を構成するように連続した側面を持ったパイプを有している。
本発明の別の実施形態によれば、ケーシング44はダクト48を区画形成する側壁60を有し、その側壁は、キャリパ本体16の側面と接合されるようになっているケーシング44の部分において少なくとも部分的に開口していて、それにより、ケーシング44と一体になってエアーダクト48を区画形成している。換言すると、ダクト48の少なくとも一つの壁が、キャリパ本体16の収容凹部36と反対側の壁によって提供される。
ケーシングは、キャリパ4のサイド接続ブリッジ28,30の少なくとも一方に組み合わせることができる。
有益的には、ケーシング44は、サスペンション側部18のシリンダー22とホイール側部のシリンダー22とを相互に接続するようになっているブレーキ液パイプ40の所に配置されたキャリパのサイド接続ブリッジに組み合わされ、ケーシング44は、ブレーキ液パイプ40を少なくとも部分的に覆っている。換言すると、ケーシング44は、ブレーキ液パイプ40がケーシング44とキャリパ本体16の間に含まれるように、例えば、ブレーキ液パイプ40に対向して配置することができ、また、ブレーキ液パイプ40のカバーを提供するようにケーシング44は少なくとも部分的にブレーキ液パイプ40を取り囲むようにすることもできる。この双方の対策においては、有益なことに、ブレーキ液パイプ40は、何らかの偶発的な衝撃から保護され又はホイールによって又はホイールの取り付け/取り外し作業によって持ち上げられる物から保護される。
本発明の一実施形態によれば、ケーシングは、略U字状の全体形状を有し、互いに平行でサスペンション側部の側面とホイール側部の側面と対面するようになっている二つのブランチ61と、それらブランチ61と直交してサイド接続ブリッジ28,30の少なくとも一方と対面するようになっている横桟62とを有している。
ケーシング44は、ケーシング44をキャリパ本体16に締め付けるために、ネジ又はピン65が挿通される穴を有するボード64をブランチ61に有している。
ケーシング44は、ケーシングを締め付けるための別のボードを横桟62に有していてもよく、更に、キャリパ本体16は、対応のサイド接続ブリッジ28又は30に、横桟62用の支え支持体を提供するのに好適な少なくとも一つの付属物63を有していてもよい。その付属物63は、ブレーキ液パイプ40の支持体としても利用することができる。
ブランチ61と横桟62は、それらが直接面しているキャリパ本体16の外側面の輪郭に接線軸線方向で追従してキャリパ本体16の全体の大きさを低減させるように、キャリパ本体の外側面とは略逆の形状に形成するのが好ましい。
有益なことに、ケーシング44は、ブランチ61の一方、詳しくは、組立状態においてサスペンション側部18の側に配置されるブランチに、上述した入口52を有し、この入口52は、例えば、スロット部を有している。入口52は、例えば、対応のブランチに直交する方向、即ち、サスペンション10に向かって軸線方向に延びている。
有益なことに、入口52は、冷却エアー流を受けるためのユニオン66に接続することができる。この冷却エアー流は、例えば、ユニオン内にエアーを運ぶ通気手段又は車両の走行中に車両外から直接的にエアーを取り入れるように、例えば、車両の前側に設けられたエアー取入れ口(図1)の何れかによって強制的態様で確保することができる。
入口52は何らかの断面を有し、対応のユニオンを、例えば、接続クランプ等を介して圧力を付加することにより入口に連結させることができる。その連結は、キャリパ本体とケーシングの分解を可能にするように、取り外し自在に実施するのが好ましい。
有益なことに、ケーシングは、各ブランチ61に、パッド25のスラスト部27に冷却液流を送るようになっている少なくとも一つの出口70を有している。詳述すると、その出口70は、各シリンダー22の所で、サスペンション側部18とホイール側部20に面するように、例えば、シリンダー22に対して同軸的になるように配置することができる。
本発明の一実施形態によれば、サスペンション側部18とホイール側部20は、例えば、対応のシリンダー22と同軸的になって、パッド25に、詳しくは、パッド25のスラスト部27にまっすぐに達するように、ピストン24を貫通している通気ダクト58を有している。
本発明の別の実施形態によれば、通気ダクト58は、収容凹部36に達してパッド25のスラスト部27に面するように、隣接した二つのシリンダー22の間でサスペンション側部18とホイール側部20内に夫々配置されている
好ましくは、通気ダクト58は、可能な限り内側、即ち、回転軸Xに向かって位置するように、収容凹部36に達している。換言すると、チャネル58は、シリンダー22とピストン24の下側部、即ち、回転軸Xに半径方向で面したピストン部分の近傍に配置されている。本発明の一実施形態によれば、チャネル58は、互いに近傍に配置されたシリンダー22を分離させている。
本発明の一実施形態によれば、ダクト48の通路断面は、ダクト48に沿って一定になっている。本発明の別の実施形態によれば、ダクト48の通路断面は、サスペンション側部18の出口とホイール側部20の出口に送られるエアーの量を配分するようにダクトの長さ方向に沿って変化し、又は、予め定められた態様でサスペンション側部18とホイール側部20の各々に沿って変化している。
好ましくは、ホイール側部とサスペンション側部毎に少なくとも二つの通気ダクト58を有するキャリパの実施形態においては、ディスクの先端部に向かって接線的に位置するダクトの出口部分は、ディスクの後端部に向かって接線的に位置するダクトの出口部分よりは小さくなっている。
換言すると、キャリパ本体の各部分上で、ディスクの先端部に向かって配置されているチャネル58は、ディスクの後端部に向かって配置されているチャネルの出口部よりは小さな出口部を有している。茲で、「ディスクの先端部」とは、ディスクの回転と同時に収容凹部36内に最初に侵入するディスク部分を意味し、「ディスクの後端部」とは、ディスクの回転中に収容凹部36内に存在しているディスクの部分を意味する。
ダクト48は、エアー流を分流させて複数の出口に運ぶためにダクトの内部を複数のチャネルに分割する適切な隔壁を備えているものであってもよい。
本発明の別の実施形態によれば、ケーシング44は、接線方向との関係でサイド接続ブリッジ28,30の間に含められたキャリパ本体16の中央接続ブリッジ32に結合されている。
中央接続ブリッジ32は、接線方向との関係で、例えば、収容凹部36の第二の中間面Gの所で、ブレーキディスク8を跨って延びている。
この中央接続ブリッジ32は、半径方向でブレーキディスクとパッド25に面した下側壁78と、半径方向でブレーキディスクと下側壁78と反対側に位置する上側壁82とを有している。
好ましくは、上側壁82には、上側壁を対称的に分割するように、軸線方向と略平行になった隔壁86が設けられている。
有益なことに、サスペンション側部とホイール側部は、隔壁86に対して接線方向で対向する部分に、ポケット88、即ち、ブレーキディスク8の回転軸Xに向かって半径方向に延びたキャビティを有している。そのポケット88には、有益なことに、入口穴91からサスペンション側部18とホイール側部20を通って出口穴92に至る前記通気ダクト58が配置されている。入口穴91は、例えば、ポケットの近傍に配置されている。出口穴92は、有益なことに、ホイール側部20とサスペンション側部18の各々の縦壁に配置されていて、その各縦壁は、ブレーキディスクと略平行になっていて、収容凹部36を軸線方向で区画している。
本発明の一実施形態によれば、各冷却チャネル58は、略半径方向の入口穴91と、略軸線方向の出口穴92とを有している。茲で、「軸線方向又は半径方向の穴」とは、流入エアー流又は流出エアー流が半径方向又は軸線方向に従って略向けられるように、穴部の対称軸が半径方向又は軸線方向に従って配置されていることを意味する。
図15に示したような本発明の別の実施形態によれば、少なくとも一つの通気チャネル58が、流出冷却エアー流が反れてパッド25のスラスト部27に対して送られるように、入口穴91よりも大きい例えば円形の細長い出口92を有している。換言すると、通気チャネル58は、流出冷却エアー流をパッド25のスラスト部27に対して送るのに資するように、出口穴92の所で、パッド25に向かって反れている。
本発明の一実施形態によれば、出口穴92は、有益なことに、キャリパ本体16の同一部分18,20に配置された二つの連続したシリンダー22の間に配置されている。
好ましくは、出口穴92は、内側、即ち、ブレーキディスクの回転軸Xに向かって半径方向に配置されている。換言すると、通気ダクト58は、ピストン24の下側部分、即ち、半径方向で回転軸Xに向いたピストン部分の近傍に位置している。
各ダクトは、一定の断面を有しているが、ダクトの長さ方向に直交する面との関係で測定される不定の断面も有している。
例えば、ダクトは、円形の入口穴91を備えていてもよく、流出冷却流が反れてピストン24に面したパッド25のスラスト部27に拡散されるように入口穴91よりも大きい断面を有する細長い出口穴92に達するまで形成することができる。
有益なことに、中央接続ブリッジ32に対しては、キャリパ本体16と一体となってキャリパ本体16に対する冷却流体の供給ダクト48を構成するようにケーシング44を組み合わせることができる。
ケーシング44は、例えば、長手方向Sに延びた略長方形の中央本体100を有し、その中央本体100には、長手方向Sに平行な両側に沿って折畳み縁104が設けられ、その折畳み縁104は、例えば、中央本体100に対して直交している。中央本体100は、サスペンション側端105とホイール側端106との間に延びている。
長手方向Sに対して両側に位置しているサスペンション側端105とホイール側端106の近傍に、ケーシング44は、二対のタブ108を有し、これらタブ108は、中央本体100に略直交し長手方向Sに対して略対称に配置されている。ケーシング44は、中央ブリッジ32に対するケーシング44の組み付け状態において、長手方向Sを通過する対称面Mが収容凹部36の第二の中間面Gと重なるように、対称面Mとの関係で全体として対称になっている。
ケーシング44は、ホイール側端106の所に蓋部110を有し、サスペンション側端105の所に例えば略長方形の入口52を有している。
キャリパ本体16に対してケーシング44を組み合わせた状態においては、中央本体100は中央接続ブリッジ32の上壁82に重なって隔壁86と一体になって、互いに平行な二つの軸線方向ダクト48を構成し、更に、タブ108は、キャリパ本体の側部18,20のポケット88を夫々覆うように位置し、こうして、流体は、サスペンション側端105及びホイール側端106から各入口穴91へと送られる。入口52は、サスペンション10の側で軸線方向に配置されて、上述したようにエアー取入れ口54に接続されている。
入口52は、冷却エアー流を受けるためにユニオン66に接続することができる。このエアー流は、強制的な態様、即ち、ユニオン内にエアーを運ぶ通気手段、又は、車両の走行中に車両の外から直接的にエアーを取り込むように、例えば、車両の前側に配置されたエアー取入れ口(図1)を介して確保することができる。
例えば、図20,21及び22に図示されているような本発明の別の実施形態によれば、ケーシング44は、一体になった或いは個別に形成された二つの竪枠114をサスペンション側部18とホイール側部20の所に有するようにキャリパ本体の軸線方向幅より大きくなった領域に亘って軸線方向に延び、それら竪枠114は、軸線方向に対してサスペンション側部18とホイール側部20の側面に追従するように形成されている。
詳述すると、竪枠114は、収容凹部36と反対側でシリンダー22に配置されてパッド25のスラスト部27側に配置された出口穴92に達するようにシリンダー22を貫通して位置している入口穴91に面している。
換言すると、入口穴91と出口穴92は、シリンダー22に対して好ましくは同軸的に配置された軸線方向の通気ダクト58を途中でさえぎっている。
本発明の別の実施形態によれば、冷却手段56は、ピストン24のヘッド、即ち、パッド25のスラスト部27を直接押圧するピストン24の部分に配置された放散素子116を含んでいる。放散素子116は、パッド25のスラスト部27に冷却エアー流を送るのに資するように、例えば図23に示したように、ピストン24の円形ヘッドに対して例えば半径方向に配置された穴119を備えるカラー118を有している。例えば、図24に示した本発明に係る更に別の実施形態によれば、カラー118は少なくとも一つの軸線方向の切欠き、即ち、ピストンのスラスト方向と平行に向いた少なくとも一つの切欠き120を有している。放散素子116は、パッド25のスラスト部27への冷却流体の送りを向上させるために、上述した全ての実施形態に設けるのが有益である。
本発明によるディスクブレーキキャリパの作用について茲で説明する。
詳述すると、キャリパ4は、サスペンション側部18が軸線方向でサスペンション10に面し、ホイール側部20が軸線方向でホイール12に面するように、ブレーキディスク8に跨って支持体に取り付けられている。それにより、ダクトの入口52も同様にサスペンション10の側に配置される。
有益なことに、この入口は、車両の走行中にエアーを取り込むように、例えば車両の前側に設けられたエアー取入れ口に接続される。適切なファンの助けを借りて強制的にエアー流を流すダクトシステムを用いることもできる。
ダクト48の入口52内に流入された後の冷却エアーは、サスペンション側部18とホイール側部20に運ばれる。詳述すると、パッド25とピストン24との間の収容凹部36の領域において解放される前に、有益なことに、エアーは、強烈で反復したブレーキ動作に追従してディスクからキャリパ本体へのかなりの熱流を発生させるブレーキディスク8に近接していないダクト部分に流入される。
エアーが冷却手段の出口から解放された後に、エアーは、ブレーキディスク8とキャリパ本体の部分18,20の両側に配置されたパッドを挟む流れを発生させ、それによりブレーキディスク8からの熱流がキャリパ本体16及びブレーキ液をオーバーヒートさせることを阻止する。
上述した内容から理解できるように、上述したディスクブレーキキャリパは、従来のディスクブレーキキャリパの欠点を解消することを可能にする。
詳述すると、上述したキャリパは、ディスクと対向しているパッドプレートの後側壁とキャリパ本体との間にエアー流を作り出すことによりキャリパ本体を均一に冷却することを可能にする。
更に、上述したようなケーシングシステムを採用しているため、最も過酷な応力に耐えられるように適切に寸法付けすることができるキャリパ本体の厚み又は形状を変えることなくキャリパ用の好適な冷却ダクトを提供することができる。
換言すると、キャリパ本体の壁の形状及び厚みを実質的に変えることなく、ケーシングをキャリパ本体に適用することができ、それによりキャリパに対する高い剛性を確実にする。
更に、提案されたケーシングシステムは、ブレーキ液パイプ用のシールドのようなものを構成するのを可能にし、それにより、そのパイプが、ホイールの取り付け及び取り外し工程において生ずる、及び回転ホイールによって偶発的に持ち上げられる物のために生ずる衝撃に晒されることを阻止する。
更に、上述したケーシングは、キャリパ本体を冷却することができるばかりでなく、キャリパのサスペンション側部とホイール側部とを接続しているブレーキ液パイプをも冷却することを可能にし、それにより、ブレーキ液が沸騰点に達する危険を回避することを可能にする。
上述した如く提案された解決策によって、キャリパの両側部を流れる流体流の均一な分配を可能にすることにより、サスペンション側部とホイール側部の双方における効果的な冷却を確実にする。詳述すると、ホイール側部は、ホイールによって取り囲まれ、詳しくは円形に取り囲まれ、従って、高熱に晒される。本発明によるキャリパは、ホイール側部にも冷却エアー流を運ぶのを可能にする。
本発明の一実施形態においては、キャリパのブリッジの一つの外側面にケーシングを設けているので、接線方向でディスクの先端部に向いたプレート部と、接線方向でディスクの後端部に向いたプレート部との間で実質的に釣り合いの取れた量の冷却流体の配分を可能にすることにより、パッドプレートの表面全体に亘って冷却流体のより均一な配分を可能にする。
有益なことに、キャリパの少なくとも中央ブリッジに補強隔壁が設けられているので、プレートの前側部と後側部との間での冷却流体のより均一な配分コントロールが可能になる。
ブレーキディスクの収容凹部と反対側の面に結合されたケーシングが存在することにより、ブレーキディスクから発生する熱流から保護されるダクトを提供することを可能にする。こうして、冷却エアーは、ブレーキディスクの傍を通過するときに加熱されることなく、ピストンとパッドプレートとの間に含まれる領域に達するまで、サスペンション側に位置する入口からホイール側のキャリパ部に直接的に送られることが可能になる。
換言すると、外部からのエアーは、ダクトを通過する最中に予め加熱させられることがない。
付随的な及び特定の条件を満足させるために、当業者は、上述したディスクブレーキキャリパに対して、特許請求の範囲に記載されたような発明の要旨の範囲内に含まれる種々の修正及び変更を加えることができる。
対応のサスペンション及びそれに組み合わされた車両ホイールに対して取り付けられた本発明の一実施形態に係るディスクブレーキキャリパの部分断面図である。 本発明によるディスクブレーキキャリパの斜視図である。 図2の矢印III側から見た図2のディスクブレーキキャリパの側面図である。 図2の矢印IV側から見た図2のディスクブレーキキャリパの斜視図である。 図2の平面Vに沿った図2のディスクブレーキキャリパの部分断面図である。 図2のディスクブレーキキャリパの部品を示した斜視図である。 図2のディスクブレーキキャリパの部品を示した斜視図である。 本発明の別の実施形態に係るディスクブレーキキャリパの部品を示した斜視図である。 図7Aに示したディスクブレーキキャリパの部品を示した斜視図である。 図7Bの平面VIIIに沿った図7Bの部品の断面図である。 本発明の別の実施形態に係るディスクブレーキキャリパの斜視図である。 図9Aのディスクブレーキを別の方向から見た斜視図である。 図9Bの矢印Xから見た図9Bのキャリパの側面図である。 図10の平面XIに沿った図10のキャリパの部分断面図である。 本発明の更に別の実施形態に係るディスクブレーキキャリパの斜視図である。 図12の矢印XIIIから見た図12のディスクブレーキキャリパの斜視図である。 図12のキャリパのキャリパ本体を示す斜視図である。 図14の平面XVに沿った図14のキャリパ本体の断面図である。 図14に示したキャリパ本体の別の斜視図である。 図14のキャリパ本体の細部を示した斜視図である。 図14のキャリパの部品を示した斜視図である。 図18の矢印XIXから見た図18の部品の裏側斜視図である。 本発明の更に別の実施形態に係るディスクブレーキキャリパの斜視図である。 図20の矢印XXIから見た図20のディスクブレーキキャリパの側面図である。 図20のキャリパの部分断面図である。 図1に示したディスクブレーキキャリパの部品の変形例を示した斜視図である。 図1に示したディスクブレーキキャリパの同部品の更に別の変形例を示した斜視図である。

Claims (34)

  1. 回転軸(X)を有するブレーキディスク(8)に跨って組み合わせ可能なディスクブレーキキャリパ(4)であって、キャリパ本体(16)を有し、そのキャリパ本体(16)が、
    前記回転軸(X)に相対して、前記キャリパ(4)を支持するサスペンション(10)に面したサスペンション側部(18)と、
    前記回転軸(X)に相対して、前記ブレーキディスク(8)に一体回転可能に組合せ可能なホイールに面したホイール側部(20)を有し、
    前記ホイール側部(20)と前記サスペンション側部(18)の双方が、前記ブレーキディスク(8)にブレーキを掛けるためのパッド(25)の方向に向いているピストン(24)を収容するようになっているシリンダ(22)と、前記サスペンション側部(18)と前記ホイール側部(20)の間に設けられて、前記ブレーキディスク(8)を跨る少なくとも一つの接続ブリッジ(28,30又は32)を有し、
    前記サスペンション側部(18)と前記ホイール側部(20)と前記接続ブリッジ(30,32)によって、前記ブレーキディスク(8)と前記パッド(25)とを収容するための収容凹部(36)が区画形成され、
    前記キャリパ本体(16)が前記収容凹部(36)と反対側の外側面を更に有しているディクブレーキキャリパ(4)において、
    前記キャリパ(4)が、前記ブレーキディスク(8)から離れた状態で前記キャリパ本体(16)の前記サスペンション側部(18)と前記ホイール側部(20)との間に延びるダクト(48)を区画形成するように前記収容凹部(36)と反対側のキャリパ本体外側面に結合可能な少なくとも一つのケーシング(44)を更に有し、
    前記ダクト(48)が、前記キャリパ(4)の外の通気手段からの冷却エアー流を受けるために前記サスペンション側部(18)の側で前記キャリパ(4)の外に配置された少なくとも一つの入口(52)を有し、
    前記ダクト(48)が、前記サスペンション側部(18)と前記ホイール側部(20)との冷却手段(56)に接続され、
    前記冷却手段(56)が、前記ピストン(24)によって作用される前記パッド(25)のスラスト部(27)の近くに前記エアー流を送るのに好適な、前記サスペンション側部(18)と前記ホイール側部(20)とを夫々貫通している複数の通気ダクト(58)を含んでいるディスクブレーキキャリパ(4)。
  2. 前記ケーシング(44)が、前記ダクト(48)を区画形成する側壁(60)を有している、請求項1に記載のディスクブレーキキャリパ(4)。
  3. 前記ダクト(48)の少なくとも一つの壁が、前記キャリパの側面によって構成されている、請求項1又は2に記載のディスクブレーキキャリパ(4)。
  4. 前記通気ダクト(58)が、前記エアー流を前記ピストン(24)によって作用される前記パッド(25)の前記スラスト部(27)方向に向けるように、少なくとも部分的に前記サスペンション側部(18)と前記ホイール側部(20)を貫通して前記収容凹部(36)に達している、請求項1,2又は3に記載のディスクブレーキキャリパ(4)。
  5. 前記ケーシング(44)が、前記サスペンション側部(18)と前記ホイール側部(20)を接続している少なくとも一つのサイド接続ブリッジ(28,30)に結合されている、請求項1〜4の何れかに記載のディスクブレーキキャリパ(4)。
  6. 前記ケーシング(44)が、サスペンション側部(18)のシリンダー(22)とホイール側部(20)のシリンダー(22)とを相互に接続するブレーキ液パイプ(40)を少なくとも部分的に覆っている、請求項1〜5の何れかに記載のディスクブレーキキャリパ(4)。
  7. 前記ブレーキ液パイプ(40)が前記ケーシング(44)と前記キャリパ本体(16)との間に含まれるように、前記ケーシング(44)が前記ブレーキ液パイプ(40)に対向して配置されている、請求項5又は6に記載のディスクブレーキキャリパ(4)。
  8. 前記ケーシング(44)が、互いに平行でサスペンション側部(18)とホイール側部(20)の側面に面するように配置される一対のブランチ(61)と、前記ブランチ(61)に直交し前記サイド接続ブリッジ(28,30)の少なくとも一方に面するように配置される横桟(62)とを有する、請求項5,6及び7の何れかに記載のディスクブレーキキャリパ(4)。
  9. 前記ケーシング(44)が、前記ケーシング(44)を前記キャリパ本体(16)の前記サスペンション側部(18)と前記ホイール側部(20)に締め付けるためのネジ又はピンが挿通される穴を有するボード(64)を前記ブランチ(61)に有している、請求項8に記載のディスクブレーキキャリパ(4)。
  10. 前記ケーシング(44)が、前記サスペンション側部(18)に面している前記ブランチ(61)の一方に、前記入口(52)を有している、請求項8又は9に記載のディスクブレーキキャリパ(4)。
  11. 前記入口(52)に対して、車両のエアー取入れ口に接続されたユニオン(66)が連結可能になっている、請求項10に記載のディスクブレーキキャリパ(4)。
  12. 前記エアー流通路部の断面が、エアー流を予め定められた態様で分配させることができるように、前記ダクト(48)に沿って変化している、請求項1〜11の何れかに記載のディスクブレーキキャリパ(4)。
  13. 前記ケーシング(44)が、前記パッド(25)の前記スラスト部(27)近くに送られるエアー流用の少なくとも一つの出口(70)を、前記ブランチ(61)の各々に有している、請求項8〜12の何れかに記載のディスクブレーキキャリパ(4)。
  14. 前記ブランチ(61)に設けられた前記出口(70)が、前記サスペンション側部(18)の前記シリンダー(22)と前記ホイール側部(20)の前記シリンダー(22)に対して同軸的に配置された通気ダクト(58)に面している、請求項13に記載のディスクブレーキキャリパ(4)。
  15. 前記ブランチ(61)に設けられた前記出口(70)が、前記サスペンション側部(18)の前記シリンダー(22)と前記ホイール側部(20)の前記シリンダー(22)との間に配置された通気ダクト(58)に面している、請求項13に記載のディスクブレーキキャリパ(4)。
  16. 前記ケーシング(44)が、前記サスペンション側部(18)と前記ホイール側部(20)との間の少なくとも一つの中央接続ブリッジ(32)に組み合わされている、請求項1〜4の何れかに記載のディスクブレーキキャリパ(4)。
  17. 前記中央接続ブリッジ(32)が、半径方向で前記ブレーキディスク(8)に面している下側壁(78)と、前記下側壁(78)と反対側に位置する上側壁(82)とを有し、前記ケーシング(44)が前記上側壁(82)に組み合わされて、前記ダクト(48)を構成している、請求項16に記載のディスクブレーキキャリパ(4)。
  18. 前記上側壁(82)に対して、前記ダクト(48)を少なくとも二つの部分に分割する隔壁(86)が設けられている、請求項17に記載のディスクブレーキキャリパ(4)。
  19. 前記隔壁(86)が、軸線方向に対して前記上側壁(82)を対称的に分割するように軸線方向と略平行に配置されている、請求項18に記載のディスクブレーキキャリパ(4)。
  20. 前記サスペンション側部(18)と前記ホイール側部(20)が、前記ブレーキディスク(8)の回転軸(X)に向かって半径方向に延びたポケット(88)を有し、入口穴(91)からサスペンション側部(18)とホイール側部(20)を通って出口穴(92)に延びている前記通気ダクト58が前記ポケット(88)と接続されている、請求項16〜19の何れかに記載のディスクブレーキキャリパ(44)。
  21. 前記通気ダクト(58)が、略半径方向の入口穴(91)と、略軸線方向の出口穴(92)とを有している、請求項20に記載のディスクブレーキキャリパ(4)。
  22. 前記出口穴(92)の少なくとも一つが、前記キャリパ本体(16)の同一部分(18,20)に配置された二つの連続したシリンダー(22)の間に配置されている、請求項20又は21に記載のディスクブレーキキャリパ(4)。
  23. 前記通気ダクト(58)が、半径方向で前記ブレーキディスク(8)の回転軸(X)に向いた前記ピストン(24)の部分の近傍に配置されている、請求項20〜22の何れかに記載のディスクブレーキキャリパ(4)。
  24. 少なくとも一つの通気チャネル(58)が、円形の入口穴(91)と細長い出口穴(92)とを有し、前記細長い出口穴(92)が、流出冷却流が反れて前記パッド(25)の前記スラスト部(27)に対して配分されるように、前記入口穴(91)よりも大きい断面を有している、請求項20〜23の何れかに記載のディスクブレーキキャリパ(4)。
  25. 前記ケーシング(44)が、長手方向(S)に沿ってホイール側端(106)からサスペンション側端(105)に延びて前記中央接続ブリッジ(32)に結合されるようになっている中央本体(100)を有している、請求項16〜24の何れかに記載のディスクブレーキキャリパ(4)。
  26. 前記中央本体(100)が、前記隔壁(86)と一体になって二つの個別な軸線方向のダクトを塞いでいる、請求項25に記載のディスクブレーキキャリパ(4)。
  27. 前記ケーシング(44)が、前記キャリパ本体(16)の同一部分(18,20)に配置された二つの連続したシリンダー(22)の間に配置された前記通気ダクト(58)内にエアー流を搬送するようになっている前記サスペンション側端(105)と前記ホイール側端(106)に夫々設けられた一対のタブ(108)を有している、請求項25又は26に記載のディスクブレーキキャリパ(4)。
  28. 前記ケーシング(44)が、軸線方向で前記サスペンション側部(18)と前記ホイール側部(20)の側面に追従するようになっている二つの竪枠(114)を前記ホイール側端(106)と前記サスペンション側端(105)に有し、前記ケーシング(44)が、キャリパ本体(16)の軸線方向幅より大きくなった領域に亘って軸線方向に延びている、請求項25又は26に記載のディスクブレーキキャリパ(4)。
  29. 前記竪枠(114)が、前記収容凹部(36)と反対側で前記シリンダー(22)に配置された入口穴(91)に面し、前記通気ダクト(58)が、前記シリンダー(22)を貫通して、前記パッド(25)の前記スラスト部(27)に面した出口穴(92)に至っている、請求項28に記載のディスクブレーキキャリパ(4)。
  30. 前記ケーシング(44)が、冷却エアー流を受けるためにエアー取入れ口に接続されるようになっている入口(52)を前記サスペンション側端(105)に有している、請求項25〜29の何れかに記載のディスクブレーキキャリパ(4)。
  31. 前記冷却手段(56)が、ピストンヘッドに配置された拡散素子(116)を有し、前記拡散素子(116)が、前記パッド(25)のスラスト部(27)における熱損失を促進させるための穴を備えたカラー(118)を含んでいる、請求項1〜30の何れかに記載のディスクブレーキキャリパ(4)。
  32. 前記キャリパ(4)の外の前記通気手段が、エアー流を前記少なくとも一つの入口(52)内に強制的に流入させる手段を含んでいる、請求項1〜31の何れかに記載のディスクブレーキキャリパ(4)。
  33. 前記キャリパ(4)の外の前記通気手段が、車両の走行中にエアー流を取り込むエアー取入れ口(54)を含んでいる、請求項1〜32の何れかに記載のディスクブレーキキャリパ(4)。
  34. 前記エアー取入れ口(54)が車両の前側に設けられている、請求項33に記載のディスクブレーキキャリパ(4)。
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