JP4958606B2 - 画像形成装置、画像形成システム、画像読取装置 - Google Patents

画像形成装置、画像形成システム、画像読取装置 Download PDF

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Description

本発明は、原稿の画像を読み取って得られる画像データを保存し、その保存した画像データを利用する画像形成装置、画像形成システムに関する。又、原稿の画像を読み取って画像データを得るための画像読取装置に関する。
従来から、複写、スキャナ等の機能を有する複合機等の画像形成装置は、読み取った原稿(例えば文書、画像)の画像データをハードディスク等の記憶装置に保存することが可能なものが存在する。そして、画像データを保存することができれば、例えば複合機では、保存した画像データを用いて、何度でもその画像をプリントし、画像データをファクシミリ送信し、又、ネットワーク接続されたPCに画像データを送信することも可能となるなど利点が多い。
このような、読み取った原稿の画像データを保存可能な画像形成装置が特許文献1に示され、具体的にはボックス保存機能、保存文書利用機能、保存文書削除機能を備え、ボックス保存された文書毎に、管理情報を記憶した管理テーブルが格納された記憶手段、ユーザIDを入力させるための入力手段、入力されたユーザIDに対応する文書であって利用回数が0である文書の総数が、予め設定された所定値以上であるか否かを判別する判別手段、判別手段によって、入力されたユーザIDに対応する文書であって利用回数が0である文書の総数が所定値以上であると判別された場合には、ボックス保存処理を禁止させる手段を備えた画像形成装置が記載されている。(特許文献1:請求項1、要約等参照)。
特開2006−211205
ここで、従来、複合機などでは、読み取った原稿の画像データを保存する場合、そのまま印刷等の出力を行うことができるようにする等の観点から、画像データは、画像処理が施された上で保存されていた。例えば、画像データの読み込みの際に、拡大、縮小のズーム処理の設定を行った場合、ズーム処理の画像処理が施された後、画像データは、保存されていた。又、例えば、画像データの読み込みの際に、濃く読み取るように濃度設定を行うと、読み取った原稿画像に対し濃度変換の画像処理がなされ保存されていた。
しかし、従来のように画像処理を施してから画像データを保存した場合、画像データの再利用性が大きく損なわれるという問題がある。即ち、画像データをそのままプリントする場合は問題ないが、保存された画像データに対し、再度、ズーム処理や濃度変換処理を行ってプリントしようとすると、原稿と形成される画像との相違が生じ、又、画質の劣化が生ずる場合があるという問題がある。従って、画像処理を施して保存した画像データに、再度、印刷出力時等に画像処理を行うことは、画質の劣化、原稿の再現性、忠実性を損なう可能性がある。そのため、複合機等の画像形成装置には、保存された画像データへの再度の画像処理を禁止するものまで存在する。
このような、保存された画像データの再利用性の問題について、特許文献1記載の発明は、ボックス(HDD)に無駄な文書が保存されることを防ぐためのものであるから、解決策を示すものではない。現に、画像データの保存については、画像データはHDDに保存されると記載されるにすぎず(段落0012、0018等参照)、上記問題について言及した記載はない。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、保存した画像データに関し、原稿の再現性、忠実性が高く、又、画質の劣化が少ないプリントを行うことができるとともに、保存した画像データの再利用性の高い画像形成装置を提供することを課題とする。又、保存した画像データの再利用性の高い画像形成システム及び画像読取装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため請求項1に係る発明は、原稿を読み取って画像データを生成する画像読取部と、前記画像読取部で読み取られた前記画像データを保存するための記憶部と、前記画像データに基づき画像を印刷して出力する画像形成部と、前記画像データに対し画像処理を行う画像処理部を備えた画像形成装置において、前記画像読取部で読み取った前記画像データを保存する場合、前記画像データは、後に前記画像処理部で行うべき画像処理の処理用データとともに、画像処理を施されることなく、前記記憶部に保存され、前記処理用データは、前記画像読取部の有する特性のため、原稿と等倍で前記画像データを印刷して出力した画像との大きさの誤差を修正するための値である等倍度であり、画像データを出力する際、前記画像処理部は前記画像データに対し、前記処理用データに基づき画像処理を行い、等倍度を利用してズーム処理を行って実際の原稿と複写されたものとの誤差をなくすこととした。
この構成によれば、原稿を読み取って生成された画像データは、画像処理を施されず、処理用データとともに保存され、画像データの出力時のみ、処理用データを参照しつつ1度だけ全ての画像処理を施されるから、保存された画像データの再利用性を飛躍的に高めることができる。即ち、従来は、画像処理を施して画像データを保存したので、画像データの出力の際に、濃度変更やズームの画像処理を行うと、2度も画像処理を行うことになり、画質の劣化が生じ、原稿の再現性、忠実性が損なわれるものであったが、本発明によれば、そのような画質の劣化等を防ぐことができる。
又、画像読取部の特性による読み取られた画像データと出力された画像との大きさの誤差を解消するための等倍度を用いたズームの画像処理を、画像データを出力する際にのみ行うから、出力時に他の画像処理を設定しても、画像データに対する画像処理が1度で済み、保存された画像データの再利用性を高めることができる。即ち、従来は、等倍度に係るズームの画像処理を施した上で画像データを保存し、更に、出力時に、ズームなどの画像処理を施すと、少なくとも2度の画像処理を行うから画質の劣化や、原稿の再現性の点で問題があったが、本発明は、そのような問題を解消することができる。更に、等倍度は、レンズ等の光学系部材の取り付けにおける微少な誤差のため画像読取部によって異なり、画像読取部の固有の値であるが、等倍度は、故障等による画像読取部の交換や、輸送・運搬時の振動により変わることがある。しかし、本発明では読み取った画像データ毎に等倍度も併せて保存するから、画像読取部の交換等によって等倍度の設定が変わっても、画像データを原稿と同じ大きさで出力することができる。
又、請求項2に係る発明は、請求項1記載の画像形成装置において、制御部を含み、前記記憶部は等倍度設定用の原稿の画像データを記憶し、前記画像読取部は実際に等倍度設定用の原稿を読み込み、画像データを生成し、前記制御部は双方の画像データの差を計算して等倍度を算定することとした。これにより、特別なセンサ等の測定機器を用いることなく、等倍度を主走査方向、副走査方向の両方について算出できる。
又、請求項3に係る発明は、請求項1又は2記載の画像形成装置において、前記処理用データは、前記画像データの一部又は全体の濃度分布に基づき濃度算出部により算出される濃度値であることとした。
この構成によれば、画像データの出力時のみ濃度変換の画像処理を施すから、画質の劣化がなく、原稿を忠実に再現でき画像データの再利用性を高めることができる。即ち、従来は、濃度変換に係る画像処理を施した上で画像データを保存していたので、更に出力時に、濃度変換の画像処理を施そうとすると、少なくとも2度の濃度変換の画像処理を行うことになり画質の劣化を招き、原稿の再現性の点で問題があったが、本発明は、そのような問題を解消することができる。
又、請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、装置を操作するための入力部を備え、前記画像読取部で原稿を読み取る場合に選択されるモードとして、少なくとも、文字原稿として読み込む際に選択される文字モード、写真を含む原稿を読み込む際に選択される写真モードを前記入力部から選択入力可能であって、前記処理用データは、各モードのうちいずれのモードが選択されて原稿読み取りが行われたかを示すモード選択データであることとした。
この構成によれば、画像データに対し、出力時のみフィルタ処理を伴う画像処理を施すから、例えば、文字モードを選択して保存された画像データを写真モードで出力しても画質の劣化がなくなり画像データの再利用性を高めることができる。即ち、従来は、原稿読み取りにおいて、例えば、文字モードが選択されるとエッジ強調等の画像処理が施され、写真モードが選択されると平滑化等の画像処理を施された上で画像データが保存されていたが、例えば、文字モードで保存された画像データを写真モードで出力しようとしても、画像データは既に画像処理を経て書き換えられているから、モードを変更する画像処理は画質の劣化を招き、原稿の再現性の点で問題があった。しかし、本発明は、そのような問題を防ぐことができる。
又、請求項5に係る発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置を1又は複数備え、各画像形成装置は、ネットワークを介して接続され、前記ネットワークには、読み取った原稿を共有して保存するための記憶装置が備えられることとした。
この構成によれば、画像処理画像データの再利用性の高い画像形成装置により、画像データ保存し、かつ、画像データを共有しつつ画像形成システムを形成するから、いずれの画像形成装置からでも、画質の劣化がなく原稿の再現性の高い画像形成を行うことができる。即ち、従来は、共有の画像データを出力する際に、ズーム、濃度変換、文字・写真モード変換などの画像処理を行おうとすると、画質の劣化や原稿の再現性の点で問題があり出力時の画像処理を行うべきものではなかったが、本発明は、そのような問題を解消することができる。
又、請求項6に係る発明は、原稿を読み取って画像データを生成する画像読取部と、前記画像読取部で読み取られた前記画像データを保存するため記憶部と、前記画像データに対し画像処理を行う画像処理部を備えた画像読取装置において、前記画像読取部で読み取った前記画像データを保存する場合、前記画像データは、後に前記画像処理部で行うべき画像処理の処理用データとともに、画像処理を施されることなく前記記憶部に保存され、前記処理用データは、前記画像読取部の有する特性のため、原稿と等倍で前記画像データを印刷して出力した画像との大きさの誤差を修正するための値である等倍度であり、画像データを出力する際、前記画像処理部は前記画像データに対し、前記処理用データに基づき画像処理を行い、等倍度を利用してズーム処理を行って実際の原稿と複写されたものとの誤差をなくすこととした。
この構成によれば、再利用性を高めた状態で画像データを保存することができる。即ち、従来は、画像データを保存する際に、読み取った原稿の画像データに対しズーム等の画像処理を施した上で保存するから、再利用性に劣る場合があったが、本発明は、そのような問題を解消することができる。
上述したように、本発明によれば、読み取った画像データを出力する際に画像処理を施したとしても、画像の劣化がなく、原稿の再現性が損なわれない形態で画像データを保存することができる。
以下、本発明の第1の実施形態について図1〜3を参照しつつ説明する。但し、本実施形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
まず、図1を用いて、本発明の第1の実施形態における電子写真方式でデジタル式の複合機1(画像形成装置に相当)の概略を説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る複合機1の概略構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態にかかる複合機1は、画像読取部2、画像形成部3、画像処理部4、操作パネル5(入力部に相当)及びこれらを制御する制御部6を備える。
前記画像読取部2は、例えば、複合機1本体の上部に設けられ、原稿画像の読み取りを行い、原稿画像を電気信号に変換し、画像データを生成する。画像読取部2の構成は多様であるが、本実施形態の複合機1における画像読取部2は、例えば、内部に露光ランプ、反射板、複数のミラーといった光学系部材、反射光を結像させるためのレンズ、CCD等により構成される光電変換素子としてのイメージセンサ等(いずれも不図示)を備えるスキャナユニット21が設けられる。
そして、画像読取部2は、上面にコンタクトガラス(不図示)を有し、このコンタクトガラスに載置された原稿に対し光学系部材を移動させるか、若しくは、光学系部材を固定しつつ、原稿自動送り装置(不図示)等によりコンタクトガラス上で原稿を移動させる。実際の読み取り動作は、原稿に対し露光ランプが光を照射し、その反射光をミラーによりレンズに導き、レンズはイメージセンサに反射光を結像する。このように、コンタクトガラスや光学系部材、レンズ、イメージセンサ等を備えるスキャナユニット21により原稿の主走査、副走査が行われ、原稿はアナログの電気信号に変換される。
更に、画像読取部2は、原稿のアナログの電気信号を増幅部22で所定の大きさに増幅した後、アナログ/デジタル変換部(A/D変換部23)で量子化を行う。この量子化により、原稿の全画素のデジタルの画像データ(デジタル信号)が生成される。例えば、モノクロの場合、原稿の画像濃度に合わせて1画素につき8ビット、即ち、0(00h)〜255(FFh)に量子化し、濃度階調が256段階のデジタルの画像データを生成することができる。一方、カラーの場合、例えば、1画素のRGBの各成分につき8ビットの計24ビットのデジタルの画像データを生成することができる。
前記画像形成部3は、画像読取部2で読み取られた画像データに基づいて、コピー用紙等のシートに画像を形成し、出力する。この画像形成のための構成は様々であるが、本実施形態における複合機1は、画像形成部3に、シート供給・搬送部31、作像部32、定着部33等により構成できる。
前記シート供給・搬送部31は、シートを積載するカセット等(不図示)から供給されたシートを、作像部32、定着部33を経て排出トレイ(不図示)まで搬送する。そして、シート供給・搬送部31は、例えば、モータ、ギア等に接続され回転駆動する複数の搬送ローラ対やガイド(不図示)を備える。これらの構成により、シート供給・搬送部31は、複合機1の内部でシートの供給、案内、搬送を行う。
前記作像部32は、画像データに基づきトナー像を形成し、シート供給・搬送部31によって搬送されてきたシートに対しトナー像の転写を行う。本実施形態においては、電子写真方式を採用するから、作像部32は、感光体ドラム、感光体ドラムの周囲に配設された帯電器、露光器、現像器、転写ローラ、クリーニング器を備える(いずれも不図示)。
感光体ドラムは、所定の方向に回転駆動され、帯電器は、感光体ドラムと対向する位置で感光体ドラムの表面を所定電位に帯電させる。露光器は、例えばレーザ走査ユニットやLEDアレイ等で構成され、画像読取部2で形成された画像データやネットワークNTにより接続されている外部コンピュータ7(図参照)からの画像データに基づき、光を感光体ドラム表面に照射し、走査露光して画像データに応じた静電潜像を形成する。現像器は、トナーを帯電させるとともに感光体ドラム上の静電潜像にトナーを供給して現像する。そして、転写ローラは感光体ドラムに圧接されニップを形成し、このニップを通過する際に、搬送されてきたシートに感光体ドラム上のトナー像が、転写ローラにトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加することで転写される。クリーニング器は、転写の終了後、次のトナー像形成のため、感光体ドラムの表面に残留するトナーを清掃する。
そして、複合機1をフルカラー対応とする場合、作像部32がトナーの色(例えば、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタ)毎に複数備えられるようにすればよい。又、場合により、各色のトナー像を重ね合わせるための中間転写ベルト等の中間転写部を設けるようにしてもよい。
前記定着部33は、シートに転写されたトナー像を加熱・加圧して定着させる。本実施形態の定着部33は、主として加熱ローラと加圧ローラ(不図示)とで構成できる。加熱ローラと加圧ローラは圧接し、ニップが形成される。加熱ローラは発熱源が内蔵され、トナー像が転写されたシートが、加熱ローラと加圧ローラとのニップを通過して加熱・加圧される。その結果、トナーが溶融・加熱され、トナー像がシートに定着する。
前記画像処理部4は、画像形成部3の露光器に画像データを送信する前に、各種画像処理を行うものであるが、詳細については、後述する。
前記操作パネル5は、テンキー、スタートキー等の入力、設定用の各種キー51を備える。又、操作パネル5は、装置の動作状態や各種メッセージを表示し、タッチパネルにより各種設定を行うことができる液晶表示部52等を備える。即ち、使用者は、操作パネル5から複合機1の操作や設定を行う。
そして、図1に示すように、制御部6が、複合機1を構成する画像読取部2、画像形成部3、画像処理部4、操作パネル5等の動作や表示を制御するために複合機1内の制御基板上に設けられる。即ち、制御部6は、複合機1の各部と信号線により接続され、複合機1全体の動作を制御する。具体的には、本実施形態における複合機1の制御部6は、CPU61、ROMやRAMで構成されるメモリ62、HDD63(記憶部に相当)、モデム64、ネットワークI/F65等を有する。
前記CPU61は、中央演算処理装置として機能し、ROMやHDD63に格納されている制御プログラムや設定情報に基づいて、複合機1の各部を制御する。尚、複合機1は多機能のため、CPU61を複数設け、制御機能を分担するようにしてもよい。
前記メモリ62(ROM、RAM)、HDD63は、記憶装置である。ROMは、複合機1の制御用プログラムを記憶していて、CPU61が制御用プログラムを読み出す場合などに用いられる。RAMは、制御用プログラムを一時的に展開する場合や、画像データを一時的に展開したり、保存しておく場合などに用いられる。HDD63は、大容量の記憶装置であって、画像読取部2によってスキャンした画像データの保存や、制御用プログラムや、使用者による複合機1の設定情報を保存する場合などに使用される。
このように、制御部6が各部の動作を制御し、画像読取部2と画像形成部3を用いることで複写(コピー)機能を実現する。言い換えると、複合機1は、原稿を画像読取部2で読み取って得られた画像データに基づき、画像形成部3で画像形成を行うことで、原稿の複写を行うことができる。又、複合機1は、画像読取部2を用いることで、スキャナ機能を実現する。言い換えると、複合機1は、原稿を画像読取ユニットで読み取って得られた画像データを、例えば、HDD63(若しくは外部コンピュータ7)に送信することで、原稿のスキャン画像を保存できる。
尚、本実施形態に係る複合機1は、図1に示すように、1又は複数の外部コンピュータ7とネットワークI/F65を介し接続される。従って、外部コンピュータ7から送信される画像データを制御部6が受け取れるから、プリンタとしての機能を有する。更に、公衆電話回線線網等を介し、外部のファクシミリ装置8とも接続可能であるから、画像データの送受信を行うことが可能であり、ファクシミリ機能を有する。
次に、図2に基づき、本発明の第1の実施形態に係る複合機1の画像処理部4の有する機能について説明する。図2は、本発明の第1の実施形態に係る複合機1の画像処理部4の有する機能の一例を説明するための機能ブロック図である。
まず、本実施形態における画像処理部4は、制御部6とは別に、画像処理用のCPU、制御又は画像処理プログラムが記憶されたROM、画像処理を行う画像データの展開用のRAMを備え得る。尚、制御部6におけるCPU61、メモリ62が、画像処理を行うようにしてもよい。
これらのハードウェア構成によって、画像処理部4は、各機能が実現され、ズーム処理部41、フィルタ処理部42、濃度変換処理部43、出力γ補正部44、中間調処理部45、データ出力部46を有するように構成される。
前記ズーム処理部41は、デジタル処理によって変倍機能を実現する。即ち、画像データの拡大、縮小処理を行う。
前記フィルタ処理部42は、画像データ中の画素に対しエッジ強調処理又は平滑化処理等を施す。フィルタ処理部42は、例えば、文字画像に対し画像形成を行う場合は、エッジ強調処理を行い、写真画像に対し画像形成を行う場合は、平滑化処理を行う。
例えば、エッジ強調処理を行う場合、エッジ強調処理を行うべき画素の検出は、注目画素を中心とした一定の領域(例えば7×7や9×9画素)の画素の有する濃度階調(例えば、モノクロ256階調ならば0〜255の値)が代入されたマトリクスを形成し、フィルタと呼ばれるマトリクスを掛け合わせることでなされる。そして、フィルタは注目画素を整数倍し、周囲の画素の階調値に係数を乗じて引くようなフィルタ(微分フィルタ)が選択される。もし、所定の閾値を超えるほど算出された値が大きければ、周囲の画素と濃度が大きく異なる(即ち、エッジ部分)と判断でき、注目画素の濃度を高める処理を行う。これにより、文字の輪郭が鮮明な画像形成を行うことができる。
一方、平滑化処理は、注目画素を中心とした一定の領域(例えば7×7や9×9画素)の画素の有する濃度階調が代入されたマトリクスを形成し、このマトリクスに注目画素及び周囲の画素をそれぞれ分数倍して(分数を全て足すと1となる)足すようなマトリクス(積分フィルタ)を乗じる。これにより、注目画素と周囲の画素との濃度差が少なくなるように注目画素の濃度階調を変更し、画像の濃度変化をなだらかにすることができ、写真画像において、美しいグラデーションを有するカラー画像を形成できる。
尚、1つの画像データでは、文字と写真が混在する場合もあるから、文字領域と写真領域の領域分離処理を行い、それぞれの部分に異なるフィルタ処理が行われてもよい。
濃度変換処理部43は、画像データの各画素の濃度変換処理を施す。ここで、濃度変換に関する手法は多様であるが、以下では、自動濃度調整において、濃度値と濃度変換テーブルを用いて、濃度変換処理を行う場合について説明する。
まず、濃度値は、画像データの一部又は全体の濃度分布に基づき、例えば、画像処理部4に配される濃度算出部47で算出される画像データの濃度に関する値である。(例えば0(薄い)〜31(濃い))。この濃度値は、原稿の濃度分布から求められ、複数の濃度変換テーブルの中から最適な濃度変換テーブルを自動的に選択するための値である。
そして、自動濃度調整用の濃度変換テーブルは、濃度変換テーブルメモリ48に保存されていて、濃度値の値に対応して複数用意される(例えば32種類)。又、各濃度変換テーブルには、画素の階調値(例えばモノクロ0〜255階調)に対する閾値が2つ設けられていて、階調値の小さい方の閾値(以下、第1閾値)よりも階調値が小さい画素に対しては、濃度変換後の画素の階調値が小さくされる(例えば最小の0)。一方、階調値の大きい方の閾値(以下、第2閾値)よりも階調値が大きい画素に対しては、濃度変換後の画素の階調値が大きくされる(例えば最大の255)。更に、第1閾値と第2閾値の間の階調値を持つ画素は、全レンジ(例えば0〜255)に対し、線形に対応付けられる。
具体的には、濃度を濃くする場合、現在選択されている濃度変換テーブルよりも第1閾値及び第2閾値がより小さい濃度変換テーブルが選択され、より多くの画素の階調値が大きくなるようにする。一方、濃度を薄くする場合、現在選択されている濃度変換テーブルよりも第1閾値及び第2閾値がより大きい濃度変換テーブルが選択され、より多くの画素の階調値が小さくなるようにする。
このように、濃度値により、濃度変換テーブルを自動的に選択し、濃度変換テーブルに基づき、濃度変換処理を行うことにより、使用者は、何ら特別な操作をすることなく濃度が適切に設定された画像を得ることができる。
尚、濃度変換テーブルは、自動濃度調整用だけでなく、使用者が設定した濃度変換テーブルが濃度変換テーブルメモリ48に記憶されていても、又、ファクシミリ送信用等に画像データを白と黒の2値化を行う濃度変換テーブルが記憶されるようにしてもよい。
即ち、濃度変換処理は、画像形成の際に、もとの画像データの各画素の有する階調値を変化させ、もとの画像データと出力されるべき画像データの濃度を対応づけるための処理である。
前記出力γ補正部44は、画像形成部3の有するγ特性を補正するための処理を画像データに施す。すなわち、電子写真プロセスでは、感光体やトナーの帯電特性等によって、入力画像に対してリニアに変化する画像濃度出力を得にくい。このようなγ特性を補正して、入力画像に対してほぼ線形に変化する画像濃度出力が実現される。
前記中間調処理部45は、ディザ処理や誤差拡散処理などの、いわゆる擬似中間調処理を実現するためのものである。即ち、電子写真方式による画像形成においては、印刷はドットを打つか打たないかの2値的な動作しかできず、点の大きさと密度によって擬似的に中間調を表現する必要があるため、中間調処理部45は、各画素の階調に基づき網点処理を行う。そして、画像形成部3の作像部32の露光器は、中間調処理済の画像データに基づき、静電潜像を形成する。
前記データ出力部46は、画像処理を施した後の画像データを画像形成部3や外部コンピュータ7やファクシミリ装置8に適宜送信できる。尚、外部コンピュータ7に送信する場合、画像データを電子文書等のファイル化を施した上で、送信するようにしてもよい。
そして、画像処理部4は、制御部6、画像読取部2、HDD63に接続され、制御部6から制御やデータの送信を受けつつ、コピー(複写)を行う場合は、画像読取部2からの原稿の画像データを受け取り画像処理を施す。一方、過去にスキャンしHDD63に保存している画像データをプリントする場合は、HDD63から画像データを受け取り、画像処理を施す。これらの画像処理済の画像データは、画像形成部3(露光器)に送信されれば、プリントされ、モデム64に送信されれば、ファクシミリ装置8に送信されることになる。
次に、図1及び図2により、本発明の第1の実施形態に係る複合機1の画像データの保存について説明する。
上述したように、本実施形態における複合機1は、原稿を読み取って画像データを生成する画像読取部2と、前記画像読取部2で読み取られた前記画像データを保存するためのHDD63と、前記画像データに基づき画像を印刷して出力する画像形成部3と、前記画像データに対し画像処理を行う画像処理部4を備える。
そして、本実施形態における複合機1は、画像データを保存する場合、例えば、画像処理部4で行うべき処理用データとともに、画像処理を施すことなく、HDD63に保存する。尚、画像データを保存する際のデータ形式は、例えば、ビットマップ(bitmap)、JPEG(Joint Photograph Experts Group)等を採用できる。又、データの圧縮を行ってもよいが、画質の劣化を防ぐため可逆圧縮が望ましい。
ここで、画像処理とは、上述した、ズーム処理、フィルタ処理、濃度変換処理、出力γ処理、中間調処理などが挙げられる(図2参照)。尚、従来は、これらの画像処理を施してからHDD63等に、読み取った画像データは保存されていた。
しかし、本実施形態の複合機1は、これらの画像処理を施すことなくHDD63等に保存する。そして、保存された画像データを画像形成部3により画像形成等により出力する際の画像処理に必要となる処理用データをともに保存する。
そこで、処理用データを具体的に示すと、処理用データは、等倍度、濃度値、モード選択データなどが挙げられる。
まず、前記等倍度とは、画像読取部2の有する特性のため、原稿と画像データを印刷して出力した画像との大きさの誤差を修正するための値である。的確に読み取りがなされるように画像読取部2の光学系部材、レンズ、イメージセンサといった原稿読み取り用の部材は極めて高精度に取り付けられるものの、完全にわずかの狂いもなく取り付けることが困難であるから、誤差が現れる。この特性は、等倍(=100%)の設定で複写した画像と原稿では、その大きさが、例えば、±0.1〜0.5%程度異なるかたちで現れる。
又、複合機1の輸送・搬送中や、設置環境における衝撃等により、原稿読み取り用の部材がずれてしまうことがある。この場合も、たとえ、工場出荷時に原稿読み取り用の部材が完全に取り付けられていても、画像読取部2に誤差の特性が現れてしまう。
そのため、実際の原稿と複写されたものとの誤差をなくし、原稿と複写物の画像の大きさを限りなく近づけるために、画像読取部2毎の特有の値として等倍度が設定される。そしてこの等倍度を利用して、読み取った画像データに対し、例えば、±1.001〜1.005倍程度のデジタルズームの画像処理を施すことにより誤差を解消する。実際の設定方法の一例は、等倍度設定用の原稿の画像データを制御部6のROMやHDD63に記憶させておき、一方で実際に等倍度設定用の原稿を画像読取部2に読み込ませ、双方の差をCPU61等により計算すれば、容易に等倍度を算定することができる。しかも、特別なセンサ等の測定機器を用いることなく、等倍度を主走査方向、副走査方向の両方について算出できる。尚、等倍度は、メモリ62、HDD63等に保存しておけばよい。
しかし、等倍度の問題解消のために、等倍度のズーム処理等の画像処理を施した上で、HDD63に画像データを保存し、後に、使用者が、拡大又は縮小やその他の画像処理を設定した上で印刷出力をしようとして、2度の画像処理を画像データに対して行うと、1度目の画像処理で、原稿の画像データは既に書き換えられているから、原稿に対する忠実性で劣ることになり、画質が低下してしまう。しかし、本実施形態の複写機は、画像処理を施すことなく、等倍度の処理用データとともに原稿の画像データを保存するから画質の低下がなく、画像データの再利用性を高めることができる。
更に、等倍度は、画像読取部2の故障による交換や、輸送時の衝撃や、複合機1の設置環境において衝撃が加わった場合など、等倍度が変わってしまう場合がある。例えば、画像読取部2の交換前は、0.2%であったのに、交換後は、0.4%になった場合などのケースが考えられる。しかし、本実施形態の複合機1では、等倍度も画像データとともに保存するから、実際に画像データを出力する際に、等倍度の処理用データに基づき、ズーム処理を行えばよく、等倍度の変更があった場合にも対応することができる。
次に、濃度値について説明する。本実施形態における複合機1では、画像データの濃度変換は、画像処理部4の濃度変換処理部43が行う。この濃度変換処理部43は、上述したとおり自動濃度調整を行う場合、濃度値に対応した濃度変換テーブル(本実施形態でのテーブル数は上述の通り32種)に基づき濃度変換処理を行う。
例えば、モノクロ画像につき、濃度算出部47が濃度値として15を算出した場合、選択される濃度変換テーブルは15番である。そして、例えば、濃度を高くする場合は、16番以上の濃度変換テーブルが選択される。そうすると、画像データの各画素の階調値が高い値にシフトされる。一方、濃度を低くする場合は、14番以下の濃度変換テーブルが選択される。そうすると、画像データの各画素の階調値が低い値にシフトされる。
ここで、従来は、読み取られた原稿の画像データは、この濃度値と濃度変換テーブルに基づき、濃度変換等の画像処理を施した上で保存されていた。即ち、例えば、原稿では薄い(濃い)画素であったのに、保存時には濃い(薄い)画素に変換されてしまう場合がある。そして、このような画像処理後の画像データに基づき、出力時の画像濃度を変更しようとすると、再度、濃度変更の画像処理を施す必要があり、画質の低下や、原稿の忠実性が下がる場合がある。更に、画像処理後の画像データを原稿読み取り時の画像データに戻すことも、一般に困難である。
しかし、本実施形態における複合機1では、画像データに対し濃度変換等の画像処理を施すことなく、処理用データとしての濃度値をともに保存するから、濃度変換に関する画像処理は、画像データの印刷出力時にのみ一回だけ施せばよく、画質や忠実性の低下を防ぐことができる。特に、画像の濃度を高くした設定で画像データを読み込み、印刷出力時は、画像の濃度を低くしたい場合など(逆の場合も同様)、本発明は有効である。
次に、モード選択データについて説明する。本実施形態における複合機1では、複合機1に操作・入力を行うための手段として、操作パネル5(図2参照)を有する。この操作パネル5では、原稿読み取り時のモードとして、例えば、文字モード、写真モード、自動モードなどが選択可能である。
例えば、文字モードが選択された場合、上述したフィルタ処理部42で、文字のエッジを強調して、鮮明な画像とするためにエッジ強調のフィルタ処理がなされ得る。一方、写真モードが選択された場合、写真画像を美しく出力するため、階調の変化をなだらかにする平滑化のフィルタ処理がなされ得る。自動モードでは、例えば、原稿の画像データが文字画像か写真画像かを画像処理部4が認識し、更に、文字と画像が混在するならば、その文字と写真の領域を分離し、それぞれに別のフィルタ処理を行うような処理を画像処理部4がなされ得る。
ここで、従来は、原稿の画像データは、フィルタの画像処理を施した上で保存されていた。即ち、エッジ強調等のフィルタ処理が施され、各画素の濃度の情報が変更され、例えば、原稿では白い(黒い)画素であったのに、保存時には黒い(白い)画素に変換されてしまう場合がある。又、平滑化処理により、階調値が変わってしまうこともある。そして、画像処理を施した画像データを原稿読み取り時の画像データに戻すことは、一般に困難である。例えば、使用者が文字モードで画像読み取りを行ったが、写真モードで画像の印刷出力を行いたいと思い、更にフィルタ処理を施せば、画質や忠実性の低下を招くのみであった。
しかし、本実施形態における複合機1では、画像データに対しフィルタ処理等の画像処理を施すことなく、処理用データとしてモード選択情報を保存するから、選択されたモードのフィルタ処理等の画像処理は、画像データの印刷出力時にのみ一回だけ施せばよい。更に、モードを変更して画像の印刷出力をしても、施すフィルタ処理を異ならせるだけでよい。即ち、画質や忠実性の低下を招くことなく文字モード、写真モード、自動モードの変更を自由に行うことができる。
次に、図3に基づき、本発明の第1の実施形態に係る複合機1の保存した画像データの出力時の動作について説明する。尚、ここでは、画像データの出力は、代表して画像の印刷出力する場合について説明する。図3は、本発明の第1の実施形態に係る複合機1の保存した画像データの出力時の動作を説明するためのフローチャートである。
まず、図3におけるスタートは、使用者により、複合機1内のHDD63に保存されている画像データを印刷して出力する旨の入力が、操作パネル5や外部コンピュータ7から複合機1に対しなされた時点である。
使用者から、シートに画像形成を行って出力される旨の入力がなされると、制御部6は、HDD63から対象の画像データを読み出し、制御部6(又は画像形成部3)内のRAM等に処理用データとともに読み出す(ステップS1)。
次に、制御部6は、操作パネル5や外部コンピュータ7から、画像データの出力の際の設定において、拡大・縮小のズーム処理、濃度変換処理、モード変更等の何らかの画像処理の設定がなされていないか確認を行う(ステップS2)。
もし、設定があれば(ステップS2のYes)、制御部6は、画像処理部4を制御し、画像処理部4は、処理用データにおける画像処理と、今回使用者から設定入力された画像処理を統合して画像処理を行う(ステップS3)。例えば、印刷出力時に使用者が画像データを縮小して出力する旨の設定を行っていれば、等倍度及び縮小の2度のズーム処理をすることなく、等倍度と縮小率を乗じた値に基づき、ズーム処理部41がズーム処理を行えばよい(拡大の場合も同様)。
濃度変換処理も同様であって、例えば、原稿読み取りの際、画像濃度を高く設定した画像データにつき、出力時は濃度を低くする場合も(反対の場合も同様)、濃度変換テーブルを変更し、その濃度変換テーブルに基づき、濃度変換処理部43は、濃度変換処理を保存されている画像データに施せばよい。即ち、濃度変換処理も一度で済む。モード選択も同様であって、保存されている画像データは、画像処理が施されていないから、出力時に使用者の希望するモードでフィルタ処理部42等により画像処理が施されればよい。
そして、その後、画像処理後の画像データに基づき、露光器が露光を行って静電潜像、トナー像が形成され、最終的に画像が印刷出力される(ステップS4)。
要するに、本発明は、画質及び忠実度が低下することなく、使用者は、希望通りに画像処理を行うことができるのであり、使用者の利便性は極めて高い。更に、実現するために特別な構成を要することもなく、コスト面でも有利である。
一方、画像データの出力の際の設定に何らかの画像処理の設定がなされていなければ、(ステップS2のNo)、画像処理部4は、等倍度、濃度値、モード選択データ等からなる処理用データに基づき、画像処理を行い(ステップS5)、そして、その後、画像形成がなされる(ステップS4)
尚、本例では、画像形成部3により、保存された画像データを印刷して出力する場合について述べたが、保存された画像データをファクシミリ送信出力する場合や、外部コンピュータ7に画像データを電子文書等にファイル化して出力する場合も同様に行える。
このようにして、原稿を読み取って画像データを生成する画像読取部2と、画像読取部2で読み取られた画像データを保存するための記憶部(HDD63等)と、画像データに基づき画像を印刷して出力する画像形成部3と、画像データに対し画像処理を行う画像処理部4を備えた画像形成装置(複合機1)において、画像読取部2で読み取った画像データを保存する場合、画像データは、後に画像処理部4で行うべき画像処理の処理用データとともに、画像処理を施されることなく、記憶部に保存されるようにすれば、画像形成部3による印刷出力の際に、処理用データを参照しつつ1度だけ全ての画像処理を施されるから、保存された画像データの再利用性を高めることができる。即ち、従来は、画像処理を施して画像データを保存したので、画像データの出力の際に、濃度変更やズームの画像処理を行うと、2度も画像処理を行うことになり、画質の劣化が生じ、原稿の再現性、忠実性が損なわれるものであったが、本発明によれば、そのような画質の劣化等を防ぐことができる。
又、処理用データは、画像読取部2の有する特性のため、原稿と等倍で画像データを印刷して出力した画像との大きさの誤差を修正するための値である等倍度であるようにすれば、等倍度を用いたズームの画像処理を、画像データを出力する際にのみ行うから、出力時に他の画像処理を設定しても、画像データに対する画像処理が1度で済み、保存された画像データの再利用性を高めることができる。即ち、従来は、等倍度に係るズームの画像処理を施した上で画像データを保存し、更に、出力時に、ズームなどの画像処理を施すと、少なくとも2度の画像処理を行うから画質の劣化や、原稿の再現性の点で問題があったが、本発明は、そのような問題を解消することができる。更に、等倍度は、レンズ等の光学系部材の取り付けにおける微少な誤差のため画像読取部2によって異なり、画像読取部2の固有の値であるが、等倍度は、故障等による画像読取部2の交換や、輸送・運搬時の振動により変わることがある。しかし、本発明では読み取った画像データ毎に等倍度も併せて保存するから、画像読取部2の交換等によって等倍度の設定が変わっても、画像データを原稿と同じ大きさで出力することができる。
又、処理用データは、画像データの一部又は全体の濃度分布に基づき濃度算出部47により算出される濃度値であるようにすれば、画像データの出力時のみ濃度変換の画像処理を施すから、画質の劣化がなく、原稿を忠実に再現でき画像データの再利用性を高めることができる。即ち、従来は、濃度変換に係る画像処理を施した上で画像データを保存していたので、更に出力時に、濃度変換の画像処理を施そうとすると、少なくとも2度の濃度変換の画像処理を行うことになり画質の劣化を招き、原稿の再現性の点で問題があったが、本発明は、そのような問題を解消することができる。
又、装置を操作するための入力部(操作パネル5)を備え、画像読取部2で原稿を読み取る場合に選択されるモードとして、少なくとも、文字原稿として読み込む際に選択される文字モード、写真を含む原稿を読み込む際に選択される写真モードを入力部から選択入力可能であって、処理用データは、各モードのうちいずれのモードが選択されて原稿読み取りが行われたかを示すモード選択データであるようにすれば、画像データに対し、出力時のみフィルタ処理を伴う画像処理を施すから、例えば、文字モードを選択して保存された画像データを写真モードで出力しても画質の劣化がなくなり画像データの再利用性を高めることができる。即ち、従来は、原稿読み取りにおいて、例えば、文字モードが選択されるとエッジ強調等の画像処理が施され、写真モードが選択されると平滑化等の画像処理を施された上で画像データが保存されていたが、例えば、文字モードで保存された画像データを写真モードで出力しようとしても、画像データは既に画像処理を経て書き換えられているから、モードを変更する画像処理は画質の劣化を招き、原稿の再現性の点で問題があった。しかし、本発明は、そのような問題を防ぐことができる。
次に、本発明の第2の実施形態について図4を参照しつつ説明する。図4は、本発明の第2の実施形態に係るハードウェアの接続の一例を示す接続図である。
本実施形態では、第1の実施形態で説明した複合機1等を用いて、ネットワークNTを構成したものであり、複合機1自体の構成は同様である。例えば、図4に示すように、ネットワークNTを介して、第1の実施形態で示した複合機1を2台接続し、プリンタPRを1台接続し、外部コンピュータ7としてのPCを2台接続し、読み取った原稿を共有して保存し、各画像形成装置(複合機1、プリンタPR)で出力できるようにするためストレージ10(記憶装置に相当)を接続したネットワークNTを構築できる。尚、接続される機器の数量は、当然これに限られるものではない。
ここで、例えば、複合機1で読み取った画像データは、画像処理を施されることなく、処理用データとともに保存されるから、上述したように再利用性が高いものである。そのため、別の複合機1やプリンタPRで印刷出力を行っても、画質がよく、再現性の高いプリントを行うことができる。言い換えると、再利用性の高い画像データをネットワークNT全体で共有できる。
従って、例えば、社内文書や文書のひな形のような共有する必要のある画像データを処理用データとともに、ストレージ10に記憶しておけば、画質がよく、再現性の高いプリントを、ネットワークNTに接続されるどの複合機1、プリンタPRからでも行うことができる。尚、複合機1内で画像データが蓄積され容量が少なくなった場合にも、画像データを処理用データとともに保存することで容量の問題を解決することができる。
このようにして、上述の画像形成装置(複合機1)を1又は複数備え、各画像形成装置は、ネットワークNTを介して接続され、ネットワークNTには、読み取った原稿を共有して保存するための記憶装置(ストレージ10)が備えられるようにすれば、画像処理画像データの再利用性の高い画像形成装置により、画像データ保存し、かつ、画像データを共有しつつ画像形成システム100を形成するから、いずれの画像形成装置からでも、画質の劣化がなく原稿の再現性の高い画像形成を行うことができる。即ち、従来は、共有の画像データを出力する際に、ズーム、濃度変換、文字・写真モード変換などの画像処理を行おうとすると、画質の劣化や原稿の再現性の点で問題があり出力時の画像処理を行うべきものではなかったが、本発明は、そのような問題を解消することができる。
次に、本発明の第3の実施形態について図5を参照しつつ説明する。図5は、本発明の第3の実施形態に係るハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
本実施形態における画像読取装置200は、いわゆるスキャナであり、第1の実施形態における複合機1の一部と同様の構成を有する。即ち、原稿の読み取りを行って、保存するものであり、言い換えると、実施形態1に示した複合機1のスキャナ機能を抽出したものである。尚、図5における画像読取装置200を構成する各装置、部品は同様の機能を有するので詳細な説明を省略する。
本実施形態における画像読取装置200は、装置全体を制御するための制御部6を有し、制御部6には、CPU61やROM、RAM等からなるメモリ62が搭載される。そして、場合により画像読取装置200には、設定入力用の操作パネル5が設けられる。
そして、原稿の読み取りを行うため、画像読取部2を有する。画像読取部2は、第1の実施形態で示したものと同様のものを用いてもよいし、例えば、CIS(Contact Image Sensor)を用いて画像読取部2を構成してもよい。
又、実際に読み取った画像データ及び処理用データを保存するために、画像読取装置200は、装置外部(内部でもよい)にHDD63(記憶部に相当)又は、外部コンピュータ7と接続される。尚、外部コンピュータ7は、画像読取装置200の操作、入力を行うための端末として利用してもよい。
そして、画像読取装置200は、上述した複合機1と同様に、画像データを保存する場合、画像データは、印刷して出力する際に行うべき画像処理を示す処理用データとともに、画像処理を施されることなくHDD63等に保存される。これにより、再利用性を高めた態様で画像データを保存することができる。
このようにして、原稿を読み取って画像データを生成する画像読取部2と、画像読取部2で読み取られた画像データを保存するために、装置の内部又は外部に設けられる記憶部(HDD63等)とを備えた画像読取装置200において、画像読取部2で読み取った画像データを保存する場合、画像データは、印刷して出力する際に行うべき画像処理を示す処理用データとともに、画像処理を施されることなく記憶部に保存されるようにすれば、再利用性を高めた状態で画像データを保存することができる。即ち、従来は、画像データを保存する際に、読み取った原稿の画像データに対しズーム等の画像処理を施した上で保存するから、再利用性に劣る場合があったが、本発明は、そのような問題を解消することができる。
又、本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、原稿の画像を読み取って得られる画像データを保存し、その保存した画像データを利用する画像形成装置、画像形成システム100、画像読取装置200に利用可能である。
本発明の第1の実施形態に係る複合機1の概略構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る複合機1の画像処理部4の有する機能の一例を説明するための機能ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る複合機1の保存した画像データの出力時の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るハードウェアの接続の一例を示す接続図である。 本発明の第3の実施形態に係るハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
符号の説明
1 複合機(画像形成装置)
2 画像読取部
3 画像形成部
4 画像処理部
47 濃度算出部
5 操作パネル(入力部)
6 制御部
63 HDD(記憶部)
10 ストレージ(記憶装置)
100 画像形成システム
200 画像読取装置
NT ネットワーク

Claims (6)

  1. 原稿を読み取って画像データを生成する画像読取部と、前記画像読取部で読み取られた前記画像データを保存するための記憶部と、前記画像データに基づき画像を印刷して出力する画像形成部と、前記画像データに対し画像処理を行う画像処理部を備えた画像形成装置において、
    前記画像読取部で読み取った前記画像データを保存する場合、前記画像データは、後に前記画像処理部で行うべき画像処理の処理用データとともに、画像処理を施されることなく、前記記憶部に保存され
    前記処理用データは、前記画像読取部の有する特性のため、原稿と等倍で前記画像データを印刷して出力した画像との大きさの誤差を修正するための値である等倍度であり、
    画像データを出力する際、前記画像処理部は前記画像データに対し、前記処理用データに基づき画像処理を行い、等倍度を利用してズーム処理を行って実際の原稿と複写されたものとの誤差をなくすことを特徴とする画像形成装置。
  2. 制御部を含み、
    前記記憶部は等倍度設定用の原稿の画像データを記憶し、
    前記画像読取部は実際に等倍度設定用の原稿を読み込み、画像データを生成し、
    前記制御部は双方の画像データの差を計算して等倍度を算定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記処理用データは、前記画像データの一部又は全体の濃度分布に基づき濃度算出部により算出される濃度値であることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 装置を操作するための入力部を備え、
    前記画像読取部で原稿を読み取る場合に選択されるモードとして、少なくとも、文字原稿として読み込む際に選択される文字モード、写真を含む原稿を読み込む際に選択される写真モードを前記入力部から選択入力可能であって、
    前記処理用データは、各モードのうちいずれのモードが選択されて原稿読み取りが行われたかを示すモード選択データであることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置を1又は複数備え、
    各画像形成装置は、ネットワークを介して接続され、
    前記ネットワークには、読み取った原稿を共有して保存するための記憶装置が備えられることを特徴とする画像形成システム。
  6. 原稿を読み取って画像データを生成する画像読取部と、前記画像読取部で読み取られた前記画像データを保存するため記憶部と、前記画像データに対し画像処理を行う画像処理部を備えた画像読取装置において、
    前記画像読取部で読み取った前記画像データを保存する場合、前記画像データは、後に前記画像処理部で行うべき画像処理の処理用データとともに、画像処理を施されることなく前記記憶部に保存され
    前記処理用データは、前記画像読取部の有する特性のため、原稿と等倍で前記画像データを印刷して出力した画像との大きさの誤差を修正するための値である等倍度であり、
    画像データを出力する際、前記画像処理部は前記画像データに対し、前記処理用データに基づき画像処理を行い、等倍度を利用してズーム処理を行って実際の原稿と複写されたものとの誤差をなくすことを特徴とする画像読取装置。
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