JP2011015882A - 集塵容器とそれを備えた電気掃除機 - Google Patents
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Abstract
【課題】集積された塵埃層を効果的に清浄化および/または消臭することが可能な集塵容器とそれを備えた電気掃除機を提供する。
【解決手段】電気掃除機1は、吸気を発生させる電動送風機110と、正イオンと負イオンとを発生させるイオン発生装置131と、吸気から塵埃を分離することによって塵埃を集める集塵容器121と、正イオンと負イオンとを集塵容器121内に送り込むための送風ファン132とを備える。集塵容器121は、塵埃を含む吸気を導入するための吸気導入口122と、吸気から塵埃を分離した後の吸気を集塵容器121の外部に排出するために設けられ、フィルター124が取り付けられた排気口123と、正イオンと負イオンとを集塵容器121の内部に導入するためのイオン導入口125と、吸気導入口122を閉鎖し、イオン導入口125を開放するために設けられた開閉部材126とを含む。
【選択図】図4
【解決手段】電気掃除機1は、吸気を発生させる電動送風機110と、正イオンと負イオンとを発生させるイオン発生装置131と、吸気から塵埃を分離することによって塵埃を集める集塵容器121と、正イオンと負イオンとを集塵容器121内に送り込むための送風ファン132とを備える。集塵容器121は、塵埃を含む吸気を導入するための吸気導入口122と、吸気から塵埃を分離した後の吸気を集塵容器121の外部に排出するために設けられ、フィルター124が取り付けられた排気口123と、正イオンと負イオンとを集塵容器121の内部に導入するためのイオン導入口125と、吸気導入口122を閉鎖し、イオン導入口125を開放するために設けられた開閉部材126とを含む。
【選択図】図4
Description
この発明は、集塵容器とそれを備えた電気掃除機に関する。
従来、電気掃除機は、電動送風機によって吸気を発生させて、掃除の対象物の表面の塵埃を周囲の空気とともに電気掃除機内に吸い込む。電気掃除機内に吸い込まれた塵埃は、塵埃捕集室内において、フィルタによって吸気から取り除かれたり、吸気を旋回させて吸気と分離させられたりする。
塵埃を含む吸気や塵埃捕集室内に集められた塵埃の中に存在する微生物などの細菌を殺菌するために、例えば、吸気にイオンを供給することが考えられる。吸気にイオンを供給する電気掃除機として、次のような電気掃除機が提案されている。
特開2003−153831号公報(特許文献1)には、プラスイオンとマイナスイオンを発生することが可能なイオン発生器を備える電気掃除機が記載されている。この電気掃除機では、掃除機本体内において吸気路外にイオン発生器を設け、このイオン発生器で発生させたイオンを電動送風機の駆動中に吸気路内に供給するようにしている。
特開2003−153831号公報(特許文献1)に記載の電気掃除機では、電動送風機の駆動中に吸気路内にイオンが供給される。塵埃を含む吸気は、吸気路を通じて排気口より掃除機本体の外に排気される。このため、吸気路内は開放空間であるので、吸気路内に導入されたイオンが排気口からすぐに外に放出されてしまう。したがって、集塵容器(ダストカップ)内に集積された塵埃層の表面が清浄化され、脱臭されるだけであるので、従来の電気掃除機では、集積された塵埃を十分に清浄化し、消臭することができないという問題がある。特に、アレルゲン物質を不活化(失活化)するためには、電動送風機の駆動中に吸気路内にイオンを供給するだけでは不十分である。
そこで、この発明の目的は、集積された塵埃層を効果的に清浄化および/または消臭することが可能な集塵容器とそれを備えた電気掃除機を提供することである。
この発明に従った集塵容器は、吸気から塵埃を分離することによって塵埃を集める集塵容器である。集塵容器は、塵埃を含む吸気を当該集塵容器の内部に導入するために設けられた吸気導入口と、この吸気導入口から当該集塵容器の内部に導入された吸気から塵埃を分離した後の吸気を当該集塵容器の外部に排出するために設けられ、フィルターが取り付けられた排気口と、イオンを当該集塵容器の内部に導入するために設けられたイオン導入口と、吸気導入口を閉鎖し、イオン導入口を開放するために設けられた開閉部材とを備える。
この発明の集塵容器においては、排気口にフィルターが取り付けられているとともに、少なくとも、吸気導入口を閉鎖し、イオン導入口を開放するための開閉部材が設けられている。このため、集塵容器内をほぼ閉鎖空間にした状態でイオンをイオン導入口から集塵容器内に供給することができる。これにより、ほぼ閉鎖空間にされた集塵容器内に相対的に高濃度のイオンを導入することができる。たとえば、特定の正イオンと負イオンを供給することにより、集塵容器内に集積された塵埃層を効果的に清浄化および/または消臭することが可能となる。ここで、清浄化とは、除菌だけでなく、人体に悪影響を及ぼす微生物、化学物質などの不活化(失活化)または除去を含む。また、集塵容器内に集積された塵埃を除電することもできる。特に、特定の正イオンと負イオンを供給することにより、集塵容器内に集積された塵埃層に含まれるアレルゲン物質を不活化することができる。
この発明の集塵容器において、上記の開閉部材は、吸気導入口を開放し、イオン導入口を閉鎖することが好ましい。
この場合、同一の開閉部材を用いて、集塵容器へのイオン導入時には吸気導入口を閉鎖し、イオン導入口を開放するとともに、集塵容器への吸気導入時には吸気導入口を開放し、イオン導入口を閉鎖することができる。
この発明に従った電気掃除機は、吸気を発生させる電動送風機と、正イオンと負イオンとを発生させるイオン発生装置と、吸気から塵埃を分離することによって塵埃を集める集塵容器と、イオン発生装置で発生された正イオンと負イオンとを集塵容器内に送り込むための送風部とを備える。この集塵容器は、塵埃を含む吸気を集塵容器の内部に導入するために設けられた吸気導入口と、この吸気導入口から集塵容器の内部に導入された吸気から塵埃を分離した後の吸気を集塵容器の外部に排出するために設けられ、フィルターが取り付けられた排気口と、イオン発生装置によって発生された正イオンと負イオンとを集塵容器の内部に導入するために設けられたイオン導入口とを含む。さらに、この電気掃除機は、吸気導入口を閉鎖し、イオン導入口を開放するために設けられた開閉部材を備える。
この発明の電気掃除機においては、集塵容器の排気口にフィルターが取り付けられているとともに、少なくとも、吸気導入口を閉鎖し、イオン導入口を開放するための開閉部材が設けられている。このため、集塵容器内をほぼ閉鎖空間にした状態でイオンをイオン導入口から集塵容器内に供給することができる。これにより、イオン発生装置によって発生された正イオンと負イオンを送風部によって集塵容器内に送り込むことによって、ほぼ閉鎖空間にされた集塵容器内に相対的に高濃度のイオンを導入することができる。したがって、たとえば、特定の正イオンと負イオンとを供給することにより、集塵容器内に集積された塵埃層を効果的に清浄化および/または消臭することが可能となる。ここで、清浄化とは、除菌だけでなく、人体に悪影響を及ぼす微生物、化学物質などの不活化(失活化)または除去を含む。また、集塵容器内に集積された塵埃を除電することもできる。特に、特定の正イオンと負イオンを供給することにより、集塵容器内に集積された塵埃層に含まれるアレルゲン物質を不活化することができる。
この発明の電気掃除機において、上記の開閉部材は、吸気導入口を開放し、イオン導入口を閉鎖することが好ましい。
この場合、同一の開閉部材を用いて、集塵容器へのイオン導入時には吸気導入口を閉鎖し、イオン導入口を開放するとともに、集塵容器への吸気導入時には吸気導入口を開放し、イオン導入口を閉鎖することができる。
また、この発明の電気掃除機において、開閉部材は集塵容器に対して移動することができるように設けられていることが好ましい。
この場合、開閉部材が集塵容器に対して移動することによって、少なくとも開閉部材が吸気導入口を閉鎖するとき、イオン導入口を開放することができる。また、同一の開閉部材を用いて、開閉部材が集塵容器に対して移動することによって、開閉部材が吸気導入口を閉鎖するとき、イオン導入口を開放することができるとともに、開閉部材がイオン導入口を閉鎖するとき、吸気導入口を開放することができる。
あるいは、この発明の電気掃除機において、集塵容器は開閉部材に対して移動することができるように設けられていることが好ましい。
この場合、集塵容器が開閉部材に対して移動することによって、少なくとも開閉部材が吸気導入口を閉鎖するとき、イオン導入口を開放することができる。また、同一の開閉部材を用いて、集塵容器が開閉部材に対して移動することによって、開閉部材が吸気導入口を閉鎖するとき、イオン導入口を開放することができるとともに、開閉部材がイオン導入口を閉鎖するとき、吸気導入口を開放することができる。
また、この場合、集塵容器へのイオン導入時には、容易に吸気導入口を閉鎖し、イオン導入口を開放することができるので、集塵容器に集積された塵埃層を効果的に清浄化および/または消臭することができるとともに、集塵容器への吸気導入時には、容易に吸気導入口を開放し、イオン導入口を閉鎖することができるので、掃除機本来の清掃機能に速やかに復帰することができる。
以上のように、この発明によれば、集積された塵埃層を清浄化および除電の少なくともいずれかを効果的に行うことが可能な集塵容器とそれを備えた電気掃除機を提供することができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1に示すように、電気掃除機1は、吸込口を有する吸込口体101と、吸気を発生させる電動送風機(吸引モーター)や塵埃捕集室を収容する本体100と、吸込口体101と本体100とを接続する延長管102と接続パイプ103とサクションホース104と連結管105とを備える。延長管102と接続パイプ103とサクションホース104と連結管105は、吸気通路を形成する。
図1に示すように、電気掃除機1は、吸込口を有する吸込口体101と、吸気を発生させる電動送風機(吸引モーター)や塵埃捕集室を収容する本体100と、吸込口体101と本体100とを接続する延長管102と接続パイプ103とサクションホース104と連結管105とを備える。延長管102と接続パイプ103とサクションホース104と連結管105は、吸気通路を形成する。
吸込口体101には、延長管102、取っ手を備える接続パイプ103、サクションホース104、連結管105が順次接続されている。サクションホース104は連結管105を介して本体100に接続されている。接続パイプ103の取っ手には、使用者が電動送風機の駆動と駆動停止の切り替えなどの種々の操作を行うための操作部(図示しない)が配置されている。
延長管102は、用途に合わせて使用者が長さを調節することが可能であるように、途中で分割されたり、二重構造の伸縮式にされたりしてもよい。サクションホース104は、柔軟に曲がるように構成されている。
本体100には、本体100を床面上で移動可能に支持する車輪106が設けられている。また、本体100上には、通常、使用者が本体100を持ち上げるためのハンドル(図示しない)が配置されているが、本体100上にはハンドルが配置されていなくてもよい。
図2に示すように、電気掃除機1(図1)の本体100の内部には、主に、電動送風機110と、塵埃捕集室120とが配置されている。電動送風機110は、矢印で示す方向に流れる吸気を発生させる。塵埃捕集室120は、塵埃を集積するための集塵容器(ダストカップ)121を備えている。
集塵容器121は、吸気から塵埃を分離することによって塵埃を集めるためのものである。集塵容器121には吸気導入口122と排気口123が形成されている。吸気導入口122は、塵埃を含む吸気を白矢印で示す方向に吸込み、集塵容器121の内部に導入するために設けられている。排気口123は、吸気導入口122から集塵容器121の内部に導入された吸気から塵埃を分離した後の吸気を集塵容器121の外部に排出するために設けられている。排気口123には、フィルター124、たとえば、HEPAフィルターが取り付けられている。集塵容器121の内部において相対的に上方に位置する部分には内筒フィルター128が設けられている。
吸気導入口122には電気掃除機1の連結管105(図1)が接続される。また、電動送風機110への吸気経路が排気口123に接続されている。なお、電動送風機110から排気経路への入口には、フィルター141、たとえば、HEPAフィルターが取り付けられている。排気経路を形成する本体100の内底壁面には吸音材142が設けられ、電動送風機110の周囲にも吸音材143が設けられている。排気経路の外部への出口としての排気口144には、フィルター145が取り付けられている。
図3と図4に示すように、イオン供給部130が、本体100内で集塵容器121の吸気導入口122側の側部に隣接するように設けられている。イオン供給部130は、開口部133から外気を送風ファン132によって取り入れることにより生じた風流で、イオン発生装置131で発生された正イオンと負イオンとを、イオン導入通路135を通じて集塵容器121の内部に送り込む。送風ファン132は、イオン発生装置131で発生された正イオンと負イオンとを集塵容器121内に送り込むための送風部の一例である。開口部133には、取り入れられる外気から塵埃等を分離するためにフィルター134が設けられている。
図3と図4に示すように、集塵容器121の吸気導入口122側の側部には、吸気導入口122に隣り合うようにイオン導入口125が設けられている。図4と図5に示すように、イオン導入通路135はイオン導入口125に連通している。
図3と図4に示すように、吸気導入口122またはイオン導入口125のいずれか一方を閉鎖し、吸気導入口122またはイオン導入口125のいずれか他方を開放するために開閉部材126が設けられている。図5に示すように、開閉部材126は集塵容器121内に設けられていている。開閉部材126を駆動するための開閉部材駆動部127が吸気導入口122とイオン導入口125の上に配置されている。開閉部材駆動部127が矢印で示す方向に両方向に駆動することができるようになっている。これにより、開閉部材駆動部127の駆動に応じて、図3に示すように開閉部材126が吸気導入口122を開放し、イオン導入口125を閉鎖することができ、また図4に示すように開閉部材126が吸気導入口122を閉鎖し、イオン導入口125を開放することができる。なお、図2と図5では、開閉部材126が吸気導入口122を閉鎖し、イオン導入口125を開放している状態が示されている。また、開閉部材駆動部127を設けないで開閉部材126を手動で移動させることができるように構成されてもよい。
以上のように構成される電気掃除機1の動作について説明する。図2に実線で示す矢印は、吸気の流れる方向を示す。
まず、電気掃除機1の運転を開始する前に、図3に示すように開閉部材126が吸気導入口122を開放し、イオン導入口125を閉鎖していることを確認する。図2、図4および図5に示すように開閉部材126が吸気導入口122を閉鎖し、イオン導入口125を開放している場合には、操作部を操作して、開閉部材駆動部127を駆動させることにより、開閉部材126が吸気導入口122を開放し、イオン導入口125を閉鎖する状態にする。
次に、使用者が操作部を操作して、電気掃除機1の運転を開始すると、電動送風機110が駆動される。電動送風機110が駆動されると、吸気が発生する。吸気は、吸込口から吸込口体101の内部に吸い込まれる。吸込口体101の内部に吸い込まれた吸気は、延長管102、接続パイプ103、サクションホース104、連結管105を順に通って、電気掃除機1の本体100内に吸い込まれる。本体100内において、吸気は、連結管105から吸気導入口122を通って、塵埃捕集室120内に流入する。
白矢印で示すように吸気導入口122から集塵容器121の内部に流入した吸気は、図2に実線の矢印で示すように、集塵容器121の内部で旋回する。このとき、吸気は、集塵容器121内で旋回することによって塵埃と分離される。塵埃は集塵容器121内の下方に集積される。集塵容器121内で塵埃と分離された吸気は、内筒フィルター128を通って排気口123に流出し、吸気経路に沿って電動送風機110に向かって流通する。電動送風機110の下流側にはフィルター141が設置されている。吸気は、フィルター141を通過して清浄化され、排気経路に沿って流通し、さらに最終的にフィルター145を通過して清浄化され、排気口144から本体100の外に排出される。
電気掃除機1を用いた掃除が終了すると、使用者は操作部を操作して、電動送風機110の駆動を停止させる。
電動送風機110が完全に停止した後、使用者は、操作部を操作して開閉部材駆動部127を駆動させることにより、図2、図4および図5に示すように、開閉部材126が吸気導入口122を閉鎖し、イオン導入口125を開放する状態にする。
そして、使用者は、操作部を操作してイオン供給部130を駆動させる。このとき、送風ファン132が回転することにより、外気が開口部133を通じて取り入れられるとともに、イオン発生装置131が正イオンと負イオンとを発生させる。発生された正イオンと負イオンは、送風ファン132によって生じた送風によって、イオン導入通路135を通じて集塵容器121のイオン導入口125に送り込まれる。このとき、集塵容器121内には、実線の矢印で示されるような吸気等の気流が生じていないとともに、排気口123にフィルター124が取り付けられているので、集塵容器121の内部は、ほぼ閉鎖空間の状態にある。このため、集塵容器121内に導入された正イオンと負イオンは、外に放出されることがなく、集塵容器121の下方に集積された集塵層の表面だけでなく、集塵層の内部まで十分に浸透して接触することができるので、集塵層の清浄化、消臭、および、除電を効果的に行うことができる。ここで、清浄化とは、除菌だけでなく、人体に悪影響を及ぼす微生物、化学物質などの不活化(失活化)または除去を含む。特に、特定の正イオンと負イオンを供給することにより、集塵容器121内に集積された塵埃層に含まれるアレルゲン物質を不活化することができる。イオン供給部130の駆動時間は、集塵物の量に応じて、たとえば、タイマー等を用いて適宜設定される。なお、この駆動時間は、掃除を行うための電動送風機110の平均駆動時間(約6分/日)よりも長時間に設定される。
具体的には、たとえば、イオン発生装置131にてコロナ放電で生じる正イオンと負イオンは、凝集して、集塵容器121内の空気中や、集塵容器121の下方に集積された塵埃層中に存在する細菌、微生物、化学物質などを取り囲み、そして、水酸基ラジカル・OHや過酸化水素H2O2などの活性種により、除菌だけでなく、微生物、化学物質などの不活化(失活化)または除去を行うことができるものである。たとえば、針状電極によるコロナ放電によって、印加電圧が正電圧の場合には、主としてH+(H2O)n(nは自然数)からなる正イオンが生成され、印加電圧が負電圧の場合には、主としてO2 −(H2O)m(mは自然数)からなる負イオンが生成される。これらの正イオンと負イオンが、細菌、微生物、化学物質などの表面上で凝縮することにより、除菌だけでなく、微生物、化学物質などの不活化または除去を行うことができる。たとえば、イオン供給部130を約90分間駆動させることにより、不活化されていないダニ粉塵の量が約1/10程度になる。
使用者は、イオン供給部130の駆動が停止した後、集塵容器121を本体100から取り外して、集塵容器121内に溜められた塵埃を廃棄する。このとき、塵埃は清浄化され、また消臭されているので、使用者は衛生的に塵埃の廃棄処理を行うことができる。
また、塵埃と集塵容器121はイオン供給部130の駆動中に除電されている。そのため、集塵容器121から塵埃を廃棄するときに、静電気によって塵埃が飛び散ったり、集塵容器121に塵埃が付着したまま残ったりすることが少なくなる。
塵埃を取り除かれた集塵容器121は、再び電気掃除機1の本体100に装着される。
以上のように、この発明の電気掃除機1の本体100が備える集塵容器121においては、排気口123にフィルター124が取り付けられているとともに、少なくとも、吸気導入口122を閉鎖し、イオン導入口125を開放するための開閉部材126が設けられている。このため、集塵容器121内をほぼ閉鎖空間にした状態でイオンをイオン導入口125から集塵容器121内に供給することができる。これにより、イオン発生装置131によって発生された正イオンと負イオンを送風ファン132によって集塵容器121内に送り込むことによって、ほぼ閉鎖空間にされた集塵容器121内に相対的に高濃度のイオンを導入することができる。したがって、たとえば、上述したような特定の正イオンと負イオンとを供給することにより、集塵容器121内に集積された塵埃層を効果的に清浄化および/または消臭することが可能となる。ここで、清浄化とは、除菌だけでなく、人体に悪影響を及ぼす微生物、化学物質などの不活化(失活化)または除去を含む。また、集塵容器121内に集積された塵埃を除電することもできる。特に、特定の正イオンと負イオンを供給することにより、集塵容器121内に集積された塵埃層に含まれるアレルゲン物質を不活化することができる。
(第2の実施形態)
本発明の電気掃除機の第2の実施形態について以下で説明する。なお、第1の実施形態の電気掃除機の構成・作用と共通する部分については、説明を省略する。
本発明の電気掃除機の第2の実施形態について以下で説明する。なお、第1の実施形態の電気掃除機の構成・作用と共通する部分については、説明を省略する。
図6と図7に示すように、集塵容器221には、連結管105に接続されて連通可能な吸気導入口222が設けられている。図2に示される第1の実施形態と同様にして、集塵容器221を備えた塵埃捕集室120は、電気掃除機1の本体100(図1)に着脱可能に構成されいる。集塵容器221は、円筒形状で、集塵容器221の円周方向に回転可能である。集塵容器221の底部は、電気掃除機1の本体100に形成された円筒形状の凹部に載置されている。また、集塵容器221には、イオン発生装置230に接続されて連通可能なイオン導入口225が設けられている。図2に示される第1の実施形態と同様にして、イオン発生装置230は電気掃除機1の本体100(図1)に設けられている。開閉部材226は、イオン発生装置230に隣接して設けられ、吸気導入口222またはイオン導入口225のいずれか一方を閉鎖することができるように本体100内に配置されている。
このように構成された集塵容器221を備えた塵埃捕集室120を、電気掃除機1の本体100に装着した状態で、塵埃捕集室120の上部に設けた把手(図示しない)を使用者が持って矢印で示す方向(図6において時計回り)に回転させる。これにより、図6に示すように、集塵容器221に設けられた吸気導入口222が、本体100側に設けられた開閉部材226で閉鎖されて連結管105に接続されずに連通できない状態にされ、イオン導入口225がイオン発生装置230に接続されて連通可能な状態にされることができる(第1の装着状態)。
この状態で、使用者が電気掃除機1の操作部(図示しない)を操作して、イオン発生装置230が駆動されると、ほぼ閉鎖空間にされた集塵容器221内に相対的に高濃度のイオンを導入することができる。
なお、イオン導入口225とイオン発生装置230が接続される位置まで集塵容器221が回転したことを検知して、イオン発生装置230を駆動させてもよい。
一方、集塵容器221を備えた塵埃捕集室120を電気掃除機1の本体100に装着した状態で、塵埃捕集室120の上部に設けた把手(図示しない)を使用者が持って、矢印で示す方向(図7において逆時計周り)に回転させる。これにより、図7に示すように、吸気導入口222が連結管105に接続されて連通可能な状態にされ、イオン導入口225が開閉部材226で閉鎖されてイオン発生装置230に接続されずに連通できない状態にされることができる(第2の装着状態)。
この状態で、使用者が電気掃除機1の操作部(図示しない)を操作して、電気掃除機1の運転を開始すると、電動送風機110が駆動され、掃除が可能となる。
第2の実施形態の構成によれば、集塵容器221を備えた塵埃捕集室120を電気掃除機1の本体100に装着した状態で、集塵容器221を回転させることによって、吸気導入口222またはイオン導入口225のいずれか一方を閉鎖し、吸気導入口222またはイオン導入口225のいずれか他方を開放することが可能となり、上述した第1の実施形態と同様の作用・効果を得ることができる。
なお、上記の第2の実施形態では、集塵容器221の円周に沿って本体100側に固定配置された連結管105、開閉部材226、イオン発生装置230に対して、吸気導入口222とイオン導入口225を集塵容器221とともに回転移動させることによって、吸気導入口222またはイオン導入口225のいずれか一方を閉鎖し、吸気導入口222またはイオン導入口225のいずれか他方を開放することを可能としている。しかし、回転移動ではなく、本体100側に一列に固定配置された連結管105、開閉部材226、イオン発生装置230に対して平行となるように、吸気導入口222とイオン導入口225を集塵容器221に配置し、集塵容器221とともに平行移動させてもよい。
以上に開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正と変形を含むものである。
1:電気掃除機、110:電動送風機、120:塵埃捕集室、121,221:集塵容器、122,222:吸気導入口、123:排気口、124:フィルター、125,225:イオン導入口、126,226:開閉部材、130,230:イオン供給部、131:イオン発生装置、132:送風ファン、135:イオン導入通路。
Claims (6)
- 吸気から塵埃を分離することによって塵埃を集める集塵容器であって、
塵埃を含む吸気を当該集塵容器の内部に導入するために設けられた吸気導入口と、
前記吸気導入口から当該集塵容器の内部に導入された吸気から塵埃を分離した後の吸気を当該集塵容器の外部に排出するために設けられ、フィルターが取り付けられた排気口と、
イオンを当該集塵容器の内部に導入するために設けられたイオン導入口と、
前記吸気導入口を閉鎖し、前記イオン導入口を開放するために設けられた開閉部材とを備えた、集塵容器。 - 前記開閉部材は、前記吸気導入口を開放し、前記イオン導入口を閉鎖する、請求項1に記載の集塵容器。
- 吸気を発生させる電動送風機と、
正イオンと負イオンとを発生させるイオン発生装置と、
吸気から塵埃を分離することによって塵埃を集める集塵容器と、
前記イオン発生装置で発生された正イオンと負イオンとを前記集塵容器内に送り込むための送風部とを備え、
前記集塵容器が、
塵埃を含む吸気を前記集塵容器の内部に導入するために設けられた吸気導入口と、
前記吸気導入口から前記集塵容器の内部に導入された吸気から塵埃を分離した後の吸気を前記集塵容器の外部に排出するために設けられ、フィルターが取り付けられた排気口と、
前記イオン発生装置によって発生された正イオンと負イオンとを前記集塵容器の内部に導入するために設けられたイオン導入口とを含み、さらに、
前記吸気導入口を閉鎖し、前記イオン導入口を開放するために設けられた開閉部材を備える、電気掃除機。 - 前記開閉部材は、前記吸気導入口を開放し、前記イオン導入口を閉鎖する、請求項3に記載の電気掃除機。
- 前記開閉部材は前記集塵容器に対して移動することができるように設けられている、請求項3または請求項4に記載の電気掃除機。
- 前記集塵容器は前記開閉部材に対して移動することができるように設けられている、請求項3または請求項4に記載の電気掃除機。
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---|---|---|---|
JP2009163484A JP2011015882A (ja) | 2009-07-10 | 2009-07-10 | 集塵容器とそれを備えた電気掃除機 |
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-
2009
- 2009-07-10 JP JP2009163484A patent/JP2011015882A/ja active Pending
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JP2022183896A (ja) * | 2021-05-31 | 2022-12-13 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 回収装置 |
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