JP4958681B2 - 電気掃除機 - Google Patents

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本発明は、オゾンによって掃除機内の脱臭及び除菌を実行し、掃除機内部をクリーンに保つ機能を有する電気掃除機に関するものである。
近年、衛生上の観点から、掃除機内部をクリーン(清潔)に維持することが電気掃除機に求められている。一般的に、電気掃除機を複数回使用してから、集塵部(紙パック)に蓄積された塵埃等のゴミを廃棄することが多い。したがって、集塵部にゴミが長期間蓄積されることになる。そのために、ゴミに含まれている臭気成分及び雑菌が掃除機内部で繁殖し、掃除機内の衛生性が損なわれることになってしまう。また、電気掃除機の起動時に、電気掃除機内部の臭気成分及び雑菌が排気流とともに室内等に排出されることになり、ユーザに不快感を与えることになってしまう。
このようなことを低減するために、電気掃除機にオゾン発生手段を設け、簡単な操作でオゾンを発生させることにより、脱臭機能及び除菌機能等の技術を備えるようにした電気掃除機が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。オゾン(O3 )は、非常に不安定で、酸素原子の一つを他の物質に与え、安定した酸素分子(O2 )になろうとする特性を有している。つまり、オゾンは、強い酸化力を有しているのである。特許文献1に記載の電気掃除機は、オゾンの酸化力を利用することによって、掃除機内部の脱臭及び殺菌等を行なうようにしたものである。
特開平7−124077号公報(第3頁、第1図)
特許文献1に記載の電気掃除機は、オゾンを空気中で反応させることによる脱臭効果を狙ったものである。この場合、ユーザが鼻で感知できるほどの脱臭効果を得るためには、オゾンを高濃度及び長時間で発生させる必要がある。高濃度のオゾンは、その酸化力の強さから掃除機の構成部材の強度を著しく衰えさせてしまう。また、オゾンそのものが特有の臭気を有しており、オゾンが掃除機外部に漏洩した際に、ユーザに不快感を与えることになってしまう。このような電気掃除機においては、掃除機内部で発生させるオゾンの量を抑制する必要がある。
しかしながら、特許文献1に記載の電気掃除機に代表されるように、掃除機内部で発生させるオゾンの量を抑制するための具体的な制御が考慮されていなかった。すなわち、オゾン発生量、オゾンの発生を継続する時間及びオゾンを発生させるタイミングについての具体的な制御が考慮されておらず、電気掃除機を実際に使用する際に、掃除機外へオゾンが漏洩してしまったり、掃除機内部における臭気の脱臭が不十分であったり、ユーザに不快感を与えるとともに使い勝手を損なってしまったりといった課題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、オゾン発生量、オゾンの発生を継続する時間及びオゾンを発生させるタイミングを適切に制御し、掃除機外部へのオゾン漏洩を抑制しつつ、安定した脱臭効果を得ることができ、かつユーザの使い勝手を損なわないようにした電気掃除機を提供することを目的とする。
本発明に係る電気掃除機は、吸引動力部と、前記吸引動力部によって吸い込まれる空気を導通させる通風路と、前記通風路に配置され、前記空気とともに吸い込まれた塵埃を捕集する集塵部と、前記通風路の入口と前記集塵部との間に配置され、コロナ放電方式によりオゾンを発生するオゾン発生部と、前記オゾン発生部を前記通風路外に取り付けるオゾン発生部保持体と、入力した電圧を昇圧し、昇圧した電圧を前記オゾン発生部に印加する昇圧回路と、前記昇圧回路を制御し、前記オゾン発生部に供給される電圧又は電流を調整することで前記オゾン発生部から発生させるオゾンの発生量を調整するオゾン発生制御機構と、を備え、前記オゾン発生制御機構は、前記吸引動力部の停止時に前記オゾン発生部保持体内部に充填されていたオゾンを拡散させ、前記吸引動力部が停止され、前記オゾン発生部保持体内の酸素減少によってオゾン濃度が低下したときに前記オゾン発生部からのオゾン発生を停止させることを特徴とする。
本発明に係る電気掃除機によれば、オゾン発生制御機構を設けることによって、オゾン発生量、オゾンの発生を継続する時間及びオゾンを発生させるタイミングを適切に制御し、掃除機外部へのオゾン漏洩を抑制しつつ、安定した脱臭効果を得ることができ、かつユーザの使い勝手を損なわないようにできる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る電気掃除機100の概略構成を示す斜視図である。図1に基づいて、電気掃除機100の概略構成について説明する。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。電気掃除機100は、塵埃等のゴミを吸引する吸込口体24をホース21を介して掃除機外装1に接続し、吸引したゴミを紙パック等(図7参照)が収容されている集塵部4に捕集し、ゴミを捕集した後の空気を掃除機外装1から排気するものである。
図1に示すように、電気掃除機100は、掃除機外装1と、掃除機外装1の前面に設けられた吸引口接続部2に着脱自在に装着されるホースユニット20とで構成されている。ホースユニット20は、吸引口接続部2に接続されるホース21と、先端側に設けられたハンドル部22と、ハンドル部22の先端側に接続されるパイプ23と、パイプ23の先端に接続される吸込口体24とで構成されている。吸込口体24から吸い込まれた塵埃等のゴミを含む空気は、パイプ23及びホース21を通過し、掃除機外装1へと吸い込まれるようになっている。また、ハンドル部22には、電源操作部25が設けられている。
この電源操作部25には、ユーザからの指示を受け付ける動作スイッチ26が設けられており、動作スイッチ26が操作されることによって、電気掃除機100の動作が開始・終了するようになっている。電気掃除機100内部におけるオゾンの発生は、この動作スイッチ26のON/OFFと連動することで制御されている。つまり、動作スイッチ26をON/OFFすることによって、後述するオゾン発生部保持体3に収納されているオゾン発生部6に供給される直流の高電圧を印加したりしなかったりしてオゾンの発生が制御されているのである。
図2は、掃除機外装1の内部構成の一例を説明するための概略図である。図3は、電気掃除機100の掃除機外装1を上面から見た状態を示す平面図である。図2及び図3に基づいて、掃除機外装1の内部構成の一例について説明する。なお、図3では、掃除機外装1内の空気の流れを矢印で表している。掃除機外装1には、2つの開口部が開口面を地面と略垂直となるように形成されている。この開口部のうち前面側に形成されているものが吸引口接続部2であり、背面側に形成されているものが排気口31である。
吸引口接続部2は、空気の進入口となるものである。この吸引口接続部2には、取付具等を用いてホースユニット20が接続され、このホースユニット20を介して空気が吸い込まれ、掃除機外装1の内部に侵入するようになっている。排気口31は、掃除機外装1内部の空気の出口となるものである。つまり、排気口31は、掃除機外装1内にゴミとともに吸い込まれ、ゴミが除去された後の空気を掃除機外装1の外部に排出するものである。なお、吸引口接続部2及び排気口31の形成位置を特に限定するものではなく、掃除機外装1の形状に応じて形成位置を決定すればよい。
掃除機外装1には、オゾン発生部6がオゾン発生部保持体3によって取り付けられている(図2参照)。このオゾン発生部6は、オゾン発生部保持体3の内部に位置し、吸引動力部5の駆動時に通風路32内の吸引風の主流を通気させずに、負圧となるように設置されているものとする。オゾン発生部保持体3は、吸引口接続部2の開口面と略垂直な開口面を有している。なお、オゾン発生部6からのオゾンの発生については、図6で説明するものとする。
また、掃除機外装1内部には、集塵部4及び吸引動力部5が搭載されている。集塵部4は、2つの開口部を有し、一方の開口部の開口面がオゾン発生部保持体3と略垂直に位置し、他方の開口部の開口面がその対面に位置し、内部に紙パック等を収容可能になっており、掃除機外装1から脱着自在な構成となっている。吸引動力部5は、モータ等で構成されており、掃除機外装1内に空気を吸い込むための動力源となるものである。この吸引動力部5は、集塵部4のオゾン発生部保持体3と略垂直に位置している開口部の対面に位置している開口部側に設置されている。また、吸引動力部5及びオゾン発生部6は、同一の電源(たとえば、家庭用電源等)から供給された電力により駆動するように設計されているものとする。
掃除機外装1内部には、吸引口接続部2から吸い込まれた空気(吸引風)の通風路32が形成されている。この通風路32は、吸引口接続部2、オゾン発生部保持体3及び集塵部4が順に風上側から風下側に配置することで形成されており、吸引動力部5の動作によって吸引風が流れる風路となっている。通風路32には、この通風路32以外に分岐路を設けてもよいが、吸引動力部5の吸引力に与える影響が軽微、圧力損失を大きくしないように構成されていることが望ましい。つまり、通風路32に金属メッシュ等の圧損体を備えたり、吸引風を循環させたりすることがあり、また、吸引動力部5の起動時に負圧となり吸引風が通気しづらかったり、通気しなかったりすることがあるため、通風路32を吸引動力部5の吸引力に与える影響が軽微な構成とすることが望ましいのである。
なお、掃除機外装1には、閉じることによってオゾン発生部保持体3、集塵部4、吸引動力部5を覆うことができる開閉自在の蓋体(図示省略)が取り付けられるようになっている。また、金属メッシュを備える場合には、その金属メッシュに抗菌加工、妨カビ加工又は防臭加工等のうち少なくとも1つ以上を施しておけば、掃除機外装1内部の衛生面を更に向上できる。また、金属メッシュを通過してしまうような微細な塵埃(細塵)を捕集するためのフィルタ等を備えるようにしてもよい。
図4は、電気掃除機100の電気的な構成を示す概略ブロック図である。図4に基づいて、電気掃除機100の電気的な構成、特にオゾン発生制御機構27の機能について説明する。オゾン発生制御機構27は、電気掃除機100内におけるオゾンの発生を制御する機能を有している。具体的には、オゾン発生部6を昇圧回路28を介して制御し、オゾンの発生量を調節しているのである。昇圧回路28は、入力電圧を昇圧し、昇圧した電圧をオゾン発生部6に印加する機能を有しており、オゾン発生制御機構27によって電圧値が決定され、高電圧が出力されるようになっている。
また、上述したように、電気掃除機100内部におけるオゾンの発生は、動作スイッチ26のON/OFFと連動することで制御されている。つまり、動作スイッチ26のON/OFF情報がオゾン発生制御機構27に入力されることで、オゾン発生制御機構27は、オゾン発生部6からオゾンの発生を開始/終了させるのである。このオゾン発生制御機構27は、たとえばマイクロコンピュータ等で構成するとよい。また、図4に図示していないが、後述するような温度検出手段や、湿度検出手段、オゾンセンサ等の検知情報もオゾン発生制御機構27に送られるようになっている。
すなわち、オゾン発生制御機構27は、動作スイッチ26のON/OFFと連動してオゾンの発生を開始/終了するとともに、温度検出手段や、湿度検出手段、オゾンセンサ等からの情報に基づいて、オゾン濃度を一定の範囲内(0.1ppm/min以上)で維持し、オゾン濃度の安定化を図っているのである。なお、オゾン発生制御機構27が、電気掃除機100の全体を統括制御するようにしてもよい。つまり、電源操作部25へのモニタ表示や、吸引動力部5のモータ回転数等をユーザの指示に応じて制御するようにしておくとよい。
図5は、オゾン発生部6及びオゾン発生部保持体3を前面側からみた状態を拡大して示す前面図である。図5に基づいて、オゾン発生部6及びオゾン発生部保持体3について詳細に説明する。オゾン発生部6は、上述したようにオゾン発生部保持体3の内部に納められた形で収納される。そして、オゾン発生部6は、オゾン発生部保持体3に設けられている突起部3a等により固定される。オゾン発生部6から発生されたオゾンは、オゾン発生部保持体3内部に形成されているオゾン流入経路7を導通し、オゾン通気口8から通風路32へと拡散する。
このオゾン通気口8は、オゾン発生部保持体3と通風路32とが連通するように形成されている。また、オゾン通気口8は、開口面が地面(水平面)に対し所定の角度を有し、集塵部4の方向へ向いている。つまり、オゾン発生部保持体3は、集塵部吸引口12を介して集塵部4と連通するように形成されている(図7参照)。このような構成とすることで、オゾン通気口8と集塵部4との間に圧損体を存在させないようにでき、オゾン発生部6から集塵部4までの間でオゾンの拡散が妨げられることがない。このとき、オゾン通気口8は、2個以上の貫通孔で形成したり、メッシュを設けたりすることが望ましい。なお、オゾン流入経路7は、チューブ等を用いて構成してもよい。
図6は、オゾン発生部6の概略構成を示す概略構成図である。図6に基づいて、オゾン発生部6からオゾンを発生させる仕組みについて説明する。オゾン発生部6は、針状突起電極9と接地電極10とで構成されており、針状突起電極9と接地電極10との間に高電圧を印加し、コロナ放電を発生させて、この放電エネルギーによって空気中の酸素の一部をオゾンに変え、オゾンを発生させるようになっている。オゾン発生部6は、高電圧が印加されるため、不具合時に熱を発生することがある。そのため、オゾン発生部6が取り付けられるオゾン発生部保持体3の構成素材は、難燃性を備えていることが望ましい。
ここでは、オゾン発生部6にコロナ放電方式を採用し、オゾンを発生させる場合を例に説明したが、これに限定するものではない。たとえば、オゾン発生部6に沿面放電方式やバリア放電方式を採用し、オゾンを発生させるようにしてもよく、電気掃除機100の能力や製造コスト等によって決定するとよい。また、オゾン発生部6の形状も特に限定するものではなく、オゾン発生部保持体3の形状や大きさ、採用したオゾンを発生させる方式等によって決定するとよい。
図7は、集塵部4を拡大して示す側面図である。図7に基づいて、集塵部4について詳細に説明する。図7に示すように、集塵部4は、開閉扉11、集塵部吸引口12、紙パック13、フィルタ14及び集塵部排気口15で構成されており、順に空気が流れるようになっている。開閉扉11は、開閉することによって、集塵部4の内部と外部を連通させたり、遮断したりするものである。集塵部4が取り外されたとき、開閉扉11は、閉じられた状態となり、集塵部4に堆積しているゴミ及び内部に拡散したオゾンの漏洩を抑止する。一方、集塵部4が取り付けられたとき、つまり電気掃除機100へ接続されたとき、開閉扉11は、開いた状態となり、集塵部吸引口12を介して集塵部4とオゾン発生部保持体3とが接続される。
集塵部吸引口12は、集塵部4へ流入する空気の入口となるものであり、開閉扉11によって開放されたり、遮断されたりする。紙パック13は、集塵部4内部に着脱可能となっており、吸引したゴミを蓄積するものである。フィルタ14は、活性炭、ゼオライト等の脱臭材が添着された不織布、コルゲート、ハニカム等の形状を有した脱臭フィルタ、又は、高捕集効率を有する濾材、たとえば高分子濾材や、HEPA(High Efficiency Particulate Air)濾材、ULPA(Ultra Low Penetoration Air)濾材等をプリーツ状に折ったプリーツフィルタ等で構成されており、紙パック13の下流側に配置され、紙パック13を通過してしまうような細塵を捕集するものである。
集塵部排気口15は、吸引動力部側と接続され、集塵部4から流出する空気の出口となるものである。フィルタ14及び集塵部排気口15が保持される部分を蓋となるようにしておき、集塵部4の電気掃除機100からの着脱に応じて開閉可能としておくとよい。なお、この蓋を開くことで、紙パック13を交換できるようにしておくとよい。電気掃除機100の起動時においては、電気掃除機100の内部に吸引された吸引風は、集塵部吸引口12、紙パック13、フィルタ14、集塵部排気口15を順に通過し、吸引動力部5へと導かれるようになっている。
図8は、紙パック13を側面から見た状態を拡大して示す縦断面図である。図8に基づいて、紙パック13の具体的な構成について説明する。図8に示すように、紙パック13は、外装紙16と、臭気吸着部17とで構成されている。外装紙16は、紙パック13の外郭を構成するものである。臭気吸着部17は、その内部に蓄積されるゴミの塵壊から発生する臭気及びオゾンの臭気を吸着するものであり、紙パック13の最内層を構成することが望ましい。また、臭気吸着部17には、活性炭及び酸化マンガン(触媒)のうち少なくとも1つを備えることが望ましい。
なお、外装紙16と臭気吸着部17との間に1枚以上の層を更に形成し、紙パック13を3層以上の構造としてもよい。このような場合でも、臭気吸着部17は紙パック13の最内層を構成することが望ましい。また、外装紙16と臭気吸着部17とは、一体として構成されていてもよく、別体として構成されていてもよい。外装紙16と臭気吸着部とを別体として構成する場合においては、臭気吸着部17を紙パック13の最内層に設けなくてもよく、フィルタ14で臭気吸着部17の代わりをしてもよい。ただし、この場合には、フィルタ14に脱臭機能を設ける必要がある。
紙パック13は、図8に示す形状に限定するものではなく、電気掃除機100に対応した形状であればよい。また、紙パック13を必ずしも設けなくてもよく、電気掃除機100に対応させて設置を決定すればよい。ただし、紙パック13を設けない場合や、図8で示す形状とは異なる形状の紙パック13を設ける場合には、フィルタ14で紙パック13の代わりを果たすようにするとよい。この場合には、集塵性能を備えたフィルタ14を用いるものとする。
次に、電気掃除機100の動作について説明する。電気掃除機100では、吸引動力部5の起動時に、吸引風がホースユニット20、吸引口接続部2、オゾン発生部保持体3、集塵部4を順に導通し、吸引風に含まれるゴミが集塵部4に内包されている紙パック13に遮られ、吸引風と分離され、紙パック13内に蓄積される。集塵部4内の紙パック13に蓄積されたゴミからは、不快臭気が発生する。吸引動力部5が稼働していない状態において、不快臭気成分により、集塵部4とそれ以外の電気掃除機100の内部空間には、濃度勾配が生じ、濃度平衡となるよう電気掃除機100の内部を不快臭気成分が滞留することになる。
電気掃除機100の内部に滞留した不快臭気は、吸引動力部5を再稼動させた際に、排気臭となって電気掃除機100の外部に放出され、ユーザに不快感を与える原因となる。これに対し、この実施の形態1に係る電気掃除機100では、吸引口接続部2と集塵部4との間にオゾン発生部6を設けるとともに、ゴミと直接接する位置に臭気吸着部17を有する紙パック13を設けている。また、吸引動力部5の動作と同時にオゾンを発生させることで、オゾン発生部保持体3内部にオゾンを予め満たしておく。そして、吸引動力部5の停止時にもオゾンの発生を継続させることで、集塵部4中へオゾンを導き、集塵部4内の不快臭を酸化する。
一般的には、脱臭にはその接触確率から、臭気濃度及びオゾン濃度が共に高い状態であることが必要であるとされる。電気掃除機100の機内に蓄積される塵埃臭気成分は、主として電気掃除機100の停止時、その中でも特に電気掃除機100の起動直後であって、電気掃除機100内部の温度が吸引動力部5の廃熱により上昇しているときに多く排出される。つまり、電気掃除機100のOFF直後に最も塵埃臭気成分が増加するのである。このときに、多量のオゾンを発生させることで、オゾンと臭気成分との接触確率を高めることができる。これに加え、臭気吸着部17を併用することで、臭気吸着部17上へ塵埃臭気成分を濃縮し、オゾンの接触確率を向上させることができ、更なる脱臭効果を得ることが可能となる。
次に、この実施の形態1に係る電気掃除機100のオゾン発生部6の最適な動作例について説明する。オゾンの発生は、電気掃除機100の動作時、及び、停止時の両方で行うのが望ましい。それは、一般的に、電気掃除機100が動作している時にオゾンを発生させた場合、オゾン発生部6の近傍とオゾン流入経路7とは負圧となり、オゾンの発生が妨げられるととともに、発生したオゾンは不快臭と反応する前に電気掃除機100の外部に放出されてしまい、十分な不快臭低減効果を得ることができないからである。
したがって、電気掃除機100の動作時、つまり吸引動力部5の動作と同時にオゾン発生部6からオゾンを発生させ、オゾン発生部保持体3内部にオゾンを予め充填しておき、ユーザが掃除を終了し、電気掃除機100の電源をOFFした瞬間から電源コードを抜くまでの間に、オゾン発生部保持体3内部に充填されていたオゾンを掃除機外装1内に拡散させるようにすることが、脱臭効果の点でも、ユーザに煩わしさを感じさせない点でも望ましい。ただし、実施の形態1に示すようにオゾン発生部6にコロナ放電を用いた場合、使用時間とともに針状突起電極9が磨耗し、発生するオゾン量が低下することに注意しなければならない。
図9は、オゾン発生時間に対するオゾン減衰率の変化を示すグラフである。図9に基づいて、オゾン発生部6におけるオゾン発生時間と、オゾン減衰率との関係について説明する。この図9では、縦軸にオゾン減衰率(%)を、横軸にオゾン発生時間(hr)をそれぞれ示している。オゾン発生部6にコロナ放電を採用した場合、使用時間とともに針状突起電極9が磨耗し、発生するオゾン量が低下してしまうことになる。図9から、オゾン発生時間が500時間程度で、その発生量が50%以下となるということがわかる。したがって、図9に示すようなコロナ放電方式をオゾン発生部6に採用した場合、針状突起電極9の磨耗を考慮して、印加する電圧値を上げるような制御を加えるか、もしくは、オゾン発生時間を可能な限り短く制御することが望ましい。
図10は、電気掃除機100のOFF時における集塵部4内のオゾン発生量の経時的な変化を示すグラフである。図10に基づいて、電気掃除機100のOFF時における集塵部4内のオゾン発生量の経時的な変化の特徴について説明する。この図10では、縦軸にオゾン濃度を、横軸にオゾン発生時間をそれぞれ示している。図10に示すように、オゾン発生時間がある特定の時間Xを超えるとオゾン濃度が低下し始める傾向が確認できる。これは、オゾン発生部保持体3内の酸素量がオゾン生成により減少し、結果的にオゾンの生成を妨げる方向に働くためである。
したがって、電気掃除機100のOFF時のオゾン発生時間を単純に長時間とするだけでは、脱臭効果を向上させることは困難である。このような点から、実施の形態1においては、オゾンの発生を停止するタイミングとしては、ある特定の時間Xを経過した場合、又は、ユーザが電源コードを抜いた場合のいずれかが最も望ましいといえる。ただし、オゾンを発生させておく時間、つまりある特定の時間Xは、オゾン発生部保持体3体積の増加や、オゾン通気口8の開口面積の増加、酸素供給口の設置等により変動するものとする。
コロナ放電方式や沿面放電方式、バリア放電方式のいずれをオゾン発生部6に採用してもよいが、オゾンの発生量が安定しており、小型で簡易な形状でも十分に高いオゾン濃度を発生させることが可能な負電圧を用いた直流コロナ放電方式をオゾン発生部6に採用するのがより適しているといえる。なお、オゾン発生部6に印加する電圧としては、正電圧、又は、交流電圧が考えられるが、オゾンは、電子及び負イオンとの反応により生成されるため、負電圧を印加することが望ましい。
図11は、オゾン発生部6の供給電流に対するオゾン発生量を示すグラフである。図11に基づいて、オゾン発生部6における供給電流と、オゾン発生量との関係について説明する。この図11では、縦軸にオゾン発生量(mg/m3 )を、横軸に供給電流(−μA)をそれぞれ示している。なお、この図11では、図6で示したコロナ放電によってオゾンを発生させるコロナ放電方式のオゾン発生部6についての供給電流に対するオゾン発生量のグラフを表している。
図11に示すように、オゾン発生量は、供給電流に伴って増加するという傾向がある。つまり、供給電流が40のときのオゾン発生量よりも、供給電流が100のときのオゾン発生量の方が多くなっている。したがって、オゾン発生部6に供給する電流値により、オゾン濃度を推定することができ、印加電圧又は供給電流の制御によって比較的簡単にオゾン発生量を調節することが可能である。また、コロナ放電を用いた場合は、イオン(マイナスイオンやプラスイオン)も同時に発生するため、イオンとオゾンとの相乗効果も期待できる。ただし、オゾンの発生量は、温度及び湿度に依存することに留意する必要がある。
図12は、一定電圧印加時のオゾン発生部6からのオゾン発生量の温度依存性を示すグラフである。図12に基づいて、一定電圧印加時において、オゾン発生部6から発生するオゾンの量と温度との関係について説明する。この図12では、縦軸にオゾン濃度を、横軸に温度(℃)をそれぞれ示している。図12に示すように、オゾン発生部6から発生するオゾンの濃度は、温度が向上するに伴って低下していることがわかる。つまり、オゾン発生部6近傍の温度によって、オゾン濃度が影響するということである。したがって、より細かい範囲でオゾン濃度を制御するためには、オゾン発生部6近傍の温度を測定する必要があり、温度センサ等の温度検出手段を設置することが望ましい。この温度検出手段が検知した情報は、オゾン発生制御機構27に送られるようになっている。
図13は、一定電圧印加時のオゾン発生部6からのオゾン発生量の湿度依存性を示すグラフである。図13に基づいて、一定電圧印加時において、オゾン発生部6から発生するオゾンの量と湿度との関係について説明する。この図13では、縦軸にオゾン濃度を、横軸に相対湿度(%)をそれぞれ示している。図13に示すように、オゾン発生部6から発生するオゾンの濃度は、相対湿度が向上するに伴って低下していることがわかる。つまり、オゾン発生部6近傍の相対湿度によって、オゾン濃度が影響するということである。したがって、より細かい範囲でオゾン濃度を制御するためには、オゾン発生部6近傍の相対湿度を測定する必要があり、湿度センサ等の湿度検知手段を設置することが望ましい。この湿度検出手段が検知した情報は、オゾン発生制御機構27に送られるようになっている。
オゾンによる脱臭効果を高めるためには、高濃度のオゾンを発生させることが重要となる。そのためには、図12及び図13からも分かるように、オゾン発生部6近傍の温度及び湿度の影響を考慮しなければならない。つまり、オゾン発生部6近傍の温度及び湿度の上昇に応じて、昇圧回路28(変圧回路でもよい)を制御し、発生させるオゾンの濃度を一定範囲内(0.1ppm/min以上)に維持するようにする必要があるのである。なお、オゾン発生部6近傍の温度、又は湿度のいずれかを検知するようにしてもよいが、オゾンの発生量をより高精度に制御するためには温度及び湿度の双方を検知することが望ましい。
同時に、電気掃除機100の外部にオゾンが漏洩してしまうことを防止する対策も重要となる。電気掃除機100の外部へオゾンが漏洩すると、オゾンによる臭気発生がユーザに不快感を与えると懸念されるからである。たとえば、オゾン発生が行われている状態において、ユーザがホース21や集塵部4を取り外してしまうと、ユーザが鼻で感じられる程のオゾンが漏洩する可能性があるため、ホース21を取り外そうとしたり、集塵部4を取り出そうとして蓋体(図示省略)を開いたりした際にオゾン発生を停止するような制御を実行することが望ましい。したがって、オゾン発生部6近傍の温度及び湿度から、昇圧回路28を制御するとともに、外部にオゾンを漏洩させないように制御するオゾン発生制御機構27を電気掃除機100に備えることが必要である。
なお、ユーザが手動でオゾン発生をON/OFFできるようにしておいてもよい。そうすれば、オゾンによる脱臭効果が不十分であると感じた際には、ユーザ自らがオゾン発生をONとすることで、オゾンによる脱臭効果を更に高めることができる。一方、オゾンによる脱臭が必要無いと感じた際には、ユーザ自らがオゾン発生をOFFとすることで、消費電力を抑えることが可能となり、より汎用性が増し、ユーザの煩わしさの低減を行うことができる。また、ホース21を取り外されている状態、蓋体が開放されている状態では、オゾン発生部6への電源供給の停止を継続するようにしておくとよい。
図14は、電気掃除機100に搭載されるオゾン発生部6のV−I特性を示すグラフである。図14に基づいて、オゾン発生部6のV−I特性について説明する。この図14では、縦軸に電流値(−μA)を、横軸に電圧値(−kV)をそれぞれ示している。図14に示すように、オゾン発生部6への印加電圧が−3[kV]以上でない場合、放電が起きずに電流が流れないため、オゾンが発生しない。また、印加電圧が−10[kV]を越えた場合、放電が不安定になるとともに、電極の磨耗が激しくなり、オゾン発生量の安定性が損なわれる。
したがって、このようなコロナ放電を採用したオゾン発生部6を搭載した場合、印加電圧は−3[kV]から−10[kV]までの間で制御することが要求される。したがって、電気掃除機100においては、たとえば家庭用電源から電力を得るような場合、一定の高電圧を印加することが可能な回路設計が要求されるため、昇圧回路28を搭載しておく必要がある。この昇圧回路28は、上述したオゾン発生制御機構27により制御されるようになっている。つまり、オゾン発生量は、図11で説明したようにオゾン発生部6に供給される電圧又は電流の制御によって調節することができるために、昇圧回路28を搭載しておけば比較的容易に制御することができるのである。
また、オゾン発生部6に対し、多量のゴミが付着すると放電の妨げとなり、オゾン発生量が低下する。したがって、オゾン通気口8が形成される部分における通風路32は、集塵部4の方向が高くなっていることが望ましい。そこで、オゾン通気口8は、その開口面が地面(水平面)に対して所定の角度で傾斜(斜角)させ、かつ、その開口面が集塵部4の方向を向くように形成されている。これにより、吸引風の流入が妨げられることなく、かつ、オゾンの拡散が集塵部4方向に向かいやすくなる。また、オゾン通気口8を2個以上の貫通孔で形成したり、メッシュを設けたりする構造にするとオゾン発生部6へ流入するゴミを更に防止できる。
次に、実施の形態1に係る電気掃除機100の脱臭性能について説明する。図15は、TVOC(総揮発性有機化合物)除去性能の経時的な変化を示すグラフである。図15に基づいて、電気掃除機100の臭気吸着部17の有無による脱臭性能の差を、オゾンのみの構成の場合、臭気吸着部17のみの構成の場合、及び、オゾン+臭気吸着部17の構成の場合でのTVOC除去性能の経時的な変化について説明する。この図15では、縦軸にTVOC残存率(%)を、横軸に経過時間(s)をそれぞれ示している。なお、ここでは、オゾンの発生量は一定であるものとし、臭気吸着部17の成分も同様のものを用いている。
オゾンのみの構成の場合(図で示す線(イ))では、酸化が空気中のみでしか起こらないため、TVOCの除去性能が顕著には現れない。また、臭気吸着部17のみの構成(図で示す線(ロ))では、吸着性能に限界があり、一定量の吸着反応の後、TVOC除去性能が得られなくなってしまう。これらに対し、オゾン+臭気吸着部17を組み合わせた構成の場合(図で示す線(ハ))では、臭気吸着部17の吸着性能を回復し、その性能を長期間維持することが可能となる。このとき、活性炭や酸化マンガンといったオゾン分解を促し、かつ臭気吸着性能が高い物質を臭気吸着部17に添着しておくと、電気掃除機100の外部へのオゾンの漏洩抑制も期待できる。
図16は、電気掃除機100の排気不快臭をサンプリングしGC/MS(ガスクロマトグラフィー/質量分析法)で測定した結果を示すグラフである。図16に基づいて、電気掃除機100の排気不快臭について、臭気吸着部17がある状態でオゾンを0.3PPm×6分発生させた場合と、オゾンの発生がない場合とを比較して説明する。図16(a)がオゾンの発生がない場合を、図16(b)がオゾンの発生がある場合をそれぞれ示しており、ともに縦軸が排気不快臭気成分(%)を、横軸が経過時間(time)をそれぞれ示している。なお、ここでは、主にVOC(揮発性有機化合物)成分についての分析を行っている場合を例に示している。
図16(a)及び図16(b)に示すように、オゾンを発生させることで、オゾンを発生させない場合に比べて、主にアセトアルデヒド(図で示す矢印(ニ))、EMK(エチルメチルケトン)(図で示す矢印(ホ))といった臭気成分の減衰が確認できた。このときのアセトアルデヒドの除去率は43[%]であり、EMKの除去率は25[%]であった。なお、図16(a)及び図16(b)で表記されている数字は、経過時間を表している。
図17は、アセトアルデヒドの除去率の経時的な変化を示すグラフである。図17に基づいて、アセトアルデヒド10[ppm]に対し、オゾンを発生させ、空気中で反応させた場合のアセトアルデヒドの除去率の経時的な変化について説明する。この図17では、縦軸にアセトアルデヒド除去率(%)を、横軸にオゾン濃度(ppb)をそれぞれ示している。また、図17には、15分後におけるアセトアルデヒド除去率(線(へ))、30分後におけるアセトアルデヒド除去率(線(ト))、及び、45分後におけるアセトアルデヒド除去率(線(チ))を示している。
オゾン濃度5[ppm]を45分発生させても、臭気吸着部17を設けずにオゾンを空気中で反応させた場合のアセトアルデヒドの除去率は約23[%]にしかならない。また、オゾン濃度5[ppm]を30分発生させても、臭気吸着部17を設けずにオゾンを空気中で反応させた場合のアセトアルデヒドの除去率は約18[%]にしかならない。さらに、オゾン濃度5[ppm]を15分発生させても、臭気吸着部17を設けずにオゾンを空気中で反応させた場合のアセトアルデヒドの除去率は約9[%]にしかならない。つまり、いずれの場合も、図13で示したように臭気吸着部17がある状態でのアセトアルデヒド除去率の43[%]には到達しない。このことから、臭気吸着部17が効果的に作用していることが分かる。
図18は、臭気吸着部17上でのオゾンによる酸化の効果を説明するための説明図である。図18に基づいて、臭気吸着部17上でのオゾンによる酸化の効果について説明する。図18では、(ア)が臭気成分Aを、(イ)が臭気成分Bを、(ウ)がオゾンをそれぞれ表している。まず、ゴミから発生された臭気成分Aは、臭気吸着部17によってトラップ(吸着保持)される。これに対し、オゾン発生を行うことで、臭気成分Aとオゾンが高確率で反応し、臭気吸着部17上にトラップされていた臭気成分Aが酸化され、臭気成分Bへと変化することになる。
臭気成分Bは、その性質が異なるため、臭気吸着部17から一旦離れ、以前吸着していた部分とは異なる部分(異なる吸着サイト)へとトラップされたり、そのまま空気中へと留まったりする。そうすると、酸化される前に臭気成分Aがトラップされていた部分は、新たな臭気成分Aをトラップすることが可能となる。したがって、このようなサイクルを経るため、臭気吸着部17が回復することになる。このとき、勿論同時に、空気中でもオゾンは臭気成分と酸化反応を行っており、オゾンと臭気吸着部17の併用による相乗効果として現れることになる。
以上のように、実施の形態1に係る電気掃除機100は、オゾン発生部6に直流コロナ放電方式を採用し、オゾンを発生させるようになっており、オゾン発生部6に電源が供給される前に昇圧回路28を搭載するとともに、これらを制御するオゾン発生制御機構27を搭載している。そして、このオゾン発生制御機構27がオゾン発生部6に供給される電圧又は電流を調整し、オゾン発生量を一定範囲内で維持できるように調節している。また、オゾン発生制御機構27は、昇圧回路28を制御し、電気掃除機100の外部にオゾンが漏洩することを抑制するようにしている。したがって、電気掃除機100は、ユーザの使い勝手を損なわずに、安定した脱臭効果を実現することができるのである。
実施の形態2.
図19は、本発明の実施の形態2に係る電気掃除機200の掃除機外装1を上面から見た状態を示す平面図である。図19に基づいて、掃除機外装1の内部構成の一例について説明する。なお、この実施の形態2では上述した実施の形態1との相違点を中心に説明するものとし、実施の形態1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。また、図19では、掃除機外装1内の空気の流れを矢印で表している。この図19で示す電気掃除機200の一例は、旋回気流を発生させ、遠心力を利用して空気とゴミを分離させるサイクロン分離構造(遠心分離手段40)を採用したものである。
実施の形態1では、電気掃除機100が集塵部4に紙パック13を設けた紙パック方式である場合を例に示したが、実施の形態2では、電気掃除機200が紙パック13を設けないサイクロン分離方式である場合を例に示している。この電気掃除機200は、臭気吸着部17aを紙パック13に設けるのではなく、吸引口接続部2と集塵部4との間に別途設けるようになっている。なお、臭気吸着部17aが旋回室41内に設けられている場合を例に示している。また、臭気吸着部17aは、フィルタ等で構成するとよい。
遠心分離手段40は、ゴミと空気を分離する旋回室41と、集塵部4とで構成されている。旋回室41では、旋回流が発生するようになっている。そして、空気とともに旋回室41内に吸い込まれたゴミは、旋回流の遠心力が作用することによって、旋回室41の内周側壁面に沿って旋回し、旋回室41から流出し、集塵部4に蓄積される。また、集塵部4から流出する吸引風の出口には、金属メッシュ18が設けられており、ゴミを集塵部4から流出させないようにしている。また、集塵部4と吸引動力部5との間の通風路32には、金属メッシュ18を通過した細塵を捕集するためのフィルタ19が設けられるようになっている。このフィルタ19は、高捕集効率を有する濾材、たとえば高分子濾材や、HEPA濾材、ULPA濾材等を使用してフィルタ19を構成するとよい。
この電気掃除機200においては、オゾン発生部保持体3と臭気吸着部17aとの位置関係を特に限定するものではないが、臭気吸着部17aは、吸引風の主流が通気しない位置、つまり通風路32の内壁面側に設置されているものとする。また、電気掃除機200では、吸引口接続部2から集塵部4までの通風路32にはフィルタ等の圧損体を設けておらず、容易に吸引風が通気するとともに、オゾン発生部6から発生したオゾンが容易に臭気吸着部17a及び集塵部4へと拡散するようになっている。
次に、電気掃除機200の動作について説明する。電気掃除機200では、吸引動力部5の起動時に、吸引風がホースユニット20、吸引口接続部2、オゾン発生部保持体3、旋回室41、集塵部4、フィルタ19を順に導通し、吸引風に含まれるゴミが旋回室41で吸引風と遠心分離され、集塵部4内に蓄積される。このように、電気掃除機200は、サイクロン分離構造としたことで、紙パック13の交換が不要となるとともに、圧損の低下が少なくなり、吸引力が向上する。
また、電気掃除機100では、紙パック13に臭気吸着部17を内包させていたが、電気掃除機200では、臭気吸着部17aをオゾン発生部6により近い位置(図16では、オゾン発生部6の下流側における旋回室41内)に設けるようにしているため、更に少ないオゾン量で不快臭を低減することができる。臭気吸着部17aは、オゾン発生部6により近い位置に設ければよく、設置位置を特に限定するものではないが、オゾン発生部6により近い位置であり、かつ、通風路32の圧損とならない位置に設けるようにすることが望ましい。
図20は、吸引動力部5の回転数に対する吸引風量の変化を示すグラフである。図20に基づいて、臭気吸着部17aの設置位置の違いによる吸引動力部5の回転数に対する吸引風量の変化について説明する。この図20では、縦軸に吸引風量(m3 /min)を、横軸に吸引動力部5の回転数(rpm)をそれぞれ示している。図20に示すように、通風路32内の吸引風の主流が通気しない集塵部4の入口対面に臭気吸着部17aを設置した際の回転数に対する風量増加(図で示す実線(リ))に対し、通風路32内の吸引風の主流が通気する位置に臭気吸着部17aを設置した際の回転数に対する風量増加(図で示す破線(ヌ))が抑制されている傾向が確認できる。
特に、風量増加に伴い臭気吸着部17aの設置位置の違いによる影響は大きく現れる。吸引風量の低下は、集塵効率の低下に直結するため、通風路32内の吸引風の主流が通気する位置を避けて臭気吸着部17aを設置することが有効であることがわかる。また、排気不快臭は、電気掃除機200の停止時に集塵部4に蓄積されたゴミから放出するものであり、必ずしも電気掃除機200の動作時に臭気成分を除去しなくてもよい。したがって、臭気吸着部17aは、通風路32内の吸引風の主流が通気する位置を避けて設置することが望ましいのである。
図21は、アセトアルデヒド濃度の時間的な変化を示すグラフである。図21に基づいて、臭気吸着部17aを設置しない状態で電気掃除機200の内部に臭気発生源を吸引させた際の集塵部4・吸引口接続部2、フィルタ19の上流側及びフィルタ19の下流側でのアセトアルデヒド濃度の時間的な変化について説明する。この図18では、縦軸にアセトアルデヒド濃度を、横軸に時間(min)をそれぞれ示している。また、線(ル)が集塵部4・吸引口接続部2におけるアセトアルデヒド濃度の時間的な変化を、線(ヲ)がフィルタ19の上流側におけるアセトアルデヒド濃度の時間的な変化を、線(ワ)がフィルタ19の下流側におけるアセトアルデヒド濃度の時間的な変化をそれぞれ示している。
この図18で示す臭気発生源としては、アセトアルデヒド溶液を吸収させた繊維状ペーパーを用いているものとする。集塵部4・吸引口接続部2においては(線(ル))、吸引風を妨げるものがなく連通しているために、アセトアルデヒド濃度の経時的な変化は等しく、最初にアセトアルデヒドが放出され、急激に拡散するため一時的な濃度増加が起こり、急激に減少するが、その後放出が一定となり、拡散しきってしまうと濃度が安定するという傾向が確認できる。
一方、フィルタ19の上流側においては(線(ヲ))、金属メッシュ18が設けられているために、この金属メッシュ18が妨げとなり集塵部4・吸引口接続部2に対し初期の濃度増加が半減し、安定後の濃度も低くなるという傾向が確認できる。また、フィルタ19の下流側においては(線(ワ))、金属メッシュ18の他に、フィルタ19にも遮られているため、濃度変動をほとんど確認することができず、低濃度で安定しているという傾向が確認できる。このことから、金属メッシュ18やフィルタ19といった圧損体として働く遮蔽物は、臭気の拡散を妨げ、脱臭に影響を及ぼすということが分かる。したがって、臭気吸着部17aは、通風路32内の吸引風の主流が通気する位置を避けて設置することが望ましいのである。
図22は、オゾン発生部6からの距離に対するオゾン濃度の変化を示すグラフである。図22に基づいて、オゾン発生部6からの距離に対するオゾン濃度の変化について説明する。この図22では、縦軸がオゾン濃度(mg/m3 )を、横軸がオゾン発生部6からの距離(mm)をそれぞれ示している。図22から分かるように、オゾン濃度は、オゾン発生部6から離れるほど低下する。したがって、オゾン発生部6と臭気吸着部17aとの距離が近いほど、より多いオゾン量を短時間で臭気吸着部17aに接触させることが可能となり、不快臭低減効果が高まる。このことから、オゾン発生部6と臭気吸着部17aとの位置関係は、より近接していることが望ましいのである。
以上のように、実施の形態2に係る電気掃除機200は、オゾン発生部6に直流コロナ放電方式を採用し、オゾンを発生させるようになっており、オゾン発生部6に電源が供給される前に昇圧回路28を搭載するとともに、これらを制御するオゾン発生制御機構27を搭載している。そして、このオゾン発生制御機構27がオゾン発生部6に供給される電圧又は電流を調整し、オゾン発生量を一定範囲内で維持できるように調節している。また、オゾン発生制御機構27は、昇圧回路28を制御し、電気掃除機200の外部にオゾンが漏洩することを抑制するようにしている。したがって、電気掃除機200は、ユーザの使い勝手を損なわずに、安定した脱臭効果を実現することができる。
実施の形態3.
図23は、オゾンの発生をON/OFFした際における集塵部4内のオゾン濃度の経時的な変化を示すグラフである。図23に基づいて、オゾンの発生をON/OFF制御することによって、長時間に渡って集塵部4内のオゾン濃度を調節する仕組みについて説明する。この図23では、縦軸がオゾン濃度を、横軸が時間をそれぞれ示している。なお、この実施の形態3では、上述した実施の形態1及び実施の形態2との相違点を中心に説明するものとし、実施の形態1及び実施の形態2と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
上述した実施の形態1及び実施の形態2では、比較的短時間のうちに高濃度のオゾンを発生させ、オゾン濃度の安定化を図るように制御した場合を例に説明したが、この実施の形態3では、実施の形態1及び実施の形態2の制御に加えて、温度及び湿度の増加や、針状突起電極9の磨耗、オゾン発生部6近傍の酸素量低下等によって長時間経過後にオゾン濃度が低下してしまうのを防止し、オゾン濃度の安定化を図るように制御した場合を例に説明する。このような制御を実現するために、実施の形態3では、オゾンセンサを電気掃除機100又は電気掃除機200の内部に搭載している。以下、電気掃除機100にオゾンセンサを搭載した場合を例に説明するものとする。
オゾンセンサは、吸引口接続部2と吸引動力部5との間における通風路32に設置され、設置された場所近傍のオゾン濃度を検知するためのものである。このオゾンセンサで検知されたオゾン濃度情報は、オゾン発生制御機構27に送られるようになっている。すなわち、オゾン発生制御機構27は、予め設定してある規定時間内におけるオゾンセンサからの情報に基づいて、予め設定してある規定濃度域内でオゾン濃度を維持するように、オゾンの発生をON/OFF制御するのである。
まず、オゾン発生制御機構27は、オゾン濃度が規定濃度域の上限を超えた時点でオゾンの発生をOFF、つまりオゾン発生部6への電源供給を停止する。オゾン濃度は、図10で説明したように時間の経過とともに低下する。そこで、オゾン発生制御機構27は、オゾン濃度が規定濃度域の下限を下回った時点でオゾンの発生をON、つまりオゾン発生部6への電源供給を開始する。このように、オゾン発生制御機構27は、オゾン濃度を規定濃度域内で維持するように、オゾンの発生のON/OFFを繰り返し制御するのである。
なお、実施の形態1及び実施の形態2で説明したように昇圧回路28を制御し、オゾン発生部6に供給する電圧又は電流の調整によってオゾンを規定濃度域に達するまで発生させるのが最も効率の良い方法であるが、本方法においてはオゾン濃度を常時検知することが可能であるため、電圧又は電流の調整を必ずしも行う必要はない。たとえば、殺菌ランプや紫外光LEDを用いた場合、電流・電圧の制御によるオゾン濃度の調整は困難である。従って、昇圧回路を用いる必要はなく、オゾン発生部6の動作時間の制御および電源のON/OFFのみによりオゾン発生量を制御するのが適する場合もある。
オゾン濃度は、時間の経過とともに低下するだけでなく、たとえば温度及び湿度の増加や、針状突起電極9の磨耗、オゾン発生部6近傍の酸素量低下等の影響で低下する。そこで、実施の形態3では、規定時間内におけるオゾン濃度が規定濃度域内にあるかどうかを監視し、監視結果に基づいてオゾンの発生をON/OFFすることで、長時間経過後にオゾン濃度が低下してしまうのを防止し、時間の経過に影響を受けることなく最適なオゾン濃度を維持できるようにしている。なお、図23に示す規定濃度域及び規定時間は、脱臭に必要なオゾン量と機内の最大オゾン濃度によって決定される。また、機内の最大オゾン量は、機外への漏洩オゾン量が一定値を超えない値とする。
実施の形態1に係る電気掃除機の概略観構成を示す斜視図である。 掃除機外装の内部構成の一例を説明するための概略図である。 電気掃除機の掃除機外装を上面から見た状態を示す平面図である。 電気掃除機の電気的な構成を示す概略ブロック図である。 オゾン発生部及びオゾン発生部保持体を前面側からみた状態を拡大して示す前面図である。 オゾン発生部の概略構成を示す概略構成図である。 集塵部を拡大して示す側面図である。 紙パックを側面から見た状態を拡大して示す縦断面図である。 オゾン発生時間に対するオゾン減衰率の変化を示すグラフである。 電気掃除機のOFF時における集塵部内のオゾン発生量の経時的な変化を示すグラフである。 オゾン発生部の供給電流に対するオゾン発生量を示すグラフである。 一定電圧印加時のオゾン発生部からのオゾン発生量の温度依存性を示すグラフである。 一定電圧印加時のオゾン発生部からのオゾン発生量の湿度依存性を示すグラフである。 電気掃除機に搭載されるオゾン発生部6のV−I特性を示すグラフである。 TVOC除去性能の経時的な変化を示すグラフである。 電気掃除機の排気不快臭をサンプリングしGC/MSで測定した結果を示すグラフである。 アセトアルデヒドの除去率の経時的な変化を示すグラフである。 臭気吸着部上でのオゾンによる酸化の効果を説明するための説明図である。 実施の形態2に係る電気掃除機の掃除機外装を上面から見た状態を示す平面図である。 吸引動力部の回転数に対する吸引風量の変化を示すグラフである。 アセトアルデヒド濃度の時間的な変化を示すグラフである。 オゾン発生部からの距離に対するオゾン濃度の変化を示すグラフである。 オゾンの発生をON/OFFした際における集塵部内のオゾン濃度の経時的な変化を示すグラフである。
符号の説明
1 掃除機外装、2 吸引口接続部、3 オゾン発生部保持体、3a 突起部、4 集塵部、5 吸引動力部、6 オゾン発生部、7 オゾン流入経路、8 オゾン通気口、9 針状突起電極、10 接地電極、11 開閉扉、12 集塵部吸引口、13 紙パック、14 フィルタ、15 集塵部排気口、16 外装紙、17 臭気吸着部、17a 臭気吸着部、18 金属メッシュ、19 フィルタ、20 ホースユニット、21 ホース、22 ハンドル部、23 パイプ、24 吸込口体、25 電源操作部、26 動作スイッチ、27 オゾン発生制御機構、28 昇圧回路、31 排気口、32 通風路、40 遠心分離手段、41 旋回室、100 電気掃除機、200 電気掃除機。

Claims (24)

  1. 吸引動力部と、
    前記吸引動力部によって吸い込まれる空気を導通させる通風路と、
    前記通風路に配置され、前記空気とともに吸い込まれた塵埃を捕集する集塵部と、
    前記通風路の入口と前記集塵部との間に配置され、コロナ放電方式によりオゾンを発生するオゾン発生部と、
    前記オゾン発生部を前記通風路外に取り付けるオゾン発生部保持体と、
    入力した電圧を昇圧し、昇圧した電圧を前記オゾン発生部に印加する昇圧回路と、
    前記昇圧回路を制御し、前記オゾン発生部に供給される電圧又は電流を調整することで前記オゾン発生部から発生させるオゾンの発生量を調整するオゾン発生制御機構と、を備え、
    前記オゾン発生制御機構は、
    前記吸引動力部の停止時に前記オゾン発生部保持体内部に充填されていたオゾンを拡散させ
    前記吸引動力部が停止され、前記オゾン発生部保持体内の酸素減少によってオゾン濃度が低下したときに前記オゾン発生部からのオゾン発生を停止させる
    ことを特徴とする電気掃除機。
  2. 前記オゾン発生制御機構は、
    前記オゾン発生部に−3kVから−10kVまでの電圧を印加するように前記昇圧回路を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
  3. 前記オゾン発生部の近傍の温度を検知する温度検出手段、及び、前記オゾン発生部の近傍の湿度を検知する湿度検出手段のうち少なくとも1つを搭載し、
    前記オゾン発生制御機構は、
    前記温度検出手段及び前記湿度検知手段のうち少なくとも1つからの検知情報に基づいて、前記オゾン発生部に供給される電圧値又は電流値を決定し、前記昇圧回路を制御する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電気掃除機。
  4. 前記通風路内におけるオゾンの濃度を検知するオゾンセンサを設け、
    前記オゾン発生制御機構は、
    前記オゾンセンサからのオゾン濃度情報に基づいて、前記昇圧回路を制御し、前記オゾン発生部に印加する電源の供給を調整する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電気掃除機。
  5. 前記オゾン発生制御機構は、
    予め設定してある規定時間内における前記オゾンセンサからの情報に基づいて、予め設定してある規定濃度域内でオゾン濃度を維持するように、前記昇圧回路を制御する
    ことを特徴とする請求項4に記載の電気掃除機。
  6. 前記オゾン発生制御機構は、
    前記風路内におけるオゾン濃度を0.1ppm/min以上に維持する
    ことを特徴とする請求項5に記載の電気掃除機。
  7. 吸引動作の開始・終了を受け付けるための動作スイッチを設け、
    前記オゾン発生制御機構は、
    動作スイッチの操作に連動して、前記オゾン発生部への電源供給を制御する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の電気掃除機。
  8. 前記吸引動力部及び前記オゾン発生部は、同一の電源から供給される電力によって駆動する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の電気掃除機。
  9. 前記通風路に着脱自在に連結されるホースユニットを設け、
    前記オゾン発生制御機構は、
    前記ホースユニットが取り外された際に前記オゾン発生部への電源供給を停止する
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の電気掃除機。
  10. 前記オゾン発生制御機構は、
    前記ホースユニットが取り外された状態においては、前記オゾン発生部への電源供給の停止を継続する
    ことを特徴とする請求項9に記載の電気掃除機。
  11. 前記集塵部の上側に開閉可能な蓋体を設け、
    前記オゾン発生制御機構は、
    前記蓋体が開放された際に前記オゾン発生部への電源供給を停止する
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の電気掃除機。
  12. 前記オゾン発生制御機構は、
    前記蓋体が開放された状態においては、前記オゾン発生部への電源供給の停止を継続する
    ことを特徴とする請求項11に記載の電気掃除機。
  13. 前記集塵部に蓄積される塵埃から発生する臭気成分及び前記オゾン発生部から発生されるオゾンの臭気成分を吸着する臭気吸着部を前記通風路に設置した
    ことを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の電気掃除機。
  14. 前記臭気吸着部は、
    前記集塵部に内包されている
    ことを特徴とする請求項13に記載の電気掃除機。
  15. 前記集塵部に着脱可能な紙パックを設け、
    前記臭気吸着部が前記紙パックと一体に成型されている
    ことを特徴とする請求項14に記載の電気掃除機。
  16. 前記紙パックが2層以上の層を有しており、
    前記臭気吸着部が前記紙パックの最内層に設けられている
    ことを特微とする請求項15に記載の電気掃除機。
  17. 前記臭気吸着部は、
    前記オゾン発生部に近接させた
    ことを特徴とする請求項13に記載の電気掃除機。
  18. 前記臭気吸着部は、
    前記オゾン発生部の下流側であって、前記通風路の内壁面側に設置されている
    ことを特徴とする請求項17に記載の電気掃除機。
  19. 前記臭気吸着部は、
    酸化マンガン及び活性炭のうち少なくとも1つを有している
    ことを特徴とする請求項13〜18のいずれかに記載の電気掃除機。
  20. 前記オゾン発生部を、前記通風路外に設置されるオゾン発生部保持体に取り付け、
    前記オゾン発生部保持体には、
    前記オゾン発生部から発生したオゾンを流通させるオゾン流入経路と、
    前記オゾン流入経路と前記通風路とを連通させるオゾン通気口とが形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜19のいずれかに記載の電気掃除機。
  21. 前記オゾン流入経路がチューブで構成されている
    ことを特徴とする請求項20に記載の電気掃除機。
  22. 前記オゾン通気口を2個以上の貫通孔で構成している
    ことを特徴とする請求項20又は21に記載の電気掃除機。
  23. 前記オゾン通気口にメッシュを備えた
    ことを特徴とする請求項20〜22のいずれかに記載の電気掃除機。
  24. 前記オゾン通気口は、
    その開口面が水平面に対して所定の角度で前記集塵部の方向を向いている
    ことを特徴とする請求項20〜23のいずれかに記載の電気掃除機。
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