JP2008093639A - 空気清浄機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 任意の箇所への設置という持ち運び可能な空気清浄機の利便性を最大限に活かしつつ、そのための搬送の際の衝撃等による清浄機本体内に吸収した除去物質の再飛散を充分に抑制する。
【解決手段】 空気清浄機10は、吸込口18及び吹出口20を備えた可搬型の清浄機本体12と、この清浄機本体12の内部に配置され吸込口18から浄化すべき空気を吸入すると共に吹出口20から空気を吐出させるファン14と、清浄機本体12に取り付けられるフィルタ16とを備えている。このフィルタ16は、少なくともメインフィルタ26を有し、このメインフィルタ26はファン14よりも下流側であって吹出口20よりも上流側に設置されている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、家屋内等で使用される持ち運び可能な小型の空気清浄機の改良に関し、特に、回収した花粉やアレル物質(ダニの糞や死骸等)、ウィルス、たばこの煙の粒子等の除去物質が、持ち運びの際の衝撃等により清浄機本体から外部へ再飛散するのを防止することに関するものである。
家屋内の衛生を保持するために使用される空気清浄機は、家屋内において、ユーザーが望む任意の場所に設置して使用することができるように、可搬型の清浄機本体を備えているものが多い。このような空気清浄機においては、清浄機本体の内部に設けられたファンにより、浄化すべき空気を、清浄機本体に形成された吸込口から清浄機本体内に取り入れて、清浄機本体内に設置されたメインの集塵フィルタにより花粉等を除去して浄化し、吹出口から吐出させて、再度室内に供給する。
このような空気清浄機は、従来、吸込口付近に花粉等を集塵する集塵フィルタが設置されていた。より具体的には、空気の流れの上流側から、吸込口、集塵フィルタ、ファンの順に配置され、花粉等を吸着する集塵フィルタは、ファンよりも上流側に設置されていた(例えば、特許文献1〜3参照)。このため、この従来の空気清浄機では、持ち運びに伴う床への設置時等の衝撃や、また、吸込のOn/Off時に発生する正圧/負圧の逆転等により、集塵した花粉等の除去物質が、吸込口を通じて清浄機本体から外部へ再飛散し、清浄効果や集塵効率を低減させる問題があった。
とりわけ、従来の空気清浄機は、清浄機本体の前面から吸気する型式が多く、また、吸気効率を考慮して、その前面において比較的大きな吸込口に設定されていたため、それだけ、除去物質が再飛散する確率が高かったといえる。この場合、特に、空気清浄機のファンとして、通常使用されるシッロコファンの場合には、清浄機本体、ひいては、吸込口を大きく設定せざるを得ず、また、円周方向へ対流を生じさせるため、比較的面積の大きい前面吸気(上面排気)とせざるを得ないことから(例えば、特許文献4参照)、除去物質が再飛散しやすい傾向があった。
一方、軸流ファン(プロペラファン)を使用することにより、小型化は図ることができるものの、従来は、軸線方向への対流を生じさせるプロペラファンの特性に応じて、同様に、比較的面積の大きい前面吸気(後面排気)とされていたため、その点において、除去物質の再飛散の抑制には限界があると共に、後面から排気されるために、家屋の壁や角等に設置することができず、設置箇所に制限が伴う問題もあった。
特開平6−198114号公報 特開2002−143282号公報 特開2003−161482号公報 特開2001−340723号公報
本発明が解決しようとする課題は、上記の問題点に鑑み、任意の箇所への設置という持ち運び可能な空気清浄機の利便性を最大限に活かしつつ、そのための搬送の際の衝撃等による清浄機本体内に吸収した除去物質の再飛散を充分に抑制することができる空気清浄機を提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するための第1の手段として、吸込口及び吹出口を備えた可搬型の清浄機本体と、この清浄機本体の内部に配置され吸込口から浄化すべき空気を吸入すると共に吹出口から空気を吐出させるファンと、清浄機本体に取り付けられるフィルタとを備えた空気清浄機において、フィルタは、少なくともメインフィルタを有し、このメインフィルタはファンよりも下流側であって吹出口よりも上流側に設置されていることを特徴とする空気清浄機を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第2の手段として、上記第1の解決手段において、メインフィルタは、除去物質の吸着面が、洗浄機本体の内側を向くように配置されていることを特徴とする空気清浄機を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第3の手段として、上記第1又は第2のいずれかの解決手段において、メインフィルタは、集塵フィルタ及び脱臭フィルタから成っていることを特徴とする空気清浄機を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第4の手段として、上記第3の解決手段において、脱臭フィルタの方が集塵フィルタよりも下流側に設置されていることを特徴とする空気清浄機を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第5の手段として、上記第1乃至第4のいずれかの解決手段において、フィルタは、更にプレフィルタを有し、プレフィルタはファンよりも上流側に設置されていることを特徴とする空気清浄機を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第6の手段として、上記第5の解決手段において、メインフィルタはプレフィルタよりも細かい目を有し、プレフィルタを通過した除去物質を捕捉することを特徴とする空気清浄機を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第7の手段として、上記第4乃至第6のいずれかの解決手段において、プレフィルタは、吸込口に取り付けられていることを特徴とする空気清浄機を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第8の手段として、上記第1乃至第7のいずれかの解決手段において、清浄機本体内の吸込口とメインフィルタとの間に、清浄機本体内に吸引した除去物質が吸込口まで逆流するのを抑制する逆流抑制手段が更に設けられていることを特徴とする空気清浄機を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第9の手段として、上記第8の解決手段において、逆流抑制手段は、ファンとメインフィルタとの間に配置され、ファンからの送風を下流側へ通気する一方、ファンより下流側に存在する除去物質の逆流を抑制する孔が形成された逆流防止パネルであることを特徴とする空気清浄機を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第10の手段として、上記第8の解決手段において、逆流抑制手段は、吸込口とファンとの間に配置され、ファンにより清浄機本体内に吸引された除去物質が吸込口まで逆流するのを抑制する孔が形成された逆流防止パネルであることを特徴とする空気清浄機を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第11の手段として、上記第1乃至第10のいずれかの解決手段において、ファンは、プロペラファンであることを特徴とする空気清浄機を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第12の手段として、上記第1乃至第11のいずれかの解決手段において、吸込口は清浄機本体の側面に形成されていることを特徴とする空気清浄機を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第13の手段として、上記第12の解決手段において、吸込口は、清浄機本体の前面パネルの左右端よりも清浄機本体の中央側に凹んだ位置に形成されていることを特徴とする空気清浄機を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第14の手段として、上記第1乃至第13のいずれかの解決手段において、吹出口は清浄機本体の前面に形成されていることを特徴とする空気清浄機を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第15の手段として、上記第1乃至第14のいずれかの解決手段において、フィルタは清浄機本体に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする空気清浄機を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第16の手段として、上記第5乃至第15のいずれかの解決手段において、プレフィルタは、ペットの毛や埃塵を捕捉することができる0.1mm〜3mmの目を有することを特徴とする空気清浄機を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第17の手段として、上記第3乃至第16のいずれかの解決手段において、集塵フィルタは、HEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)又はULPAフィルタ(ウルパフィルタ、Ultra Low Penetration Air Filter)その他のたばこの煙粒子、花粉、アレル物質、ウィルス、カビ菌等のμm単位の大きさを有する物質を捕捉することができるフィルタであることを特徴とする空気清浄機を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第18の手段として、上記第3乃至第17のいずれかの解決手段において、脱臭フィルタは、ポリプロピレン繊維から成るシートに、臭気物質を吸着することができる活性炭を接着させて形成された活性炭フィルタであることを特徴とする空気清浄機を提供するものである。
本発明によれば、上記のように、花粉等を集塵するメインフィルタをファンよりも下流に設置しているため、吸込口から遠い清浄器本体の内部に吸着させることができ、花粉等の除去物質が吹出口から逆流して外部に再飛散することを抑制することができる実益がある。
この場合、本発明によれば、上記のように、メインフィルタの除去物質の吸着面が清浄本体の内側を向くように配置しているため、花粉等の除去物質が吹出口から流出することもなく、除去物質を効率良く除去することができる実益もある。
また、本発明によれば、上記のように、更に、ファンよりも上流側に目の大きいプレフィルタも設置しているため、このプレフィルタにより、吸気抵抗を大きくすることなく、清浄器本体内部のメインフィルタに吸着された除去物質の吸込口を介した逆流による再飛散を抑制することができると同時に、除去物質を大きさに応じて区分けして吸着することができ、メインフィルタにはプレフィルタを通過した花粉等の比較的小さな除去物質のみが吸着されるため、比較的大きな除去物質に花粉等の比較的小さめの除去物質が付着して、この比較的大きな除去物質と共に、外部に再飛散するのを抑制することもできる実益がある。
本発明によれば、上記のように、逆流防止パネル等の逆流抑制手段を設けているため、より一層確実に、清浄器本体内部に吸着された除去物質の吸込口からの再飛散を抑制することができる実益がある。
本発明によれば、上記のように、ファンとしてプロペラファン(軸流ファン)を使用しているため、清浄機本体、ひいては、この清浄機本体に形成される吸込口を比較的小さく設定することができ、それだけ花粉等の除去物質の再飛散を抑制する確率を高めると同時に、持ち運びが容易という可搬性の空気清浄機の特徴を生かすことができる実益がある。
加えて、本発明によれば、上記のように、清浄機本体の側面から吸気する一方、前面から浄化後の空気を吐出しているため、吸込口と吹出口が前後方向に対向して設置されている場合に比べ、流路が複雑となり、それだけ、吸込口からの除去物質の再飛散の確率を抑制することができる実益がある。
更に、本発明によれば、上記のように、清浄機本体の側面に設けられた吸込口を清浄機本体の両端から凹んだ位置に形成しているため、屋内の壁や角等に設置しても空気を浄化することができるため、持ち運び可能な空気清浄機の利便性を活かして任意の場所での空気の浄化及び除去物質の再飛散を抑制することができる実益がある。
本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明すると、図1乃至図5は、本発明の空気清浄機10を示し、この空気清浄機10は、可搬型の清浄機本体12と、この清浄機本体12の内部に配置されたファン14と、清浄機本体12に取り付けられるフィルタ16とを備えている。
<1.清浄機本体>
清浄機本体12は、図5に示すように、前面部12Aと、この前面部12Aに取り付けられる後面部12Bとから成り、内部にファン14等を格納するようにして組み付けられ、図1乃至図4に示すように、吸込口18及び吹出口20を備えている。この場合、吸込口18は、図1乃至図4に示すように、清浄機本体12の側面12aに形成され、一方、吹出口20は清浄機本体12の前面12bに形成されている。従って、本発明においては、浄化すべき空気は、図4の矢印Aに示すように、側面12aに形成された吸込口18から清浄機本体12内に取り入れられて、図4の矢印Bに示すように、前面12bに形成された吹出口20から外部へ吐出される。
このため、吸込口18と吹出口20が前後方向に対向して設置されている場合に比べ、図4に示すように、流路が複雑となり、それだけ、吸込口18からの除去物質の再飛散の確率を抑制することができると共に、ファン14の稼働時の騒音も低減することができる。加えて、浄化後の空気を前面12bから家屋内に供給するため、広範囲に効率良く浄化後の空気を供給することもできる一方、背面からの吸排気は行われないため、背面を壁等に近付けて設置することも可能であり、可搬性を有する空気清浄機10の任意の箇所に設置できるという機能を最大限に発揮させることができる。なお、図1乃至図3において、符号22は、吹出口20から家屋内に供給される浄化後の空気の風向きを調整するルーバーを示し、図1、図2及び図4において、符号23は、電源及び流量調整のスイッチを示し、図5において、符号25は、空気清浄機を搬送するための持ち手を示す。
また、吸込口18は、図1乃至図5に示すように、清浄機本体12において、ルーバー22等が設けられた前面パネル24の左右端よりも清浄機本体12の中央側に凹んだ位置に形成されている。このため、側面12aを壁等に近付けて設置しても、吸込口18からの吸気を確保することができるため、可搬性を有する空気清浄機10の任意の箇所に設置できるという機能を最大限に発揮させることができ、特に、自動車の座席等に載置して使用することもできる。これにより、設置場所を選ばず、除去物質の再飛散を適切に抑制しながら、空気の清浄という空気清浄機10本来の機能を適正に発揮させることができる。
<2.ファン>
また、ファン14は、この吸込口18から浄化すべき空気を吸入すると共に吹出口20から空気を吐出させるもので、その種類に特に限定はないが、上記のように、清浄機本体12の側面12aからの吸気及び前面12bからの排気を確保するためには、図3及び図5に示すように、軸流型であるプロペラファン14Aを使用することが望ましい。プロペラファン14は、シロッコファンと異なり、その軸線方向への対流を発生させるため、清浄機本体12を大型化せずに、水平方向への空気の流れを設定しやすいからである。その結果、清浄機本体12、ひいては、この清浄機本体12に形成される吸込口を比較的小さく設定することができ、それだけ花粉等の除去物質の再飛散を抑制する確率を高めると同時に、持ち運びが容易という可搬性の空気清浄機10の特徴を最大限生かすことができる。
<3.フィルタ>
また、フィルタ16は、図示の実施の形態では、図3及び図4に示すように、メインフィルタ26と、プレフィルタ28とから成っている。このメインフィルタ26は、図3及び図4に示すように、ファン14よりも下流側であって吹出口20よりも上流側に設置されている。具体的には、図3及び図4に示すように、ファン14と前面パネル24との間に設置されている。
従って、本発明においては、メインフィルタ26に吸着された花粉等の除去物質を、吸込口から遠い清浄器本体12の内部に吸着させることができ、空気清浄機10に、持ち運びに伴う床への設置時等の衝撃や、また、吸込のOn/Off時に発生する正圧/負圧の逆転等が生じても、集塵した花粉等の除去物質は、ファン14をも通過して逆流しなければ、吸込口18を通じて清浄機本体12から外部へ再飛散することがなく、再飛散を抑制して、清浄効果や集塵効率を向上させることができる。
また、この場合、メインフィルタ26は、除去物質の吸着面が清浄本体12の内側を向くように配置されている。即ち、ファン14は、メインフィルタ26に向けて、浄化すべき空気を吹き付け、メインフィルタ26は、このファン14と対峙する面において花粉等の除去物質を補足する。このため、メインフィルタ26の除去物資の吸着面は、吹出口20とは反対側を向いて設置されているため、花粉等の除去物質が吹出口20から流出することもなく、除去物質を更に効率良く除去することができる。
なお、このメインフィルタ26は、空気清浄機10により除去すべき物質として設定された目的の物質を除去することができれば、特に、その構成に限定はないが、図示の実施の形態では、メインフィルタ26は、主に、空気清浄機10によって除去すべき最たる目的物である、1)たばこの煙の粒子、花粉、アレル物質(ダニの糞や死骸)、ウィルス、カビ菌、2)ペット、たばこ、トイレ、生ゴミ等の臭気等を捕捉するものとして設定されている。従って、図示の実施の形態では、図3及び図4に示すように、メインフィルタ26は、集塵フィルタ26A及び脱臭フィルタ26Bから成っている。
更に、この場合、図3及び図4に示すように、脱臭フィルタ26Bの方が集塵フィルタ26Aよりも下流側(吹出口20側)に設置されている。これは、臭気成分の粒子の方が花粉等に比し、より小さな粒子から成っているため、集塵フィルタ26Aを通過した臭気物質を捕捉することにより、脱臭フィルタ26Bの目詰まり等を防止するためである。
なお、この集塵フィルタ26Aとしては、例えば、たばこの煙粒子、花粉、アレル物質、ウィルス、カビ菌その他のμm単位の大きさを有する物質を捕捉することができるフィルタを使用する。このようなフィルタとしては、例えば、HEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)若しくは準HEPAフィルタ又はULPAフィルタ(ウルパフィルタ、Ultra Low Penetration Air Filter)等を使用することができる。
このHEPAフィルタは、JIS(Z8122)により、「定格風量で粒径が0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもち、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルタ」と規定されている。その構造は、主に直径1〜10μm下のガラス繊維から成る濾紙から形成され、このガラス繊維の充填率は10%程度であり、空隙は数10μmの大きさを有している。また、ULPAフィルタは、HEPAフィルタの粒子捕集効率を更に向上させたもので、同じくJIS(Z8122)により、「定格風量で粒径が0.15μmの粒子に対して99.9995%以上の粒子捕集率をもち、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルタ」と規定されている。このULPAフィルタは、HEPAフィルタの粒子捕集効率を上げるために濾材密度を高め、空気抵抗を減らすために厚みを薄くさせたものである。これらのうち、いずれを使用するかは、空気清浄機10として性能やコスト等に応じて適宜設定することができる。
一方、脱臭フィルタ26Bとしては、活性炭フィルタを使用することができる。この場合、図示の実施の形態では、ポリプロピレン繊維から成るシートに、臭気物質を吸着することができる活性炭を接着させて形成された活性炭フィルタを使用している。
また、プレフィルタ28は、図1乃至図5に示すように、メインフィルタ26と異なり、ファン14よりも上流側、より具体的には、図示の実施の形態では、吸込口18に取り付けられている。即ち、このプレフィルタ26は、主に、清浄機本体12内部に異物が入り込むのを防止するためのもので、ペットの毛や、埃、塵等を捕捉するためのものである。従って、プレフィルタ28は、メインフィルタ26の捕捉目的物である花粉の粒子等と異なり、専ら肉眼により認識することができる物質の捕捉を目的としており、その限りにおいて、これらの塵や埃等を捕捉できる程度の大きさの目、具体的には、0.1mm〜3mm程度の目に設定すれば足りる。
このため、メインフィルタ26は、プレフィルタ28よりも細かい目を有し、プレフィルタ28を通過した除去物質、特に、μm単位の粒子物質を捕捉する。また、このように、プレフィルタ28の目を、メインフィルタ26に比し、ある程度、大きく設定することにより、吸込口18からの吸気の際にプレフィルタ28が大きな抵抗となることもない。但し、このプレフィルタ28が目詰まりを起こすと、吸気効率が低下することから、プレフィルタ28は、比較的、清掃しやすい箇所に設定することが望ましく、その意味で、図示の実施の形態でも、吸込口18に取り付けている、但し、ファン14よりも上流側で、清掃が可能な箇所であれば、その設置箇所に特に限定はなく、ファン14の直前等に設置することもできる。
更に、このプレフィルタ28により、清浄器本体12内部のメインフィルタ26に吸着された花粉等の除去物質の吸込口18を介した逆流による再飛散を抑制することができると同時に、除去物質を大きさに応じて区分けして吸着することができるので、メインフィルタ26にはプレフィルタ28を通過した花粉等の比較的小さな除去物質のみが吸着されるため、比較的大きな除去物質に花粉等の比較的小さめの除去物質が付着して、この比較的大きな除去物質と共に、花粉等の粒子状の除去物質が外部に再飛散するのを抑制することもできる。但し、このプレフィルタ28は、上記のように、主に、清浄機本体12内部への異物の侵入防止が主目的であるため、必要に応じて設定すれば足り、本発明におけるフィルタ16としては、少なくともメインフィルタ26を備えていれば足りる。
また、これらのフィルタ16は、清浄機本体12に着脱自在に取り付けられている。具体的には、メインフィルタ26は、前面パネル24を着脱自在とすることにより、清浄機本体の前面12b側からアクセスして、着脱することができ、また、プレフィルタ28も、図5に示すように、係止爪30等により、吸込口18と一体的に、清浄機本体12に嵌合することにより、着脱自在とすることができる。これにより、これらのフィルタを簡易に清掃、あるいは、交換することができる。
<4.逆流抑制手段>
更に、本発明においては、特に、図3及び図4に示すように、清浄機本体12内の吸込口18とメインフィルタ26との間に、清浄機本体12内に吸引した除去物質が吸込口18まで逆流するのを抑制する逆流抑制手段32が設けられている。
具体的には、図示の実施の形態では、この逆流抑制手段32として、図3に示すように、ファン14とメインフィルタ26との間に配置された逆流防止パネル34が設置されている。この逆流防止パネル34には、図3及び図4に示すように、ファン14からの送風を下流側へ通気する一方、ファン14より下流側に存在する除去物質の逆流を抑制する孔34aが形成されている。
従って、ファン14によりメインフィルタ26に吹き付けられて除去された花粉等の除去物質は、衝撃等によりメインフィルタ26から脱落したとしても、この逆流防止パネル34により、ファン14よりも上流側、即ち、吹出口18側にまで逆流することが充分に抑制されるため、より一層確実に、清浄器本体12内部に吸着された除去物質の吸込口18からの再飛散を抑制することができる。
但し、この逆流抑制手段32は、メインフィルタ26により捕捉した花粉等の除去物質が吸込口18まで逆流するのを抑制することができれば、特に、その構成に限定はなく、図示の実施の形態と異なり、吸込口18とファン14との間、即ち、ファン14の上流側に配置され、ファン14により清浄機本体12内に吸引された除去物質が吸込口18まで逆流するのを抑制する孔が形成された逆流防止パネルとすることもできる。
本発明は、例えば、住宅やオフィス等の屋内において、持ち運んで任意の箇所に設置することができる空気清浄機として、設置場所を問わず、適せ鬱に空気を清浄することに広く適用することができる。
本発明の空気清浄機の斜視図である。 本発明の空気清浄機の側面図である。 本発明の空気清浄機の縦断面図である。 本発明の空気清浄機の一破断横断面図である。 本発明の空気清浄機の分解斜視図である。
符号の説明
10 空気清浄機
12 清浄機本体
12A 前面部
12B 後面部
12a 側面
12b 前面
14 ファン
14A プロペラファン
16 フィルタ
18 吸込口
20 吹出口
22 ルーバー
23 スイッチ
24 前面パネル
25 持ち手
26 メインフィルタ
26A 集塵フィルタ
26B 脱臭フィルタ
28 プレフィルタ
30 係止爪
32 逆流抑制手段
34 逆流抑制パネル

Claims (18)

  1. 吸込口及び吹出口を備えた可搬型の清浄機本体と、前記清浄機本体の内部に配置され前記吸込口から浄化すべき空気を吸入すると共に前記吹出口から空気を吐出させるファンと、前記清浄機本体に取り付けられるフィルタとを備えた空気清浄機において、前記フィルタは、少なくともメインフィルタを有し、前記メインフィルタは前記ファンよりも下流側であって前記吹出口よりも上流側に設置されていることを特徴とする空気清浄機。
  2. 請求項1に記載された空気清浄機において、前記メインフィルタは、除去物質の吸着面が、前記洗浄機本体の内側を向くように配置されていることを特徴とする空気清浄機。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された空気清浄機において、前記メインフィルタは、集塵フィルタ及び脱臭フィルタから成っていることを特徴とする空気清浄機。
  4. 請求項3に記載された空気清浄機において、前記脱臭フィルタの方が前記集塵フィルタよりも下流側に設置されていることを特徴とする空気清浄機。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載された空気清浄機において、前記フィルタは、更にプレフィルタを有し、前記プレフィルタは前記ファンよりも上流側に設置されていることを特徴とする空気清浄機。
  6. 請求項5に記載された空気清浄機において、前記メインフィルタは前記プレフィルタよりも細かい目を有し、前記プレフィルタを通過した前記除去物質を捕捉することを特徴とする空気清浄機。
  7. 請求項4乃至請求項6のいずれかに記載された空気清浄機において、前記プレフィルタは、前記吸込口に取り付けられていることを特徴とする空気清浄機。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載された空気清浄機において、前記清浄機本体内の前記吸込口と前記メインフィルタとの間に、前記清浄機本体内に吸引した前記除去物質が前記吸込口まで逆流するのを抑制する逆流抑制手段が更に設けられていることを特徴とする空気清浄機。
  9. 請求項8に記載された空気清浄機において、前記逆流抑制手段は、前記ファンと前記メインフィルタとの間に配置され、前記ファンからの送風を下流側へ通気する一方、前記ファンより下流側に存在する前記除去物質の逆流を抑制する孔が形成された逆流防止パネルであることを特徴とする空気清浄機。
  10. 請求項8に記載された空気清浄機において、前記逆流抑制手段は、前記吸込口と前記ファンとの間に配置され、前記ファンにより前記清浄機本体内に吸引された前記除去物質が前記吸込口まで逆流するのを抑制する孔が形成された逆流防止パネルであることを特徴とする空気清浄機。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれかに記載された空気清浄機において、前記ファンは、プロペラファンであることを特徴とする空気清浄機。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれかに記載された空気清浄機において、前記吸込口は前記清浄機本体の側面に形成されていることを特徴とする空気清浄機。
  13. 請求項12に記載された空気清浄機において、前記吸込口は、前記清浄機本体の前面パネルの左右端よりも前記清浄機本体の中央側に凹んだ位置に形成されていることを特徴とする空気清浄機。
  14. 請求項1乃至請求項13のいずれかに記載された空気清浄機において、前記吹出口は前記清浄機本体の前面に形成されていることを特徴とする空気清浄機。
  15. 請求項1乃至請求項14のいずれかに記載された空気清浄機において、前記フィルタは前記清浄機本体に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする空気清浄機。
  16. 請求項5乃至請求項15のいずれかに記載された空気清浄機において、前記プレフィルタは、ペットの毛や埃塵を捕捉することができる0.1mm〜3mmの目を有することを特徴とする空気清浄機。
  17. 請求項3乃至請求項16のいずれかに記載された空気清浄機において、前記集塵フィルタは、HEPAフィルタ又はULPAフィルタその他のたばこの煙粒子、花粉、アレル物質、ウィルス、カビ菌等のμm単位の大きさを有する物質を捕捉することができるフィルタであることを特徴とする空気清浄機。
  18. 請求項3乃至請求項17のいずれかに記載された空気清浄機において、前記脱臭フィルタは、ポリプロピレン繊維から成るシートに、臭気物質を吸着することができる活性炭を接着させて形成された活性炭フィルタであることを特徴とする空気清浄機。
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