JP2019154215A - スイッチング電源 - Google Patents

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Abstract

【課題】トランスの二次側の出力電圧の過電圧に対するスイッチング電源の保護を迅速に行う。【解決手段】スイッチング電源1は、トランス11の一次巻線L1に接続されたスイッチング素子13と、スイッチング素子13のスイッチング制御を行うスイッチング制御部21と、補助巻線L3に誘起される交流電圧を半周期毎に遮断する半波整流を行って第1半波整流電圧を生成し、それを平滑化して駆動電圧を生成し第3端子VCCに入力する駆動電圧生成回路25と、補助巻線L3に誘起される交流電圧を半周期毎に遮断する半波整流を行って第1半波整流電圧と位相が半周期分異なる第2半波整流電圧を出力する半波整流電圧出力回路26と、を備える。スイッチング制御部21は、半波整流電圧出力回路26が出力する第2半波整流電圧に基づきトランス11の二次側の出力電圧が過電圧か否かを決定し、二次側の出力電圧が過電圧となったときにスイッチング制御を停止する。【選択図】図1

Description

本発明は、トランスの一次コイルに接続されたスイッチング素子に対し、スイッチング制御を行うスイッチング電源に関する。
スイッチング電源は、トランスの一次側に設けられた補助巻線に誘起される交流電圧を半波整流および平滑して生成した第1の直流電圧を出力する補助電源部と、上記第1の直流電圧を第2の直流電圧に降下させ、その第2の直流電圧を制御回路の駆動電圧として当該制御回路のVCC端子に出力する定電圧ダイオードと、上記第1の直流電圧の多寡に応じて上記定電圧ダイオードの入力側と出力側とを短絡する短絡部と、を備えている。そして、トランスの二次側の出力電圧が過電圧となって上記第1の直流電圧が所定電圧を超えると、短絡部が定電圧ダイオードの入力側と出力側とを短絡させる。これにより、上記第2の直流電圧が上記第1の直流電圧に向かって強制的に引き上げられ、上記駆動電圧が過電圧保護設定電圧を超え、過電圧保護機能が動作する。
特開2009−195073号公報
先行文献1に記載のスイッチング電源では、トランスの二次側の出力電圧が過電圧か否かを、トランスの一次側に設けられた補助巻線に誘起される交流電圧によって生じた第1の直流電圧を用いて判断しており、スイッチング電源の制御回路が過電圧保護機能を動作させるか否かを決定するための第1の直流電圧は、この制御回路自身を駆動するのに必要な駆動電圧を兼ねている。しかし、先行文献1に記載のスイッチング電源は、トランスの二次側の出力電圧が正常な電圧から過電圧へと移行する上昇の度合いに比べて、トランスの二次側の出力電圧の上昇に伴う補助巻線の第1の直流電圧の上昇の度合いが鈍くなる。
この結果、スイッチング電源の制御回路によるトランスの二次側の出力電圧の過電圧に対するスイッチング電源の保護を迅速に行うのが難しい、という問題があった。
本発明の目的は、トランスの二次側の出力電圧の過電圧に対するスイッチング電源の保護を迅速に行うことができる、スイッチング電源を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、トランスと、前記トランスの一次コイルに接続されたスイッチング素子と、前記トランスの一次側に設けられ、駆動電圧が入力される入力端子を有し、前記トランスの二次側の出力電圧が目標電圧となるように前記スイッチング素子のスイッチング制御を行うスイッチング制御部と、前記トランスの一次側に設けられた補助巻線に誘起される交流電圧を半周期毎に遮断する半波整流を行って第1半波整流電圧を生成し、前記第1半波整流電圧を平滑化して前記駆動電圧を生成し、前記駆動電圧を前記入力端子に入力する駆動電圧生成回路と、前記補助巻線に誘起される交流電圧を半周期毎に遮断する半波整流を行って前記第1半波整流電圧と位相が半周期分異なる第2半波整流電圧を出力する半波整流電圧出力部と、を備え、前記スイッチング制御部は、前記半波整流電圧出力部によって出力された前記第2半波整流電圧に基づいて前記トランスの二次側の出力電圧が過電圧か否かを決定し前記スイッチング制御を停止する、ことを特徴とする。
本構成は、駆動電圧生成回路が、前記交流電圧の半周期毎に遮断された半波整流後の第1半波整流電圧を出力すると共に、半波整流電圧出力部が上記第1半波整流電圧と半周期分位相が異なる前記半波整流後の第2半波整流電圧を出力し、スイッチング制御部は、前記第2半波整流電圧を用いてトランスの二次側の出力電圧が過電圧か否かを決定している。
本構成によって、従来のスイッチング電源と異なり、トランスの二次側の出力電圧の上昇に伴う補助巻線の直流電圧の上昇の度合いがトランスの二次側の出力電圧が正常な電圧から過電圧へと移行する上昇の度合いに比べて鈍くなることがない。故に、本構成のスイッチング電源は、トランスの二次側の出力電圧の過電圧に対する保護を迅速に行うことができる。
本発明によれば、トランスの二次側の出力電圧の過電圧に対するスイッチング電源の保護を迅速に行うことができる。
本発明の一実施形態に係るスイッチング電源の回路図である。 スイッチング制御部の別端子に入力する変形例の回路図である。 コンデンサを追加する変形例の回路図である。 一次側の閾値を可変とする変形例の回路図である。 二次側の高圧時に一次側の閾値を低下させる変形例の回路図である。 第1半波整流電圧及び第2半波整流電圧を表す説明図である。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<実施形態の回路概要>
本発明の一実施形態に係るスイッチング電源の回路構成を図1に示す。図1において、このスイッチング電源1は、商用交流電源ACから一対の給電線PS1,PS2を介して供給される交流電圧を直流電圧に変換するものであり、たとえば、プリンタなどの電子機器に搭載される。スイッチング電源1は、トランス11を備えており、このトランス11を境に、一次巻線L1が設けられる図示左側の一次側と二次巻線L2が設けられる図示右側の二次側とに分かれている。また、トランス11には、補助巻線L3が一次側に設けられている。一次巻線L1は、一次コイルの一例であり、二次巻線L2は、二次コイルの一例である。
<一次側の構成その1>
スイッチング電源1は、トランス11の一次側に、一次側整流平滑回路12およびスイッチング素子13を備えている。
<一次側整流平滑回路>
一次側整流平滑回路12には、ダイオードブリッジ14および平滑コンデンサC1が含まれる。
ダイオードブリッジ14は、4個のダイオードD1,D2,D3,D4をブリッジ接続した構成の回路である。具体的には、ダイオードブリッジ14では、2個のダイオードD1,D2の直列回路と残りの2個のダイオードD3,D4の直列回路とが並列に接続されている。一方の直列回路におけるダイオードD1,D2の接続点および他方の直列回路におけるダイオードD3,D4の接続点には、それぞれ給電線PS1,PS2が接続されている。ダイオードD1,D2の直列回路とダイオードD3,D4の直列回路との一方の接続点は、配線W1を介してトランス11の一次巻線L1の図示上端である一端に接続され、他方の接続点は、配線W2を介して一次巻線L1の図示下端である他端に接続されている。
平滑コンデンサC1の一方の電極は、配線W1に接続され、他方の電極は、配線W2に接続されている。
商用交流電源ACから供給される交流電圧は、ダイオードブリッジ14により全波整流され、その全波整流後の電圧が平滑コンデンサC1で平滑化されることにより、配線W1,W2間に直流電圧が発生する。
<スイッチング素子>
スイッチング素子13は、Nチャネル型のMOSFET(NMOS)からなり、そのドレイン端子が配線W2に接続されている。スイッチング素子13のソース端子は、抵抗R1を介してダイオードブリッジ14のダイオードD1およびダイオードD3に接続されている。スイッチング素子13は、ゲート端子に入力される電圧により、スイッチング動作(オン/オフ)する。
スイッチング素子13がオンにされると、トランス11の一次巻線L1に電流が流れ、一次巻線L1にエネルギーが蓄積される。その後、スイッチング素子13がオフにされると、一次巻線L1に蓄積されたエネルギーが開放されて、一次巻線L1に起電力が生じ、トランス11の二次巻線L2に一次巻線L1と二次巻線L2との巻数比に応じた二次電圧が発生する。スイッチング素子13のオン/オフが繰り返されることにより、二次電圧がパルス的に発生する。
<二次側の構成>
スイッチング電源1は、トランス11の二次側に、二次側整流平滑回路15および定電圧回路16を備えている。
<二次側整流平滑回路>
二次側整流平滑回路15は、整流ダイオードD5および平滑コンデンサC2を含む。トランス11の二次巻線L2の図示上端である一端は、配線W3を介して出力端子に接続され、その他端は、図示「0V」で表記するグランドラインGに接続されている。整流ダイオードD5は、アノードを二次巻線L2側に向けて、配線W3の途中部に介装されている。平滑コンデンサC2の一方の電極は、整流ダイオードD5のカソード側で配線W3に接続され、他方の電極は、グランドラインGに接続されている。二次巻線L2にパルス的に発生する二次電圧は、二次側整流平滑回路15により整流および平滑化されて、直流電圧に変換される。
<定電圧回路>
定電圧回路16は、シャントレギュレータIC(Integrated Circuit)17、抵抗R2,R3,R4およびフォトカプラPC1を含む。抵抗R2,R3は、直列に接続されている。抵抗R2,R3の直列回路の一端は、配線W3に接続され、他端は、グランドラインGに接続されている。シャントレギュレータIC17には、予め基準電圧が設定され、出力端子から出力される電圧が分圧されて抵抗R2と抵抗R3との接続点の電圧がフィードバック電圧として入力される。フォトカプラPC1の発光ダイオードPD1は、アノードが抵抗R4を介して配線W3に接続され、カソードがシャントレギュレータIC17に接続されている。この構成により、一定の電圧(Output)が出力端子から出力される。また、出力端子から出力される電圧(以下、「二次側の出力電圧」という。)が分圧されたフィードバック電圧が基準電圧を超えると、フォトカプラPC1の発光ダイオードPD1が発光する。
<一次側の構成その2>
スイッチング電源1は、トランス11の一次側に、スイッチング制御部21を備えている。スイッチング制御部21は、CPUなどを内蔵するICからなり、第1端子FB、第2端子OUT、第3端子VCCおよび第4端子ISを有している。第3端子VCCは、入力端子の一例である。
フォトカプラPC1の受光側のフォトトランジスタPT1は、抵抗R5を介して、第1端子FBに接続されている。これにより、二次側のフィードバック電圧が基準電圧を超えて、フォトカプラPC1の発光ダイオードPD1が発光すると、フォトトランジスタPT1が導通し、第1端子FBに電圧が入力される。二次側の出力電圧と基準電圧との電位差に応じて、発光ダイオードPD1に流れる電流が増減するので、発光ダイオードPD1の発光量が増減する。発光量の増減に応じて、フォトトランジスタPT1を流れる電流が変化するので、第1端子FBに入力される電圧が変化する。
スイッチング制御部21の第2端子OUTは、抵抗R6を介して、スイッチング素子13のゲート端子に接続されている。スイッチング制御部21は、二次側の出力電圧に応じて変化する第1端子FBの入力電圧に基づいて、スイッチング素子13のスイッチング動作のデューティ比を制御する。これにより、二次側の出力電圧が一定に保たれる。
スイッチング制御部21の第4端子ISは、スイッチング素子13のソース端子に接続されている。
<一次側の構成その3>
さらに、スイッチング電源1は、トランス11の一次側に、駆動電圧生成回路25と、半波整流電圧出力回路26と、を備えている。
<駆動電圧生成回路>
駆動電圧生成回路25は、整流ダイオードD6、抵抗R7および平滑コンデンサC3を含む。整流ダイオードD6は、第1整流回路の一例、平滑コンデンサC3は、平滑回路の一例である。補助巻線L3の図示上端である一端には、配線W4が接続されている。配線W4は、出力線の一例である。整流ダイオードD6は、アノードを補助巻線L3側に向けて、配線W4の途中に介装されている。抵抗R7は、整流ダイオードD6のアノードと補助巻線L3の一端との間に介装されている。平滑コンデンサC3の一方の電極は、整流ダイオードD6のカソード側で配線W4に接続され、他方の電極は、補助巻線L3の図示下端に接続されている。二次巻線L2に二次電圧がパルス的に発生すると、補助巻線L3に交流電圧がパルス的に発生する。整流ダイオードD6は、その補助巻線L3に発生する交流電圧を半周期ごとに遮断する半波整流を行い、その交流電圧のうち正又は負のいずれかである整流電圧を出力する。出力されるのは、例えば、図6(a)に示すような整流電圧である。なお、この整流電圧が、第1半波整流電圧の一例である。平滑コンデンサC3は、整流ダイオードD6から出力される整流電圧を平滑化し、直流電圧として出力する。
駆動電圧生成回路25は、また、NPNトランジスタTr1およびツェナーダイオードZD3を含む。NPNトランジスタTr1のコレクタは、配線W4に接続されている。NPNトランジスタTr1のエミッタは、ダイオードD7のアノードに接続され、さらにダイオードD7のカソードがスイッチング制御部21の第3端子VCCに接続されている。ツェナーダイオードZD3のカソードは、NPNトランジスタTr1のベースに接続され、ツェナーダイオードZD3のアノードは、補助巻線L3の図示下端に接続されている。また、NPNトランジスタTr1のコレクタとツェナーダイオードZD3のカソードとの間には、抵抗Rcが介在されている。
<半波整流電圧出力回路>
半波整流電圧出力回路26は、整流ダイオードD8、ツェナーダイオードZD1および抵抗R8を含む。整流ダイオードD8は、第2整流回路の一例である。整流ダイオードD8は、カソードを補助巻線L3側に向けて、配線W4に接続されている。整流ダイオードD8は、前述した補助巻線L3に発生する交流電圧を半周期ごとに遮断する半波整流を行い、その交流電圧のうち負又は正のいずれかである、上記整流ダイオードD6による整流電圧とは位相が半周期異なる整流電圧を出力する。出力されるのは、例えば、図6(b)に示すような整流電圧である。なお、この整流電圧が、第2半波整流電圧の一例である。整流ダイオードD8のアノードに、ツェナーダイオードZD1のアノードが接続されている。ツェナーダイオードZD1は、整流ダイオードD8が出力する整流電圧が予め定められた閾値を超えたときに電流が流れる。ツェナーダイオードZD1のカソードには抵抗R8が接続されている。
<一次側の構成その4>
さらに、スイッチング電源1は、トランス11の一次側に、PNPトランジスタTr2およびツェナーダイオードZD2を含む。PNPトランジスタTr2はリレー部の一例である。PNPトランジスタTr2のコレクタは、スイッチング制御部21の第3端子VCCに接続されている。PNPトランジスタTr2のエミッタは、抵抗R9を介しツェナーダイオードZD2のアノードに接続され、さらにツェナーダイオードZD2のカソードが配線W1に接続されている。PNPトランジスタTr2のベースは、抵抗R8のツェナーダイオードZD1とは反対側に接続されており、PNPトランジスタTr2は、整流ダイオードD8が出力する整流電圧が閾値を超えツェナーダイオードZD1からの電流がベースに入力されると、オンとなる。
<スイッチング電源の動作>
上記構成において、トランス11の二次側の出力電圧が定常状態であるときには、配線W4の直流電圧によりツェナーダイオードZD3および抵抗Rcに電流が流れ、スイッチング制御部21の第3端子VCCに、ツェナーダイオードZD3の降伏電圧からNPNトランジスタTr1のベース−エミッタ間電圧だけ低下した定電圧が、駆動電圧として入力される。
たとえば、スイッチング電源1にフォトカプラPC1の故障などの異常が発生し、スイッチング制御部21によるスイッチング素子13のスイッチング動作の正常な制御が不能になり、スイッチング素子13が最大デューティ比でスイッチング動作すると、二次側の出力電圧が上昇し始め、これに伴って、補助巻線L3に誘起される電圧が上昇し、配線W4の直流電圧が上昇し始める。配線W4の直流電圧の上昇により、ツェナーダイオードZD1に加わる電圧が閾値を超えてツェナーダイオードZD1が導通すると、PNPトランジスタTr2がオンとなる。これにより、配線W1の直流電圧からツェナーダイオードZD2の降伏電圧および抵抗R9における降下電圧を差し引いた電圧に基づき生成された電圧が、PNPトランジスタTr2のコレクタからスイッチング制御部21の第3端子VCCに入力される。スイッチング制御部21は、第3端子VCCに入力される電圧が過電圧と識別される所定電圧値を超えたことに応じて、過電圧保護機能を作動させる。
すなわち、スイッチング電源1のスイッチング制御部21は、第3端子VCCに入力される電圧が過電圧と識別される所定電圧値を超えた場合はスイッチング素子13のスイッチング動作を停止して、二次側の出力電圧を低下させる一方、第3端子VCCに入力される電圧が過電圧と識別される所定電圧値以下の場合はスイッチング素子13のスイッチング動作を停止しない。言い換えれば、スイッチング制御部21は、半波整流電圧出力回路26が出力する半波整流電圧を用いて、トランス11の二次側の出力電圧が過電圧か否かを決定している。このようにして、本実施形態のスイッチング電源1では、二次側の出力電圧が過電圧となったときに、スイッチング制御部21の第3端子VCCに過電圧と識別される所定電圧値が入力されることで、スイッチング素子13のスイッチング制御を停止させることができる。
<実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態のスイッチング電源1においては、駆動電圧生成回路25が、補助巻線L3に誘起される交流電圧の半周期毎に遮断された半波整流後の半波整流電圧を出力すると共に、半波整流電圧出力回路26が上記半波整流電圧と半周期分位相が異なる半波整流後の半波整流電圧を出力する。スイッチング制御部21は、半波整流電圧出力回路26が出力する半波整流電圧を用いてトランス11の二次側の出力電圧が過電圧か否かを決定する。この構成によって、従来のスイッチング電源と異なり、トランス11の二次側の出力電圧の上昇に伴う補助巻線L3の直流電圧の上昇の度合いが、トランス11の二次側の出力電圧が正常な電圧から過電圧へと移行する上昇の度合いに比べて、鈍くなることがない。この結果、スイッチング電源1は、トランス11の二次側の出力電圧の過電圧に対する保護を迅速に行うことができる。
また、本実施形態では特に、スイッチング制御部21は、過電圧と識別される電圧が入力された場合に、スイッチング素子13のスイッチング制御を停止する。その際、過電圧と識別される電圧を生成する必要があるため、その過電圧と識別される電圧をトランス11の一次側に生じた電圧から生成し、PNPトランジスタTr2のオンオフで、過電圧と識別される電圧をスイッチング制御部21に入力するか否かを切り替える。このように、半波整流電圧出力回路26が出力する半波整流電圧が閾値を超えた場合にオンする構成にすることで、スイッチング制御部21に過電圧と識別される電圧を入力することができる。
また、本実施形態では特に、スイッチング制御部21を駆動する駆動電圧が入力される第3端子VCCに対し、更にPNPトランジスタTr2がオンとなった際の過電圧と識別される電圧が入力される。このように、共通の入力端子として第3端子VCCを用いることで、配線を簡単にすることができる。
<変形例>
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。上記実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略又は簡略化する。
(1)スイッチング制御部の別端子に入力する場合
本変形例では、図2に示すように、スイッチング制御部21に第5端子VDD1が設けられる。PNPトランジスタTr2がオンとなった際の過電圧と識別される電圧は、上記図1の回路のように第3端子VCCに入力されるのではなく、第5端子VDD1に入力される。スイッチング制御部21は、第5端子VDD1に入力される電圧が過電圧と識別される所定電圧値を超えたことに応じて、過電圧保護機能を作動させる。
本変形例によっても、上記実施形態と同様の効果を得る。
(2)コンデンサを追加する場合
本変形例では、図3に示すように、半波整流電圧出力回路26において、整流ダイオードD8における配線W4側とツェナーダイオードZD1側とを接続するように、コンデンサC4が配置されている。コンデンサC4は、第1コンデンサの一例である。また、これに加え、ツェナーダイオードZD1とPNPトランジスタTr2のベースとの間のR8に対し並列に、コンデンサC5が設けられている。コンデンサC5は、第2コンデンサの一例である。
前述したようにツェナーダイオードZD1に加わる電圧が閾値を越えた際に、電流が流れる。本変形例においては、その流れた電流によってコンデンサC4とコンデンサC5には電流が流れ、PNPトランジスタTr2のベースに電流が流れやすくなり、PNPトランジスタTr2のスイッチング速度が速まる。結果として、PNPトランジスタTr2のエミッタから、過電圧と識別される電圧が第3端子VCCへ入力されるのが早まるため、スイッチング制御部21が過電圧保護をしやすくなる、という効果がある。
(3)一次側の閾値を可変とする場合
本変形例では、図4に示すように、半波整流電圧出力回路26において、整流ダイオードD8とPNPトランジスタTr2との間に複数のツェナーダイオードが直列に設けられ、それらのうち、少なくとも1つのツェナーダイオードのアノード側とカソード側とを導通させる導通部が設けられる。この例では、ツェナーダイオードZD1と抵抗R8との間に別のツェナーダイオードZD4が追加されるとともに、ツェナーダイオードZD1のアノード側とカソード側とを導通させる導通部の一例として、フォトカプラPC2の受光側のフォトトランジスタPT2が設けられる。
フォトカプラPC2には、発光ダイオードPD2が設けられ、この発光ダイオードPD2は、抵抗R10を介して、例えばプリンタなどの電子機器のCPUに接続されている。発光ダイオードPD2は、光部品の一例であり、CPUが制御部の一例に相当している。CPUから信号OV_CTRが入力されてフォトカプラPC2の発光ダイオードPD2が発光すると、その発光を信号として受信したフォトトランジスタPT2が導通し、ツェナーダイオードZD1のアノード側とカソード側とが導通する。発光ダイオードPD2からの発光を信号としてフォトトランジスタPT2が受信しない場合は、ツェナーダイオードZD1のアノード側とカソード側とは導通しない。
本変形例においては、上述のように、整流ダイオードD8とPNPトランジスタTr2との間に直列に複数のツェナーダイオードZD1,ZD4が設けられている。フォトトランジスタPT2に受光による信号が入力されることによって、ツェナーダイオードZD1のアノード側とカソード側とを導通されると、該ツェナーダイオードZD1には、整流ダイオードD8から出力される整流電圧が流れなくなる。したがって、整流ダイオードD8が出力する整流電圧に対する、複数のツェナーダイオードZD1,ZD4の閾値を、可変とすることができる。
(4)二次側の高圧時に一次側の閾値を低下させる場合
本変形例では、図5に示すように、抵抗R10が、新たに設けたツェナーダイオードZD5のアノード側に接続され、ツェナーダイオードZD5のカソード側が二次側の配線W3に接続されている。これにより、トランス11の二次側からの出力電圧が、ツェナーダイオードZD5の降伏電圧に対応した所定電圧を超えたら発光ダイオードPD2が光を出力する。なお、ツェナーダイオードZD5の降伏電圧に対応した所定電圧が第2閾値の一例に相当している。その発光をフォトトランジスタPT2が信号として受光すると、ツェナーダイオードZD1のアノード側とカソード側とを導通させ、前述のようにして整流ダイオードD8が出力する整流電圧に対する、複数のツェナーダイオードZD1,ZD4の閾値を、可変とすることができる。
上記のように構成した本変形例は、以下のような意義がある。すなわち、トランス11の二次側から出力される出力電圧が規定の出力電圧を超えると、過電圧になる恐れがある。そのため、過電圧の恐れがある場合に、いち早く過電圧と認識するために、発光ダイオードPD2は、トランス11の二次側からの出力電圧が所定電圧を超えたら光を出力する。その光をフォトトランジスタPT2が受信することで、ツェナーダイオードZD1のアノード側とカソード側とが導通する。これにより、ツェナーダイオードZD1には、整流ダイオードD8から出力される整流電圧が流れないため、結果として閾値が小さくなる。この結果、スイッチング制御部21に過電圧と識別される電圧が入力しやすくすることができる。
(5)その他
以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 スイッチング電源
11 トランス
13 スイッチング素子
21 スイッチング制御部
25 駆動電圧生成回路
26 半波整流電圧出力回路(半波整流電圧出力部)
C3 平滑コンデンサ(平滑回路)
C4 コンデンサ(第1コンデンサ)
C5 コンデンサ(第2コンデンサ)
D6 整流ダイオード(第1整流回路)
D8 整流ダイオード(第2整流回路)
L1 一次巻線(一次コイル)
L2 二次巻線(二次コイル)
L3 補助巻線
PD2 フォトダイオード(光部品)
PT2 フォトトランジスタ(導通部)
Tr2 PNPトランジスタ(リレー部)
VCC 第3端子(入力端子)
W4 配線(出力線)
ZD1 ツェナーダイオード
ZD4 ツェナーダイオード

Claims (8)

  1. トランスと、
    前記トランスの一次コイルに接続されたスイッチング素子と、
    前記トランスの一次側に設けられ、駆動電圧が入力される入力端子を有し、前記トランスの二次側の出力電圧が目標電圧となるように前記スイッチング素子のスイッチング制御を行うスイッチング制御部と、
    前記トランスの一次側に設けられた補助巻線に誘起される交流電圧を半周期毎に遮断する半波整流を行って第1半波整流電圧を生成し、前記第1半波整流電圧を平滑化して前記駆動電圧を生成し、前記駆動電圧を前記入力端子に入力する駆動電圧生成回路と、
    前記補助巻線に誘起される交流電圧を半周期毎に遮断する半波整流を行って前記第1半波整流電圧と位相が半周期分異なる第2半波整流電圧を出力する半波整流電圧出力部と、を備え、
    前記スイッチング制御部は、
    前記半波整流電圧出力部によって出力された前記第2半波整流電圧に基づいて前記トランスの二次側の出力電圧が過電圧か否かを決定し前記スイッチング制御を停止する、
    ことを特徴とするスイッチング電源。
  2. 請求項1記載のスイッチング電源であって、
    前記スイッチング制御部は、
    過電圧と識別される電圧が入力された際に前記スイッチング素子の前記スイッチング制御を停止し、
    更に、
    前記トランスの一次側に生じた電圧から前記過電圧と識別される電圧を生成し、オンである場合に前記過電圧と識別される電圧を前記スイッチング制御部に入力し、オフである場合に前記過電圧と識別される電圧を前記スイッチング制御部に入力しないリレー部、
    を備え、
    前記リレー部は、前記半波整流電圧出力部が出力する前記第2半波整流電圧が閾値を超えた場合にオンすること、
    を特徴とするスイッチング電源。
  3. 請求項2記載のスイッチング電源において、
    前記リレー部は、
    前記オンとなった際、前記過電圧と識別される電圧を前記スイッチング制御部の前記入力端子に入力する、
    ことを特徴とするスイッチング電源。
  4. 請求項3記載のスイッチング電源において、
    前記駆動電圧生成回路は、
    前記補助巻線の一端に出力線を介して接続され、前記補助巻線の一端から出力される前記交流電圧に対して正又は負のいずれかである前記第1半波整流電圧を出力する第1整流回路と、
    前記整流回路に接続され、前記整流回路から出力する前記第1半波整流電圧を平滑化し、直流電圧として出力する平滑回路と、
    を有し、
    前記半波整流電圧出力部は、
    前記出力線に接続され、前記補助巻線の一端から出力される前記交流電圧に対して負又は正のいずれかである前記第2半波整流電圧を出力する第2整流回路と、
    前記第2整流回路に接続され、前記第2整流回路が出力する前記第2半波整流電圧が、前記閾値を超えた際に電流が流れるツェナーダイオードと、
    を有し、
    前記リレー部は、前記ツェナーダイオードに電流が流れた際にオンされる、
    ことを特徴とするスイッチング電源。
  5. 請求項4記載のスイッチング電源において、
    前記リレー部は、トランジスタであって、前記トランジスタのベースに抵抗を介して前記ツェナーダイオードと接続され、前記トランスの一次側と前記トランジスタのエミッタとが接続され、前記トランジスタのコレクタが前記入力端子に接続され、
    前記半波整流電圧出力部は、
    更に、
    前記第2整流回路における前記出力線側と前記第2半波整流電圧を出力する側とを接続するように配置される第1コンデンサと、
    前記ツェナーダイオードと前記トランジスタのベースとの間の抵抗に平行に設けられる第2コンデンサと、
    を有する、
    ことを特徴とするスイッチング電源。
  6. 請求項4記載のスイッチング電源において、
    前記ツェナーダイオードは、前記第2整流回路と前記リレー部との間に直列に複数設けられ、
    更に、
    前記複数のツェナーダイオードのうち、少なくとも1つのツェナーダイオードのアノード側とカソード側とを導通させる導通部が設けられ、
    前記導通部に信号が入力された場合、少なくとも1つのツェナーダイオードのアノード側とカソード側とを導通させ、前記導通部に信号が入力されない場合、少なくとも1つのツェナーダイオードのアノード側とカソード側とを導通させない、
    ことを特徴とするスイッチング電源。
  7. 請求項6記載のスイッチング電源において、
    制御部を有し、
    前記導通部は、前記制御部から入力される信号によって導通すること、
    を特徴とするスイッチング電源。
  8. 請求項6記載のスイッチング電源において、
    前記トランスの二次側から出力電圧が第2閾値を超えたら光を出力する光部品、を備え、
    前記導通部は、前記光部品の光を受信可能であって、前記光部品の光の受信によって導通すること、
    を特徴とするスイッチング電源。
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