JP2003325404A - 電気掃除機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 集塵手段に捕捉され溜まった塵埃から発生す
る臭いの防臭と、塵埃の長期間放置による雑菌繁殖の飛
散防止をはかる電気掃除機を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 塵埃を吸気する吸引ノズル４と、集塵室
６に塵埃を捕捉して集塵する集塵手段１２と、塵埃を吸
引するために空気を強制的に吸引する吸引手段７と、吸
引した空気を本体より排気する排気口９とを有し、前記
吸引ノズル４と排気口９を連通する通路の一部にオゾン
を発生させるオゾン発生器１３を配設し、前記オゾン発
生器１３と排気口９を連通する通路の一部にオゾン除去
手段５０を設け、排気口９から大気へ放出するオゾン濃
度を０．１ｐｐｍ以下に抑えたことにより、安全性の高
い脱臭、殺菌を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、オゾン発生器を搭
載した一般家庭で使用される電気掃除機に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】一般家庭で使用される電気掃除機は、よ
く知られているように、電気掃除機本体内には、電動送
風機からなる吸引手段と、吸引手段上流の集塵室内に紙
袋等で構成された集塵手段を装備している。そして、塵
埃を吸引する吸引ノズルを、延長管、ホースを介して電
気掃除機本体に接続し、吸引した塵埃を集塵手段に捕捉
するものである。また、塵埃が集塵手段に捕捉された後
の空気は、電気掃除機本体の後部の排気口より排気され
るものであった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この様な構成の従来の
電気掃除機では、集塵手段に捕捉され溜まった塵埃から
発生する臭いの防臭が十分でないため、電気掃除機を使
用するとき排気口から臭いが電気掃除機本体外に排出さ
れる。また、集塵手段に溜まった塵埃が長期間放置され
ると雑菌が繁殖し、電気掃除機本体を運転すると、その
排気口より大気に雑菌が飛散し不衛生になるものであっ
た。

【０００４】この課題解決のために、従来からオゾン発
生器とオゾン除去手段を設け、オゾンの効果により脱
臭、殺菌を行うことが既に提言されている。しかしなが
ら、高濃度になれば人体に有害とされるオゾンの大気排
出量をどれだけに押さえ込むか、という具体的、実用的
な検討まではなされていないのが現状である。

【０００５】本発明は、以上のような従来の課題を解決
するものであって、使用者に対し不快感を与えないこと
に加え、使用者に対して安全性の高い電気掃除機を提供
することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の電気掃除機は、オゾン発生器およびオゾン
除去手段を設けるとともに、排気口から大気へ放出する
オゾン濃度を０．１ｐｐｍ以下に抑えたものである。

【０００７】これにより、塵埃から発生する臭いの脱
臭、および雑菌の殺菌を行うことができるとともに、オ
ゾンが人体へ与える影響も配慮した安全性に優れた電気
掃除機を提供することができる。

【０００８】

【発明の実施の形態】請求項１に記載の発明は、塵埃を
吸気する吸引ノズルと、集塵室に塵埃を捕捉して集塵す
る集塵手段と、塵埃を吸引するために空気を強制的に吸
引する吸引手段と、吸引した空気を電気掃除機本体より
排気する排気口とを有し、前記吸引ノズルと排気口を連
通する通路の一部にオゾンを発生させるオゾン発生器を
配設し、前記オゾン発生器と排気口を連通する通路の一
部にオゾン除去手段を設け、排気口から大気へ放出する
オゾン濃度を０．１ｐｐｍ以下に抑えた電気掃除機とす
ることにより、塵埃から発生する臭いの脱臭、および雑
菌の殺菌を行うことができるとともに、オゾンが人体へ
与える影響も配慮した安全性に優れた電気掃除機を提供
することができる。

【０００９】請求項２に記載の発明は、オゾン発生器は
吸引手段の下流側に配設した請求項１に記載の電気掃除
機とすることにより、電気掃除機本体の後方側の脱臭、
殺菌が効果的に行われる。特に排気口内側に設置される
排気フィルターに付着した塵埃の脱臭、殺菌効果を得る
ことが可能となる。

【００１０】請求項３に記載の発明は、オゾン発生器は
集塵室の内部に配設した請求項１に記載の電気掃除機と
することにより、塵埃を捕集し溜めておく場所に集中的
に且つ直接オゾンを噴射させるため、より塵埃の脱臭、
殺菌効果を得ることが可能となる。

【００１１】請求項４に記載の発明は、オゾン発生器は
空気流速が略１〜４ｍ／秒の位置に設けた請求項１に記
載の電気掃除機とすることにより、オゾンと微細塵埃と
の混合作用が有効に働くことやオゾン自体の拡散速度が
防止できるため脱臭、殺菌効果を高めることができる。

【００１２】請求項５に記載の発明は、電気掃除機本体
の運転開始時に一定時間のみオゾン発生器を動作させる
請求項１〜４のいずれか１項に記載の電気掃除機とする
ことにより、オゾン発生量の抑制、およびオゾン発生の
耐久寿命を高めることができる。

【００１３】請求項６に記載の発明は、電気掃除機本体
の運転停止時に一定時間のみオゾン発生器を動作させる
請求項１〜４のいずれか１項に記載の電気掃除機とする
ことにより、オゾン発生量の抑制、およびオゾン発生の
耐久寿命を高めることができる。

【００１４】請求項７に記載の発明は、電気掃除機本体
の運転開始時および停止時双方において、一定時間のみ
オゾン発生器を動作させる請求項１〜４のいずれか１項
に記載の電気掃除機とすることにより、オゾン発生量の
抑制、およびオゾン発生の耐久寿命を高めることができ
る。

【００１５】請求項８に記載の発明は、電気掃除機本体
の運転停止ＳＷ選択時にオゾン発生器を停止させ、空気
を強制的に吸引する吸引手段を一定時間運転するように
制御した請求項１〜４のいずれか１項に記載の電気掃除
機とすることにより、停止時に電気掃除機本体内に残っ
たオゾンを早急に拡散、排気し、オゾン濃度をいち早く
低減することができる。

【００１６】請求項９に記載の発明は、吸引手段が動作
中は常時オゾン発生器も動作させる請求項１〜４のいず
れか１項に記載の電気掃除とすることにより、常時、オ
ゾンが発生し、吸い込まれた微細塵埃に対して有効な脱
臭、殺菌効果が期待できる。

【００１７】請求項１０に記載の発明は、吸引手段が動
作中、間欠的にオゾン発生器を動作させる請求項１〜４
のいずれか１項に記載の電気掃除とすることにより、オ
ゾン発生の耐久寿命を高める効果や、オゾン濃度を適切
な濃度に制御することが可能となる。

【００１８】請求項１１に記載の発明は、オゾン発生器
の運転・停止を選択的に切り替え可能にした請求項１〜
４のいずれか１項に記載の電気掃除機とすることによ
り、使用者の意図で自由に切り換えが可能なようにでき
る。

【００１９】請求項１２に記載の発明は、オゾン発生器
の運転・停止を、電流検知手段・圧力検知手段・ごみ量
検知手段等による吸引力自動制御手段と連動させて自動
切り替えを行う請求項１〜４のいずれか１項に記載の電
気掃除とすることにより、吸引手段の吸引状態により適
切なオゾン量を供給できるため、適正な脱臭、殺菌効果
が期待できる。

【００２０】請求項１３に記載の発明は、オゾン発生器
からのオゾン発生量を、吸引手段の運転モードに連動さ
せて切り替える請求項１〜４のいずれか１項に記載の電
気掃除機とすることにより、排気風速に合わせた適切な
オゾン量になるよう制御できるものである。

【００２１】請求項１４に記載の発明は、オゾン発生器
からのオゾン発生量を、電流検知手段・圧力検知手段・
ごみ量検知手段等による吸引力自動制御手段に連動させ
て連続または多段階に可変する請求項１〜４のいずれか
１項に記載の電気掃除機とすることにより、より一層、
排気風速に合わせた適切なオゾン量になるよう制御でき
るものである。

【００２２】請求項１５に記載の発明は、オゾン発生器
からのオゾン発生量を、時間的に変動させる請求項１〜
４のいずれか１項に記載の電気掃除機とすることによ
り、オゾン発生器からのオゾン発生量をゆらぎ制御等に
より変動させ、オゾン発生総量を抑制しつつ、脱臭、殺
菌効果をさらに高めることが可能となる。

【００２３】請求項１６に記載の発明は、オゾン発生器
からのオゾン発生量や運転時間を、電気掃除機本体の運
転環境の温度・湿度等により変更する請求項１〜４のい
ずれか１項に記載の電気掃除機とすることにより、オゾ
ンの脱臭、殺菌効果は温度や湿度の環境により効果が変
動するものであるから、より安定した脱臭、殺菌効果が
得られるものである。

【００２４】請求項１７に記載の発明は、電気掃除機本
体の運転停止後も一定時間、オゾン発生器のみ単独で運
転継続させる請求項１〜４のいずれか１項に記載の電気
掃除機とすることにより、電気掃除機の使用時間が短か
った場合でもオゾンによる脱臭、殺菌効果を得ることが
できる。

【００２５】請求項１８に記載の発明は、電気掃除機本
体の運転停止に関係なく、オゾン発生器のみ単独で運転
停止可能とした請求項１〜４のいずれか１項に記載の電
気掃除機とすることにより、電気掃除機の使用時間が短
かった場合でも、使用者が任意に選択することによりオ
ゾンによる脱臭、殺菌効果を得ることができる。

【００２６】請求項１９に記載の発明は、オゾン発生器
からオゾンを放出している状態を表示する表示手段を設
けた請求項１〜４のいずれか１項に記載の電気掃除機と
することにより、オゾン発生中に使用者が集塵室を開け
る等の行為を防止することができる。

【００２７】請求項２０に記載の発明は、オゾン発生器
からのオゾン放出を停止しても電気掃除機本体の内部の
オゾン濃度が０．１ｐｐｍ以下になるまで表示を継続さ
せるように制御した請求項１９に記載の電気掃除機とす
ることにより、オゾン発生中に使用者が集塵室を開ける
等の行為をより確実に防止することができる。

【００２８】請求項２１に記載の発明は、集塵室の取り
外し又は開閉部に、電気的にロックがかかる機構を設
け、電気掃除機本体の内部のオゾン濃度が０．１ｐｐｍ
以下になるまでは前記ロックが解除しないように制御し
た請求項１〜４のいずれか１項に記載の電気掃除機とす
ることにより、オゾン発生中に使用者が集塵室を開ける
等の行為を一層確実に防止することができる。

【００２９】請求項２２に記載の発明は、電気掃除機本
体の内部のオゾン濃度を０．１ｐｐｍ以上にした請求項
１〜４のいずれか１項に記載の電気掃除機とすることに
より、脱臭、殺菌効果を確実に得ることができる。

【００３０】

【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。

【００３１】（実施例１）図１、図２は本発明の実施例
１である電気掃除機を示したものであり、電気掃除機本
体１内には、集塵室６に塵埃を捕捉して集塵する集塵手
段１２と、塵埃を吸引するために空気を強制的に吸引す
る吸引手段７とを装備している。集塵室６は吸引手段７
の上流に位置しており、集塵手段１２は紙袋等で構成さ
れているものである。また、吸引手段７は電動送風機室
８内に配置された電動送風機からなるものである。

【００３２】そして、塵埃を吸引する吸引ノズル４は、
延長管３、ホース２を介して電気掃除機本体１に接続
し、吸引した塵埃を集塵手段１２に捕捉するものであ
る。また、延長管３には吸引手段７の電力を切り替える
手元操作部５があり、吸引手段７の制御を行うように構
成されている。なお、吸引手段７による吸引空気は、塵
埃が集塵手段１２に捕捉された後、プレフィルタ１０、
排気フィルタ１１を通過して電気掃除機本体１の後部の
排気口９より大気に排気されるものである。

【００３３】ここで、前記吸引ノズル４と排気口９を連
通する通路（延長管３、ホース２、電気掃除機本体１に
より構成される）の一部には、オゾンを発生させるオゾ
ン発生器１３を配設し、前記オゾン発生器１３と排気口
９を連通する通路の一部には、オゾン除去装置又は除去
材料等からなるオゾン除去手段５０を設け、排気口９か
ら大気へ放出するオゾン濃度を０．１ｐｐｍ以下に抑え
るようにしている。この実施例では、オゾン発生器１３
は、電気掃除機本体１内のホース２接続箇所の近傍に配
設され、オゾン除去手段５０は排気フィルタ１１の上流
側に設けられている。

【００３４】上記構成によると、吸引ノズル４から集塵
室６までの通路に付着した塵埃や集塵手段１２内に捕集
された塵埃に対し、オゾンを発生させることで脱臭効果
・抗菌効果を得ることができる。また、オゾン除去手段
５０を排気口９までの間に設け、電気掃除機本体１の大
気へのオゾン排出濃度を０．１ｐｐｍ以下に抑えること
により、世界労働衛生基準を確保した安全性の高い商品
を提供することができる。更に日本国内で考えれば、日
本環境基準が０．０６ｐｐｍ以下であることから、電気
掃除機本体１の大気へのオゾン排出濃度を０．０６ｐｐ
ｍ以下に抑えるようにすればより好ましい。

【００３５】（実施例２）図３は本発明の実施例２であ
る電気掃除機を示したものであり、この実施例では、吸
引手段７の下流側における通路の一部に、オゾンを発生
させるオゾン発生器１３を配設した点で実施例１と異な
る。

【００３６】この実施例によると、吸引手段７を動作さ
せ吸引ノズル４から衣類や寝具等の繊維、人間および動
物の毛、ふけ、砂、ダニ、花粉、カビや雑菌等の塵埃が
吸引され、集塵手段１２に捕捉され集塵される。塵埃が
捕捉されて浄化された吸引空気は、オゾン発生器１３の
オゾンと接触し排気口９から電気掃除機本体１の外に排
出される。

【００３７】従って、集塵手段１２に集塵された塵埃か
ら発生する臭いや雑菌は、オゾン発生器１３より発生す
るオゾンに包み込まれているので、効果的に脱臭、殺菌
効果が発揮される。

【００３８】（実施例３）図４は本発明の実施例３であ
る電気掃除機を示したものであり、この実施例では、電
気掃除機本体１の集塵室６内の集塵手段１２や、集塵室
６内部に向けてオゾン発生器１３を配設した点が実施例
１、２と異なる。

【００３９】この実施例によると、オゾン発生器１３を
集塵手段１２や集塵室６内部に向けてオゾンを供給する
ことにより、塵埃を捕集し溜めておく場所に集中的に且
つ直接イオンを噴射させるため、オゾンの性質によって
脱臭、殺菌効果がより効果的に作用させることができ
る。

【００４０】（実施例４）本発明の実施例４である電気
掃除機は、オゾン発生器１３の配設位置を、空気流速が
略１〜４ｍ／秒の比較的低速の通路位置に設けたもので
ある。例えば、図３に示す位置とするか、あるいは別な
手段で上記空気流速位置を意識的に創り出すかしている
ものである。

【００４１】この実施例によると、オゾン発生器１３の
配設位置を、風速を落とした位置に置くことにより、オ
ゾンと微細塵埃との混合作用が有効に働くことや、オゾ
ン自体の拡散速度が防止できるため、オゾンの効果を高
めることができる。

【００４２】（実施例５）本発明の実施例５である電気
掃除機は、電気掃除機本体１の運転開始時に一定時間の
みオゾン発生器１３を動作させる構成としたものであ
る。

【００４３】この実施例によると、オゾン発生量の抑
制、およびオゾン発生器１３の耐久寿命を高めることが
できる。特に運転開始時のみの脱臭、殺菌であっても、
運転開始前までに捕集されていた塵埃自体の脱臭、殺菌
が行われるため、その後の運転においても大きな効果を
得ることができる。

【００４４】（実施例６）本発明の実施例６である電気
掃除機は、電気掃除機本体１の運転停止時に一定時間の
みオゾン発生器１３を動作させる構成としたものであ
る。

【００４５】この実施例によると、オゾン発生量の抑
制、およびオゾン発生器１３の耐久寿命を高めることが
できる。特に運転停止時に脱臭、殺菌を行えば、電気掃
除機本体１を保管し、次に使用するまでの間に増殖する
可能性のある雑菌を死滅させることができる。

【００４６】（実施例７）本発明の実施例７である電気
掃除機は、電気掃除機本体１の運転開始時および停止時
双方において、一定時間のみオゾン発生器１３を動作さ
せる構成としたものである。

【００４７】この実施例によると、実施例５、６に示し
た双方の効果を同時に得ることができる。

【００４８】（実施例８）本発明の実施例８である電気
掃除機は、電気掃除機本体１の運転停止ＳＷ選択時にオ
ゾン発生器１３は停止させるが、空気を強制的に吸引す
る吸引手段７は一定時間運転するように制御したもので
ある。

【００４９】この実施例によると、停止時に電気掃除機
本体１内に残ったオゾンを早急に拡散、排気し、電気掃
除機本体１内のオゾン濃度をいち早く低減することがで
きる。

【００５０】（実施例９）本発明の実施例９である電気
掃除機は、電気掃除機本体１の吸引手段７が運転状態で
動作中は、常時、オゾン発生器１３も動作させる構成と
したものである。

【００５１】この実施例によると、常時、オゾンが発生
し、吸い込まれた微細塵埃に対して有効な脱臭、殺菌効
果が期待できる。

【００５２】（実施例１０）本発明の実施例１０である
電気掃除機は、電気掃除機本体１の吸引手段７が運転状
態で動作中、間欠的にオゾン発生器１３を動作させる構
成としたものである。

【００５３】この実施例によると、オゾン発生の耐久寿
命を高める効果やオゾン濃度を適切な濃度に制御するこ
とが可能となる。

【００５４】（実施例１１）本発明の実施例１１である
電気掃除機は、オゾン発生器１３の運転・停止を、スイ
ッチ等の切り替え手段で選択的に切り替え可能に構成し
たものである。

【００５５】この実施例によると、使用者の意図により
オゾン発生を自由に切り換えることが可能となる。

【００５６】（実施例１２）図５は本発明の実施例１２
である電気掃除機を示したものであり、この実施例で
は、オゾン発生器１３の運転・停止を、電流検知手段２
１（圧力検知手段・ごみ量検知手段等でも良い）等によ
る吸引力自動制御手段と連動させて自動的にオゾン発生
器１３の切り替えをさせるよう構成したものである。

【００５７】図５では、吸引手段７のパワーは、パワー
設定手段１８からの指令に基づきモーター制御手段１９
でモーター２０のパワーが決定される。しかしこの時モ
ーター２０の電流値を電流検知手段２１で検知し、モー
ターの強・中・弱等の各運転モード時の負荷状態を電力
制限複合判断手段２２で判断し、フィードバック制御で
モーター２０のパワーを決定するものである。ここで、
電力制限複合判断手段２２でモーター２０の負荷状態を
判断する過程において、オゾン発生器制御手段２３にも
指令を出し、オゾン発生器１３のオゾンの運転・停止を
判断させる動作を行なうものである。

【００５８】この実施例によると、モーター２０の吸引
状態により適切なオゾン量を供給できるため、適正な脱
臭、殺菌効果が期待できる。

【００５９】（実施例１３）本発明の実施例１３である
電気掃除機は、オゾン発生器１３からのオゾン発生量を
吸引手段７の強・中・弱等の運転モードに連動させて切
り替える切り替え手段を設けたものである。

【００６０】この実施例によると、電気掃除機本体１の
排気風速に合わせた適切なオゾン量になるよう制御でき
るものである。

【００６１】（実施例１４）本発明の実施例１４である
電気掃除機は、オゾン発生器１３からのオゾン発生量
を、電流検知手段・圧力検知手段・ごみ量検知手段等に
よる吸引力自動制御手段に連動させて連続もしくは多段
階に可変するオゾン発生量可変手段を設けたものであ
る。

【００６２】この実施例によると、オゾン発生量が吸引
力自動制御手段に連動して連続もしくは多段階に可変で
きるものである。

【００６３】（実施例１５）図６は本発明の実施例１５
である電気掃除機を示したものであり、この実施例で
は、オゾン発生器１３からのオゾン発生量をゆらぎ制御
手段２４により時間的に変動させるオゾン発生量自動可
変手段を設けた点で実施例１２と異なる。

【００６４】この実施例によると、例えば、オゾン発生
量を時間的に変動させることにより、オゾン発生総量を
抑制しつつ、脱臭、殺菌効果をさらに高めることが可能
となる。

【００６５】（実施例１６）図７は本発明の実施例１６
である電気掃除機を示したものであり、この実施例で
は、オゾン発生器１３からのオゾン発生量や運転時間を
電気掃除機の運転環境の温度・湿度等により変更する温
度湿度検出手段２５を設けた点で実施例１２、１５と異
なる。

【００６６】この実施例によると、オゾンの脱臭、殺菌
効果は温度や湿度の環境により効果が変動するものであ
るが、温度湿度検知手段２５によりその変動が抑制され
安定した脱臭、殺菌効果が得られるものである。

【００６７】（実施例１７）本発明の実施例１７である
電気掃除機は、電気掃除機本体１の運転を停止した後で
も、一定時間、オゾン発生器１３のみを単独で運転停止
させるオゾン運転継続手段を設けたものである。

【００６８】この実施例によると、電気掃除機本体１の
使用時間が短かった場合でもオゾンによる脱臭、殺菌効
果が持続するものである。

【００６９】（実施例１８）本発明の実施例１８である
電気掃除機は、電気掃除機本体１の運転停止に関係な
く、任意の設定時間、オゾン発生器１３のみを単独で運
転停止させるオゾン運転停止手段を設けたものである。

【００７０】この実施例によると、電気掃除機本体１の
使用時間が短かった場合でもオゾンによる脱臭、殺菌効
果が持続するものである。

【００７１】（実施例１９）本発明の実施例１９である
電気掃除機は、オゾン発生器１３からオゾンを放出して
いる状態を表示する表示手段を設けたものである。

【００７２】この実施例によると、オゾン発生中は電気
掃除機本体１内のオゾン濃度が高いため、表示手段によ
る表示は使用者が集塵室を開けない様にするための警告
とすることができる。

【００７３】（実施例２０）本発明の実施例２０である
電気掃除機は、オゾン発生器１３からのオゾン放出を停
止しても電気掃除機本体１内部のオゾン濃度が０．１ｐ
ｐｍ以下になるまで表示を継続させるように制御するよ
うにしたものである。

【００７４】この実施例によると、使用者が集塵室を開
けない様に、より安全性の高い警告をすることができ
る。

【００７５】（実施例２１）本発明の実施例２１である
電気掃除機は、集塵室６からの紙袋等の取り外し部又は
開閉部に、電気的にロックがかかる機構、例えば電磁ロ
ック機構等を設け、電気掃除機本体１内部のオゾン濃度
が０．１ｐｐｍ以下になるまでは前記ロックが解除しな
いように制御するようにしたものである。

【００７６】この実施例によると、オゾン発生中に使用
者が集塵室６を開ける等の行為を確実に防止することが
でき、より安全性の高い商品を提供することができる。
なお、ロック解除の判断については、オゾン発生器１３
の停止後からの時間を一定に設定してもよいし、別途オ
ゾン量測定センサーを設けセンサーが０．１ｐｐｍ以下
を判断した時点でロックを解除してもよい。

【００７７】（実施例２２）本発明の実施例２２である
電気掃除機は、電気掃除機本体１内部に設けられたオゾ
ン発生器１３近傍のオゾン濃度を０．１ｐｐｍ以上にし
たものである。

【００７８】この実施例によると、脱臭、殺菌効果を確
実に得ることができる。一般的にオゾン濃度が０．１ｐ
ｐｍ以上であれば、脱臭、殺菌効果は大幅に向上するも
のである。

【００７９】上記各実施例は、適宜、組み合わせて構成
することができるものであって、実施例単独の構成に限
られるものではない。

【００８０】

【発明の効果】以上のとおり、本発明の電気掃除機は、
オゾン発生器およびオゾン除去手段を設けるとともに、
排気口から大気へ放出するオゾン濃度を０．１ｐｐｍ以
下に抑えたことにより、塵埃から発生する臭いの脱臭、
および雑菌の殺菌を行うことができるとともに、オゾン
が人体へ与える影響も配慮した安全性に優れたものとな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例１における電気掃除機の概略構
成を示す斜視図

【図２】同電気掃除機本体の内部構成を示す平面図

【図３】本発明の実施例２における電気掃除機本体の内
部構成を示す平面図

【図４】本発明の実施例３における電気掃除機本体の内
部構成を示す平面図

【図５】本発明の実施例１２における電気掃除機の制御
ブロック図

【図６】本発明の実施例１５における電気掃除機の制御
ブロック図

【図７】本発明の実施例１６における電気掃除機の制御
ブロック図

【符号の説明】

１ 電気掃除機本体 ４ 吸引ノズル ５ 手元操作部 ６ 集塵室 ７ 吸引手段 ８ 電動送風機室 ９ 排気口 １２ 集塵手段 １３ オゾン発生器 ２１ 電流検知手段 ２４ ゆらぎ制御手段 ２５ 温度・湿度検出手段 ５０ オゾン除去手段

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 正樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Ｆターム(参考） 3B057 DA04 DE01 DE02

Claims (22)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 塵埃を吸気する吸引ノズルと、集塵室に
   塵埃を捕捉して集塵する集塵手段と、塵埃を吸引するた
   めに空気を強制的に吸引する吸引手段と、吸引した空気
   を電気掃除機本体より排気する排気口とを有し、前記吸
   引ノズルと排気口を連通する通路の一部にオゾンを発生
   させるオゾン発生器を配設し、前記オゾン発生器と排気
   口を連通する通路の一部にオゾン除去手段を設け、排気
   口から大気へ放出するオゾン濃度を０．１ｐｐｍ以下に
   抑えた電気掃除機。
2. 【請求項２】 オゾン発生器は吸引手段の下流側に配設
   した請求項１に記載の電気掃除機。
3. 【請求項３】 オゾン発生器は集塵室の内部に配設した
   請求項１に記載の電気掃除機。
4. 【請求項４】 オゾン発生器は空気流速が略１〜４ｍ／
   秒の位置に設けた請求項１に記載の電気掃除機。
5. 【請求項５】 電気掃除機本体の運転開始時に一定時間
   のみオゾン発生器を動作させる請求項１〜４のいずれか
   １項に記載の電気掃除機。
6. 【請求項６】 電気掃除機本体の運転停止時に一定時間
   のみオゾン発生器を動作させる請求項１〜４のいずれか
   １項に記載の電気掃除機。
7. 【請求項７】 電気掃除機本体の運転開始時および停止
   時双方において、一定時間のみオゾン発生器を動作させ
   る請求項１〜４のいずれか１項に記載の電気掃除機。
8. 【請求項８】 電気掃除機本体の運転停止ＳＷ選択時に
   オゾン発生器を停止させ、空気を強制的に吸引する吸引
   手段を一定時間運転するように制御した請求項１〜４の
   いずれか１項に記載の電気掃除機。
9. 【請求項９】 吸引手段が動作中は常時オゾン発生器も
   動作させる請求項１〜４のいずれか１項に記載の電気掃
   除機。
10. 【請求項１０】 吸引手段が動作中、間欠的にオゾン発
    生器を動作させる請求項１〜４のいずれか１項に記載の
    電気掃除機。
11. 【請求項１１】 オゾン発生器の運転・停止を選択的に
    切り替え可能にした請求項１〜４のいずれか１項に記載
    の電気掃除機。
12. 【請求項１２】 オゾン発生器の運転・停止を、電流検
    知手段・圧力検知手段・ごみ量検知手段等による吸引力
    自動制御手段と連動させて自動切り替えを行う請求項１
    〜４のいずれか１項に記載の電気掃除機。
13. 【請求項１３】 オゾン発生器からのオゾン発生量を、
    吸引手段の運転モードに連動させて切り替える請求項１
    〜４のいずれか１項に記載の電気掃除機。
14. 【請求項１４】 オゾン発生器からのオゾン発生量を、
    電流検知手段・圧力検知手段・ごみ量検知手段等による
    吸引力自動制御手段に連動させて連続または多段階に可
    変する請求項１〜４のいずれか１項に記載の電気掃除
    機。
15. 【請求項１５】 オゾン発生器からのオゾン発生量を、
    時間的に変動させる請求項１〜４のいずれか１項に記載
    の電気掃除機。
16. 【請求項１６】 オゾン発生器からのオゾン発生量や運
    転時間を、電気掃除機本体の運転環境の温度・湿度等に
    より変更する請求項１〜４のいずれか１項に記載の電気
    掃除機。
17. 【請求項１７】 電気掃除機本体の運転停止後も一定時
    間、オゾン発生器のみ単独で運転継続させる請求項１〜
    ４のいずれか１項に記載の電気掃除機。
18. 【請求項１８】 電気掃除機本体の運転停止に関係な
    く、オゾン発生器のみ単独で運転停止可能とした請求項
    １〜４のいずれか１項に記載の電気掃除機。
19. 【請求項１９】 オゾン発生器からオゾンを放出してい
    る状態を表示する表示手段を設けた請求項１〜４のいず
    れか１項に記載の電気掃除機。
20. 【請求項２０】 オゾン発生器からのオゾン放出を停止
    しても電気掃除機本体の内部のオゾン濃度が０．１ｐｐ
    ｍ以下になるまで表示を継続させるように制御した請求
    項１９に記載の電気掃除機。
21. 【請求項２１】 集塵室の取り外し又は開閉部に、電気
    的にロックがかかる機構を設け、電気掃除機本体の内部
    のオゾン濃度が０．１ｐｐｍ以下になるまでは前記ロッ
    クが解除しないように制御した請求項１〜４のいずれか
    １項に記載の電気掃除機。
22. 【請求項２２】 電気掃除機本体の内部のオゾン濃度を
    ０．１ｐｐｍ以上にした請求項１〜４のいずれか１項に
    記載の電気掃除機。