JP5153852B2 - 電気掃除機 - Google Patents

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本発明は、掃除機内の脱臭及び除菌を実行し、掃除機内部をクリーンに保つ機能を有する電気掃除機に関し、特にオゾンを活用することにより脱臭効率及び除菌効率を向上させた電気掃除機に関するものである。
近年、衛生上の観点から、掃除機内部をクリーン(清潔)に維持することが電気掃除機に求められている。一般的に、電気掃除機を複数回使用してから、集塵部(紙パック)に蓄積された塵埃等のゴミを廃棄することが多い。したがって、集塵部にゴミが長期間蓄積されることになる。そのために、ゴミに含まれている臭気成分及び雑菌が掃除機内部で繁殖し、掃除機内の衛生性が損なわれることになってしまう。また、電気掃除機の起動時に、電気掃除機内部の臭気成分及び雑菌が排気流とともに室内等に排出されることになり、ユーザに不快感を与えることになってしまう。
このようなことを低減するために、電気掃除機にオゾン発生手段を設け、簡単な操作でオゾンを発生させることにより、脱臭機能及び除菌機能等の技術を備えるようにした電気掃除機が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。オゾン(O3 )は、非常に不安定で、酸素原子の一つを他の物質に与え、安定した酸素分子(O2 )になろうとする特性を有している。つまり、オゾンは、強い酸化力を有しているのである。特許文献1に記載の電気掃除機は、オゾンの酸化力を利用することによって、掃除機内部の脱臭及び殺菌等を行なうようにしたものである。
特開平7−124077号公報(第3頁、第1図)
特許文献1に記載の電気掃除機は、オゾンを空気中で反応させることによる脱臭効果を狙ったものである。この場合、ユーザが鼻で感知できるほどの脱臭効果を得るためには、オゾンを高濃度及び長時間で発生させる必要がある。高濃度のオゾンは、その酸化力の強さから掃除機の構成部材の強度を著しく衰えさせてしまう。また、オゾンそのものが特有の臭気を有しており、オゾンが掃除機外部に漏洩した際に、ユーザに不快感を与えることになってしまう。このような電気掃除機においては、オゾン掃除機内部で発生させるオゾンの量を抑制しなければならないことになる。そうすると、オゾンによる十分な脱臭効果が得られなくなってしまう。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、少量のオゾンで十分な脱臭効果を得ることができるとともに、オゾンそのものの臭気によるユーザの不快感を低減可能にした電気掃除機を提供することを目的とする。
本発明に係る電気掃除機は、吸引動力部と、前記吸引動力部によって吸引口接続部から吸い込まれる空気を導通させる通風路と、前記通風路に配置され、前記空気とともに吸い込まれた塵埃を捕集する集塵部と、オゾンを発生するオゾン発生部と、前記集塵部に蓄積される塵埃から発生する臭気成分及び前記オゾンの臭気成分を吸着する臭気吸着部と、前記集塵部の上流側における前記通風路との接続部分に着脱自在に設けられ、前記集塵部が取り付けられた状態においては前記集塵部の内部と外部を連通し、前記集塵部が取り外された状態においては前記集塵部の内部と外部とを遮断し、前記集塵部の内部に拡散したオゾンの漏洩を抑制する開閉扉と、を備え、前記通風路は、前記吸引口接続部、前記集塵部が順に風上側から風下側に配置することで形成されており、前記通風路に、開口面が地面に対し所定の角度を有し、前記集塵部の方向へ向くように前記オゾンのオゾン通気口を形成することを特徴とする。
本発明に係る電気掃除機によれば、オゾン発生部と臭気吸着部とを併用することによって、集塵部に蓄積される塵挨から発生する不快臭気成分を臭気吸着部で吸着、濃縮するとともに、オゾン発生部からオゾンを発生させ、このオゾンと不快臭気成分の接触確率を高め、少ないオゾン量でも電気掃除機内部での不快臭気成分の滞留を防止し、この不快臭気成分とオゾンの臭気成分とが排気不快臭となって外部に漏洩してしまうことを低減することが可能になる。また、本発明に係る電気掃除機によれば、オゾン発生部から集塵部までの間においてオゾンの拡散が妨げられることがないという効果も奏する。さらに、本発明に係る電気掃除機によれば、集塵部に堆積しているゴミ及び内部に拡散したオゾンの漏洩を抑止することができる。
実施の形態1に係る電気掃除機の概観構成を示す斜視図である。 掃除機外装の内部構成の一例を説明するための概略図である。 電気掃除機の掃除機外装を上面から見た状態を示す平面図である。 オゾン発生部及びオゾン発生部保持体を前面側からみた状態を拡大して示す前面図である。 オゾン発生部の概略構成を示す概略構成図である。 集塵部を拡大して示す側面図である。 紙パックを側面から見た状態を拡大して示す縦断面図である。 オゾン発生部の印加電流に対するオゾン発生量を示すグラフである。 オゾン発生時間に対するオゾン減衰率の変化を示すグラフである。 電気掃除機に搭載されるオゾン発生部のV−I特性を示すグラフである。 TVOC除去性能の経時的な変化を示すグラフである。 電気掃除機の排気不快臭をサンプリングしGC/MSで測定した結果を示すグラフである。 アセトアルデヒドの除去率の経時的な変化を示すグラフである。 臭気吸着部上でのオゾンによる酸化の効果を説明するための説明図である。 実施の形態2に係る電気掃除機の掃除機外装を上面から見た状態を示す平面図である。 吸引動力部の回転数に対する吸引風量の変化を示すグラフである。 アセトアルデヒド濃度の時間的な変化を示すグラフである。 オゾン発生部からの距離に対するオゾン濃度の変化を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る電気掃除機100の概略構成を示す斜視図である。図1に基づいて、電気掃除機100の概略構成について説明する。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。電気掃除機100は、塵埃等のゴミを吸引する吸込口体24をホース21を介して掃除機外装1に接続し、吸引したゴミを紙パック等(図6参照)が収容されている集塵部4に捕集し、ゴミを捕集した後の空気を掃除機外装1から排気するものである。
図1に示すように、電気掃除機100は、掃除機外装1と、掃除機外装1の前面に設けられた吸引口接続部2に着脱自在に装着されるホースユニット20とで構成されている。ホースユニット20は、吸引口接続部2に接続されるホース21と、先端側に設けられたハンドル部22と、ハンドル部22の先端側に接続されるパイプ23と、パイプ23の先端に接続される吸込口体24とで構成されている。吸込口体24から吸い込まれた塵埃等のゴミを含む空気は、パイプ23及びホース21を通過し、掃除機外装1へと吸い込まれるようになっている。また、ハンドル部22には、電源操作部25が設けられている。この電源操作部25には、図示省略の電源スイッチ等が設けられている。
図2は、掃除機外装1の内部構成の一例を説明するための概略図である。図3は、電気掃除機100の掃除機外装1を上面から見た状態を示す平面図である。図2及び図3に基づいて、掃除機外装1の内部構成の一例について説明する。なお、図3では、掃除機外装1内の空気の流れを矢印で表している。掃除機外装1には、2つの開口部が開口面を地面と略垂直となるように形成されている。この開口部のうち前面側に形成されているものが吸引口接続部2であり、背面側に形成されているものが排気口31である。
吸引口接続部2は、空気の進入口となるものである。この吸引口接続部2には、取付具等を用いてホースユニット20が接続され、このホースユニット20を介して空気が吸い込まれ、掃除機外装1の内部に侵入するようになっている。排気口31は、掃除機外装1内部の空気の出口となるものである。つまり、排気口31は、掃除機外装1内にゴミとともに吸い込まれ、ゴミが除去された後の空気を掃除機外装1の外部に排出するものである。なお、吸引口接続部2及び排気口31の形成位置を特に限定するものではなく、掃除機外装1の形状に応じて形成位置を決定すればよい。
掃除機外装1には、オゾン発生部6がオゾン発生部保持体3によって取り付けられている(図2参照)。このオゾン発生部6は、オゾン発生部保持体3の内部に位置し、吸引動力部5の駆動時に通風路32内の吸引風の主流を通気させずに、負圧となるように設置されているものとする。オゾン発生部保持体3は、吸引口接続部2の開口面と略垂直な開口面を有している。なお、オゾン発生部6からのオゾンの発生については、図5で説明するものとする。
また、掃除機外装1内部には、集塵部4及び吸引動力部5が搭載されている。集塵部4は、2つの開口部を有し、一方の開口部の開口面がオゾン発生部保持体3と略垂直に位置し、他方の開口部の開口面がその対面に位置し、内部に紙パック等を収容可能になっており、掃除機外装1から脱着自在な構成となっている。吸引動力部5は、モータ等で構成されており、掃除機外装1内に空気を吸い込むための動力源となるものである。この吸引動力部5は、集塵部4のオゾン発生部保持体3と略垂直に位置している開口部の対面に位置している開口部側に設置されている。
掃除機外装1内部には、吸引口接続部2から吸い込まれた空気(吸引風)の通風路32が形成されている。この通風路32は、吸引口接続部2、オゾン発生部保持体3及び集塵部4が順に風上側から風下側に配置することで形成されており、吸引動力部5の動作によって吸引風が流れる風路となっている。通風路32には、この通風路32以外に分岐路を設けてもよいが、吸引動力部5の吸引力に与える影響が軽微、圧力損失を大きくしないように構成されていることが望ましい。つまり、通風路32に金属メッシュ等の圧損体を備えたり、吸引風を循環させたりすることがあり、また、吸引動力部5の起動時に負圧となり吸引風が通気しづらかったり、通気しなかったりすることがあるため、通風路32を吸引動力部5の吸引力に与える影響が軽微な構成とすることが望ましいのである。
なお、掃除機外装1には、閉じることによってオゾン発生部保持体3、集塵部4、吸引動力部5を覆うことができる開閉自在の蓋体(図示省略)が取り付けられるようになっている。また、金属メッシュを備える場合には、その金属メッシュに抗菌加工、妨カビ加工又は防臭加工等のうち少なくとも1つ以上を施しておけば、掃除機外装1内部の衛生面を更に向上できる。また、金属メッシュを通過してしまうような微細な塵埃(細塵)を捕集するためのフィルタ等を備えるようにしてもよい。
図4は、オゾン発生部6及びオゾン発生部保持体3を前面側からみた状態を拡大して示す前面図である。図4に基づいて、オゾン発生部6及びオゾン発生部保持体3について詳細に説明する。オゾン発生部6は、上述したようにオゾン発生部保持体3の内部に納められた形で収納される。そして、オゾン発生部6は、オゾン発生部保持体3に設けられている突起部3a等により固定される。オゾン発生部6から発生されたオゾンは、オゾン発生部保持体3内部に形成されているオゾン流入経路7を導通し、オゾン通気口8から通風路32へと拡散する。
このオゾン通気口8は、オゾン発生部保持体3と通風路32とが連通するように形成されている。また、オゾン通気口8は、開口面が地面(水平面)に対し所定の角度を有し、集塵部4の方向へ向くように形成されている。つまり、オゾン発生部保持体3は、集塵部吸引口12を介して集塵部4と連通するように形成されている(図6参照)。このような構成とすることで、オゾン通気口8と集塵部4との間に圧損体を存在させないようにでき、オゾン発生部6から集塵部4までの間でオゾンの拡散が妨げられることがない。このとき、オゾン通気口8は、2個以上の貫通孔で形成したり、メッシュを設けたりすることが望ましい。なお、オゾン流入経路7は、チューブ等を用いて構成してもよい。
図5は、オゾン発生部6の概略構成を示す概略構成図である。図5に基づいて、オゾン発生部6からオゾンを発生させる仕組みについて説明する。オゾン発生部6は、針状突起電極9と接地電極10とで構成されており、針状突起電極9と接地電極10との間に高電圧を印加し、コロナ放電を発生させて、この放電エネルギーによって空気中の酸素の一部をオゾンに変え、オゾンを発生させるようになっている。オゾン発生部6は、高電圧が印加されたり、熱を発したりするため、オゾン発生部6が取り付けられるオゾン発生部保持体3の構成素材は、難燃性を備えていることが望ましい。
なお、ここでは、オゾン発生部6が電気放電方式でオゾンを発生させる場合を例に説明したが、これに限定するものではなく、オゾンを発生させることができる方式であればよい。たとえば、オゾン発生部6に紫外線方式や沿面放電方式を採用してもよく、電気掃除機100の能力や製造コスト等によって決定するとよい。また、オゾン発生部6の形状も特に限定するものではなく、オゾン発生部保持体3の形状や大きさ、採用したオゾンを発生させる方式等によって決定するとよい。
図6は、集塵部4を拡大して示す側面図である。図6に基づいて、集塵部4について詳細に説明する。図6に示すように、集塵部4は、開閉扉11、集塵部吸引口12、紙パック13、フィルタ14及び集塵部排気口15で構成されており、順に空気が流れるようになっている。開閉扉11は、開閉することによって、集塵部4の内部と外部を連通させたり、遮断したりするものである。集塵部4が取り外されたとき、開閉扉11は、閉じられた状態となり、集塵部4に堆積しているゴミ及び内部に拡散したオゾンの漏洩を抑止する。一方、集塵部4が取り付けられたとき、つまり電気掃除機100へ接続されたとき、開閉扉11は、開いた状態となり、集塵部吸引口12を介して集塵部4とオゾン発生部保持体3とが接続される。
集塵部吸引口12は、集塵部4へ流入する空気の入口となるものであり、開閉扉11によって開放されたり、遮断されたりする。紙パック13は、集塵部4内部に着脱可能となっており、吸引したゴミを蓄積するものである。フィルタ14は、活性炭、ゼオライト等の脱臭材が添着された不織布、コルゲート、ハニカム等の形状を有した脱臭フィルタ、又は、高捕集効率を有する濾材、たとえば高分子濾材や、HEPA(High Efficiency Particulate Air)濾材、ULPA(Ultra Low Penetoration Air)濾材等をプリーツ状に折ったプリーツフィルタ等で構成されており、紙パック13の下流側に配置され、紙パック13を通過してしまうような細塵を捕集するものである。集塵部排気口15は、吸引動力部側と接続され、集塵部4から流出する空気の出口となるものである。
フィルタ14及び集塵部排気口15が保持される部分を蓋となるようにしておき、集塵部4の電気掃除機100からの着脱に応じて開閉可能としておくとよい。なお、この蓋を開くことで、紙パック13を交換できるようにしておくとよい。電気掃除機100の起動時においては、電気掃除機100の内部に吸引された吸引風は、集塵部吸引口12、紙パック13、フィルタ14、集塵部排気口15を順に通過し、吸引動力部5へと導かれるようになっている。
図7は、紙パック13を側面から見た状態を拡大して示す縦断面図である。図7に基づいて、紙パック13の具体的な構成について説明する。図7に示すように、紙パック13は、外装紙16と、臭気吸着部17とで構成されている。外装紙16は、紙パック13の外郭を構成するものである。臭気吸着部17は、その内部に蓄積されるゴミの塵壊から発生する臭気及びオゾンの臭気を吸着するものであり、紙パック13の最内層を構成することが望ましい。また、臭気吸着部17には、活性炭または酸化マンガン(触媒)のうち少なくとも1つを備えることが望ましい。
なお、外装紙16と臭気吸着部17との間に1枚以上の層を更に形成し、紙パック13を3層以上の構造としてもよい。このような場合でも、臭気吸着部17は紙パック13の最内層を構成することが望ましい。また、紙パック13は、図7に示す形状に限定するものではない。さらに、外装紙16と臭気吸着部17とは、一体として構成されていてもよく、別体として構成されていてもよい。外装紙16と臭気吸着部とを別体として構成する場合においては、臭気吸着部17を紙パック13の最内層に設けなくてもよく、フィルタ14で臭気吸着部17の代わりをしてもよい。ただし、この場合には、フィルタ14に脱臭機能を設ける必要がある。
次に、電気掃除機100の動作について説明する。電気掃除機100では、吸引動力部5の起動時に、吸引風がホースユニット20、吸引口接続部2、オゾン発生部保持体3、集塵部4を順に導通し、吸引風に含まれるゴミが集塵部4に内包されている紙パック13に遮られ、吸引風と分離され、紙パック13内に蓄積される。集塵部4内の紙パック13に蓄積されたゴミからは、不快臭気が発生する。吸引動力部5が稼働していない状態において、不快臭気成分により、集塵部4とそれ以外の電気掃除機100の内部空間には、濃度勾配が生じ、濃度平衡となるよう電気掃除機100の内部を不快臭気成分が滞留することになる。
電気掃除機100の内部に滞留した不快臭気は、吸引動力部5を再稼動させた際に、排気臭となって電気掃除機100の外部に放出され、ユーザに不快感を与える原因となる。これに対し、この実施の形態1に係る電気掃除機100では、吸引口接続部2と集塵部4との間にオゾン発生部6を設けるとともに、ゴミと直接接する位置に臭気吸着部17を有する紙パック13を設けている。吸引動力部5が稼働していない状態においては、ゴミに直接接している臭気吸着部17が電気掃除機100の内部に滞留する不快臭気成分を吸着し、不快臭を低減する。これに加えて、オゾン発生部6からオゾンを発生させることで、不快臭気成分を酸化するとともに、臭気吸着部17に吸着している不快臭気成分をも酸化し、異なる成分とする。
こうすることにより、不快臭気成分の一部を無臭気成分として再放出させ、一部を変化前の成分と異なる吸着サイトへと吸着させ、臭気吸着部17の不快臭気成分の吸着力を回復できる(図14参照)。臭気吸着部17上では、不快臭気成分が十分に吸着されており、不快臭気成分が非常に密度の高い状態となっていることから、不快臭気成分とオゾンとの接触確率が大きく高まり、オゾンによる酸化が空気中で起こるよりも顕著に進行する。これにより、オゾン量が少なくとも十分に不快臭気成分を低減することができ、かつ臭気吸着部17の吸着性能もより長く維持することができる。そのため、低濃度及び短時間のオゾン発生でも十分な排気不快臭除去性能を得ることができる。また、大量のオゾンを発生させる必要がなく、オゾン臭によってユーザに与える不快感を軽減することができる。
次に、この実施の形態1に係る電気掃除機100のオゾン発生部6の最適な動作例について説明する。オゾンの発生は、電気掃除機100の停止時に行うのが望ましい。それは、電気掃除機100が動作している時にオゾンを発生させた場合、オゾン発生部6の近傍とオゾン流入経路7とは負圧となり、オゾンの発生が妨げられるととともに、発生したオゾンは不快臭と反応する前に電気掃除機100の外部に放出されてしまい、十分な不快臭低減効果を得ることができないからである。したがって、ユーザが掃除を終了し、電気掃除機100の電源をOFFした瞬間から電源コードを抜くまでの間にオゾン発生を行うのがユーザに煩わしさを感じさせない点で望ましい。
なお、オゾン発生が行われている状態において、ユーザがホース21や集塵部4を取り外してしまうと、ユーザが鼻で感じられる程のオゾンが漏洩する可能性があるため、ホース21を取り外そうとしたり、集塵部4を取り出そうとして蓋体(図示省略)を開いたりした際にオゾン発生を停止するようなマイコン等により構成されるオゾン発生制御機構を電気掃除機100に備えることが望ましい。また、図5で示したように、オゾン発生部6には、オゾンの発生量が安定しており、小型で簡易な形状でも十分に高いオゾン濃度を発生させることが可能なコロナ放電によるオゾン発生器を用いるのが適している。
図8は、オゾン発生部6の印加電流に対するオゾン発生量を示すグラフである。図8に基づいて、オゾン発生部6における印加電流と、オゾン発生量との関係について説明する。この図8では、縦軸にオゾン発生量(mg/m3 )を、横軸に印加電流(−μA)をそれぞれ示している。なお、この図8では、図5で示したコロナ放電によってオゾンを発生させる電気放電方式のオゾン発生部6についての印加電流に対するオゾン発生量のグラフを表している。
図8に示すように、オゾン発生量は、印加電流に伴って増加するという傾向がある。つまり、印加電流が40のときのオゾン発生量よりも、印加電流が100のときのオゾン発生量の方が多くなっている。したがって、印加する電流値により、オゾン濃度を推定することができ、印加電圧または印加電流の制御によって比較的簡単にオゾン発生量を調節することが可能である。また、コロナ放電を用いた場合は、イオン(マイナスイオンやプラスイオン)も同時に発生するため、イオンとオゾンとの相乗効果も期待できる。
図9は、オゾン発生時間に対するオゾン減衰率の変化を示すグラフである。図9に基づいて、オゾン発生部6におけるオゾン発生時間と、オゾン減衰率との関係について説明する。この図9では、縦軸にオゾン減衰率(%)を、横軸にオゾン発生時間(hr)をそれぞれ示している。オゾン発生部6にコロナ放電を採用した場合、使用時間とともに針状突起電極9が磨耗し、発生するオゾン量が低下してしまうことになる。図9から、オゾン発生時間が500時間を超えると、オゾン減衰率が50を超えてしまうということがわかる。
したがって、図9に示すように、オゾン発生部6にコロナ放電を採用した場合、オゾンは動作時間に伴い減衰することがわかる。そこで、オゾン発生部6は、比較的簡易に着脱できるよう、掃除機外装1とは別部品で形成されるオゾン発生部保持体3内に内包させ、掃除機外装1及びオゾン発生部保持体3と爪やネジ等の固定部材(図4では突起部3a)で固定するのが望ましい。このようにすることで、ユーザによるオゾン発生部6の交換作業やメンテナンス作業が容易に実行でき、電気掃除機100の使い勝手を向上することができる。
図10は、電気掃除機100に搭載されるオゾン発生部6のV−I特性を示すグラフである。図10に基づいて、オゾン発生部6のV−I特性について説明する。この図10では、縦軸に電流値(−μA)を、横軸に電圧値(−kV)をそれぞれ示している。図10に示すように、オゾン発生部6への印加電圧が−3[kV]以上でない場合、放電が起きずに電流が流れないため、オゾンが発生しない。また、印加電圧が−10[kV]を越えた場合、放電が不安定になるとともに、電極の磨耗が激しくなり、オゾン発生量の安定性が損なわれる。
したがって、このようなコロナ放電を採用したオゾン発生部6を搭載した場合、印加電圧は−3[kV]から−10[kV]までの間で制御することが要求される。また、オゾン発生部6に対し、多量のゴミが付着すると放電の妨げとなり、オゾン発生量が低下する。したがって、オゾン通気口8が形成される部分における通風路32は、集塵部4の方向が高くなっていることが望ましい。そこで、オゾン通気口8は、その開口面が地面(水平面)に対して所定の角度で傾斜(斜角)させ、かつ、その開口面が集塵部4の方向を向くように形成されている。これにより、吸引風の流入が妨げられることなく、かつ、オゾンの拡散が集塵部4方向に向かいやすくなる。また、オゾン通気口8を2個以上の貫通孔で形成したり、メッシュを設けたりする構造にするとオゾン発生部6へ流入するゴミを更に防止できる。
次に、実施の形態1に係る電気掃除機100の脱臭性能について説明する。図11は、TVOC(総揮発性有機化合物)除去性能の経時的な変化を示すグラフである。図11に基づいて、電気掃除機100の臭気吸着部17の有無による脱臭性能の差を、オゾンのみの構成の場合、臭気吸着部17のみの構成の場合、及びオゾン+臭気吸着部17の構成の場合でのTVOC除去性能の経時的な変化について説明する。この図11では、縦軸にTVOC残存率(%)を、横軸に経過時間(s)をそれぞれ示している。なお、ここでは、オゾンの発生量は一定であるものとし、臭気吸着部17の成分も同様のものを用いている。
オゾンのみの構成の場合(図で示す線(イ))では、酸化が空気中のみでしか起こらないため、TVOCの除去性能が顕著には現れない。また、臭気吸着部17のみの構成(図で示す線(ロ))では、吸着性能に限界があり、一定量の吸着反応の後、TVOC除去性能が得られなくなってしまう。これらに対し、オゾン+臭気吸着部17を組み合わせた構成の場合(図で示す線(ハ))では、臭気吸着部17の吸着性能を回復し、その性能を長期間維持することが可能となる。このとき、活性炭や酸化マンガンといったオゾン分解を促し、かつ臭気吸着性能が高い物質を臭気吸着部17に添着しておくと、電気掃除機100の外部へのオゾンの漏洩抑制も期待できる。
図12は、電気掃除機100の排気不快臭をサンプリングしGC/MS(ガスクロマトグラフィー/質量分析法)で測定した結果を示すグラフである。図12に基づいて、電気掃除機100の排気不快臭について、臭気吸着部17がある状態でオゾンを0.3PPm×6分発生させた場合と、オゾンの発生がない場合とを比較して説明する。図12(a)がオゾンの発生がない場合を、図12(b)がオゾンの発生がある場合をそれぞれ示しており、ともに縦軸が排気不快臭気成分(%)を、横軸が経過時間(time)をそれぞれ示している。なお、ここでは、主にVOC(揮発性有機化合物)成分についての分析を行っている場合を例に示している。
図12(a)及び図12(b)に示すように、オゾンを発生させることで、オゾンを発生させない場合に比べて、主にアセトアルデヒド(図で示す矢印(ニ))、EMK(エチルメチルケトン)(図で示す矢印(ホ))といった臭気成分の減衰が確認できた。このときのアセトアルデヒドの除去率は43[%]であり、EMKの除去率は25[%]であった。なお、図12(a)及び図12(b)で表記されている数字は、経過時間を表している。
図13は、アセトアルデヒドの除去率の経時的な変化を示すグラフである。図13に基づいて、アセトアルデヒド10[ppm]に対し、オゾンを発生させ、空気中で反応させた場合のアセトアルデヒドの除去率の経時的な変化について説明する。この図13では、縦軸にアセトアルデヒド除去率(%)を、横軸にオゾン濃度(ppb)をそれぞれ示している。また、図13には、15分後におけるアセトアルデヒド除去率(線(へ))、30分後におけるアセトアルデヒド除去率(線(ト))、及び、45分後におけるアセトアルデヒド除去率(線(チ))を示している。
オゾン濃度5[ppm]を45分発生させても、臭気吸着部17を設けずにオゾンを空気中で反応させた場合のアセトアルデヒドの除去率は約23[%]にしかならない。また、オゾン濃度5[ppm]を30分発生させても、臭気吸着部17を設けずにオゾンを空気中で反応させた場合のアセトアルデヒドの除去率は約18[%]にしかならない。さらに、オゾン濃度5[ppm]を15分発生させても、臭気吸着部17を設けずにオゾンを空気中で反応させた場合のアセトアルデヒドの除去率は約9[%]にしかならない。つまり、いずれの場合も、図12で示したように臭気吸着部17がある状態でのアセトアルデヒド除去率の43[%]には到達しない。このことから、臭気吸着部17が効果的に作用していることが分かる。
図14は、臭気吸着部17上でのオゾンによる酸化の効果を説明するための説明図である。図14に基づいて、臭気吸着部17上でのオゾンによる酸化の効果について説明する。図14では、(ア)が臭気成分Aを、(イ)が臭気成分Bを、(ウ)がオゾンをそれぞれ表している。まず、ゴミから発生された臭気成分Aは、臭気吸着部17によってトラップ(吸着保持)される。これに対し、オゾン発生を行うことで、臭気成分Aとオゾンが高確率で反応し、臭気吸着部17上にトラップされていた臭気成分Aが酸化され、臭気成分Bへと変化することになる。
臭気成分Bは、その性質が異なるため、臭気吸着部17から一旦離れ、以前吸着していた部分とは異なる部分(異なる吸着サイト)へとトラップされたり、そのまま空気中へと留まったりする。そうすると、酸化される前に臭気成分Aがトラップされていた部分は、新たな臭気成分Aをトラップすることが可能となる。したがって、このようなサイクルを経るため、臭気吸着部17が回復することになる。このとき、勿論同時に、空気中でもオゾンは臭気成分と酸化反応を行っており、オゾンと臭気吸着部17の併用による相乗効果として現れることになる。
以上のように、実施の形態1に係る電気掃除機100は、オゾン発生部6と臭気吸着部17とを併用することによって、集塵部4に蓄積されるゴミから発生する不快臭気成分を臭気吸着部17で吸着、濃縮するとともに、オゾン発生部6からオゾンを発生させ、このオゾンと不快臭気成分の接触確率を高め、少ないオゾン量でも電気掃除機100内での不快臭気成分の滞留を防止し、この不快臭気成分とオゾンの臭気成分とが排気不快臭となって外部に漏洩してしまうことを低減している。
実施の形態2.
図15は、本発明の実施の形態2に係る電気掃除機200の掃除機外装1を上面から見た状態を示す平面図である。図15に基づいて、掃除機外装1の内部構成の一例について説明する。なお、この実施の形態2では上述した実施の形態1との相違点を中心に説明するものとし、実施の形態1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。また、図15では、掃除機外装1内の空気の流れを矢印で表している。この図15で示す電気掃除機200の一例は、旋回気流を発生させ、遠心力を利用して空気とゴミを分離させるサイクロン分離構造(遠心分離手段40)を採用したものである。
実施の形態1に係る電気掃除機100では、臭気吸着部17を紙パック13の最内層に設けた場合を例に示したが、実施の形態2に係る電気掃除機200では、紙パック13を設けないサイクロン分離構造としているため臭気吸着部17aを別途設けるようにした場合を例に示している。この臭気吸着部17aは、臭気吸着部17と同様の機能を有し、吸引口接続部2と集塵部4との間に設けられる。なお、図15では、臭気吸着部17aが旋回室41内に設けられている場合を例に示している。また、臭気吸着部17aは、フィルタ等で構成するとよい。
遠心分離手段40は、ゴミと空気を分離する旋回室41と、集塵部4とで構成されている。旋回室41では、旋回流が発生するようになっている。そして、空気とともに旋回室41内に吸い込まれたゴミは、旋回流の遠心力が作用することによって、旋回室41の内周側壁面に沿って旋回し、旋回室41から流出し、集塵部4に蓄積される。また、集塵部4から流出する吸引風の出口には、金属メッシュ18が設けられており、ゴミを集塵部4から流出させないようにしている。また、集塵部4と吸引動力部5との間の通風路32には、金属メッシュ18を通過した細塵を捕集するためのフィルタ19が設けられるようになっている。このフィルタ19は、高捕集効率を有する濾材、たとえば高分子濾材や、HEPA濾材、ULPA濾材等を使用してフィルタ19を構成するとよい。
この電気掃除機200においては、オゾン発生部保持体3と臭気吸着部17aとの位置関係を特に限定するものではないが、臭気吸着部17aは、吸引風の主流が通気しない位置、つまり通風路32の内壁面側に設置されているものとする。また、電気掃除機200では、吸引口接続部2から集塵部4までの通風路32にはフィルタ等の圧損体を設けておらず、容易に吸引風が通気するとともに、オゾン発生部6から発生したオゾンが容易に臭気吸着部17a及び集塵部4へと拡散するようになっている。
次に、電気掃除機200の動作について説明する。電気掃除機200では、吸引動力部5の起動時に、吸引風がホースユニット20、吸引口接続部2、オゾン発生部保持体3、旋回室41、集塵部4、フィルタ19を順に導通し、吸引風に含まれるゴミが旋回室41で吸引風と遠心分離され、集塵部4内に蓄積される。このように、電気掃除機200は、サイクロン分離構造としたことで、紙パック13の交換が不要となるとともに、圧損の低下が少なくなり、吸引力が向上する。
また、電気掃除機100では、紙パック13に臭気吸着部17を内包させていたが、電気掃除機200では、臭気吸着部17aをオゾン発生部6により近い位置(図15では、オゾン発生部6の下流側における旋回室41内)に設けるようにしているため、更に少ないオゾン量で不快臭を低減することができる。臭気吸着部17aは、オゾン発生部6により近い位置に設ければよく、設置位置を特に限定するものではないが、オゾン発生部6により近い位置であり、かつ、通風路32の圧損とならない位置に設けるようにすることが望ましい。
図16は、吸引動力部5の回転数に対する吸引風量の変化を示すグラフである。図16に基づいて、臭気吸着部17aの設置位置の違いによる吸引動力部5の回転数に対する吸引風量の変化について説明する。この図16では、縦軸に吸引風量(m3/min)を、横軸に吸引動力部5の回転数(rpm)をそれぞれ示している。図16に示すように、通風路32内の吸引風の主流が通気しない集塵部4の入口対面に臭気吸着部17aを設置した際の回転数に対する風量増加(図で示す実線(リ))に対し、通風路32内の吸引風の主流が通気する位置に臭気吸着部17aを設置した際の回転数に対する風量増加(図で示す破線(ヌ))が抑制されている傾向が確認できる。
特に、風量増加に伴い臭気吸着部17aの設置位置の違いによる影響は大きく現れる。吸引風量の低下は、集塵効率の低下に直結するため、通風路32内の吸引風の主流が通気する位置を避けて臭気吸着部17aを設置することが有効であることがわかる。また、排気不快臭は、電気掃除機200の停止時に集塵部4に蓄積されたゴミから放出するものであり、必ずしも電気掃除機200の動作時に臭気成分を除去しなくてもよい。したがって、臭気吸着部17aは、通風路32内の吸引風の主流が通気する位置を避けて設置することが望ましいのである。
図17は、アセトアルデヒド濃度の時間的な変化を示すグラフである。図17に基づいて、臭気吸着部17aを設置しない状態で電気掃除機200の内部に臭気発生源を吸引させた際の集塵部4・吸引口接続部2、フィルタ19の上流側及びフィルタ19の下流側でのアセトアルデヒド濃度の時間的な変化について説明する。この図17では、縦軸にアセトアルデヒド濃度を、横軸に時間(min)をそれぞれ示している。また、線(ル)が集塵部4・吸引口接続部2におけるアセトアルデヒド濃度の時間的な変化を、線(ヲ)がフィルタ19の上流側におけるアセトアルデヒド濃度の時間的な変化を、線(ワ)がフィルタ19の下流側におけるアセトアルデヒド濃度の時間的な変化をそれぞれ示している。
この図17で示す臭気発生源としては、アセトアルデヒド溶液を吸収させた繊維状ペーパーを用いているものとする。集塵部4・吸引口接続部2においては(線(ル))、吸引風を妨げるものがなく連通しているために、アセトアルデヒド濃度の経時的な変化は等しく、最初にアセトアルデヒドが放出され、急激に拡散するため一時的な濃度増加が起こり、急激に減少するが、その後放出が一定となり、拡散しきってしまうと濃度が安定するという傾向が確認できる。
一方、フィルタ19の上流側においては(線(ヲ))、金属メッシュ18が設けられているために、この金属メッシュ18が妨げとなり集塵部4・吸引口接続部2に対し初期の濃度増加が半減し、安定後の濃度も低くなるという傾向が確認できる。また、フィルタ19の下流側においては(線(ワ))、金属メッシュ18の他に、フィルタ19にも遮られているため、濃度変動をほとんど確認することができず、低濃度で安定しているという傾向が確認できる。このことから、金属メッシュ18やフィルタ19といった圧損体として働く遮蔽物は、臭気の拡散を妨げ、脱臭に影響を及ぼすということが分かる。したがって、臭気吸着部17aは、通風路32内の吸引風の主流が通気する位置を避けて設置することが望ましいのである。
図18は、オゾン発生部6からの距離に対するオゾン濃度の変化を示すグラフである。図18に基づいて、オゾン発生部6からの距離に対するオゾン濃度の変化について説明する。この図18では、縦軸がオゾン濃度(mg/m3 )を、横軸がオゾン発生部6からの距離(mm)をそれぞれ示している。図18から分かるように、オゾン濃度は、オゾン発生部6から離れるほど低下する。したがって、オゾン発生部6と臭気吸着部17aとの距離が近いほど、より多いオゾン量を短時間で臭気吸着部17aに接触させることが可能となり、不快臭低減効果が高まる。このことから、オゾン発生部6と臭気吸着部17aとの位置関係は、より近接していることが望ましいのである。
以上のように、実施の形態2に係る電気掃除機200は、オゾン発生部6と臭気吸着部17aとを併用することによって、集塵部4に蓄積されるゴミから発生する不快臭気成分を臭気吸着部17aで吸着、濃縮するとともに、オゾン発生部6からオゾンを発生させ、このオゾンと不快臭気成分の接触確率を高め、少ないオゾン量でも電気掃除機200内での不快臭気成分の滞留を防止し、この不快臭気成分とオゾンの臭気成分とが排気不快臭となって外部に漏洩してしまうことを低減している。
1 掃除機外装、2 吸引口接続部、3 オゾン発生部保持体、3a 突起部、4 集塵部、5 吸引動力部、6 オゾン発生部、7 オゾン流入経路、8 オゾン通気口、9 針状突起電極、10 接地電極、11 開閉扉、12 集塵部吸引口、13 紙パック、14 フィルタ、15 集塵部排気口、16 外装紙、17 臭気吸着部、17a 臭気吸着部、18 金属メッシュ、19 フィルタ、20 ホースユニット、21 ホース、22 ハンドル部、23 パイプ、24 吸込口体、25 電源操作部、31 排気口、32 通風路、40 遠心分離手段、41 旋回室、100 電気掃除機、200 電気掃除機。

Claims (18)

  1. 吸引動力部と、
    前記吸引動力部によって吸引口接続部から吸い込まれる空気を導通させる通風路と、
    前記通風路に配置され、前記空気とともに吸い込まれた塵埃を捕集する集塵部と、
    オゾンを発生するオゾン発生部と、
    前記集塵部に蓄積される塵埃から発生する臭気成分及び前記オゾンの臭気成分を吸着する臭気吸着部と
    前記集塵部の上流側における前記通風路との接続部分に着脱自在に設けられ、前記集塵部が取り付けられた状態においては前記集塵部の内部と外部を連通し、前記集塵部が取り外された状態においては前記集塵部の内部と外部とを遮断し、前記集塵部の内部に拡散したオゾンの漏洩を抑制する開閉扉と、を備え、
    前記通風路は、
    前記吸引口接続部、前記集塵部が順に風上側から風下側に配置することで形成されており、
    前記通風路に、開口面が地面に対し所定の角度を有し、前記集塵部の方向へ向くように前記オゾンのオゾン通気口を形成する
    ことを特徴とする電気掃除機。
  2. 前記臭気吸着部は、
    前記集塵部に内包されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
  3. 前記集塵部に着脱可能な紙パックを設け、
    前記臭気吸着部が前記紙パックと一体に成型されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の電気掃除機。
  4. 前記紙パックが2層以上の層を有しており、
    前記臭気吸着部が前記紙パックの最内層に設けられている
    ことを特微とする請求項3に記載の電気掃除機。
  5. 前記臭気吸着部は、
    前記オゾン発生部に近接させた
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
  6. 前記臭気吸着部は、
    前記オゾン発生部の下流側であって、前記通風路の内壁面側に設置されている
    ことを特徴とする請求項5に記載の電気掃除機。
  7. 前記臭気吸着部は、
    酸化マンガン及び活性炭のうち少なくとも1つを有している
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の電気掃除機。
  8. 前記オゾン発生部を、前記通風路外に設置されるオゾン発生部保持体に取り付け、
    前記オゾン発生部保持体には、
    前記オゾン発生部から発生したオゾンを流通させるオゾン流入経路と、
    前記オゾン流入経路と前記通風路とを連通させる前記オゾン通気口とが形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の電気掃除機。
  9. 前記オゾン発生部保持体を難燃性材料で構成した
    ことを特徴とする請求項8に記載の電気掃除機。
  10. 前記オゾン流入経路がチューブで構成されている
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載の電気掃除機。
  11. 前記オゾン通気口を2個以上の貫通孔で構成している
    ことを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の電気掃除機。
  12. 前記オゾン通気口にメッシュを備えた
    ことを特徴とする請求項8〜11のいずれかに記載の電気掃除機。
  13. 前記通風路に着脱自在に連結されるホースユニットを設け、
    前記ホースユニットが取り外された際に、
    前記オゾン発生部を停止させる
    ことを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の電気掃除機。
  14. 前記集塵部の上側に開閉可能な蓋体を設け、
    前記蓋体が開放された際に、
    前記オゾン発生部を停止させる
    ことを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の電気掃除機。
  15. 前記オゾン発生部は、
    コロナ放電方式、紫外線方式又は沿面放電方式のいずれかのオゾン発生方式を採用している
    ことを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の電気掃除機。
  16. 前記オゾン発生部がコロナ放電方式によりオゾンを発生させるものにおいて、
    前記オゾン発生部を構成する電極に−3kVから−10kVまでの電圧を印加する
    ことを特微とする請求項15に記載の電気掃除機。
  17. 前記オゾン発生部からオゾンとともにイオンを同時に発生させる
    ことを特徴とする請求項1〜16のいずれかに記載の電気掃除機。
  18. 前記オゾン発生部を
    電気掃除機のOFF時に動作させる
    ことを特徴とする請求項1〜17のいずれかに記載の電気掃除機。
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