JP4957812B2 - 電源回路 - Google Patents
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上記のように構成された発明では、入力電源が定格電圧以上である場合に、第3のツェナーダイオードを降伏させることで、制御用ICの駆動を停止させるため、当該電源回路に接続された回路に供給される電源を遮断して、接続された回路を過電圧から保護することができる。
サージアブソーバーは、雷や静電気により電源回路内に定格電圧以上の電圧が供給されるのを防止する回路であるが、従来の電源回路では、サージアブソーバーの耐圧が低いと平滑化コンデンサーが白煙を上げる場合もあり、サージアブソーバーの耐圧を規格値以上にして余裕を持たせておくことが多かった。一方、サージアブソーバーの耐圧を高くすると、サージアブソーバーはヒューズ回路の溶断を抑制するよう作用することとなる。さらに、サージアブソーバーの耐圧を高くすればそれだけコストも上昇する結果となっていた。
そのため、上記のように構成された発明では、サージアブソーバーの耐圧を低くした場合でも、平滑化コンデンサーが白煙を上げるのを抑制することが可能となり、サージアブソーバーのコストを低減させることができる。
ラインフィルターは電源回路に入力するノイズを低減するよう作用するが、反面、ヒューズ回路の溶断を抑制するよう作用もする。そのため、上記のように構成された発明では、ラインフィルターを備える場合でも、平滑化コンデンサーが白煙を上げるのを抑制することが可能となる。
また請求項2にかかる発明によれば、入力電源が定格電圧以上である場合に、第3のツェナーダイオードを降伏させることで、制御用ICの駆動を停止させるため、当該電源回路に接続された回路に供給される電源を遮断して、接続された回路を過電圧から保護することができる。
そして請求項3にかかる発明によれば、サージアブソーバーの耐圧を低くした場合でも、平滑化コンデンサーが白煙を上げるのを抑制することが可能となり、サージアブソーバーのコストを低減させることができる。
さらに請求項4にかかる発明によれば、ラインフィルターを備える場合でも、平滑化コンデンサーが白煙を上げるのを抑制することが可能となる。
1.第1の実施形態:
2.その他の実施形態:
図1は、電源回路100の構成を説明する回路図である。電源回路100は、図示しないコンセントを介して供給された入力電源を入力ライン90を通じて受付け、安定化電源に変換した後、トランス97の二次側巻線T2に接続された回路に供給する。なお、図1に示す電源回路100は、他励発振方式の電源回路として説明を行うが、これに限定されず、自励発振方式の電源回路であってもよい。
平滑化コンデンサー96は、入力ライン90に接続されており、整流回路95で整流された入力電源を平滑化して出力する。また、整流回路95と平滑化コンデンサー96の間には、突入抑制用の抵抗R1が実装されている。
制御用IC98aは、スタート端子でスタート信号供給ライン98cを介して入力ライン90に接続され、PWM端子でFET98bのゲートとブリッジ回路98dを通じて接続され、フィードバック端子で帰還巻線Tfとフィードバックライン98eを通じて接続されている。そのため、スタート端子にスタート信号が入力すると、PWM端子からブリッジ回路98dを介してFET98bのゲートにPWM信号を供給する。また、PWM信号のデューティ比は、帰還巻線Tfから供給される帰還電圧に基づいてフィードバック制御される。
以下、本実施形態にかかる電源回路の作用を説明する。
コンセントを通じて定格電圧以内の電源が入力ライン90に供給されると、ラインフィルター93、ノイズコンデンサー94を通過した後、入力電源は整流回路95及び平滑化コンデンサー96により整流・平滑化される。そして、整流・平滑化された電源は、スタート信号供給ライン98cに供給され、制御用IC98aを駆動させる。そのため、制御用IC98aからFET98bにPWM信号が出力され、デューティ比に応じてFET98bのオン・オフが切換えられる。その結果、トランス97の一次側巻線T1に供給される入力電圧を交流に変換し、二次側巻線T2に巻き線比に応じた交流圧を発生させる。
一方、帰還巻線Tfからは、二次側巻線T2に発生する交流電圧に応じた帰還電圧が発生し、フィードバックライン98eを通じて制御用IC98aにフィードバック信号が供給される。そのため、制御用IC98aは、フィードバック信号に応じて、PWM信号のデューティ比を制御し、FET98aのオン・オフ制御を介して二次側巻線T2に発生する交流電圧を一定の値に保つ。
本発明にかかる電源回路は様々な実施形態が存在する。
電源回路の駆動方式を他励発振方式とすることは一例であり、自励発振方式であってもよい。
また、図に示す各ダイオードの数は一例であり、複数のダイオードを一組として用いるものであってもよい。
・上記実施例の中で開示した相互に置換可能な部材および構成等を適宜その組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術であって上記実施例の中で開示した部材および構成等と相互に置換可能な部材および構成等を適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術等に基づいて当業者が上記実施例の中で開示した部材および構成等の代用として想定し得る部材および構成等と適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
は本発明の一実施例として開示されるものである。
Claims (5)
- 入力ラインを通じて入力された入力電源の過電圧状態を検出して当該電源回路の導通を遮断するヒューズ回路を備えた電源回路において、
前記入力電源を整流する整流回路と、
整流後の前記電源を平滑化する平滑化コンデンサーと、
前記整流回路の前段で前記入力ラインとアノードで接続されて、カソードで接地された第1のツェナーダイオードと、
前記平滑化コンデンサーの後段で、前記入力ラインと接続された第2のツェナーダイオードと、を有することを特徴とする電源回路。 - オン・オフ動作により入力電源を交流に変換するためのFETと、
前記FETのオン・オフを制御する制御用ICと、
前記制御用ICの駆動を開始させるスタート信号の供給ラインとアノードで接続し、カソードで接地された第3のツェナーダイオードと、を有することを特徴とする請求項1に記載の電源回路。 - サージアブソーバーを有することを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の電源回路。
- ラインフィルターを有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電源回路。
- オン・オフ動作により入力電源を交流に変換するためのFETと、
前記FETのオン・オフを制御する制御用ICと、
前記制御用ICの駆動を開始させるスタート信号の供給ラインとアノードで接続し、カソードで接地された第3のツェナーダイオードと、
前記ヒューズ回路の後段に接続されたサージアブソーバーと、
前記ヒューズ回路の後段に接続されたラインフィルターと、を有することを特徴とする請求項1に記載の電源回路。
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