JP2018184082A - シートベルト装置 - Google Patents

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弘幸 遠山
Hiroyuki Toyama
弘幸 遠山
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Abstract

【課題】シートベルトの装着のし易さと拘束性の向上を両立することができるシートベルト装置を提供する。
【解決手段】シートベルト装置1は、第1のタングプレート部20が結合される第1のバックル23、及び第2のタングプレート部21が結合される第2のバックル24を有するバックル部22と、合体した状態の第1のタングプレート部20及び第2のタングプレート部21とバックル部22の結合後に少なくとも第1のタングプレート部20が結合した第1のバックル23を上方向に駆動してショルダベルト10によって乗員9の胸部90を拘束する駆動部26と、を備えて概略構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、シートベルト装置に関する。
従来の技術として、シート幅方向の一方側に設けられた第1のリトラクタと、第1のリトラクタから延び、一方側でシート上下方向に延びる第1のベルトと、一方側とは反対の他方側に設けられた第2のリトラクタと、第2のリトラクタから延び、他方側においてシート上下方向に延びる第2のベルトと、を備えるシートベルト装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このシートベルト装置は、さらに第1のベルトに沿って移動可能な第1の結合手段と、第2のベルトに取り付けられ第1の結合手段と結合可能な第2の結合手段と、他方側に設けられ第2の結合手段を位置決めして支持する支持部材と、を備えている。シートベルト装置は、乗員が第1の結合手段と第2の結合手段を結合させ、結合させた第1の結合手段と第2の結合手段を支持部材から取り外してラップ上の中央に移動させることにより、4点式シートベルトとなる。
特開2007−191107号公報
しかし従来のシートベルト装置は、第1の結合手段と第2の結合手段を結合させ、さらに結合させた第1の結合手段と第2の結合手段を支持部材から取り外し中央に移動させるので、装着が煩わしい。また従来のシートベルト装置は、第1のベルト及び第2のベルトの上側がショルダベルト部、下側がラップベルト部となるので、ショルダベルト部及びラップベルト部ごとの拘束性の調整に課題がある。
従って本発明の目的は、シートベルトの装着のし易さと拘束性の向上を両立することができるシートベルト装置を提供することにある。
本発明の一態様は、乗員の胸部に巻き回される第1のウェビングと、第1のウェビングの一方端部が取り付けられ、第1のウェビングを巻き取る第1のリトラクタと、第1のウェビングの他方端部に取り付けられた第1のタングプレート部と、乗員の腰部に巻き回される第2のウェビングと、第2のウェビングの一方端部が取り付けられ、第2のウェビングを巻き取る第2のリトラクタと、第2のウェビングの他方端部に取り付けられ、第1のタングプレート部と合体する第2のタングプレート部と、第1のタングプレート部が結合される第1のバックル、及び第2のタングプレート部が結合される第2のバックルを有するバックル部と、合体した状態の第1のタングプレート部及び第2のタングプレート部とバックル部の結合後に少なくとも第1のタングプレート部が結合した第1のバックルを上方向に駆動して第1のウェビングによって乗員の胸部を拘束する駆動部と、を備えたシートベルト装置を提供する。
本発明によれば、シートベルトの装着のし易さと拘束性の向上を両立することができる。
図1(a)は、実施の形態に係るシートベルト装置の一例を示す概略図であり、図1(b)は、シートベルト装置のブロック図の一例である。 図2(a)は、実施の形態に係るシートベルト装置のシートベルト装着前の状態の一例を示す概略図であり、図2(b)は、シートベルト装着前の第1のタングプレート部及び第2のタングプレート部とバックル部との結合の状態の一例を説明するための概略図である。 図3(a)は、実施の形態に係るシートベルト装置のシートベルト装着後の状態の一例を示す概略図であり、図3(b)は、シートベルト装着後の第1のタングプレート及び第2のタングプレート部とバックル部との結合の状態の一例を説明するための概略図である。 図4(a)は、実施の形態に係るシートベルト装置の第1のタングプレート部と第2のタングプレート部の分離後の状態の一例を示す概略図であり、図4(b)は、分離後の状態の一例を説明するための概略図である。
(実施の形態の要約)
実施の形態に係るシートベルト装置は、乗員の胸部に巻き回される第1のウェビングと、第1のウェビングの一方端部が取り付けられ、第1のウェビングを巻き取る第1のリトラクタと、第1のウェビングの他方端部に取り付けられた第1のタングプレート部と、乗員の腰部に巻き回される第2のウェビングと、第2のウェビングの一方端部が取り付けられ、第2のウェビングを巻き取る第2のリトラクタと、第2のウェビングの他方端部に取り付けられ、第1のタングプレート部と合体する第2のタングプレート部と、第1のタングプレート部が結合される第1のバックル、及び第2のタングプレート部が結合される第2のバックルを有するバックル部と、合体した状態の第1のタングプレート部及び第2のタングプレート部とバックル部の結合後に少なくとも第1のタングプレート部が結合した第1のバックルを上方向に駆動して第1のウェビングによって乗員の胸部を拘束する駆動部と、を備えて概略構成されている。
このシートベルト装置は、合体した状態の第1のタングプレート部及び第2のタングプレート部をバックル部に結合させることで、第1のウェビングで乗員の胸部を拘束すると共に第2のウェビングで乗員の腰部を拘束するので、この構成を採用しない場合と比べて、シートベルトの装着のし易さと拘束性の向上を両立することができる。
[実施の形態]
(シートベルト装置1の概要)
図1(a)は、実施の形態に係るシートベルト装置の一例を示す概略図であり、図1(b)は、シートベルト装置のブロック図の一例である。図2(a)は、実施の形態に係るシートベルト装置のシートベルト装着前の状態の一例を示す概略図であり、図2(b)は、シートベルト装着前の第1のタングプレート部及び第2のタングプレート部とバックル部との結合の状態の一例を説明するための概略図である。なお、以下に記載する実施の形態に係る各図において、図形間の比率は、実際の比率とは異なる場合がある。また図1(b)では、主な信号の流れを矢印で示している。
また以下では、乗員9が第1のタングプレート部20及び第2のタングプレート部21とバックル部22とを結合させることを、シートベルトを装着する、などと記載する。また乗員9が当該結合を解除することを、バックル解除を行う、などと記載する。
シートベルト装置1は、例えば、図1(a)に示すように、車両の運転席や助手席であるシート7に配置されている。
このシートベルト装置1は、例えば、図1(a)〜図2(b)に示すように、乗員9の胸部90に巻き回される第1のウェビングとしてのショルダベルト10と、ショルダベルト10の一方端部が取り付けられ、ショルダベルト10を巻き取る第1のリトラクタとしてのショルダリトラクタ12と、ショルダリトラクタ12の他方端部に取り付けられた第1のタングプレート部20と、を備えて概略構成されている。
またシートベルト装置1は、例えば、図1(a)〜図2(b)に示すように、乗員9の腰部91に巻き回される第2のウェビングとしてのラップベルト11と、ラップベルト11の一方端部が取り付けられ、ラップベルト11を巻き取る第2のリトラクタとしてのラップリトラクタ14と、ラップベルト11の他方端部に取り付けられ、第1のタングプレート部20と合体する第2のタングプレート部21と、を備えて概略構成されている。
またシートベルト装置1は、例えば、図1(a)〜図2(b)に示すように、第1のタングプレート部20が結合される第1のバックル23、及び第2のタングプレート部21が結合される第2のバックル24を有するバックル部22と、合体した状態の第1のタングプレート部20及び第2のタングプレート部21とバックル部22の結合後に少なくとも第1のタングプレート部20が結合した第1のバックル23を上方向に駆動してショルダベルト10によって乗員9の胸部90を拘束する駆動部26と、を備えて概略構成されている。
またシートベルト装置1は、第1のタングプレート部20及び第2のタングプレート部21とバックル部22とが結合されたと判定した場合、駆動部26の駆動を制御する制御部27を備えて概略構成されている。
またシートベルト装置1は、例えば、図1(a)に示すように、ショルダリトラクタ12、ラップリトラクタ14及び駆動部26が車両のシート7に配置されている。
さらにシートベルト装置1は、第1のタングプレート部20及び第2のタングプレート部21とバックル部22との結合によって第1のバックル23と結合した状態の第1のタングプレート部20と、第2のバックル24が結合した状態の第2のタングプレート部21と、を分離させる分離構造3を備えて概略構成されている。
制御部27は、例えば、図1(a)に示すように、ショルダリトラクタ12を制御することにより、乗員9の胸部90を拘束するショルダベルト10の張力を調整し、ラップリトラクタ14を制御することにより、乗員9の腰部91を拘束するラップベルト11の張力を調整し、乗員9を車両の状況に応じて適切に拘束する。
なおショルダベルト10及びラップベルト11の張力をそれぞれで異ならせなくても、ショルダベルト10及びラップベルト11がそれぞれ独立して乗員9の胸部90及び腰部91を拘束することから、ショルダベルト10及びラップベルト11ごとの乗員9の適切な拘束が可能となる。
(ショルダベルト10及びラップベルト11の構成)
ショルダベルト10及びラップベルト11は、ポリエステルなどで形成された帯状のベルトである。ショルダベルト10は、例えば、図1(a)及び図2(a)に示すように、一方端部がシートバック72内に配置されたショルダリトラクタ12に取り付けられている。またショルダベルト10は、他方端部がシート7のガイド開口16から取り出され、その先端には第1のタングプレート部20が取り付けられている。
ラップベルト11は、一方端部がラップリトラクタ14に取り付けられている。またラップベルト11は、他方端部の先端には第2のタングプレート部21が取り付けられている。
(ショルダリトラクタ12の構成)
ショルダリトラクタ12は、スプールと、このスプールを回転させるモータと、を備えている。
このスプールには、ショルダベルト10が取り付けられている。モータは、スプールを回転させることでショルダベルト10の巻き取りと送り出しを行うことができる。なお変形例としてショルダリトラクタ12は、モータの代わりにぜんまいばねなどによる弾性力によってショルダベルト10を巻き取る構成であっても良い。
ショルダリトラクタ12は、例えば、図1(b)に示すように、制御部27から出力された駆動信号Sによってモータが駆動され、ショルダベルト10の巻き取りと送り出しができるようにされている。ショルダリトラクタ12は、このショルダベルト10の巻き取りと送り出しによって、ショルダベルト10の張力を調整する。
乗員9が胸部90に感じる荷重は、ショルダベルト10の張力に比例する。つまりショルダベルト10の張力によって乗員9には、シート7のシートバック72の方向に押し付けられるような荷重が作用する。
従ってショルダリトラクタ12は、ショルダベルト10を巻き取ることにより張力を増加させて荷重を増加させ、送り出すことにより張力を減少させて荷重を減少させる。このようにショルダリトラクタ12によって適切な荷重を付与することにより、乗員9は、胸部90がシートバック72に支持されると共に頭部がヘッドレスト73に支持される。
(ラップリトラクタ14の構成)
ラップリトラクタ14は、例えば、図1(a)及び図2(a)に示すように、シート7の座部71を支持するシート支持部74に配置されている。このラップリトラクタ14は、スプールと、このスプールを回転させるモータと、を備えている。
このスプールには、ラップベルト11が取り付けられている。モータは、スプールを回転させることでラップベルト11の巻き取りと送り出しを行う。
ラップリトラクタ14は、例えば、図1(b)に示すように、制御部27から出力された駆動信号Sによってモータが駆動され、ラップベルト11の巻き取りと送り出しができるようにされている。ラップリトラクタ14は、このラップベルト11の巻き取りと送り出しによって、ラップベルト11の張力を調整する。
乗員9が腰部91に感じる荷重は、ラップベルト11の張力に比例する。つまりラップベルト11の張力によって乗員9には、シート7の座部71の方向に押し付けられるような荷重が作用する。従ってラップリトラクタ14は、ラップベルト11の巻き取りや送り出しを行うことにより張力を変化させて荷重を調整する。
なおショルダリトラクタ12及びラップリトラクタ14は、モータを用いなくとも、ショルダベルト10とラップベルト11の伸度やぜんまいばねの弾性力、プリテンショナやフォースリミッタ機構の有無や荷重の設定などによりショルダベルト10とラップベルト11の張力を適切化する構成であっても良い。
(第1のタングプレート部20及び第2のタングプレート部21の構成)
第1のタングプレート部20は、例えば、図2(b)に示すように、樹脂で形成された本体200と、金属で形成されたプレート201と、を備えて概略構成されている。第2のタングプレート部21は、例えば、図2(b)に示すように、樹脂で形成された本体210と、金属で形成されたプレート211と、を備えて概略構成されている。
第1のタングプレート部20の本体200の側面205には、凹部206が設けられている。この側面205は、第2のタングプレート部21側の側面である。凹部206には、例えば、第1のタングプレート部20と第2のタングプレート部21の分離を規制する規制部204が形成されている。
この規制部204は、凹部206の内壁からプレート201の挿入方向の反対方向に突出した部分となっている。言い換えるなら規制部204は、凹部206の内部よりも入り口を狭くするために設けられた箇所である。第1のタングプレート部20及び第2のタングプレート部21が合体している状態では、後述するロックバー30の爪部32と規制部204とが接触して分離しないようにされている。
第1のタングプレート部20のプレート201は、前面203から突出している。このプレート201には、開口202が設けられている。この開口202は、プレート201が第1のバックル23の挿入孔230に挿入され、ロック機構部231によってロックされた場合、ロック機構部231の爪が挿入されるものである。
第2のタングプレート部21の本体210の側面215には、凹部216が設けられている。この側面215は、第1のタングプレート部20側の側面である。凹部216は、第1のタングプレート部20の凹部206と対向する。この凹部216には、例えば、図2(b)に示すように、ロックバー30と弾性体35が配置されている。
第2のタングプレート部21のプレート211は、前面213から突出している。このプレート211には、開口212が設けられている。この開口212は、プレート211が第2のバックル24の挿入孔240に挿入され、ロック機構部241によってロックされた場合、ロック機構部241の爪が挿入されるものである。
なお第1のタングプレート部20及び第2のタングプレート部21は、例えば、図2(a)に示すように、ショルダベルト10及びラップベルト11の幅の方向が車両の上下方向となるようにバックル部22に装着されているがこれに限定されない。例えば、ラップベルト11の幅の方向が車両の前後方向となるように第2のタングプレート部21を90°回転させた構成としても良いし、第1のタングプレート部20及び第2のタングプレート部21を90°回転させた構成としても良い。この場合、バックル部22や分離構造3は、例えば、図2(b)に示すものと同様となるように形成される。
(バックル部22の構成)
第1のバックル23は、例えば、図1(b)及び図2(b)に示すように、挿入孔230と、ロック機構部231と、磁石220bと、を備えている。この第1のバックル23は、シート7に配置されたレール25に沿って上方に駆動される。
挿入孔230は、第1のタングプレート部20の前面203に対向する前面232に設けられ、プレート201が挿入される。ロック機構部231は、この挿入孔230に突出する爪を有し、挿入されたプレート201の開口202に嵌り込んで、プレート201の挿入孔230からの抜けをロックする。この爪は、一例として、開口202の方向に弾性力が働くようにされている。また挿入されたプレート201には、一例として、排出方向に弾性力が働くようにされている。
この爪は、一例として、アクチュエータ231bによってアンロック方向に駆動される。このアクチュエータ231bは、例えば、制御部27から出力されるアンロック信号Sによって駆動される。
またロック機構部231は、第1の装着センサ231aを有している。この第1の装着センサ231aは、プレート201の挿入孔230への挿入を検出する。第1の装着センサ231aは、例えば、磁気センサを用いて構成されても良いし、機械式スイッチを用いて構成されても良い。第1の装着センサ231aは、プレート201の挿入を検出すると、装着信号Sを制御部27に出力するように構成されている。
第2のバックル24は、例えば、図1(b)及び図2(b)に示すように、挿入孔240と、ロック機構部241と、センサ220aと、を備えている。
挿入孔240は、第2のタングプレート部21の前面213に対向する前面242に設けられ、プレート211が挿入される。ロック機構部241は、この挿入孔240に突出する爪を有し、挿入されたプレート211の開口212に嵌り込んで、プレート211の挿入孔240からの抜けをロックする。この爪は、一例として、開口212の方向に弾性力が働くようにされている。また挿入されたプレート211には、一例として、排出方向に弾性力が働くようにされている。
この爪は、一例として、アクチュエータ241bによってアンロック方向に駆動される。このアクチュエータ241bは、例えば、制御部27から出力されるアンロック信号Sによって駆動される。
ロック機構部241は、第2の装着センサ241aを有している。この第2の装着センサ241aは、プレート211の挿入孔240への挿入を検出する。第2の装着センサ241aは、例えば、磁気センサを用いて構成されても良いし、機械式スイッチを用いて構成されても良い。第2の装着センサ241aは、プレート211の挿入を検出すると、装着信号Sを制御部27に出力するように構成されている。
センサ220aは、第1のバックル23と第2のバックル24との接触を検出するために第2のバックル24に配置されている。磁石220bは、例えば、第1のバックル23に配置されている。
センサ220aは、例えば、磁石220bの接近による磁場の変化を検出するホール素子や磁気抵抗素子から構成されている。またセンサ220aは、磁石220bの接近、つまり第1のバックル23と第2のバックル24の接触を検出すると、検出信号Sを制御部27に出力する。
(分離構造3の構成)
分離構造3は、第1のタングプレート部20又は第2のタングプレート部21のバックル部22と対向する面から突出する突起を有している。本実施の形態における突起は、例えば、図2(b)に示すロックボタン31である。このロックボタン31は、第2のタングプレート部21の前面213の貫通孔213aから突出している。
このロックボタン31は、第1のタングプレート部20及び第2のタングプレート部21とバックル部22との結合によって押し込まれ、第1のタングプレート部20と第2のタングプレート部21とを分離させる。
ロックバー30は、例えば、図2(b)に示すように、第1のタングプレート部20の凹部206と第2のタングプレート部21の凹部216とによって形成される空間に配置されている。
ロックバー30は、ロックボタン31と、L形状を有する爪部32と、を有している。ロックボタン31は、例えば、四角柱形状を有している。また爪部32は、例えば、四角柱形状を有する棒の先端がロックボタン31の長手方向と平行な方向に直角に曲げられている。
ロックバー30は、ロックボタン31を突出させる方向に弾性力が付加されている。この弾性力は、例えば、凹部216に配置された弾性体35によって生成される。この弾性体35は、例えば、ばねなどである。
ロックバー30は、ロックボタン31が第2のタングプレート部21側に位置している。そして爪部32の先端は、第1のタングプレート部20側に位置している。ロックされた状態で、第1のタングプレート部20と第2のタングプレート部21とを離そうとすると、爪部32の先端と規制部204とが干渉して離れないようにされている。
しかし第1のタングプレート部20及び第2のタングプレート部21が合体した状態でバックル部22に装着されると、ロックボタン31が第2のバックル24の前面242と接触して凹部216側に押し込まれる。従ってロックバー30が押し込まれて爪部32の先端と規制部204とが対向しなくなって分離が可能な状態となる。
(駆動部26の構成)
駆動部26は、例えば、モータを用いて構成されている。なお駆動部26は、第1のバックル23をシート7の上方に駆動するものであれば、ばねなどの弾性力を用いて駆動するものであっても良い。
駆動部26は、例えば、制御部27から出力される駆動信号Sに基づいて第1のバックル23をレール25に沿って上方に駆動する。このレール25には、第1のバックル23が移動可能に取り付けられている。
なお変形例として駆動部26は、第1のバックル23及び第2のバックル24をレール25に沿って上下方向に駆動するように構成されても良い。例えば、車両の衝突の可能性が高く、乗員9を適切に拘束する指示がある場合、ショルダベルト10がショルダリトラクタ12によって巻き取られると共に、ラップベルト11がラップリトラクタ14によって巻き取られ、さらに第2のバックル24の下方への駆動により、乗員9が素早く拘束される。
また他の変形例として駆動部26は、シートバック72の側面に、レール25と共に配置されても良い。
(制御部27の構成)
制御部27は、例えば、記憶されたプログラムに従って、取得したデータに演算などを行うCPU(Central Processing Unit)、半導体メモリであるRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)などから構成されるマイクロコンピュータである。このROMには、例えば、制御部27が動作するためのプログラムが格納されている。RAMは、例えば、一時的に演算結果などを格納する記憶領域として用いられる。
以下に、本実施の形態のシートベルト装置1の動作の一例について説明する。
(動作)
図3(a)は、実施の形態に係るシートベルト装置のシートベルト装着後の状態の一例を示す概略図であり、図3(b)は、シートベルト装着後の第1のタングプレート及び第2のタングプレート部とバックル部との結合の状態の一例を説明するための概略図である。図4(a)は、実施の形態に係るシートベルト装置の第1のタングプレート部と第2のタングプレート部の分離後の状態の一例を示す概略図であり、図4(b)は、分離後の状態の一例を説明するための概略図である。
図2(a)及び図2(b)に示すように、シートベルト装置1は、ベルトの装着前には、第1のタングプレート部20及び第2のタングプレート部21が合体している。そして第1のバックル23及び第2のバックル24は、隣り合っている。
図3(a)及び図3(b)に示すように、乗員9が第1のタングプレート部20及び第2のタングプレート部21をバックル部22に装着すると、ロックボタン31が押し込まれ、爪部32の先端と規制部204とが対向せず、ロックが解除される。
また第1のバックル23の第1の装着センサ231aは、プレート201の挿入を検出すると、装着信号Sを制御部27に出力する。さらに第2のバックル24の第2の装着センサ241aは、プレート211の挿入を検出すると、装着信号Sを制御部27に出力する。
制御部27は、装着信号S及び装着信号Sに基づいて第1のタングプレート部20及び第2のタングプレート部21がバックル部22に装着されたと判定すると、第1のバックル23を上方に駆動する駆動信号Sを生成して駆動部26に出力する。
図4(a)及び図4(b)に示すように、駆動部26は、入力する駆動信号Sに基づいて第1のタングプレート部20が装着された第1のバックル23を、レール25に沿って駆動する。この際、図4(b)に示すように、ロックボタン31が第2のバックル24の前面242によって押し込まれているので、第1のタングプレート部20及び第2のタングプレート部21は、分離可能なアンロック状態となっている。
そして駆動部26による第1のバックル23の駆動が終了すると、図1(a)に示すように、ショルダベルト10が乗員9の胸部90を適切に拘束すると共に、ラップベルト11が乗員9の腰部91を適切に拘束する。
乗員9がバックル解除を行う場合、まず合体している第1のタングプレート部20及び第1のバックル23をレール25に沿って下方に移動させ、第1のバックル23と第2のバックル24を接触させる。この接触によってロックバー30の爪部32が第1のタングプレート部20の凹部206に挿入される。
この際、第2のバックル24に配置されたセンサ220aが磁石220bの接近、つまり第1のバックル23を検出する。センサ220aは、第1のバックル23を検出すると、検出信号Sを制御部27に出力する。
制御部27は、検出信号Sが入力すると、アンロック信号Sをロック機構部231のアクチュエータ231bに出力すると共に、アンロック信号Sをロック機構部241のアクチュエータ241bに出力する。バックル部22は、アンロック信号S及びアンロック信号Sに基づいてロックを解除し、第1のタングプレート部20及び第2のタングプレート部21が排出される。
この排出によって第1のタングプレート部20と第2のタングプレート部21がバックル部22から離れるので、ロックバー30が弾性体35によって駆動される。この駆動によってロックバー30の爪部32の先端が規制部204と対向すると共に、ロックボタン31が前面213から突出し、第1のタングプレート部20と第2のタングプレート部21が一体となる。
なお第1のタングプレート部20及び第2のタングプレート部21の排出は、ロック機構部231及びロック機構部241に設けられたロックを解除するボタンを押すことでなされても良い。この場合、センサ220aと磁石220bは、不要である。
(実施の形態の効果)
本実施の形態のシートベルト装置1は、シートベルトの装着のし易さと拘束性の向上を両立することができる。具体的には、シートベルト装置1は、乗員9が合体した状態の第1のタングプレート部20及び第2のタングプレート部21を片手で持ってバックル部22に結合させることができるので、4点式シートベルトでありながら装着が容易である。またシートベルト装置1は、ショルダベルト10で乗員9の胸部90を拘束すると共にラップベルト11で乗員9の腰部91を拘束するので、この構成を採用しない場合と比べて、胸部90と腰部91の拘束を異なるウェビングで行って拘束性を向上させることができる。
シートベルト装置1は、ショルダベルト10及びラップベルト11ごとに張力を調整することができるので、この構成を採用しない場合と比べて、車両の状況に応じて乗員9を適切に拘束することができる。
シートベルト装置1は、3点式シートベルトと比べて、胸部90の高い位置で乗員9を拘束することができるので、衝突時に体がシート7に対して回転し難く、拘束性が高い。またシートベルト装置1は、胸部90の高い位置で乗員9を拘束することができるので、3点式シートベルトのように肋骨の下部近傍にショルダベルトが位置する場合と比べて、乗員9を適切に拘束することができる。
衝突時に乗員が前方移動した時に、ショルダベルト部とラップベルト部が1つの結合部に接続している場合、ショルダ荷重とラップ荷重の合力が1つの結合部に集中する。しかし本構成では、ショルダ荷重とラップ荷重をそれぞれの結合部(第1のバックル23及び第2のバックル24)で受けられるので、荷重が分散される。
以上、本発明のいくつかの実施の形態及び変形例を説明したが、これらの実施の形態及び変形例は、一例に過ぎず、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。これら新規な実施の形態及び変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。また、これら実施の形態及び変形例の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない。さらに、これら実施の形態及び変形例は、発明の範囲及び要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…シートベルト装置、3…分離構造、7…シート、9…乗員、10…ショルダベルト、11…ラップベルト、12…ショルダリトラクタ、14…ラップリトラクタ、16…ガイド開口、20…第1のタングプレート部、21…第2のタングプレート部、22…バックル部、23…第1のバックル、24…第2のバックル、25…レール、26…駆動部、27…制御部、30…ロックバー、31…ロックボタン、32…爪部、35…弾性体、71…座部、72…シートバック、73…ヘッドレスト、74…シート支持部、90…胸部、91…腰部、200…本体、201…プレート、202…開口、203…前面、204…規制部、205…側面、206…凹部、210…本体、211…プレート、212…開口、213…前面、213a…貫通孔、215…側面、216…凹部、220a…センサ、220b…磁石、230…挿入孔、231…ロック機構部、231a…装着センサ、231b…アクチュエータ、232…前面、240…挿入孔、241…ロック機構部、241a…装着センサ、241b…アクチュエータ、242…前面

Claims (6)

  1. 乗員の胸部に巻き回される第1のウェビングと、
    前記第1のウェビングの一方端部が取り付けられ、前記第1のウェビングを巻き取る第1のリトラクタと、
    前記第1のウェビングの他方端部に取り付けられた第1のタングプレート部と、
    前記乗員の腰部に巻き回される第2のウェビングと、
    前記第2のウェビングの一方端部が取り付けられ、前記第2のウェビングを巻き取る第2のリトラクタと、
    前記第2のウェビングの他方端部に取り付けられ、前記第1のタングプレート部と合体する第2のタングプレート部と、
    前記第1のタングプレート部が結合される第1のバックル、及び前記第2のタングプレート部が結合される第2のバックルを有するバックル部と、
    合体した状態の前記第1のタングプレート部及び前記第2のタングプレート部と前記バックル部の結合後に少なくとも前記第1のタングプレート部が結合した前記第1のバックルを上方向に駆動して前記第1のウェビングによって前記乗員の前記胸部を拘束する駆動部と、
    を備えたシートベルト装置。
  2. 前記第1のタングプレート部及び前記第2のタングプレート部と前記バックル部との結合によって前記第1のバックルと結合した状態の前記第1のタングプレート部と、前記第2のバックルが結合した状態の前記第2のタングプレート部と、を分離させる分離構造を備えた、
    請求項1に記載のシートベルト装置。
  3. 前記分離構造は、前記第1のタングプレート部又は前記第2のタングプレート部の前記バックル部と対向する面から突出する突起を有し、
    前記突起は、前記第1のタングプレート部及び前記第2のタングプレート部と前記バックル部との結合によって押し込まれ、前記第1のタングプレート部と前記第2のタングプレート部とを分離させる、
    請求項2に記載のシートベルト装置。
  4. 前記第1のバックルは、シートに配置されたレールに沿って上方に駆動される、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシートベルト装置。
  5. 前記第1のリトラクタ、前記第2のリトラクタ及び前記駆動部が車両のシートに配置された、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシートベルト装置。
  6. 前記第1のタングプレート部及び前記第2のタングプレート部と前記バックル部とが結合されたと判定した場合、前記駆動部の駆動を制御する制御部を備えた、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシートベルト装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11472367B2 (en) 2019-12-27 2022-10-18 Subaru Corporation Seat belt device

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