JP2002078233A - 停電処理装置 - Google Patents

停電処理装置

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JP2002078233A
JP2002078233A JP2000258060A JP2000258060A JP2002078233A JP 2002078233 A JP2002078233 A JP 2002078233A JP 2000258060 A JP2000258060 A JP 2000258060A JP 2000258060 A JP2000258060 A JP 2000258060A JP 2002078233 A JP2002078233 A JP 2002078233A
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Japan
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power supply
power
power failure
control means
volatile memory
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Application number
JP2000258060A
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English (en)
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Yoshifumi Yonetani
善文 米谷
Norihide Kunikawa
憲英 國川
Masahiro Kitajiri
正広 北尻
Yusuke Nagano
雄介 永野
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D10/00Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management

Abstract

(57)【要約】 【課題】 停電時に、必要情報の退避処理に必要な電力
をより長時間供給し、該退避処理を確実に行うことがで
きると共に、小型で安価な停電処理装置を提供する。 【解決手段】 停電処理装置は、電力を消費して駆動す
る負荷10と、通常運転時には負荷10を制御するため
にRAM5を用いて情報処理を行い、停電が検出される
と、上記RAM5に記録されている情報をEEPROM
6に退避させる処理を行うCPU3と、上記負荷10へ
の電力の供給と上記CPU3への電力の供給とに共通し
て用いられる電源回路7とを備えた停電処理装置であっ
て、停電が発生した場合に、上記CPU3による処理の
みに利用される電力を上記CPU3に供給する補助電力
供給部12を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CPU(中央処理
装置)を搭載した装置の停電処理装置に関するものであ
り、特に停電検出に応じて不揮発性メモリに必要情報を
退避させるようにした停電処理装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、CPU(central processing uni
t ;中央処理装置)、ROM(read only memory;リー
ド・オンリ・メモリ)、RAM(random access memor
y;ランダム・アクセス・メモリ)等からなるマイクロ
プロセッサを搭載した電子機器において、停電等の際に
このマイクロプロセッサで処理された必要情報が消失し
てしまうのを防止するための停電処理装置が開発されて
いる。この停電処理装置について、例えば特開平3−1
82950号公報などにその構成が開示されている。
【0003】上記の公報に開示されている停電処理装置
について、図7に基づいて説明する。図7は、従来の停
電処理装置の構成を示すブロック図である。この停電処
理装置では、負荷101(例えばモータドライバおよび
モータなど)と、この負荷101をプログラム制御する
マイクロプロセッサ110とを共通の電源回路(駆動用
電源)102によって駆動する。また、この停電処理装
置には、電源回路102の出力における電圧降下を検出
する停電検出回路103と、停電時に、マイクロプロセ
ッサ110内に設けられたRAM(揮発性メモリ)11
2に記録された情報を退避させるためにマイクロプロセ
ッサ110内に設けられたEEPROM(不揮発性メモ
リ)113とが備えられている。
【0004】そして、停電検出回路103により電源回
路102の電圧降下が検出されると、情報退避制御手段
として機能するマイクロプロセッサ110内のCPU1
11によって、その時点で該CPU111が行っていた
処理に関する必要情報、つまり、RAM112に記録さ
れた情報を、EEPROM(不揮発性メモリ)113に
退避させる。また、停電検出回路103により電源回路
102の電圧降下が検出されると、電力供給禁止手段と
して機能するマイクロプロセッサ110によって負荷1
01に対する電力供給を禁止する。
【0005】これにより、この停電処理装置では、停電
時において、電源回路102の電圧降下が検出される
と、電源回路102(特に、電源回路102内に設けら
れているコンデンサ)に蓄積されている電荷を有効に利
用して必要情報のEEPROM113への退避を可能に
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記停
電処理装置においても、停電が発生した時点から停電検
出回路103によって電圧降下が検出されるまでの間は
電源回路102から負荷101に対して電力が供給され
ている状態にあり、電源回路102内に蓄積されている
電荷が負荷101によって消費されている状態にある。
また、上記停電処理装置では、停電が発生し、さらに電
圧降下が検出された後に、電力供給禁止手段により負荷
101に対して電力の供給を停止するために上記電力供
給禁止手段を駆動するための電力も電源回路102内に
蓄積されている電荷から消費されている。
【0007】このため、上記の停電処理装置では、停電
が発生した後、電源回路102に蓄積されている電荷か
ら、必要情報の不揮発性メモリへの退避処理に消費され
る電力以外の余分な電力が消費されることから、その
分、必要情報の不揮発性メモリへの退避処理に用いるこ
とができる電力が少なくなっている。
【0008】このため、必要情報の退避を確実に行うた
めには、停電時に、蓄積可能な電荷量を大きくすべく電
源回路102の電荷蓄積容量を大きくする必要が生じ
る。その結果、装置の大型化やコストアップを招来す
る。
【0009】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的は、特に、停電時に、必要情報の退避
処理に必要な電力をより長時間供給し、該退避処理を確
実に行うことができると共に、小型で安価な停電処理装
置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる停電処理
装置は、上記の課題を解決するために、電力を消費して
駆動する負荷(例えばモータやモータドライブ)と、通
常運転時には負荷を制御するために揮発性メモリ(例え
ばRAM)を用いて情報処理を行い、停電が検出される
と、上記揮発性メモリに記録されている情報を不揮発性
メモリ(例えばEEPROM)に退避させる処理を行う
制御手段(例えばマイクロプロセッサにおけるCPU)
と、上記負荷への電力の供給と上記制御手段への電力の
供給とに共通して用いられる駆動用電源(例えば電源回
路)とを備え、停電時に上記揮発性メモリに記録されて
いる情報を上記不揮発性メモリに退避させる停電処理装
置であって、停電が発生した場合に、上記制御手段によ
る処理のみに利用される電力を上記制御手段に供給する
補助電力供給手段(例えばコンデンサとダイオードとで
構成され、駆動用電源から上記制御手段へ電力を供給す
るラインにおいて、上記制御手段の直前に設けられた補
助電力供給部)を有することを特徴としている。
【0011】上記の構成によれば、停電が発生した場合
に、上記制御手段による処理のみに利用される電力を上
記補助電力供給手段が供給することにより、上記制御手
段には、停電時に、上記駆動用電源に蓄積されている電
荷に加えて、上記補助電力供給手段により供給される、
負荷によって消費されることがなく、上記制御手段によ
る処理に有効に利用することができる電力が供給され
る。このため、上記の構成によれば、停電が検知される
と、上記駆動用電源に蓄積されている電荷に加えて、上
記補助電力供給手段により供給される、上記退避処理の
みに利用される電力を用いて上記退避処理が行われるこ
とから、上記退避処理に必要な電力を、より長時間供給
することが可能になる。このため、退避処理を確実に行
うことができる。
【0012】また、上記補助電力供給手段から供給され
る電力は、上記制御手段による処理のみに利用されるた
め、上記補助電力供給手段は、電力の消費が大きい負荷
による電力の消費がなく、また、停電が検知されると、
上記退避処理のための必要最小限の電力を供給すればよ
く、従来のように、停電時における退避処理を確実に行
うために必要な電荷量を確保するために、駆動用電源の
電荷蓄積容量を大きくする必要がない。このため、上記
の構成によれば、従来よりも小型でしかも、上記退避処
理に必要な電力を、より長時間供給することができ、退
避処理を確実に行うことができる停電処理装置を提供す
ることができる。
【0013】本発明にかかる停電処理装置は、上記の課
題を解決するために、上記駆動用電源から上記制御手段
に電力を供給する経路において上記補助電力供給手段よ
りも上記駆動用電源側に設けられ、停電時における上記
駆動用電源の電圧降下を検出する停電検出回路(つま
り、上記駆動用電源の出力部(二次側)に接続され、上
記補助電力供給手段よりも手前に設けられた停電検出回
路)を有し、上記制御手段は、上記停電検出回路により
上記駆動用電源の電圧降下が検出されると、上記駆動用
電源による負荷への電力供給を停止すると共に、上記揮
発性メモリから不揮発性メモリへの情報の退避を行うこ
とを特徴としている。
【0014】上記の構成によれば、上記停電処理装置
は、上記補助電力供給手段により、停電が発生した場合
に上記制御手段による処理のみに利用される電力を供給
することにより、上記駆動用電源から制御手段に電力を
供給する経路において、上記補助電力供給手段よりも制
御手段側での停電による電圧変化が緩やかになる一方、
上記停電検出回路が、上記経路において上記補助電力供
給手段よりも手前で上記駆動用電源の電圧降下を検出す
ることから、上記補助電力供給手段からの電力の供給
(補給)による影響を受けることなく、停電による電圧
降下を検出し、上記駆動用電源による負荷への電力供給
を停止して上記退避処理を開始するため、上記退避処理
を行うことが可能な時間、つまり、上記制御手段の正常
な動作が不可能なほど電圧が降下するまでの時間をより
長く確保することができる。このため、上記の構成によ
れば、上記退避処理に必要な電力を、より長時間供給す
ることができ、退避処理を確実に行うことができる停電
処理装置を提供することができる。
【0015】また、本発明にかかる停電処理装置は、上
記の課題を解決するために、上記駆動用電源に電力を供
給する外部電源に直結した停電検出回路(例えば、上記
駆動用電源の内部に設けられたPC(プログラマブルコ
ントローラ))を有していることを特徴としている。
【0016】上記の構成によれば、上記停電検出回路
が、上記外部電源に直結していることから、上記駆動用
電源の二次側、つまり、出力側に停電検出回路が設けら
れている場合と比較して、外部電源から上記駆動用電源
への電力入力の停止(例えば外部電源のOFFや電源ス
イッチのOFF)をより直接的に検出することができ
る。このため、上記の構成によれば、上記停電発生から
電圧降下の検出に至るまでの期間に上記退避処理を開始
することができるため、上記退避処理を行うことが可能
な時間をより長く確保することができる。このため、上
記の構成によれば、上記退避処理に必要な電力を、より
長時間供給することができ、退避処理を確実に行うこと
ができる停電処理装置を提供することができる。
【0017】また、本発明にかかる停電処理装置は、上
記の課題を解決するために、上記駆動用電源の一次側入
力電圧(つまり、上記駆動用電源における、外部電源か
ら上記駆動用電源への入力側の電圧)のゼロクロスポイ
ントに連動して所定レベルの信号を出力すると共に、停
電時にはその信号のレベルを維持する停電検出回路(例
えば、上記駆動用電源の内部に設けられたPC)を有
し、上記制御手段は、上記停電検出回路から一定時間以
上連続して所定レベルの信号が出力されている場合に、
上記揮発性メモリから不揮発性メモリへの情報の退避を
行うことを特徴としている。
【0018】上記の構成によれば、上記停電検出回路
が、駆動用電源の一次側入力電圧のゼロクロスポイント
に連動して上記信号を出力することから、上記駆動用電
源の二次側、つまり、出力側に停電検出回路が設けられ
ている場合と比較して、外部電源から上記駆動用電源へ
の電力入力の停止(例えば外部電源のOFFや電源スイ
ッチのOFF)をより直接的に検出することができる。
このため、上記の構成によれば、上記停電発生から電圧
降下の検出に至るまでの期間に上記退避処理を開始する
ことができるため、上記退避処理を行うことが可能な時
間をより長く確保することができる。このため、上記の
構成によれば、上記退避処理に必要な電力を、より長時
間供給することができ、退避処理を確実に行うことがで
きる停電処理装置を提供することができる。
【0019】さらに、本発明にかかる停電処理装置は、
上記の課題を解決するために、上記補助電力供給手段
は、上記駆動用電源により供給される電力を蓄え、蓄え
た電力を停電時に上記制御手段に供給するものであるこ
とを特徴としている。
【0020】上記の構成によれば、上記補助電力供給手
段を、コンデンサ等により構成することができるので、
回路構成を簡略化することができる。
【0021】本発明にかかる停電処理装置は、上記の課
題を解決するために、上記制御手段により上記不揮発性
メモリへの情報の退避が終了した際に、上記補助電力供
給手段に蓄えられた電力を放電させる放電回路(例えば
抵抗とトランジスタとを備え、抵抗の一方の端子が、上
記駆動用電源から制御手段に電力を供給する経路におい
て、上記制御手段に対して上記補助電力供給手段とは反
対側に接続され、他方の端子が、接地された上記トラン
ジスタに接続され、上記トランジスタは、上記制御手段
に接続されている放電回路)をさらに有することを特徴
としている。
【0022】上記の構成によれば、上記制御手段により
上記不揮発性メモリへの情報の退避が終了した際に、上
記補助電力供給手段に蓄えられた電力を放電させること
ができるため、当該停電処理装置内に不必要に電力が蓄
えられることを防ぐことができる。これにより感電事故
等を防止することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明にかかる
実施の形態について、図1〜図3に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。図2は、本発明の実施の一形態
に係る停電処理装置を搭載した画像形成装置としての複
写機20の構成の一例を示す内部構成図である。
【0024】複写機20の本体21の上面には透明なガ
ラス体の原稿台22が配置されている。複写機20の本
体21の内部には、原稿台22の下方にスキャナ部24
が配置されている。
【0025】スキャナ部24は、露光ランプ24a、ミ
ラー24b、レンズ24cおよび光電変換素子(以下
「CCD」と記す)24dを含んでいる。そして、露光
ランプ24aおよびミラー24bを原稿台22の下面に
おいて水平方向に往復運動させることにより、原稿台2
2の上面に載置された原稿の画像を露光ランプ24aか
ら照射された光によって露光走査する。
【0026】露光ランプ24aによる光の原稿の画像面
での反射光は、ミラー24bおよびレンズ24cを介し
てCCD24dの受光面に結像される。CCD24d
は、受光面での光の受光量に応じた信号を出力する。こ
のCCD24dの出力信号は、デジタルデータに変換さ
れた後に、図示しない画像処理部において所定の処理が
施され、画像データとして出力される。
【0027】複写機20の本体21の内部中央部には、
矢印A方向に回転可能な感光体ドラム26が設置されて
いる。この感光体ドラム26の周囲には、帯電器27、
画像書き込みユニット28、現像槽29、転写器30お
よびクリーナー31が配置されて作像部を構成してい
る。また、複写機20の本体21の最下部には、記録紙
Pを収納した給紙カセット32が設置されている。さら
に、複写機20の本体21の内部には、給紙カセット3
2から作像部を経由して排紙トレイ38に至る用紙搬送
路33が形成されている。この用紙搬送路33には、給
紙ローラ34、レジストローラ35、定着ローラ36お
よび排紙ローラ37が配置されている。
【0028】画像形成時における各部の動作は次の通り
である。矢印A方向に回転する感光体ドラム26の表面
に対して、帯電器27が単一極性の電荷を均一に付与す
る。そして、電荷が付与された感光体ドラム26の表面
に対して、画像書き込みユニット28が上記画像処理部
から出力された画像データに基づいて変調した画像光を
照射する。これにより、感光体ドラム26の表面に光導
電作用による静電潜像が作成される。現像槽29は、感
光体ドラム26の表面に現像剤(トナー)を供給し、静
電潜像を現像剤画像に顕像化する。
【0029】一方、上記の動作と並行して、給紙ローラ
34の回転によって給紙カセット32内の記録紙Pが1
枚ずつ用紙搬送路33内に給紙される。給紙された記録
紙Pは、レジストローラ35へ搬送され、前端部をレジ
ストローラ35に当接させた状態で停止する。
【0030】そして、感光体ドラム26と転写器30と
の間において、感光体ドラム26の表面に担持された現
像剤画像の前端が記録紙Pの所定の位置に一致するよう
なタイミングで、レジストローラ35は回転を開始し、
記録紙Pを作像部に導く。
【0031】転写器30は、感光体ドラム26に担持さ
れた現像剤画像を記録紙Pの表面に転写する。そして、
クリーナー31は、感光体ドラム26の表面に残留した
現像剤を除去する。
【0032】現像剤画像が転写された記録紙Pは、定着
ローラ36を通過する間に加熱および加圧される。これ
により、現像剤が溶融して記録紙Pの第1面(片面)に
固着される。第1面に現像剤画像が固着した記録紙P
は、排紙ローラ37の回転によって排紙トレイ38に排
出される。以上の動作により、片面に画像が形成された
印刷物をユーザに提供する。
【0033】画像形成時における上述した各部の画像形
成動作は、後述する制御部1(制御手段、図1参照)に
よって制御されている。そこで、次に、この複写機20
の制御部1並びに上記複写機20に搭載された本実施の
形態にかかる停電処理装置について説明する。
【0034】上記制御部1は複写機20の制御中枢であ
り、本実施の形態にかかる停電処理装置は、図1に示す
ように、該制御部1、駆動用電源としての電源部2、入
出力ポートであるI/Oポート9、電力を消費して駆動
する負荷10、補助電力供給部12(補助電力供給手
段)、放電回路13により構成されている。制御部1
は、マイクロプロセッサによって構成されており、CP
U(Central Processing Unit)3、ROM(Read Only
Memory)4、RAM(Random Access Memory、揮発性メ
モリ)5、およびEEPROM(Electrically Erasabl
e Programmable ROM、不揮発性メモリ)6を有してい
る。
【0035】上記CPU3(制御部1)は、負荷10を
制御するために揮発性メモリ(RAM5)を用いて情報
処理を行うことで上述した画像形成動作等を制御するよ
うになっており、この制御のために、ROM4およびE
EPROM6には、複写に必要なデータに基づいて複写
機20を動作制御するプログラム等が格納されている。
また、RAM5には、ROM4に格納されたプログラム
等が読み出されるとともに、複写機20の複写条件や複
写状態等が一時的に記憶される。そして、これらに基づ
いてCPU3が処理を行うことにより、制御信号
(D1 ,D2 ,V1 C,V2 C)を出力する。
【0036】この制御部1からの制御信号(D1
2 ,V1 C,V2 C)は、入出力ポートであるI/O
ポート9を介して電源部2および負荷10に出力され
る。ここで、I/Oポート9は、CPU3の入出力端子
数を拡張するものであり、CPU3の制御を補助する。
【0037】I/Oポート9には、複写機20の光学系
の駆動制御や、記録紙Pの搬送制御に必要な各種のセン
サ(負荷)が接続されると共に、複数の駆動要素(負
荷)を駆動するためのモータドライバ10a(ドライバ
(負荷))が接続されている。さらに、このI/Oポー
ト9には、液晶表示部からなる操作パネル(負荷)等も
接続されている。なお、図1では、負荷10として、モ
ータドライバ10aおよびモータ10b(駆動要素)を
示している。
【0038】なお、上記制御信号のうち、制御信号D1
・D2 は、モータ10b・10bを制御するための信号
であり、モータドライバ10a・10aに入力される。
また、制御信号V1 C・V2 Cは、モータドライバ10
a・10aへの電力の供給・停止を制御するための信号
である。モータドライバ10a・10aへの電力の供給
は、電源部2にて、外部電源11からの電力を所定の電
圧値(V1 ,V2 )に変換して出力することによって行
われる。
【0039】上記電源部2には、電源回路7および停電
検出回路8が設けられ、電源回路7によって、外部電源
11からの電力を所定の電圧値(Vcc,V0 ,V1 ,V
2 )に変換して出力される。電源回路7から出力される
電力は、停電検出回路8、制御部1、I/Oポート9、
負荷10等に入力される。これにより各部が動作可能と
なる。つまり、上記電源回路7は、負荷10および制御
部1に電力を供給する共通の駆動用電源であり、外部電
源11に接続され、上記制御部1、I/Oポート9、停
電検出回路8に対してそれぞれ駆動用の電圧(Vcc)を
供給すると共に、上記した各モータドライバ10a・1
0aに対して、負荷駆動用の電圧(V1,V2 )を供給
する。
【0040】また、上記停電検出回路8は、上記電源回
路7の出力部(二次側)に接続され、電源回路7から出
力される電圧値(V0 )を監視し、該電圧値(V0 )が
低下することにより外部電源11が停電したことを検出
する。そして、停電検出回路8は、停電を検出すると検
出信号R1 を、I/Oポート9並びに制御部1に出力す
る。
【0041】検出信号R1 は、電源回路7から出力され
る電圧値(V0 )が所定の電圧値(VR1) 以下となった
ときに出力される。なお、VR1は、制御部1を構成する
マイクロプロセッサの正常動作が可能な電圧値であり、
上記制御部1は、検出信号R 1 を検出すると、上記I/
Oポート9を介して電源回路7に、モータドライバ10
a・10aへの電圧(V1 ,V2 )の供給を停止する制
御信号V1 C・V2 Cを出力する一方、停電時における
RAM5の内容をEEPROM6に退避させる。
【0042】ここで、RAM5は揮発性メモリであるた
め、電力が供給されなくなると記憶していた内容を消失
してしまう。したがって、制御部1において処理を行っ
ている最中に外部電源11が停電し、制御部1に電力が
供給されなくなると、RAM5に記憶されていたデータ
等は消失してしまう。
【0043】そこで、本実施の形態にかかる上記停電処
理装置では、前記停電検出回路8によって外部電源11
の停電が検出されると、情報退避制御手段として機能す
るCPU3が、負荷10への電力供給を停止するための
制御信号V1 C・V2 CをI/Oポート9を介して電源
回路7に送り、続いて、その時点でRAM5に記憶され
ていたデータ等のEEPROM6への書き込み(退避処
理)を開始する。
【0044】つまり、上記CPU3は、負荷10を制御
するために揮発性メモリであるRAM5を用いて情報処
理を行う情報処理制御手段と、電源回路7の電圧降下が
検出されると、上記CPU3において処理されている情
報を、不揮発性メモリであるEEPROM6に退避させ
る情報退避制御手段とを兼ねている。
【0045】本実施の形態にかかる上記停電処理装置に
は、この退避処理を実行するために、補助電力供給部1
2(補助電力供給手段)が設けられている。この補助電
力供給部12は、電源部2から制御部1へ電力を供給す
る経路上における制御部1の直前に設けられ、停電が発
生した場合、つまり、上記電源回路7の電圧降下が発生
した場合に、上記制御部1による処理のみに利用される
電力を上記制御部1に供給する。このため、上記停電検
出回路8により停電が検出されると、上記補助電力供給
部12から制御部1に供給される電力は、情報退避制御
手段として機能するCPU3による上記EEPROM6
への退避処理のみに利用される。
【0046】上記補助電力供給部12は、コンデンサ1
2aおよびダイオード12bから構成されている。な
お、以下では、電源部2から制御部1側へ電力を供給す
る経路において、補助電力供給部12に対する制御部1
側を、特に「電力供給ライン14」という。
【0047】このコンデンサ12aは、一方の電極が電
力供給ライン14に接続されており、他方の電極が接地
されている。これにより、電源部2からの電力によって
充電されて電荷を蓄積するとともに、電源部2からの電
圧が低下した際には、蓄積した電荷を放出して電流を生
成する。
【0048】また、ダイオード12bは、電力供給ライ
ン14上においてコンデンサ12aに対して電源部2側
に、電源部2から制御部1に向かう向きが順方向となる
ようにして設けられている。これにより、コンデンサ1
2aが電荷を放電する際には、その電荷(電流)が制御
部1側にのみ供給されるようになる。
【0049】上記補助電力供給部12は、このように制
御部1の直前に設けられていると共に、該補助電力供給
部12にダイオード12bが設けられていることによ
り、停電時において制御部1に対して補助電力を効率的
に供給することができる。これにより、上記電源回路7
の電圧降下が発生した場合、該電力供給ライン14への
電力の供給において、通常運転時(非停電時)と比べて
足りない電力の一部が補助電力供給部12から放出され
た電力により補われるため、電力供給ライン14の電圧
降下は緩やかになる。
【0050】また、補助電力供給部12は、停電が発生
した場合に該補助電力供給部12から出力される電力
が、消費電力の大きい負荷10の駆動等、制御部1にお
ける処理以外には利用されないことから、上記制御部1
による処理のための必要最小限の電力を供給すればよ
く、特に、停電が検出された後は、CPU3による退避
処理のための必要最小限の電力を供給すればよいことに
なる。このため、補助電力供給部12(特に、コンデン
サ12a)の小型化やコストダウンを図ることができ
る。
【0051】なお、上記停電処理装置において、制御部
1内では、電力供給ライン14に対してCPU3、RO
M4、RAM5、およびEEPROM6が並列に接続さ
れている。そして、電力供給ライン14には、制御部1
に対して補助電力供給部12とは反対側、すなわち、上
記電力供給ライン14の末端に、放電回路13が接続さ
れている。この放電回路13には、所定の抵抗値をもつ
抵抗13a、およびトランジスタ13bが備えられてい
る。ここで、抵抗13aは、一方の端子が電力供給ライ
ン14に接続され、他方の端子がトランジスタ13bの
コレクタに接続されている。トランジスタ13bのエミ
ッタは、接地されており、ベースはCPU3に接続され
ている。
【0052】このため、上記停電処理装置は、上記放電
回路13によって、補助電力供給部12のコンデンサ1
2aに蓄積された電荷を上記退避処理完了後に放電させ
ることが可能となっている。
【0053】具体的には、退避処理が終了すると、CP
U3が放電回路13のトランジスタ13bのコレクタ−
エミッタ間を導通状態にするための信号をベースに送
る。これにより、補助電力供給部12の電荷を強制的に
放電させることが可能である。このため、上記停電処理
装置は、複写機20内に電圧が生じた状態が継続するこ
とを回避でき、複写機20のメンテナンス時における感
電事故等を防ぐことができる。
【0054】次に、上記停電処理装置を使用した場合に
おけるEEPROM6への退避処理に必要な電圧の変化
を、停電時における電力供給ラインの電圧変化に基づい
て、図1および図7を参照して図3を用いて以下に説明
する。図3において、Aは、上記停電処理装置における
停電時の電力供給ライン14の電圧変化を示し、Bは、
図7に示した従来の停電処理装置を使用した場合におけ
る停電時の電力供給ライン120の電圧変化を示してい
る。なお、図1に示す電力供給ライン14に対し、図7
に示した従来の停電処理装置において、電源回路102
からマイクロプロセッサ110側へ電力を供給する経路
をここでは電力供給ライン120と称する。
【0055】図3は、図7に示す負荷101あるいは図
1に示す負荷10をそれぞれ駆動していた場合の電力供
給ライン120および電力供給ライン14の電圧変化を
示す。つまり、図7に示す従来の停電処理装置において
は、モータ101b・101bを何れも駆動していた場
合を示し、本実施の形態にかかる上記停電処理装置にお
いては、モータ10b・10bを何れも駆動していた場
合を示す。また、駆動用の電圧(Vcc)は、本実施の形
態にかかる上記停電処理装置と図7に示す従来の停電処
理装置とで同じに設定している。
【0056】図7に示す従来の停電処理装置においてモ
ータ101b・101bを何れも駆動している状態で
は、電源回路102からモータドライバ101a・10
1aに対して負荷駆動用の電圧V1 ・V2 が供給されて
いる。この場合、通常運転時(非停電時)には、上記電
力供給ライン120には、電圧値VH の電圧が供給され
ているものとする。
【0057】ここで、前記複写機20が、図7に示す従
来の停電処理装置を備えている場合、上記の状態で停
電、すなわち、電源スイッチの切断や外部電源100か
らの電力供給の停止等が発生すると(電圧値VH 、時間
1 )、電力供給ライン120における電圧は、停電発
生(電圧値VH ,時間t1 )から停電検出回路103に
よる停電検出(電圧値VR1,時間t2 )までの間では停
電が発生したことを複写機20が認識できず、通常時と
同様に電力が消費されるため、図3中、Bにて示すよう
に急激に低下する。つまり、消費電力が大きい負荷10
1によって、電源回路102に蓄積された電荷が大量に
消費され、急激な電圧降下が起こる。
【0058】そして、上記電力供給ライン120におけ
る電圧値、つまり、電源回路102から出力される電圧
値がVR1まで低下すると(時間t2 )、停電検出回路1
03により、電圧値がVR1まで低下したことを示す検出
信号R1 がI/Oポート104に出力され、CPU11
1により、RAM112に記憶されている必要情報、つ
まり、停電検出時における上記CPU111において処
理されている情報のEEPROM113に対する退避が
開始される。
【0059】また、同時に、マイクロプロセッサ110
から、モータドライバ101a・101aへの電力の供
給・停止を制御するための制御信号V1 C・V2 Cが電
源回路102に出力され、負荷駆動用の電圧(V1 ・V
2 )の供給が禁止される。
【0060】これにより、上記電源回路102における
電圧の消費が小さくなり、電力供給ライン120におけ
る電圧は、時間t2 以降は穏やかに下降する。その後、
上記電圧値がVR2まで下降すると(時間t3 )、停電検
出回路103により、マイクロプロセッサ110の正常
動作が困難なレベル(VR2)まで電圧が降下したことを
示す検出信号R2 がI/Oポート104並びにCPU1
11に出力され、CPU111等は動作停止状態とな
る。
【0061】このため、図7に示す従来の停電処理装置
では、電力供給ライン120における電圧値が、VR1
らVR2に低下するまでの時間T2 (すなわち、時間t3
−t 2 )内であれば、RAM112内の必要情報をEE
PROM113に退避させることができる。
【0062】次に、前記複写機20が、図1に示す本実
施の形態にかかる停電処理装置を備えている場合につい
て以下に説明する。図1に示す停電処理装置において
も、モータ10b・10bを何れも駆動している状態で
は、電源回路7からモータドライバ10a・10aに対
して負荷駆動用の電圧V1 ・V2 が供給されている。こ
の場合、通常運転時(非停電時)には、上記電力供給ラ
イン14には、電圧値VH の電圧が供給されているもの
とする。
【0063】図1に示す停電処理装置においても、この
状態で停電、すなわち、電源スイッチの切断や外部電源
11からの電力供給の停止等が発生すると(電圧値
H 、時間t1 )、停電発生(電圧値VH ,時間t1
から停電検出回路8による停電検出(電圧値VR1,時間
2 )までの間では停電が発生したことを複写機20が
認識できず、通常時と同様に電力が消費される。
【0064】しかしながら、図1に示す停電処理装置で
は、補助電力供給部12を有することで、電源回路7か
らの電力に加えて、補助電力供給部12からの電力が制
御部1側の電力供給ライン14に供給される。しかも、
上述したように、補助電力供給部12からの電力は、負
荷10等の、制御部1以外の部分では消費されない。し
たがって、電力供給ライン14における電圧降下は、従
来の場合と比較して緩やかになる。
【0065】そして、上記電源回路7から出力される電
圧値がVR1まで低下すると(時間t 2 )、停電検出回路
8により、電圧値がVR1まで低下したことを示す検出信
号R 1 が、I/Oポート9並びにCPU3に出力され、
これにより停電が検出され、この停電検出から、CPU
3により、RAM5に記憶されている必要情報、つま
り、停電検出時における上記CPU3において処理され
ている情報のEEPROM6に対する退避が開始され
る。
【0066】この場合、図1に示す停電処理装置では、
上記停電検出回路8が、上記電力供給ライン14におい
て上記補助電力供給部12よりも上記電源回路7側に設
けられ、上記補助電力供給部12よりも手前の電圧を検
出しているため、図1においても、図7に示す従来の停
電処理装置と同様、時間t2 において停電が検出され
る。
【0067】なお、図1に示す停電処理装置を使用した
場合においても、上記した退避処理は、電力供給ライン
14の電圧が低下し過ぎて処理が不可能となる時点、つ
まり、電力供給ライン14の電圧値が退避不可電圧であ
るVR2まで降下するまでの間に行わなくてはならない。
【0068】但し、図1に示す停電処理装置では、上記
停電検出回路8が、上記補助電力供給部12よりも手前
の電圧を検出しているため、従来の停電処理装置のよう
に上記停電検出回路8において電源回路7から出力され
る電圧値がVR2になっても、上記補助電力供給部12に
より制御部1に電力が供給されていることから、上記退
避処理を行うことが可能である。
【0069】そして、上述したように、停電処理装置
が、補助電力供給部12を備えている場合、そうでない
場合と比較して電圧降下が緩やかであり、停電検出から
電力供給ライン14における電圧値がVR2に低下するま
での退避処理可能期間T1 (時間t6 −t2 )は、従来
の場合の退避処理可能期間T2 (時間t3 −t2 )より
長くなる。したがって、退避処理をより確実に行うこと
ができる。
【0070】特に、図1に示す停電処理装置において
は、時間t2 において停電検出回路8により停電が検出
されると、図7に示す従来の停電処理装置同様、CPU
3から、モータドライバ10a・10aへの電力の供給
・停止を制御するための制御信号V1 C・V2 Cが電源
回路7に出力され、負荷駆動用の電圧(V1 ・V2 )の
供給が禁止される。このため、上記電源回路7における
電力の消費が小さくなり、電力供給ライン14における
電圧は、図3中、A’にて示すように、時間t2以降さ
らに穏やかに下降する。
【0071】そして、この場合、図1に示す停電処理装
置では、上記停電検出回路8が、上記電力供給ライン1
4において上記補助電力供給部12よりも上記電源回路
7側に設けられ、上記補助電力供給部12よりも手前の
電圧を検出しているため、上記補助電力供給部12から
の電力の供給(補給)による影響を受けることなく、停
電による電圧降下を検出し、上記電源回路7による負荷
10への電力供給を停止して上記退避処理を開始するた
め、電力供給ライン14における電圧がVR1まで降下す
る前に上記電源回路7による負荷10への電力供給を停
止して上記退避処理を開始する。
【0072】なお、この場合でも、図1に示す停電処置
装置は、補助電力供給部12から逆方向に電流が発生し
ないため、従来と比較して電圧降下がより緩やかにな
る。
【0073】このため、この場合、上記退避処理を行う
ことが可能な時間、つまり、上記制御部1の正常な動作
(処理)が不可能なほど電圧が降下するまでの時間をT
3 とすると、T3 > T2 となり、上記退避処理を行うこ
とが可能な時間をより長く確保することができ、上記退
避処理に必要な電力を、より長時間供給することができ
る。したがって、停電時にRAM5に記憶されている必
要情報が全てEEPROM6に退避されて保存できるの
で、必要情報を停電から確実に保護することができる。
【0074】また、退避処理可能期間経過後は、図7に
示す従来の停電処理装置は、自然放電によって電荷が放
電されるため、停電後も複写機20内に電圧が発生した
状態が持続されるのに対し、図1に示す停電処理装置
は、上記制御部1により上記EEPROM6への情報の
退避が終了した際に、上記補助電力供給部12に蓄えら
れた電力を放電させる放電回路13が設けられているこ
とで、所定の時期経過後、つまり、上記制御部1により
上記EEPROM6への情報の退避が終了した際(時間
5 )に、上記補助電力供給部12に蓄えられた電力を
放電させることができる。このため、当該停電処理装置
内に不必要に電力(電荷)が蓄えられることを防ぐこと
ができる。これにより感電事故等を防止することができ
る。
【0075】以上のように、本実施の形態にかかる停電
処理装置は、電力を消費して駆動する負荷と、通常運転
時には負荷を制御するために揮発性メモリを用いて情報
処理を行い、停電が検出されると、上記揮発性メモリに
記録されている情報を不揮発性メモリに退避させる処理
を行う制御手段と、上記負荷への電力の供給と上記制御
手段への電力の供給とに共通して用いられる駆動用電源
とを備え、停電時に上記揮発性メモリに記録されている
情報を上記不揮発性メモリに退避させる停電処理装置で
あって、停電が発生した場合に、上記制御手段による処
理のみに利用される電力を上記制御手段に供給する補助
電力供給手段を有している。
【0076】そして、本実施の形態にかかる上記停電処
理装置は、上記駆動用電源から上記制御手段に電力を供
給する経路において上記補助電力供給手段よりも上記駆
動用電源側に設けられ、停電時における上記駆動用電源
の電圧降下を検出する停電検出回路を有し、上記停電検
出回路により上記駆動用電源の電圧降下が検出される
と、上記制御手段により、上記揮発性メモリから不揮発
性メモリへの情報の退避が開始されるようになってい
る。
【0077】すなわち、本実施の形態にかかる停電処理
装置は、電力を消費して駆動する負荷と、通常運転時に
は負荷を制御するために揮発性メモリを用いて情報処理
を行う情報処理制御手段と、上記負荷への電力の供給と
上記制御手段への電力の供給とに共通して用いられる駆
動用電源とを備え、停電時における上記揮発性メモリの
内容、つまり、上記揮発性メモリに記録されている情報
を退避させるようになっており、上記揮発性メモリの内
容の退避先となる不揮発性メモリと、停電を、上記駆動
用電源の電圧降下により検出する停電検出回路と、上記
停電検出回路により、上記駆動用電源の電圧降下が検出
されると、上記情報処理制御手段において処理されてい
る情報を上記不揮発性メモリに退避させる情報退避手段
と、上記駆動用電源の電圧降下が発生した場合、上記情
報処理制御手段並びに情報退避制御手段にのみ電力を供
給する補助電力供給手段とを有し、上記駆動用電圧の電
圧降下が検出されると、上記情報退避制御手段から出力
される電力は、上記情報退避制御手段による上記不揮発
性メモリへの退避処理にのみ利用されるようになってい
る。つまり、上記補助電力供給手段により供給される電
力は、負荷によって消費されることがなく、上記制御手
段(情報退避手段)による情報退避処理に有効に利用す
ることができる。なお、本実施の形態において、上記情
報処理制御手段は、上記情報退避制御手段を兼ねてい
る。
【0078】上記の構成によれば、上記制御手段には、
停電時に、上記駆動用電源に蓄積されている電荷に加え
て、上記補助電力供給手段から出力される電力が供給さ
れる。このため、上記の構成によれば、停電が検知され
ると、上記駆動用電源に蓄積されている電荷に加えて、
上記補助電力供給手段により供給される電力を用いて上
記退避処理が行われることから、上記退避処理に必要な
電力を、より長時間供給することが可能になる。このた
め、退避処理を確実に行うことができる。
【0079】また、上記補助電力供給手段から供給され
る電力は、上記制御手段による処理のみに利用されるた
め、上記補助電力供給手段は、停電が検知されると、上
記退避処理のための必要最小限の電力を供給すればよ
く、従来のように、停電時における退避処理を確実に行
うために必要な電荷量を確保するために、駆動用電源の
電荷蓄積容量を大きくする必要がない。このため、本実
施の形態によれば、従来よりも小型でしかも、上記退避
処理に必要な電力を、より長時間供給することができ、
退避処理を確実に行うことができる停電処理装置を提供
することができる。
【0080】また、上記停電処理装置は、停電時におけ
る上記揮発性メモリの内容を、EEPROM等の不揮発
性メモリに退避させることにより、RAM等の揮発性メ
モリにバックアップ電源等を用いて揮発性メモリの内容
を保護する場合と比較して、部品点数が少なくてすみ、
しかも、電源等の回路を簡素かつ小型化することができ
るので、RAM等の揮発性メモリにバックアップ電源等
を用いて揮発性メモリの内容を保護する場合と比較して
安価に製造することが可能である。
【0081】また、本実施の形態において、上記制御手
段(情報退避手段)は、上記停電検出回路により上記駆
動用電源の電圧降下が検出されると、上記揮発性メモリ
から不揮発性メモリへの情報の退避を行う一方、上記駆
動用電源による負荷への電力供給を停止する。
【0082】このため、上記の構成によれば、上記停電
処理装置は、上記補助電力供給手段により、停電が発生
した場合に上記制御手段による処理のみに利用される電
力を供給することにより、上記駆動用電源から制御手段
に電力を供給する経路において、上記補助電力供給手段
よりも制御手段側での停電による電圧変化が緩やかにな
る一方、上記停電検出回路が、上記補助電力供給手段よ
りも手前で上記駆動用電源の電圧降下を検出することか
ら、上記補助電力供給手段からの電力の供給(補給)に
よる影響を受けることなく、停電による電圧降下を検出
し、上記駆動用電源による負荷への電力供給を停止して
上記退避処理を開始するため、上記退避処理を行うこと
が可能な時間、つまり、上記制御手段の正常な動作が不
可能なほど電圧が降下するまでの時間をより長く確保す
ることができる。このため、上記の構成によれば、上記
退避処理に必要な電力を、より長時間供給することがで
き、退避処理を確実に行うことができる停電処理装置を
提供することができる。
【0083】〔実施の形態2〕本実施の形態について、
図3を参照すると共に、図4〜図6を用いて説明すれ
ば、以下の通りである。本実施の形態では、実施の形態
1との相違点について説明するものとし、前記実施の形
態1で用いた部材と同一の機能を有する部材には同一の
部材番号を付記し、その説明を省略する。
【0084】本実施の形態にかかる停電処理装置は、図
5に示すように、外部電源11に直結したPC(progra
mmable controller ;プログラマブルコントローラ) 4
0(停電検出回路)を備え、外部電源11からの電力が
途絶えると停電が検知されることで、実施の形態1に示
すように電源回路7の電圧降下が検出された時点ではな
く、例えば外部電源11のOFFや電源スイッチのOF
Fによる、外部電源11から上記電源回路7への一次側
入力電圧(電力)の入力停止、つまり、停電の発生を直
接検出し、この停電の発生を検出した時点からCPU3
によるEEPROM6への情報の退避処理を開始するこ
とが可能である。このため、本実施の形態では、さらに
退避処理可能期間を確保することが可能となる。
【0085】上記の処理を行うために、本実施の形態に
かかる停電処理装置は、前記実施の形態1において、電
源回路7の出力部(二次側)に接続された、電圧降下を
検出するための停電検出回路8の代わりに、電源回路7
の一次側、すなわち、電源回路7内部に設けられ、停電
検出回路として機能する、外部電源11に直結したPC
40を備えている。
【0086】本実施の形態において停電を検出する方法
としては、図4および図5に示すように、停電検出回路
としてのPC40のON/OFFを示す信号QをCPU
3が検出することにより行われる。
【0087】つまり、前記実施の形態1では、上記停電
検出回路8が、電源回路7から出力される電圧値
(V0 )を監視し、該電源回路7から出力される電圧値
(V0 )が所定の電圧値(VR1) 以下となったときに、
停電検出信号である検出信号R1 をI/Oポート9並び
に制御部1に出力することで停電を検出していたが、本
実施の形態では、上記PC40が、上記電源回路7の一
次側入力電圧のゼロクロスポイントに連動して所定レベ
ルの信号Qを出力すると共に、停電時にはその信号Qの
レベルを維持することで、停電の検出を行うことができ
るようになっている。
【0088】具体的には、図5に示すように、ダイオー
ド41・42により1次側入力電圧を直接整流した上
で、抵抗43・44にて電流制限を行う。それにより、
1次側の入力電圧がゼロクロス付近になる毎に抵抗43
・44の電流はほぼ0となるため、PC40がOFFす
る。PC40の出力端子側には、一対のホトダイオード
45a(発光ダイオード)とホトトランジスタ45bと
からなるホトカプラ45が設けられ、該ホトカプラ45
を介してPC40からCPU3への信号伝達が行われ
る。
【0089】PC40は、電源回路7の一次側入力電
圧、つまり、上記電源回路7における、外部電源11か
ら上記電源回路7への入力側の電圧のゼロクロスポイン
トに連動して所定レベルの信号を出力すると共に、停電
時にはその信号のレベルを維持するようになっている。
【0090】本実施の形態では、PC40がOFFする
毎に、つまり、ゼロクロスポイント毎にCPU3にハイ
レベル(Hレベル)の信号Qが入力され、信号Qの検出
状況により停電が発生しているか否かについて判定され
る。
【0091】図6(a)・(b)は、図5に示す停電検
出回路で行われる停電検出を説明する図であり、図6
(a)は外部電源からの1時側入力電圧の波形図であ
り、図6(b)は、停電検出回路から出力される信号、
すなわち、CPU3に入力される信号のタイミングチャ
ートである。
【0092】CPU3では、ゼロクロス方式にて停電の
検知が行なわれ、図6に示すように、CPU3は、周波
数に応じて、例えば10ミリ秒毎に信号Qを検出する。
これにより、上記CPU3は、信号Qの検出により、上
記PC40から一定時間以上連続してHレベルの信号が
出力されていることを検出すると、停電が発生したと判
断し、RAM5からEEPROM6への情報の退避を行
う。
【0093】尚、本実施の形態にかかる停電処理装置で
は、ブリッジ接続したダイオードからなるダイオードブ
リッジ回路46が設けられていることで、DC電源回路
47のコンデンサ48の充電電荷により、停電による発
振停止までの時間の電力が保持されている。また、上記
した以外の点については、本実施の形態についても、前
記実施の形態1と同様の処理・操作が行われる。
【0094】以上のように、本実施の形態にかかる停電
処理装置は、電力を消費して駆動する負荷と、通常運転
時には負荷を制御するために揮発性メモリを用いて情報
処理を行い、停電が検出されると、上記揮発性メモリに
記録されている情報を不揮発性メモリに退避させる処理
を行う制御手段と、上記負荷への電力の供給と上記制御
手段への電力の供給とに共通して用いられる駆動用電源
とを備え、停電時に上記揮発性メモリに記録されている
情報を上記不揮発性メモリに退避させる停電処理装置で
あって、停電が発生した場合に、上記制御手段による処
理のみに利用される電力を上記制御手段に供給する補助
電力供給手段を有している。
【0095】そして、本実施の形態にかかる上記停電処
理装置は、上記駆動用電源に電力を供給する外部電源に
直結した停電検出回路、例えば、上記駆動用電源の一次
側入力電圧のゼロクロスポイントに連動して所定レベル
の信号を出力すると共に、停電時にはその信号のレベル
を維持する停電検出回路を有している。そして、例えば
上記停電検出回路から一定時間以上連続して所定レベル
の信号が出力されると、上記制御手段により、上記揮発
性メモリから不揮発性メモリへの情報の退避が開始され
るようになっている。
【0096】すなわち、本実施の形態にかかる停電処理
装置は、電力を消費して駆動する負荷と、通常運転時に
は負荷を制御するために揮発性メモリを用いて情報処理
を行う情報処理制御手段と、上記負荷への電力の供給と
上記制御手段への電力の供給とに共通して用いられる駆
動用電源とを備え、停電時における上記揮発性メモリの
内容、つまり、上記揮発性メモリに記録されている情報
を退避させるようになっており、上記揮発性メモリの内
容の退避先となる不揮発性メモリと、上記駆動用電源に
電力を供給する外部電源に直結した外部電源に直結した
停電検出回路、例えば、上記駆動用電源の一次側入力電
圧のゼロクロスポイントに連動して所定レベルの信号を
出力すると共に、停電時にはその信号のレベルを維持す
る停電検出回路と、上記停電検出回路により、停電が検
出されると、上記情報処理制御手段において処理されて
いる情報を上記不揮発性メモリに退避させる情報退避手
段と、停電が発生した場合、上記情報処理制御手段並び
に情報退避制御手段にのみ電力を供給する補助電力供給
手段とを有し、上記情報退避制御手段により一定時間以
上連続して所定レベルの信号が出力されると、上記情報
退避制御手段から出力される電力は、上記情報退避制御
手段による上記不揮発性メモリへの退避処理にのみ利用
されるようになっている。なお、本実施の形態において
も、上記情報処理制御手段は、上記情報退避制御手段を
兼ねている。
【0097】上記の構成によれば、上記制御手段には、
停電時に、上記駆動用電源に蓄積されている電荷に加え
て、上記補助電力供給手段から出力される電力が供給さ
れる。このため、上記の構成によれば、停電が検知され
ると、上記駆動用電源に蓄積されている電荷に加えて、
上記補助電力供給手段により供給される電力を用いて上
記退避処理が行われることから、上記退避処理に必要な
電力を、より長時間供給することが可能になる。このた
め、退避処理を確実に行うことができる。
【0098】しかも、上記の構成によれば、上記停電検
出回路が、上記外部電源と直結し、例えば、駆動用電源
の一次側入力電圧のゼロクロスポイントに連動して上記
信号を出力することから、上記駆動用電源の二次側、つ
まり、出力側に停電検出回路が設けられている場合と比
較して、外部電源から上記駆動用電源への電力入力の停
止(例えば外部電源のOFFや電源スイッチのOFF)
をより直接的に検出することができる。このため、上記
の構成によれば、上記停電発生から電圧降下の検出に至
るまでの期間に上記退避処理を開始することができるた
め、上記退避処理を行うことが可能な時間をより長く確
保することができる。
【0099】例えば、図3において、前記実施の形態1
では、時間t2 において停電を検出し、上記退避処理を
開始するが、本実施の形態では、停電発生(時間t1
とほぼ同時に上記退避処理を開始することができる。こ
のため、本実施の形態によれば、上記退避処理に必要な
電力を、より長時間供給することができ、より退避処理
を確実に行うことができる。
【0100】また、上記補助電力供給手段から供給され
る電力は、上記制御手段による処理のみに利用されるた
め、上記補助電力供給手段は、停電が検知されると、上
記退避処理のための必要最小限の電力を供給すればよ
く、従来のように、停電時における退避処理を確実に行
うために必要な電荷量を確保するために、駆動用電源の
電荷蓄積容量を大きくする必要がない。このため、本実
施の形態によれば、従来よりも小型でしかも、上記退避
処理に必要な電力を、より長時間供給することができ、
退避処理を確実に行うことができる停電処理装置を提供
することができる。
【0101】また、上記停電処理装置は、停電時におけ
る上記揮発性メモリの内容を、EEPROM等の不揮発
性メモリに退避させることにより、RAM等の揮発性メ
モリにバックアップ電源等を用いて揮発性メモリの内容
を保護する場合と比較して、部品点数が少なくてすみ、
しかも、電源等の回路を簡素かつ小型化することができ
るので、RAM等の揮発性メモリにバックアップ電源等
を用いて揮発性メモリの内容を保護する場合と比較して
安価に製造することが可能である。
【0102】また、本実施の形態において、上記制御手
段(情報退避手段)は、停電検出回路から一定時間以上
連続して所定レベルの信号が出力されていることを検出
すると、上記揮発性メモリから不揮発性メモリへの情報
の退避を行う一方、上記駆動用電源による負荷への電力
供給を停止する。
【0103】このため、上記の構成によれば、上記停電
処理装置は、上記駆動用電源の一次側入力電圧の入力停
止を検出した時点から上記駆動用電源による負荷への電
力供給を停止するため、上記駆動用電源に蓄積された電
荷を、より有効に退避処理に使用することができる。
【0104】つまり、図3において、実施の形態1で
は、時間t2 において停電を検出し、駆動用電源による
負荷への電力供給を停止するのに対し、本実施の形態に
よれば、停電発生(時間t1 )とほぼ同時に上記駆動用
電源による負荷への電力供給を停止するため、電力供給
ライン14の電圧降下は、さらに一層緩やかなものとな
る。このため、本実施の形態によれば、上記退避処理に
必要な電力を、より長時間供給することができ、より退
避処理を確実に行うことができる。
【0105】なお、本実施の形態では、停電を、駆動用
電源の一次側入力電圧のゼロクロスポイントに連動して
出力される信号が一定時間以上連続して出力されている
ことを検出することにより検出する構成としたが、その
他にも、所定レベルの信号のタイミングを監視し、通常
運転時と異なるタイミング、つまり、信号検出間隔によ
り、Lレベルの信号が所定回数カウントされるべきとこ
ろが、所定回数カウントされる前にHレベルの信号が検
出された場合や、Hレベルの信号が所定回数以上カウン
トされた場合(Lレベルの信号が検出されるべきタイミ
ングにHレベルの信号が検出された場合)は停電である
と判断し、退避処理を開始する構成としてもよい。この
場合、停電の発生から停電の検出までのタイムラグをさ
らに小さくすることが可能であり、停電の検出方法とし
ては、特に限定されない。なお、駆動用電源の一次側入
力電圧のゼロクロスポイントに連動して出力される信号
が一定時間以上連続して出力されていることを検出する
場合、簡素な構成で容易に停電を検出することが可能で
あり、当該停電処理装置の製造にかかる費用を低減させ
ることが可能である。
【0106】
【発明の効果】本発明にかかる停電処理装置は、以上の
ように、電力を消費して駆動する負荷と、通常運転時に
は負荷を制御するために揮発性メモリを用いて情報処理
を行い、停電が検出されると、上記揮発性メモリに記録
されている情報を不揮発性メモリに退避させる処理を行
う制御手段と、上記負荷への電力の供給と上記制御手段
への電力の供給とに共通して用いられる駆動用電源とを
備え、停電時に上記揮発性メモリに記録されている情報
を上記不揮発性メモリに退避させる停電処理装置であっ
て、停電が発生した場合に、上記制御手段による処理の
みに利用される電力を上記制御手段に供給する補助電力
供給手段を有する構成である。
【0107】それゆえ、停電が検知されると、上記駆動
用電源に蓄積されている電荷に加えて、上記補助電力供
給手段により供給される、上記退避処理のみに利用され
る電力を用いて上記退避処理が行われることから、上記
退避処理に必要な電力を、より長時間供給することが可
能になる。このため、退避処理を確実に行うことができ
る。
【0108】また、上記補助電力供給手段から供給され
る電力は、上記制御手段による処理のみに利用されるた
め、上記補助電力供給手段は、停電が検知されると、上
記退避処理のための必要最小限の電力を供給すればよ
く、従来のように、停電時における退避処理を確実に行
うために必要な電荷量を確保するために、駆動用電源の
電荷蓄積容量を大きくする必要がない。このため、上記
の構成によれば、従来よりも小型でしかも、上記退避処
理に必要な電力を、より長時間供給することができ、退
避処理を確実に行うことができる停電処理装置を提供す
ることができるという効果を奏する。
【0109】本発明にかかる停電処理装置は、以上のよ
うに、上記駆動用電源から上記制御手段に電力を供給す
る経路において上記補助電力供給手段よりも上記駆動用
電源側に設けられ、停電時における上記駆動用電源の電
圧降下を検出する停電検出回路を有し、上記制御手段
は、上記停電検出回路により上記駆動用電源の電圧降下
が検出されると、上記駆動用電源による負荷への電力供
給を停止すると共に、上記揮発性メモリから不揮発性メ
モリへの情報の退避を行う構成である。
【0110】それゆえ、上記駆動用電源から制御手段に
電力を供給する経路において、上記補助電力供給手段よ
りも制御手段側での停電による電圧変化が緩やかになる
一方、上記停電検出回路が、上記補助電力供給手段より
も手前で上記駆動用電源の電圧降下を検出することか
ら、上記補助電力供給手段からの電力の供給(補給)に
よる影響を受けることなく、停電による電圧降下を検出
し、上記駆動用電源による負荷への電力供給を停止して
上記退避処理を開始するため、上記退避処理を行うこと
が可能な時間をより長く確保することができる。このた
め、上記退避処理に必要な電力を、より長時間供給する
ことができ、退避処理を確実に行うことができるという
効果を奏する。
【0111】また、本発明にかかる停電処理装置は、以
上のように、上記駆動用電源に電力を供給する外部電源
に直結した停電検出回路を有している構成である。
【0112】それゆえ、上記駆動用電源の二次側、つま
り、出力側に停電検出回路が設けられている場合と比較
して、外部電源から上記駆動用電源への電力入力の停止
(例えば外部電源のOFFや電源スイッチのOFF)を
より直接的に検出することができる。このため、停電発
生から電圧降下の検出に至るまでの期間に上記退避処理
を開始することができるため、上記退避処理を行うこと
が可能な時間をより長く確保することができ、退避処理
を確実に行うことができる停電処理装置を提供すること
ができるという効果を奏する。
【0113】また、本発明にかかる停電処理装置は、以
上のように、上記駆動用電源の一次側入力電圧のゼロク
ロスポイントに連動して所定レベルの信号を出力すると
共に、停電時にはその信号のレベルを維持する停電検出
回路を有し、上記制御手段は、上記停電検出回路から一
定時間以上連続して所定レベルの信号が出力されている
場合に、上記揮発性メモリから不揮発性メモリへの情報
の退避を行う構成である。
【0114】それゆえ、上記駆動用電源の二次側、つま
り、出力側に停電検出回路が設けられている場合と比較
して、外部電源から上記駆動用電源への電力入力の停止
(例えば外部電源のOFFや電源スイッチのOFF)を
より直接的に検出することができる。このため、上記停
電発生から電圧降下の検出に至るまでの期間に上記退避
処理を開始することができるため、上記退避処理を行う
ことが可能な時間をより長く確保することができ、退避
処理を確実に行うことができるという効果を奏する。
【0115】さらに、本発明にかかる停電処理装置は、
以上のように、上記補助電力供給手段は、上記駆動用電
源により供給される電力を蓄え、蓄えた電力を停電時に
上記制御手段に供給するものである構成である。
【0116】それゆえ、上記補助電力供給手段を、コン
デンサ等により構成することができるので、回路構成を
簡略化することができるという効果を奏する。
【0117】本発明にかかる停電処理装置は、以上のよ
うに、上記制御手段により上記不揮発性メモリへの情報
の退避が終了した際に、上記補助電力供給手段に蓄えら
れた電力を放電させる放電回路をさらに有する構成であ
る。
【0118】それゆえ、上記制御手段により上記不揮発
性メモリへの情報の退避が終了した際に、上記補助電力
供給手段に蓄えられた電力を放電させることができるた
め、当該停電処理装置内に不必要に電力が蓄えられるこ
とを防ぐことができる。これにより感電事故等を防止す
ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかる停電処理装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】上記停電処理装置を搭載した複写機内部の構成
の一例を示す概略構成図である。
【図3】停電時における電力供給ラインの電圧変化を示
すグラフである。
【図4】本発明の他の実施の形態にかかる停電処理装置
の構成を示すブロック図である。
【図5】図4に示す停電処理装置における停電検出回路
の構成を示す回路図である。
【図6】図5に示す停電検出回路で行われる停電検出を
説明する図であり、(a)は外部電源からの1時側入力
電圧の波形図であり、(b)は、停電検出回路から出力
される信号のタイミングチャートである。
【図7】従来の停電処理装置の構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 制御部 2 電源部 3 CPU(制御手段) 4 ROM 5 RAM(揮発性メモリ) 6 EEPROM(不揮発性メモリ) 7 電源回路(駆動用電源) 8 停電検出回路 10 負荷 10a モータドライバ(負荷) 10b モータ(負荷) 11 外部電源 12 補助電力供給部(補助電力供給手段) 12a コンデンサ 12b ダイオード 13 放電回路 13a 抵抗 13b トランジスタ 14 電力供給ライン 24d CCD 40 PC(停電検出回路) 41 ダイオード 42 ダイオード 43 抵抗 44 抵抗 45 ホトカプラ 45a ホトダイオード 45b ホトトランジスタ 46 ダイオードブリッジ回路 47 DC電源回路 48 コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H02M 7/06 G06F 1/00 341M (72)発明者 北尻 正広 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 永野 雄介 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5B011 DA07 DA13 EA10 GG01 GG04 GG12 JA04 JB03 5B021 AA19 MM03 MM04 MM05 5G015 FA08 GB02 JA06 JA32 JA34 JA62 KA06 5H006 AA04 BB05 BB07 CA07 CB01 CC08 DB07 DC05 FA04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電力を消費して駆動する負荷と、通常運転
    時には負荷を制御するために揮発性メモリを用いて情報
    処理を行い、停電が検出されると、上記揮発性メモリに
    記録されている情報を不揮発性メモリに退避させる処理
    を行う制御手段と、上記負荷への電力の供給と上記制御
    手段への電力の供給とに共通して用いられる駆動用電源
    とを備え、停電時に上記揮発性メモリに記録されている
    情報を上記不揮発性メモリに退避させる停電処理装置で
    あって、 停電が発生した場合に、上記制御手段による処理のみに
    利用される電力を上記制御手段に供給する補助電力供給
    手段を有することを特徴とする停電処理装置。
  2. 【請求項2】上記駆動用電源から上記制御手段に電力を
    供給する経路において上記補助電力供給手段よりも上記
    駆動用電源側に設けられ、停電時における上記駆動用電
    源の電圧降下を検出する停電検出回路を有し、 上記制御手段は、上記停電検出回路により上記駆動用電
    源の電圧降下が検出されると、上記駆動用電源による負
    荷への電力供給を停止すると共に、上記揮発性メモリか
    ら不揮発性メモリへの情報の退避を行うことを特徴とす
    る請求項1記載の停電処理装置。
  3. 【請求項3】上記駆動用電源に電力を供給する外部電源
    に直結した停電検出回路を有していることを特徴とする
    請求項1記載の停電処理装置。
  4. 【請求項4】上記駆動用電源の一次側入力電圧のゼロク
    ロスポイントに連動して所定レベルの信号を出力すると
    共に、停電時にはその信号のレベルを維持する停電検出
    回路を有し、 上記制御手段は、上記停電検出回路から一定時間以上連
    続して所定レベルの信号が出力されている場合に、上記
    揮発性メモリから不揮発性メモリへの情報の退避を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の停電処理装置。
  5. 【請求項5】上記補助電力供給手段は、上記駆動用電源
    により供給される電力を蓄え、蓄えた電力を停電時に上
    記制御手段に供給するものであることを特徴とする請求
    項1〜4の何れか1項に記載の停電処理装置。
  6. 【請求項6】上記制御手段により上記不揮発性メモリへ
    の情報の退避が終了した際に、上記補助電力供給手段に
    蓄えられた電力を放電させる放電回路をさらに有するこ
    とを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の停電
    処理装置。
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