JP4385910B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エアバッグが車室最後部で展開膨張することにより搭乗者を保護するエアバッグ装置に関するものである。
従来、この種のエアバッグ装置としては、エアバッグが車室後部におけるルーフ内に折り畳まれた状態で収容されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このエアバッグ装置では、エアバッグが、膨張ガスの供給によって、最後部座席とリアウィンドウガラスとの間、すなわち車室最後部において展開膨張するように構成されている。そのため、こうしたエアバッグ装置におけるエアバッグには、膨張ガスの流路がエアバッグの内面間を縫製等することによって区画形成されている。
特開2004−58849号公報
ところで、この種のエアバッグ装置では、エアバッグ全体を膨張ガスの供給に基づき速やかに展開膨張させ、そのエアバッグにより車室最後部における所定領域(リアウインドウの全域)を迅速に覆う必要がある。この点、特許文献1のエアバッグ装置では、エアバッグ内における膨張ガスの流路が、エアバッグの上側中央部に設けられたガス流入口から流入した膨張ガスを、エアバック内の左右外周縁に形成された流路を通じてエアバッグの下端両隅部に到達させた後、エアバッグの下端外周縁を通じてエアバッグの中央部まで到達させるように構成されている。そのため、エアバッグ内の下端両隅部への膨張ガスの到達時点では未だエアバッグの中央部を十分に展開膨張させることができず、エアバッグ全体の展開膨張が遅延する結果、車室最後部におけるエアバッグの下方及び左右方向への迅速な展開膨張を実現できないという問題があった。
この発明は、こうした従来の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車室最後部におけるエアバッグの下方及び左右方向への迅速な展開膨張を実現することができるエアバッグ装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために請求項1に記載の発明は、膨張ガスの供給により、エアバッグが車室最後部で下方及び左右方向へ展開膨張するエアバッグ装置において、前記エアバッグの上側中央部に、前記膨張ガスをエアバッグ内に流入させるガス流入口を設け、前記エアバッグ内には、前記ガス流入口から左右方向に延設され、前記ガス流入口から流入した膨張ガスをエアバッグ内の左右外周縁へ導く左右流路と、前記左右流路と連通し、同左右流路から流入した膨張ガスをエアバッグ内の左右外周縁に沿ってエアバッグ内の下端両隅部へ導く左右一対の第1外周流路と、前記ガス流入口から下方に延設され、前記ガス流入口から流入した膨張ガスをエアバッグ内の下端外周縁へ導く上下流路と、前記上下流路と連通し、同上下流路から流入した膨張ガスをエアバッグ内の下端外周縁に沿ってエアバッグ内の下端両隅部へ導く第2外周流路とを設けたことを要旨とする。
この構成によれば、ガス流入口から流入した膨張ガスが左右流路を通じてエアバッグ内の左右外周縁へ導かれることで、エアバッグの上側部分は、左右方向へ迅速に展開膨張される。続いて、エアバッグ内の左右外周縁に到達した膨張ガスが第1外周流路を通じてエアバッグ内の下端両隅部に導かれることで、エアバッグの左右外周縁は、下方へ迅速に展開膨張される。その一方、ガス流入口から流入した膨張ガスが上下流路を通じてエアバッグ内の下端外周縁へ導かれることで、エアバッグの中央部分は下方へ迅速に展開膨張される。続いて、エアバッグ内の下端外周縁に到達した膨張ガスが第2外周流路を通じてエアバッグ内の下端両隅部へ導かれることで、エアバッグの下端外周縁は、左右方向へ迅速に展開膨張される。
また、請求項に記載の発明は、前記第1外周流路と第2外周流路をエアバッグ内の下端両隅部において互いに連通させ、前記第2外周流路における前記下端両隅部の近傍部位には、同第2外周流路における前記上下流路との連通部位及び前記第1外周流路における前記下端両隅部の近傍部位よりも、流路幅が狭くなる絞り部を形成したことを要旨とする。
この構成によれば、第1外周流路から下端両隅部を通じて第2外周流路へ流入しようとする膨張ガスは、前記下端両隅部から第2外周流路側への流入が抑制され、エアバッグ内の下端両隅部近傍に滞留するようになる。また第2外周流路から下端両隅部へ流入しようとする膨張ガスは、その第2外周流路から下端両隅部側への流入が抑制され、エアバッグ内の下端外周縁で滞留される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記エアバッグの上部に前記左右流路と連通し、同左右流路から流入した膨張ガスをエアバッグ内の上端外周縁に沿って導く第3外周流路を設け、同第3外周流路と前記左右流路の間におけるエアバッグの外側に、前記膨張ガスを発生するインフレータを配設したことを要旨とする。この構成によれば、インフレータが搭乗者に干渉することを抑制することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記エアバッグ内に、前記左右流路、第1外周流路、上下流路及び第2外周流路により区画される左区画室及び右区画室をそれぞれ前記上下流路のみに連通するように形成し、同上下流路から前記各区画室に膨張ガスが流入するように構成したことを要旨とする。
この構成によれば、左右流路を通じて第1外周流路へ導かれる膨張ガスの流量を十分に確保しつつ、膨張ガスは各区画室へ供給されることになる。そのため、左右流路及び第1外周流路によって、エアバッグを左右方向及び下方へ迅速に展開膨張しつつ、エアバッグの各流路間部分にも膨張ガスが迅速に充填される。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記左区画室の左端部及び前記右区画室の右端部を下方へ延びるように形成したことを要旨とする。
この構成によれば、各区画室内に流入した膨張ガスがエアバッグにおける各流路間部分を下方へ展開膨張させる力として有効に機能するようになる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記左右一対の第1外周流路はそれぞれ下端に向かうにしたがって左右外方へ延びるように形成したことを要旨とする。
この構成によれば、第1外周流路を通じる膨張ガスにより、エアバッグの展開膨張は、下方のみならず左右方向へ促進される。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の発明において、前記エアバッグは車室の上部と最後部座席の背もたれ部上部との間で展開膨張することを要旨とする。
この構成によれば、エアバッグが下方に展開膨張する範囲は、車室の上部と背もたれ部上部との間であるため、車室最後部全体にエアバッグを展開膨張させる場合と比べて、エアバッグの全体を迅速に展開膨張させることができる。従って、背もたれ部を搭乗者の保護部材として利用しつつ、エアバッグは、背もたれ部によって搭乗者が保護されない部分を迅速に覆うことができる。
本発明によれば、車室最後部におけるエアバッグの下方及び左右方向への迅速な展開膨張を実現することができる。
以下、本発明を、ボックスタイプの車両に取着されるエアバッグ装置に具体化した実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、エアバッグ装置11は、車室最後部で下方及び左右方向へ展開膨張するエアバッグ12と、膨張ガスを発生するインフレータ13とを備えている。このエアバッグ装置11は、ボックスタイプの車両14の前後方向に並設される座席のうち、最後部座席15に着座している搭乗者を保護する装置として構成されている。なお、以下の説明記載において、エアバッグ装置11が備えるエアバッグ12の上下左右は、車室最後部を車両14前方から後方に見たときの上下左右と一致するものとする。
エアバッグ装置11が備えるインフレータ13は、制御装置16を介してセンサ17に接続されている。センサ17は、車両14の後端部、例えば後部バンパ18に装着され、車両14後部における衝撃を検出又は車両14後部への衝突を予知する。こうしたセンサ17の信号に基づいて、制御装置16からインフレータ13に駆動電流が入力されることによって、インフレータ13は膨張ガスを発生するように構成されている。
エアバッグ装置11は、エアバッグ12が下方及び左右方向に展開膨張可能に折り畳まれた状態で、車室後部におけるルーフ19内に収容されている。詳述すると、ルーフ19は外装部材であるルーフパネル19aと、内装部材であるルーフヘッドライニング19bとを備えている。ルーフパネル19aの内側には、ルーフヘッドライニング19bがルーフパネルと略平行に延設され、ルーフパネル19aとルーフヘッドライニングとの間には、所定の間隔が設けられている。エアバッグ12及びインフレータ13は、ルーフパネル19aとルーフヘッドライニングとの間に装着されている。
このエアバッグ装置11は、インフレータ13から発生する膨張ガスがエアバッグ12内に供給されることで、エアバッグ12は車室内の最後部座席15とリアウインドウ20との間に向けて展開膨張する。詳述すると、エアバッグ12は、上下方向において車室の上部と最後部座席15における背もたれ部15a上部との間で展開膨張するとともに、左右方向においてボディサイド部の最後部に位置する一対のリアピラー21にわたって展開膨張する。
図3に示すように、エアバッグ12は織布等の基布によって袋状に構成され、平面状に広げたときに略横長四角形状、すなわち車室最後部に沿う形状をなすように形成されている。詳述すると、表裏2枚の基布の外周縁間を縫合することにより袋状に形成され、平面状に広げたときのエアバッグ12は左右略対称形状をなしている。また、平面状に広げたときのエアバッグ12は上部から下部に向かうにしたがって左右方向の長さが長く、すなわちエアバッグ12の幅が広くなるように形成されている。
エアバッグ12の上側中央部には、インフレータ13から発生する膨張ガスをエアバッグ12内に流入するガス流入口22が設けられている。このガス流入口22には管状の接続部23が連結され、この接続部23には図示しないガス供給管を介してインフレータ13が接続される。このインフレータ13はルーフ19内に保持され、インフレータ13から発生する膨張ガスは、ガス供給管及び接続部23を介してガス流入口22からエアバッグ12内に流入するように構成されている。また、接続部23の左右両側には、インフレータ13が配設されることになる配設部24が左右方向に延びるように貫設されている。さらに、ガス流入口22の左右両側には、エアバッグ12を車両14のルーフ19内に取り付けるための取付片25が一対設けられている。なお、接続部23及び取付片25は、基布により一体形成されている。
エアバッグ12内には、膨張ガスの流路となる左右流路26、第1外周流路27、上下流路28、第2外周流路29及び第3外周流路30が設けられている。これらの流路27、28、29、30は、表裏2枚の基布の内面間を縫合することによって形成されている。
左右流路26は、ガス流入口22の直下から左右方向に延びるように設けられ、この左右流路26はエアバッグ12内の左右外周縁における左端内部31及び右端内部32まで延設されている。この左右流路26は、ガス流入口22から流入した膨張ガスを左端内部31及び右端内部32へ導く流路である。
第1外周流路27は、左端内部31及び右端内部32にて左右流路26と連通される流路である。第1外周流路27は、エアバッグ12内の左右外周縁に沿って左右一対設けられるとともにエアバッグ12内の下端両隅部33まで延設されている。詳述すると、第1外周流路27は、エアバッグ12の左右外周縁の形状に沿うように、下端に向かうにしたがって左右外方に延びるように設けられている。この第1外周流路27は、左右流路26から流入した膨張ガスをエアバッグ12内の左右外周縁に沿って、エアバッグ12内の下端両隅部33へ導く流路である。
一方、上下流路28はガス流入口22から下方に延びるように設けられ、この上下流路28はエアバッグ12内の下端外周縁における下端中央部34まで延設されている。この上下流路28は、ガス流入口22から流入した膨張ガスをエアバッグ12内の下端外周縁における下端中央部34へ導く流路である。
第2外周流路29は、下端中央部34にて上下流路28と連通される流路である。第2外周流路29は、エアバッグ12内の下端中央部34から下端外周縁に沿って左右方向に延びるように設けられている。この第2外周流路29は、エアバッグ12内の下端両隅部33まで延設され、下端両隅部33にて第1外周流路27と連通されている。この第2外周流路29は、上下流路28から流入した膨張ガスをエアバッグ12内の下端外周縁に沿って、エアバッグ12内の下端両隅部33へ導く流路である。
エアバッグ12の中間部分(すなわち、各流路26〜29間)には、左右流路26、第1外周流路27、上下流路28及び第2外周流路29により左右一対の左区画室35及び右区画室36が区画形成されている。これらの左区画室35及び右区画室36は、上下流路28の両側から左右方向に延びるように形成されている。また、左区画室35の左端部及び右区画室36の右端部は下方へ延びるように形成されている。そして、この左区画室35の左端部及び右区画室36の右端部が下方へ延びるように形成されたことにより、第2外周流路29の左右両端部(第2外周通路における前記下端両隅部の近傍部位)には、一対の絞り部37が形成されている。これら一対の絞り部37は、第2外周流路29の中央部(第2外周通路における前記上下流路との連通部位)及び第1外周流路27の両下端部(第1外周通路における前記下端両隅部の近傍部位)よりも流路幅が狭くなるように形成されている。
左区画室35の右端及び右区画室36の左端には、それぞれ上下流路28に連通する連通部38が形成されている。左区画室35及び右区画室36は、上下流路28に流通する膨張ガスが連通部38から流入することで、膨張するように構成されている。これらの左区画室35及び右区画室36は、それぞれ連通部38によって上下流路28のみに連通している。すなわち、左区画室35及び右区画室36は、連通部38以外の部分は一対の基布同士の縫合により、他の流路及びエアバッグ12内の下端両隅部33とは連通せずに構成されている。
一方、エアバッグ12内の上端部、すなわち配設部24の上側には、上端外周縁に沿って左右方向に延びる第3外周流路30が設けられている。第3外周流路30の両端部は、下方に延びるように設けられ、その両端部は、エアバッグ12内の左端内部31及び右端内部32まで延設されている。第3外周流路30は、左端内部31及び右端内部32にて左右流路26及び第1外周流路27と連通している。この第3外周流路30は、左右流路26から流入した膨張ガスをエアバッグ12内の上端外周縁に導く流路である。
次に、本実施形態のエアバッグ装置11の動作について説明する。
図1及び図2に示す車両14後部に対して、例えば所定以上の衝撃が加わると、センサ17からの検出信号に基づき、制御回路から駆動電流がインフレータ13に出力される。そして、この駆動電流によってインフレータ13からガスが発生し、そのガスは膨張ガスとして接続部23を介して、ガス流入口22からエアバッグ12内に流入される。
ガス流入口22から流入した膨張ガスは、左右流路26を通じてガス流入口22から左右方向に導かれ、左端内部31及び右端内部32に到達する。すると、エアバッグ12内の上側部分は、左右方向へ展開膨張される。続いて、左端内部31及び右端内部32に到達した膨張ガスは、第1外周流路27側及び第3外周流路30側に分流する。そして、第1外周流路27側に流入した膨張ガスは、第1外周流路27を通じてエアバッグ12内の下端両隅部33に導かれる。すると、エアバッグ12の左右外周縁は、下方へ迅速に展開膨張される。また、第3外周流路30側に流入した膨張ガスは、エアバッグ12における第3外周流路30が設けられた部分(すなわち、配設部24の上側部分)を展開膨張させる。
一方、ガス流入口22から流入した膨張ガスは、上下流路28を通じてエアバッグ12内の下方にも導かれ、エアバッグ12内の下端中央部34へ到達する。すると、エアバッグ12の中央部分が、下方へ迅速に展開膨張される。続いて、エアバッグ12内の下端中央部34に到達した膨張ガスは、第2外周流路29を通じて下端両隅部33へ導かれる。すると、エアバッグ12の下端外周縁は、左右方向へ迅速に展開膨張される。そして、図4に示すように、エアバッグは、車両最後部におけるリアウインドウ20及びリアピラー21を覆うように展開膨張し、最後部座席15に着座する搭乗者は保護される。
本実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
(1) 本実施形態におけるエアバッグ装置11のエアバッグ12内には、左右流路26、第1外周流路27、上下流路28、及び第2外周流路29が設けられている。この構成によれば、左右流路26及び第1外周流路27を通じる膨張ガスにより、エアバッグ12の上側部分が左右方向へ迅速に展開膨張されるとともに、エアバッグ12の左右外周縁が下方に迅速に展開膨張される。またこのとき、上下流路28及び第2外周流路29を通じる膨張ガスにより、エアバッグ12の中央部分が下方へ迅速に展開膨張されるとともに、エアバッグ12の下端外周縁が左右方向へ迅速に展開膨張される。すなわち、エアバッグ12の上側部分は左右方向、中央部分は下方、左右外周縁は下方、及び下端外周縁は左右方向へそれぞれ展開膨張されることで、エアバッグ12は全体として下方及び左右方向へ迅速に展開膨張される。その結果、エアバッグ12の車室最後部における下方及び左右方向への迅速な展開膨張を実現することができる。
(2) 第2外周流路29の左右両端部には、絞り部37が形成されている。これらの絞り部37は、第2外周流路29の中央部及び第1外周流路27の両下端部よりも狭く形成されている。この構成によれば、第1外周流路27からエアバッグ12内の下端両隅部33を通じて第2外周流路29へ流入しようとする膨張ガス、及び第2外周流路29からエアバッグ12内の下端両隅部33を通じて第1外周流路27へ流入しようとする膨張ガスは、第2外周流路29の絞り部37の近傍で滞留される。そのため、第1外周流路27内及び第2外周流路29内の膨張ガスの圧力が高まり、エアバッグ12の左右外周縁及び下端外周縁によってエアバッグ12の中央部分に張力が有効に作用する。従って、エアバッグ12は完全に展開された状態で安定することになり、搭乗者を有効に保護することができる。
(3) 左区画室35及び右区画室36は、それぞれ上下流路28のみに連通されることで、上下流路28から左区画室35及び右区画室36に膨張ガスが流入するように構成されている。この構成によれば、左右流路26を通じて第1外周流路27へ導かれる膨張ガスの流量を十分に確保しつつ、膨張ガスは左区画室35及び右区画室36へ供給されることになる。そのため、左右流路26及び第1外周流路27によって、エアバッグ12を左右方向及び下方へ迅速に展開膨張しつつ、エアバッグ12の中間部分にも膨張ガスが迅速に充填される。従って、エアバッグ12全体の保護性能を有効に発揮させることができる。
(4) 左区画室35の左端部及び右区画室36の右端部を下方へ延びるように形成したことで、各区画室35,36内に流入した膨張ガスをエアバッグ12の中間部分(すなわち、各流路26〜29間)を下方へ展開膨張させる力として有効に利用できると共に、第2外周流路29の左右両端部に絞り部37を容易に形成できる。
(5) 左右一対の第1外周流路27はそれぞれ下方に向かうにしたがって左右外方に延びるように形成されているため、第1外周流路27を通じる膨張ガスにより、エアバッグ12の展開膨張は、下方のみならず左右方向へ促進される。従って、エアバッグ12の車室最後部における下方及び左右方向への一層迅速な展開膨張を実現することができる。
(6) このエアバッグ12は、車室の上部と最後部座席15の背もたれ部15a上部との間で展開膨張するように構成したものである。この構成によれば、エアバッグ12が下方に展開膨張する範囲は、車室の上部と背もたれ部15a上部との間である。そのため、車室最後部全体にエアバッグ12を展開膨張させる場合と比べて、エアバッグ12の全体を迅速に展開膨張させることができる。従って、背もたれ部15aを搭乗者の保護部材として利用しつつ、エアバッグ12は、背もたれ部15aによって搭乗者が保護されない部分を迅速に覆うことができる。その結果、背もたれ部15aから突出した搭乗者の頭部を有効に保護することができる。
(7) インフレータ13は配設部24に配設され、その配設部24の上側には第3外周流路30が設けられている。そのため、この第3外周流路30が展開膨張することで、エアバッグ12の展開膨張時にインフレータ13を覆うことができる。その結果、インフレータ13が搭乗者に干渉することを抑制することができる。
(変形例)
なお、前記実施形態を次のように変更して構成してもよい。
・ 左右流路26、第1外周流路27、上下流路28及び第2外周流路29の幅は適宜変更してもよい。
・ 左区画室35及び右区画室36を、上下流路28以外の流路と連通させてもよい。
・ 第1外周流路27は、エアバッグ12の形状に合わせて、左端内部31及び右端内部32から例えば直下方向に延びるように設けてもよい。
・ 第3外周流路30を省略してもよい。
・ 左右流路26、第1外周流路27、上下流路28及び第2外周流路29は、表裏2枚の基布間を連結するテザーによって区画形成してもよい。
・ 第1外周流路27と第2外周流路29とは、エアバッグ12の下端両隅部33まで各々延設された構成であればよく、必ずしも両流路27,29が互いに連通していなくてもよい。
本実施形態のエアバッグ装置が装着された車両の後部を示す側面図。 同車両の背面図。 エアバッグを示す平面図。 車両の後部を示す断面図。
符号の説明
11…エアバッグ装置、12…エアバッグ、15…最後部座席、15a…背もたれ部、22…ガス流入口、26…左右流路、27…第1外周流路、28…上下流路、29…第2外周流路、33…下端両隅部、35…左区画室、36…右区画室。

Claims (6)

  1. 膨張ガスの供給により、エアバッグが車室最後部で下方及び左右方向へ展開膨張するエアバッグ装置において、
    前記エアバッグの上側中央部に、前記膨張ガスをエアバッグ内に流入させるガス流入口を設け、
    前記エアバッグ内には、
    前記ガス流入口から左右方向に延設され、前記ガス流入口から流入した膨張ガスをエアバッグ内の左右外周縁へ導く左右流路と、
    前記左右流路と連通し、同左右流路から流入した膨張ガスをエアバッグ内の左右外周縁に沿ってエアバッグ内の下端両隅部へ導く左右一対の第1外周流路と、
    前記ガス流入口から下方に延設され、前記ガス流入口から流入した膨張ガスをエアバッグ内の下端外周縁へ導く上下流路と、
    前記上下流路と連通し、同上下流路から流入した膨張ガスをエアバッグ内の下端外周縁に沿ってエアバッグ内の下端両隅部へ導く第2外周流路とを設け
    前記第1外周流路と第2外周流路をエアバッグ内の下端両隅部において互いに連通させ、
    前記第2外周流路における前記下端両隅部の近傍部位には、同第2外周流路における前記上下流路との連通部位及び前記第1外周流路における前記下端両隅部の近傍部位よりも、流路幅が狭くなる絞り部を形成したことを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 前記エアバッグの上部に前記左右流路と連通し、同左右流路から流入した膨張ガスをエアバッグ内の上端外周縁に沿って導く第3外周流路を設け、同第3外周流路と前記左右流路の間におけるエアバッグの外側に、前記膨張ガスを発生するインフレータを配設したことを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
  3. 前記エアバッグ内に、前記左右流路、第1外周流路、上下流路及び第2外周流路により区画される左区画室及び右区画室をそれぞれ前記上下流路のみに連通するように形成し、同上下流路から前記各区画室内に膨張ガスが流入するように構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエアバッグ装置。
  4. 前記左区画室の左端部及び前記右区画室の右端部を下方へ延びるように形成したことを特徴とする請求項3に記載のエアバッグ装置。
  5. 前記左右一対の第1外周流路はそれぞれ下端に向かうにしたがって左右外方へ延びるように形成したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のエアバッグ装置。
  6. 前記エアバッグは車室の上部と最後部座席の背もたれ部上部との間で展開膨張することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のエアバッグ装置。
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