JP2005211185A - 電気掃除機及び吸込口体 - Google Patents
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Abstract
【課題】清掃作業による抗原性物質の拡散が少なく、また、抗原性物質が拡散して人体に吸収された場合においても、アレルギー疾患が起こりにくい電気掃除機および吸込口体を提供する。
【解決手段】吸込口6が形成された吸込口体1と、電動送風機10を内蔵した掃除機本体2とを備え、前記吸込口6から床面Aの塵埃を含む空気を掃除機本体2に吸引する電気掃除機において、正負イオンを供給するイオン供給手段を設け、イオン供給手段から発生した正負イオンを含む空気を床面に放出するようにし、イオン供給手段としては、イオンを含む空気を供給する空気放出経路16と、該経路16に空気を供給する空気供給ファン14と、該空気供給ファン14によって供給される空気中に正負イオンを発生するイオン発生装置15とを備えた構成とする。
【選択図】図1
【解決手段】吸込口6が形成された吸込口体1と、電動送風機10を内蔵した掃除機本体2とを備え、前記吸込口6から床面Aの塵埃を含む空気を掃除機本体2に吸引する電気掃除機において、正負イオンを供給するイオン供給手段を設け、イオン供給手段から発生した正負イオンを含む空気を床面に放出するようにし、イオン供給手段としては、イオンを含む空気を供給する空気放出経路16と、該経路16に空気を供給する空気供給ファン14と、該空気供給ファン14によって供給される空気中に正負イオンを発生するイオン発生装置15とを備えた構成とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、電気掃除機に関し、特に抗原性物質(アレルゲン)の失活化に優れた機能を有する電気掃除機に関するものである。
近年、住居の気密性の向上や環境の変化に伴い、花粉やダニの死骸・糞等のハウスダストに含まれる抗原性物質に起因する、アレルギー疾患問題が注目され、健康で快適な生活を送りたいという要望が強くなっている。これらの抗原性物質のうち例えば花粉は、外部から埃と共に住環境内に進入し、床、畳、絨毯等に堆積し風の流れや人・ペット等の動きによって巻き上げられ拡散し、人体に吸入される。また、布団等寝具を屋外で乾燥する際には布団等に付着し、付着物が就寝中に人体に吸引される。
ダニ抗原性物質は、ダニ体内に含まれる他、ダニの糞や死骸に含まれ、畳、絨毯、布団、クッション等で繁殖したダニが起因となり、人やペットの動きによって拡散し、人体に吸入される。また、布団等の付着物が就寝中に人体に吸引される。
人体に取り込まれた抗原性物質は、体内の抗体と反応し、アレルギー症状発症の原因となっている。
人体に取り込まれた抗原性物質は、体内の抗体と反応し、アレルギー症状発症の原因となっている。
従来、人体内への吸収を防ぐため、住宅環境の徹底した清掃が、有効とされていた。また、清掃の効率を上げるため、例えば、布団中のダニ起因粉塵や花粉の吸い取りに適した、抗原性物質対策専用のローラー型の電気掃除機の吸い込み口が市販されている。
また、特許文献1には、掃除機に抗原性物質失活化機能を付加したものとして、吸い込みノズルより蒸気を噴霧することで、抗原性物質を失活化する方法が記載されている。
また、特許文献1には、掃除機に抗原性物質失活化機能を付加したものとして、吸い込みノズルより蒸気を噴霧することで、抗原性物質を失活化する方法が記載されている。
また、特許文献2には、吸い込みノズルにオゾナイザおよびその電源を取り付け、オゾナイザのオゾンガス出口を吸い込みノズルの内部に連通することにより、塵芥等に付着しているバクテリヤ、ウイルス、かび、だに、及び悪臭が掃除機から排出されないようにする方法が記載されている。
特開平7−275166号公報
特開平3−41921号公報
しかしながら、上述した抗原性物質を清掃によって除去する従来の方法においては、清掃作業によって抗原性物質が拡散してしまい、拡散した抗原性物質が除去しきれずに残留してしまうという問題があった。また、清掃によって捕集したごみ粉塵に含まれるアレルギー物質が、ごみを捨てる際に外部に拡散することで、人体に吸入されるという問題があった。
また、掃除機に蒸気噴霧機構を設けることで抗原性物質を失活化する方法においては、水を供給する必要があり、また、清掃時に蒸気が結露し、板床・絨毯・畳等の床面が湿ってしまうという問題が生じていた。
この発明は、上記のような課題を解消するためになされたもので、清掃作業に抗原性物質が拡散してしまった場合においても、アレルギー疾患が起こりにくい電気掃除機および吸込口体の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る電気掃除機は、吸込口が形成された吸込口体と、電動送風機を内蔵した掃除機本体とを備え、吸込口から床面の塵埃を含む空気を掃除機本体に吸引する電気掃除機において、正負イオンを供給するイオン供給手段を設け、イオン供給手段から発生した正負イオンを含む空気を床面に放出するようにしたことを特徴とする。
上記構成によれば、正負イオンを床面に吹出すことで、花粉やダニ起因粉塵等に含まれる抗原性物質表面のアレルギー反応部位を分子レベルで変成ないし破壊し、これによりアレルギー反応性が失活し、以ってアレルギー疾患の誘発を低減させることができる。
イオン供給手段としては、正負イオンを発生するイオン発生装置を備え、床面に正負イオンを供給可能であればその構成については特に限定されず、例えば、吸込口体の本体ケースの表面にイオン発生装置を取りつけ、正負イオンを含む空気が吸込口から吸引される際に床面に正負イオンを含む空気が接触するようにしてもよい。
ただ、正負イオンを床面に確実に接触させるためには、イオン供給手段として、空気イオンを含む空気を供給する空気放出経路と、該経路に空気を供給する空気供給ファンと、空気供給ファンによって供給される空気中に正負イオンを発生するイオン発生装置とを備えたものを使用するのが好ましく、これにより、空気供給ファンによって床面に向けて効率よくイオンを含む空気を吹出すことが可能となる。
特に、掃除機本体と吸込口体とを連通する放出管を備え、掃除機本体内から放出管を通って吸込口に至る空気放出経路を形成し、空気放出路内に空気供給ファン及びイオン発生装置を配すれば、吸込口からイオンを含む空気を効率よく床面に放出することができる。
すなわち、清掃を行う部位近傍に直接イオンを供給するため、ごみや粉塵に含まれる抗原性物質を失活させながら清掃を行うことが可能で、清掃時に周辺に拡散し、掃除機に吸い込まれなかった抗原性物質も失活化が可能となる。
また、掃除機本体内の集塵部や、吸込口から掃除機本体内の電動送風機に至る吸気路等に溜まったごみや粉塵に含まれる抗原性物質を失活化できるため、ごみを捨てる際、または掃除機の分解・組立時に抗原性物質が外部に拡散しても、失活化処理されているため、アレルギー症状が発症しにくい。
空気供給ファン及びイオン発生装置の位置関係は特に限定されないが、正負イオンが互いに接触することによりすみやかに消滅することを考慮すれば、イオンを含む空気流をできるだけかき乱すことを避けるのが好ましく、空気供給ファンの下流側にイオン発生装置を配することにより正負イオンの減少を抑制することが可能となる。
空気供給ファン及びイオン発生装置の設置位置についても特に限定はないが、両者を掃除機本体内に設置すれば、両者を駆動させるのに掃除機本体に既設された電源を使用することが可能となる点で好ましい。ただ、正負イオンが移動する空気放出経路の距離が長くなるほど、イオンが減少するため、イオン発生装置の設置場所としては、掃除機本体内よりも、放出管内の方が、さらに放出管内よりも吸込口体内の方が好ましく、実際の空気供給ファン及びイオン発生装置の設置位置については以上を勘案して適宜決定すればよい。
また、本発明においては、電動送風機からの排気を排出する排気路を備えた電気掃除機において、排気路に空気放出経路を接続し、電動送風機を空気供給ファンとして利用し、空気放出経路中に排気を供給することも可能である。
上記構成においては、抗原性物質を失活化させる効果があると同時に、排気を周辺にほとんど出さないため、周辺のごみ・埃等に含まれる抗原性物質を拡散させにくいという利点を有する。
吸気路を構成する吸気管及び空気放出経路を構成する放出管は別々の管として設けてもよいが、デザイン性や利便性を考慮すれば、吸込口体と掃除機本体とを連通する連結管を備え、該連結管の内部を2経路に区画形成し、一方を前記吸込口から電動送風機まで空気を吸引する吸気路として使用し、他方を前記空気放出経路として使用することも可能である。
また、前述のように、放出管を通して空気と共にイオンを移動させた場合、管壁とイオンが衝突することにより、イオン量が減少する。また、管が帯電している場合、イオンがクーロン力により引かれ、空気放出経路の途中でイオン量が減少してしまう。そこで、本発明においては、電気掃除機の吸込口体にイオン供給手段を設置して、イオン供給手段から発生した正負イオンを含む空気を床面に放出するようにした構成を採用可能とした。
上記イオン供給手段は、イオンを含む空気を供給する空気放出経路と、該経路に空気を供給する空気供給ファンと、該空気供給ファンによって供給される空気中に正負イオンを発生するイオン発生装置とを備えたものを使用し、吸込口体の内部に空気放出経路を設ければよい。
具体的には、連結管に連結する連結口と、床面の塵埃を吸込むための吸込口とが形成された本体ケースを備え、該本体ケースの内部に前記吸込口と連結口とを連通する吸気路が形成された吸込口体であって、空気放出経路が、本体ケースに形成された空気取入口と吸込口とを連通するように形成され、該空気放出経路が仕切り壁によって吸気路と仕切られた構成とすることができる。この場合、上記空気放出経路内に空気供給ファン及びイオン発生装置を設置する。
上記構成によれば、吸込口体内にイオン発生装置を設置しているため、例えば、イオン発生装置を、掃除機本体に設け、空気と共にイオンを放出管を通して供給する場合に比べてイオン量の減少を抑制することが可能であり、十分なイオンを供給することができる。このため、抗原性物質に対して大きな失活化効果を得る事ができる。
また、上記仕切り壁の吸込口近傍に空気放出経路と吸気路とを連通する連通路を形成すれば、イオンを含む空気が床面に向かって吹き出されたときに、空気中に巻き上げられた抗原性物質等をすみやかに吸気路に吸引して掃除機本体の集塵部で捕集することが可能となる。連通路は、吸込口体の使用時、すなわち、吸込口から塵埃を吸込む際において、吸気路と空気放出経路とが連通するように設ければよいが、できるだけ吸込口近傍に形成すれば、床面に吹き付けられることにより塵埃を含んだ空気を速やかに吸気路に導くことが可能となって好ましい。
また、吸込口に回転またはバイブレーターのように振動させる振動機構を設ければ、布団や絨毯等の内部に含まれる抗原性物質を掻き出して失活化することが可能となり、高い抗原性物質除去効果が得られる。
イオン発生装置及び空気供給ファンを駆動するための電池を搭載すれば、電池駆動が可能であるため、AC電源コードを接続することなく抗原性物質の失活化が可能で、コード接続の煩わしさが無く、また、掃除の際にコードがじゃまになることなく、清掃作業を行うことができる。
以上説明したところの吸込口体は、既存の電気掃除機の吸込口体と交換可能であり、電気掃除機を新たに買い換えることなく、イオンによる抗原性物質失活効果の得られる掃除機を安価に得る事ができる。
本発明に係る電気掃除機に搭載されるイオン発生装置は、イオン種として正イオンと負イオンの両方を発生させるため、抗原性物質の失活効果の高い活性種を生成するこができる。具体的に発生する正イオンはH3O+(H2O)mであり、負イオンがO2 -(H2O)nであり、特にこれらのイオンを用いることで、抗原性物質を効果的に失活化することができる。
上記正イオンと負イオンは、化学反応することによって、高い分解能力を持つ過酸化水素H2O2、二酸化水素HO2またはヒドロキシラジカル・OHの少なくとも1種を生成するもので、下記の反応により得られる。
H3O++ O2 − → ・OH + H2O2
H3O++ O2 − →HO2 + H2O
H3O++ O2 − → ・OH + H2O2
H3O++ O2 − →HO2 + H2O
以上のように、本発明によれば、電気掃除機に正負イオンを供給するイオン供給手段を設け、イオン供給手段から発生した正負イオンを含む空気を床面に放出するようにしたため、正負イオンを抗原性物質に作用させて失活させることが可能となり、清掃作業により抗原性物質が拡散し人体に吸収された場合においても、アレルギー疾患の発生を抑制することが可能となる。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態を図1を基に説明する。図1は本発明に係る電気掃除機を示す概略図である。
本発明の第1の実施形態を図1を基に説明する。図1は本発明に係る電気掃除機を示す概略図である。
本実施形態における電気掃除機は、吸込口体1と、掃除機本体2とが連結管3によって接続されている。吸込口体1は、本体ケース4と、本体ケース4に形成された連結管3に連結する連結口5と、本体ケース4の底面に形成された吸込口6とを備えている。
連結管3は、内部が隔壁3aによって2経路に区画形成されており、一方の経路を吸込口体1から掃除機本体2まで空気を吸気する吸気管7として使用し、他方を掃除機本体2から吸込口体1まで空気を放出する放出管8として使用している。
掃除機本体2は、集塵部9と、電動送風機10とを内蔵しており、電動送風機10を駆動させることによって、吸込口体1から塵埃を含む空気を吸引し、塵埃を集塵部9で捕集した後の排気は排出口11から排出される。
すなわち、電気掃除機には、吸込口6から吸気管7を通って、掃除機本体2内の電動送風機10に至る吸気路12が形成されており、吸込口6から吸引された塵埃を含む空気は吸気路12の途中に配された集塵部9において集塵される。集塵部9を通過して塵埃が取り除かれた排気は、電動送風機10から排出口11までの間に形成された排気路13を通過して排出される。
掃除機本体2には、上記吸気路12及び排気路13とは別に、空気供給ファン14及びイオン発生装置15が収容された空気放出経路16が区画形成されている。すなわち、空気放出経路16の最も上流側には、空気取入口17が形成されており、その下流側に空気供給ファン14と、イオン発生装置15がこの順に配されている。掃除機本体2における空気放出経路16の下流端部は、連結管3の中の放出管8に接続されており、さらにその下流側は吸込口体1に接続されており、これにより空気放出経路16は掃除機本体2から吸込口6まで形成されている。
吸込口体1の連結口5には連結管3が連結されており、吸込口体1の内部には連結管3の隔壁3aに連設された仕切り壁1aが形成されている。これによって、放出管8の連結管3側端部と吸込口6とを連通する空気放出経路16が、仕切り壁1aによって前述の吸気路12と仕切られている。なお、仕切り壁1aは、本体ケース4上部に形成された連結口5の位置から吸込口6に向って前方に傾斜するように垂設されている。
仕切り壁1aの吸込口6の近傍には空気放出経路16と吸気路12とを連通する連通路18が形成されている。この連通路18は、仕切り壁1aの下端と吸込口6との間に隙間を設けることにより形成されている。
上記構成の空気放出経路16において、空気供給ファン14を駆動させると、空気取入口17から空気放出経路16内に空気が供給される。そして、空気供給ファンの14の駆動に合わせて、イオン発生装置15の運転が開始されて正負イオンが発生し、正負イオンを含む空気が放出管8を通って吸込口体1の内部に供給される。
吸込口体1の内部に導入された正負イオンを含む空気は、空気放出経路16を通り、吸込口6に向って、すなわち、床面Aに向って放出される。これにより正負イオンが吸込口6および吸込口6の周辺に放出される構造となっている。
これにより、床面Aの塵埃に含まれる抗原性物質をイオン処理によって失活させることができ、清掃作業時に抗原性物質が拡散してしまった場合においても、抗原性物質が失活しているため、人体に吸収された場合においてもアレルギー症状が発症しにくいものとなっている。
床面Aに向って放出された正負イオンを含む空気は、床面Aの塵埃を巻き上げて抗原性物質を失活させた後、連通路18を通って吸気路12に吸込まれるため、塵埃が周囲に飛散するおそれが少ない。
また、失活処理された抗原性物質は、吸込口6から吸気路12を通ってすみやかに掃除機本体2内の集塵部9に捕集されるため、内部のごみを捨てる際、あるいは、掃除機の分解・組立時に掃除機内部の抗原性物質が外部に拡散しても、人体にアレルギー症状が発症しにくい。
ここで、供給するイオンとして正負イオンを用いることで、アレルギー失活の大きな効果が得られる。特に正イオンとして、H3O+(H2O)m、負イオンとしてO2 -(H2O)n(但し、mとnは、任意の自然数)を用いることで、抗原性物質の表面を分解・変異させる能力の高い活性種である、過酸化水素H2O2、二酸化水素HO2またはヒドロキシラジカル・OHが効率良く生成され、大きく抗原性物質を失活させることができる。
[第2の実施形態]
図2は、本発明の第2実施形態を示す電気掃除機の概略図である。本実施形態においては、排気路13を空気放出経路16に接続し、電動送風機10を空気供給ファンとして利用し、空気放出経路16中に電動送風機10からの排気を供給するようにした点が特徴され、その他の構成は第1実施形態と同様とされている。
[第2の実施形態]
図2は、本発明の第2実施形態を示す電気掃除機の概略図である。本実施形態においては、排気路13を空気放出経路16に接続し、電動送風機10を空気供給ファンとして利用し、空気放出経路16中に電動送風機10からの排気を供給するようにした点が特徴され、その他の構成は第1実施形態と同様とされている。
すなわち、本実施形態では、第1実施形態における排出口11及び空気取入口17は設けられておらず、その代りに排気路13の下流側に空気放出経路16が接続されている。これにより、電動送風機10を通過した後の排気を、空気放出経路16に供給することが可能となり、排気が外部に出ないため、周辺の抗原性物質が排気される空気によって拡散されないという利点を有するほかに、電動送風機10のほかに新たなファンを用いる必要がないという利点を有する。
[第3の実施形態]
図3は、本発明の第3実施形態を示す吸込口体の概略図である。本実施形態においては、イオン供給手段を吸込口体1に搭載した点が特徴とされており、これにより、既存の電気掃除機の吸込口体1と交換可能であり、電気掃除機を新たに買い換えることなく、イオンによる抗原性物質失活効果の得られる電気掃除機を安価に得る事ができる。
図3は、本発明の第3実施形態を示す吸込口体の概略図である。本実施形態においては、イオン供給手段を吸込口体1に搭載した点が特徴とされており、これにより、既存の電気掃除機の吸込口体1と交換可能であり、電気掃除機を新たに買い換えることなく、イオンによる抗原性物質失活効果の得られる電気掃除機を安価に得る事ができる。
すなわち、本実施形態における吸込口体1は、本体ケース4と、本体ケース4に形成された、吸気管7に連結する連結口5と、本体ケース底面に形成された吸込口6とを備えている。連結管3の他端側は図示しない掃除機本体に接続されており、吸込口体1には吸込口6と連結口5とを連通する吸気路12が形成されている。
また、吸込口体1の本体ケース4の上部には空気取入口17が形成されており、この空気取入口17と吸込口6とを連通する空気放出経路16が形成されており、この空気放出経路16は空気取入口17と連結口5との間で本体ケース4の上部から吸込口6に向って設けられた仕切り壁1aによって吸気路12と仕切られている。そして、仕切り壁1aの吸込口6の近傍には空気放出経路16と吸気路12とを連通する連通路18が形成されている。
空気放出経路16内には空気取入口17の下流側に空気供給ファン14と、イオン発生装置15とがこの順に配されている。上記構成の吸込口体1を吸気管7に接続して電気掃除機を運転する場合、吸込口6から吸気路12を通って連結口5へ空気が吸引される。このとき、空気供給ファン14を駆動させて空気取入口17から空気放出経路16内に空気を供給するとともに、空気供給ファンの14の駆動に合わせて、イオン発生装置15の運転を開始すれば、正負イオンを含む空気が吸込口6に向って、すなわち、床面Aに向って放出される。
これにより、床面Aの塵埃に含まれる抗原性物質をイオン処理によって失活させることができ、清掃作業時に抗原性物質が拡散してしまった場合においても、抗原性物質が失活しているため、人体に吸収された場合においてもアレルギー症状が発症しにくいものとなっている。
床面Aに向って放出された正負イオンを含む空気は、床面Aの塵埃を巻き上げて抗原性物質を失活させた後、連通路18を通って吸気路12に吸込まれるため、塵埃が周囲に飛散するおそれが少ない。
本実施形態においては、イオン供給手段が床面A(被清掃面)に近接しているため、経路16の途中で管壁等にイオンが衝突して減少することが少なく、高濃度のイオンで、抗原性物質を処理することが可能となっている。
[第4実施形態]
図4は、本発明の第4実施形態を示す吸込口体の概略図である。本実施形態においては、
吸込口6の床面Aと接する部分に回転する清掃ローラ19を設けており、布団、クッション、絨毯等に対して振動を与え、ごみ、粉塵等に含まれる抗原性物質を掻き出しながら失活処理をすることができるようにした点及び空気供給ファン14、イオン発生装置15及び清掃ローラ19の電源として吸込口体1に電池20を搭載した点が特徴とされており、その他の構成は第3実施形態と同じとされている。
図4は、本発明の第4実施形態を示す吸込口体の概略図である。本実施形態においては、
吸込口6の床面Aと接する部分に回転する清掃ローラ19を設けており、布団、クッション、絨毯等に対して振動を与え、ごみ、粉塵等に含まれる抗原性物質を掻き出しながら失活処理をすることができるようにした点及び空気供給ファン14、イオン発生装置15及び清掃ローラ19の電源として吸込口体1に電池20を搭載した点が特徴とされており、その他の構成は第3実施形態と同じとされている。
すなわち、本実施形態における吸込口体1は、清掃時に床面Aに対して回転振動を与えて塵埃を掻きだすために、吸込口6に清掃ローラ19が設けられている。そして、吸込口体1に空気供給ファン14、イオン発生装置15及び清掃ローラ19の駆動電源として電池20が搭載されている。
第3及び第4実施形態で示す吸込口体1は、掃除機本体2とは独立した構造として作製することができ、既存の電気掃除機の吸込口体1と交換することが可能とされている。特に第4実施形態における吸込口体1は、電池駆動させることにより、独立した交換可能な吸込口体1として、ACコードを接続することなく使用可能な構造となっている。
1 吸込口体
2 掃除機本体
3 連結管
4 本体ケース
5 連結口
6 吸込口
7 吸気管
8 放出管
9 集塵部
10 電動送風機
11 排出口
12 吸気路
13 排気路
14 空気供給ファン
15 イオン発生装置
16 空気放出経路
17 空気取入口
18 連通路
19 清掃ローラ
20 電池
2 掃除機本体
3 連結管
4 本体ケース
5 連結口
6 吸込口
7 吸気管
8 放出管
9 集塵部
10 電動送風機
11 排出口
12 吸気路
13 排気路
14 空気供給ファン
15 イオン発生装置
16 空気放出経路
17 空気取入口
18 連通路
19 清掃ローラ
20 電池
Claims (15)
- 吸込口が形成された吸込口体と、電動送風機を内蔵した掃除機本体とを備え、前記吸込口から床面の塵埃を含む空気を掃除機本体に吸引する電気掃除機において、正負イオンを供給するイオン供給手段を設け、イオン供給手段から発生した正負イオンを含む空気を床面に放出するようにしたことを特徴とする電気掃除機。
- 前記イオン供給手段は、イオンを含む空気を供給する空気放出経路と、該経路に空気を供給する空気供給ファンと、該空気供給ファンによって供給される空気中に正負イオンを発生するイオン発生装置とを備えたことを特徴とする請求項1記載の電気掃除機。
- 前記掃除機本体と吸込口体とを連通する放出管を備え、前記空気放出経路が、前記掃除機本体内から放出管を通って吸込口まで形成され、前記空気供給ファンが掃除機本体内に配され、前記イオン発生装置が空気供給ファンの下流側に配されたことを特徴とする請求項2記載の電気掃除機。
- 前記イオン発生装置が、前記掃除機本体内、放出管内又は吸込口体内に配されたことを特徴とする請求項3記載の電気掃除機。
- 前記電動送風機からの排気を排出する排気路を備え、該排気路に前記空気放出経路が接続され、前記電動送風機を空気供給ファンとして利用し、空気放出経路中に排気を供給することを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の電気掃除機。
- 前記吸込口体と掃除機本体とを連通する連結管を備え、該連結管は、内部が2経路に区画形成され、一方を前記吸込口から電動送風機まで空気を吸引する吸気路として使用し、他方を前記空気放出経路として使用することを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の電気掃除機。
- 前記イオン供給手段において発生する正イオンがH3O+(H2O)m、負イオンがO2 -(H2O)nであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の電気掃除機。
- 前記イオン供給手段において、発生する正イオンと負イオンとが化学反応することによって、過酸化水素、二酸化水素及びヒドロキシラジカルのうち少なくとも1種を生成することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の電気掃除機。
- 吸気管を介して電気掃除機本体に接続される吸込口体において、正負イオンを供給するイオン供給手段を設け、イオン供給手段から発生した正負イオンを含む空気を床面に放出するようにしたことを特徴とする吸込口体。
- 前記イオン供給手段は、イオンを含む空気を供給する空気放出経路と、該経路に空気を供給する空気供給ファンと、該空気供給ファンによって供給される空気中に正負イオンを発生するイオン発生装置とを備えたことを特徴とする請求項9記載の吸込口体。
- 吸気管に連結する連結口と、床面の塵埃を吸込むための吸込口とが形成された本体ケースを備え、該本体ケースの内部に前記吸込口と連結口とを連通する吸気路が形成された吸込口体であって、前記空気放出経路が、前記本体ケースに形成された空気取入口と前記吸込口とを連通するように形成され、該空気放出経路が仕切り壁によって前記吸気路と仕切られたことを特徴とする請求項10記載の吸込口体。
- 前記イオン発生装置及び空気供給ファンを駆動するための電池を搭載したことを特徴とする請求項10又は11記載の吸込口体。
- 前記イオン供給手段において発生する正イオンがH3O+(H2O)m、負イオンがO2 -(H2O)nであることを特徴とする請求項9〜12のいずれかに記載の吸込口体。
- 前記イオン供給手段において、発生する正イオンと負イオンとが化学反応することによって、過酸化水素、二酸化水素及びヒドロキシラジカルのうち少なくとも1種を生成することを特徴とする請求項9〜13のいずれかに記載の吸込口体。
- 請求項9〜14のいずれかに記載された吸込口体を備えたことを特徴とする電気掃除機。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004019310A JP2005211185A (ja) | 2004-01-28 | 2004-01-28 | 電気掃除機及び吸込口体 |
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JP2004019310A JP2005211185A (ja) | 2004-01-28 | 2004-01-28 | 電気掃除機及び吸込口体 |
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2004
- 2004-01-28 JP JP2004019310A patent/JP2005211185A/ja active Pending
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