JP4960674B2 - バックアップ装置 - Google Patents

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本発明は、バックアップ装置に関し、特に、停電等の何らかの原因によって主電源電圧の供給が断たれたときに負荷回路の駆動が停止することに備えて所定の処理を行うバックアップ装置に関する。
この種のバックアップ装置として、従来、例えば特許文献1に開示されたものがある。この従来技術によれば、不揮発性メモリへのデータの書き込み中に、主電源が切断されると、別電源としてのバックアップ電源、例えばリチウムイオン電池等の2次電池、に切り替わる。これにより、不揮発性メモリへのデータの書き込みが保護される。ただし、主電源の切断時に、不揮発性メモリへのデータの書き込みがない場合には、バックアップ電源への切り替えは行われないので、当該バックアップ電源の寿命が延長される、とされている。
特開2004−272309号公報
しかしながら、上述のリチウムイオン電池等の2次電池は、例えば1次電池に比べて、充電可能である等の利便性は良いものの、高価である。従って、このような2次電池をバックアップ電源として採用する従来技術では、当該バックアップ電源を含む装置全体が高価になる。
そこで、本発明では、2次電池よりも安価なコンデンサをバックアップ電源として採用することで、当該バックアップ電源を含む装置全体の廉価化を図る。ただし、コンデンサは2次電池に比べて蓄電容量が小さいので、この蓄電容量の小さいコンデンサに蓄えられた電気エネルギのみによって上述したデータ書き込み等の所定のバックアップ処理を実現するには、何らかの新規な工夫を施す必要がある。
ゆえに、本発明は、従来よりも安価でありながら確実にバックアップ処理を行うことができるバックアップ装置を提供することを、目的とする。
この目的を達成するために、本発明は、主電源電圧の供給が断たれたときに負荷回路の駆動が停止することに備えて所定のバックアップ処理を行うバックアップ装置において、主電源電圧が供給されているときに当該主電源電圧によって充電されるバックアップ電源としてのコンデンサを含み、主電源電圧の供給が断たれたときに当該コンデンサに蓄えられている電気エネルギを負荷回路に供給する充放電手段と、コンデンサの両端間の電圧を検知する第1検知手段と、を具備する。併せて、負荷回路は、第1検知手段による検知電圧が第1閾値を超えている状態から当該第1閾値以下となったときにコンデンサからの電気エネルギによってバックアップ処理を行う処理手段を含む。さらに、第1閾値は、主電源電圧が供給されているときにコンデンサの両端間に印加される電圧よりも低く、かつ処理手段がバックアップ処理を行うのに最低限必要な電気エネルギがコンデンサに蓄えられているときに当該コンデンサの両端間に現れる電圧よりも高いこと、を特徴とするものである。
即ち、本発明では、主電源電圧が供給されているとき、当該主電源電圧によってコンデンサが充電される。ここで、停電等の何らかの原因によって主電源電圧の供給が断たれると、それまでコンデンサに蓄えられてきた電気エネルギが、当該コンデンサを含む充放電回路によって放電され、負荷回路に供給される。これに伴い、コンデンサの両端間の電圧が徐々に低下する。このコンデンサの両端間の電圧は、第1検知手段によって検知される。そして、この第1検知手段による検知電圧が第1閾値を超えている状態から当該第1閾値以下となったときに、処理手段が、主電源電圧の供給が断たれたものと認識する。そして、処理手段は、いずれ負荷回路の駆動が停止することに備えて、所定のバックアップ処理を行う。なお、第1検知手段による検知電圧が第1閾値を超えていない場合には、処理手段は、バックアップ処理を行うのに必要な電気エネルギがコンデンサに蓄えられていないものと認識して、当該バックアップ処理を行わない。つまり、バックアップ電源としてのコンデンサにバックアップ処理を行うのに必要な電気エネルギが蓄えられていることが確認されて初めて、当該バックアップ処理が行われる。
本発明においては、負荷回路に印加される電圧を検知する第2検知手段を、さらに設けてもよい。この場合、処理手段は、第2検知手段による検知電圧が第2閾値を超えている状態から当該第2閾値以下となり、かつその時点で第1検知手段による検知電圧が第1閾値を超えているときに、バックアップ処理を行うものとする。ここで、第2閾値は、主電源電圧が供給されているときに負荷回路に印加される電圧よりも低く、かつ第1閾値よりも高い値、とされる。
この構成によれば、負荷回路に供給されている電圧が、第2検知手段によって検知される。そして、主電源電圧が供給されている状態から当該主電源電圧の供給が断たれると、第2検知手段による検知電圧が低下する。処理手段は、この第2検知手段による検知電圧が第2閾値を超えている状態から当該第2閾値以下となったときに、主電源電圧の供給が断たれたものと認識する。併せて、処理手段は、当該主電源電圧の供給が断たれたと認識した時点での第1検知手段による検知電圧が、第1閾値を超えているか否かを判定する。ここで、例えば、第1検知手段による検知電圧が第1閾値を超えている場合、処理手段は、バックアップ処理を行うのに必要な電気エネルギがコンデンサに蓄えられているものと認識して、当該バックアップ処理を行う。一方、そうでない場合には、処理手段は、バックアップ処理を行うのに必要な電気エネルギがコンデンサに蓄えられていないものと認識して、当該バックアップ処理を行わない。このように第1検知手段および第2検知手段という2つの検知手段による検知結果に基づくことで、より確実にバックアップ処理を行うことができる。なお、第2閾値は、第1閾値よりも高めに設定されているので、第2検知手段による検知電圧が第2閾値を超えている状態から当該第2閾値以下となる前に、第1検知手段による検知電圧が第1閾値を超えている状態から当該第1閾値以下となることはない。
さらに、本発明においては、主電源電圧が供給されているか否かを判定する判定手段をも、設けてもよい。この場合、処理手段は、主電源電圧が供給されている状態から当該主電源電圧の供給が断たれたと判定手段によって判定されたとき、または第2検知手段による検知電圧が第2閾値を超えている状態から当該第2閾値以下となったときに、第1検出手段による検知電圧が第1閾値を超えていることを条件に、バックアップ処理を行うものとする。このように判定手段による判定結果をも加味することによって、さらに確実にバックアップ処理を行うことができる。
また、本発明における充放電手段は、主電源電圧が供給されているときにコンデンサの両端間に印加される電圧が当該主電源電圧範囲の或る電圧(例えば直流24[V])よりも低くなるように構成するのが、望ましい。このようにすれば、主電源電圧範囲の最大値よりも低い耐圧のコンデンサを採用することができ、例えば当該コンデンサとして小型のものを採用することができる。視点を変えれば、コンデンサのサイズを一定とすると、当該コンデンサとしてより容量の大きいものを採用することができる。
さらに、処理手段は、不揮発性の記憶手段を含み、バックアップ処理として、当該記憶手段に所定のデータを記憶するものであってもよい。ここで言う所定のデータとしては、例えば通信機能を有する場合には通信履歴のデータ、或いは演算手段を有する場合には演算中のデータがある。また、今現在の機器の状態(通常状態、スタンバイ状態、非常状態、電源のON/OFF等)を表す言わばモードデータ、若しくは制御信号や音声信号等の入出力状態、さらには外部からのアクセスの認可/不認可等を表すデータも、当該所定のデータとして適用することができる。
そして、主電源電圧は、商用電源またはバッテリから或いはそれらを切り換えて生成されるものであってもよい。
本発明によれば、2次電池よりも安価なコンデンサをバックアップ電源として採用することで、当該バックアップ電源を含む装置全体の廉価化を図ると共に、2次電池よりも蓄電容量の小さいコンデンサを採用しつつも、確実にバックアップ処理を行えるよう新規な工夫を施している。つまり、2次電池をバックアップ電源として採用する上述の従来技術に比べて安価でありながら、確実にバックアップ処理を行うことができる。
本発明が適用されたデータ通信装置10の一実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。
図1に示すように、この実施形態に係るデータ通信装置10は、2つの電源入力端子12および14を有している。そして、これら2つの電源入力端子12および14に直流の主電源電圧Vaが供給されることによって駆動し、具体的には図示しないディジタルネットワーク回線を介して図示しない相手方装置との間で音声データや画像データ等の各種データを送受信する。なお、主電源電圧Vaは、商用電源またはバッテリから生成され、例えば商用電源の場合は+22[V]〜+50[V]、バッテリの場合は+24[V]、の直流電源が、当該主電源電圧Vaとして供給される。
ところで、このデータ通信装置10は、停電等の何らかの原因によって主電源電圧Vaの供給が断たれたとき、それまでの通信履歴のデータを記憶手段としてのCFカード16に書き込む、というバックアップ機能を備えている。また、このバックアップ機能を実現するためのバックアップ電源として、上述した2次電池よりも安価なコンデンサ18を採用している。ただし、コンデンサ18は2次電池に比べて蓄電容量が小さいので、この蓄電容量の小さいコンデンサ18をバックアップ電源として採用しつつも当該バックアップ機能を確実に保証するべく、次のような工夫が施されている。
即ち、データ通信装置10は、処理手段としてのCPU(Central
Processing Unit)20を有している。そして、このCPU20が、CFカード16への通信履歴データの書き込みを担当すると共に、上述した相手方装置とのデータ通信をも担当する。
CPU20は、主電源電圧Vaよりも低い+3.3[V]の電圧Vdによって駆動する。このため、主電源電圧Vaから当該+3.3[V]という駆動電圧Vdを生成するべく、直流−直流変換回路(以下、DC−DCコンバータと言う。)22が設けられている。具体的には、プラス側の電源入力端子12→プラス側電流方向制御用ダイオード24→DC−DCコンバータ22→CPU20→マイナス側電流方向制御用ダイオード26→マイナス側電源入力端子14、という駆動電圧Vdの供給経路が、形成されている。なお、DC−DCコンバータ22によって当該駆動電圧Vdを生成するのに必要とされる最低入力電圧Vminは、約+5[V]とされている。また、CPU20には、その起動時の動作を安定化させるべく、一般に知られているシステムリセット用IC(Integrated Circuit)28も、接続されている。
コンデンサ18は、主電源電圧Vaが供給されているときに充電されるように設けられている。詳しくは、プラス側電源入力端子12→プラス側電流方向制御用ダイオード24→コンデンサ18→充電回路30→充電時電流方向制御用ダイオード32→マイナス側電源入力端子14、という充電電流Ibの流通経路が形成されている。そして、主電源電圧Vaの供給が断たれたとき、このコンデンサ18に蓄えられている電気エネルギがCPU20に供給されるように、当該コンデンサ18→DC−DCコンバータ22→CPU20→放電時電流方向制御用ダイオード34→コンデンサ18、という放電電流Ib’の流通経路が形成されている。
なお、コンデンサ18としては、例えば6万[μF]という比較的に容量の大きいアルミニウム電解コンデンサが採用される。また、後述するが、主電源電圧Vaが供給されているときに、このコンデンサ18には、或る一定電圧以上にはならない約+22[V]の電圧Vbが印加されるように、充電回路30が構成されている。このようにコンデンサ18に印加される電圧Vbを主電源電圧Vaよりも低くすることによって、当該コンデンサ18として耐圧の低い小型のものを採用することができる。視点を変えれば、コンデンサ18のサイズを一定とすると、当該コンデンサ18としてより容量の大きいものを採用することができる。
さらに、データ通信装置10は、3つの電圧検知回路36,38および40を、有している。このうちの1つ、例えば各電源入力端子12および14間に設けられている(図1において左側に位置する)電圧検知回路36は、当該各電源入力端子12および14に主電源電圧Vaが供給されているか否かを判定するためのものである。具体的には、各電源入力端子12および14間の電圧が所定のスレッショルド電圧Va1よりも高いとき、電圧検知回路36は、当該各電源入力端子12および14に主電源電圧Vaが供給されている、と判定し、例えばハイ(H)レベルの信号を出力する。一方、各電源入力端子12および14間の電圧がスレッショルド電圧Va1以下のときは、主電源電圧Vaが供給されていない、と判定し、ロー(L)レベルの信号を出力する。なお、ここで言うスレッショルド電圧Va1は、0[V]よりも高く、かつ主電源電圧Vaの定格値Vam(厳密には当該定格値Varの下限=+22[V])よりも低い値に設定され、例えばVa1=15[V]〜17[V]程度に設定される。そして、この電圧検知回路36の出力信号Aは、CPU20に入力される。
別の電圧検知回路、例えばコンデンサ18の両端間に設けられている(図1において真中に位置する)電圧検知回路38は、当該コンデンサ18の両端間の電圧Vbを検知するためのものである。具体的には、この電圧検知回路38は、上側スレッショルド電圧Vb1および下側スレッショルド電圧Vb2という2つのスレッショルド電圧を有している。そして、コンデンサ18の両端間電圧Vbが上昇するとき、つまり充電時には、当該両端間電圧Vbが上側スレッショルド電圧Vb1を超え、さらに一定の遅延時間Tbが経過したときに、ハイレベルの信号を出力する。一方、コンデンサ18の両端間電圧Vbが下降するとき、つまり放電時には、当該両端間電圧Vbが下側スレッショルド電圧Vb2以下となった時点で即座に、ローレベルの信号を出力する。そして、この電圧検知回路38の出力信号Bもまた、CPU20に入力される。
なお、このように電圧検知回路38については、2つのスレッショルド電圧Vb1およびVb2を設定し、さらに遅延時間Tbを設けるのは、電圧検知回路38の出力信号Bを安定化させるためである。ここで、上側スレッショルド電圧Vb1は、コンデンサ18が十分に充電されたと見なすことのできる下限値よりも少し高めに設定され、例えばVb1=18[V]に設定される。一方、下側スレッショルド電圧Vb2は、CPU20が上述したCFカード16に通信履歴データを書き込むのに必要な電気エネルギがコンデンサ18に蓄えられていると見なすことのできる下限値よりも少し高めに設定され、例えばVb2=15[V]に設定される。これらのスレッショルド電圧Vb1およびVb2、特に下側スレッショルド電圧Vb2は、上述の電圧検知回路36におけるスレッショルド電圧Va1よりも正確に規定されている。また、遅延時間Tbは、概ね数百[ms]、例えば400[ms]程度、とされている。
残りの電圧検知回路、つまりCPU20およびDC−DCコンバータ22を含む負荷回路42の両端間に設けられている(図1において右側に位置する)電圧検知回路40は、当該負荷回路42に印加される電圧、言わば内部電圧Vc、を検知するためのものである。具体的には、この電圧検知回路40も、電圧検知回路38と同様、上側スレッショルド電圧Vc1および下側スレッショルド電圧Vc2という2つの正確なスレッショルド電圧を有している。そして、内部電圧Vcが上昇するときは、当該内部電圧Vcが上側スレッショルド電圧Vc1を超え、さらに一定の遅延時間Tcが経過したときに、ハイレベルの信号を出力する。一方、内部電圧Vcが下降するときは、当該内部電圧Vcが下側スレッショルド電圧Vc2以下となった時点で即座に、ローレベルの信号を出力する。この電圧検知回路40の出力信号Cもまた、CPU20に入力される。
このように、電圧検知回路40についても、2つのスレッショルド電圧Vc1およびVc2を設け、さらに遅延時間Tcを設けるのは、当該電圧検知回路40の出力信号Cを安定化させるためである。なお、上側スレッショルド電圧Vc1は、電圧検知回路38における上側スレッショルド電圧Vb1(=18[V])よりも高く、かつコンデンサ18の両端間電圧Vbの最大値Vbm、つまり充電時の両端間電圧Vb(=約+22[V])、よりも低い値に設定され、例えばVc1=20[V]に設定される。一方、下側スレッショルド電圧Vc2は、電圧検知回路38における下側スレッショルド電圧Vb2(=15[V])よりも少し高めに設定され、例えばVc2=18[V]に設定される。そして、遅延時間Tcは、電圧検知回路38による遅延時間Tb(=400[ms]程度)よりも長めに設定され、例えばTc=800[ms]程度とされる。
CPU20は、これら各電圧検知回路36,38および40の出力信号A,BおよびCに基づいて、駆動を開始するタイミング、およびCFカード16への通信履歴データの書き込みを開始するタイミング、を図る。具体的には、電圧検知回路40の出力信号Cがローレベルからハイレベルになったときに、駆動を開始し、つまり相手方装置とのデータ通信を開始する。そして、電圧検知回路36の出力信号Aおよび電圧検知回路40の出力信号Cの少なくとも一方がハイレベルからローレベルになり、かつその時点で電圧検知回路38の出力信号Bがハイレベルであるときに、CFカード16への通信履歴データの書き込みを開始する。
より具体的に説明すると、今、商用電源から主電源電圧Vaが生成されている、つまり当該主電源電圧Vaとして+48[V]の直流電圧が生成されている、とする。そして、図2(a)に示すように、時点t0において、主電源電圧Vaの供給が開始される、とする。すると、図2(b)に示すように、同時点t0において、厳密には電圧検知回路36による検知電圧Vaがスレッショルド電圧Va1を超えた時点において、当該電圧検知回路36の出力信号Aがローレベルからハイレベルに変化する。これを受けて、CPU20は、主電源電圧Vaの供給が開始されたことを、認識する。
併せて、時点t0において、コンデンサ18への充電が開始される。これに伴って、図2(c)に示すように、当該コンデンサ18の両端間電圧Vbが徐々に増大する。そして、この両端間電圧Vbが電圧検知回路38における上側スレッショルド電圧Vb1を超え、さらに当該上側スレッショルド電圧Vb1を超えた時点t2から電圧検知回路38による遅延時間Tbを経過した時点t3で、図2(d)に示すように、当該電圧検知回路38の出力信号Bがローレベルからハイレベルに変化する。これを受けて、CPU20は、コンデンサ18が十分に充電されたことを、認識する。
さらに、時点t0において、図2(e)に示すように、負荷回路42に印加される内部電圧Vcも、主電源電圧Vaに応じた電圧値Vcmまで増大する。そして、同時点t0から、厳密には内部電圧Vcが電圧検知回路40における上側スレッショルド電圧Vc1を超えた時点から、当該電圧検知回路40による遅延時間Tcを経過した時点t1において、当該電圧検知回路40の出力信号Cがローレベルからハイレベルに変化する。これを受けて、CPU20は、実際に駆動し始め、つまり相手方装置とのデータ通信を開始する。
なお、コンデンサ18に全く電荷がない場合、時点t0において当該コンデンサ18への充電が開始されてから、時点t2において当該充電が概ね完了するまでには、約2[s]〜3[s]の時間が掛かる。従って、電圧検知回路40の出力信号Cがローレベルからハイレベルに変化する時点t1は、当該コンデンサの充電が完了する時点t2よりも早く到来する。
そして、上述の時点t3よりも後の時点t4において、停電等の何らかの原因によって、図2(a)に示すように、主電源電圧Vaの供給が断たれた、とする。すると、図2(b)に示すように、同時点t4において、厳密には電圧検知回路36による検知電圧Vaがスレッショルド電圧Va1以下となった時点において、当該電圧検知回路36の出力信号Aがハイレベルからローレベルに変化する。これを受けて、CPU20は、主電源電圧Vaの供給が断たれたことを、認識する。そして、CPU20は、即座にCFカード16への通信履歴データの書き込みを開始する。
この時点t4以降、コンデンサ18に蓄えられている電気エネルギが徐々に放電されるので、図2(c)に示すように、当該コンデンサ18の両端間電圧Vbが徐々に低下する。そして、このコンデンサ18の両端間電圧Vbが電圧検知回路38における下側スレッショルド電圧Vb2以下となった時点t6で、図2(d)に示すように、当該電圧検知回路38の出力信号Bがハイレベルからローレベルに変化する。これを受けて、CPU20は、コンデンサ18が放電途中であることを、認識する。
併せて、時点t4において、図2(e)に示すように、内部電圧Vcが、当該時点t4におけるコンデンサ18の両端間電圧Vbと同程度の電圧Vc0まで低下する。そして、これ以降、内部電圧Vcは、コンデンサ18の両端間電圧Vbと共に徐々に低下する。さらに、この内部電圧Vcが、電圧検知回路40における下側スレッショルド電圧Vc2以下になると、その時点t5で、当該電圧検知回路40の出力信号Cがハイレベルからローレベルに変化する。なお、上述したように、電圧検知回路40における下側スレッショルド電圧Vc2は、電圧検知回路38における下側スレッショルド電圧Vb2よりも高いので、当該電圧検知回路40の出力信号Cがハイレベルからローレベルに変化する時点t5の方が、電圧検知回路38の出力信号Bがハイレベルからローレベルに変化する時点t6よりも早く到来する。
そして、内部電圧Vcがさらに低下して、上述したDC−DCコンバータ22の最低入力電圧Vmin(≒+5[V])を下回ると、その時点t7で、CPU20が正常に駆動できなくなる。従って、CPU20は、電圧検知回路40の出力信号Cがハイレベルからローレベルとなった時点t5を基点として、当該時点t7が到来するまでの時間Ts内に、CFカード16への通信履歴データの書き込みを完了するよう、プログラムされている。この言わば書き込み許容時間Tsは、約500[ms]とされている。
そして、時点t7よりも後の或る時点t8において、コンデンサ18が概ね放電し尽くすと、図2(c)に示すように、当該コンデンサ18の両端間電圧Vbが略0[V]となる。併せて、図2(e)に示す内部電圧Vcもまた略0[V]となる。
次に、図3を参照して、主電源電圧Vaが瞬間的にのみ供給される場合について説明する。
即ち、図3(a)に示すように、時点t10において、主電源電圧Vaの供給が開始された後、比較的に短い時間Taが経過した時点t12で、当該主電源電圧Vaの供給が断たれた、とする。この場合、図3(b)に示すように、電圧検知回路36の出力信号Aは、時点t10において、ローレベルからハイレベルに変化し、時点t12において、ハイレベルからローレベルに変化する。
しかしながら、ここで言う時間Taがコンデンサ18を充電するには極めて短い場合、例えばTa≦1[s]程度の場合は、図3(c)に示すように、当該コンデンサ18の両端間電圧Vbが電圧検知回路38における上側スレッショルド電圧Vb1に達し得ない。従って、図3(d)に示すように、当該電圧検知回路38の出力信号Bはハイレベルにならず、よってCFカード16への通信履歴データの書き込みは行われない。
なお、内部電圧Vcは、図3(e)に示すように、時点t10において増大した後、時点t12においてコンデンサ18の両端間電圧Vbと同程度にまで急激に低下し、その後、徐々に低下する。ここで、例えば、時点t10から時点t12までの時間Taが、電圧検知回路40による遅延時間Tcよりも長い、とする。この場合、図3(f)に示すように、電圧検知回路40の出力信号Cは、時点t10を基点として当該遅延時間Tcが経過した時点t11において、ローレベルからハイレベルに変化する。従って、この時点t11において、CPU20は、言わば取り敢えず駆動し始める。そして、時点t12において、電圧検知回路40の出力信号Cがハイレベルからローレベルに変化する。ただし、上述の如く電圧検知回路38の出力信号Bはハイレベルにならないので、通信履歴データの書き込みは行われない。
続いて、図4を参照して、主電源電圧Vaがバッテリから生成されている場合、つまり当該主電源電圧Vaとして+24[V]の直流電圧が生成されている場合について、説明する。
即ち、今、バッテリから既に主電源電圧Vaが供給されている状態にある、とする。そして、図4(a)に示すように、或る時点t20において、バッテリの蓄電エネルギが減少し始め、これによって主電源電圧Vaの電圧値が低下し始める、とする。
すると、図4(e)に示すように、負荷回路42に印加される内部電圧Vcも、当該主電源電圧Vaと同様に低下し始める。そして、この内部電圧Vcが、電圧検知回路40における下側スレッショルド電圧Vc2以下となった時点t22において、図4(f)に示すように、当該電圧検知回路40の出力信号Cがハイレベルからローレベルに変化する。
また、図4(a)に示す主電源電圧Vaの電圧値が、コンデンサ18を充電するのに必要とされる電圧値Va2以下になると、その時点t21で、コンデンサ18が放電し始める。そして、これに伴い、図4(c)に示すように、コンデンサ18の両端間電圧Vbが低下し始める。ただし、コンデンサ18の蓄電容量は、バッテリの蓄電容量に比べて極めて小さいので、当該コンデンサ18の放電速度は、バッテリの放電速度に略依存する。従って、図4(c)に示すコンデンサ18の両端間電圧Vbが低下するペースは、上述した図2(c)において停電等により当該コンデンサ18の両端間電圧Vbが低下するペースに比べて、極めて遅い。
そして、コンデンサ18の両端間電圧Vbが、電圧検知回路38における下側スレッショルド電圧Vb2以下になると、その時点t24において、図4(d)に示すように、当該電圧検知回路38の出力信号Bがハイレベルからローレベルに変化する。ここで、上述したように、電圧検知回路38における下側スレッショルド電圧Vb2は、電圧検知回路40における下側スレッショルド電圧Vc2よりも低い。従って、当該電圧検知回路38の出力信号Bがハイレベルからローレベルに変化する時点t24は、図4(f)に示す電圧検知回路40の出力信号Cがハイレベルからローレベルに変化する時点t22よりも遅く到来する。ゆえに、電圧検知回路40の出力信号Cがハイレベルからローレベルに変化する時点t22においては、電圧検知回路38の出力信号Bは必ずハイレベルであるので、CPU20は、当該時点t22において、バッテリの蓄電エネルギが減少し始めていると認識して、CFカード16への通信履歴データの書き込みを開始する。
なお、図4(a)に示す主電源電圧Vaの電圧値が、電圧検知回路36におけるスレッショルド電圧Va1以下となると、その時点t23で、図4(b)に示すように、当該電圧検知回路36の出力信号Aがハイレベルからローレベルに変化する。この電圧検知回路36におけるスレッショルド電圧Va1は、電圧検知回路40における下側スレッショルド電圧Vc2よりも低いので、当該電圧検知回路36の出力信号Aがハイレベルからローレベルに変化する時点t23は、電圧検知回路40の出力信号Cがハイレベルからローレベルに変化する時点t22よりも遅く到来する。従って、時点t23においては、CPU20により特段な処理は行われない。
そして、図4(e)に示す内部電圧Vcがさらに低下して、上述したDC−DCコンバータ22の最低入力電圧Vminを下回ると、その時点t25以降、CPU20は正常に駆動できなくなる。従って、CPU20は、この時点t25が到来するまでの間に、CFカード16への通信履歴データの書き込みを完了する必要がある。ただし、主電源電圧Vaの供給源としてバッテリが用いられているときの書き込み許容時間Tsは、上述した商用電源が用いられているときに比べて、十分に長い。
なお、時点t25よりも後の或る時点t26において、バッテリが概ね放電し尽くすと、図4(a)に示すように、主電源電圧Vaが略0[V]となる。併せて、図4(c)に示すように、コンデンサ18の両端間電圧Vbが略0[V]となると共に、図4(e)に示すように、内部電圧Vcもまた略0[V]となる。
さらに、図5を参照して、充電回路30の構成および動作について詳しく説明する。
図5に示すように、充電回路30は、定電圧ダイオード(ツェナダイオード)50を有している。この定電圧ダイオード50のカソード端子は、図1に示すプラス側電流方向制御用ダイオード24のカソード端子に接続されている。一方、当該定電圧ダイオード50のアノード端子は、定電流回路52を構成するNPN型トランジスタ54のコレクタ端子に接続されている。
定電流回路52は、上述のトランジスタ54と、これとは別のNPN型トランジスタ56と、2つの抵抗器58および60と、によって構成されている。具体的には、トランジスタ54のエミッタ端子は、抵抗器58を介して、図1に示す充電時電流方向制御用ダイオード32のアノード端子に接続されると共に、別のトランジスタ56のベース端子に接続されている。そして、トランジスタ54のベース端子は、別の抵抗器60を介して、定電圧ダイオード50のカソード端子に接続されると共に、別のトランジスタ56のコレクタ端子に接続されている。さらに、別のトランジスタ56のエミッタ端子は、充電時電流方向制御用ダイオード32のアノード端子に接続されている。
定電圧ダイオード50のアノード端子は、抵抗器62を介して、さらに別のPNP型トランジスタ64のベース端子にも接続さている。そして、このトランジスタ64のエミッタ端子は、上述の充電時電流方向制御用ダイオード32のアノード端子に接続されており、コレクタ端子は、抵抗器66を介して、バックアップ電源であるコンデンサ18のマイナス端子に接続されている。なお、コンデンサ18のプラス端子は、プラス側電流方向制御用ダイオード24のカソード端子に接続されており、つまり定電圧ダイオード50のカソード端子に接続されている。
さらに、コンデンサ18のマイナス端子は、抵抗器68を介して、PNP型トランジスタ70のベース端子に接続されると共に、当該トランジスタ70のエミッタ端子に接続されている。また、このトランジスタ70のベース端子は、抵抗器72を介して、トランジスタ64のコレクタ端子に接続されると共に、別の抵抗器74を介して、上述とは別の定電圧ダイオード76のカソード端子に接続されている。そして、トランジスタ70のエミッタ端子は、定電圧ダイオード50のアノード端子に接続されている。なお、別の定電圧ダイオード76のアノード端子は、充電時電流方向制御用ダイオード32のアノード端子に接続されている。
このように構成された充電回路30によれば、主電源電圧Vaが供給されると、定電流回路52が動作して、定電圧ダイオード50に電流が流れる。これにより、定電圧ダイオード50の両端子間に、一定のツェナ電圧、例えば約22[V]の電圧Vz1、が発生する。
これと同時に、トランジスタ64がオンして、コンデンサ18に充電電流Ibが流れ、これにより、当該コンデンサ18の充電が開始される。さらに、この充電電流Ibが流れることによって、抵抗器66の両端間に電位差が生じ、当該充電電流Ibが一定になるようにトランジスタ70がトランジスタ64のベース−エミッタ端子間電圧を制御する。
そして、コンデンサ18の蓄電エネルギが略満杯になり、充電電流Ibが或る一定値よりも小さくなると、トランジスタ70がオフする。これ以降、主電源電圧Vaの供給が断たれるまで、コンデンサ18の両端間電圧Vbは、言わばトリクル充電的に維持される。
なお、上述したように、主電源電圧Vaが商用電源から生成されている場合には、当該主電源電圧Vaとして最大+50[V]の直流電圧が供給され、このままではトランジスタ64の発熱Pcを招く。そこで、このトランジスタ64の発熱Pcを軽減するべく、抵抗器74と定電圧ダイオード76との直列回路が設けられている。
即ち、トランジスタ64の発熱Pcは、当該トランジスタ64のコレクタ−エミッタ端子間電圧と充電電流Ibとによって定まる。そして、トランジスタ64のコレクタ−エミッタ端子間電圧は、概ね主電源電圧Vaとコンデンサ18の両端間電圧Vbとの差(Va−Vb)によって定まる。ここで、定電圧ダイオード76として、ツェナ電圧Vz2が、トランジスタ64の発熱Pcと充電電流Ibとから求められる当該トランジスタ64のコレクタ−エミッタ端子間電圧の最大値よりも低いもの、例えばVz2=18[V]程度のもの、を採用する。すると、トランジスタ70がトランジスタ64のベース−エミッタ端子間電圧が強制的に下がるように制御し、充電電流Ibが下がり、これにより、当該トランジスタ64の発熱Pcを制限することができる。そのため、トランジスタ64として発熱Pcの定格がより小さなものを採用することができ、また、その放熱面積を小さくすることもできる。
一方、主電源電圧Vaがバッテリから生成される場合には、当該主電源電圧Vaの電圧値は+24[V]であるので、トランジスタ64のコレクタ−エミッタ端子間電圧はツェナ電圧Vz2程度となる。よって、この場合は、定電圧ダイオード76は有効に作用せず、トランジスタ70は一定量の充電電流Ib制限のみを行う。
ここで、図6(a)に、主電源電圧Vaとして+48[V]の直流電圧が供給されているときの充電電流Ibおよび充電電圧(コンデンサ18が充電されることによって当該コンデンサ18の両端間に現れる電圧)Vb’の推移を示す。この図6(a)に示すように、主電源電圧Vaが+48[V]と比較的に高い場合には、充電電流Ibは、充電当初、少しずつ増大する。そして、或る時点でピーク値Ibmに達した後、当該充電電流Ibは、徐々に減少する。これに対して、充電電圧Vb’は、略一定のペースで徐々に上昇し、上述の+22[V]という印加電圧Vbmに達した後は、主電源電圧Vzの供給が断たれるまで、この電圧値Vbmを維持する。併せて、この充電電圧Vb’が電圧値Vbmに達した時点で、充電電流Ibは、急激に減少し、殆ど流れなくなる。なお、場合によっては、例えばコンデンサ18が多少なりとも既に充電されているような場合には、充電電流Ibは、ピーク値Ibmに達しないことがある。
そして、図6(b)に、主電源電圧Vaとして+24[V]の直流電圧が供給されているときの充電電流Ibおよび充電電圧Vb’の推移を示す。この図6(b)に示すように、主電源電圧Vaが+24[V]と比較的に低いときには、充電電流Ibは、充電開始と共に、直ぐにピーク値Ibに達する。そして、コンデンサ18が或る程度にまで充電される間、つまり充電電圧Vb’が或る程度にまで上昇する間、当該充電電流Ibは、ピーク値Ibを保つ。これに対して、充電電圧Vb’は、上述の図6(a)の場合と同様に、略一定のペースで上昇する。そして、この充電電圧Vb’が最大値Vbmに近づくと、充電電流Ibは急激に減少し、充電電圧Vb’が最大値Vbmに達した時点で、当該充電電流Ibは殆ど流れなくなる。
つまり、主電源電圧Vaが比較的に高いときには、コンデンサ18は、比較的に小さい充電電流Ibによって充電され、主電源電圧Vaが比較的に低いときには、コンデンサ18は、比較的に大きい充電電流Ibによって充電される。従って、主電源電圧Vaが比較的に高いときに充電開始から充電が略完了するまでに掛かる時間、言わば充電時間Tg1は、主電源電圧Vaが比較的に低いときの充電時間Tg2よりも長く、例えば当該充電時間Tg2の略1.5倍程度となる。
以上のように、この実施形態によれば、2時電池よりも安価なコンデンサ18をバックアップ電源として採用しているので、当該2次電池をバックアップ電源として採用する上述した従来技術に比べて、装置全体を廉価化することができる。また、3つの電圧検知回路36,38および40を設けると共に、これら3つの電圧検知回路36,38および40の出力信号A,BおよびCに基づいて通信履歴データを書き込むタイミングを図ることで、2次電池よりも遥かに蓄電容量の小さいコンデンサ18を採用しつつも、当該通信履歴データを書き込むというバックアップ処理を実現している。つまり、従来よりも安価でありながら、確実にバックアップ処理を行うことができる。
なお、この実施形態においては、主電源電圧Vaの供給が断たれたときのバックアップ処理として、CFカード16に通信履歴データを書き込むこととしたが、これに限らない。例えば、主電源電圧Vaの供給が断たれたことを、ランプ表示等の視覚的情報や、ブザー音出力等の聴覚的情報によって、警告してもよい。また、当該主電源電圧Vaの供給が停止されたことを表すデータを、相手方装置等の他の装置に送信するようにしてもよい。
そして、コンデンサ18として、アルミニウム電解コンデンサを採用したが、これ以外のコンデンサを採用してもよい。また、1つのコンデンサ18のみならず、複数個のコンデンサを並列接続してもよい。この場合、複数個のコンデンサのそれぞれに充電回路を設けることによって、充電速度の向上を図ってもよい。
さらに、上述の説明から分かるように、この実施形態では、主電源電圧Vaの供給源が商用電源である場合には、電圧検知回路36の出力信号Aに基づいて当該主電源電圧Vaの供給が断たれたことが認識される。そして、主電源電圧Vaの供給源がバッテリである場合には、電圧検知回路40の出力信号Cに基づいて当該バッテリの蓄電エネルギが減少し始めていることが認識される。しかしながら、このように2つの電圧検知回路36および40の出力信号AおよびCを使い分ける必要はなく、どちらか一方のみを用いてもよい。即ち、電圧検出回路36および40のいずれか一方のみを設け、残りの電圧検出回路38との組み合わせによって、バックアップ処理を開始するタイミングを図ってもよい。
なお、この実施形態で説明した内容は、飽くまで本発明を実現するための一例であって、本発明を限定するものではない。即ち、主電源電圧Va等の各電圧値や、書き込み許容時間Ts等の時間、その他の具体的数値については、この実施形態で説明した値に限らない。また、図1に示すブロック図や、図5に示す回路図等についても、これらと同様の作用および効果を奏するのであれば、他の構成を採用してもよい。そして、この実施形態では、データ通信装置10に本発明を適用する場合について説明したが、これ以外の装置にも本発明を適用可能なことは、言うまでもない。
この発明の一実施形態の概略構成を示すブロック図である。 同実施形態の動作を示すタイミング図である。 図2とは異なる状況下での動作を示すタイミング図である。 図3とはさらに異なる状況下での動作を示すタイミング図である。 図1における充電回路の詳細な構成を示す電気回路図である。 図1におけるコンデンサの充電電流および充電電圧の推移を示すグラフである。
符号の説明
10 データ通信装置
16 CFカード
18 コンデンサ
20 CPU
36,38,40 電圧検知回路

Claims (4)

  1. 主電源電圧の供給が断たれたときに負荷回路の駆動が停止することに備えて所定の処理を行うバックアップ装置において、
    上記主電源電圧が供給されているときに該主電源電圧によって充電されるコンデンサを含み、該主電源電圧の供給が断たれたときに該コンデンサに蓄えられている電気エネルギを上記負荷回路に供給する充放電手段と、
    上記コンデンサの両端間の電圧を検知する第1検知手段と、
    上記負荷回路に印加される電圧を検知する第2検知手段と、
    を具備し、
    上記負荷回路は、上記所定の処理を担当する処理手段を含み、
    上記処理手段は、上記第2検知手段による検知電圧が第2閾値を超えている状態から該第2閾値以下となったときに、上記第1検知手段による検知電圧が第1閾値を超えていることを条件に、上記コンデンサからの上記電気エネルギによって上記所定の処理を行い、該第1検知手段による検知電圧が該第1閾値以下の場合には、該所定の処理を行わず、
    上記第1閾値は、上記主電源電圧が供給されているときに上記コンデンサの両端間に印加される電圧よりも低く、かつ上記処理手段が上記所定の処理を行うのに最低限必要な上記電気エネルギが上記コンデンサに蓄えられているときに該コンデンサの両端間に現れる電圧よりも高く、
    上記第2閾値は、上記主電源電圧が供給されているときに上記負荷回路に印加される電圧よりも低く、かつ上記第1閾値よりも高く、
    上記コンデンサに蓄えられている上記電気エネルギが放電される放電状態にあるときの該コンデンサの両端間の電圧と上記負荷回路に印加される電圧とは同程度であり、
    さらに、上記処理手段は、不揮発性の記憶手段を含み、上記所定の処理として所定のデータを該記憶手段に記憶すること、
    を特徴とするバックアップ装置。
  2. 上記主電源電圧が供給されているか否かを判定する判定手段をさらに具備し、
    上記処理手段は、上記主電源電圧が供給されている状態から該主電源電圧の供給が断たれたと上記判定手段によって判定されたとき、または上記第2検知手段による検知電圧が上記第2閾値を超えている状態から該第2閾値以下となったときに、上記第1検出手段による検知電圧が上記第1閾値を超えていることを条件に、上記所定の処理を行う、
    請求項に記載のバックアップ装置。
  3. 上記主電源電圧が供給されているときに上記コンデンサの両端間に印加される電圧は該主電源電圧よりも低い、請求項1または2に記載のバックアップ装置。
  4. 上記主電源電圧は商用電源またはバッテリから生成される、請求項1ないし3のいずれかに記載のバックアップ装置。
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