JPH10285832A - データバックアップ装置 - Google Patents

データバックアップ装置

Info

Publication number
JPH10285832A
JPH10285832A JP9090783A JP9078397A JPH10285832A JP H10285832 A JPH10285832 A JP H10285832A JP 9090783 A JP9090783 A JP 9090783A JP 9078397 A JP9078397 A JP 9078397A JP H10285832 A JPH10285832 A JP H10285832A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
power failure
microcomputer
speed mode
rectifier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9090783A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuyuki Koketsu
泰之 纐纈
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP9090783A priority Critical patent/JPH10285832A/ja
Publication of JPH10285832A publication Critical patent/JPH10285832A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気二重層コンデンサが十分充電される前に
停電してもマイコンが暴走しない。 【解決手段】 電解コンデンサC1は下記の式を満たす
容量“C1"を有し、整流器D2の前で分岐した接地ライ
ンに介設される。整流器D1は、定電圧発生回路12の
前段に設置されて、直流電源V0側への逆流を阻止す
る。 〔{I4+(V2'−VF−V6)/R}/C1〕(t3−t2)≦V2'
−VF−V4 但し、I4は高速モード時のマイコン11の電流、V2'
は停電検知電圧、VFは整流器D2の順方向電圧、V6
リセット電圧、t3−t2は停電検知から低速モード切り
替わりまでの時間、V4は高速モード保証電圧、Rは抵
抗Rの値である。こうして、電気二重層コンデンサC3
が十分充電される前に停電になっても、駆動電圧Vddが
高速モード保証電圧V4に到達する前に低速モードに切
り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、停電時における
マイクロコンピュータ(以下、マイコンと略称する)の暴
走を防止できるデータバックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、停電等によってマイコンを使用し
た機器の電源が切られた場合、マイコンの動作が停止し
てメモリに蓄えられているデータが失われてしまうのを
防止するために、停電中もデータを保持しておける装置
としてデータバックアップ装置がある。上記データバッ
クアップ装置としては、EEPROM(電気的消去書き
換え可能リード・オンリ・メモリ)を用いた装置、電池を
用いた装置、二次電池を用いた装置、大容量キャパシタ
(電気二重層コンデンサ)を用いた装置等がある。
【0003】従来の電気二重層コンデンサを用いたデー
タバックアップ装置を図3に示す。図3において、マイ
コン1は、動作モードとして、通常の高速モードと低消
費電力である低速モードとを有する。定電圧発生回路2
は、供給される直流電源V0から、マイコン1を動作さ
せるための一定電圧V1(V1≦V0)を生成する。停電検
出回路3は、点Aの電圧VAが一定電圧V1よりも低い所
定電圧に到達したことを検知して停電信号を出力する。
リセット回路4は、点Bの電圧VB(すなわち、マイコン
1の駆動電圧Vdd)が低下して低速モード保証電圧より
も高く設定されたリセット電圧に至ると、リセット信号
を出力してマイコン1に対してリセットをかける。R
は、突入電流防止用の抵抗である。図3におけるマイコ
ン1の制御の下に行われるデータバックアップ処理動作
のフローチャートを図4に示す。以下、図3および図4
に従って、従来の電気二重層コンデンサを用いたデータ
バックアップ装置の動作について説明する。
【0004】上記データバックアップ装置が搭載されて
いる機器の電源スイッチがオンされると、定電圧発生回
路2からの一定電圧V1がダイオードで成る整流器D2の
通過で電圧降下VF分だけ低下した駆動電圧Vddが電気
二重層コンデンサC3に供給され、この電気二重層コン
デンサC3が充電される。さらに、駆動電圧Vddがマイ
コン1に供給され、マイコン1によるデータバックアッ
プ処理動作がスタートする。
【0005】ステップS1で、初期データの設定が行わ
れる。ステップS2で、停電検知ポートP1に、停電検出
回路3からの停電検出信号が入力されたか否かが判定さ
れる。その結果、入力されていればステップS3に進
む。これ以降は、上記マイコン1は、電気二重層コンデ
ンサC3に蓄積された電荷によって以下の処理を実行す
る。ステップS3で、バッファやレジスタに現在設定さ
れている各データが内部メモリに保持される。ステップ
S4で、運転モードが、低消費電力である低速モードに
移行される。
【0006】ステップS5で、リセット検知ポートRST
に、リセット回路4からのリセット信号が入力されたか
否かが判定される。その結果、入力されていなければス
テップS6に進み、入力されていればデータバックアッ
プ処理動作を終了する。その結果、現在各部のバッファ
やレジスタ設定されている各データ、および、上記ステ
ップS3において上記内部メモリに保存されたデータは
失われることになる。
【0007】ステップS6で、停電回復監視ポートP2に
入力される点Aの電圧VAに基づいて、停電から回復し
たか否かが判定される。その結果、回復していれば、ス
テップS7に進み、回復していなければ上記ステップS5
に戻ってリセットの判定に移行する。ステップS7で、
上記ステップS3において内部メモリに保持された各デ
ータが所定のバッファやレジスタ等に設定される。そう
した後、上記ステップS2に戻って停電検出に移行す
る。そして、上記ステップS5において、リセット回路
4からのリセット信号が入力されたと判定されるとデー
タバックアップ処理動作を終了する。
【0008】上述のように、上記データバックアップ装
置が搭載された機器が電源オンとなると、定電圧発生回
路2に直流電源V0が供給され、生成された一定電圧V1
が整流器D2を通してマイコン1に供給される。さら
に、一定電圧V1は、電気二重層コンデンサC3にも供給
されて充電される。そして、停電が発生すると、直流電
源V0は“0"になって定電圧発生回路2からマイコン1
に電流が供給されなくなり、電気二重層コンデンサC3
から電流が供給される。ここで、一定電圧V1が“0"と
なるために停電検出回路3によって停電が検出され、所
定時間が経過すると、マイコン1の動作モードが低速モ
ードに移行される。こうして、マイコン1の駆動電圧V
ddが高速モード保証電圧に到達する前に低速モードにし
て、保証電圧を低速モード用の低い値にしている。尚、
上記低速モード保証電圧および高速モード保証電圧は、
マイコン1の動作が保証されず、マイコン1が暴走する
可能性が生ずる駆動電圧Vddである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、上記デ
ータバックアップ装置では、停電を検出してから所定時
間が経過するとマイコン1の動作モードを低速モードに
して、保証電圧を低くすることができる。ところが、電
気二重層コンデンサC3が十分に充電されていない場合
に停電になると、マイコン1の駆動電圧Vddの低下が非
常に早く、停電を検出してから所定時間が経過して低速
モードに切り替わる前に駆動電圧Vddが高速モード保証
電圧に到達してしまい、マイコン1が暴走する場合が生
ずるという問題がある。
【0010】そこで、この発明の目的は、電気二重層コ
ンデンサが十分充電されていない状態で停電してもマイ
コンが暴走しないデータバックアップ装置を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、定電圧発生回路から第1整
流器を介して電圧が印加されるマイコンと,上記定電圧
発生回路の出力電圧が停電検知電圧に到達したことを検
知して停電を検出する停電検出回路と,上記第1整流器
の出力電圧がリセット電圧に到達すると上記マイコンに
リセットを掛けるリセット回路を有して,上記停電検出
回路が停電を検知すると,上記マイコンの動作モードが
高速モードから低速モードに切り替わるデータバックア
ップ装置において、上記第1整流器とマイコンとの間に
接続された電気二重層コンデンサと、上記定電圧発生回
路と第1整流器との間に接続された電解コンデンサと、
上記定電圧発生回路の前段に設けられて,上記電解コン
デンサから放出された電荷が上記定電圧発生回路を介し
て電源側に逆流するのを防止する第2整流器を備えたこ
とを特徴としている。
【0012】上記構成によれば、運転時に、電気二重層
コンデンサと電解コンデンサとが充電される。そして、
上記電気二重層コンデンサが十分充電される前に停電が
発生した場合には、上記電解コンデンサから電荷が放出
されて、マイコンへ供給される駆動電圧の低下が遅延さ
れる。その場合に、第2整流器によって、上記コンデン
サから放出された電荷の電源側への逆流が防止される。
その結果、上記マイコンは、上記駆動電圧が高速モード
保証電圧まで低下する前に、動作モードが低速モードに
切り替わる。
【0013】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
係る発明のデータバックアップ装置において、上記電解
コンデンサの容量は、次式を満たすような容量であるこ
とを特徴としている。 〔{I4+(V2'−VF−V6)/R}/C1〕(t3−t2)≦V2'
−VF−V4 但し、 I4:高速モード時にマイコンに流れる電流 V2':停電検出回路による停電検知電圧 VF:第1整流器の順方向電圧 V6:リセット回路のリセット電圧 t3−t2:停電検知から低速モードに切り替わるまでの
時間 V4:マイコンの高速モード保証電圧 R:抵抗の抵抗値
【0014】上記構成によれば、停電検知から低速モー
ドに切り替わるまでの時間が、停電検知から上記駆動電
圧が高速モード保証電圧に至るまでの時間より短くな
り、且つ、リセット電圧が低速モード保証電圧よりも高
くなるように、上記コンデンサの容量が設定される。し
たがって、上記電気二重層コンデンサが十分充電される
前に停電が発生した場合には、確実に、上記駆動電圧が
高速モード保証電圧に至る前に動作モードが低速モード
に切り替わる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。図1は、本実施の形態のデー
タバックアップ装置の回路図である。図1において、マ
イコン11,定電圧発生回路12,停電検出回路13,リ
セット回路14,整流器D2,電気二重層コンデンサC3お
よび抵抗Rは、図3に示す従来のデータバックアップ装
置におけるマイコン1,定電圧発生回路2,停電検出回路
3,リセット回路4,整流器D2,電気二重層コンデンサC
3および抵抗Rと同じ構成を有し、同様に機能する。
【0016】電解コンデンサC1は、上記定電圧発生回
路12からの一定電圧V1が供給されて充電する。この
電解コンデンサC1の容量は電気二重層コンデンサC3の
容量よりも小さいので、電気二重層コンデンサC3より
も短時間で充電される。ダイオードで成る整流器D1
は、停電等によって一定電圧V1が“0"になって、電解
コンデンサC1から放出される電荷が直流電源V0側に逆
流するのを防止する。上記構成のデータバックアップ装
置は、図3に示す従来のデータバックアップ装置の場合
と同様に、図4に示すフローチャートに従ってデータバ
ックアップ処理動作を実行する。
【0017】図2は、上記電気二重層コンデンサC3が
十分充電される前に停電が発生した場合の点Aの電圧V
Aとマイコン11への駆動電圧Vdd(つまり、点Bの電圧
B)との変化を示す。時点t0で、電源がオンとなる
と、定電圧発生回路12に直流電源V0が供給されて一
定電圧V1が生成される。その場合、定電圧発生回路1
2自身に流れる電流I3は、電源電流I0や出力電流I1
に比べて十分小さいものとする。また、マイコン11に
は、高速モード時には電流I4が流れる一方、低速モー
ド時には電流I4'(≪I4)が流れるものとする。
【0018】こうして生成された一定電圧V1は、上記
整流器D2を通してマイコン11に供給される。但し、
整流器D2の順方向への電圧降下VFは一定電圧V1より
も十分小さいものとする。さらに、上記一定電圧V
1は、電解コンデンサC1および電気二重層コンデンサC
3にも供給されて充電される。
【0019】時点t1で、停電が発生すると、直流電源
0は“0"になり、定電圧発生回路12からマイコン1
1に電流が供給されない。したがって、電気二重層コン
デンサC3が十分充電されている場合には、電解コンデ
ンサC1および電気二重層コンデンサC3から電流が供給
されることになる。ここで、整流器D1によって、電解
コンデンサC1から供給される電流が直流電源V0側に逆
流するのが防止される。また、整流器D2によって、電
気二重層コンデンサC3から供給される電流が電解コン
デンサC1側に逆流するのが防止される。
【0020】その結果、上記一定電圧V1の急激な低下
が押さえられて、しばらくの間は、駆動電圧Vddは電圧
(V1−VF)に保たれる(尚、抵抗Rでの電圧降下は無視
できるほど小さいものとする)。その結果、停電を検知
してから、各データを保持している(所謂、データバッ
クアップを行っている)時間を十分稼ぐために低速モー
ドに移行する前に、駆動電圧Vddが高速モード保証電圧
4に到達することはない。
【0021】ところで、従来のデータバックアップ装置
の場合には、上記電気二重層コンデンサC3が十分充電
されていない状態で停電が発生すると、マイコン1への
電源の供給源がなくなるためにマイコン1の駆動電圧V
ddが非常に早く低下して高速モード保証電圧V4に到達
してしまっている。
【0022】ところが、本実施の形態においては、電解
コンデンサC1と、電解コンデンサC1からの電荷が直流
電源V0側に逆流するのを防止する整流器D1が設けられ
ている。しかも、この電解コンデンサC1の容量は電気
二重層コンデンサC3の容量よりも小さいので、電気二
重層コンデンサC3よりも短時間で充電されている。そ
のために、電気二重層コンデンサC3が十分充電されて
いない状態で停電した場合には、電解コンデンサC1か
ら電流が供給されることになる。したがって、マイコン
11の駆動電圧Vddの低下が緩やかになり、駆動電圧V
ddが高速モード保証電圧V4に到達する前に、低速モー
ドに切り替えることが可能となるのである。
【0023】その結果、図2に示すように、時点t1
停電が発生して直ぐ停電が検出されるのではなく、多少
時間が経過して、点Aの電圧VAが停電検出回路13に
よる停電検知電圧V2'に至った時点t2で停電が検出さ
れる。そして、この停電検出時点t2から所定時間が経
過した時点t3で、実際に動作モードが低速モードに切
り替えられる。その場合に、本実施の形態においては、
駆動電圧Vddの低下が緩やかになっているために、駆動
電圧Vddは高速モード保証電圧V4に到達してはいな
い。
【0024】すなわち、本実施の形態においては、上記
マイコン11の駆動電圧Vddが高速モード保証電圧V4
に到達する前に低速モードに切り替えて、保証電圧を、
リセット電圧V6よりも低く設定してある低速モード保
証電圧V5に切り替えることができる。したがって、マ
イコン11に対してリセットが掛かる前に駆動電圧Vdd
が保証電圧V4,V5に至って、マイコン11が暴走して
しまうことを防止できるのである。
【0025】以下、上述のような駆動電圧Vddの変化を
生じさせるような、電解コンデンサC1の容量“C1"の
決定方法について説明する。尚、駆動電圧Vddの変化は
指数関数であるが、計算を簡単にするために、点Aの電
圧VAが停電検知電圧V2'に至ったときの駆動電圧Vdd
の電圧(以下、停電電圧と言う)V2から低速モードへの
切り替え時の駆動電圧Vddの電圧V3までの区間を直線
で近似する。上述のように、上記電気二重層コンデンサ
C3が十分充電されていない状態で停電が発生した場合
にマイコン11が暴走しないためには、駆動電圧Vddが
高速モード保証電圧V4に到達する時点t4よりも実際に
低速モードへ切り替わる時点t3が早いことが必要であ
る。つまり、式(1) V2−V3≦V2−V4 …(1) が成立する必要がある。
【0026】また、上記停電検知時点t2(V2)から低速
モードへの切り替え時点t3(V3)までの区間に電解コン
デンサC1から放出される電気量ΔQは、電流をI、上
記区間の時間をΔt,上記区間の電圧変化をΔVとする
と、式(2)で表される。 ΔQ=IΔt=C1ΔV ΔV=(I/C1)Δt …(2)
【0027】さらに、上記電解コンデンサC1から放出
された電荷は、マイコン11に供給されると同時に、電
気二重層コンデンサC3にも供給される。そのときの電
気二重層コンデンサC3側に流れる電流I5は、抵抗Rの
抵抗値を“R"、マイコン11に流れる電流をI4とする
と、次式で表される。 I5={(停電検知電圧V2')−(整流器D2の順方向電圧V
F)−(電気二重層コンデンサC3の両端電圧)}/R ここで、上記電気二重層コンデンサC3の両端電圧がリ
セット電圧V6以下であれば、停電後に駆動電圧Vddは
リセット電圧V6以下となってマイコン11にリセット
が掛かり、マイコン11は暴走しないことになる。そこ
で、電流I5を考える場合には、上記電気二重層コンデ
ンサC3の両端電圧を、マイコン11が暴走しない範囲
での最大値であるリセット電圧V6として考えればよ
い。そこで、電流I5は次式で表せる。 I5=(V2'−VF−V6)/R …(3)
【0028】また、上記点Bへ流れ込む電流は、マイコ
ン11へ流れる電流I4と電気二重層コンデンサC3へ流
れる電流I5との和である。そして、図2より、上記駆
動電圧Vddは、時点t2では停電電圧V2であり、時点t
3では低速モード切り替わり時の電圧V3であるので、式
(2)を用いて上記区間における電圧変化ΔVを算出する
と、式(4)のようになる。 ΔV=V2−V3={(I4+I5)/C1}(t3−t2) …(4) また、上記停電電圧V2と高速モード保証電圧V4との電
圧差は、式(5)のようになる。 V2−V4=V2'−VF−V4 …(5)
【0029】ここで、上述のように、上記電気二重層コ
ンデンサC3が十分充電されていない状態で停電が発生
した場合にマイコン11が暴走しないためには、式(1)
が成立する必要がある。そこで、式(4)と式(5)とを式
(1)に代入して、式(6)が得られる。 {(I4+I5)/C1}(t3−t2)≦V2'−VF−V4 …(6) さらに、式(6)に式(3)を代入して、式(7)が得られ
る。 〔{I4+(V2'−VF−V6)/R}/C1〕(t3−t2) ≦V2'−VF−V4 …(7) 尚、上記(t3−t2)は、上記停電検出回路13によって
停電が検知されてから実際にマイコン11の動作モード
が低速モードに切り替わるまでの時間であり、停電検出
回路13の構成やマイコン11の動作モード切り替え速
度によって決まる。
【0030】ここで、例えば、 高速モード時にマイコン11に流れる電流 I4 = 20mA 停電検出回路13の停電検知電圧 V2'= 5V 整流器D2の順方向電圧 VF=0.54V リセット回路14のリセット電圧 V6= 2.5V 停電が検知されてから 低速モードに切り替わるまでの時間 t3−t2= 500μsec マイコン11の高速モード保証電圧 V4= 3.0V 抵抗Rの抵抗 R= 100Ω とすると、電解コンデンサC1の容量“C1"は次のよう
になる。 C1≧13.6μF
【0031】上述のように、本実施の形態においては、
上記整流器D2の前で分岐して接地されるラインに、式
(7)を満たす容量“C1"を有する電解コンデンサC1を
介設している。さらに、定電圧発生回路12の前段に直
流電源V0側への流れを阻止する整流器D1を設けてい
る。したがって、電気二重層コンデンサC3が十分に充
電されていない状態で停電になった場合に、電解コンデ
ンサC1の放電によって駆動電圧Vddの低下を遅くし
て、駆動電圧Vddが高速モード保証電圧V4まで低下す
る前に低速モードに切り替えることができる。また、駆
動電圧Vddが低速モード保証電圧V5に至る前にマイコ
ン11にリセットを掛けることができる。すなわち、上
記マイコン11は、上記電気二重層コンデンサC3が十
分に充電されていない状態で停電しても、暴走すること
はないのである。
【0032】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1に係
る発明のデータバックアップ装置は、電気二重層コンデ
ンサに加えて電解コンデンサと第2整流器を有している
ので、電気二重層コンデンサが十分充電される前に停電
検出回路が停電を検出すると、上記電気二重層コンデン
サに代わって電解コンデンサから電荷が放出され、第2
整流器によって電源側への逆流が防止される。こうし
て、マイコンへ供給される駆動電圧の低下が遅延され
る。したがって、上記マイコンは、上記駆動電圧が高速
モード保証電圧まで低下する前に動作モードが低速モー
ドに切り替わることができ、暴走することがない。
【0033】また、請求項2に係る発明のデータバック
アップ装置における上記電解コンデンサの容量は、次式
を満たすような容量に設定されている。 〔{I4+(V2'−VF−V6)/R}/C1〕(t3−t2)≦V2'
−VF−V4 但し、 I4:高速モード時にマイコンに流れる電流 V2':停電検出回路による停電検知電圧 VF:第1整流器の順方向電圧 V6:リセット回路のリセット電圧 t3−t2:停電検知から低速モードに切り替わるまでの
時間 V4:マイコンの高速モード保証電圧 R:抵抗の抵抗値
【0034】したがって、停電検知から低速モードに切
り替わるまでの時間を停電検知から上記駆動電圧が高速
モード保証電圧に至るまでの時間より短くし、且つ、リ
セット電圧を低速モード保証電圧よりも高くするよう
に、上記コンデンサの容量を設定できる。したがって、
上記電気二重層コンデンサが十分充電される前に停電が
発生した場合には、確実に、上記駆動電圧が高速モード
保証電圧に至る前に動作モードが低速モードに切り替わ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のデータバックアップ装置の回路図で
ある。
【図2】図1における電気二重層コンデンサが十分充電
される前に停電が発生した場合の駆動電圧Vddの変化を
示す図である。
【図3】従来のデータバックアップ装置の回路図であ
る。
【図4】データバックアップ処理動作のフローチャート
である。
【符号の説明】
11…マイコン、 12…定電圧発生
回路、13…停電検出回路、 14…リセ
ット回路、D1,D2…整流器、 C1…
電解コンデンサ、C3…電気二重層コンデンサ、
R…抵抗。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定電圧発生回路(12)から第1整流器を
    (D2)介して電圧が印加されるマイクロコンピュータ(1
    1)と、上記定電圧発生回路(12)の出力電圧が停電検
    知電圧(V2')に到達したことを検知して停電を検出する
    停電検出回路(13)と、上記第1整流器(D2)の出力
    電圧がリセット電圧(V6)に到達すると上記マイクロコ
    ンピュータ(11)にリセットを掛けるリセット回路(1
    4)を有して、上記停電検出回路(13)が停電を検知す
    ると、上記マイクロコンピュータ(11)の動作モードが
    高速モードから低速モードに切り替わるデータバックア
    ップ装置において、 上記第1整流器(D2)とマイクロコンピュータ(11)と
    の間に接続された電気二重層コンデンサ(C3)と、 上記定電圧発生回路(13)と第1整流器(D2)との間に
    接続された電解コンデンサ(C1)と、 上記定電圧発生回路(12)の前段に設けられて、上記電
    解コンデンサ(C1)から放出された電荷が上記定電圧発
    生回路(12)を介して電源側に逆流するのを防止する第
    2整流器(D1)を備えたことを特徴とするデータバック
    アップ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のデータバックアップ装
    置において、 上記電解コンデンサ(C1)の容量は、次式を満たすよう
    な容量であることを特徴とするデータバックアップ装
    置。 〔{I4+(V2'−VF−V6)/R}/C1〕(t3−t2)≦V2'
    −VF−V4 但し、 I4:高速モード時にマイクロコンピュータ
    (11)に流れる電流 V2':停電検出回路(13)による停電検知電圧 VF:第2整流器(D2)の順方向電圧 V6:リセット回路(14)のリセット電圧 t3−t2:停電検知から低速モードに切り替わるまでの
    時間 V4:マイクロコンピュータ(11)の高速モード保証電
    圧 R:抵抗(R)の抵抗値
JP9090783A 1997-04-09 1997-04-09 データバックアップ装置 Pending JPH10285832A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9090783A JPH10285832A (ja) 1997-04-09 1997-04-09 データバックアップ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9090783A JPH10285832A (ja) 1997-04-09 1997-04-09 データバックアップ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10285832A true JPH10285832A (ja) 1998-10-23

Family

ID=14008207

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9090783A Pending JPH10285832A (ja) 1997-04-09 1997-04-09 データバックアップ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10285832A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005029675A1 (ja) 2003-09-18 2005-03-31 Hitachi, Ltd. バックアップ回路
KR100745178B1 (ko) * 2005-12-28 2007-08-01 가부시끼가이샤 히다치 세이사꾸쇼 백업회로
JP2008065453A (ja) * 2006-09-05 2008-03-21 Toa Corp バックアップ装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005029675A1 (ja) 2003-09-18 2005-03-31 Hitachi, Ltd. バックアップ回路
US7376040B2 (en) 2003-09-18 2008-05-20 Hitachi, Ltd. Backup circuit for holding information in a storage circuit when power cut-off occurs
KR100745178B1 (ko) * 2005-12-28 2007-08-01 가부시끼가이샤 히다치 세이사꾸쇼 백업회로
JP2008065453A (ja) * 2006-09-05 2008-03-21 Toa Corp バックアップ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3624180B2 (ja) 充電制御装置及び電子装置
US4422163A (en) Power down circuit for data protection in a microprocessor-based system
CN101447665B (zh) 马达驱动电路
WO2010137163A1 (ja) 無停電電源装置
JPH10290533A (ja) バッテリ充電システム
JPH0632231B2 (ja) 改良型低電力デュアルモードcmosバイアス電圧発生器
JP4126329B2 (ja) 電子機器、充電装置、充電制御回路および充電制御方法
JP3080064B2 (ja) プラズマディスプレイパネルの駆動回路
US5212664A (en) Information card with dual power detection signals to memory decoder
JPH10285832A (ja) データバックアップ装置
JP2010104230A (ja) 無停電電源システムおよびバッテリの充電方法
US20190386484A1 (en) Control device and method for power supply to eps in vehicle
JP3324239B2 (ja) インバータ装置
JP3464694B2 (ja) 充電装置および充電制御回路
US5804891A (en) Battery saving switching mechanism
JP2002199619A (ja) 無停電電源装置
AU2019202248B2 (en) Power management integrated circuit
JP4345404B2 (ja) バックアップ電源装置
JP2006271200A (ja) 電子機器、充電装置および充電制御回路
JP2000040037A (ja) データ保護装置、データ保護方法、及び記憶媒体
KR0129001Y1 (ko) 정전 보상 회로
JP3164729B2 (ja) バッテリー起動装置の電源管理機構
KR950012062B1 (ko) 노트북 컴퓨터의 밧테리 래피드충전 제어방법
JPH0968562A (ja) 電池の故障検出装置および電池の故障検出方法
JP3000824B2 (ja) 電圧検出回路