JP5334270B2 - カーテンエアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カーテンエアバッグ装置に関する。
乗員の着座位置に設けた主膨張部と、主膨張部に縮径部を介して常時連通されると共に乗員の着座位置から外した位置に設けた副膨張部とを備えるカーテンエアバッグ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。さらに、カーテンエアバッグにおいて、乗員の着座位置を除く箇所にベルトラインよりも下方へ延出する第2の展開部を設ける技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−161163号公報 特開2007−161167号公報
ところで、カーテンエアバッグにてロールオーバに対し乗員を保護する場合、該カーテンエアバッグの容量は側突専用のバッグと比べて大きくなる。この場合、側突時にカーテンエアバッグを短時間で展開させるべくインフレータ容量を増すと、展開過程のカーテンエアバッグが乗員頭部に当たった場合の荷重が大きくなりやすい。
本発明は、エアバッグが第1及び第2の展開部を含む構成において、第1の展開部の展開過程で車両下方に向かうガス流速を抑えることができるカーテンエアバッグ装置を得ることが目的である。
請求項1記載の発明に係るカーテンエアバッグ装置は、車体における乗降用の開口部の上縁部に折り畳み状態で収納され、インフレータからガス供給を受けて膨張し、下方に向けてカーテン状に展開されるエアバッグが、車両の側面衝突の際及び車両のロールオーバの際に、前記開口部の上縁部に沿って車両前後方向に長手の筒状に展開され、前記インフレータからのガスの少なくとも一部を車両前方に導くガス供給通路と、車両の側面衝突の際及び車両のロールオーバの際に前記ガス供給通路からガスの供給を受けて、前記ガス供給通路に対する車両下方でかつベルトラインの上側で、車両下方に向けて展開される第1の展開部と、少なくとも車両のロールオーバの際に前記インフレータからのガス供給を受けて、前記第1の展開部に対する車両前方で、下端が前記ベルトラインよりも下方に至るように展開される第2の展開部と、前記エアバッグにおけるガス供給により膨張されない非膨張部とされ、前記ガス供給通路と前記第1の展開部との連通部位に対する車両前方で、下端側が前記ガス供給通路の車両下端から車両前後方向に沿って延びる仮想線よりも車両下方に突出するように前記第1の展開部の車両上方に配置され、該ガス供給通路により車両前方に向けて導かれるガスを堰き止めて、該ガスを上下方向に沿って前記第1の展開部側に案内するガス流案内部と、を含んで構成されている。
請求項1記載のカーテンエアバッグ装置では、車両の側面衝突の際には、少なくとも第1の展開部がガス供給を受けて展開され、該第1の展開部により乗員の頭部が側面衝突に対し保護される。一方、車両のロールオーバの際には、第1の展開部及び第2の展開部が展開され、該第1及び第2の展開部にて車両前後方向の広い範囲に亘って、乗員頭部の車幅方向外側への移動を制限することができる。すなわち、乗員頭部が保護される。
ここで、本カーテンエアバッグ装置では、第1の展開部が膨張、展開される際には、インフレータからのガスの少なくとも一部がガス供給通路を通じて車両前方に導かれ、この前方に向かうガスはガス流案内部で堰き止められて第1の展開部側に案内される。これにより、ガス供給通路と第1の展開部との連通部位を通じて第1の展開部にガスが供給され、第1の展開部は上記の通り膨張、展開される。このため、ガス供給通路から第1の展開部に直接的にガスが供給される構成と比べて、第1の展開部に供給されるガスの流速が低く抑えられる。
このように、請求項1記載のカーテンエアバッグ装置では、エアバッグが第1及び第2の展開部を含む構成において、第1の展開部の展開過程で車両下方に向かうガス流速を抑えることができる。これにより、仮に展開過程の第1の展開部が乗員の頭部などに当たった場合でも、乗員に作用する荷重を低く抑えることができる。
また、本カーテンエアバッグ装置では、例えばエアバッグの基布を縫製等することで非膨張部が形成され、この非膨張部が前方に向かうガスを堰き止めて第1の展開部側に案内するガス流案内部を構成している。これにより、エアバッグ全体のガス容量を抑えながらガス流案内部を形成することができる。
請求項2記載の発明に係るカーテンエアバッグ装置は、請求項1記載のカーテンエアバッグ装置において、前記第1の展開部は、車両後端側が側面視でセンタピラーとオーバラップするように、車両前席の乗員の側方でかつ前記ベルトラインの上側で車両前後方向に延びる筒状に展開される前席用展開部を含んで構成されている。
請求項2記載のカーテンエアバッグ装置では、前後に長い筒状に展開される第1の展開部においては、ロールオーバの際に乗員頭部の車幅方向外側への移動を制限するための反力が、車両前後方向に延びる筒状の前席用展開部の後端側がセンタピラーと係合しつつ良好に支持される。また、第2の展開部においては、ロールオーバの際に乗員頭部の車幅方向外側への移動を制限するための反力が、ベルトライン下方でサイドドアと係合しつつ良好に支持される。これらにより、前席乗員の頭部の保護性能が向上する。
なお、ガス流案内部が非膨張部とされた構成では、該非膨張部によって第1の展開部の展開厚さが抑えられる。
請求項記載の発明に係るカーテンエアバッグ装置は、請求項1又は請求項2記載のカーテンエアバッグ装置において、前記非膨張部おける前記ガス供給通路側の縁部は、側面視で半円弧状を成している。
請求項記載のカーテンエアバッグ装置では、非膨張部におけるガス流を堰き止める側の端部が円弧状を成しているので、該ガス流案内部への応力集中が抑制される。
請求項記載の発明に係るカーテンエアバッグ装置は、請求項1〜請求項3の何れか1項記載のカーテンエアバッグ装置において、前記エアバッグは、ガス供給を受けて、前記非膨張部に対する車両上方でかつ前記ガス供給通路と前記第1の展開部との連通部位の前方で、該ガス供給通路と共に側面視で前記開口部の上縁部とオーバラップするように膨張する膨張部をさらに含んで構成されている。
請求項記載のカーテンエアバッグ装置では、非膨張部の上側に位置する膨張部が、ガス供給通路と第1の展開部との連通部位の前方で、該ガス供給通路と共に乗降用開口部の上縁に係合する。このため、ガス流案内部として非膨張部を形成した構成において、エアバッグにおける車体開口部の上縁部と係合する部分の前後長を長く確保することができる。
以上説明したように本発明に係るカーテンエアバッグ装置は、エアバッグが第1及び第2の展開部を含む構成において、第1の展開部の展開過程で車両下方に向かうガス流速を抑えることができるという優れた効果を有する。
本発明の実施形態に係るカーテンエアバッグ装置の概略全体構成を示す車室内から見た側面図である。 本発明の実施形態に係るカーテンエアバッグ装置を構成するカーテンエアバッグの要部を拡大して示す拡大側面図である。 本発明の実施形態に係るカーテンエアバッグ装置を構成する前側副チャンバの前後方向との直交断面形状を示す拡大断面図である。 本発明の実施形態に係るカーテンエアバッグ装置を構成するカーテンエアバッグ各部の内圧の時間変化を示す線図である。 (A)〜(C)のそれぞれは、本発明の実施形態に係るカーテンエアバッグ装置を構成するカーテンエアバッグの非膨張部の変形例を示す側面図である。 本発明の実施形態との比較例に係るカーテンエアバッグ装置を示す車室内から見た側面図である。
本発明の実施形態に係るカーテンエアバッグ装置10について図1〜図4に基づいて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印IN、矢印OUTは、それぞれカーテンエアバッグ装置10が適用された自動車Vの前方向(進行方向)、上方向、車幅方向内側、及び外側を示している。以下、単に前後、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下を示すものとする。
(カーテンエアバッグ装置の全体構成)
図1には、カーテンエアバッグ装置10が適用された自動車Vの車室内から見た側面図が示されている。この図に示される如く、カーテンエアバッグ装置10は、エアバッグとしてのカーテンエアバッグ12を備えている。カーテンエアバッグ12は、車室内側部としてのサイドウインドガラス14、センタピラー(Bピラー)15に沿ってカーテン状に展開するように形成されている。この実施形態では、カーテンエアバッグ12は、前席及び後席の側方に位置する前後のサイドウインドガラス14を覆うように構成されている。
図示は省略するが、カーテンエアバッグ12は、例えばロール折り又は蛇腹折りされて長尺状にされた上で、フロントピラー(Aピラー)16からルーフサイド部18に亘ってリヤピラー20の近傍まで収納されており、後述する所定の場合に図1に示される如く前後のサイドウインドガラス14、センタピラー15に沿って展開して前席、後席の乗員の頭部を保護するようになっている。なお、この実施形態におけるルーフサイド部18は、該ルーフサイド部18とフロントピラー16とセンタピラー15とリヤピラー20とで囲まれた乗降用の開口部としての前後のドアオープニング22、24の上縁を成している。カーテンエアバッグ12は、ルーフサイド部18を成すルーフサイドレールとルーフヘッドライニングとの間に収容されている。
また、カーテンエアバッグ装置10は、カーテンエアバッグ12内にガスを供給するためのガス発生手段としてのインフレータ25を備えている。インフレータ25は、燃焼式又はコールドガス式のものが採用され、作動されることで発生したガスをカーテンエアバッグ12内に供給するようになっている。インフレータ25のガス噴出口は、カーテンエアバッグ12の内部と連通されている。この実施形態では、インフレータ25はルーフサイド部18に配設されている。カーテンエアバッグ12の展開形状及びインフレータ25の配置については、後述する。
以上説明したカーテンエアバッグ12、インフレータ25は、自動車Vの車幅方向両側にそれぞれ設けられている。すなわち、カーテンエアバッグ装置10は、左右一対のカーテンエアバッグ12、インフレータ25を備えて構成されている。さらに、カーテンエアバッグ装置10は、図1に示される如く、側突センサ30及びロールオーバセンサ32のそれぞれと電気的に接続されたエアバッグECU34を備えている。側突センサ30は、自動車Vの側面衝突(の不可避)を予測又は検出してエアバッグECU34に側突検出信号を出力するように構成されている。ロールオーバセンサ32は、自動車Vのロールオーバ(の不可避)を予測又は検出してエアバッグECU34にロールオーバ検出信号(以下、R/O検出信号という)を出力するように構成されている。
エアバッグECU34は、左右のインフレータ25にそれぞれ電気的に接続されており(図1では、一方のインフレータ25との接続のみを示している)、側突検出信号が入力されると、側面衝突側(ニアサイド)のインフレータ25を作動する構成とされている。したがって、自動車Vに側面衝突が生じると、ニアサイドのカーテンエアバッグ12がガス供給を受けて膨張し、展開されるようになっている。また、エアバッグECU34は、R/O検出信号が入力されると、車幅方向両側のインフレータ25を作動する構成とされている。なお、エアバッグECU34は、側面衝突後にR/O検出信号が入力されると、すでに作動されている側面衝突側とは反対側のインフレータ25を作動するようになっている。
以下、カーテンエアバッグ12の具体的な構成を説明する。なお、特に断りのない場合、カーテンエアバッグ12の膨張、展開状態の構成(形状)を説明するものとする。図1に示される如く、カーテンエアバッグ12は、ガス供給通路35と、第1の展開部としての主チャンバ36と、主チャンバ36に連通された前側副チャンバ40と、主チャンバ36に連通された後側副チャンバ42とを備えている。この実施形態では、前側副チャンバ40及び後側副チャンバ42の少なくとも一方が第2の展開部に相当する。
ガス供給通路35は、ルーフサイド部18に沿って前後方向に延びる筒状に展開されるようになっており、前後方向の中間部にインフレータ25がガス供給可能に接続されている。これにより、ガス供給通路35は、インフレータ25からのガスを前後に分配しつつカーテンエアバッグ12の各部に供給する構成とされている。なお、インフレータ25は、センタピラー15やリヤピラー20(CピラーやDピラー)に配設されても良い。
主チャンバ36は、側面衝突に対する頭部保護エリア(図1に示す領域B参照)で膨張、展開されるようになっている。より具体的には、主チャンバ36は、前席用の側面衝突に対する頭部保護エリアBfを含んで膨張展開される前席用展開部としての前側主チャンバ36Fと、後席用の側面衝突に対する頭部保護エリアBrを含んで膨張展開される後席用展開部としての後側主チャンバ36Rと、を含んで構成されている。前側主チャンバ36Fと後側主チャンバ36Rとは、それぞれガス供給通路35を介してインフレータ25からのガスが供給されるように、該ガス供給通路35を通じて互いに連通されている。
前側副チャンバ40は、前側主チャンバ36Fの前方で展開されてカーテンエアバッグ12の前端部分を構成し、ロールオーバの際に前席乗員の頭部を前席の前側で保護するようになっている。前側副チャンバ40は、側面視で、その上端側がフロントピラー16にオーバラップされると共に、その下端側がベルトラインBL下方に位置してサイドドアとしてのフロントサイドドア26の前部にオーバラップされる構成である。
この実施形態では、前側副チャンバ40は、その上部において、カーテンエアバッグ12の絞り流路38を介して、ルーフサイド部18に沿って展開されるガス供給通路35の前端に連通されている。正面断面視である図3に示される如く、前側副チャンバ40は、上下方向に中心軸を有する(縦長の)略筒状に展開されるようになっている。この前側副チャンバ40へは、ガス供給通路35、前側主チャンバ36Fを経由してインフレータ25からのガスが供給されるようになっている。なお、ガス供給通路35内を通したインナチューブ等によって、前側主チャンバ36Fは独立して(並列に)前側副チャンバ40にインフレータ25からのガスを供給する構成としても良い。
ここで、図1に細い実線にて示す領域Aは、ロールオーバ試験(FMVSS226規格)での前席において乗員頭部に相当するインパクタI(図3参照)を当てる試験ポイント(インパクタ打撃点又は打点)を表している。カーテンエアバッグ12では、前側副チャンバ40により、上記ロールオーバ試験における最も前の試験ポイントがカバーされている。なお、上記ロールオーバ試験における前席乗員に対する他の試験ポイントは、前側主チャンバ36Fにてカバーされている。
後側副チャンバ42は、後側主チャンバ36Rの前方で展開されて、該後側主チャンバ36Rと前側主チャンバ36Fの間の部分を構成する。この実施形態では、後側副チャンバ42は、その下端側の一部において、ガス通路44を介して、後側主チャンバ36Rの前下部に連通されている。また、この実施形態における後側副チャンバ42の前端は、前側主チャンバ36Fの後端部とは後述するシーム64にて区画されている。
さらに、後側副チャンバ42は、その上端側がガス供給通路35の下縁部に後述するシーム60を介して連結(接続)されると共に、下端側がリヤサイドドア28にオーバラップして展開されるようになっている。そして、この後側副チャンバ42は、ロールオーバの際に後席乗員の頭部を後席の前側で保護するようになっている。
具体的には、図1に細い実線にて示す領域Cは、ロールオーバ試験(FMVSS226規格)での後席においてインパクタIを当てる試験ポイント(打点)を表している。カーテンエアバッグ12では、後側副チャンバ42により、上記ロールオーバ試験での後席における最も前側の試験ポイントがカバーされている。この最も前側の試験ポイントにおいては、上端がガス供給通路35に連結された後側副チャンバ42の下端側がリヤサイドドア28に係合(当接)することで、ロールオーバ時に乗員頭部の車幅方向外側への変位を抑制する構成とされている。なお、上記ロールオーバ試験における後席乗員に対する最も後側の試験ポイント(図1では中間の試験ポイントについて図示を省略している)は、後側主チャンバ36R及び後側副チャンバ42にてカバーされている。
また、図1に示される如く、カーテンエアバッグ12には、その上縁に沿って複数の取付片46が設けられている。カーテンエアバッグ12の取付片46は、それぞれを貫通したクリップやボルト・ナット等である固定具48によって、車体骨格(フロントピラー16、ルーフサイド部18、リヤピラー20)に固定されている。
以上説明したカーテンエアバッグ12の前端すなわち前側副チャンバ40は、側面視略三角形状の支持布(テンションクロス)50を介してフロントピラー16の下部に支持されている。また、カーテンエアバッグ12の後端すなわち後側主チャンバ36Rは、支持 布52を介してリヤピラー20に支持されている。
また、カーテンエアバッグ12のうち、少なくとも前側副チャンバ40を構成する基布の表面にはシリコンコート等の織り目シール加工が施されており、内圧が保持されやすい構成とされている。この実施形態では、前側副チャンバ40及び後側副チャンバ42を構成する基布の表面にシリコンコートが施されている。
(前側主チャンバの構成)
以上説明したカーテンエアバッグ12を構成する前側主チャンバ36Fは、ベルトラインBLに対する上側で前後方向に延びる筒状に展開されるようになっている。以下、具体的に説明する。
図1及び図2に示される如く、前側主チャンバ36Fは、ルーフサイド部18に沿って延び前側副チャンバ40に至るガス供給通路35の下方に配置されている。前側主チャンバ36Fは、その前後方向の略中間部に位置するガス通路54を通じて、ガス供給通路35からガス供給を受ける構成とされている。ガス通路54の前後においては、ガス供給通路35と前側主チャンバ36Fとは、シーム56、58にて区画され(仕切られ)ている。
後側のシーム56は、ガス供給通路35と後側副チャンバ42とを区画するシーム60、後側主チャンバ36Rと後側副チャンバ42を区画するシーム62、後述するディレイチャンバ42Dと一般部42Gとを区画するシーム63、及び後側副チャンバ42と前側主チャンバ36Fとを区画するシーム64に連続している。一方、前側のシーム58は、前側副チャンバ40と前側主チャンバ36Fとを区画するシーム65の上端及びシーム56の前端との間で、これらシーム65、56と離間して配置されている。すなわち、シーム58は、浮島状に形成(配置)されている。
以上により、前側主チャンバ36Fは、ガス供給通路35すなわちシーム56、58の下方で前後方向に長い筒状に展開される構成とされている。この前側主チャンバ36Fの後端側は、側面視でセンタピラー15にオーバラップするピラーラップ部36FPとされている。なお、前側主チャンバ36FがベルトラインBL上で展開される(前側主チャンバ36Fの下縁がベルトラインBLよりも上側に位置する)のは、側突時に前席シートSfに着座した乗員の側方で展開される図示しないサイドエアバッグに対し、前側主チャンバ36Fが干渉することを避けるためである。ピラーラップ部36FPは、ロールオーバに対する乗員の頭部保護の際にセンタピラー15に係合し、該保護に伴う反力を支持するようになっている。
ここで、カーテンエアバッグ12における無端状とされたシーム58にて囲まれた部分(浮島状の部分)は、主チャンバ36におけるガスが供給されないガス流案内部としての非膨張部68とされている。この実施形態では、非膨張部68は、前後方向に沿った略直線状とされた下縁部68L(の一部)がガス供給通路35の下端よりも下方に突出している。具体的には、図2に示される如く、非膨張部68の下縁部68Lは、ガス供給通路35の下端を成すシーム56から前後方向に沿って前方に沿って延長した延長線Leよりも下方に突出している。
この非膨張部68の後端部68Rは、インフレータ25から噴き出され図2に矢印Fgfに示される如くガス供給通路35により前方に導かれるガス(の一部)を堰き止め、該ガスを(下縁部68Lの後部と共に)矢印Fgdにて示される如く下方に向けて案内する。すなわち、非膨張部68は、ガス通路54の前側に位置し、その後端部68Rにて、インフレータからの矢印Fgf方向に流れるガスを堰き止めて、ガス通路54を通じて前側主チャンバ36Fに案内する構成とされている。この実施形態では、非膨張部68(シーム58)の後端部68R(及び下縁部68Lの後部)がガス通路54の前縁を規定しているものと捉えることができる。
以上説明した非膨張部68の後端部68Rは、側面視で略半円弧状を成している。この実施形態における非膨張部68は、前後方向に沿った長手方向の中間で上下のシーム58が近接されることで、上下方向の幅狭部68Nに対する長手方向の両端に上下方向に広い滴形状の幅広部68Bが形成された如く形成されている。すなわち、非膨張部68における後端部68Rは、後側の幅広部68Bにおける半円弧状の縁部とされている。この実施形態では、幅狭部68Nは、下側に片寄せられて上記の通り略直線状の下縁部68Lを形成している。
また、ガス供給通路35(カーテンエアバッグ12)における非膨張部68の上方部分は、ガス供給を受けて膨張される膨張部70とされている。膨張部70は、前端が前側副チャンバ40(絞り流路38)まで至るガス供給通路35の一部として捉えても良い。この場合、非膨張部68は、その上部(主要部)がガス供給通路35内に位置すると共に、その下部が前側主チャンバ36F側に食い込む構成として捉えられる。
上記の通り幅狭部68Nが下側に片寄せられた非膨張部68は、上向きに開口する略U字状の縁部を有し、該U字状の縁部の内側を含んで膨張部70が形成されている。この膨張部70を含むガス供給通路35は、カーテンエアバッグ12によって乗員の頭部を保護する際に、該保護に伴う反力をルーフサイド部18と係合しつつ支持するようになっている。
(ディレイチャンバの構成)
この実施形態におけるカーテンエアバッグ12は、前側副チャンバ40が遅れ展開部としてのディレイチャンバとして設定されている。前側副チャンバ40は、上記した通り、側面視で、その上端側がフロントピラー16にオーバラップされると共に、その下端側がフロントサイドドア26の前部にオーバラップする構成とされている。
また、カーテンエアバッグ12は、後側副チャンバ42の一部が遅れ展開部としてのディレイチャンバ42Dとして設定されている。具体的には、後側副チャンバ42は、後側主チャンバ36R等と共に展開される一般部42Gとディレイチャンバ42Dとで構成されている。なお、後述する如くディレイチャンバとディレイチャンバ以外の部分との容量比が定められており、この容量比となるようにディレイチャンバ42Dの有無や容量が設定されるようになっている。したがって、後側副チャンバ42は、ディレイチャンバが設定されない構成としても良く、全体がディレイチャンバである構成としても良い。
前側副チャンバ40は、ガス供給通路35(前側主チャンバ36F)との間に絞り流路38が設定されることで、インフレータ25の作動初期におけるガス流入が制限され、主チャンバ36等に対し遅れて展開されるようになっている。換言すれば、絞り流路38は、前側副チャンバ40が主チャンバ36に対し時間的に遅れて膨張、展開されるように、ガス通路54等に対しガスの流動抵抗(圧力損失)が大きくなる構成とされている。このため本実施形態の構成においては、絞り流路38の内径は40mm〜70mmの範囲内(この実施形態では55mm)とされている。
同様にディレイチャンバ42Dは、内径が40mm〜70mm(この実施形態では55mm)とされた絞り流路66を通じて、後側副チャンバ42の一般部42Gからインフレータ25のガスが供給されることで、主チャンバ36及び一般部42Gに対し遅れて展開されるようになっている。
ここで、ディレイチャンバである前側副チャンバ40、ディレイチャンバ42Dを含むカーテンエアバッグ12の展開について、図4を参照しつつ補足する。この図4に示される如く、側突センサ30からの側突信号の入力すなわちインフレータ25が作動された時点t0から略35msec後の時点t1でカーテンエアバッグ12の主チャンバ36及び後側副チャンバ42の一般部42G(以下、主チャンバ36等という場合がある)の展開が完了されるように構成されている。
そして、側面衝突の際には、カーテンエアバッグ12の主チャンバ36による乗員の頭部の保護は、時点t0から略100msec後の時点t2までに終了するようになっている。この時点t2から前側副チャンバ40の膨張が実質的に開始される設定(設計上の狙い)とされている。カーテンエアバッグ装置10では、上記の通り絞り流路38、66の内径を40mm〜70mmの範囲内とすることで、時点t2(時点t0から略100msec経過)後に前側副チャンバ40の膨張が開始される構成(設計)とされている。
したがって、カーテンエアバッグ装置10では、側面衝突の際の主チャンバ36による乗員保護の終了後に、前側副チャンバ40、ディレイチャンバ42Dが膨張、展開される構成とされている。なお、自動車Vのロールオーバに対しては、側面衝突に起因するものは時点t0から略1.5sec(時点t4)〜略6sec(時点t5)の間に発生し、また側面衝突に起因しないものはロールオーバセンサ32によるR/O検出信号の出力(すなわちインフレータ25の作動時点である時点t0)から略1.5sec〜略6secの間に、カーテンエアバッグ12による保護が要求される。
そして、上記したロールオーバに対する乗員頭部の保護のために、時点t0から時点t5まで間、カーテンエアバッグ12は、その内圧が所要の圧力(例えば25kPa)以上の内圧に保持される構成とされている。また、カーテンエアバッグ12は、側面衝突に対する乗員の保護のために、時点t0から時点t2まで間、主チャンバ36の内圧が別途所要の内圧(例えば40kPa)以上となるように構成されている。このように要求期間に所要の内圧が維持される構成は、ディレイチャンバである前側副チャンバ40の容量及びディレイチャンバ42Dの容量の和の容量Vdと、主チャンバ36等の容量Vgとの容量比の設定によって達成されている。
具体的には、カーテンエアバッグ12は、Vd:Vgが1:4〜1:5の範囲内となる設定とされている。換言すれば、カーテンエアバッグ12の総容量Vt(=Vd+Vg)に対するディレイチャンバの容量比Rv(=Vd/Vt)が、1/6以上1/5以下の範囲内となる設定とされている。この実施形態では、Vd:Vg=1:4、Rv=1/5とされている。
この容量比について、図4を参照しつつ以下に説明する。なお、図4は、カーテンエアバッグ12の内圧の時間変化を模式的に示したものであり、実際の内圧変化を示すものではない。
上記した通り、側面衝突の際(時点t0〜時点t2)における乗員の頭部保護のためには、主チャンバ36、後側副チャンバ42の一般部42Gの容量Vgに対して例えば40kPa以上のバッグ内圧(P0)が要求される。一方、ロールオーバの際における乗員の頭部保護のためには、カーテンエアバッグ12の総容量に対して例えば25kPa以上のバッグ内圧(P2)が要求される。
ここで、図4に示される如く、時点tから時点t4までの時間経過に伴ってカーテンエアバッグ12の内圧が略20%低下することを考慮すると、該低下前(時点t)におけるカーテンエアバッグ12の総容量に対する内圧(P1)は、25kPaの125%の31.25kPa以上であることが要求される。また、時点tではカーテンエアバッグ12の容量が上記容量Vgから容量Vdの分だけ増すことを考慮すると、
P1 = P0×Vg/(Vg+Vd) = P0×Vg/Vt
となる。
したがって、P1=31.25kPa、P0=40kPaとすると、
Vg/Vt = P1/P0 ≒ 0.8
となり、Vt:Vd:Vg≒5:1:4(Vd/Vg≒1/4)となる。また、ロールオーバの際の内圧Pを25kPaよりも若干大きく設定する場合、Vd/Vtは小さくなる。例えばP=27kPaとする場合、Vt:Vd:V≒6:1:5となる。
これにより、カーテンエアバッグ装置10では、単一のインフレータ25からのガス供給によって、時点t0〜t2の期間では例えば40kPaで主チャンバ36が展開され、時点t〜t5の期間では例えば25kPa以上の内圧でカーテンエアバッグ12全体が展開される構成となっている。
次に、実施形態の作用を説明する。
上記構成のカーテンエアバッグ装置10では、適用された自動車Vに側面衝突が生じた場合、側突センサ30から側突検出信号を受けたエアバッグECU34は、側面衝突が生じた側のインフレータ25を作動させる(時点t0)。これにより、カーテンエアバッグ12がインフレータ25からガス供給を受けて膨張され、該カーテンエアバッグ12の主チャンバ36、すなわち前側主チャンバ36F、後側主チャンバ36Rが展開される(時点t1)。これにより、側面衝突側の前席乗員は、頭部が前側主チャンバ36Fにて保護され、側面衝突側の後席乗員は頭部が後側主チャンバ36Rにて保護される。この側面衝突に対する保護は、時点t2までに完了する。
また、側面衝突に続いて自動車Vにロールオーバが生じた場合には、ロールオーバセンサ32からR/O検出信号を受けたエアバッグECU34は、反側突側のインフレータ25を作動させる。一方、側面衝突とは独立して自動車Vにロールオーバが生じた場合には、ロールオーバセンサ32からR/O検出信号を受けたエアバッグECU34は、左右両側のインフレータ25を作動させる。これらにより、車幅方向の両側でカーテンエアバッグ12が展開され、乗員の頭部がロールオーバに対し保護される(時点t4〜t5)。なお、ディレイチャンバである前側副チャンバ40、ディレイチャンバ42Dは、インフレータ25の作動(時点t0)から時点t3までに展開が完了されている。
ロールオーバの際に前席乗員の頭部が前側副チャンバ40にて保護される場合、上端側がフロントピラー16にオーバラップすると共に下端側がフロントサイドドア26にオーバラップする前側副チャンバ40は、上下端をフロントピラー16、フロントサイドドア26に係合(当接)させつつ前席乗員の頭部(インパクタI)の車幅方向外側への変位を抑制する(図3の想像線参照)。
このカーテンエアバッグ装置10では、前側主チャンバ36Fが後端側にピラーラップ部36FPを有する前後方向に長い筒状を成しているため、ロールオーバの際に前席乗員の頭部の車幅方向外側への移動が効果的に抑制される。すなわち、前席乗員がロールオーバに対し良好に保護される。特に、前側主チャンバ36Fは、ガス通路54の前後において前後方向に沿った直線状のシーム56、58によってガス供給通路35と区画されているので、前後方向の各部において略一様な断面形状とされている。このため、前側主チャンバ36Fは、前後に折れることが抑制され、前後方向の各部(打点A2〜A4を含む各部)で良好な乗員保護性能を発揮する。
また、カーテンエアバッグ装置10では、前側副チャンバ40が上下方向に長い筒状を成しているため、該前側副チャンバ40がフロントピラー16及びフロントサイドドア26に係合されつつ、ロールオーバの際に車室前端側(打点A1を含む部分)で前席乗員の車幅方向外向きの移動が効果的に抑制される。
そして、カーテンエアバッグ装置10では、前側副チャンバ40、後側副チャンバ42のディレイチャンバ42Dがディレイチャンバとされているので、側面衝突の際に主チャンバ36を短時間で膨張、展開させることができる。すなわち、図4に二点鎖線にて示される如く、ディレイチャンバが設定されていない第1比較例では、容量Vtのカーテンエアバッグ全体として展開される必要があるので、その展開完了がカーテンエアバッグ12の主チャンバ36(容量Vg)の展開完了時点に対しΔtだけ遅れる。
Δt =(Vt/Vg−1) × t1
さらに、図4に示される如く、第1比較例では、側面衝突に対する保護時に内圧P0を得ることができない。これらにより、第1比較例では、インフレータ25よりも大容量のインフレータが要求されることとなる。
これに対してカーテンエアバッグ装置10では、上記の通り前側副チャンバ40、ディレイチャンバ42Dが設定されているので、相対的に小容量のインフレータ25にて、側突時の前側主チャンバ36Fの所要内圧P0での早期展開完了が果たされる。しかも、前側副チャンバ40及びディレイチャンバ42Dの容量Vdと、主チャンバ36等の容量Vgとの容量比Rvが1:4とされているため、ロールオーバに対する保護の際に要求される所要内圧P2が時点t4〜t5において得られる。
ここで、カーテンエアバッグ装置10では、カーテンエアバッグ12に非膨張部68が設定されている。このため、該カーテンエアバッグ12の展開初期において、ガス供給通路35によって矢印Fgf方向に導かれたガスが非膨張部68によって堰き止められ、矢印Fgd方向に沿って前側主チャンバ36Fに向けて案内される。非膨張部68は、主に後端部68Rにおいて矢印Fgf方向に導かれたガスを堰きとめ、該後端部68R及び下縁部68Lの後部においてガスを矢印Fgd方向に沿って前側主チャンバ36Fに向けて案内する。このため、カーテンエアバッグ装置10では、例えば非膨張部68を有せずガス供給通路35から前側主チャンバ36Fに直接的にガスが供給される構成と比べて、前側主チャンバ36Fに供給されるガスの流速が低く抑えられる。このように、本実施形態に係るカーテンエアバッグ装置10では、カーテンエアバッグ12が前側主チャンバ36F及び前側副チャンバ40を含む構成において、前側主チャンバ36Fの展開過程で車両下方に向かうガス流速を抑えることができる。
この点につき補足すると、カーテンエアバッグ12がロールオーバに対する保護用の前側副チャンバ40を備えるカーテンエアバッグ装置10では、側突用のカーテンエアバッグ(第2比較例)と比べてカーテンエアバッグ12の容量が大きい。この容量が大きいカーテンエアバッグ12を側面衝突時に短時間で展開させる(早期に展開完了させる)ために、インフレータ25の容量が大きく、第2比較例と比べて展開初期にガスの下向きの流速が速くなり易い。このガス流速を抑えるために、前側主チャンバ36Fへのガス流入部でガス流を拡散させること(図6の矢印Fd参照)が考えられる。図6には、この考えをロールオーバに対する保護用の前側副チャンバ40を備えるカーテンエアバッグ100に適用した例である第3比較例が示されている。この第3比較例に係るカーテンエアバッグ100では、シーム56に対応するシーム102の前部102Fを下向きに傾斜させて前側主チャンバ36Fへのガス入口104をテーパ状に形成している。このため、シーム102が前側主チャンバ36Fの前後方向中間部に食い込むこととなるので、前側主チャンバ36Fは前後に折れやすい構造となる。したがって、第3比較例では、ピラーラップ部36FPをセンタピラー15に係合させてロールオーバに対する乗員保護時の反力を十分に支持させることが困難となる。このように、サイドエアバッグとの干渉防止のためのベルトラインBLよりも上側で展開される主チャンバ36にてロールオーバに対する乗員保護を果たす構成においては、前側主チャンバ36Fに供給されるガス流を拡散させる構成を採り難い。
これらに対してカーテンエアバッグ装置10では、上記の通り非膨張部68にてガス流を堰き止めてから前側主チャンバ36F側に案内することで、前側主チャンバ36Fに供給されるガスの流速が低く抑えられる。このため、仮に前席シートSfの乗員が非正規着座位置(OOP)に位置する状態でカーテンエアバッグ12の展開が開始され、該乗員頭部に展開過程のカーテンエアバッグ12(前側主チャンバ36F)が当たった場合でも、該カーテンエアバッグ12から乗員頭部に作用する荷重(ピーク)が規定値よりも低く抑えられる。なお、後席においては、後側主チャンバ36R及び後側副チャンバ42に分配されるガスの量が前席用の前側主チャンバ36F、前側副チャンバ40への分配量と比べて少ないので、展開過程の後側主チャンバ36RがOOP乗員の頭部に当たった場合の荷重が規定値よりも低い。
特に、前側副チャンバ40がディレイチャンバとされたカーテンエアバッグ12では、展開初期には前側副チャンバ40へのガス流が抑えられるので、大容量のインフレータ25からのガスが主に主チャンバ36に供給されることとなる。この場合、上記した展開初期における前側主チャンバ36Fへ供給されるガスの流速は、前側副チャンバ40がディレイチャンバではない場合と比べて一層速くなりやすい。このように前側副チャンバ40がディレイチャンバとされたカーテンエアバッグ12を備えた構成において、カーテンエアバッグ装置10では、上記構成の非膨張部68を設けることで、主チャンバ36へ供給されるガスの流速を効果的に抑えることができる。
また、カーテンエアバッグ装置10では、ガス供給通路35からのガス流を堰き止めて前側主チャンバ36F側に案内するガス流案内部が非膨張部68として形成されている。このため、カーテンエアバッグ12の全体としての容量を抑えながら、ガス流案内部を設けて上記の効果を得ることができる。また、ガス流案内部として非膨張部68を採用することで、前側主チャンバ36Fの展開厚さが規制される(抑制される)。
さらに、非膨張部68の後端部68Rが円弧状を成しているため、該非膨張部68によるガス流の堰き止めに伴い生じる応力集中を抑制することができる。
またさらに、非膨張部68の上方には膨張部70が配置されているので、ロールオーバに対する乗員の頭部保護の際には、膨張部70及びガス供給通路35がルーフサイド部18に係合して該保護に伴う反力を支持する。このため、非膨張部68の上方でルーフサイド部18に係合する部分を有しない第4比較例と比較して、ロールオーバに対する乗員頭部の保護性能が向上する。すなわち、ガス流案内部として非膨張部68を形成した構成において、カーテンエアバッグ12におけるルーフサイド部18と係合(反力を支持)する部分の前後長を長く確保することができ、ロールオーバに対する乗員頭部の保護性能の向上に寄与する。特に、幅狭部68Nが下縁部68Lに沿って形成された非膨張部68では、後述する図5(A)〜図5(C)に示される比較例と比較して、非膨張部68の上方で大径の膨張部70が展開される構成が得られる。すなわち、非膨張部68の上記形状によって、半円弧状の後端部68R及びガス流の案内機能を果たす下縁部68Lの上下方向の位置に影響を受けることなく、前後の幅広部68B間に大径の膨張部70を配置することができる。なお、この実施形態では、図2に矢印Fgsにて示される如く、膨張部70は前方(絞り流路38側)へ向かうガスの流路としても機能する。
なお、上記した実施形態では、非膨張部68が上向きに開口する略U字状の縁部を有する例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、図5(A)〜図5(C)に示される如き変形例に係る構成としても良い。図5(A)に示す非膨張部72は、一対の幅広部72B間に幅狭部72Nが位置する構成であり、非膨張部68を上下逆さまにした如く形成されている。図5(B)に示される非膨張部74は、一対の幅広部74B間に幅狭部74Nが位置する構成であり、略上下対称に形成されている。図5(C)に示される非膨張部76は、半円弧状に丸められた両端を除き略等幅の長円状に形成されている。これら何れの非膨張部72、74、76においても、ガス流を堰き止める後端部72R、74R、76Rが略半円弧状に形成されている。
また、上記した実施形態及び変形例では、ガス流案内部が非膨張部68、72、74、76である例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ガス通路54に対する前側のガス供給通路35内で張力により展開される仕切り布(テザー)を、矢印Fgf方向のガス流を堰き止めて矢印Fgd方向に案内するガス流案内部としても良い。
さらに、上記した各実施形態では、カーテンエアバッグ12にディレイチャンバが設定された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えばディレイチャンバが設定されない構成としても良い。すなわち、絞り流路38に代えて70mmを超えるガス通路を通じてガス供給通路35又は前側主チャンバ36Fから前側副チャンバ40にガスが供給されるようにすることで、該前側副チャンバ40が主チャンバ36と同じタイミングで展開される構成としても良い。
またさらに、上記した実施形態では、後席及びリヤサイドドア28を備えた自動車Vに本発明が適用された例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、リヤサイドドア28を備えない2ドア自動車、後席を備えない2座の自動車、3列以上の座席を有する自動車等に本発明を適用することが可能である。
さらに、上記した実施形態では、前側副チャンバ40がロール折り等されてフロントピラー16内に収納された例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ロール折り等された前側副チャンバ40を主チャンバ36の前端側に折り返して該主チャンバ36と共にルーフサイド部18内に収納しても良く、ロール折り等された前側副チャンバ40をルーフ前縁に沿ってルーフ内に配置しても良い。すなわち、本発明におけるエアバッグは、全体としてルーフサイド部18に収納される構成には限られず、少なくとも主チャンバ36がルーフサイド部18に収納される構成であれば良い。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で各種変形して実施可能であることは言うまでもない。
10 カーテンエアバッグ装置
12 カーテンエアバッグ(エアバッグ)
18 ルーフサイド部(開口部の上縁部)
22、24 ドアオープニング(乗降用の開口部)
25 インフレータ
35 ガス供給通路
36 主チャンバ(第1の展開部)
36F 前側主チャンバ(前席用展開部)
40 前側副チャンバ(第2の展開部)
42 後側副チャンバ(第2の展開部)
68 非膨張部(ガス流案内部)
70 膨張部
72、74、76 非膨張部(ガス流案内部)
BL ベルトライン

Claims (4)

  1. 車体における乗降用の開口部の上縁部に折り畳み状態で収納され、インフレータからガス供給を受けて膨張し、下方に向けてカーテン状に展開されるエアバッグが、
    車両の側面衝突の際及び車両のロールオーバの際に、前記開口部の上縁部に沿って車両前後方向に長手の筒状に展開され、前記インフレータからのガスの少なくとも一部を車両前方に導くガス供給通路と、
    車両の側面衝突の際及び車両のロールオーバの際に前記ガス供給通路からガスの供給を受けて、前記ガス供給通路に対する車両下方でかつベルトラインの上側で、車両下方に向けて展開される第1の展開部と、
    少なくとも車両のロールオーバの際に前記インフレータからのガス供給を受けて、前記第1の展開部に対する車両前方で、下端が前記ベルトラインよりも下方に至るように展開される第2の展開部と、
    前記エアバッグにおけるガス供給により膨張されない非膨張部とされ、前記ガス供給通路と前記第1の展開部との連通部位に対する車両前方で、下端側が前記ガス供給通路の車両下端から車両前後方向に沿って延びる仮想線よりも車両下方に突出するように前記第1の展開部の車両上方に配置され、該ガス供給通路により車両前方に向けて導かれるガスを堰き止めて、該ガスを上下方向に沿って前記第1の展開部側に案内するガス流案内部と、
    を含んで構成されているカーテンエアバッグ装置。
  2. 前記第1の展開部は、車両後端側が側面視でセンタピラーとオーバラップするように、車両前席の乗員の側方でかつ前記ベルトラインの上側で車両前後方向に延びる筒状に展開される前席用展開部を含んで構成されている請求項1記載のカーテンエアバッグ装置。
  3. 前記非膨張部おける前記ガス供給通路側の縁部は、側面視で半円弧状を成している請求項1又は請求項2記載のカーテンエアバッグ装置。
  4. 前記エアバッグは、ガス供給を受けて、前記非膨張部に対する車両上方でかつ前記ガス供給通路と前記第1の展開部との連通部位の前方で、該ガス供給通路と共に側面視で前記開口部の上縁部とオーバラップするように膨張する膨張部をさらに含んで構成されている請求項1〜請求項3の何れか1項記載のカーテンエアバッグ装置。
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