JP2012066208A - 空気清浄機 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、空気清浄機において、内部循環のショートサーキットの抑制を図ることを目的とするものである。
【解決手段】吸気口4と排気口5を有する本体ケース6と、この本体ケース6内に送風手段7と、空気清浄手段8と、活性物質発生手段15とを備え、空気清浄運転と内部クリーニング運転を行う空気清浄機1において、吸気口開閉板12と、排気口開閉板13と、空気清浄運転時に空気清浄手段8により清浄された空気を排気口5から排出する排気経路Aと、内部クリーニング運転時に空気清浄手段8により清浄された空気を空気清浄手段8の上流側に戻す循環経路Bとを形成するように、空気清浄運転時と内部クリーニング運転時で送風経路を切り替える風路切替板14を設け、内部クリーニング運転時に活性物質発生手段15で発生させた活性物質を空気清浄手段8の下部側に向けて送る活性物質移送手段16を空気清浄手段8の上部近傍に設けた。
【選択図】図3
【解決手段】吸気口4と排気口5を有する本体ケース6と、この本体ケース6内に送風手段7と、空気清浄手段8と、活性物質発生手段15とを備え、空気清浄運転と内部クリーニング運転を行う空気清浄機1において、吸気口開閉板12と、排気口開閉板13と、空気清浄運転時に空気清浄手段8により清浄された空気を排気口5から排出する排気経路Aと、内部クリーニング運転時に空気清浄手段8により清浄された空気を空気清浄手段8の上流側に戻す循環経路Bとを形成するように、空気清浄運転時と内部クリーニング運転時で送風経路を切り替える風路切替板14を設け、内部クリーニング運転時に活性物質発生手段15で発生させた活性物質を空気清浄手段8の下部側に向けて送る活性物質移送手段16を空気清浄手段8の上部近傍に設けた。
【選択図】図3
Description
本発明は、室内空気の空気清浄を行う空気清浄機に関するものである。
従来、この種の空気清浄機は、以下のような構成となっていた。
すなわち、フィルタの下流側と空気吹出口とを連通し、空気清浄運転時にフィルタにより清浄された空気を空気吹出口から排出する送出通路と、送出通路とフィルタの上流側とを連通し、内部クリーニング運転時にフィルタにより清浄された空気をフィルタの上流側に戻すバイパス通路と、空気の流れを切り替える切替手段と、殺菌物質発生装置とを設けた構成となっていた(例えば、これに類似する先行文献として下記特許文献1が存在する)。
上記従来例における課題は、内部クリーニング運転時にフィルタの下部側へ殺菌物質が行き渡らないということであった。
すなわち、空気清浄運転時には空気吹出口から空気を排出し、内部クリーニング運転時にはフィルタの上流側に空気を戻し殺菌物質発生装置を作動することで殺菌物質が本体内を内部循環するようになっている。
しかしながら、フィルタの下部側からほこりが蓄積すると圧力損失が上昇し、下部側に風が流れにくくなり、風は圧力損失の低い上部側へ流れることとなる。
従って、この状態において、殺菌物質発生装置が動作すると、殺菌物質を含んだ風はフィルタの上部側を多く通過し、下部側には風が通過しなくなるため、下部側の殺菌が不十分となり、空気清浄運転においてフィルタが不潔なまま使用されることとなる。
そこで、本発明は、上述のような圧力損失の低い上部側にのみ風が流れ下部側に風が流れなくなる内部循環のショートサーキットの発生を抑制することを目的とするものである。
そして、この目的を達成するために、吸気口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内に設けた送風手段と、前記吸気口から吸込んだ空気を清浄する空気清浄手段と、前記送風手段の下流側に活性物質発生手段を備え、空気清浄運転と内部クリーニング運転を行う空気清浄機において、前記吸気口を開閉する吸気口開閉板と、前記排気口の開閉する排気口開閉板と、空気清浄運転時に前記空気清浄手段により清浄された空気を前記排気口から排出する排気経路と、内部クリーニング運転時に前記空気清浄手段により清浄された空気を前記空気清浄手段の上流側に戻す送風経路とを形成するように、空気清浄運転時と内部クリーニング運転時で循環経路を切り替える風路切替板を設け、内部クリーニング運転時に前記活性物質発生手段で発生させた活性物質を前記空気清浄手段の下部側に向けて送る活性物質移送手段を前記空気清浄手段の上部近傍に設け、これにより初期の目的を達成するものである。
以上のように本発明は、吸気口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内に設けた送風手段と、前記吸気口から吸込んだ空気を清浄する空気清浄手段と、前記送風手段の下流側に活性物質発生手段を備え、空気清浄運転と内部クリーニング運転を行う空気清浄機において、前記吸気口を開閉する吸気口開閉板と、前記排気口の開閉する排気口開閉板と、空気清浄運転時に前記空気清浄手段により清浄された空気を前記排気口から排出する排気経路と、内部クリーニング運転時に前記空気清浄手段により清浄された空気を前記空気清浄手段の上流側に戻す循環経路とを形成するように、空気清浄運転時と内部クリーニング運転時で送風経路を切り替える風路切替板を設け、内部クリーニング運転時に前記活性物質発生手段で発生させた活性物質を前記空気清浄手段の下部側に向けて送る活性物質移送手段を前記空気清浄手段の上部近傍に設けたものであり、内部循環のショートサーキットの発生を抑制することができる。
すなわち、本発明において、内部クリーニング運転時にはフィルタの上部側に活性物質移送手段が設けられるため、上部側のプレフィルタ表面には風が通らず、内部循環の風はフィルタの下側を通過することになるので、その結果としてプレフィルタの下部側に活性物質を含んだ風が循環するようになる。
すると、プレフィルタ下部側に対して活性物質を接触させることができるため、プレフィルタ上を清潔に保つことができる。
このため、ほこりの蓄積によってフィルタ下部側に風が通りにくくなっても、内部クリーニング運転時に内部循環のショートサーキットの発生を抑制することができるのである。
以下、本発明の一実施形態を、添付図面を用いて説明する。
(実施の形態)
図1において、空気清浄機1は、室内2の床3上に設置され、後述するように、空気清浄運転と、内部クリーニング運転を選択的に行うことができるようになっている。
図1において、空気清浄機1は、室内2の床3上に設置され、後述するように、空気清浄運転と、内部クリーニング運転を選択的に行うことができるようになっている。
前記空気清浄機1は、図2、図3に示すように、前面側の吸気口4と、上面側の排気口5を有する箱型の本体ケース6を有する。
また、前記本体ケース6の吸気口4近傍には、空気清浄手段8が設置されている。空気清浄手段8はプレフィルタ9、集塵フィルタ10と、脱臭フィルタ11によって構成されている。さらに、前記空気清浄手段8と前記排気口5の間に送風手段7を設けている。送風手段7の後段には活性物質発生手段15を備えている。
前記送風手段7はターボファンにて構成され、しかもその外周に送風ガイドを設けていないので、その全周方向が空気の吹出す方向となっている。なお、送風手段7は風量や騒音条件によってシロッコファンによって構成されてもよい。
また、吸気口4と排気口5にはそれぞれ開閉を行う吸気口開閉板12と排気口開閉板13が設けられている。
このような送風手段7の吹出側から前記本体ケース6の排気口5の間には、空気清浄運転時の送風経路である、この送風手段7の吸気口4から排気口5を結ぶ排気経路Aと、内部クリーニング運転時の送風経路である、前記送風手段7の吹出側から前記空気清浄手段8の上部側、下部側を介して前記送風手段7を結ぶ循環経路Bが形成されている。
また、前記本体ケース6の排気口5の近傍において、前記排気経路Aと、循環経路Bを選択的に開閉する風路切替板14を設けている。
さらに、吸込開閉手段には活性物質移送手段16が設けられている。
上記構成において、図2は空気清浄機1を空気清浄運転している状態を示している。
すなわち、吸気口4と排気口5が吸気口開閉板12と排気口開閉板13によって開かれている。また、風路切替板14によって選択的に閉じられることによって、吸気口4から空気清浄手段8を通過して、送風手段7の吹出し側から排気口5へと流れる排気経路Aが、形成される。
この場合、送風手段7を駆動すると、本体ケース6の吸気口4から吸込まれた空気は、プレフィルタ9、集塵フィルタ10、脱臭フィルタ11、の順に通過し、通過する際に、プレフィルタ9においては粗ホコリ、集塵フィルタ10においては、埃、アレルゲン等が濾し取られ、脱臭フィルタ11においては、脱臭フィルタ11内に充填された活性炭で臭気成分が吸着され、この結果として空気が浄化される。
そして、このように浄化された空気が送風手段7の吸込側から吸込まれ、その全周から吹き出される。さらに、活性物質発生手段15によって発生した活性物質を含んだ状態で排気口5から室内へ放出される。
このように排気経路Aに送風する運転を、上述のごとく空気清浄運転という。
この空気清浄運転においては、活性物質移送手段16は、吸気口開閉板12と一体となっており、吸気風路上で圧力損失体とならないようになっている。
一方、図3は内部クリーニング運転を示しており、この時には、吸気口4と排気口5が吸気口開閉板12と排気口開閉板13によって閉じられている。また、風路切替板14が開かれ、排気口5と吸気口4の上部が連通した循環経路Bが形成される。
したがって、内部クリーニング運転が始まり、活性物質発生手段15が動作し、送風手段(ターボファン)7を駆動すると、本体ケース6内の空気は、風路切替板14によって開成された風路を通過する。それから、吸気口開閉板12と空気清浄手段8の間に形成された風路にプレフィルタ9の上部側から流れることとなる。このとき、一部の風は中空をなす吸気口開閉板12の中を通過し、プレフィルタ9の下部側へと到達する。
すなわち、内部クリーニング運転時にはプレフィルタ9の上部側に活性物質移送手段16が設けられるため、上部側のプレフィルタ9表面には風が通らず、内部循環の風はフィルタの下部側を通過することになるので、その結果としてプレフィルタ9の下部側に活性物質を含んだ風が循環するようになる。
すると、プレフィルタ9下部側のほこりに対して活性物質を接触させることができる。
ここで、活性物質を含んだ風は、プレフィルタ9の下部側に多く蓄積したほこり中に含まれる細菌、カビ、アレルゲン物質を失活させ、さらに後段の集塵フィルタ10中に含まれる細菌、カビ、アレルゲン物質も失活させることができる。
このため、ほこりの蓄積によってプレフィルタ9下部側に風が通りにくくなっても、内部クリーニング運転時に内部循環のショートサーキットの発生を抑制することができるのである。
このように排気経路Aを閉成し、循環経路Bに送風する運転を、上述のごとく内部クリーニング運転という。
また、図4、図5、図6に示すように、活性物質移送手段16の理解を助けるために図を用いながら説明する。
図4に示すように、活性物質移送手段16は吸気口開閉板12と一体となっているため、空気清浄運転時には風路活性物質移送手段とならずクリーニング運転時にプレフィルタ9の下部側に活性物質を移送することができるため、プレフィルタ9上を清潔に保つことができる。
なお、活性物質移送手段16と吸気口開閉板12とを一体とせずに、活性物質移送手段16に駆動手段を備え、内部クリーニング運転時に活性物質移送手段16をプレフィルタ9の上部から下部側へ風路部分を閉塞するように動作する構成であってもよい(図示せず)。
また、活性物質移送手段16は鉛直方向に中空をなす矩形形状17で、上面18と下面19を開口させているため、プレフィルタ9上部側の表面に活性物質を含んだ風を接触しにくくし、プレフィルタ9の下部側に活性物質を含んだ風を移送することができるため、プレフィルタ9上を清潔に保つことができる。
また、内部クリーニング運転時に活性物質移送手段16の空気清浄手段8側の側面が空気清浄手段8の近傍に位置するため、プレフィルタ9上部側の表面に活性物質を含んだ風を接触しにくくし、プレフィルタ9の下部側に活性物質を含んだ風を移送することができるため、プレフィルタ9上を清潔に保つことができる。
また、図5に示すように、活性物質移送手段16の開口の吸気口開閉板12との距離が上面21より下面22が短いため、プレフィルタ9上部側の表面に活性物質を含んだ風を接触しにくくし、プレフィルタ9の下部側に活性物質を含んだ風を移送することができるため、プレフィルタ9上を清潔に保つことができる。
また、図6に示すように、活性物質移送手段16の鉛直長さL1は空気清浄手段8上端から送風手段の吸込み中心軸までの距離L2より短いため、プレフィルタ9上部側の表面に活性物質を含んだ風を接触しにくくし、プレフィルタ9の下部側に活性物質を含んだ風を移送することができるため、プレフィルタ9上を清潔に保つことができる。なお、図6に示すように活性物質移送手段16の開口の吸気口開閉板12との距離が上面21より下面22が短い構成とすることにより、活性物質移送手段16の空気清浄手段8側の側面に沿って活性物質が移送されることとなり、プレフィルタ9の下部側の遠方へと活性物質を含んだ風を移送することができる。
以上のごとく本発明においては、内部クリーニング運転時にはフィルタの上部側に活性物質移送手段が設けられるため、上部側のフィルタ表面には風が通らず、内部循環の風はフィルタの下側を通過することになるので、その結果としてフィルタの下部側に殺菌物質を含んだ風が循環するようになる。
すると、フィルタ下部側のほこりにも殺菌物質を接触させることができ、内部循環のショートサーキットの状態にはならなくなる。
このため、内部クリーニング運転時にほこりの蓄積によってフィルタ下部側に風が通りにくくなっても、内部循環のショートサーキットの発生を抑制することができるのである。
したがって、空気清浄機、加湿空気清浄機として極めて有用なものとなる。
1 空気清浄機
2 室内
3 床
4 吸気口
5 排気口
6 本体ケース
7 送風手段
8 空気清浄手段
9 プレフィルタ
10 集塵フィルタ
11 脱臭フィルタ
12 吸気口開閉板
13 排気口開閉板
14 風路切替板
15 活性物質発生手段
16 活性物質移送手段
17 矩形形状
18 上面
19 下面
21 上面
22 下面
2 室内
3 床
4 吸気口
5 排気口
6 本体ケース
7 送風手段
8 空気清浄手段
9 プレフィルタ
10 集塵フィルタ
11 脱臭フィルタ
12 吸気口開閉板
13 排気口開閉板
14 風路切替板
15 活性物質発生手段
16 活性物質移送手段
17 矩形形状
18 上面
19 下面
21 上面
22 下面
Claims (6)
- 吸気口と排気口を有する本体ケースと、
この本体ケース内に設けた送風手段と、
前記吸気口から吸込んだ空気を清浄する空気清浄手段と、
前記送風手段の下流側に活性物質発生手段を備え、空気清浄運転と内部クリーニング運転を行う空気清浄機において、
前記吸気口を開閉する吸気口開閉板と、
前記排気口の開閉する排気口開閉板と、
空気清浄運転時に前記空気清浄手段により清浄された空気を前記排気口から排出する排気経路と、内部クリーニング運転時に前記空気清浄手段により清浄された空気を前記空気清浄手段の上流側に戻す循環経路とを形成するように、空気清浄運転時と内部クリーニング運転時で送風経路を切り替える風路切替板を設け、
内部クリーニング運転時に前記活性物質発生手段で発生させた活性物質を前記空気清浄手段の下部側に向けて送る活性物質移送手段を前記空気清浄手段の上部近傍に設けたことを特徴とする空気清浄機。 - 活性物質移送手段は吸気口開閉板と一体となっていることを特徴とする請求項1に記載の空気清浄機。
- 活性物質移送手段は鉛直方向に中空をなす矩形形状で、上面と下面を開口させたことを特徴とする請求項1または2に記載の空気清浄機。
- 内部クリーニング運転時に活性物質移送手段の空気清浄手段側の側面が空気清浄手段の近傍に位置することを特徴とする請求項3に記載の空気清浄機。
- 活性物質移送手段の開口の吸気口開閉板との距離が上面より下面が短いことを特徴とした請求項3または4に記載の空気清浄機。
- 活性物質移送手段の鉛直長さは空気清浄手段上端から送風手段の吸込み中心軸までの距離より短いことを特徴とする請求項5に記載の空気清浄機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010214890A JP2012066208A (ja) | 2010-09-27 | 2010-09-27 | 空気清浄機 |
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JP2010214890A JP2012066208A (ja) | 2010-09-27 | 2010-09-27 | 空気清浄機 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021152442A (ja) * | 2020-03-25 | 2021-09-30 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 空気清浄装置 |
JP2021156549A (ja) * | 2020-03-30 | 2021-10-07 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 加湿空気清浄装置 |
-
2010
- 2010-09-27 JP JP2010214890A patent/JP2012066208A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021152442A (ja) * | 2020-03-25 | 2021-09-30 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 空気清浄装置 |
JP7442041B2 (ja) | 2020-03-25 | 2024-03-04 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 空気清浄装置 |
JP2021156549A (ja) * | 2020-03-30 | 2021-10-07 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 加湿空気清浄装置 |
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