JP4959891B2 - 架橋ポリアリルアミンポリマーの製造方法 - Google Patents

架橋ポリアリルアミンポリマーの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
本発明は、塩を減少させたポリアリルアミンポリマー組成物、塩を減少させたポリアリルアミンポリマーの水溶液と多官能性架橋剤からの架橋ポリアリルアミンポリマーの製造方法およびそれから製造される架橋ポリアリルアミンポリマー組成物に関する。
【0002】
架橋ポリアリルアミンポリマーに、多くの治療用途があることが見出されている。例えば、胆汁酸の再吸収を減少させることにより血液中のコレステロールレベルを減少させることについては国際公開第98/57652号、特開平7−309766号公報並びに米国特許第5,618,530号、第5,679,717号、第5,693,675号および第5,607,669号明細書を、胃腸管からの食物中の鉄分の吸収を減少させることについては米国特許第5,702,696号明細書を、並びに胃腸管からホスフェートを除去することについては国際公開96/21454号および米国特許第5,496,545号明細書を参照されたい。さらに、特開平5−244915号公報には、食品防腐剤として架橋ポリアミンポリマーを使用することが開示されている。
【0003】
架橋ポリアミンポリマーの製造方法は公知である。例えば、上記の参考文献および米国特許第4,605,701号、ドイツ国特許出願公開第4227019 A1号およびヨーロッパ特許出願公開第732352 A1号を参照されたい。これらの参考文献には、ポリアリルアミンポリマーと適切な架橋剤とを苛性アルカリ水溶液中または苛性アルカリ水溶液と不混和性溶剤との混合物中で反応させることによりポリアリルアミンポリマーを架橋させることが開示されている。
【0004】
架橋ポリアミンポリマーを製造するための現存する方法は、特に工業的生産プロセスで、困難で費用のかかる取扱いおよび浄化手順をもたらす。例えば、米国特許第5,618,530号、第5,679,717号、第5,693,675号、第5,702,696号および第5,607,669号において、架橋ポリアリルアミンは、凝固した後に反応容器内で連続的な塊を形成し、これは大規模では実際的でない。さらに、架橋反応が塩基性水溶液中で起きる場合に、塩、例えば塩化ナトリウム、並びに未反応のアリルアミンモノマー、低分子量ポリアリルアミンポリマー、アリルアミンモノマーの遊離基重合の間および後における開始剤の分解に由来する低分子量化合物、溶剤等の望ましくない不純物の除去は、固体の不溶性架橋ポリアリルアミンポリマーに対して行わなければならないために、非常に複雑である。さらに、国際公開第98/57652号に開示されているような塩基性水溶液と分散体の溶剤混合物を使用する場合、溶剤、例えばアセトニトリルを再生するか処分しなくてはならない。本発明は、これらの問題に取り組んだものであり、これらの問題に対するより実際的な解決法を与える。
【0005】
従って、本発明は、塩を減少させたポリアリルアミンポリマーの水溶液と多官能性架橋剤、好ましくはエピクロロヒドリンとを反応させて架橋ポリアリルアミンポリマーを生じさせる工程を含む架橋ポリアリルアミンポリマーの製造方法に関する。
【0006】
本発明の1つの態様は、ポリアリルアミン酸塩ポリマー、好ましくはポリアリルアミン塩酸塩ポリマーの水溶液をイオン交換または電気脱イオン化により中和して、塩を減少させたポリアリルアミンポリマーの水溶液を生じさせる工程を含む。
【0007】
さらなる態様において、本発明は、ポリアリルアミンポリマーの中和した水溶液をナノ濾過または限外濾過して、塩を減少させたポリアリルアミンポリマーの水溶液を生じさせる工程を含む。
さらなる態様において、本発明は、上記工程により製造される塩を減少させたポリアリルアミンポリマーの水溶液の組成物に関する。
さらなる態様において、本発明は、架橋に先立って、塩を減少させたポリアリルアミンポリマーの水溶液を濃縮する工程を含む。
【0008】
さらなる態様において、本発明は、架橋ポリアリルアミンポリマーをアルコールまたはアルコール/水の溶液で洗浄する工程を含む。
さらなる態様において、本発明は、架橋ポリアリルアミンポリマーを乾燥させる工程を含む。
さらなる態様において、本発明は、高粘度加工用に設計された反応器、好ましくはLIST反応器を前記架橋および/または乾燥工程で使用することを含む。
さらなる態様において、本発明は、上記方法により製造される架橋ポリアリルアミンポリマーの組成物を含む。
【0009】
本発明は、架橋した水不溶性であるが膨潤性であるポリアリルアミンポリマーの製造方法を提供する。この方法は、塩を減少させたポリアリルアミンポリマーの水溶液中に存在するアミノ基の一部を、分子中に第1級アミノ基と反応し得る官能基を少なくとも2個有する化合物と架橋反応させること、および前記架橋したポリアリルアミンポリマーを提供することを含む。
【0010】
本発明において使用されるポリアリルアミン酸塩ポリマーは、上記の参考文献および米国特許第4,528,347号明細書から周知である。一般的に、モノアリルアミンは、アゾ型遊離基開始剤の存在下で、モノアリルアミンの単量体無機酸塩(例えば、塩酸塩、硫酸塩等)として重合する。本発明において使用されるポリアリルアミン酸塩ポリマーは、典型的には約2,000を超える分子量(Mw)を有し、より好ましくは約20,000を超える分子量を有する。本発明において使用されるポリアリルアミンポリマーは、典型的には約200,000以下、より好ましくは約100,000以下の分子量を有する。モノアリルアミンの塩酸塩から得られる重合生成物であるポリアリルアミン塩酸塩ポリマーが好ましいポリアリルアミン酸塩ポリマーである。
【0011】
架橋に先立ってポリアリルアミン酸塩ポリマーを中和することが好ましい。中和されたポリアリルアミンポリマーは、時にはポリアリルアミンポリマーと呼ばれる。本発明において使用されるポリアリルアミンポリマーの水溶液は、上記方法により得られたポリアリルアミン酸塩ポリマーを水または他の適切な溶剤に溶解させることにより調製される。任意の適切な塩基、例えば水酸化アンモニウム、好ましくは水酸化ナトリウムを用いて、イオン交換、電気脱イオン化により、または他の適切な方法によって中和を達成できる。
【0012】
架橋に先立つポリアリルアミン酸塩ポリマーの完全な中和が常に必要なわけではない。その意図する用途に応じて、部分中和も差し支えなく、望ましい架橋レベル、pH、架橋ポリアリルアミンポリマーの特性および有効性をもたらすには往々にして望ましい。ポリアリルアミン酸塩ポリマーを中和することによって、ポリアリルアミン酸塩ポリマー中のアミノ基の少なくとも約50%が中和されることが好ましく、少なくとも約60%が中和されることがより好ましく、少なくとも約65%が中和されることがさらに好ましく、少なくとも約70%が中和されることがよりいっそう好ましく、少なくとも約71%が中和されることが最も好ましい。ポリアリルアミン酸塩ポリマーを中和することによって、ポリアリルアミン酸塩ポリマー中のアミノ基の約100%が中和されることが好ましく、約90%以下が中和されることがより好ましく、約80%以下が中和されることがさらに好ましく、約75%以下が中和されることがよりいっそう好ましく、約73%以下が中和されることがさらにいっそう好ましく、約72%が中和されることが最も好ましい。
【0013】
塩基によるポリアリルアミン酸塩ポリマーの中和、例えば、水酸化ナトリウムによるポリアリルアミン塩酸塩の中和、特に商業規模での中和は、多量の無機酸塩、例えば塩化ナトリウムの形成をもたらす。塩化ナトリウム等の塩は最終的な架橋ポリアリルアミン、特に治療用途用のポリアリルアミンにおいて望ましくない。本発明において、架橋に先立つ塩化ナトリウム等の塩の除去によって、架橋ポリアリルアミンからの困難かつ費用のかかる塩を除去するプロセスが除かれる。
【0014】
本発明における架橋させるポリアリルアミンポリマーの水溶液は、塩を減少させたポリアリルアミンポリマーの水溶液である。塩を減少させたポリアリルアミンの水溶液を架橋させることによって、架橋ポリアリルアミンポリマーの取扱い、浄化および単離が容易になる。塩を減少させたポリアリルアミンポリマーの水溶液が、未反応のアリルアミンモノマー、低分子量ポリアリルアミンポリマー、アリルアミンモノマーの遊離基重合の間および後の開始剤の分解に由来する低分子量化合物および溶剤等の不純物を低いレベルで有することが好ましい。
【0015】
イオン交換または電気脱イオン化によるポリアリルアミン酸塩水溶液の中和は、ポリアリルアミン塩酸塩から直接、塩が減少したポリアリルアミンポリマーの水溶液を与える。イオン交換による中和は良く知られている。イオン交換ポリマーおよび用途についての詳しい論説は、Encyclopedia of Polymer Science and Engineering, 1988, Volume 8, pp. 341-393に含まれている。
【0016】
時によって電気透析と呼ばれる電気脱イオン化(“EDI”)により中和が達成されることが好ましい。電気脱イオン化は、回分式操作または連続式プロセスとして行うことができる。電気脱イオン化は、望ましい溶液を中和(または脱塩)するためにイオン選択膜を通してイオンを移動させる起電力(“EMF”)の使用を含む。例えば、水の脱塩および塩の付随生産(concomitant production)は電気脱イオン化のよく知られた用途である。別の用途には、オレンジジュースのような柑橘ジュースの脱酸(スイートニング)がある(Voss, J. Membrane Sci., 27, 165-171 (1986)およびHwang and Kammermeyer, Techniques of Chemistry, Wiley, vol VII, 494 (1975))。電気脱イオン化の別の用途は、エチレンジアミン二塩酸塩についてエチレンジアミンへの変換(Chang, J. App. Electrochem., 9, 731-736 (1976))が行われたように、ポリアンモニウム塩をアミン類に変換するものである。さらに別の例である有機物分離技術が、発酵培養液中のラクテートから乳酸を回収し精製することに関して米国特許第4,885,247号明細書に開示されている。柑橘ジュースの脱酸、アミン類の生産および乳酸の精製において、有機アニオンが膜を横切って処理実施時の流れ効率(current efficiency)を低下させる。好ましくは、本発明の電気脱イオン化方法は、高分子アミンを2枚のアニオン交換膜の間に留める。EMFは、これら2枚のアニオン交換膜の1つから出る塩化物イオンの移動をもたらすとともに、水酸化物イオンを別の膜に通過させ、ポリアリルアミン塩酸塩を正味で中和させる(図1に例示したセル構成)。水分離膜を具備する他のセル構成(例えば、Chang)も可能であり、水酸化ナトリウムの消費の代わって酸が生成するであろう。いずれの構成においても電気脱イオン化は、塩濃度が減少した高pHポリアリルアミンポリマー溶液を与える。
【0017】
適切な塩基(例えば、水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等)によるポリアリルアミン塩酸塩ポリマーの水溶液の中和は、高レベルの塩(例えば、塩化ナトリウム)を含むポリアリルアミンポリマーの水溶液をもたらす。しかしながら、本発明に係る塩を減少させたポリアリルアミンポリマーの水溶液を提供するために、塩を除去するための手段、例えばイオン交換、透析、ナノ濾過または限外濾過を使用することができる。
【0018】
塩を減少させたポリアリルアミンポリマーを提供するためのポリアリルアミンポリマー中の塩のレベルを減少させることが限外濾過により行われることが好ましい。限外濾過は、分子スケールで起こる圧力駆動式の濾過分離法であり、当該技術分野でよく知られている。典型的には、溶解および/または懸濁した物質を含むプロセス流体が多孔質膜の片側に接触する。膜を横切る方向に圧力勾配を生じさせる。小さな溶解した分子(例えば、未反応のアリルアミンおよび低分子量のポリアリルアミンポリマー)およびイオン(例えば、塩)を含む液体を細孔に強制的に通過させる。コロイド、懸濁した固形物、および大きな溶解した分子(例えば、ポリアリルアミンポリマー)は篩分け作用により保持される。限外濾過についての詳しい論説はEncyclopedia of Polymer Science and Engineering, 1988, Volume 17, pp. 75-107に含まれている。
【0019】
塩含有量は、中性子活性化またはイオン選択的電気化学等の任意の周知の分析法によりポリアリルアミンポリマーおよび/または水溶液に対して実験的に求めることができる。さらに、塩含有量は、反応物と生成物の物質収支に基づいて理論的に計算することにより求めることができる。さらに、電気脱イオン化および/または限外濾過により中和される場合に、塩含有量は、電気脱イオン化および限外濾過プロセスの既知の操作条件により求めることができる。例えば、電気脱イオン化の場合、塩濃度は、製造者により示された膜のイオン選択性により求められ、連続添加モード(con-add mode)での限外濾過の場合には、塩の濃度は系を溶出させるために使用される反応器容積数に対して指数関数的に減少する(Encyclopedia of Polymer Science and Engineering, 1988, Volume 17, page 97, 式(13)参照)。
【0020】
本発明の塩を減少させたポリアリルアミンポリマーの水溶液中に塩が存在する場合、ポリアリルアミン酸塩ポリマー中のアミノ基の(部分)中和から生じる理論量未満の量で塩が存在することが好ましく、例えば、水酸化ナトリウムによるポリアリルアミン塩酸塩の100%中和は、中和したポリアリルアミンポリマーの質量を基準にして約51%の塩化ナトリウムをもたらすであろう。中和の後であるが架橋前に、ポリアリルアミンポリマー水溶液中の塩の量は、(部分)中和したポリアリルアミンポリマーの質量を基準にして約51%以下であり、好ましくは約45%以下であり、より好ましくは約35%以下であり、さらに好ましくは約25%以下であり、いっそう好ましくは約15%以下であり、もっと好ましくは約10%以下であり、よりいっそう好ましくは約5%以下であり、さらにいっそう好ましくは約3%以下であり、それ以上に好ましくは約1%以下であり、さらに好ましくは約0.5%以下であり、さらにいっそう好ましくは約0.3%以下であり、最も好ましくは約0.1%以下である。
【0021】
さらに、膜透過性等の電気脱イオン化装置の操作条件、および/または膜の分子量カットオフ等の限外濾過装置の操作条件をもとに、電気脱イオン化および/または限外濾過によりポリアリルアミンポリマーの水溶液から低分子量不純物を除去することができる。低分子量不純物の例は、アリルアミンモノマー、開始剤分解生成物、例えばテトラメチルスクシンアミド(“TMS”)、および統計的には望ましい水不溶性生成物を形成するように架橋しにくいポリアリルアミンポリマーの低分子量画分である。
【0022】
塩を減少させたポリアリルアミンポリマーの水溶液は、中和後であって架橋前に、濃縮限外濾過または減圧下高温でのフラッシュ蒸発等の当該技術分野で周知の任意の手段により濃縮することが好ましい。塩を減少させた水溶液が、少なくとも約1.5ミリ当量毎溶液1グラム(“meq/g”)のポリアリルアミンポリマーを含むことが好ましく、少なくとも約2.0meq/gのポリアリルアミンポリマーを含むことがより好ましく、少なくとも約2.5meq/gのポリアリルアミンポリマーを含むことがさらに好ましく、少なくとも約3.0meq/gのポリアリルアミンポリマーを含むことがいっそう好ましく、少なくとも約3.5meq/gのポリアリルアミンポリマーを含むことがもっと好ましく、少なくとも約4.0meq/gのポリアリルアミンポリマーを含むことがよりいっそう好ましく、少なくとも約4.5meq/gのポリアリルアミンポリマーを含むことがさらにいっそう好ましい。塩を減少させた水溶液が、溶液1グラム当たり約9.0meq以下のポリアリルアミンポリマーを含むことが好ましく、約8.5meq/g以下のポリアリルアミンポリマーを含むことがより好ましく、約8.0meq/g以下のポリアリルアミンポリマーを含むことがさらに好ましく、約7.5meq/g以下のポリアリルアミンポリマーを含むことがよりいっそう好ましく、約7.0meq/g以下のポリアリルアミンポリマーを含むことがもっと好ましく、約6.5meq/g以下のポリアリルアミンポリマーを含むことがよりいっそう好ましく、約6.0meq/g以下のポリアリルアミンポリマーを含むことが最も好ましい。
【0023】
架橋剤と、塩を減少させたポリアリルアミンの水溶液、好ましくは塩を減少させ、濃縮したポリアリルアミンの水溶液とを、混合(好ましくは室温で)し、反応させる。適切な架橋剤の例としては、塩化アクリロール、エピクロロヒドリン、ブタンジオールジグリシジルエーテル、好ましくは、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、エタンジオールジグリシジルエーテル、好ましくは1,2−エタンジオールジグリシジルエーテル、1,3−ジクロロプロパン、1,2−ジクロロエタン、1,3−ジブロモプロパン、1,2−ジブロモエタン、スクシニルジクロリド、ジメチルスクシネート、トルエンジイソシアネート、およびピロメリト酸二無水物が挙げられる。好ましい架橋剤はエピクロロヒドリンである。なぜなら、エピクロロヒドリンが安価であるからである。エピクロロヒドリンは、それが低分子量であることおよび親水性であり、ポリアリルアミンポリマーゲルの水膨潤性およびホスフェート結合能を維持する点からも有利である。
【0024】
胆汁酸のキレート化または胃腸管内のホスフェートの結合等の治療用途で使用される場合に、架橋のレベルはポリマーを不溶性にするとともに吸収および分解に対して実質的に抵抗性のあるものにするものである。架橋剤は、(部分)中和したポリアリルアミンポリマーと架橋剤の合計質量を基準にして約0.1質量%以上の量で存在することが好ましく、約0.5質量%以上の量で存在することがより好ましく、約1.0質量%以上の量で存在することがさらに好ましく、約2.0質量%以上の量で存在することがさらにいっそう好ましく、約5.0質量%以上の量で存在することが最も好ましい。架橋剤は、(部分)中和したポリアリルアミンポリマーと架橋剤の合計質量を基準にして、典型的には約75質量%以下の量で存在し、約50質量%以下の量で存在することがより好ましく、約25質量%以下の量で存在することがさらに好ましく、約20質量%以下の量で存在することがさらにいっそう好ましく、約10質量%以下の量で存在することが最も好ましい。
【0025】
架橋反応は任意の適切な容器または反応器内で行うことができる。好ましい反応器は、反応を回分式または連続式で行えるものである。ゲル化に先立って反応物を混合することができるとともに、ゲル化後にゲルを小さな断片またはかけらに破壊することのできる攪拌手段を有する高粘度加工用に設計された反応器がより好ましい。高粘度加工用に設計された好ましい反応器の1つの例はList Inc.により製造されたLIST-DISCOTHERM Bである。このLIST-DISCOTHERM Bは、回分式または連続式操作に合わせて供給されることがある。これは、架橋ポリアリルアミンポリマーのような粘稠、ペースト状、固いまたはゲル状の物質を加工するのに混合または混練が必要な、乾燥または反応等の熱プロセスに特に有用である。基本ユニットは、水平なシリンダー状ハウジングと、周縁混合/混練棒を有する軸に対して垂直なディスク要素を具備する同心攪拌機シャフトとから成る。シェル内に据え付けられた固定されたフック形状の棒は、シャフトおよびディスク要素が回転している際にそれらのシャフトおよびディスク要素と相互作用して、それらのシャフトおよびディスク要素を浄化する。シェル、シャフトおよびディスク要素は、全て熱伝達に寄与し、加熱または冷却することができる。このユニットは、概して、反応器容量の60〜75%の充填レベルで動作する。典型的なシャフト速度は、高いインストールトルク(installed torque)で5〜100回転毎分(“rpm”)である。強力混合混練作用と熱交換面の自己浄化との複合効果は、高い熱および物質移動速度をもたらす。回分式ユニットでは、混合棒は、任意の混合を行うように配列される。連続工程の場合に、内部構造の配列の仕方で材料のプラグフロー移動がもたらされる。しかしながら、軸方向の搬送速度は攪拌機回転速度にほとんど依存せず、熱および物質移動を最適化する高攪拌機回転速度で運転することができる。さらに、ディスク要素の位置決めによって、乾燥生成物の再循環をせずに液体供給原料を固体フリーの流動性物質に直接加工することができる。LIST反応器の他に類のない設計によって、単一の連続的な凝固した塊の形成がなくなる。ゲル化が起こる際、自己浄化作用のある同心攪拌シャフトおよびディスク要素はゲルの凝集塊の処理を容易にする。
【0026】
架橋剤と塩を減少させたポリアリルアミンの水溶液との混合物を、その混合物がゲル化するまで、好ましくは約60〜約100rpm、より好ましくは約80rpmで攪拌する。混合物がいったんゲル化したら、反応を続けさせる。これは時によって硬化と呼ばれる。硬化の間に、架橋ポリマーの剪断分解を最低限に抑えるために、攪拌速度を減少させるか、断続的または不連続的にし、攪拌を約20rpmで連続的および/または断続的(オン/オフ)に行うことが好ましい。硬化の間に、長時間、例えば5〜20時間の間、反応温度を増加、例えば約70℃〜80℃の間に増加させることが好ましい。
【0027】
未反応またはわずかに反応した出発物質は時によって可溶性オリゴマーと呼ばれる。剪断分解した架橋ポリアリルアミンポリマーは、可溶性オリゴマーの別の供給源である。常法、すなわちポリアリルアミンの高塩水溶液から生じた架橋ポリアリルアミンポリマーは、特に、ポリマーから塩を除去するために必要な困難な浄化処理からもたらされる剪断分解を受けやすい。可溶性オリゴマーは最終的な架橋ポリアリルアミンポリマーにおいては望ましくない。架橋ポリアリルアミンポリマーを洗浄して望ましくない可溶性オリゴマーを除去することが好ましい。いかなる媒体も使用できるが、架橋ポリアリルアミンが媒体に可溶でない一方で、可溶性オリゴマーが可溶であることを条件とする。水、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロピルアルコール等の1種以上のアルコール、およびこれらの1種以上の混合物を使用することが好ましい。可溶性オリゴマーを所望のレベルまで減少させるため、架橋ポリアリルアミンポリマーを1回以上洗浄することが好ましい。可溶性オリゴマーが最終的な架橋ポリアリルアミンポリマー中に存在する場合には、可溶性オリゴマーが、ポリアリルアミンポリマーの質量を基準にして、約1質量%未満の量で存在することが好ましく、約0.8質量%未満の量で存在することが好ましく、約0.6質量%未満の量で存在することがさらに好ましく、約0.5質量%未満の量で存在することが最も好ましい。
【0028】
架橋ポリアリルアミンポリマーを水溶液から分離し、そして任意の適切な手段により乾燥させる。例えば、架橋ポリアリルアミンポリマーを濾過または遠心分離により水溶液から分離し、次に減圧オーブンまたはLIST乾燥機内で乾燥させる。架橋ポリアリルアミンポリマーを、減圧下、約80℃未満の温度で乾燥させることが好ましい。乾燥したポリアリルアミンポリマーを任意の適切な方法、例えば乳鉢と乳棒、Retsch Mill、またはFitzMillにより粉砕することが好ましい。
本発明の実施態様を示すために、好ましい態様の例を以下に示す。しかしながら、これらの例は、けっして本発明の範囲を限定するものではない。
【0029】

比較例A〜Oおよび例1〜15のポリアリルアミン塩酸塩ポリマーの中和および/または限外濾過条件をまとめたものを下記表1に示す。表1において:
“PAAHCl”は、約10,000〜約30,000の平均分子量を有し、HCl塩として約93.6g毎モル(g/mol)であり、ポリアリルアミン塩酸塩ポリマーを基準にして約5質量%の量の単量体アリルアミンを含むポリアリルアミン塩酸塩ポリマーの50質量%水溶液である。ポリアリルアミンポリマーは、Aldrich Chemical Company, Inc.(米国ワイオミング州ミルウォーキー,ウェスト・セイントポール・アヴェニュー,1001)から市販されている。
【0030】
“EDI1”は、黒鉛アノードとニッケルカソードから構成され、約5平方センチメートル(cm2)の活性領域を有する2区画フロースルーセルを形成するようにIonac MA3475アニオン交換膜がゴムガスケットの間に挟まれた実験室用セル内でポリアリルアミン塩酸塩ポリマーを中和するために使用した電気脱イオン化方法である。アノード液は25%ギ酸ナトリウム(“ホルメート”)水溶液から成っていた。カソード液は、水で稀釈した市販の50%PAAHCl水溶液から成っていた。このPAAHClを中和してアミン塩酸塩の約72質量%を遊離アミンに変換した。時によって定電流条件と呼ばれる電流規制条件のもとで電気脱イオン化を行った。望ましい反応時間に応じて、規制電流(“I”)を一定に保つか(例えば0.9ミリアンペア(“mA”))、または中和の間変化させた(例えば0.9〜0.6mA)。PAAHClをその終点の72%まで中和するための電荷の計算はファラデーの法則:
Q=0.72×nFmols
(式中、Qは、PAAHClを中和させるために電荷量(クーロン)であり、nは中和される物質の当量/モル(eq/モル)であり(PAAHClの場合にn=1)、molsは中和されるモル数であり、Fはファラデー定数(96485C/モル)である)
を使用した。
【0031】
“UF1”限外濾過は、Gelman Scientific Co.(ミシガン州アン・アーバー(Ann Arbor))から入手可能なAmicon 8400磁気攪拌槽内で、約50ポンド毎平方インチ(“psi”)の圧力を加えて、後述する限外濾過膜の1つを使用して行った。各限外濾過工程は、水性ポリアリルアミンポリマーを水で容積約350ml(初期容積“VI”)に稀釈し、そして約60mlの溶液(最終容積“VF”)または未透過物(retenate)が残るまで溶液を濾過することから成っていた。濃縮係数はVI/VFである。
【0032】
“YM10”は、Gelmanから市販されている分子量(Mw)カットオフ10,000のAmicon YM10限外濾過膜であり;
“YM30”は、Gelmanから市販されているMwカットオフ30,000のAmicon YM30限外濾過膜であり;
“PW”は、Osmonicsから市販されているMwカットオフ10,000のOSM-PW限外濾過膜であり;
“MX50”は、Osmonicsから市販されているMwカットオフ10,000のOSM-MX50限外濾過膜であり;
【0033】
“GM”は、Osmonicsから市販されているMwカットオフ8,000のDESAL-GM限外濾過膜であり;
EDIおよび/またはUFにより調製したポリアリルアミンポリマー(“PAA”)の塩を減少させた水溶液の“フラッシュ”濃度は、減圧下高温でのフラッシュ蒸発により得られたものであり;
“固形分(%)”は、Mettler LJ16湿度分析器により120℃で求めたもので、EDIおよび/またはUFにより調製した後にフラッシュ蒸発によりPAAの塩を減少させた最終濃度の水溶液の固形分(%)であり;
【0034】
ポリアリルアミンポリマーの塩化ナトリウム含有量(“NaClPAA”)は、反応物と生成物の物質収支をもとにして、電気脱イオン化および/または限外濾過により中和した場合に、電気脱イオン化および限外濾過プロセスの既知の操作条件でポリアリルアミンポリマーの水溶液について計算したもので、PAAの質量を基準にした質量%として表したものである。
【0035】
ポリアリルアミンポリマー濃度、エピクロロヒドリンの量、およびポリアリルアミンポリマーを架橋させるための反応条件、並びに例1〜15および比較例A〜Oの得られた架橋ポリアリルアミンポリマーの特性を下記表2に示す。表2において、
“[PAA]”は水溶液1グラム当たりのアミンのミリ当量(meq)で表したポリアリルアミンポリマーの濃度である。アミンの当量は、ポリマー(すなわち、アリルアミン/アリルアミン塩酸塩分子)中のアミン含有反復単位の分子量に等しい。アリルアミンは57.1のMwを有し、アリルアミン塩酸塩は93.6のMwを有するため、72%中和したPAA水溶液の1meq/gのアミンは、溶液1g当たり0.067gのPAAに等しい。
[(0.72×57)+(0.28×93.5)]/1000=0.067
“EPI”はAldrich and Acrosから市販されている99%エピクロロヒドリンであり;
架橋ポリアリルアミンポリマー(“PAAx”)試料を、乳鉢と乳棒(“M&P”)または4インチRetschミル(“Retsch”)により粉砕して粉末にした。
【0036】
架橋ポリアリルアミンポリマーに対して以下の分析法を行い、結果を表3にまとめた。
膨潤度は、0.1gの乾燥ポリアリルアミンポリマーを2個構成の遠心分離管に入れ、そして5mlの水と2時間攪拌することにより求めた。その後、スラリーを遠心分離し、得られたゲル塊の質量を量って膨潤度を求めた。
膨潤度=(最終質量−初期質量)/初期質量
【0037】
この膨潤からの遠心分離物(抽出物)を、可溶性オリゴマーと塩化ナトリウムの両方の濃度の決定に使用した。
可溶性オリゴマー(SO)は、McLeanにより発表された方法(J. D. McLean,V. A. Stenger, R. E. Reim, M. W. LongおよびT. A. Hiller, Anal. Chem., 50, 1309 (1978))の変法により求めた。抽出物の一部をホルムアルデヒドにより誘導体化し、次にシッフ塩基の還元によりポーラログラフ法で求め、スパイク試料(spiked sample)と比較した。
架橋ポリアリルアミンポリマー中の塩化ナトリウム(“NaCl”)を、抽出物の一部についてナトリウムイオン選択電極を用いる分析によって求めた。
ホスフェート結合能(“PO4”)は、分光光度法というよりはむしろクロマトグラフ法によって検出を行ったことを除き、米国特許第5,496,545号明細書で公開されたものと同じ方法により求めた。
【0038】
比較例A〜F
1000ミリリットル(ml)容器内で250gのポリアリルアミン塩酸塩ポリマー溶液を337gの水で稀釈した。混合物を攪拌し、そして76.5gの50質量%水酸化ナトリウム水溶液を添加することによりpHを調節して前記アミン塩酸塩の約72質量%を遊離アミンに変換した。得られた混合物を室温に冷却し、そして溶液のpHを求めたところ10.2であった。6つの120mlガラス容器(比較例A〜F)の各々に66.4g(134meq)の部分的に中和されたポリアリルアミンポリマーの水溶液を加えた。各容器に攪拌しながらエピクロロヒドリン架橋剤を一度に加えた。得られた混合物を、それらがゲル化するまで攪拌した。容器に蓋をし、そして室温(“rt”)で15時間反応させて硬化させた。ゲルを減圧下90℃で24時間乾燥させた。冷却後、固形物を乳鉢と乳棒を使用して粉砕した。
【0039】
比較例G〜N
500ml容器に250gのポリアリルアミン塩酸塩ポリマー溶液を入れた。混合物を攪拌し、そして76.5gの50質量%水酸化ナトリウム水溶液を添加することによりpHを調節して前記アミン塩酸塩の約72質量%を遊離アミンに変換した。得られた混合物を室温に冷却し、そして溶液のpHを求めたところ10.1であった。8つの120mlガラス容器の各々に37.7g(134meq)の部分的に中和されたポリアリルアミンポリマーの水溶液を加え、そして水で稀釈して望ましい濃度にした(比較例G〜N)。各容器に攪拌しながらエピクロロヒドリン架橋剤を一度に加えた。得られた混合物を、それらがゲル化するまで攪拌した。例G〜Jを、蓋をして室温で15時間硬化させた。例K〜Nを、70℃で15時間蓋をして硬化させた。ゲルを減圧下90℃で71時間乾燥させた。冷却後、固形物を乳鉢と乳棒を使用して粉砕した。
【0040】
比較例O
45°ピッチの羽根タービン攪拌機を備え窒素ブランケットを施した2リットル水ジャケット付き容器内に入れた337gの水で250gのポリアリルアミン塩酸塩ポリマー溶液を稀釈した。混合物を200rpmで攪拌し、そして76.5gの50質量%水酸化ナトリウム水溶液を添加することによりpHを調節して前記アミン塩酸塩の約72質量%を遊離アミンに変換した。得られた混合物を室温に冷却し、そして溶液のpHを求めたところ10.1であった。600gのアセトニトリルを加え、続いて11.8gのエピクロロヒドリンを一度に加えた。攪拌速度を500rpmに増加させ、温度を25℃に調節した。2時間後、2相の液/液反応分散体はゲル/液分散体に変化した。反応を室温で合計21時間続け、その後、容器を分解して内容物を3リットルの粗いフリットフィルター漏斗に注ぎ入れ、減圧濾過した。540gの母液を回収した。この母液は、2.3mS/cmの電導度を有し、約84%のアセトニトリル(アセトニトリル回収率75%)と大きな百分率でアリルアミンを含み、このアセトニトリルは約30ppmのエピクロロヒドリンを含んでいた。濾過により単離して得られた架橋PAA(680g)は不純物を高レベルで含んでいた(例えば、塩化ナトリウム約56g、残留アセトニトリル、未反応アリルアミン、未架橋ポリアリルアミン等)。不純物を除去するために、架橋PAAを5リットルの水中に懸濁させて30分間磁気攪拌し、続いて粗いガラスフリット3リットル漏斗を通して濾過することを5回繰り返すことにより洗浄した。それぞれ16mS/cm、2.6mS/cm、0.4mS/cm、0.03mS/cmおよび0.01mS/cmの電導度を有する得られた濾液を各5リットルの水で洗浄した。洗浄したポリアリルアミン(2250g)を減圧下60℃で乾燥させると105.5gの架橋ポリアリルアミンが得られた。冷却後、固形物を乳鉢と乳棒で粉砕した。
【0041】
例1〜4
アミン塩酸塩の約72質量%を遊離アミンに変換するためのPAAHClの水溶液の電気脱イオン化を上記方法(EDI1)により行った。PAAHClを中和するのに必要な電荷をファラデーの法則を用いて計算した。
0.72×1eq/mol×(122g×0.518g/g/93.56g/mol)×96485C/eq)/=46924C
72%クーロメトリック中和の理論電荷の96.3%が達成されるまで、規制電流を0.9mAから0.6mAまでで変化させた。カソード液をセルの外に出して、計量し(204g)、9.80のpHを有すると求められた。溶液が20.8質量%の固形分を含むこと、または理論物質収支の93%を含むと求められた。中和したポリアリルアミンポリマー水溶液の一部86.4gを70℃でのフラッシュ蒸発により濃縮し、固形分濃度を26.7質量%(67.3gの溶液)とした。中和したポリアリルアミンポリマー水溶液の別の一部43.2gを70℃でのフラッシュ蒸発により濃縮し、固形分濃度を30.6質量%(29.4gの溶液)とした。得られた塩を減少させた溶液、すなわち30.6質量%溶液(例1)、26.7質量%溶液を2等分にしたもの(例2および4)、および20.8質量%溶液(例3)を、各容器が134meqのPAAを含むように4つの120mlガラス容器に入れた。各容器に、エピクロロヒドリン架橋剤を攪拌しながら一度に入れた。得られた混合物を、それらがゲル化するまで攪拌した。例1〜4を、蓋をして80℃で一晩硬化させた。ゲルを減圧下80℃で24時間乾燥させた。冷却後、固形物を乳鉢と乳棒を用いて粉砕した。
【0042】
例5〜7
PAAHCl水溶液の電気脱イオン化を上記方法により成し遂げた。72%クーロメトリック中和の理論電荷の100%が実現するまで0.5mAの規制電流を流した。カソード液をセルの外に出して、計量し(211.9g)、9.90のpHを有すると求められた。溶液は16.89質量%の固形分を含むか、または理論物質収支の96.0%を含むと求められた。EDIにより中和したポリアリルアミンポリマー水溶液に由来する水を70℃でのフラッシュ蒸発により除去し、次に、水を再添加して固形分29.3質量%の溶液を得た。3つの120mlガラス容器(例5〜7)に、30.7gのポリアリルアミンポリマーの部分的に中和した塩を減少させた水溶液を加えた(134meq)。各容器にエピクロロヒドリン架橋剤を攪拌しながら一度に加えた。得られた混合物を、それらがゲル化するまで攪拌した。例5〜7を、蓋をして70℃で6時間硬化させた。ゲルを減圧下80℃で一晩乾燥させた。冷却後、固形物をスパチュラにより砕き、4インチRetschミルで粉砕した。
【0043】
例8
1000ml容器内で250gのポリアリルアミン塩酸塩ポリマー溶液を250gの水で稀釈した。混合物を攪拌し、そして76.5gの50質量%水酸化ナトリウム水溶液を添加することによりpHを調節して約72質量%のアミン塩酸塩を遊離アミンに変換した。得られた混合物の10分の1(134meq)を、6の濃縮係数(VI/VF)を有するAmicon YM10膜を使用して上記のように限外濾過(UF1)した。最終的な濾液の電導度は0.12ミリシーメンス(mS)であった。ポリアリルアミン水溶液をセルから出して、固形分7.57質量%または理論収量の83%で溶液102gが得られた。減圧下70℃でのフラッシュ蒸発により水を除去した。水の添加により固形分を再び溶解させて、固形分31.0質量%の溶液とした。部分的に中和したポリアリルアミンポリマーの塩を減少させた水溶液の一部(111meq)を120リットルガラス容器に入れた。エピクロロヒドリン架橋剤を攪拌しながら一度に加えた。得られた混合物を、それがゲル化するまで攪拌した。蓋をして反応を80℃で16時間進行させた。ゲルを減圧下80℃で72時間乾燥させた。冷却後、固形物をスパチュラで砕き、そして4インチRetschミルで粉砕した。
【0044】
例9〜11
PAAHCl水溶液の電気脱イオン化を上記の方法により成し遂げた。72%クーロメトリック中和の理論電荷の100%が達成されるまで規制電流を0.9mAから0.2mAまでで変化させた。カソード液をセルの外に出して、計量し(181.2g)、9.98のpHを有すると求められた。溶液は18.27質量%の固形分を含むか、または理論物質収支の94.0%を含むと求められた。EDIにより中和したポリアリルアミンポリマー水溶液63.8gを、3の濃縮係数(VI/VF)を有するYM10膜(例9、171meq)を使用して限外濾過した。EDIにより中和したポリアリルアミンポリマー水溶液44.3gを、3の濃縮係数(VI/VF)を有するYM30膜(例10、120meq)を使用して限外濾過した。ポリアリルアミンポリマーの水溶液を、70℃でのフラッシュ蒸発により見かけ上固形分30質量%に濃縮した。残りのEDI中和したポリアリルアミンポリマー水溶液を限外濾過を用いずに70℃でのフラッシュ蒸発により固形分32.4質量%に濃縮し、29.1g(140meq)の試料を例11として使用した。ポリアリルアミンポリマーの部分的に中和した塩を減少させた水溶液の各々を120mlガラス容器に入れた。例9として移し入れた部分は130meqのPAAを含み、例10として移し入れた部分は81meqのPAAを含み、例11として定量的に移し入れた部分は140meqのPAAを含んでいた。各容器にエピクロロヒドリン架橋剤を攪拌しながら一度に加えた。得られた混合物を、それらがゲル化するまで攪拌した。例9〜11を、蓋をして80℃で16時間硬化させた。ゲルを減圧下80℃で72時間乾燥させた。冷却後、固形物をスパチュラにより砕き、4インチRetschミルで粉砕した。
【0045】
例12〜15
PAAHCl水溶液の電気脱イオン化を上記の方法により成し遂げた。72%クーロメトリック中和の理論電荷の100%が達成されるまで0.9mAの規制電流を流した。カソード液をセルの外に出して、計量し(253.2g)、9.98のpHを有すると求められた。溶液は17.3質量%の固形分を含むか、または理論物質収支の94.0%を含むと求められた。ポリアリルアミンポリマー水溶液の部分を、濃縮係数(VI/VF)がそれぞれ2.8、4.2および3であるOSM-PW膜(例12、167meq)、OSM-MX50膜(例13、156meq)およびDESAL-GM膜(例14、161meq)を使用して限外濾過した。未透過物は見かけ上約10質量%の固形分を含み、それらを80℃でのフラッシュ蒸発により28〜30質量%の固形分に濃縮した。ポリアリルアミンポリマー水溶液の一部を、限外濾過を用いずに80℃でのフラッシュ蒸発により固形分30.8質量%に濃縮した(例15、125meq)。塩を減少させたポリアリルアミンポリマーの水溶液を120mlガラス容器に入れた。例12として移し入れた部分は107meqのPAAを含み、例13として移し入れた部分は119meqのPAAを含み、例14として移し入れた部分は137meqのPAAを含み、例15として定量的に移し入れた部分は125meqのPAAを含んでいた。各容器にエピクロロヒドリン架橋剤を攪拌しながら一度に加えた。得られた混合物を、それらがゲル化するまで攪拌した。反応物を、蓋をして80℃で12時間硬化させた。ゲルを減圧下80℃で16時間乾燥させた。冷却後、固形物をスパチュラにより砕き、4インチRetschミルで粉砕した。
【0046】
【表1】
Figure 0004959891
【0047】
【表2】
Figure 0004959891
【0048】
【表3】
Figure 0004959891
【0049】
例16〜28の電気脱イオン化および限外濾過条件の要約を表4にまとめた。表4において、“EDI2”は、市販のセルスタック(Electrosynthesis Co.製のElectroSyn-A/B Cell)から作り上げたEDI装置でポリアリルアミン塩酸塩ポリマーを中和するために使用した電気脱イオン化方法である。このプレート−フレームセルを、バイポーラー設定の30アンペア、80ボルトの整流器を用いて動作させた。活性電極(および単一膜)面積は100cm2であった。セル構成を図2に示す。ステンレススチールカソードおよびニッケルアノードを使用した。Nafionカチオン交換膜(+)およびIonac MA3475アニオン交換膜(−)を使用した。
それぞれ遠心ポンプを備え付けた3つの18.9リットル容器から溶液をEDIセルを通して再循環させた。アノード液、カソード液およびNaOHを1つの18.9リットル容器(“V−1”)に入れ、セル隔壁1,4および7を通して並流的に循環させた(図2参照)。PAAHClを別の18.9リットル容器(“V−2”)に入れ、隔壁3および6を通して並流的に循環させた。NaCl溶出液を第3の18.9リットル容器(“V−3”)に入れ、隔壁2および5を通して並流的に循環させた。
EDI2中和PAAのNaClレベルは、イオン選択電極により求めたPAA(NaClPPA)の塩を減少させた水溶液中のナトリウム含有量から導き出した。NaClレベルは、部分的に中和したポリアリルアミンポリマーの質量に基づく質量%として表した。
【0050】
“UF2”は、Osmonics製の公称分子量カットオフ10,000のらせん巻き2540PW限外濾過要素を使用して行う限外濾過方法である。114リットルポリプロピレン貯蔵容器をWilden空気ポンプに利用した。供給圧力を調節するために要素の後方に、背圧調節器を供給流れに対して使用した。透過物流量(“流束”)を調節するために、透過物アウトプット側にバルブを使用した。供給流れが18.9リットル毎分(“lpm”)となるように操作条件を設定した。限外濾過の間に、PAAの濃度は、(1)透過物の減少分を埋め合わせるようにリザーバーに水を添加することによりほぼ一定に保ち(“連続添加”)、および/または(2)透過物−水の減少分を補わないことにより濃縮した(“濃縮”)。限外濾過を使用する例の場合に、連続添加モードで添加した水の量を、1kgのPAA当たりの水のkg数として報告する。限外濾過前の水溶液のmeq/g単位でのPAA濃度(PAAinitial)および限外濾過後の水溶液のmeq/g単位でのPAA濃度(PAAfinal)を報告する。
例16〜28の架橋条件の要約を表5にまとめた。表5において、LIST Inc.製のステンレススチールDisco Therm B-6.3 LIST反応器をブロックゲル化、硬化および乾燥に利用した。
“IPA WASH”はイソプロピルアルコール(“ipa”)洗浄である。20リットルガラス容器内のイソプロピルアルコールと水の混合物に、LIST反応器からのゲルを加えた。混合物をおだやかに1時間攪拌した。イソプロピルアルコールが約60〜80質量%、好ましくは約69質量%となるように上澄みの濃度を調節した。その後、IPAで湿っているゲルをガラスフリット・ブフナー漏斗で濾過した。この材料を、乾燥のためにLIST反応器に戻した。
Fitzpatrick Companyから入手したミニプラントL1AベンチトップFitzMillを使用して例16〜27を粉砕した。この装置を35メッシュスクリーンを用いて8715rpmで動作させた。各乾燥したポリマーバッチの125g分を粉砕し、続いて80メッシュスクリーンで篩い分けした。大きすぎるものを再粉砕し、材料の75%超が80メッシュスクリーンを通り抜けるようにこのプロセスを合計6回繰り返した。
125gの試料の一部を、塩化ナトリウム、可溶性オリゴマー、膨潤度およびホスフェート結合について分析した。結果を表6にまとめた。
【0051】
例16
アミン塩酸塩の約72質量%を遊離アミンに変換するためのPAAHCl水溶液の電気脱イオン化を、上記方法により成し遂げた。ただし、V−1は16kgの水と1.50kgのNaOHを含み、V−2は16.0kgの水と3.3kgのPAAHClを含み(50%溶液)、V−3を水16kg中の100gのNaClにより播種した。温度調節せずに規制電流電解(10.0アンペア)を行った。膜および電解液中を流れる電流によって抵抗加熱が起こり、このため温度が室温から約35℃まで上昇した。脱イオン化時間は17.7時間であった。PAA溶液が9.64のpHを有し、1.80meq/gのPAA(理論物質収支の92.5%)を含み、溶液1g当たり0.91mgのNaCl(PAA中にNaClが0.75質量%)を含むと求められた。塩を減少させ濃縮した得られたPAA水溶液をさらに10リットルのロトエバポレーターにより減圧下52℃で4.36meq/gに濃縮した。1.95kgの得られた溶液をLIST反応器に移し入れた。この溶液に891gの脱イオン水を加え、続いて77.2gのエピクロロヒドリンを加えた。反応器を23℃に保ち、そしてゲル化の時まで攪拌機を約80rpmで回転させた。ゲル化時間は23分間であった。攪拌を20rpmに減少させ、反応を60℃で2.5時間続けて硬化させた。架橋ポリアリルアミンをLIST反応器内で200水銀柱ミリメートル(mmHg)減圧下80℃で3時間、そして50mmHg減圧下でさらに2時間乾燥させて、架橋ポリアリルアミンポリマーを得た。PAAxの125gの試料をFitzMill粉砕機で粉砕した。
【0052】
例17
例16の手順に従ってPAAHClを部分的に中和し、濃縮し、架橋させた。脱イオン化時間は18時間であった。溶液が9.65のpHを有し、1.81meq/gのPAA(理論物質収支の91.1%)を含み、溶液1g当たり0.68mgのNaCl(PAA中にNaClが0.56質量%)を含むと求められた。塩を減少させたPAA水溶液をさらに10リットルのロトエバポレーターにより減圧下52℃で5.80meq/gに濃縮した。2.39kgの得られた溶液をLIST反応器に移し入れた。この溶液に771.6gの脱イオン水を加え、続いて123.2gのエピクロロヒドリンを加えた。反応器を25℃に保ち、そしてゲル化の時まで攪拌機を約80rpmで回転させた。ゲル化時間は9分間であった。攪拌を20rpmに減少させ、反応を60℃で3時間続けて硬化させた。架橋ポリアリルアミンをLIST反応器内で70mmHg減圧下65℃で5.5時間乾燥させると、787gの架橋ポリアリルアミンポリマーが得られた。PAAxの125gの試料をFitzMill粉砕機で粉砕した。
【0053】
例18
7.5アンペアの電流を用いて例16の手順によりPAAHClを部分的に中和した。脱イオン化時間は24.6時間であった。溶液が9.90のpHを有し、1.88meq/gのPAA(理論物質収支の90.1%)を含み、溶液1g当たり0.58mgのNaCl(PAA中にNaClが0.46質量%)を含むと求められた。塩を減少させた得られたPAA水溶液8.64リットル(16.25当量(“eq”)のPAA)を上記UF2法による限外濾過のために87リットル(溶液1g当たりPAAが0.187meq)に稀釈した。流束を0.58gpmに設定し、温度を17℃に一定に保った。塩を減少させたPAA水溶液を1.5時間を要して0.99meq/g(固形分6.62%)に濃縮した。塩を減少させ濃縮した得られたPAA水溶液を10リットルのロトエバポレーターにより減圧下52℃で5.34meq/gにさらに濃縮した。1.96kgの得られた溶液をLIST反応器に移し入れた。この溶液に418.2gの脱イオン水を加え、続いて91.9gのエピクロロヒドリンを加えた。反応器を20℃に保ち、そしてゲル化の時まで攪拌機を約80rpmで回転させた。ゲル化時間は10分間であった。攪拌を20rpmに減少させ、反応を60℃で3時間続けて硬化させた。架橋ポリアリルアミンをLIST反応器内で200mmHg減圧下80℃で8時間乾燥させ、25mmHgの減圧下さらに3時間乾燥させると、786gの架橋ポリアリルアミンポリマーが得られた。PAAxの125gの試料をFitzMill粉砕機で粉砕した。
【0054】
例19
例16の手順によりPAAHClを部分的に中和した。脱イオン化時間は17.6時間であった。溶液が9.69のpHを有し、1.80meq/gのPAA(理論物質収支の89.2%)を含み、溶液1g当たり0.56mgのNaCl(PAA中にNaClが0.46質量%)を含むと求められた。塩を減少させたPAA水溶液を10リットルのロトエバポレーターにより減圧下77℃で5.06meq/gに濃縮した。2.33kgの得られた溶液をLIST反応器に移し入れた。この溶液に355.5gの脱イオン水を加え、続いて104gのエピクロロヒドリンを加えた。反応器を20℃に保ち、そしてゲル化の時まで攪拌機を約80rpmで回転させた。ゲル化時間は13分間であった。攪拌を20rpmに減少させ、反応を60℃で3時間続けて硬化させた。2.124kgの架橋ポリアリルアミンポリマーゲルを3.5kgのイソプロピルアルコールおよび893gの水で洗浄し、1.804kgのIPAで湿ったゲルを得、このゲルをLIST反応器内で20mmHg減圧下80℃で3.5時間乾燥させると、804.7gの架橋ポリアリルアミンポリマーが得られた。PAAxの125gの試料をFitzMill粉砕機で粉砕した。
【0055】
例20
例16の手順によりPAAHClの3つのバッチを部分的に中和した。各バッチの脱イオン化時間は17.6時間であった。組み合わせた溶液が9.85の平均pHを有し、平均して1.83meq/gのPAA(理論物質収支の90.7%)を含み、溶液1g当たり0.57mgのNaCl(PAA中にNaClが0.46質量%)を含むと求められた。塩を減少させた得られたPAAの水溶液26.7リットルを、上記UF2法による限外濾過のために、87リットル(溶液1g当たり0.56meqのPAA)に稀釈した。流束を0.25gpmに設定し、そして温度を40℃に一定に保った。限外濾過を連続添加モードで6.5時間行い、その間、1kgのPAA当たり113kgの水を加えた。塩を減少させたPAAの水溶液を、次に、2.8時間を要して0.90meq/g(固形分6.04%)に濃縮した。塩を減少させ濃縮した得られたPAAの水溶液を10リットルのロトエバポレーターにより減圧下52℃で6.22meq/gに濃縮した。
【0056】
例21
例20からの6.22meq/gのPAA溶液1.673kgをLIST反応器に移し入れた。この溶液に691gの脱イオン水を加え、続いて91.5gのエピクロロヒドリンを加えた。反応器を20℃に保ち、そしてゲル化の時まで攪拌機を約80rpmで回転させた。ゲル化時間は9分間であった。攪拌を20rpmで断続的に行い、反応物を60℃で3時間硬化させた。2.278kgの架橋ポリアリルアミンポリマーゲルを7.9kgのイソプロピルアルコールおよび2.7kgの水で洗浄し、1.995kgのIPAで湿ったゲルを得、このゲルをLIST反応器内で50mmHgの減圧下80℃で3.5時間乾燥させると、829.2gの架橋ポリアリルアミンポリマーが得られた。PAAxの125gの試料をFitzMill粉砕機で粉砕した。
【0057】
例22
例20からの6.22meq/gのPAA溶液1.169kgをLIST反応器に移し入れた。この溶液に1.25kgの脱イオン水を加え、続いて64.2gのエピクロロヒドリンを加えた。反応器を20℃に保ち、そしてゲル化の時まで攪拌機を約80rpmで回転させた。ゲル化時間は25分間であった。攪拌を20rpmで断続的に行い、反応物を60℃で3時間硬化させた。2.225kgの架橋ポリアリルアミンポリマーゲルを5.0kgのイソプロピルアルコールおよび1.0kgの水で洗浄し、1.352kgのIPAで湿ったゲルを得、このゲルをLIST反応器内で100mmHgの減圧下80℃で4時間乾燥させると、520gの架橋ポリアリルアミンポリマーが得られた。PAAxの125gの試料をFitzMill粉砕機で粉砕した。
【0058】
例23
例20からの6.22meq/gのPAA溶液1.069kgをLIST反応器に移し入れた。この溶液に1.59kgの脱イオン水を加え、続いて58.8gのエピクロロヒドリンを加えた。反応器を20℃に保ち、そしてゲル化の時まで攪拌機を約80rpmで回転させた。ゲル化時間は27分間であった。攪拌を20rpmで断続的に行い、反応物を60℃で3時間硬化させた。2.47kgの架橋ポリアリルアミンポリマーゲルを5.2kgのイソプロピルアルコールおよび777gの水で洗浄し、1.419kgのIPAで湿ったゲルを得、このゲルをLIST反応器内で200mmHgの減圧下100℃で3.5時間乾燥させると、476.3gの架橋ポリアリルアミンポリマーが得られた。PAAxの125gの試料をFitzMill粉砕機で粉砕した。
【0059】
例24
例20からの6.22meq/gのPAA溶液1.738kgをLIST反応器に移し入れた。この溶液に717gの脱イオン水を加え、続いて95.4gのエピクロロヒドリンを加えた。反応器を20℃に保ち、そしてゲル化の時まで攪拌機を約80rpmで回転させた。ゲル化時間は10分間であった。攪拌を20rpmで断続的に行い、反応物を60℃で3時間硬化させた。2.33kgの架橋ポリアリルアミンポリマーゲルを8.6kgのイソプロピルアルコールおよび3.1kgの水で洗浄し、2.05kgのIPAで湿ったゲルを得、このゲルをLIST反応器内で200mmHgの減圧下60℃で3.5時間、100mmHgの減圧下60℃で1時間、50mmHgの減圧下80℃で1時間、次いで25mmHgの減圧下80℃で1時間乾燥させると、687.8gの架橋ポリアリルアミンポリマーが得られた。PAAxの125gの試料をFitzMill粉砕機で粉砕した。
【0060】
例25
2.06kgの50%溶液PAAHClを87リットルの水に加え、そして636gの50%水酸化ナトリウムにより中和した。得られたPAA水溶液(11.04eqのPAA、溶液1g当たり0.13meqのPAA)を上記UF2法により限外濾過した。流束を0.53gpmに設定し、温度を23℃に一定に保った。限外濾過を連続添加モードで3時間行い、その間、1kgのPAA当たり486kgの水を加えた。塩を減少させたPAAの水溶液を、次に、2.5時間を要して0.78meq/g(固形分5.26%)に濃縮した。塩を減少させた得られたPAAの水溶液を10リットルのロトエバポレーターにより減圧下52℃で5.29meq/gにさらに濃縮した。1.38kgの得られた溶液をLIST反応器に移し入れた。この溶液に279gの脱イオン水を加え、続いて64.9gのエピクロロヒドリンを加えた。反応器を20℃に保ち、そしてゲル化の時まで攪拌機を約80rpmで回転させた。ゲル化時間は11分間であった。攪拌を20rpmに減少させ、反応物を60℃で3時間硬化させた。架橋ポリアリルアミンをLIST反応器内で20mmHgの減圧下80℃で2時間乾燥させると、572gの架橋ポリアリルアミンポリマーが得られた。PAAxの125gの試料をFitzMill粉砕機で粉砕した。
【0061】
例26
7.76kgの50%溶液PAAHClを87リットルの水に加え、そして2.39kgの50%水酸化ナトリウムにより中和した。得られたPAA水溶液(41.47eqのPAA、溶液1g当たり0.47meqのPAA)を上記UF2法により限外濾過した。流束を0.29gpmに設定し、温度を23℃に一定に保った。限外濾過を連続添加モードで5時間行い、その間、1kgのPAA当たり118kgの水を加えた。塩を減少させたPAAの水溶液を、次に、8.5時間を要して0.79meq/g(固形分5.28%)に濃縮した。塩を減少させ濃縮した得られたPAAの水溶液を10リットルのロトエバポレーターにより減圧下54℃で6.92meq/gにさらに濃縮した。
【0062】
例27
例26からの塩を減少させた6.92meq/gのPAAHCl水溶液1.557kgをLIST反応器に移し入れた。この溶液に890gの脱イオン水を加え、続いて95.5gのエピクロロヒドリンを加えた。反応器を20℃に保ち、そしてゲル化の時まで攪拌機を約80rpmで回転させた。ゲル化時間は11分間であった。攪拌を20rpmに減少させ、反応物を60℃で3時間硬化させた。架橋ポリアリルアミンをLIST反応器内で30mmHgの減圧下80℃で5時間乾燥させると、876gの架橋ポリアリルアミンポリマーが得られた。PAAxの125gの試料をFitzMill粉砕機で粉砕した。
【0063】
例28
例26からの塩を減少させた6.92meq/gのPAAHCl水溶液1.550kgをLIST反応器に移し入れた。この溶液に887gの脱イオン水を加え、続いて94.9gのエピクロロヒドリンを加えた。反応器を10℃に保ち、そしてゲル化の時まで攪拌機を約80rpmで回転させた。ゲル化時間は25分間であった。攪拌を20rpmに減少させ、反応物を60℃で3時間硬化させた。架橋ポリアリルアミンをLIST反応器内で20mmHgの減圧下80℃で2.5時間乾燥させると、836gの架橋ポリアリルアミンポリマーが得られた。PAAxの125gの試料をFitzMill粉砕機で粉砕した。
【0064】
例29
例26からの塩を減少させた6.92meq/gのPAAHCl水溶液1.490kgをLIST反応器に移し入れた。この溶液に1.09kgの脱イオン水を加え、続いて91.1gのエピクロロヒドリンを加えた。反応器を20℃に保ち、そしてゲル化の時まで攪拌機を約80rpmで回転させた。ゲル化時間は13分間であった。攪拌を20rpmに減少させ、反応物を60℃で3時間硬化させた。架橋ポリアリルアミンをLIST反応器内で20mmHgの減圧下80℃で4時間乾燥させると、823gの架橋ポリアリルアミンポリマーが得られた。PAAxの125gの試料をFitzMill粉砕機で粉砕した。
【0065】
【表4】
Figure 0004959891
【0066】
【表5】
Figure 0004959891
【0067】
【表6】
Figure 0004959891

【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、水酸化ナトリウムの消費によりポリアリルアミン塩酸塩を中和するための電気脱イオン化セル構成を示す略図である。
【図2】 図2は、水酸化ナトリウムの消費によりポリアリルアミン塩酸塩を中和するための反復単位を有する電気脱イオン化プレートとフレームのセルスタックの略図である。

Claims (21)

  1. イオン交換または電気脱イオン化によりポリアリルアミン塩酸塩ポリマーの水溶液を部分的に中和して、塩を減少させたポリアリルアミンポリマーの水溶液を生じさせる工程;
    前記塩を減少させたポリアリルアミンポリマーの水溶液をナノ濾過または限外濾過して、低分子量不純物を含まないポリアリルアミンポリマーの水溶液を生じさせる工程;および
    前記ポリアリルアミンポリマーの水溶液と多官能性架橋剤とを反応させて架橋ポリアリルアミンポリマーを生じさせる工程;
    を含む架橋ポリアリルアミンポリマーの製造方法。
  2. (a)ポリアリルアミン塩酸塩ポリマーの水溶液を適切な塩基により部分的に中和する工程;および
    (b)部分的に中和したポリアリルアミンポリマーの水溶液を限外濾過して塩を減少させたポリアリルアミンポリマーの水溶液を生じさせる工程;
    (c)前記ポリアリルアミンポリマーの水溶液と多官能性架橋剤とを反応させて架橋ポリアリルアミンポリマーを生じさせる工程;
    を含む架橋ポリアリルアミンポリマーの製造方法。
  3. 塩基が水酸化ナトリウムである請求項2記載の方法。
  4. 塩を減少させたポリアリルアミンポリマーの水溶液を濃縮する工程をさらに含む請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 架橋ポリアリルアミンポリマーをアルコールまたはアルコール/水溶液で洗浄する工程をさらに含む請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 架橋ポリアリルアミンポリマーを乾燥させる工程をさらに含む請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 架橋ポリアリルアミンポリマーを減圧下で乾燥させる工程をさらに含む請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  8. 架橋ポリアリルアミンポリマーを粉砕して篩分けする工程をさらに含む請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 反応が高粘度加工用に設計された反応器内で起こる請求項1記載の方法。
  10. 乾燥が高粘度加工用に設計された反応器内で起こる請求項6記載の方法。
  11. 減圧下での乾燥が高粘度加工用に設計された反応器内で起こる請求項7記載の方法。
  12. (a)ポリアリルアミン塩酸塩ポリマーの水溶液を水酸化ナトリウムにより部分的に中和する工程;
    (b)部分的に中和したポリアリルアミンポリマーの水溶液を限外濾過し、塩を減少させたポリアリルアミンポリマーの水溶液を生じさせる工程;
    (c)塩を減少させたポリアリルアミンポリマーの水溶液を濃縮する工程;
    (d)塩を減少させたポリアリルアミンポリマーの水溶液と多官能性架橋剤とを高粘度加工用に設計された反応器内で反応させて架橋ポリアリルアミンポリマーを生じさせる工程;
    (e)高粘度加工用に設計された反応器内で架橋ポリアリルアミンポリマーを乾燥させる工程;
    (f)架橋ポリアリルアミンポリマーを粉砕し篩分けする工程;及び
    (g)架橋ポリアリルアミンポリマーを単離する工程;
    を含む架橋ポリアリルアミンポリマーの製造方法。
  13. (a)ポリアリルアミン塩酸塩ポリマーの水溶液を電気脱イオン化により部分的に中和し、塩を減少させたポリアリルアミンポリマーの水溶液を生じさせる工程;
    (b)塩を減少させたポリアリルアミンポリマーの水溶液を濃縮する工程;
    (c)塩を減少させたポリアリルアミンポリマーの水溶液と多官能性架橋剤とを高粘度加工用に設計された反応器内で反応させて架橋ポリアリルアミンポリマーを生じさせる工程;
    (d)高粘度加工用に設計された反応器内で架橋ポリアリルアミンポリマーを乾燥させる工程;
    (e)架橋ポリアリルアミンポリマーを粉砕し篩分けする工程;及び
    (f)架橋ポリアリルアミンポリマーを単離する工程;
    を含む架橋ポリアリルアミンポリマーの製造方法。
  14. 工程(a)と工程(b)の間に、塩を減少させたポリアリルアミンポリマーの水溶液を限外濾過する工程をさらに含む、請求項13に記載の方法。
  15. 工程(c)と工程(d)の間に、架橋ポリアリルアミンポリマーの水溶液をアルコール/水溶液で洗浄する工程をさらに含む、請求項13または14に記載の方法。
  16. ポリマーと架橋剤の合計質量を基準にして0.1〜75質量%の量で架橋剤が存在する請求項1〜15のいずれか一項に記載の方法。
  17. ポリマーと架橋剤の合計質量を基準にして2〜20質量%の量で架橋剤が存在する請求項1〜15のいずれか一項に記載の方法。
  18. 架橋剤が塩化アクリロール、エピクロロヒドリン、ブタンジオールジグリシジルエーテル、またはエタンジオールジグリシジルエーテルからなる群から選ばれる請求項1〜17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 架橋剤がエピクロロヒドリンである請求項1〜17のいずれか一項に記載の方法。
  20. アルコールがエチルアルコール、n−プロパノールまたはイソプロピルアルコールから選ばれる請求項5記載の方法。
  21. アルコールがイソプロピルアルコールである請求項5または15に記載の方法。
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