JP4961303B2 - シートベルト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、第1シートベルト及び第2シートベルトを有するシートベルト装置に関する。
従来、自動車に取り付けられるシートベルトにあっては、3点式シートベルトの他に、3点式シートベルトに2点式シートベルトを組み合わせた4点式シートベルトがある。4点式シートベルトは衝突時に高いホールド性を有するため競技車両等に使用されている(例えば特許文献1乃至3参照)。その他、対向配置される2つの2点式シートベルトを交差させて使用する4点式シートベルトも存在する。
ところで、近年の車両には、車両前方からの衝突時等に設定レベル以上の衝撃を感知した場合、シートベルトを瞬時に巻き上げ、乗員の拘束効果を高めるプリテンショナ機構が備わっている。またプリテンショナ機構に加えて、フォースリミッタ機構も搭載されている。フォースリミッタ機構は、設定レベル以上の荷重がシートベルトに作用した場合にその力を吸収し、シートベルトの拘束力を適正に保って胸部への負担を軽減する(例えば特許文献4または5参照)。
実開昭62−23755号公報 特開2004−330975号公報 米国特許出願公開第2002/89163号明細書 特開2001−354111号公報 特表2003−502204号公報
しかしながら、装着するシートベルトの数に応じて、適切にフォースリミッタ機構を制御し、より安全性を向上させる必要があるという問題があった。なお、特許文献1乃至5にはかかる問題を解決する手段は何ら記載されていない。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数のシートベルトの装着状態に応じてフォースリミッタ機構の荷重を最適化することにより、シートベルトの使用状況に応じて、最適なフォースリミッタ機構の制御を実現することが可能なシートベルト装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、簡単な構成で両肩を均等に拘束でき、また下半身を安定して拘束することが可能なシートベルト装置を提供することにある。
本発明に係るシートベルト装置は、第1シートベルト及び第2シートベルトを有するシートベルト装置において、前記第1シートベルトの装着状態を検知する第1検知手段と、前記第2シートベルトの装着状態を検知する第2検知手段と、前記第1シートベルトに第1所定値以上の荷重が作用した場合に、前記第1シートベルトのウェビングの引き出し方向の回転力を吸収する第1フォースリミッタ機構と、前記第2シートベルトに第2所定値以上の荷重が作用した場合に、前記第2シートベルトのウェビングの引き出し方向の回転力を吸収する第2フォースリミッタ機構と、前記第1検知手段により前記第1シートベルトの装着を検知し、かつ、前記第2検出手段により前記第2シートベルトの装着を検知した場合に、前記第1所定値を低減する低減手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係るシートベルト装置は、前記第1シートベルトは3点式シートベルトであり、前記第2シートベルトは2点式シートベルトであることを特徴とする。
本発明に係るシートベルト装置は、シートまたは車体に固定可能であり、前記3点式シートベルトのウェビングを案内するガイド部を有するアンカー部と、前記3点式シートベルトのウェビング一端に設けられ、該ウェビングの移動に伴い前記アンカー部に当接する第1係合部と、前記2点式シートベルトのウェビング一端に設けられ、前記第1係合部と係合する第2係合部とを備えることを特徴とする。
本発明に係るシートベルト装置は、前記第1シートベルト及び前記第2シートベルトは2点式シートベルトであり、前記低減手段は、前記第1検知手段により前記第1シートベルトの装着を検知し、かつ、前記第2検出手段により前記第2シートベルトの装着を検知した場合に、前記第1所定値及び第2所定値を低減するよう構成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、第1検知手段は、第1シートベルトの装着状態を検知し、同様に、第2検知手段は、第2シートベルトの装着状態を検知する。第1シートベルトに対応する第1フォースリミッタ機構は、第1シートベルトに第1所定値以上の荷重が作用した場合に、ウェビングの引き出し方向の回転力を吸収する。同様に第2シートベルトに対応する第2フォースリミッタ機構は、第2シートベルトに第2所定値以上の荷重が作用した場合に、ウェビングの引き出し方向の回転力を吸収する。ここで、低減手段が、第1検知手段により第1シートベルトの装着を検知し、かつ、第2検出手段により第2シートベルトの装着を検知した場合、第1所定値を低減する。これにより、第1フォースリミッタ機構が動作する荷重が低減する。
例えば、第1シートベルトは3点式シートベルトであり、また第2シートベルトは2点式シートベルトである。ここで、シートまたは車体には、前記3点式シートベルトのウェビングを案内するガイド部を有するアンカー部が固定可能に設けられる。第1係合部は、3点式シートベルトのウェビング一端に設けられ、当該ウェビングの移動に伴いアンカー部に当接する。また第2係合部は、2点式シートベルトのウェビング一端に設けられ、第1係合部と係合する。
また第1シートベルト及び第2シートベルトが2点式シートベルトの場合、低減手段は、第1検知手段により第1シートベルトの装着を検知し、かつ、第2検出手段により第2シートベルトの装着を検知した場合に、第1所定値及び第2所定値を低減する。
本発明にあっては、第1シートベルトのみ装着されている際は、第1所定値以上の荷重が作用した場合に、フォースリミッタ機構が動作する。そして、第1シートベルトに加えて第2シートベルトが装着されている場合は、第1所定値よりも低い荷重が作用した場合に、第1フォースリミッタ機構が動作すると共に、併せて装着された第2フォースリミッタ機構も協調して動作する。このようにシートベルトの装着状態に応じてフォースリミッタ機構が動作する荷重を最適制御するので、より安全性の向上を図ることが可能となる。また、シートベルトの数に応じたフォースリミッタ機構の制御を実行するので、ドライバの意思に応じて一つのシートベルトを用いるか、或いは2つのシートベルトを用いるかの選択が可能となる。
本発明にあっては、3点式シートベルトのウェビングの移動に伴いアンカー部に当接する第1係合部と、2点式シートベルトのウェビング一端に設けられる第2係合部とを係合するので、2点式シートベルトのウェビングの巻き取りと3点式シートベルトのウェビングの巻き取りとの相互作用により乗員の下半身をバランス良く拘束することが可能となる。また2点式シートベルトのウェビングと3点式シートベルトのウェビングとが一体的に係合されるので、各リトラクタの巻き取り制御を単純化することが可能となる。
本発明にあっては、第1シートベルト及び第2シートベルトが2点式シートベルトの場合、低減手段は、第1所定値及び第2所定値を低減するので、装着数に応じた最適なフォースリミッタ機構の制御が可能となる等、本発明は優れた効果を奏する。
実施の形態1
以下本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は本発明に係るシートベルト装置の構成を示す模式的正面図、図2は乗員が3点式シートベルトを装着した状態を示す模式的正面図である。図1に示すようにシートベルト装置100は着座方向左側(以下、一側)に配置される2点式シートベルト20及び、これに対向して着座方向右側(以下、他側)に配置される3点式シートベルト10により構成される。
3点式シートベルト10は、車体であるBピラー3に固定される3点側リトラクタ11、ウェビング(以下、3点側ベルト)12、3点側ガイド部(以下、ショルダーアンカー)13、3点側タング14、ガイド部171を備えるアンカー部17、3点側バックル15及び3点側バックルプレート16を含んで構成される。一方2点式シートベルト20は、2点側リトラクタ21、ウェビング(以下、2点側ベルト)22、2点側ガイド部23、第2係合部25及び第1係合部24を含んで構成される。
3点側リトラクタ11は他側のBピラー3内部に固設されており、引き出された3点側ベルト12を巻き取る。Bピラー3頂部にはショルダーアンカー13が吊り下げられており3点側ベルト12の車内への引き延ばし及びBピラー3内部への巻き取りを案内する。なお、3点側リトラクタ11は図示しないCピラー内部に固設しても良い。3点側ベルト12の一端には第1係合部24が取り付けられている。第1係合部24はタングまたはバックルを用いることができる。本実施の形態では第1係合部24にタングを適用し、以下では第1係合部24を2点側タング24として説明する。
シートクッション1または車体の他側下部には、ガイド部171を有するアンカー部17が固設されており、3点側ベルト12は、シートクッション1に固定されたアンカー部17に設けられるガイド部171を移動する。3点側リトラクタ11による3点側ベルト12の巻き取りにより、3点側ベルト12一端に設けられる2点側タング24はアンカー部17方向へ下降し、3点側ベルト12及び2点側タング24の下降は、2点側タング24とアンカー部17のガイド部171とが当接した時点で制限される。ショルダーアンカー13とアンカー部17との間には、3点側ベルト12を案内する長穴が形成された3点側タング14が移動可能に設けられている。
シートクッション1の一側下部または車体には、3点側バックルプレート16が固設されており、3点側バックルプレート16の固設位置反対側には、3点側バックル15が連結されている。3点側タング14は他側上方からシートバック2を交差して一側下部に設けられる3点側バックル15へ係合する。図2を用いて乗員Mに3点式シートベルト10を装着する手順を説明する。乗員Mはシートバック2他側上部に吊り下げられる3点側タング14を把持し、右肩から左腰へかけて3点側タング14を移動させる。
そして、シートバック2一側下部において、3点側バックルプレート16により固定される3点側バックル15へ、移動させた3点側タング14を係合させる。これにより、3点側ベルト12は、乗員Mの右肩から左腰を交差するショルダーベルト部5により上半身を拘束し、両足及び下腹部近傍を他側から一側へ横断するラップベルト部4により下半身を拘束する。この場合、3点側リトラクタ11は乗員Mの3点側タング14の引っ張りにより、3点側ベルト12を、ショルダーアンカー13を介して車内へ送り込む。3点側ベルト12の一端は、乗員Mの3点側タング14の引っ張りにより、他側から一側へアンカー部17のガイド部171を経由して移動し、2点側タング24がアンカー部17のガイド部171に当接した時点でその移動を停止する。これにより、他側のショルダーアンカー13及びアンカー部17、並びに一側の3点側バックル15による3点支持により、乗員Mの拘束が実現される。
図1に示すように2点式シートベルト20の2点側リトラクタ21は、シートバック2内部に埋設されており、2点側ベルト22の巻き取りを行う。2点側ベルト22の一端には第2係合部25が設けられており、2点側リトラクタ21の2点側ベルト22の巻き取りにより、第2係合部25は、シートバック2一側上方に固設される2点側ガイド部23に当接する。2点側ガイド部23は、シートバック2内部へ巻き取られまたは外部へ引き出される2点側ベルト22を案内する矩形状の開口が着座方向に臨ませて、シートバック2上に設置されている。なお、本実施の形態においては、第2係合部25を2点側バックル25であるものとして説明する。2点側バックル25は、シートクッション1他側下部に設けられる2点側タング24に係合される。この場合、2点側ベルト22は2点側リトラクタ21から引き出され、2点側ガイド部23を経由してシートバック2外部へ送り出される。
図3は2点側タング24と2点側バックル25との係合状態を示す拡大図である。図3を用いて、2点側タング24と2点側バックル25との係合について説明する。アンカー部17はT字型のプレートであり、固定部172及びガイド部171を含んで構成される。アンカー部17は、下側略中央部に位置するボルト等の固定部172により、車体またはシートクッション1に固定されており、アンカー部17は固定部172を中心として所定角度間で回動する。アンカー部17上部には横長穴状のガイド部171が形成されており、3点側ベルト12をガイド部171へ移動可能に案内している。なお、本実施の形態においては、アンカー部17をシートクッション1または車体の他側下部にて、ボルト等の固定部172を螺嵌することにより固定しているが、後述する如くアンカー部17をシートクッション1または車体の他側下部から取り外しできるようにしても良い。
2点側タング24はT字型のプレートであり、ガイド部242及び係合穴241を含んで構成される。2点側タング24の先端略中央部には正方形状の係合穴241が形成されており、2点側タング24を白抜き矢印で示す係合方向へ移動させて、2点側バックル25へ挿入した場合、係合穴241に2点側バックル25内部の図示しないロック部が噛み合い、2点側バックル25と2点側タング24とが係合する。2点側バックル25に設けられる解除ボタン251を押すことにより、図示しないロック部と係合穴241との噛み合いが解除され、2点側バックル25と2点側タング24との係合も解除される。
2点側タング24の係合穴241と対向する位置には、横長穴状のガイド部242が形成されている。3点側ベルト12の先端は、アンカー部17のガイド部171及び2点側タング24のガイド部242へ案内され、ガイド部242で折り返されて、その先端が3点側ベルト12に糸により縫い込まれ、または接着剤により固定されて、ガイド部242を接続するループを形成する。2点側タング24のガイド部242は、アンカー部17のガイド部171と同一またはこれよりも大きく構成される。これにより、3点側ベルト12が、巻き取られた場合でも、2点側タング24のガイド部242とアンカー部17のガイド部171とが当接し、その移動が制限される。
図4は本発明に係るシートベルト装置100の構成を示す模式的正面図、図5は本発明に係るシートベルト装置100を乗員M着座方向左側から見た場合の構成を示す模式的側面図、図6は本発明に係るシートベルト装置100を乗員M着座方向右側から見た場合の構成を示す模式的側面図である。図4乃至図6を用いて、図2で示した3点式シートベルト10の装着後、2点式シートベルト20をさらに装着する手順を説明する。
乗員Mは3点式シートベルト10の装着後、左肩位置にある2点側バックル25を把持し、左肩から右腰へ向けて2点側バックル25を引き出し、3点式シートベルト10のショルダーベルト部5を跨いで2点式シートベルト20のショルダーベルト部6を上半身において交差させ、2点側バックル25を2点側タング24へ係合する。これにより、2点式シートベルト20と3点式シートベルト10とが連結される。なお、本実施の形態においては3点式シートベルト10を先に装着したが、2点式シートベルト20を先に装着しても良い。
乗員Mが2点式シートベルト20を装着する前は、2点側リトラクタ21の巻き取りにより2点側バックル25は、シートバック2一側上方にて2点側ガイド部23に当接している。2点側バックル25が引き出された場合、2点側ベルト22は2点側ガイド部23を経由して2点側リトラクタ21から送り出される。2点側バックル25に導かれる2点側ベルト22は3点側ベルト12のショルダーベルト部5を跨いで乗員Mの上半身左肩から右腰へ向け交差してショルダーベルト部6を形成する。そして2点側バックル25は2点側タング24と係合する。なお、本実施の形態においては自動車の右側座席にシートベルト装置100を適用した例について説明したが、2点式シートベルト20及び3点式シートベルト10の各構成部品をそれぞれ反対側へ配置することにより、左側座席にも同様に適用して良いことはもちろんである。さらに、同様のシートベルト装置100を左右の後部座席に用いても良い。
次いで荷重制御について説明する。図7は荷重制御処理を行うシートベルト装置のハードウェア構成を示すブロック図である。荷重制御は制御部41、RAM46、2点側バックルスイッチ44、3点側バックルスイッチ45、表示部48、3点側フォースリミッタ機構43、及び、3点側スイッチ431等により実行される。ECU(electronic control unit)等の制御部41は、CAN(Controller Area Network)により伝送線を介してハードウェア各部と接続されており、それらを制御すると共に、RAM46に格納された制御プログラム46Pに従って、種々のソフトウェア的機能を実行する。
2点側バックルスイッチ44は2点側バックル25と2点側タング24との係合状態を検出するものであり、例えば、特開2006−12504号公報に開示されたホールIC等の磁気センサを備えたスイッチが用いられる。2点側バックル25と2点側タング24とが係合した場合は、2点側バックルスイッチ44から2点式シートベルト20が装着状態にあることを示すハイ信号が制御部41へ出力される。一方、2点側バックル25と2点側タング24とが係合していない場合は、2点側バックルスイッチ44から2点式シートベルト20が装着状態にないことを示すロー信号が制御部41へ出力される。
3点側バックルスイッチ45も2点側バックルスイッチ45と同様の構成であり、3点側バックル15と3点側タング14との係合状態を検出するものである。3点側バックル15と3点側タング14とが係合した場合は、3点側バックルスイッチ45から3点式シートベルト10が装着状態にあることを示すハイ信号が制御部41へ出力される。一方、3点側バックル15と3点側タング14とが係合していない場合は、3点側バックルスイッチ45から3点式シートベルト10が装着状態にないことを示すロー信号が制御部41へ出力される。
表示部48はインスツルメントパネルに設けられる液晶ディスプレイ等であり、制御部41の指示に従い、シートベルト装着に関する各種情報を表示する。3点側リトラクタ11内部には、3点側ベルト12に所定値以上の荷重が作用した場合に、3点側ベルト12の引き出し方向の回転力を吸収する3点側フォースリミッタ機構43が設けられている。3点側フォースリミッタ機構43は3点側スイッチ431の切り替えにより、荷重を第1所定値、またはこれよりも小さい第2所定値に変更する。なお、3点側スイッチ431は制御部41の指示に基づき動作する。
3点側フォースリミッタ機構43は、例えば特許文献4または5に記載のものを用いればよい。本実施の形態においては特許文献4に記載のウェビング巻き取り装置を用いる形態につき説明する。3点側フォースリミッタ機構43の内部には複数のトーションバー(図示せず)が設けられており、3点側スイッチ431の切り替えにより、複数のトーションバーが作用する第1所定値の荷重、または、一のトーションバーのみが作用する第2所定値の荷重のいずれかが択一的に選択される。
2点側リトラクタ21内部にも同様に2点側フォースリミッタ機構42が設けられている。なお本実施の形態においては2点側リトラクタ21内部には、荷重を変更するための3点側スイッチ431に相当するものは設けられていない。2点側フォースリミッタ機構42は一のトーションバーが設けられており、2点側ベルト22に第3所定値以上の荷重が作用した場合に、2点側ベルト22の引き出し方向の回転力を吸収する。
次に、第1所定値乃至第3所定値の内容について説明する。3点式シートベルト10のみを使用する際に最適なフォースリミッタ機構43の荷重をXとした場合、第1所定値はこの荷重Xに略等しい値となる。一方、3点式シートベルト10及び2点式シートベルト20の双方を用いる場合は、3点側フォースリミッタ機構43の第2所定値に係る荷重と2点側フォースリミッタ機構42の第3所定値に係る荷重とを加算した値が荷重Xに略等しくなるよう構成する。
例えば、3点側フォースリミッタ機構43の第2所定値に係る荷重が第1所定値の半分であるX/2、同様に2点側フォースリミッタ機構42の第3所定値に係る荷重もX/2となるよう、3点側フォースリミッタ機構43及び2点側フォースリミッタ機構42それぞれのトーションバーの捩り荷重を設定すればよい。なお、3点式シートベルト10を装着せずに、2点式シートベルト20のみを装着して走行することは安全上好ましくないため、2点側フォースリミッタ機構42の荷重は第3所定値のみとしている。
以上のハードウェア構成において荷重制御の処理手順を、フローチャートを用いて説明する。図8及び図9は荷重制御の処理手順を示すフローチャートである。制御部41は3点側バックルスイッチ45からハイ信号が出力されているか否かを判断する(ステップS81)。制御部41はハイ信号が出力されていないと判断した場合(ステップS81でNO)、2点側バックルスイッチ44からハイ信号が出力されているか否かを判断する(ステップS82)。
制御部41は2点側バックルスイッチ44からハイ信号が出力されていないと判断した場合(ステップS82でNO)、双方のシートベルトが装着されていないとして、再び処理をステップS81へ戻す。ステップS82において、2点側バックルスイッチ44からハイ信号が出力されたと判断した場合(ステップS82でYES)、制御部41は2点式シートベルト20のみが装着されていると判断し、RAM46にあらかじめ記憶された3点式シートベルト10の装着警告情報を読み出し、表示部48へ出力する(ステップS83)。その後処理を再びS81へ戻す。なお、この警告情報は例えば「3点式シートベルトも装着してください。」等の文字を表示部48に表示するほか、図示しないスピーカに音声出力するようにしてもよい。
制御部41は3点側バックルスイッチ45からハイ信号が出力されたと判断した場合(ステップS81でYES)、2点側バックルスイッチ44からハイ信号が出力されているか否かを判断する(ステップS84)。制御部41は2点側バックルスイッチ44からハイ信号が出力されていると判断した場合(ステップS84でYES)、3点式シートベルト10及び2点式シートベルト20の双方が装着されていると判断し、3点側スイッチ431を第2所定値側へ切り替える(ステップS85)。
これにより、3点側フォースリミッタ機構43の荷重は初期の第1所定値から第2所定値へ低減される。また2点側フォースリミッタ機構42の荷重は第3所定値であることから、第2所定値及び第3所定値の加算値である荷重Xがシートベルト装置100に得られることになる。一方、ステップS84において、制御部41は2点側バックルスイッチ44からハイ信号が出力されていないと判断した場合(ステップS84でNO)、3点式シートベルト10のみが装着されていると判断し、3点側スイッチ431を第1所定値側へ切り替える(ステップS86)。これにより、3点式シートベルト10に適切な荷重Xが得られることになる。
さらに制御部41は、RAM46にあらかじめ記憶した2点式シートベルト20の装着推奨情報の読み出しを行い、読み出した装着推奨情報を表示部48へ出力する(ステップS87)。表示部48には例えば、「2点式シートベルトも併せて装着することをお勧めします。」等の文字を表示すればよい。制御部41はその後図示しない時計部からの出力を参照に、一定時間を経過したか否かを判断する(ステップS88)。制御部41は一定時間を経過していないと判断した場合(ステップS88でNO)、2点式シートベルト20の装着を行わせるべく、処理を再び84へ戻し、以上の処理を繰り返す。一方、制御部41は一定時間(例えば1分)を経過したと判断した場合(ステップS88でYES)、もはや乗員Mは2点式シートベルト20を装着する意思は低いものと判断し処理を終了する。
実施の形態2
図10は実施の形態2に係るシートベルト装置100の構成を示す模式的正面図である。図に示すように3点式シートベルト10の3点側リトラクタ11はシートバック2内に内蔵しても良く、また3点式シートベルト10を案内する3点側ガイド部33を車体ではなく、シートバック2に取り付けても良い。3点側リトラクタ11は、シートバック2内部に埋設されている。3点側リトラクタ11と、2点側リトラクタ21とは、シートバック2を中央位置にて縦方向に均等に分割する中央線Lを境に、対称位置にそれぞれが埋設されている。すなわち2点側リトラクタ21及び3点側リトラクタ11は、中央線Lから略同一距離隔てて、略同一高さに埋設されている。
またシートバック2他側上部には3点側ガイド部33が設置されており、3点側リトラクタ11から巻き取られまたは引き出される3点側ベルト12を案内する。3点側ガイド部33は3点側ベルト12を案内する矩形状の開口が着座方向に臨んでシートバック2上に設置されている。3点側ガイド部33と、2点側ガイド部23とは、中央線Lを境に、対称位置にそれぞれが設けられている。すなわち3点側ガイド部33及び2点側ガイド部23は、中央線Lから略同一距離隔てて、略同一高さ上であるシートバック2上に設置されている。このように巻き取り位置、ガイド位置及び固定位置を左右対称とすることで、一体的に連結されたベルトとの相互作用により、乗員Mの両肩及び下半身を均等に拘束することが可能となる。
アンカー部17と3点側ガイド部33との間には、3点側タング14が3点側ベルト12を移動可能に設けられている。3点式シートベルト10の非装着時においては、3点側ベルト12は、3点側リトラクタ11の巻き取りにより、3点側タング14が3点側ガイド部33に当接する位置まで、シートバック2内部へ巻き取られる。3点式シートベルト10の装着時には3点側ベルト12が3点側リトラクタ11から引き出され、3点側タング14が3点側ガイド部33から3点側バックル15の位置へ向けて、シートバック2を交差し、3点側バックル15に係合する。
図11は乗員Mが3点式シートベルト10を装着した状態を示す模式的正面図である。乗員Mが3点式シートベルト10を装着する場合、3点側リトラクタ11による巻き取りにより3点側ガイド部33に当接する3点側タング14を右肩付近で把持し、これを右肩から上半身を交差して左腰位置まで移動させる。そして、3点側タング14を3点側バックルプレート16により固定される3点側バックル15へ係合する。図12は実施の形態2に係るシートベルト装置100の構成を示す模式的正面図、図13は実施の形態2に係るシートベルト装置100を乗員M着座方向左側から見た場合の構成を示す模式的側面図、図14は実施の形態2に係るシートベルト装置100を乗員M着座方向右側から見た場合の構成を示す模式的側面図である。図12乃至図14を用いて、図11で示した3点式シートベルト10の装着後、2点式シートベルト20をさらに装着する手順を説明する。
乗員Mは3点式シートベルト10の装着後、左肩位置にある2点側バックル25を把持し、左肩から右腰へ向けて2点側バックル25を引き出し、3点式シートベルト10のショルダーベルト部5を跨いで2点式シートベルト20のショルダーベルト部6を上半身において交差させ、2点側バックル25を2点側タング24へ係合する。これにより、2点式シートベルト20と3点式シートベルト10とが連結される。なお、本実施の形態においては3点式シートベルト10を先に装着したが、2点式シートベルト20を先に装着しても良い。また、本実施の形態においては2点側リトラクタ21及び3点側リトラクタ11をシートバック2に埋設したが、後部座席または2座席の車体にシートベルト装置100を設ける場合は、2点側リトラクタ21及び3点側リトラクタ11をシートバック2後方に設けられる車体に設置しても良い。
本実施の形態2は以上の如き構成としてあり、その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態3
図15は実施の形態3に係る第1係合部24と第2係合部25との係合状態を示す拡大図である。図に示すように第1係合部24を2点側バックル24、第2係合部25を2点側タング25としても良い。図15を用いて、2点側バックル24と2点側タング25との係合について説明する。2点側タング25はT字型のプレートであり、ガイド部252及び係合穴253を含んで構成される。2点側タング25の先端略中央部には正方形状の係合穴253が形成されており、2点側タング25を2点側バックル24へ挿入した場合、係合穴253に2点側バックル24内部の図示しないロック部が噛み合い、2点側バックル24と2点側タング25とが係合する。
2点側バックル24に設けられる解除ボタン243を押すことにより、図示しないロック部と係合穴253との噛み合いが解除され、2点側バックル24と2点側タング25との係合も解除される。2点側タング25の係合穴253と対向する位置には、横長穴状のガイド部252が形成されている。2点側ベルト22の先端はこのガイド部252を経て折り返し、適宜の位置で糸により縫い合わされまたは接着剤により固定されてループを形成する。3点側ベルト12の先端は、アンカー部17のガイド部171を経て、2点側バックル24にて挟み込まれている。
2点側バックル24は3点側ベルト12の先端を内部へ取り込みこれを抜け落ちないよう挟持部244にて上下方向から挟持している。2点側バックル24は直方体状をなし、図面白抜き矢印で示す係合方向から見た、矩形状の挟持部244の表面積が、アンカー部17のガイド部171を形成する長円状の開口面積より大きく形成されている。すなわち、3点側ベルト12が巻き取られた場合、2点側バックル24はガイド部171方向へ移動し、最終的には2点側バックル24の挟持部244がアンカー部17のガイド部171に当接して移動が制限される。
本実施の形態3は以上の如き構成としてあり、その他の構成及び作用は実施の形態1及び2と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態4
図16は実施の形態4に係る2点側タング24と2点側バックル25との係合状態を示す拡大図、図17は実施の形態4に係る2点側タング24と2点側バックル25との係合状態を示す模式的側面図である。図に示す如く、実施の形態4に係る第1係合部24は、3点側ベルト12一端に設けられる停止部材245,245をさらに含んで構成される。2点側タング24の係合穴241と対向する位置には、横長穴状のガイド部242が形成されている。3点側ベルト12の先端は、アンカー部17のガイド部171及び2点側タング24のガイド部242へ案内され、ガイド部242で折り返される。
折り返された3点側ベルト12の先端は図17に示す如く、重ね合わされ、例えば樹脂製の停止部材245を貫通させてループを形成する。停止部材245はボルト245a及びナット245bから構成され、ボルト245aを予め所定口径の穴が形成されて重ね合わされた3点側ベルト12へ貫通させ、貫通後のボルト245aをナット245bへ螺合する。この停止部材245の断面視における高さAは、アンカー部17のガイド部171の、白抜き矢印で示す係合方向(図16参照)における長さBより長く設定している。
3点側ベルト12が、巻き取られ、白抜き矢印反対方向へ移動した場合、2点側タング24はこれに伴い移動する。そして、停止部材245,245がアンカー部17のガイド部171に当接した場合に、第1係合部24である2点側タング24も停止部材245,245を介してその移動が制限される。なお、本実施の形態においては停止部材245,245を2つ設けたが、1つまたは、3つ以上であっても良い。またその形状を平面視において円形としたが楕円形または矩形のものとしても良い。このように2点側タング24のガイド部242を通る3点側ベルト12,12を、樹脂等により形成される停止部材245,245を貫通させて螺合し、停止部材245,245を介して2点側タング24をアンカー部17のガイド部171へ当接させるようにしたので、停止部材245,245とガイド部171との接触音の発生を低減でき、また事故時等において3点側ベルト12の巻き取りによる衝撃を低減することが可能となる。
さらに、助手席等においてシートベルト装置100を装着していない場合において、アンカー部17のガイド部171と2点側タング24のガイド部242とのアイドリング時等における接触音の発生を防止することが可能となる。なお、実施の形態3の図17で示す如く、第1係合部24に2点側バックル24を用いた場合、2点側バックル24の挟持部244へ樹脂製の矩形状からなる停止部材を嵌挿するようにしても良い。
本実施の形態4は以上の如き構成としてあり、その他の構成及び作用は実施の形態1乃至3と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態5
図18は実施の形態5に係るアンカー部17及び2点側タング24の構造を示す模式的斜視図である。図18に示すようにアンカー部17は手鏡状の形状をなすプレートであり、固定部172、平板174、ガイド部171及び突起部173,173を含んで構成される。ガイド部171を境にアンカー部17は矩形状の平板174が固定部172と逆の方向へ延設されている。ガイド部171と対向する位置には平板174上に突起部173,173が垂設されている。なお、突起部173,173の詳細な構造については後述する。
2点側タング24は係合穴241、ガイド部242及び開口部246,246を含んで構成される。ガイド部242は先端において幅狭に形成された3点側ベルト12を案内する。長円状のガイド部242の横幅は3点側ベルト12の先端の幅に合わせて同様に幅狭に設定される。3点側ベルト12はアンカー部17のガイド部171及び2点側タング24のガイド部242を通過し、当該ガイド部242において反対側へ折り返され縫製部121にて縫製され固定される。
2点側タング24のガイド部242の両脇には突起部173,173に対して着脱可能な開口部246,246が形成される。開口部246,246の開口幅はWであり、開口幅Wの開口を維持した状態で所定深さまで、2点側タング24内へ向けて形成されている。
図19は実施の形態5に係るアンカー部17及び2点側タング24の取り付け構造を示す模式図である。2点側タング24の開口部246,246を、アンカー部17の突起部173,173にそれぞれ対向する位置にて、図に示す白抜き矢印反対方向、すなわち係合方向反対側へ押し込むことにより、開口部246,246と突起部173,173とが装着され、アンカー部17と2点側タング24との取り付けが完成する。そして2点側バックル25を、一体化された2点側タング24へ係合する。
2点側タング24と2点側バックル25とが係合している状態において、2点側ベルト22の巻き取りが所定負荷以上で行われた場合、2点側タング24の開口部246,246が、アンカー部17の突起部173,173から離脱し、係合状態にある2点側バックル25及び2点側タング24が係合方向へ移動する。一方、3点側ベルト12の巻き取りが行われた場合、係合状態にある2点側バックル25及び2点側タング24は、係合方向反対側へ移動し、2点側タング24がアンカー部17に当接し、2点側タング24の開口部246,246が、アンカー部17の突起部173,173に装着され、移動が制限される。
図20は実施の形態5に係るアンカー部17及び2点側タング24の取り付け構造を示す模式的側面図、図21は突起部173と開口部246との取り付け構造を示す模式的横断面図である。図に示すように突起部173は、ナット173a、ピン173b、ワッシャー173c及びリング173dを含んで構成される。ピン173bは図17における紙面反対方向から、アンカー部17の平板174に形成される穴、ワッシャー173c、リング173d及びナット173aをこの順に貫通せしめ、ナット173aをもって螺合している。ワッシャー173cとナット173aとの間には例えば樹脂等で形成されたリング173dが嵌挿されており、開口246,246の突起部173,173からの安易な離脱を防止している。
開口部246,246は、以上の如く形成された突起部173,173のワッシャー173cとナット173aとの間に嵌挿されたリング173dの周囲へ装着される。図21に示す如く、ピン173bの口径はφ1とし、リング173dの外径をφ2とした場合、開口部246の開口幅Wは、ピン173bの口径φ1より大きく、リング173dの外径をφ2よりも小さい値とすることが好ましい。このように開口幅Wを最適な値とすることで、開口246,246の突起部173,173からの安易な離脱が防止できる。なお、図18及び図19においては、説明を容易にするために突起部173を構成するナット173a、ピン173b、ワッシャー173c及びリング173dの記載を省略している。
なお、本実施の形態においては突起部173をナット173a、ピン173b、ワッシャー173c及びリング173dを含む構成としたが、この形態に限るものではなく、例えばアンカー部17の平板174上に突起部173,173を垂設して一体成形し、これに開口部246,246を着脱しても良く、また開口部246に樹脂からなる滑り止め部材を周設しても良い。さらに、本実施の形態においては2つの突起部173,173及び開口部246,246を設けたが、一つまたは3つ以上これらをそれぞれ形成しても良い。
本実施の形態5は以上の如き構成としてあり、その他の構成及び作用は実施の形態1乃至4と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態6
実施の形態6はアンカー部17に開口部173,173、2点側タング24に突起部246,246を設ける形態に関する。図22は実施の形態6に係るアンカー部17及び2点側タング24の構造を示す模式的斜視図である。図19に示すようにアンカー部17は手鏡状の形状をなすプレートであり、固定部172、平板174、ガイド部171及び開口部173,173を含んで構成される。ガイド部171を境にアンカー部17は矩形状の平板174が固定部172と逆の方向へ延設されている。ガイド部171と対向する位置には平板174上に開口部173,173が形成される。開口部173,173はその開口をガイド部171と対向する方向に臨ませて形成されている。開口部173,173の開口幅はWである。開口部173,173は、開口幅Wの開口を維持した状態で所定深さまで、アンカー部17の平板174内側へ向けて形成されている。
2点側タング24は係合穴241、ガイド部242及び突起部246,246を含んで構成される。ガイド部242は先端において幅狭に形成された3点側ベルト12を案内する。長円状のガイド部242の横幅は3点側ベルト12の先端の幅に合わせて同様に幅狭に設定される。3点側ベルト12はアンカー部17のガイド部171及び2点側タング24のガイド部242を通過し、当該ガイド部242において反対側へ折り返され縫製部121にて縫製され固定される。2点側タング24の裏面のガイド部242の両脇には突起部246,246が形成されている。なお、突起部246,246の形状及びサイズに関しては実施の形態5と同様であるので詳細な説明を省略する。
図23は実施の形態6に係るアンカー部17及び2点側タング24の取り付け構造を示す模式図である。2点側タング24の裏面の突起部246,246を、アンカー部17に形成される開口部173,173にそれぞれ対向する位置にて、図に示す白抜き矢印反対方向、すなわち係合方向反対側へ押し込むことにより、突起部246,246と開口部173,173とが装着され、アンカー部17と2点側タング24との取り付けが完成する。そして2点側バックル25を、一体化された2点側タング24へ係合する。
2点側タング24と2点側バックル25とが係合している状態において、2点側ベルト22の巻き取りが所定負荷以上で行われた場合、2点側タング24の突起部246,246が、アンカー部17の開口部173,173から離脱し、係合状態にある2点側バックル25及び2点側タング24が係合方向へ移動する。一方、3点側ベルト12の巻き取りが行われた場合、係合状態にある2点側バックル25及び2点側タング24は、係合方向反対側へ移動し、2点側タング24がアンカー部17に当接し、2点側タング24裏面の突起部246,246が、アンカー部17の開口部173,173に装着され、移動が制限される。
本実施の形態6は以上の如き構成としてあり、その他の構成及び作用は実施の形態1乃至5と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態7
図24は実施の形態7に係る2点側バックル24と2点側タング25との係合状態を示す模式図である。図に示すように第1係合部24を2点側バックル24、第2係合部25を2点側タング25としても良い。図24を用いて、2点側バックル24と2点側タング25との係合について説明する。2点側タング25はT字型のプレートであり、ガイド部252及び係合穴253を含んで構成される。2点側タング25の先端略中央部には正方形状の係合穴253が形成されており、2点側タング25を2点側バックル24へ挿入した場合、係合穴253に2点側バックル24内部の図示しないロック部が噛み合い、2点側バックル24と2点側タング25とが係合する。
2点側バックル24の係合方向反対側には、ガイド部242及び開口部246,246を有する接合片247が、2点側バックル24により上下方向が挟持されている。この接合片247は、実施の形態5で述べた2点側タング24一端と略同一の構成をなし、ガイド部242と対向する位置にて2点側バックル24により挟持され、固定されている。接合片247には係合方向反対側にその開口を臨ませて、開口部246,246が開口幅Wで形成されている。アンカー部17の平板174には突起部173,173が開口部246,246に対して着脱可能に設けられている。
2点側バックル24に挟持される接合片247に形成される開口部246,246を、アンカー部17に形成される突起部173,173にそれぞれ図に示す白抜き矢印反対方向、すなわち係合方向反対側へ押し込むことにより、開口部246,246と突起部173,173とが装着され、アンカー部17と2点側バックル24との取り付けが完成する。そして2点側タング25を、一体化された2点側バックル24へ係合する。
2点側タング25と2点側バックル24とが係合している状態において、2点側ベルト22の巻き取りが所定負荷以上で行われた場合、2点側バックル24の開口部246,246が、アンカー部17の突起部173,173から離脱し、係合状態にある2点側バックル24及び2点側タング25が係合方向へ移動する。一方、3点側ベルト12の巻き取りが行われた場合、係合状態にある2点側バックル24及び2点側タング25は、係合方向反対側へ移動し、2点側バックル24の接合片247がアンカー部17に当接し、2点側バックル24の接合片247の開口部246,246が、アンカー部17の突起部173,173に装着され、移動が制限される。なお、本実施の形態においては2点側バックル24の接合片247に開口部246,246を形成し、アンカー部17に突起部173,173を設ける構成としたが、実施の形態6の図22で示した如く、2点側バックル24の接合片247裏面に突起部246,246を形成し、アンカー部17に開口部173,173を設ける構成としても良い。
本実施の形態7は以上の如き構成としてあり、その他の構成及び作用は実施の形態1乃至6と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態8
図25は実施の形態8に係る2点側タング24と2点側バックル25との係合状態を示す拡大図である。図25に示すようにアンカー部17は車体またはシートクッション1に対して取り外しすることができるようにしても良い。アンカー部17はT字型のプレートであり、ガイド部171及び係合穴175を含んで構成される。アンカー部17の先端略中央部には正方形状の係合穴175が形成されている。係合穴175と対向する位置には、横長穴状のガイド部171が形成されており、3点側ベルト12をガイド部171へ移動可能に案内している。3点側ベルト12はこのガイド部171を通過し、2点側タング24のガイド部242を経て折り返し、適宜の位置で糸により縫い合わされまたは接着剤により固定されてループを形成する。
シートクッション1他側の側面には固定用バックル176が設けられている。固定用バックル176は、解除ボタン177、固定部172及び固定片178を含んで構成される。固定用バックル176は直方体状の筐体を有し、固定片178を上下方向から挟持している。ボルト等の固定部172は、固定片178の下側略中央部において、シートクッション1他側から一側へ向けて固定片178を貫通せしめ、固定片178をシートクッション1に固定する。固定用バックル176は固定部172を中心として所定角度間で回動する。
アンカー部17を係合方向反対側、すなわち白抜き矢印反対方向へ移動させ、固定用バックル176へ挿入した場合、係合穴175に固定用バックル176内部の図示しないロック部が噛み合い、アンカー部17と固定用バックル176とが係合し、アンカー部17は固定用バックル176を介してシートクッション1へ取り外し可能に固定される。
固定用バックル176に設けられる解除ボタン177を押すことにより、図示しないロック部と係合穴175との噛み合いが解除され、アンカー部17と固定用バックル176の係合も解除される。
図26は実施の形態8に係るシートベルト装置100の構成を示す模式的正面図である。図26はシートベルト装置100の全ての係合が解除された状態を示しており、3点側ベルト12は3点側リトラクタ11により巻き取られている。3点側ベルト12の先端から順に2点側タング24、アンカー部17及び3点側タング14がシートバック2他側上方にて、吊り下げられている。乗員Mは、2点側タング24、アンカー部17または3点側タング14を把持し、アンカー部17を固定用バックル176へ、3点側タング14を3点側バックル15へ、2点側タング24を2点側バックル25へそれぞれ係合させることにより、シートベルト装置100の装着が完了する。このように、3点式ベルト10を装着しない場合、2点側タング24、アンカー部17及び3点側タング14が図26に示す如くシートバック2他側上方にて吊り下げられているので、乗員Mは容易に乗降することが可能となる。
本実施の形態8は以上の如き構成としてあり、その他の構成及び作用は実施の形態1乃至7と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態9
実施の形態9は3点式シートベルト10と2点式シートベルト20とが相互に独立した形態に関する。図27は実施の形態9に係るシートベルト装置の構成を示す模式的斜視図である。図27には助手席側にそれぞれ3点式シートベルト10及び2点式シートベルト20が独立して対向配置される。3点式シートベルト10は、車両正面方向から見て右側(以下、他側という)を中心に配置され、3点側リトラクタ11、3点側ベルト12、3点側ガイド部13、3点側タング14、アンカー部17、ボルト170、及び、3点側バックル15を含んで構成される。3点側リトラクタ11は他側のBピラー内部に格納されており、3点側ベルト12の一端の巻き取り及び巻き出しを行う。シートバック2の他側背面から正面に向けては、正面視略楕円形状の3点側ガイド部30が設けられている。
3点側ベルト12はシートバック2の背面から3点側ガイド部13を貫通して正面側に引き出される。シートクッション1の他側側面端部には3点側シートベルト13一端を保持するアンカー部17が固定されている。アンカー部17はボルト170により所定範囲内で回動することができるようシートクッション1の側面に固定されている。3点側ベルト12には、3点側ガイド部13からアンカー部17までの間で自由に移動することが可能な、3点側タング14が設けられている。シートクッション1の一側側面端部には3点側バックル15が設けられており、3点側バックル15と3点側タング14とが係合する。
次いで2点式シートベルト20について説明する。2点式シートベルト20は車両正面方向から見て左側(以下、一側という)を中心に設けられており、2点側リトラクタ21、2点側ガイド部23、2点側ベルト22、2点側タング24、2点側バックル25、及びアーム250を含んで構成される。2点側リトラクタ21はシートバック2一側内部に格納されており、2点側ベルト22の一端の巻き取り及び巻き出しを行う。シートバック2の一側背面から正面に向けては、正面視略楕円形状の2点側ガイド部23が設けられている。
2点側ベルト22はシートバック2の背面から2点側ガイド部23を貫通して正面側に引き出される。2点側ベルト22の先端には2点側タング24が取り付けられている。シートクッション1の他側側面のアンカー部17の近傍には、アーム250が突設されている。アーム250はその一端がシートクッション1の側面に固定されており、他端は2点側バックル25に連結されている。このように3点式シートベルト10のアンカー部17と、2点式シートベルト20の2点側バックル25とは実施の形態1と異なり相互に独立しており、2点側バックル25と2点側タング24とが係合する。
本実施の形態においても実施の形態1の図7で示したとおりの荷重制御が行われる。3点側バックル15内部には3点側バックルスイッチ45が設けられ、3点式シートベルト10の装着状態を検知する。また2点側バックル25内部には2点側バックルスイッチ44が設けられ2点式シートベル20の装着状態を検知する。3点側リトラクタ11内部には3点側フォースリミッタ機構43の荷重を変更する3点側スイッチ431が設けられ、2点側リトラクタ21には2点側フォースリミッタ機構42が設けられる。3点式シートベルト10のみが装着されている場合は、3点側スイッチ431により第1所定値の荷重が選択され、当該荷重にて3点側フォースリミッタ機構43が動作する。さらに2点式シートベルト20が装着されている場合は3点側スイッチ431により第2所定値の荷重が選択され、当該荷重にて3点側フォースリミッタ機構43が動作すると共に、第3所定値の荷重にて2点側フォースリミッタ42が動作する。
本実施の形態9は以上の如き構成としてあり、その他の構成及び作用は実施の形態1乃至8と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態10
実施の形態10はシートベルトの装着状態の他に、乗員Mの体重、衝突予知及び衝突形態等を考慮して荷重を制御する形態に関する。図28は実施の形態10に係る荷重制御処理を行うシートベルト装置のハードウェア構成を示すブロック図である。実施の形態1の構成に加えて、2点側リトラクタ21の2点側フォースリミッタ機構42にも2点側スイッチ421が設けられているほか、第1荷重テーブル461、第2荷重テーブル462がRAM46内に設けられ、さらに衝突予知装置49、体重センサ411及び衝突形態検出装置410が設けられる。
本実施の形態における2点側フォースリミッタ機構42は実施の形態1の3点側フォースリミッタ機構43と同じく、2つの異なる荷重を作用させるべく2つのトーションバーが設けられている。具体的には第5所定値及びこれよりも小さい第6所定値に係る荷重に従うフォースリミッタが動作する。2点側スイッチ421は2点側フォースリミッタ機構42に連結しており、制御部41の指示に従い第5所定値または第6所定値のいずれかの荷重を選択する。
3点側フォースリミッタ機構43は実施の形態1と異なり計4段階の荷重に従い動作する。具体的には荷重の大きな順に第1所定値、第3所定値、第2所定値及び第4所定値に係る荷重設定が可能である。本実施の形態にかかる3点側フォースリミッタ機構43は4段階の荷重設定を可能とすべく、4つのトーションバーが内部に設けられる。3点側スイッチ431は3点側フォースリミッタ機構43に接続されており、制御部41の指示に従い、第1所定値乃至第4所定値のいずれかの荷重を選択する。3点側フォースリミッタ機構43は第1所定値が必要な場合、3点側スイッチ431の選択により、4つのトーションバー全てが動作するよう内部のギア(図示せず)が選択される。同様に、3点側フォースリミッタ機構43は第3所定値が必要な場合、3点側スイッチ431の選択により、3つのトーションバーが動作するよう内部のギアが選択される。
3点側フォースリミッタ機構43は第2所定値が必要な場合、3点側スイッチ431の選択により、2つのトーションバーが動作するよう内部のギアが選択され、第4所定値が必要な場合、3点側スイッチ431の選択により、1つのトーションバーのみが動作するよう内部のギアが選択される。体重センサ411はシートクッション1内部に設けられ乗員Mの体重を制御部41へ出力する。本実施の形態においては、説明を容易にするために体重センサが40kg以上を検出した場合、ハイ信号が制御部41へ出力され、40kg未満の場合は、ロー信号が出力されるものとする。
衝突予知装置49は例えば特許文献特開2004−1591号に開示のごとく、ミリ波センサ、画像センサ、赤外線レーザセンサ及びGPS(Global Positioning System)等により構成され、車両が他車両に衝突するか否かが予知される。この予知は車両の前後左右の全方向について行われ、衝突方向の予知、フルラップ衝突かオフセット衝突かの予知、衝突対象の種類の予知、衝突対象物の大きさの予知、衝突相対速度の予知及び衝突相対加速度の予知等であり、検出結果は衝突予知装置49から制御部41へ出力される。本実施の形態においては、説明を容易にするために衝突予知装置49がフルラップ衝突を予知した場合は、ハイ信号を制御部41へ出力し、オフセット衝突を予知した場合はロー信号を制御部41へ出力するものとする。
衝突形態検出装置410はジャイロ、加速度センサ及び衝撃センサ等から構成され、衝突事故が生じた場合に、事故がロールオーバであるかの検出、ロールオーバ以外の衝突であるかの検出、衝突部位の検出、衝突形態の検出及び衝突規模(クラッシャビリティ)の検出を行い、検出結果を制御部41へ出力する。なお、本実施の形態においては説明を容易にするために、衝突形態検出装置410がロールオーバを検出した場合はハイ信号が制御部41へ出力され、ロールオーバ以外の衝突を検出した場合はロー信号が制御部41へ出力されるものとする。
図29は第1荷重テーブル461のレコードレイアウトを示す説明図である。第1荷重テーブル461は3点側バックルスイッチ45のみから装着状態を示すハイ信号が出力されており、2点側バックルスイッチ44からはハイ信号が出力されていない場合に、制御部41により選択される。第1荷重テーブル461は状態に応じて2種類の荷重が記憶されている。乗員Mの体重の大小に応じて第1所定値及び第3所定値がそれぞれ記憶されている。乗員Mの体重が大きい場合は大きな荷重が必要となることから第3所定値よりも大きい第1所定値が記憶されている。
また衝突予知であるフルラップ衝突予知に対応させて第1所定値が記憶され、オフセット衝突予知に対応させて第3所定値が記憶されている。さらに衝突形態としてロールオーバに対応させて第1所定値が記憶されており、ロールオーバ以外の衝突に対応させて第3所定値が記憶されている。体重センサ411からハイ信号が出力された場合、制御部41は第1荷重テーブル461を参照し、第1所定値を読み出し、ロー信号が出力された場合は第2所定値を読み出し、3点側スイッチ431へ出力する。3点側スイッチ431はこれに応じて3点側フォースリミッタ機構43の荷重を変更する。
同様に、衝突予知装置49からハイ信号が出力された場合、制御部41は第1荷重テーブル461を参照し、第1所定値を読み出し、ロー信号が出力された場合は第3所定値を読み出し、3点側スイッチ431へ出力する。3点側スイッチ431はこれに応じて3点側フォースリミッタ機構43の荷重を変更する。さらに、衝突形態検出装置410からハイ信号が出力された場合制御部41は第1荷重テーブル461を参照し、第1所定値を読み出し、ロー信号が出力された場合は第2所定値を読み出し、3点側スイッチ431へ出力する。3点側スイッチ431はこれに応じて3点側フォースリミッタ機構43の荷重を変更する。
図30は第2荷重テーブル462のレコードレイアウトを示す説明図である。第2荷重テーブル462は、3点側バックルスイッチ45及び2点側バックルスイッチ44の双方から装着状態を示すハイ信号が出力されている場合に、制御部41により選択される。第2荷重テーブル462は状態に応じて、計4種類の荷重が記憶されている。3点式シートベルト10に関しては、乗員Mの体重の大小に応じて第2所定値及び第4所定値がそれぞれ記憶されている。乗員Mの体重が大きい場合は大きな荷重が必要となることから第4所定値よりも大きい第2所定値が記憶されている。また2点式シートベルト20に関しては、乗員Mの体重の大小に応じて第5所定値及び第6所定値がそれぞれ記憶されている。乗員Mの体重が大きい場合は大きな荷重が必要となることから第6所定値よりも大きい第5所定値が記憶されている。
3点式シートベルト10と2点式シートベルト20とにより乗員Mを支持するため、3点式シートベルト10のみを用いる際の第1所定値と、第2所定値及び第5所定値の合計値とが略等しくなるよう設定している。同様に第3所定値と、第4所定値及び第6所定値の合計値とは略等しい。
また第2荷重テーブル462には、3点式シートベルト10に関し、衝突予知であるフルラップ衝突予知に対応させて第2所定値が記憶され、オフセット衝突予知に対応させて第4所定値が記憶されている。また2点式シートベルト20に関し、フルラップ衝突予知に対応させて第5所定値が記憶され、オフセット衝突予知に対応させて第6所定値が記憶されている。さらに、3点式シートベルト10に関し、衝突形態であるロールオーバに対応させて第2所定値が記憶され、ロールオーバ以外の衝突に対応させて第4所定値が記憶されている。2点式シートベルト20に関し、ロールオーバに対応させて第5所定値が記憶され、ロールオーバ以外の衝突に対応させて第6所定値が記憶されている。
体重センサ411からハイ信号が出力された場合、制御部41は第2荷重テーブル462を参照し、第2所定値を読み出し、3点側スイッチ431へ出力する。3点側スイッチ431はこれに応じて3点側フォースリミッタ機構43の荷重を変更する。これに併せて、制御部41は第5所定値を読み出し、2点側スイッチ421へ出力する。2点側スイッチ421はこれに応じて2点側フォースリミッタ機構42の荷重を変更する。体重センサ411からロー信号が出力された場合、制御部41は第2荷重テーブル462を参照し、第4所定値を読み出し、3点側スイッチ431へ出力する。これに併せて、制御部41は第6所定値を読み出し、2点側スイッチ421へ出力する。
衝突予知装置49からハイ信号が出力された場合、制御部41は第2荷重テーブル462を参照し、第2所定値を読み出し、3点側スイッチ431へ出力する。3点側スイッチ431はこれに応じて3点側フォースリミッタ機構43の荷重を変更する。これに併せて、制御部41は第5所定値を読み出し、2点側スイッチ421へ出力する。2点側スイッチ421はこれに応じて2点側フォースリミッタ機構42の荷重を変更する。衝突予知装置49からロー信号が出力された場合、制御部41は第2荷重テーブル462を参照し、第4所定値を読み出し、3点側スイッチ431へ出力する。これに併せて、制御部41は第6所定値を読み出し、2点側スイッチ421へ出力する。
同様に、衝突形態検出装置410からハイ信号が出力された場合、制御部41は第2荷重テーブル462を参照し、第2所定値を読み出し、3点側スイッチ431へ出力する。3点側スイッチ431はこれに応じて3点側フォースリミッタ機構43の荷重を変更する。これに併せて、制御部41は第5所定値を読み出し、2点側スイッチ421へ出力する。2点側スイッチ421はこれに応じて2点側フォースリミッタ機構42の荷重を変更する。衝突形態検出装置410からロー信号が出力された場合、制御部41は第2荷重テーブル462を参照し、第4所定値を読み出し、3点側スイッチ431へ出力する。これに併せて、制御部41は第6所定値を読み出し、2点側スイッチ421へ出力する。上述した乗員Mの体重に応じた荷重の変更、衝突予知に応じた荷重の変更、または、衝突形態に応じた荷重の変更のうち、いずれを選択するかは、ユーザが図示しないメニューモード等により任意のいずれかを選択するようにすればよい。
以上の構成において、制御部41による荷重制御処理の手順を、フローチャートを用いて説明する。なお、説明を容易にするために、乗員Mの体重の大小に応じて荷重を変更する形態についてのみ説明する。図31及び図32は荷重制御処理の手順を示すフローチャートである。制御部41は3点側バックルスイッチ45からハイ信号が出力されているか否かを判断する(ステップS311)。制御部41はハイ信号が出力されていないと判断した場合(ステップS311でNO)、2点側バックルスイッチ44からハイ信号が出力されているか否かを判断する(ステップS312)。
制御部41は2点側バックルスイッチ44からハイ信号が出力されていないと判断した場合(ステップS312でNO)、双方のシートベルトが装着されていないとして、再び処理をステップS311へ戻す。ステップS312において、2点側バックルスイッチ44からハイ信号が出力されたと判断した場合(ステップS312でYES)、制御部41は2点式シートベルト20のみが装着されていると判断し、RAM46にあらかじめ記憶された3点式シートベルト10の装着警告情報を読み出し、表示部48へ出力する(ステップS313)。その後処理を再びS311へ戻す。
制御部41は3点側バックルスイッチ45からハイ信号が出力されたと判断した場合(ステップS311でYES)、2点側バックルスイッチ44からハイ信号が出力されているか否かを判断する(ステップS314)。制御部41は2点側バックルスイッチ44からハイ信号が出力されていないと判断した場合(ステップS314でNO)、体重センサ411からハイ信号が出力されているか否かを判断する(ステップS315)。制御部41はハイ信号が出力されていると判断した場合(ステップS315でYES)、第1荷重テーブル461から第1所定値を読み出し、3点側スイッチ431へ出力する(ステップS316)。なお、以降では繰り返し言及しないが、第1所定値そのもののデータを出力するのではなく、これに対応するコード番号を3点側スイッチ431へ出力してもよいことはもちろんである。この場合、3点側スイッチ431はこのコード番号を受けて3点側フォースリミッタ機構43の荷重を変更する。一方、制御部41はハイ信号が出力されていないと判断した場合(ステップS315でNO)、第1荷重テーブル461から第3所定値を読み出し、3点側スイッチ431へ出力する(ステップS317)。
ステップS314において、制御部41は2点側バックルスイッチ44からハイ信号が出力されたと判断した場合(ステップS314でYES)、体重センサ411からハイ信号が出力されたか否かを判断する(ステップS318)。制御部41は体重センサ411からハイ信号が出力されていると判断した場合(ステップS318でYES)、第2荷重テーブル462から第2所定値を読み出し、3点側スイッチ431へ出力する(ステップS319)。次いで制御部41は第2荷重テーブル462から、第5所定値を読み出し、2点側スイッチ421へ出力する(ステップS321)。
制御部41は体重センサ411からハイ信号が出力されていないと判断した場合(ステップS318でNO)、第2荷重テーブル462から第4所定値を読み出し、3点側スイッチ431へ出力する(ステップS322)。次いで制御部41は第2荷重テーブル462から、第6所定値を読み出し、2点側スイッチ421へ出力する(ステップS323)。これにより、複数のシートベルトの装着状態に応じて、また乗員Mの体重、衝突予知または衝突形態等に応じてきめ細かくフォースリミッタ荷重制御が可能となる。
本実施の形態10は以上の如き構成としてあり、その他の構成及び作用は実施の形態1乃至9と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態11
実施の形態11は対称位置に設けられる2点式シートベルト20を用いる形態に関する。図33は実施の形態11に係るシートベルト装置の構成を示す模式的斜視図である。本実施の形態にかかるシートベルト装置100は対称位置に設けられる2点式シートベルト20及び補助2点式シートベルト20Sにより構成される。2点式シートベルト20については図27で説明したとおりであるので詳細な説明は省略する。
補助2点式シートベルト20Sは他側に設けられ実質的に2点式シートベルト20と同一の構成をなし、補助2点側リトラクタ21S、補助2点側ガイド部23S、補助2点側ベルト22S、補助2点側タング24S、補助2点側バックル25S、及び補助アーム250Sを含んで構成される。補助2点側リトラクタ21Sはシートバック2他側のBピラー3内部に格納されており、補助2点側ベルト22Sの一端の巻き取り及び巻き出しを行う。シートバック2の他側背面から正面に向けては、正面視略楕円形状の補助2点側ガイド部23Sが設けられている。
補助2点側ベルト22Sはシートバック2の背面から補助2点側ガイド部23Sを貫通して正面側に引き出される。補助2点側ベルト22Sの先端には補助2点側タング24Sが取り付けられている。シートクッション1の一側側面端部には、補助アーム250Sが突設されている。補助アーム250Sはその一端がシートクッション1の側面に固定されており、他端は補助2点側バックル25Sに連結されている。2点式シートベルト20を装着する場合、2点側タング24を把持し、シートバック2を交差させ、2点側バックル25と2点側タング24とを係合する。さらに、補助2点式シートベルト20Sを装着する場合、補助2点側タング24Sを把持し、シートバック2を交差させ、補助2点側バックル25Sと補助2点側タング24Sとを係合する。
図34は荷重制御処理を行うシートベルト装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。2点側リトラクタ21は第1所定値または第3所定値に係る荷重にて動作が可能な2点側フォースリミッタ機構42を備える。2点側スイッチ421は2点側フォースリミッタ機構42に接続されており、制御部41の指示に従い、第1所定値または第3所定値のいずれかを選択する。一方、補助2点側リトラクタ21Sは第2所定値または第4所定値に係る荷重にて動作が可能な補助2点側フォースリミッタ機構42Sを備える。補助2点側スイッチ421Sは補助2点側フォースリミッタ機構42Sに接続されており、制御部41の指示に従い、第2所定値または第4所定値のいずれかを選択する。
2点側バックルスイッチ44は2点式シートベルト20が装着状態にある場合にハイ信号を制御部41へ出力する。同様に、補助2点側バックルスイッチ44Sは補助2点式シートベルト20Sが装着状態にある場合にハイ信号を制御部41へ出力し、装着されていない場合、ロー信号を出力する。
制御部41は2点側バックルスイッチ44のみからハイ信号が出力されている場合、RAM46に予め記憶された第1所定値を2点側スイッチ421へ出力する。すなわち、2点式シートベルト20単独の使用の場合は第1所定値に係る荷重にて2点側フォースリミッタ機構42が動作する。同様に、制御部41は補助2点側バックルスイッチ44Sのみからハイ信号が出力されている場合、RAM46に予め記憶された第2所定値を補助2点側スイッチ421Sへ出力する。すなわち、補助2点式シートベルト20S単独の使用の場合は第2所定値に係る荷重にて補助2点側フォースリミッタ機構42Sが動作する。
この第1所定値と第2所定値とは略同一値としておけばよい。制御部41に2点側バックルスイッチ44及び補助2点側バックルスイッチ44Sの双方からハイ信号が出力された場合、RAM46を参照し、第3所定値を読み出して2点側スイッチ421へ出力し、第4所定値を読み出して補助2点側スイッチ421Sへ出力する。この場合も第3所定値と第4所定値とは略同一値としておけばよい。また2点側バックルスイッチ44及び補助2点側バックルスイッチ44Sの双方で乗員Mを支持することから、第3所定値及び第4所定値は、単独で使用する場合の第1所定値及び第2所定値よりも小さい。また第3所定値及び第4所定値の合計値は、第1所定値または第2所定値に略等しくなるよう設定すればよい。
図35は荷重制御処理の手順を示すフローチャートである。制御部41は2点側バックルスイッチ44及び補助2点側バックルスイッチ44Sの双方からハイ信号が出力されているか否かを判断する(ステップS351)。制御部41は双方からハイ信号が出力されていないと判断した場合(ステップS351でNO)、2点側バックルスイッチ44のみからハイ信号が出力されているか否かを判断する(ステップS352)。ここで、制御部41は2点側バックルスイッチ44のみからハイ信号が出力されていると判断した場合(ステップS352でYES)、2点式シートベルト20のみが装着されていると判断し、RAM46から第1所定値を読み出し、2点側スイッチ421へ出力する(ステップS353)。これにより2点側フォースリミッタ機構42は第1所定値に係る荷重にて動作する。
制御部41は2点側バックルスイッチ44のみからハイ信号が出力されていると判断しなかった場合(ステップS352でNO)、補助2点式シートベルト20Sのみが装着されていると判断し、RAM46から第2所定値を読み出し、補助2点側スイッチ421Sへ出力する(ステップS354)。これにより補助2点側フォースリミッタ機構42Sは第2所定値に係る荷重にて動作する。
ステップS351において、制御部41は2点側バックルスイッチ44及び補助2点側バックルスイッチ44Sの双方からハイ信号が出力されたと判断した場合(ステップS351でYES)、RAM46から第3所定値を読み出し2点側スイッチ421へ出力する(ステップS355)。併せて制御部41はRAM46に予め記憶した第4所定値を読み出し補助2点側スイッチ421Sへ出力する(ステップS356)。これにより、2点式シートベルト20及び補助2点式シートベルト20Sの双方が装着された場合、2点側フォースリミッタ機構42及び補助2点側フォースリミッタ機構42Sの荷重が低減され、乗員を適切な荷重にて支持することが可能となる。
以上述べたシートベルト装置は、本発明の好ましい例であって、これ以外の実施態様も、各種の方法で実施または遂行できる。特に本願明細書中に限定される趣旨の記載がない限り、この発明は、添付図面に示した詳細な部品の形状、大きさ、及び、構成配置等に制約されるものではない。また本願明細書中に用いられた表現及び用語は、説明を目的としたもので、特に限定される趣旨の記載がない限り、それに限定されるものではない。
本実施の形態11は以上の如き構成としてあり、その他の構成及び作用は実施の形態1乃至10と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
(付記1)
3点式シートベルト及び2点式シートベルトが配置されたシートベルト装置において、
シートまたは車体に固定可能であり、前記3点式シートベルトのウェビングを案内するガイド部を有するアンカー部と、
前記3点式シートベルトのウェビング一端に設けられ、該ウェビングの移動に伴い前記アンカー部に当接する第1係合部と、
前記2点式シートベルトのウェビング一端に設けられ、前記第1係合部と係合する第2係合部と
を備えることを特徴とするシートベルト装置。
(付記2)
前記第1係合部はタング(またはバックル)であり、前記第2係合部はバックル(またはタング)である
ことを特徴とする付記1に記載のシートベルト装置。
(付記3)
前記アンカー部の前記ガイド部に対向する位置に設けられた突起部と、
前記第1係合部に設けられ、前記突起部に対し着脱可能な開口部と
をさらに備えることを特徴とする付記1または2に記載のシートベルト装置。
(付記4)
前記第1係合部に設けられた突起部と、
前記アンカー部の前記ガイド部に対向する位置に設けられ、前記突起部に対し着脱可能な開口部と
をさらに備えることを特徴とする付記1または2に記載のシートベルト装置。
(付記5)
前記2点式シートベルトは、
ウェビングを巻き取る2点側リトラクタと、
前記シート一側に設けられ、前記ウェビングを案内し、該ウェビングの移動に伴い前記第2係合部に当接する2点側ガイド部と
をさらに備えることを特徴とする付記1乃至4のいずれか一つに記載のシートベルト装置。
(付記6)
前記3点式シートベルトは、
ウェビングを巻き取る3点側リトラクタと、
前記シート他側に設けられ、前記3点側リトラクタにより巻き取られる前記ウェビングを案内する3点側ガイド部と、
前記シート一側にて前記車体またはシートに設けられた3点側バックルと、
前記ウェビング中途に移動可能に設けられ、前記3点側バックルと係合する3点側タングと
をさらに備えることを特徴とする付記1乃至5のいずれか一つに記載のシートベルト装置。
(付記7)
前記3点式シートベルトのウェビングと前記2点式シートベルトのウェビングとに中途で分岐するウェビングを巻き取るリトラクタを備え、
前記3点式シートベルトは、
前記シート他側に設けられ、前記3点式シートベルトのウェビングを案内する3点側ガイド部と、
前記シート一側にて前記車体またはシートに設けられた3点側バックルと、
前記ウェビング中途に移動可能に設けられ、前記3点側バックルと係合する3点側タングとをさらに備え、
前記2点式シートベルトは、
前記シート一側に設けられ、前記2点式シートベルトのウェビングを案内し、該ウェビングの移動に伴い前記第2係合部に当接する2点側ガイド部と
をさらに備えることを特徴とする付記1乃至4のいずれか一つに記載のシートベルト装置。
本発明に係るシートベルト装置の構成を示す模式的正面図である。 乗員が3点式シートベルトを装着した状態を示す模式的正面図である。 2点側タングと2点側バックルとの係合状態を示す拡大図である。 本発明に係るシートベルト装置の構成を示す模式的正面図である。 本発明に係るシートベルト装置を乗員着座方向左側から見た場合の構成を示す模式的側面図である。 本発明に係るシートベルト装置を乗員着座方向右側から見た場合の構成を示す模式的側面図である。 荷重制御処理を行うシートベルト装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 荷重制御の処理手順を示すフローチャートである。 荷重制御の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態2に係るシートベルト装置の構成を示す模式的正面図である。 乗員が3点式シートベルトを装着した状態を示す模式的正面図である。 実施の形態2に係るシートベルト装置の構成を示す模式的正面図である。 実施の形態2に係るシートベルト装置を乗員着座方向左側から見た場合の構成を示す模式的側面図である。 実施の形態2に係るシートベルト装置を乗員着座方向右側から見た場合の構成を示す模式的側面図である。 実施の形態3に係る第1係合部と第2係合部との係合状態を示す拡大図である。 実施の形態4に係る2点側タングと2点側バックルとの係合状態を示す拡大図である。 実施の形態4に係る2点側タングと2点側バックルとの係合状態を示す模式的側面図である。 実施の形態5に係るアンカー部及び2点側タングの構造を示す模式的斜視図である。 実施の形態5に係るアンカー部及び2点側タングの取り付け構造を示す模式図である。 実施の形態5に係るアンカー部及び2点側タングの取り付け構造を示す模式的側面図である。 突起部と開口部との取り付け構造を示す模式的横断面図である。 実施の形態6に係るアンカー部及び2点側タングの構造を示す模式的斜視図である。 実施の形態6に係るアンカー部及び2点側タングの取り付け構造を示す模式図である。 実施の形態7に係る2点側バックルと2点側タングとの係合状態を示す模式図である。 実施の形態8に係る2点側タングと2点側バックルとの係合状態を示す拡大図である。 実施の形態8に係るシートベルト装置の構成を示す模式的正面図である。 実施の形態9に係るシートベルト装置の構成を示す模式的斜視図である。 実施の形態10に係る荷重制御処理を行うシートベルト装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 第1荷重テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。 第2荷重テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。 荷重制御処理の手順を示すフローチャートである。 荷重制御処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態11に係るシートベルト装置の構成を示す模式的斜視図である。 荷重制御処理を行うシートベルト装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 荷重制御処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 シートクッション
2 シートバック
3 Bピラー(車体)
10 3点式シートベルト
11 3点側リトラクタ
12 3点側ベルト(ウェビング)
13 ショルダーアンカー(3点側ガイド部)
14 3点側タング
15 3点側バックル
16 3点側バックルプレート
17 アンカー部
20 2点式シートベルト
21 2点側リトラクタ
22 2点側ベルト(ウェビング)
23 2点側ガイド部
24 2点側タング、2点側バックル(第1係合部)
25 2点側バックル、2点側タング(第2係合部)
20S 補助2点式シートベルト
21S 補助2点側リトラクタ
22S 補助2点側ベルト(ウェビング)
23S 補助2点側ガイド部
24S 補助2点側タング
25S 補助2点側バックル
33 3点側ガイド部
41 制御部
42 2点側フォースリミッタ機構
42S 補助2点側フォースリミッタ機構
43 3点側フォースリミッタ機構
44 2点側バックルスイッチ
44S 補助2点側バックルスイッチ
45 3点側バックルスイッチ
46 RAM
46P 制御プログラム
49 衝突予知装置
100 シートベルト装置
171 ガイド部
173 突起部(開口部)
245 停止部材
246 開口部(突起部)
410 衝突形態検出装置
411 体重センサ
421 2点側スイッチ
421S 補助2点側スイッチ
431 3点側スイッチ
461 第1荷重テーブル
462 第2荷重テーブル
M 乗員

Claims (4)

  1. 第1シートベルト及び第2シートベルトを有するシートベルト装置において、
    前記第1シートベルトの装着状態を検知する第1検知手段と、
    前記第2シートベルトの装着状態を検知する第2検知手段と、
    前記第1シートベルトに第1所定値以上の荷重が作用した場合に、前記第1シートベルトのウェビングの引き出し方向の回転力を吸収する第1フォースリミッタ機構と、
    前記第2シートベルトに第2所定値以上の荷重が作用した場合に、前記第2シートベルトのウェビングの引き出し方向の回転力を吸収する第2フォースリミッタ機構と、
    前記第1検知手段により前記第1シートベルトの装着を検知し、かつ、前記第2検出手段により前記第2シートベルトの装着を検知した場合に、前記第1所定値を低減する低減手段と
    を備えることを特徴とするシートベルト装置。
  2. 前記第1シートベルトは3点式シートベルトであり、前記第2シートベルトは2点式シートベルトである
    ことを特徴とする請求項1に記載のシートベルト装置。
  3. シートまたは車体に固定可能であり、前記3点式シートベルトのウェビングを案内するガイド部を有するアンカー部と、
    前記3点式シートベルトのウェビング一端に設けられ、該ウェビングの移動に伴い前記アンカー部に当接する第1係合部と、
    前記2点式シートベルトのウェビング一端に設けられ、前記第1係合部と係合する第2係合部と
    を備えることを特徴とする請求項2に記載のシートベルト装置。
  4. 前記第1シートベルト及び前記第2シートベルトは2点式シートベルトであり、
    前記低減手段は、
    前記第1検知手段により前記第1シートベルトの装着を検知し、かつ、前記第2検出手段により前記第2シートベルトの装着を検知した場合に、前記第1所定値及び第2所定値を低減するよう構成してある
    ことを特徴とする請求項1に記載のシートベルト装置。
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