JP4959537B2 - カーテンエアバッグ装置 - Google Patents

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本発明は、膨張展開作用の制御が可能なカーテンエアバッグ装置に関する。
自動車が衝突した際に車両の側方窓部を覆うカーテンエアバッグ装置としては、特許文献1で示されるようなものが知られている。特許文献1に示されたカーテンエアバッグには、その上側にインフレータから噴出された膨張展開用のガスが、ガス導入部から流入されるガス通路が設けられ、そのガス通路の下方に、ガス通路から膨張展開用のガスが流入されて下方へ膨張展開する複数のセルが隣接して設けられ、カーテンエアバッグの下側には各セルを連通させる連通路が設けられている。特許文献1の各セルは、ガス通路に対しほぼ同じ形態のガス取り込み口(インレット)を有し、その下部の連通路により隣接するセルから膨張展開用のガスが流入可能な形態に形成されている。従って、各セルは、ガスの流入により、ガス導入部に近い方のセルから順次、一気に膨張しながら下方へ展開する。
特開2005−96572号公報(図10)
このように膨張しながら展開してくる上記特許文献1のカーテンエアバッグにおいては、乗員の頭部位置に対応するセル(以下「頭部位置セル」という)も、他のセルと同様に一気に膨張しながら展開する。そのため、乗員の頭部が窓ガラスに接している状態(ヘッドオングラス状態、以下「HOG状態」という)では、大きく膨張した頭部位置セルの部分が乗員頭部と窓ガラスとの間に入り込まず、カーテンエアバッグが乗員頭部の車両内側に展開し、乗員を保護できないという課題があった。
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、乗員頭部がHOG状態であっても、確実に窓ガラスと乗員頭部との間に頭部位置セルを展開させることが可能であると共に、乗員頭部がHOG状態でない場合は、より迅速に頭部位置セルを膨張展開させることができるカーテンエアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明にかかるカーテンエアバッグ装置は、カーテンエアバッグの上部に設けられ、インフレータで発生した膨張展開用のガスが流入するガス通路と、該ガス通路の下方に設けられ、当該ガス通路から該ガスが流入されて下方へ膨張展開する第一セルと、該第一セルに隣接して上記ガス通路の下方に設けられ、該第一セルから上記ガスが流入されて車両の窓ガラスに沿って乗員の頭部位置に膨張展開する第二セルとを有するカーテンエアバッグ装置であって、第一セルと上記第二セルとを横方向で連結する主導入路と、該第二セルを上記乗員の頭部位置の上記窓ガラス側に膨張展開させるために、上記ガス通路から斜め下方に傾斜して該ガス通路と該第二セルとを上記主導入路より上方で連結し、該ガス通路からの該ガスが流入する副導入路とが設けられ、該副導入路の、該ガス通路との連結部分と、該第二セルとの連結部分とが、上下方向で重ならない位置に設けられることを特徴とする。
本発明にかかるカーテンエアバッグ装置は、カーテンエアバッグの上部に設けられ、インフレータで発生した膨張展開用のガスが流入するガス通路と、該ガス通路の下方に設けられ、当該ガス通路から該ガスが流入されて下方へ膨張展開する第一セルと、該第一セルに隣接して該ガス通路の下方に設けられ、該第一セルから該ガスが流入されて車両の窓ガラスに沿って乗員の頭部位置に膨張展開する第二セルとを有するカーテンエアバッグ装置であって、第一セルと該第二セルとを横方向で連結する主導入路と、該第二セルを該乗員の頭部位置の該窓ガラス側に膨張展開させるために、該ガス通路から斜め下方に傾斜して該ガス通路と該第二セルとを該主導入路より上方で連結し、該ガス通路からの該ガスが流入する副導入路とが設けられ、該副導入路は、長さを有する傾斜路で、細長チューブ状に形成されることを特徴とする
該副導入路の最小断面積が、該主導入路の最小断面積より小さく設定されることが望ましい。
本発明にかかるカーテンエアバッグ装置にあっては、乗員頭部がHOG状態であっても、確実に窓ガラスと乗員頭部との間に頭部位置セルを展開させることが可能であると共に、乗員頭部がHOG状態でない場合は、より迅速に頭部位置セルを膨張展開することができる。詳細には、副導入路は長さを有する傾斜路を有し、斜め方向に延びる細長チューブ状に形成されるため、乗員頭部がHOG状態の場合に閉塞されやすくなり、これにより、ガス流入時に副導入路内の圧力が上昇し、乗員頭部を窓ガラスから離す力が確保されHOG状態を解消しやすくなると共に、第一セルへガスが流入しやすくなり、第一セルの膨脹展開が促進される。また、HOG状態が解除されたり、HOG状態ではないときには、副導入路にガス通路から流入するガスが、副導入路を確実かつスムーズに流通する。
以下に、本発明にかかるカーテンエアバッグ装置の好適な一実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。本実施形態にかかるカーテンエアバッグ装置は図1〜図3に示すように、三列シートの車両(ワゴン車等)のサイドウインドに対応したものであり、車両のサイドルーフインナーパネルに沿って設置される。以下、本実施形態において、「前」とは車両前方を、「後」とは車両後方を、「上」とは車両天井側を、「下」とは車両床側を指し、「横方向」とは車両の前後方向を意味する。図示例のカーテンエアバッグ2の外形輪郭はおおよそ、車両に対応した、横方向に長い四角形状に形成され、車室の天井部側縁から窓ガラスGを覆う高さ寸法を有する。カーテンエアバッグ2の上側周縁部には適宜に車両への取り付けのための突片2aが形成される。カーテンエアバッグ装置1は主に、袋状に形成されるカーテンエアバッグ2と、カーテンエアバッグ2内にこれを展開膨張させる膨張展開用のガス(以下「展開ガス」という)を導入するインフレータ3とを備える。
カーテンエアバッグ2は、巻き取りや折り返しが可能に、柔軟な可撓性を有する周知の素材でシート状に形成される。カーテンエアバッグ2は、例えば、織物や編物として形成される。カーテンエアバッグ2には、後述するように、スリーブ状のガス通路4や、乗員を保護するための各セル5〜8が形成される。これらガス通路4や各セル5〜8等は、カーテンエアバッグ2を作成する際の織りや編みで、カーテンエアバッグ2に一体的に形成してもよいし、あるいは2枚の基布を重ね合わせた上で、これら基布を適宜に接合することで形成するようにしてもよい。
カーテンエアバッグ2の上側には、横方向に沿って、インフレータ3から膨脹展開用のガス(以下単に「ガス」という)が流入するスリーブ状のガス通路4が形成される。ガス通路4には、インフレータ3を取り付けるために分断部4cが形成される。分断部4cは、ガス通路4を前後に分断する位置に設けられる。本実施形態における分断部4cはガス通路4の中央よりやや後方でCピラーの位置に対応して設けられる。分断部4cには、インフレータ3からのガスをガス通路4へ導入するガスガイド30が配設される。ガスガイド30は、インフレータ3に連結される主管と、分断部4cからガス通路4に挿入される一対の枝管によりT字状に形成される。ガスガイド30はリング状ブラケット等により各枝管をガス通路4に締め付けてカーテンエアバッグ2に取り付けられる。ガス通路4は流入するガスを、乗員頭部Mの上方で横方向に案内する。ガス通路4の下方には各セル5〜8が設けられる。
本実施形態におけるカーテンエアバッグ2の各セル5〜8は、複数の、第一セル5とそれに隣接する第二セル6および独立セル7、連絡セル8により構成される。第一セル5は、ガス通路4下側に、上下方向に形成される。第一セル5は、ガス通路4に連結口5aで連結されて、ガス通路4の直下からカーテンエアバッグ2の下側周縁部付近まで形成されている。第一セル5は乗員の頭部位置H(以下単に「頭部位置H」という)の前方又は後方に形成される。本実施形態において、「頭部位置H」は、シートベルトによりシートに固定された乗員の頭部Mが移動し得る領域を意味する。本実施形態におけるカーテンエアバッグ2には、その前方部、中央部、後方部に一個ずつ計三つの第一セル5が間隔をもって形成される。第一セル5は、ガス通路4と直接的に連結され、ガス通路4から流入されるガスで下方へ膨張展開する。第一セル5は乗員頭部Mに阻害されることなく窓ガラスGに沿って容易に下方へ膨張展開出来る。第一セル5は、上下方向であれば、横方向に傾斜させるなど、どのような形態であってもよい。
各第一セル5の側部は、後述する主導入路9により、隣接する各第二セル6の側部と連結されている。第一セル5はガス通路4からのガスにより車両の窓ガラスGに沿って下方へ展開し、乗員を保護すると同時に、第二セル6へガスを導入するチャンバーとしての機能を有している。
第二セル6は、第一セル5に隣接してガス通路4直下に上下方向に形成される。第二セル6は、第一セル5の分断部4c側に隣接して形成される。本実施形態における第二セル6は頭部位置Hに対応する「頭部位置セル」である。本実施形態におけるカーテンエアバッグ2には、その前方部、中央部、後方部に乗員に対応して一個ずつ計三つの第二セル6が形成されている。第二セル6は第一セル5と一対一の関係を有している。ただし、一の第二セル6に対して複数の第一セル5を設けてもよい。カーテンエアバッグ2の前方部、中央部の各第二セル6は、それぞれが隣接する第一セル5の後側、すなわち分断部4c側に形成され、後方部の第二セル6は隣接する第一セル5の前側、すなわち分断部4c側に形成されている。第二セル6は第一セル5からのガスにより頭部位置Hの窓ガラスG側に展開し、乗員頭部Mを保護する機能を有している。第二セル6は、乗員頭部Mを保護出来るものであればその形状は限定されない。第二セル6とそれが隣接する第一セル5の両側面間は、主導入路9により横方向で連結されている。本実施形態における主導入路9は第一セル5の側面に設けられた開口部を第二セルの側面部の開口部として共有する形態に形成されている。主導入路9により各第一セル5と隣接する第二セル6は一体的なセルとして形成される。主導入路9は、第一セル5に流入したガスを第二セル6に流入させて、第二セル6を横方向に膨張展開させて、頭部位置Hの窓ガラスG側へ位置させる機能を有している。
第二セル6には、副導入路10が設けられている。副導入路10は、主導入路9より上側、かつ、ガス通路4の下側に設けられる。副導入路10は、ガス通路4から斜め下方に傾斜してガス通路4と第二セル6とを連結して設けられる。副導入路10は、連結する第二セル6上側のガス通路4内へ流入するガスの流れ方向(以下「ガス進行方向」という)に対し前方下側へ傾斜する細長スリーブ状に形成される。副導入路10は、ガス通路4からガスが流入して、頭部位置Hに斜めに位置する。本実施形態におけるカーテンエアバッグ2には、各第二セル6の上側に一つずつ計三つの副導入路10が形成されている。カーテンエアバッグ2の前方部、中央部の各副導入路10は前方下側へ、すなわちガス進行方向で下方へ傾斜して形成される。一方、カーテンエアバッグ2の後方部の副導入路10は後方下側へ、すなわちガス進行方向で下方へ傾斜して形成される。なお、副導入路10は長さを有する傾斜路を有していれば、その全体形状は限定されない。すなわち、副導入路10は曲がり部を有しても良く、その断面形状は途中で変化してもよい。
本実施形態における副導入路10の、ガス通路4との連結口10a(以下「上側連結口10a」という)と、第二セル6の連結口10b(以下「下側連結口10b」という)は上下方向で重ならないよう配置される(図3参照)。本実施形態において「上下方向で重ならないよう」とは、上側連結口10aの前端部αが、下側連結口10bの後端部βより後方に位置することを意味する。これにより、副導入路10は、斜め方向に延びる細長チューブ状に形成される。このため、副導入路10は、乗員頭部MがHOG状態の場合に閉塞されやすくなる。副導入路10が閉塞されることで、ガス流入時に副導入路10内の圧力が上昇し、乗員頭部Mを窓ガラスGから離す力が確保されHOG状態を解消しやすくなると共に、圧力の上昇していない第一セル5へガスが流入しやすくなり、第一セル5の膨脹展開が促進される。また、HOG状態が解除されたり、HOG状態ではないときには、副導入路10にガス通路4から流入するガスが、ガス進行方向に沿って斜めに導入されるため抵抗が少なくなり、ガスは副導入路10を確実かつスムーズに流通する。
本実施形態の上側連結口10aは、連結口5aより分断部4c側に配置される。つまり、ガス通路4には、ガス進行方向に向かって分断部4c側から順に上側連結口10aと連結口5aが形成される。したがって、副導入路10は第一セル5及び第二セル6より先にガスの流入を開始できる。一方、本実施形態の下側連結口10bは、第二セル6の主導入路9に隣り合わせて設けられる。このため、副導入路10からのガスによる第二セル6の膨張展開と、主導入路9からのガスによる第二セル6の膨張展開を同一方向(横方向)で行うことができる。これにより窓ガラスGに沿って下方へ展開した第一セル5側から第二セル6を膨脹展開でき、第二セル6を頭部位置Hの窓ガラスG側に膨張展開させやすくなる。
本実施形態における副導入路10の最小断面積は、主導入路9の最小断面積より小さく設定されている。また、副導入路10の最小断面積は、ガス通路4の断面積より小さく設定され、主導入路9の最小断面積は、ガス通路4の断面積より大きく設定されている。主導入路9の最小断面積はガスが流入する部分の最小の内断面積である。このため副導入路10から第二セル6へのガス流入量は、主導入路9から第二セル6へのガス流入量より小さくなる。したがって、第二セル6は、副導入路10からのガスにより、予備的な膨脹展開を行い、主導入路9からのガスにより主な膨張展開をする。また、副導入路10を通過するガスの流速が、主導入路9を通過するガスの流速より速くなり、従って、副導入路10を通過するガスの圧力もその分高くなる。
本実施形態における連結セル8は、ガス通路4が延長された幅広のチューブ状のセルである。連結セル8は、ガス通路4に直接接続され上方から下方へ延び、カーテンエアバッグ2の下側で下側周縁部に沿って横方向で延びて形成される。連結セル8の延出端部は、独立セル7や第二セル6に連結される。連結セル8は、ガスを独立セル7や第二セル6に供給する通路を確保しつつ、乗員を保護する機能を有している。本実施形態のカーテンエアバッグ2には、二つの連結セル8が形成されている。一方の連結セル8は前方部の第二セル6と中央部の第二セル6の間で下方へ向けて形成され、カーテンエアバッグ2の下側周辺部に沿って、横方向に延びて「逆T字状」に形成される。この「逆T字状」連結セル8の、前方向に延びた端部には、カーテンエアバッグ2前方部の第二セル6および独立セル7が連結され、後方に延びた端部には、カーテンエアバッグ2中央部の第一セル5が連結される。他の連結セル8は、カーテンエアバッグ2の中央部の第二セル6と後方部の第二セル6の間でやや後方へ傾斜して下方へ形成され、カーテンエアバッグ2の下側周辺部に沿って、前方に延びた「反転L字状」に形成される。この「反転L字状」連結セル8の前方に延びた端部はカーテンエアバッグ2の中央部の第二セル6とその下側の独立セル7に連結される。
独立セル7は、第二セル6の周囲に形成される。独立セル7は連結セル8に接続された袋状のセルであり、連結セル8以外のセルとは連結されない。独立セル7は、連結セル8からのガスにより膨張展開し、乗員を保護する機能を有している。独立セル7は他のセルより遅れて膨張展開する。その分カーテンエアバッグ2は、乗員保護上より重要な他のセルを早く膨張展開できる。
次に、本実施形態にかかるカーテンエアバッグ装置1の作用について説明する。まず乗員頭部MがHOG状態でない場合について、カーテンエアバッグ装置1の基本的な膨脹展開動作を説明する。インフレータ3が作動すると、ガスガイド30を介してカーテンエアバッグ2のガス通路4にガスが流入する。ガス通路4から副導入路10、第一セル5および連結セル8へガスが流入する。各第一セル5および各連結セル8が膨張展開することにより、カーテンエアバッグ2は上方から下方へ展開される。この膨脹展開の際、副導入路10の上側連結口10aが第一セル5の連結口5aより、ガス進行方向の手前に形成されているため、副導入路10には、第一セル5の膨張展開に先行してガスが流入する。副導入路10からのガスにより、第二セル6が膨張展開を開始する。副導入路10からのガス流入に続いて第一セル5が膨脹展開を開始し、主導入路9からも第二セル6へガスが流入する。副導入路10の最小断面積は、主導入路9の最小断面積より小さいため、副導入路10からのガスは第二セルの初期の膨脹展開を行い、これに遅れて主導入路9からのガスが第二セル6の主な膨脹展開を行う。第二セル6の膨張展開は第一セル側から横方向で行われる。上記の副導入路10、第一セル5、主導入路9、第二セル6の膨脹展開に並行して連結セル8が膨脹展開し、それに続いて独立セル7が膨脹展開してカーテンエアバッグ2の膨張展開が完了する。
上記膨脹展開動作において、副導入路10は細長チューブ状に形成されているため、乗員頭部Mへ接触する可能性が少なく、確実に乗員頭部Mと窓ガラスGとの間、すなわち頭部位置Hの窓ガラスG側にガスを流通させることが出来る。また、第一セル5に先行して副導入路10にガスが流入するため、第一セル5の膨張が小さい段階で、頭部位置Hの窓ガラスG側で第二セル6の膨張展開を開始することができ、第一セル5より先行して第二セルの展開方向を窓ガラスGに沿った方向へ誘導することができる。したがって、第二セル6が頭部位置Hの窓ガラスG側に確実に膨張展開を開始することが可能となる。さらに、第二セル6に対し、主導入路9と副導入路10の二経路でガスを流入させるため、より迅速に第二セル6を膨張展開することが出来る。
次に、乗員頭部MがHOG状態により、副導入路10が閉塞される場合を説明する。図4に、乗員頭部Mにより副導入路10が閉塞された状態における、カーテンエアバッグ2前方部の第一セル5、第二セル6、副導入路10等の膨脹展開状況を示す。なお図4中、矢印はガスの流入方向を示す。インフレータ3の作動によりガス通路4にガスが流入し、ガス通路4から副導入路10、第一セル5および連結セル8へガスが流入する(図4(a))。乗員頭部Mにより副導入路10が閉塞された状態であっても、副導入路10は細長チューブ状で斜め方向に形成されるため、窓ガラスGと乗員頭部Mとの接触点まではガスが流入できる(図4(b))。すなわち、副導入路10の中間部分(閉塞部分)までは、膨脹展開し頭部位置Hの窓ガラスG側に位置することができる。副導入路10は、ガス進行方向に斜めに形成されてガスが流入しやすいため、その中間部が閉塞された状態では、ガス圧が高められる。このため、ガス通路4から副導入路10へのガスの流入による圧力上昇で、楔のように窓ガラスGと乗員頭部Mの間を押し広げるように入り込んで、乗員頭部Mを窓ガラスGから浮かせることが可能である。これにより副導入路10の閉塞が解除され、頭部位置Hの窓ガラスG側にガスが流通し、第二セル6の膨脹展開を頭部位置Hの窓ガラスG側へ誘導することが出来る。同時に、ガス通路4から第一セル5、主導入路9を経由したガスが第二セル6へ流入し、主導入路9側から第二セル6が膨張展開する(図4(c))。第二セル6は、主導入路9と副導入路10の双方からガスが流入し、迅速に膨脹展開を完了する(図4(d))。
本実施形態にかかるカーテンエアバッグ装置1は、カーテンエアバッグ2の上部に設けられ、インフレータ3で発生した膨張展開用のガスが流入するガス通路4と、ガス通路4の下方に設けられ、ガス通路4からガスが流入されて下方へ膨張展開する第一セル5と、第一セル5に隣接してガス通路4の下方に設けられ、第一セル5からガスが流入されて車両の窓ガラスGに沿って頭部位置Hに膨張展開する第二セル6とを有し、第一セル5と第二セル6とを横方向で連結する主導入路9と、第二セル6を頭部位置Hの窓ガラスG側に膨張展開させるために、ガス通路4から斜め下方に傾斜してガス通路4と第二セル6とを主導入路9より上方で連結し、ガス通路4からのガスが流入する副導入路10とを設けたため、乗員頭部MがHOG状態であっても、第二セル6を確実に頭部位置Hの窓ガラスG側に膨張展開させることが出来る。また、第二セル6に対して、主導入路9と副導入路10の二系統でガスを流入させることが出来、迅速な第二セル6の膨脹展開が確保される。
また、副導入路10の、ガス通路4との連結部分と、第二セル6との連結部分とが、上下方向で重ならない位置に設けられたことにより、副導入路10を確実にガス進行方向に対して前方下側へ向けて形成でき、ガスを確実、迅速に副導入路10に流入させることが出来る。これにより、確実に窓ガラスGと乗員頭部Mとの間を押し広げて、第二セル6を頭部位置Hの窓ガラスG側方向に膨張展開できる。また、副導入路10が斜めに形成されることにより、単に上下方向に形成するよりも長くなり、副導入路10から第二セル6へガスが流入するまでの時間が遅延される。その間に第一セル5が窓ガラスGに沿って下方へ膨脹展開し、主に主導入路9からのガスにより横方向で第二セル6の膨脹展開がおこなわれ、第二セル6を乗員の頭部位置Hの窓ガラスG側に膨張展開させ易くなる。
副導入路10の最小断面積が、主導入路9の最小断面積より小さく設定されるため、ガス圧が高められてHOG状態の窓ガラスGと乗員頭部Mの間に確実に、副導入路10が入り込むことが出来る。また、第二セル6の膨張展開が、主に主導入路9からのガスにより横方向で行われる。これにより、第二セル6を乗員の頭部位置Hの窓ガラスG側にスムーズに膨張展開させる機能も確保でき、より確実に第二セル6を頭部位置Hの窓ガラスG側に膨脹展開させることが出来る。
以上に述べたカーテンエアバッグ装置は、本発明の好ましい例であって、これ以外の実施形態例も、各種の方法で実施または遂行できる。特に、本願明細書中に限定される主旨の記載がない限り、この発明は、添付図面に示した詳細な部品の形状、大きさおよび構成配置等に制約されるものではない。また、本願明細書中に用いられた表現および用語は、説明を目的としたもので、特に限定される主旨の記載がない限り、それに限定されるものではない。
本発明にかかるカーテンエアバッグ装置の好適な一実施形態を示す側面図である。 図1に示したカーテンエアバッグの前方部の第二セルと乗員頭部との関係を説明するための(a)側面図と(b)正面図である。 図1に示したカーテンエアバッグの前方部の副導入路部分の拡大側面図である。 図1に示すカーテンエアバッグ装置における、乗員頭部がHOG状態における膨脹展開状況を説明する図である。
符号の説明
1 カーテンエアバッグ装置
2 カーテンエアバッグ
3 インフレータ
4 ガス通路
5 第一セル
6 第二セル
9 主導入路
10 副導入路
H 乗員の頭部位置
G 車両の窓ガラス

Claims (3)

  1. カーテンエアバッグの上部に設けられ、インフレータで発生した膨張展開用のガスが流入するガス通路と、該ガス通路の下方に設けられ、当該ガス通路から該ガスが流入されて下方へ膨張展開する第一セルと、該第一セルに隣接して該ガス通路の下方に設けられ、該第一セルから該ガスが流入されて車両の窓ガラスに沿って乗員の頭部位置に膨張展開する第二セルとを有するカーテンエアバッグ装置であって、
    第一セルと該第二セルとを横方向で連結する主導入路と、
    該第二セルを該乗員の頭部位置の該窓ガラス側に膨張展開させるために、該ガス通路から斜め下方に傾斜して該ガス通路と該第二セルとを該主導入路より上方で連結し、該ガス通路からの該ガスが流入する副導入路とが設けられ、
    該副導入路の、該ガス通路との連結部分と、該第二セルとの連結部分とが、上下方向で重ならない位置に設けられることを特徴とするカーテンエアバッグ装置。
  2. カーテンエアバッグの上部に設けられ、インフレータで発生した膨張展開用のガスが流入するガス通路と、該ガス通路の下方に設けられ、当該ガス通路から該ガスが流入されて下方へ膨張展開する第一セルと、該第一セルに隣接して該ガス通路の下方に設けられ、該第一セルから該ガスが流入されて車両の窓ガラスに沿って乗員の頭部位置に膨張展開する第二セルとを有するカーテンエアバッグ装置であって、
    第一セルと該第二セルとを横方向で連結する主導入路と、
    該第二セルを該乗員の頭部位置の該窓ガラス側に膨張展開させるために、該ガス通路から斜め下方に傾斜して該ガス通路と該第二セルとを該主導入路より上方で連結し、該ガス通路からの該ガスが流入する副導入路とが設けられ、
    該副導入路は、長さを有する傾斜路で、細長チューブ状に形成されることを特徴とするカーテンエアバッグ装置。
  3. 該副導入路の最小断面積が、該主導入路の最小断面積より小さく設定されることを特徴とする請求項1又は2に記載のカーテンエアバッグ装置。
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