JP4238549B2 - 電気掃除機 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、脱臭または除菌機能を有した電気掃除機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
電動送風機の吸引力によって吸引した塵埃を分離し貯蔵する集塵部を有した従来の電気掃除機の構造では、集塵部に貯まったゴミにカビなどが発生し、悪臭を発生する場合がある。これは、集塵部が使い捨ての紙袋で構成されている場合も、サイクロン型で代表される集塵部構成であっても、程度の差こそあれ同様の現象が起こる可能性がある。このような課題を解決する目的で紙袋などに抗菌材を含浸させる例もあるが、紙袋などに接触した部分のゴミにその効果が限定され、抗菌作用としては不充分である。
【０００３】
また、ゴミ袋内に紫外線ランプを設置した例（例えば特許文献１参照）があるが、電気掃除機の運転中だけでは充分な効果は期待できず、又脱臭効果に関しても不十分と考えられる。また、掃除機本体内に負イオン発生装置を設置し、フレキシブルホースを利用して高熱の排気を循環させることにより、掃除機本体内に高温でかつ負イオンを含んだ気流を循環させて、有害微生物を殺除する例（例えば特許文献２参照）があるが、掃除機本体内部に負イオン発生装置を内蔵するため、構成が複雑になり又本体が大型化すると考えられる。
【０００４】
また、脱臭アタッチメントを吸気側に設け、本体内部に構成された排気を吸気に循環させる経路にこの脱臭アタッチメントを設置し、本体内を循環する流れの脱臭を行い本体内部の脱臭を行う例（例えば特許文献３参照）がある。しかしこの方法は、掃除機本体内に循環通路を構成しているため、掃除機本体が大型化し、かつ吸引性能も低くなると考えられる。
【０００５】
【特許文献１】
特開平１１−２４４２０６号公報
【特許文献２】
特開平７−３２７８７３号公報
【特許文献３】
特開２００２−５１９４３号公報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来技術では、脱臭、除菌装置、又は循環通路のいずれかが掃除機本体の内部に構成されており、掃除機本体が大型化する、あるいは脱臭または除菌装置等を備えた掃除機本体を小型化するために、十分効果のある大きな脱臭、除菌装置が使えず、そのため脱臭、除菌の効果が小さくなるという課題を有していた。
【０００７】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、掃除機本体を大型化することなく、強力な脱臭、除菌が行え、安全で且つ脱臭、殺菌効果に優れた電気掃除機の提供を目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、電動送風機を内蔵した送風機部と、前記電動送風機で吸引した塵埃を分離する集塵部とを有した掃除機本体と、吸入口を有する吸口と、前記吸口と前記集塵部とをつなぐ延長管およびホースと、上面に第１，第２の設置台通気口を有し、前記第１の設置台通気口と前記第２の設置台通気口との間を連通する第１の空気通路内にオゾン発生装置と送風機とを有し、前記オゾン発生装置をバイパスするように連通する第２の空気通路内に脱臭装置を有し、且つ前記第１，第２の空気通路の分岐点に切換え弁を有する掃除機設置台とを備え、前記吸口および前記掃除機本体を前記掃除機設置台にセットした時に、前記吸入口と前記第１の設置台通気口とが連通し、前記送風機部の流出口と前記第２の設置台通気口とが連通し、前記送風機による気流を掃除機本体内部と掃除機設置台内部との間で循環させると共に、前記切換え弁で空気流の流れを前記第１の空気通路に切り替えてオゾン発生装置を動作させた後に第２の空気通路に切り替えて脱臭装置を動作させることを特徴とする。
【０００９】
これにより、掃除機本体を大型化することなく、強力な脱臭または除菌が行え安全でかつ脱臭または殺菌効果に優れた電気掃除機が提供できる。
【００１１】
【発明の実施の形態】
請求項１に記載の発明は、電動送風機を内蔵した送風機部と、前記電動送風機で吸引した塵埃を分離する集塵部とを有した掃除機本体と、吸入口を有する吸口と、前記吸口と前記集塵部とをつなぐ延長管およびホースと、上面に第１，第２の設置台通気口を有し、前記第１の設置台通気口と前記第２の設置台通気口との間を連通する第１の空気通路内にオゾン発生装置と送風機とを有し、前記オゾン発生装置をバイパスするように連通する第２の空気通路内に脱臭装置を有し、且つ前記第１，第２の空気通路の分岐点に切換え弁を有する掃除機設置台とを備え、前記吸口および前記掃除機本体を前記掃除機設置台にセットした時に、前記吸入口と前記第１の設置台通気口とが連通し、前記送風機部の流出口と前記第２の設置台通気口とが連通し、前記送風機による気流を掃除機本体内部と掃除機設置台内部との間で循環させると共に、前記切換え弁で空気流の流れを前記第１の空気通路に切り替えてオゾン発生装置を動作させた後に第２の空気通路に切り替えて脱臭装置を動作させることを特徴とする電気掃除機とすることにより、掃除機本体内部の脱臭または除菌が強力に行え、より衛生的な電気掃除機が実現できる。
【００１２】
請求項２に記載の発明は、特に、請求項１記載の構成に加えて、脱臭装置を加熱するヒータを備え、除菌と脱臭の動作を終わった後、切換え弁で第２の空気通路を閉じると共に、前記脱臭装置に外気を流すバイパス路を形成して前記脱臭装置を加熱して再生することを特徴とする構成としたことにより、十分な脱臭機能を得、且つ脱臭装置のメンテナンス回数を減らすことができる。
【００１３】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【００１４】
（参考例）
図１は、本発明の参考例における掃除機本体を掃除機設置台に設置した状態の断面図を示す。図１において、吸入口１２ａを有した吸口１２、延長管１７、ホース１６を取り付けた掃除機本体１１が掃除機設置台１４に設置されている。掃除機本体１１は吸口１２から吸引した塵埃を分離し貯えるゴミ袋２３を内蔵した集塵部２５と、吸気口１８と排気口１９を有した電動送風機１５を内蔵した送風機部２０から構成されている。吸口１２と集塵部２５は延長管１７、ホース１６を介して連通接続されている。
【００１５】
集塵部２５と送風機部２０の間は連通口２２を有した仕切り板２４で区切られている。連通口２９の周りに取り付けたリング状で吸排気のシールを兼ねた防振ゴム２１を介して吸気口１８が連通口２２と対峙するように電動送風機１５が仕切り板２４に設置されている。３５は送風機部２０に設けた流出口を示す。
【００１６】
２６は掃除機設置台１４に内蔵された空気通路を示し、一端には設置台通気口Ａ２７が、他端には設置台通気口Ｂ２８が設けられ、途中に送風機２９、除菌装置３０、脱臭装置３１が設置されている。設置台上面１４ａの設置台通気口Ｂ２８周囲には吸口取り付け部３３が構成され、吸口１２を吸口取り付け部３３に設置したとき、吸入口１２ａと設置台通気口Ｂ２８が連通する構成を有している。掃除機本体１１は流出口３５を下にして設置台上面１４ａの突起部１４ｂに置かれ、掃除機本体１１と設置台上面１４ａの間には通気隙間３７が構成される。除菌装置３０は紫外線ランプを利用したオゾン発生装置により構成され、脱臭装置３１は活性炭などの吸着材を利用した構成である。送風機２９は軸流ファン２９ａをモータ２９ｂで回転する構成である。除菌装置３０、送風機２９には家庭用のコンセントから給電される。もちろん、掃除機設置台１４に充電池を内蔵してコードレス化することも可能である。
【００１７】
以下、上記構成に基づく動作について説明する。掃除が終わりゴミ袋２３内に塵埃３９が蓄積し、ホース１６、延長管１７、吸口１２を取り付けた状態で掃除機本体１１、吸口１２を掃除機設置台１４に設置する。
【００１８】
操作スイッチ（図示せず）を操作する、あるいは掃除機本体１１が設置されたことを検知し、設置台通気口Ａ２７から吸引された風が除菌装置３０、送風機２９が駆動され実線の矢印３８ａで示す空気が流れ除菌装置３０で発生したオゾンが設置台通気口Ｂ２８から吸口１２、延長管１７、ホース１６の内部を流れ、ゴミ袋２３内を通過し流出口３５を通り通気隙間３７から外部へ流出する。この間オゾンの働きで、ゴミ袋２３内部をはじめ掃除機本体１１内部が殺菌され、同時に臭いも分解消臭される。流れる流速は小さく、オゾンは通気隙間３７から外部に排気されるまでに自然に分解し、排気のオゾン濃度は十分に小さい。
【００１９】
その後一定時間経過後、除菌装置３０を停止し、送風機２９の送風の向きを逆転させると点線で示す矢印３８ｂのように空気の流れが反転し、通気隙間３７を通って、流出口３５から外気が流入し、電動送風機１５、集塵部２５、ゴミ袋２３、ホース１６、延長管１７を通過し吸口１２から脱臭装置３１を通り設置台通気口Ａ２７から排気される。この間掃除機本体１１内等の臭い成分は気流と共に運ばれ脱臭装置３１で脱臭される。すなわち徐々に掃除機本体１１内部、ゴミ袋内部の臭いが脱臭される。通気隙間３７付近にヒータを設置する、あるいは電動送風機１５を回転ロックした状態で小さな電流を流し発熱させる等して流入する空気を加熱すれば、掃除機本体１１内部の臭い成分は離脱し易くなり、より一層消臭効果が大きくなる。又掃除機本体１１の内部に残留したオゾンも脱臭装置３１の働きで取り除かれる。
【００２０】
一定時間をおいて上述した脱臭、除菌動作を何回か繰り返すことにより除菌、脱臭効果が更に良くなる。
【００２１】
なお、本参考例においては、脱臭装置３０、除菌装置３１の両方を備える構成としたが、脱臭装置３０あるいは除菌装置３１のどちらか一方だけを設置する構成にしても、その用途によっては十分に実用的な価値がある。
【００２２】
（実施例１）
図２は、本発明の第１の実施例における掃除機本体を掃除機設置台に設置した状態の断面図を示す。尚、前述した参考例と同一部分には同一符号を付与して詳細な説明を省略する。図２において、４０は掃除機設置台を示す。掃除機設置台４０の上面には設置台通気口Ａ４１、設置台通気口Ｂ４２が設けられ、設置台通気口Ａ４１、設置台通気口Ｂ４２を連通し、間に脱臭装置４５、除菌装置４６を介在させた空気通路４７が掃除機設置台４０
に内蔵されている。４８は空気通路内に設置された送風機を示す。
【００２３】
吸口１２、掃除機本体１１を掃除機設置台４０にセットしたとき、設置台通気口Ｂ４２は吸口１２に構成された吸入口１２ａと、設置台通気口Ａ４１は流出口３５に隙間なく連通結合する。
【００２４】
以下、上記構成に基づく動作について説明する。掃除が終わりゴミ袋２３内に塵埃３９が蓄積し、ホース１６、延長管１７、吸口１２を取り付けた状態で掃除機本体１１、吸口１２を掃除機設置台４０にセットする。
【００２５】
操作スイッチ（図示せず）を操作する、あるいは掃除機本体１１が設置されたことを検知すると、オゾン発生装置からなる除菌装置４６、送風機４８が通電され、オゾンを含んだ気流が矢印３８ｃで示すように、吸口１２、掃除機本体１１、脱臭装置４５、除菌装置４６を通り循環する。オゾンを含んだ気流は掃除機本体１１内部の除菌、脱臭を行い、塵埃３９などから離脱した臭気成分は活性炭などで構成された脱臭装置４５で脱臭され、結果として、ホース１６、延長管１７、吸口１２を含む掃除機本体１１の内部は除菌、脱臭される。この構成で気流が循環するため外部に気流が漏れることが無く、オゾンの濃度を高く設定でき、除菌、脱臭効果が更に向上する。
【００２６】
なお、ヒータなどの熱源を除菌装置４６として利用することも可能であり、十分に温度の高い空気流を掃除機本体１１の内部に循環させれば十分な除菌作用が得られ、又内部の乾燥も行える。更に高温では、塵埃３９を含め掃除機本体内部の臭気成分が脱着しやすく、触媒反応型の脱臭材を利用した脱臭装置と組み合わせれば更に大きな脱臭効果が得られる。
【００２７】
なお、送風機４８の代わりに電動送風機１５を低電圧で駆動することによっても十分な空気流が選られ送風機４８を省略することもできる。
【００２８】
更に、電動送風機１５で発生する熱を除菌用の熱源として利用すれば、除菌装置４６も省くことができ、高温で動作する触媒型の脱臭装置４５だけで、十分な殺菌、脱臭が行える。
【００２９】
図３は実施例１の他の例を示す。掃除機設置台４０の内部に設置され、設置台通気口Ａ４１と設置台通気口Ｂ４２を連通する空気通路４７は脱臭用空気通路４７ａと除菌用空気通路４７ｂに分岐され、その分岐点には切換え弁Ａ５０、及び切換え弁Ｂ５１が設けてある。脱臭用空気通路４７ａには脱臭装置４５が介在し、除菌用空気通路４７ｂには除菌装置４６が介在する。４８は切換え弁Ａ５０と設置台通気口Ｂ４２の間に置かれた送風機を示す。
【００３０】
以下、上記構成に基づく動作について説明する。図４に示すように、切換え弁Ａ５０、切換え弁Ｂ５１により脱臭用空気通路４７ａを閉じ、除菌用空気通路４７Ｂを開き、送風機４８を駆動し矢印３８ｄに示す循環流を流し同時にオゾン発生による除菌装置４６を通電作動させると、オゾンが掃除機本体１１内部に循環し除菌、脱臭を行う。
【００３１】
一定時間経過後、図５に示すように切換え弁Ａ５０、切換え弁Ｂ５１を切り替え、脱臭用空気通路４７ａを開き、除菌用空気通路４７ｂを閉じ、同時に除菌装置４６を停止する。掃除機本体１１内部を流れる循環流は矢印３８ｅで示すように、吸着材などで構成された脱臭装置４５を通過し、掃除機本体１１内部の脱臭を行い、同時にオゾンを除去する。この例では、図２に示す例に比べオゾンが流れる除菌用空気通路４７ｂに脱臭装置４５が介在しないため、オゾンの濃度が減衰し難く高濃度のオゾンを除菌、脱臭に利用すること
が可能である。オゾン濃度が高くても循環流路構成のため外部に漏れることはなく、又その後動作させる脱臭装置４５の働きで、短時間でオゾン濃度は低下するため、掃除機本体を再運転する場合も高濃度のオゾンが排気されることは無い。
【００３２】
なお、除菌装置４６をヒータ等で構成された熱源とし十分に高い温度の気流を掃除機本体１１内部に循環させれば十分な除菌作用が生じ、かつ内部の乾燥にも役立つ。又温度が高い条件では、塵埃３９を含め掃除機本体１１内部の臭気成分は脱着しやすく、脱臭装置４５の効果が更に良くなる。
【００３３】
なお、送風機４８の代わりに電動送風機１５を低電圧で駆動することによっても必要な空気流を得ることができる。又電動送風機１５から発生する熱を除菌用の熱源として利用すれば、除菌用空気通路中の除菌装置４６を省略することも可能である。
【００３４】
図６は実施例１の他の例を示すものであり、活性炭などで構成された吸着型の脱臭装置４５を加熱できるヒータ５４を設置し、脱臭用空気通路４７ａの脱臭装置４５前後に吸気バイパス路５６、排気バイパス路５７を設け、第２の送風機４９を脱臭用空気通路４７ａ内に設置している。５６ａは吸気バイパス路５６のバイパス吸気口５６ｂ付近に設けた吸気開閉弁を５７ａは排気バイパス路５７のバイパス排気口５７ｂ付近に設けた排気開閉弁を示す。
【００３５】
脱臭、除菌操作が終わった後、切換え弁Ａ５０、切換え弁Ｂ５１を図６で示すような位置に切り替え、送風機４８、除菌装置４６を停止し、吸気開閉弁５６ａ、排気開閉弁５７ａを開き、ヒータ５４で脱臭装置４５を十分加熱しながら、第２の送風機４９を運転すると、脱臭装置４５に吸着された臭気が徐々に脱着し、第２の送風機４９によって生じた矢印３８ｆに示す空気流により外部に臭気成分を排気し、脱臭装置４５を再生する。小さな風量で時間をかけ再生するので排気される臭気成分濃度は十分に小さく、室内で動作させても臭気を感じることもなく、自然換気により臭気が室内に残ることも無い。
【００３６】
このような脱臭装置の再生構成を用いれば、脱臭装置の性能が低下することもなく、交換する必要も無い。
【００３７】
図７は実施例１の他の例を示すものであり、除菌装置４６がヒータを内蔵した熱源で構成し、切換え弁Ａ５０及び切換え弁Ｂ５１が図８（ｂ）に示すように掃除機本体１１、吸口１２への空気通路を閉じることが可能な構成としている。すなわち図８（ａ）は脱臭用空気通路４７ａに矢印３８ｇで示す循環流を流す場合、図８（ｂ）は除菌用空気通路４７ｂに矢印３８ｈで示す循環流を流し脱臭動作を行う場合、そして図７は脱臭用空気通路４７ａと除菌用空気通路４７ｂを連通した場合を示す。
【００３８】
除菌、脱臭動作が終わり図７で示すように脱臭用空気通路４７ａと除菌用空気通路４７ｂを連通し排気開閉弁５７ａ、吸気開閉弁５６ａを開き、第２送の風機４９を運転すると、除菌装置４６と吸着型の脱臭装置４５の間に高温の矢印３８ｉで示す空気流が循環し、吸着されていた臭気成分が徐々に脱着する。外気に開放したバイパス吸気口５６ｂ、バイパス排気口５７ｂから徐々に循環流の一部が外気と入れ替わり循環流の臭気成分濃度を低下させ、脱臭装置４５が徐々に再生される。
【００３９】
（実施例２）
図９は、本発明の実施例２における掃除機本体を掃除機設置台に設置した状態の断面図を示す。
【００４０】
尚、実施例１及び参考例と同一部分には同一符号を付与して詳細な説明を省略する。図
９において、６０は掃除機本体内部に内蔵された充電池であり電動送風機などの駆動用電源である。すなわち本実施例での掃除機はコードレス型の電気掃除機構成を有している。６１は掃除機設置台に内蔵された充電装置であり、掃除機本体１１を掃除機設置台４０に設置した時、充電池６０と充電器６１がコネクタ６３を介して接続され充電池６０が再充電される。同時に実施例１で示したように脱臭装置４５、除菌装置４６、送風機４８が動作し、吸口１２、ホース１６、延長管１７を含めた掃除機本体１１の内部が脱臭、除菌される。
【００４１】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、掃除機本体を大型化することなく、強力な脱臭、除菌が行え、安全で且つ脱臭、殺菌効果に優れた電気掃除機を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の参考例における電気掃除機の設置状態を示す断面図
【図２】 本発明の実施例１における電気掃除機の設置状態を示す断面図
【図３】 実施例１の他の例における電気掃除機の設置状態を示す断面図
【図４】 図３において、脱臭用空気通路を閉じた状態を示す要部断面図
【図５】 図３において、除菌用空気通路を閉じた状態を示す要部断面図
【図６】 本発明の実施例１における掃除機本体をバイパス路と連通する脱臭用空気通路を備えた掃除機設置台に設置した状態を示す要部断面図
【図７】 同掃除機設置台において気流を循環させる状態を示す要部断面図
【図８】 （ａ）同掃除機設置台において、除菌用空気通路を閉じた状態を示す要部断面図
（ｂ）同掃除機設置台において、脱臭用空気通路を閉じた状態を示す要部断面図
【図９】 本発明の実施例２における電気掃除機の設置状態を示す断面図
【符号の説明】
１１ 掃除機本体
１２ 吸口
１２ａ 吸入口
１４、４０ 掃除機設置台
２７、４１ 設置台通気口Ａ（第２の設置台通気口）
２８、４２ 設置台通気口Ｂ（第１の設置台通気口）
３０、４６ 除菌装置（オゾン発生装置）
３１、４５ 脱臭装置
３５ 流出口
６０ 充電池
６１ 充電器
【発明の属する技術分野】
本発明は、脱臭または除菌機能を有した電気掃除機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
電動送風機の吸引力によって吸引した塵埃を分離し貯蔵する集塵部を有した従来の電気掃除機の構造では、集塵部に貯まったゴミにカビなどが発生し、悪臭を発生する場合がある。これは、集塵部が使い捨ての紙袋で構成されている場合も、サイクロン型で代表される集塵部構成であっても、程度の差こそあれ同様の現象が起こる可能性がある。このような課題を解決する目的で紙袋などに抗菌材を含浸させる例もあるが、紙袋などに接触した部分のゴミにその効果が限定され、抗菌作用としては不充分である。
【０００３】
また、ゴミ袋内に紫外線ランプを設置した例（例えば特許文献１参照）があるが、電気掃除機の運転中だけでは充分な効果は期待できず、又脱臭効果に関しても不十分と考えられる。また、掃除機本体内に負イオン発生装置を設置し、フレキシブルホースを利用して高熱の排気を循環させることにより、掃除機本体内に高温でかつ負イオンを含んだ気流を循環させて、有害微生物を殺除する例（例えば特許文献２参照）があるが、掃除機本体内部に負イオン発生装置を内蔵するため、構成が複雑になり又本体が大型化すると考えられる。
【０００４】
また、脱臭アタッチメントを吸気側に設け、本体内部に構成された排気を吸気に循環させる経路にこの脱臭アタッチメントを設置し、本体内を循環する流れの脱臭を行い本体内部の脱臭を行う例（例えば特許文献３参照）がある。しかしこの方法は、掃除機本体内に循環通路を構成しているため、掃除機本体が大型化し、かつ吸引性能も低くなると考えられる。
【０００５】
【特許文献１】
特開平１１−２４４２０６号公報
【特許文献２】
特開平７−３２７８７３号公報
【特許文献３】
特開２００２−５１９４３号公報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来技術では、脱臭、除菌装置、又は循環通路のいずれかが掃除機本体の内部に構成されており、掃除機本体が大型化する、あるいは脱臭または除菌装置等を備えた掃除機本体を小型化するために、十分効果のある大きな脱臭、除菌装置が使えず、そのため脱臭、除菌の効果が小さくなるという課題を有していた。
【０００７】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、掃除機本体を大型化することなく、強力な脱臭、除菌が行え、安全で且つ脱臭、殺菌効果に優れた電気掃除機の提供を目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、電動送風機を内蔵した送風機部と、前記電動送風機で吸引した塵埃を分離する集塵部とを有した掃除機本体と、吸入口を有する吸口と、前記吸口と前記集塵部とをつなぐ延長管およびホースと、上面に第１，第２の設置台通気口を有し、前記第１の設置台通気口と前記第２の設置台通気口との間を連通する第１の空気通路内にオゾン発生装置と送風機とを有し、前記オゾン発生装置をバイパスするように連通する第２の空気通路内に脱臭装置を有し、且つ前記第１，第２の空気通路の分岐点に切換え弁を有する掃除機設置台とを備え、前記吸口および前記掃除機本体を前記掃除機設置台にセットした時に、前記吸入口と前記第１の設置台通気口とが連通し、前記送風機部の流出口と前記第２の設置台通気口とが連通し、前記送風機による気流を掃除機本体内部と掃除機設置台内部との間で循環させると共に、前記切換え弁で空気流の流れを前記第１の空気通路に切り替えてオゾン発生装置を動作させた後に第２の空気通路に切り替えて脱臭装置を動作させることを特徴とする。
【０００９】
これにより、掃除機本体を大型化することなく、強力な脱臭または除菌が行え安全でかつ脱臭または殺菌効果に優れた電気掃除機が提供できる。
【００１１】
【発明の実施の形態】
請求項１に記載の発明は、電動送風機を内蔵した送風機部と、前記電動送風機で吸引した塵埃を分離する集塵部とを有した掃除機本体と、吸入口を有する吸口と、前記吸口と前記集塵部とをつなぐ延長管およびホースと、上面に第１，第２の設置台通気口を有し、前記第１の設置台通気口と前記第２の設置台通気口との間を連通する第１の空気通路内にオゾン発生装置と送風機とを有し、前記オゾン発生装置をバイパスするように連通する第２の空気通路内に脱臭装置を有し、且つ前記第１，第２の空気通路の分岐点に切換え弁を有する掃除機設置台とを備え、前記吸口および前記掃除機本体を前記掃除機設置台にセットした時に、前記吸入口と前記第１の設置台通気口とが連通し、前記送風機部の流出口と前記第２の設置台通気口とが連通し、前記送風機による気流を掃除機本体内部と掃除機設置台内部との間で循環させると共に、前記切換え弁で空気流の流れを前記第１の空気通路に切り替えてオゾン発生装置を動作させた後に第２の空気通路に切り替えて脱臭装置を動作させることを特徴とする電気掃除機とすることにより、掃除機本体内部の脱臭または除菌が強力に行え、より衛生的な電気掃除機が実現できる。
【００１２】
請求項２に記載の発明は、特に、請求項１記載の構成に加えて、脱臭装置を加熱するヒータを備え、除菌と脱臭の動作を終わった後、切換え弁で第２の空気通路を閉じると共に、前記脱臭装置に外気を流すバイパス路を形成して前記脱臭装置を加熱して再生することを特徴とする構成としたことにより、十分な脱臭機能を得、且つ脱臭装置のメンテナンス回数を減らすことができる。
【００１３】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【００１４】
（参考例）
図１は、本発明の参考例における掃除機本体を掃除機設置台に設置した状態の断面図を示す。図１において、吸入口１２ａを有した吸口１２、延長管１７、ホース１６を取り付けた掃除機本体１１が掃除機設置台１４に設置されている。掃除機本体１１は吸口１２から吸引した塵埃を分離し貯えるゴミ袋２３を内蔵した集塵部２５と、吸気口１８と排気口１９を有した電動送風機１５を内蔵した送風機部２０から構成されている。吸口１２と集塵部２５は延長管１７、ホース１６を介して連通接続されている。
【００１５】
集塵部２５と送風機部２０の間は連通口２２を有した仕切り板２４で区切られている。連通口２９の周りに取り付けたリング状で吸排気のシールを兼ねた防振ゴム２１を介して吸気口１８が連通口２２と対峙するように電動送風機１５が仕切り板２４に設置されている。３５は送風機部２０に設けた流出口を示す。
【００１６】
２６は掃除機設置台１４に内蔵された空気通路を示し、一端には設置台通気口Ａ２７が、他端には設置台通気口Ｂ２８が設けられ、途中に送風機２９、除菌装置３０、脱臭装置３１が設置されている。設置台上面１４ａの設置台通気口Ｂ２８周囲には吸口取り付け部３３が構成され、吸口１２を吸口取り付け部３３に設置したとき、吸入口１２ａと設置台通気口Ｂ２８が連通する構成を有している。掃除機本体１１は流出口３５を下にして設置台上面１４ａの突起部１４ｂに置かれ、掃除機本体１１と設置台上面１４ａの間には通気隙間３７が構成される。除菌装置３０は紫外線ランプを利用したオゾン発生装置により構成され、脱臭装置３１は活性炭などの吸着材を利用した構成である。送風機２９は軸流ファン２９ａをモータ２９ｂで回転する構成である。除菌装置３０、送風機２９には家庭用のコンセントから給電される。もちろん、掃除機設置台１４に充電池を内蔵してコードレス化することも可能である。
【００１７】
以下、上記構成に基づく動作について説明する。掃除が終わりゴミ袋２３内に塵埃３９が蓄積し、ホース１６、延長管１７、吸口１２を取り付けた状態で掃除機本体１１、吸口１２を掃除機設置台１４に設置する。
【００１８】
操作スイッチ（図示せず）を操作する、あるいは掃除機本体１１が設置されたことを検知し、設置台通気口Ａ２７から吸引された風が除菌装置３０、送風機２９が駆動され実線の矢印３８ａで示す空気が流れ除菌装置３０で発生したオゾンが設置台通気口Ｂ２８から吸口１２、延長管１７、ホース１６の内部を流れ、ゴミ袋２３内を通過し流出口３５を通り通気隙間３７から外部へ流出する。この間オゾンの働きで、ゴミ袋２３内部をはじめ掃除機本体１１内部が殺菌され、同時に臭いも分解消臭される。流れる流速は小さく、オゾンは通気隙間３７から外部に排気されるまでに自然に分解し、排気のオゾン濃度は十分に小さい。
【００１９】
その後一定時間経過後、除菌装置３０を停止し、送風機２９の送風の向きを逆転させると点線で示す矢印３８ｂのように空気の流れが反転し、通気隙間３７を通って、流出口３５から外気が流入し、電動送風機１５、集塵部２５、ゴミ袋２３、ホース１６、延長管１７を通過し吸口１２から脱臭装置３１を通り設置台通気口Ａ２７から排気される。この間掃除機本体１１内等の臭い成分は気流と共に運ばれ脱臭装置３１で脱臭される。すなわち徐々に掃除機本体１１内部、ゴミ袋内部の臭いが脱臭される。通気隙間３７付近にヒータを設置する、あるいは電動送風機１５を回転ロックした状態で小さな電流を流し発熱させる等して流入する空気を加熱すれば、掃除機本体１１内部の臭い成分は離脱し易くなり、より一層消臭効果が大きくなる。又掃除機本体１１の内部に残留したオゾンも脱臭装置３１の働きで取り除かれる。
【００２０】
一定時間をおいて上述した脱臭、除菌動作を何回か繰り返すことにより除菌、脱臭効果が更に良くなる。
【００２１】
なお、本参考例においては、脱臭装置３０、除菌装置３１の両方を備える構成としたが、脱臭装置３０あるいは除菌装置３１のどちらか一方だけを設置する構成にしても、その用途によっては十分に実用的な価値がある。
【００２２】
（実施例１）
図２は、本発明の第１の実施例における掃除機本体を掃除機設置台に設置した状態の断面図を示す。尚、前述した参考例と同一部分には同一符号を付与して詳細な説明を省略する。図２において、４０は掃除機設置台を示す。掃除機設置台４０の上面には設置台通気口Ａ４１、設置台通気口Ｂ４２が設けられ、設置台通気口Ａ４１、設置台通気口Ｂ４２を連通し、間に脱臭装置４５、除菌装置４６を介在させた空気通路４７が掃除機設置台４０
に内蔵されている。４８は空気通路内に設置された送風機を示す。
【００２３】
吸口１２、掃除機本体１１を掃除機設置台４０にセットしたとき、設置台通気口Ｂ４２は吸口１２に構成された吸入口１２ａと、設置台通気口Ａ４１は流出口３５に隙間なく連通結合する。
【００２４】
以下、上記構成に基づく動作について説明する。掃除が終わりゴミ袋２３内に塵埃３９が蓄積し、ホース１６、延長管１７、吸口１２を取り付けた状態で掃除機本体１１、吸口１２を掃除機設置台４０にセットする。
【００２５】
操作スイッチ（図示せず）を操作する、あるいは掃除機本体１１が設置されたことを検知すると、オゾン発生装置からなる除菌装置４６、送風機４８が通電され、オゾンを含んだ気流が矢印３８ｃで示すように、吸口１２、掃除機本体１１、脱臭装置４５、除菌装置４６を通り循環する。オゾンを含んだ気流は掃除機本体１１内部の除菌、脱臭を行い、塵埃３９などから離脱した臭気成分は活性炭などで構成された脱臭装置４５で脱臭され、結果として、ホース１６、延長管１７、吸口１２を含む掃除機本体１１の内部は除菌、脱臭される。この構成で気流が循環するため外部に気流が漏れることが無く、オゾンの濃度を高く設定でき、除菌、脱臭効果が更に向上する。
【００２６】
なお、ヒータなどの熱源を除菌装置４６として利用することも可能であり、十分に温度の高い空気流を掃除機本体１１の内部に循環させれば十分な除菌作用が得られ、又内部の乾燥も行える。更に高温では、塵埃３９を含め掃除機本体内部の臭気成分が脱着しやすく、触媒反応型の脱臭材を利用した脱臭装置と組み合わせれば更に大きな脱臭効果が得られる。
【００２７】
なお、送風機４８の代わりに電動送風機１５を低電圧で駆動することによっても十分な空気流が選られ送風機４８を省略することもできる。
【００２８】
更に、電動送風機１５で発生する熱を除菌用の熱源として利用すれば、除菌装置４６も省くことができ、高温で動作する触媒型の脱臭装置４５だけで、十分な殺菌、脱臭が行える。
【００２９】
図３は実施例１の他の例を示す。掃除機設置台４０の内部に設置され、設置台通気口Ａ４１と設置台通気口Ｂ４２を連通する空気通路４７は脱臭用空気通路４７ａと除菌用空気通路４７ｂに分岐され、その分岐点には切換え弁Ａ５０、及び切換え弁Ｂ５１が設けてある。脱臭用空気通路４７ａには脱臭装置４５が介在し、除菌用空気通路４７ｂには除菌装置４６が介在する。４８は切換え弁Ａ５０と設置台通気口Ｂ４２の間に置かれた送風機を示す。
【００３０】
以下、上記構成に基づく動作について説明する。図４に示すように、切換え弁Ａ５０、切換え弁Ｂ５１により脱臭用空気通路４７ａを閉じ、除菌用空気通路４７Ｂを開き、送風機４８を駆動し矢印３８ｄに示す循環流を流し同時にオゾン発生による除菌装置４６を通電作動させると、オゾンが掃除機本体１１内部に循環し除菌、脱臭を行う。
【００３１】
一定時間経過後、図５に示すように切換え弁Ａ５０、切換え弁Ｂ５１を切り替え、脱臭用空気通路４７ａを開き、除菌用空気通路４７ｂを閉じ、同時に除菌装置４６を停止する。掃除機本体１１内部を流れる循環流は矢印３８ｅで示すように、吸着材などで構成された脱臭装置４５を通過し、掃除機本体１１内部の脱臭を行い、同時にオゾンを除去する。この例では、図２に示す例に比べオゾンが流れる除菌用空気通路４７ｂに脱臭装置４５が介在しないため、オゾンの濃度が減衰し難く高濃度のオゾンを除菌、脱臭に利用すること
が可能である。オゾン濃度が高くても循環流路構成のため外部に漏れることはなく、又その後動作させる脱臭装置４５の働きで、短時間でオゾン濃度は低下するため、掃除機本体を再運転する場合も高濃度のオゾンが排気されることは無い。
【００３２】
なお、除菌装置４６をヒータ等で構成された熱源とし十分に高い温度の気流を掃除機本体１１内部に循環させれば十分な除菌作用が生じ、かつ内部の乾燥にも役立つ。又温度が高い条件では、塵埃３９を含め掃除機本体１１内部の臭気成分は脱着しやすく、脱臭装置４５の効果が更に良くなる。
【００３３】
なお、送風機４８の代わりに電動送風機１５を低電圧で駆動することによっても必要な空気流を得ることができる。又電動送風機１５から発生する熱を除菌用の熱源として利用すれば、除菌用空気通路中の除菌装置４６を省略することも可能である。
【００３４】
図６は実施例１の他の例を示すものであり、活性炭などで構成された吸着型の脱臭装置４５を加熱できるヒータ５４を設置し、脱臭用空気通路４７ａの脱臭装置４５前後に吸気バイパス路５６、排気バイパス路５７を設け、第２の送風機４９を脱臭用空気通路４７ａ内に設置している。５６ａは吸気バイパス路５６のバイパス吸気口５６ｂ付近に設けた吸気開閉弁を５７ａは排気バイパス路５７のバイパス排気口５７ｂ付近に設けた排気開閉弁を示す。
【００３５】
脱臭、除菌操作が終わった後、切換え弁Ａ５０、切換え弁Ｂ５１を図６で示すような位置に切り替え、送風機４８、除菌装置４６を停止し、吸気開閉弁５６ａ、排気開閉弁５７ａを開き、ヒータ５４で脱臭装置４５を十分加熱しながら、第２の送風機４９を運転すると、脱臭装置４５に吸着された臭気が徐々に脱着し、第２の送風機４９によって生じた矢印３８ｆに示す空気流により外部に臭気成分を排気し、脱臭装置４５を再生する。小さな風量で時間をかけ再生するので排気される臭気成分濃度は十分に小さく、室内で動作させても臭気を感じることもなく、自然換気により臭気が室内に残ることも無い。
【００３６】
このような脱臭装置の再生構成を用いれば、脱臭装置の性能が低下することもなく、交換する必要も無い。
【００３７】
図７は実施例１の他の例を示すものであり、除菌装置４６がヒータを内蔵した熱源で構成し、切換え弁Ａ５０及び切換え弁Ｂ５１が図８（ｂ）に示すように掃除機本体１１、吸口１２への空気通路を閉じることが可能な構成としている。すなわち図８（ａ）は脱臭用空気通路４７ａに矢印３８ｇで示す循環流を流す場合、図８（ｂ）は除菌用空気通路４７ｂに矢印３８ｈで示す循環流を流し脱臭動作を行う場合、そして図７は脱臭用空気通路４７ａと除菌用空気通路４７ｂを連通した場合を示す。
【００３８】
除菌、脱臭動作が終わり図７で示すように脱臭用空気通路４７ａと除菌用空気通路４７ｂを連通し排気開閉弁５７ａ、吸気開閉弁５６ａを開き、第２送の風機４９を運転すると、除菌装置４６と吸着型の脱臭装置４５の間に高温の矢印３８ｉで示す空気流が循環し、吸着されていた臭気成分が徐々に脱着する。外気に開放したバイパス吸気口５６ｂ、バイパス排気口５７ｂから徐々に循環流の一部が外気と入れ替わり循環流の臭気成分濃度を低下させ、脱臭装置４５が徐々に再生される。
【００３９】
（実施例２）
図９は、本発明の実施例２における掃除機本体を掃除機設置台に設置した状態の断面図を示す。
【００４０】
尚、実施例１及び参考例と同一部分には同一符号を付与して詳細な説明を省略する。図
９において、６０は掃除機本体内部に内蔵された充電池であり電動送風機などの駆動用電源である。すなわち本実施例での掃除機はコードレス型の電気掃除機構成を有している。６１は掃除機設置台に内蔵された充電装置であり、掃除機本体１１を掃除機設置台４０に設置した時、充電池６０と充電器６１がコネクタ６３を介して接続され充電池６０が再充電される。同時に実施例１で示したように脱臭装置４５、除菌装置４６、送風機４８が動作し、吸口１２、ホース１６、延長管１７を含めた掃除機本体１１の内部が脱臭、除菌される。
【００４１】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、掃除機本体を大型化することなく、強力な脱臭、除菌が行え、安全で且つ脱臭、殺菌効果に優れた電気掃除機を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の参考例における電気掃除機の設置状態を示す断面図
【図２】 本発明の実施例１における電気掃除機の設置状態を示す断面図
【図３】 実施例１の他の例における電気掃除機の設置状態を示す断面図
【図４】 図３において、脱臭用空気通路を閉じた状態を示す要部断面図
【図５】 図３において、除菌用空気通路を閉じた状態を示す要部断面図
【図６】 本発明の実施例１における掃除機本体をバイパス路と連通する脱臭用空気通路を備えた掃除機設置台に設置した状態を示す要部断面図
【図７】 同掃除機設置台において気流を循環させる状態を示す要部断面図
【図８】 （ａ）同掃除機設置台において、除菌用空気通路を閉じた状態を示す要部断面図
（ｂ）同掃除機設置台において、脱臭用空気通路を閉じた状態を示す要部断面図
【図９】 本発明の実施例２における電気掃除機の設置状態を示す断面図
【符号の説明】
１１ 掃除機本体
１２ 吸口
１２ａ 吸入口
１４、４０ 掃除機設置台
２７、４１ 設置台通気口Ａ（第２の設置台通気口）
２８、４２ 設置台通気口Ｂ（第１の設置台通気口）
３０、４６ 除菌装置（オゾン発生装置）
３１、４５ 脱臭装置
３５ 流出口
６０ 充電池
６１ 充電器
Claims (2)
- 電動送風機を内蔵した送風機部と、前記送風機部の壁面に設けられた流出口と、前記電動送風機で吸引した塵埃を分離する集塵部とを有した掃除機本体と、吸入口を有する吸口と、前記吸口と前記集塵部とをつなぐ延長管およびホースと、上面に第１，第２の設置台通気口を有し、前記第１の設置台通気口と前記第２の設置台通気口との間を連通する第１の空気通路内にオゾン発生装置と送風機とを有し、前記オゾン発生装置をバイパスするように連通する第２の空気通路内に脱臭装置を有し、且つ前記第１，第２の空気通路の分岐点に切換え弁を有する掃除機設置台とを備え、前記吸口および前記掃除機本体を前記掃除機設置台にセットした時に、前記吸入口と前記第１の設置台通気口とが連通し、前記送風機部の流出口と前記第２の設置台通気口とが連通し、前記送風機による気流を掃除機本体内部と掃除機設置台内部との間で循環させると共に、前記切換え弁で空気流の流れを前記第１の空気通路に切り替えてオゾン発生装置を動作させた後に第２の空気通路に切り替えて脱臭装置を動作させることを特徴とする電気掃除機。
- 脱臭装置を加熱するヒータを備え、除菌と脱臭の動作を終わった後、切換え弁で第２の空気通路を閉じると共に、前記脱臭装置に外気を流すバイパス路を形成して前記脱臭装置を加熱して再生することを特徴とする請求項１記載の電気掃除機。
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