JP4956810B2 - ランフラットタイヤ - Google Patents
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Description
−(R−Sx)n−
(式中、Rは(CH2−CH2−O)m−CH2−CH2、xは3〜6の整数、nは10〜400の整数であり、mは2〜5の整数を表わす。)を満足する化合物を3重量部以上含有するタイヤ用ゴム組成物が開示されている。
TB≧10MPa
さらに前記硫黄化合物は、次の一般式(1)で示される。
(式中、Rは(CH2−CH2−O)m−CH2−CH2、xは3〜6の整数、nは10〜400の整数であり、mは2〜5の整数を表わす。)
本発明は前記ゴム組成物をサイド補強層に備えたランフラットタイヤに関する。
本発明のゴム組成物をサイド部補強層に使用する場合、ジエン系ゴム成分中におけるポリブタジエンゴム(BR)の含有率が10質量%〜90質量%が望ましい。ポリブタジエンゴムが10質量%未満の場合、ゴム組成物の発熱性が悪くなる傾向にある。一方、90質量%を超えるとゴム組成物の破壊強度が低下する傾向にあり、より好ましくはポリブタジエンゴム(BR)の含有率は20質量%〜80質量%である。
本発明のゴム組成物に用いられるカーボンブラックは、低発熱性を維持するため、FEF、FPFなどのソフトカーボンが好ましい。例えば、窒素吸着比表面積(N2SA)は、30m2/g以上であり、好ましくは35m2/g以上である。N2SAが30m2/g未満では補強性が不足し、充分な耐久性が得られない。また、該カーボンブラックのN2SAは、100m2/g以下であり、好ましくは90m2/g以下、より好ましくは80m2/g以下である。N2SAが100m2/gを超えると、発熱性が高くなる。
2個以上の突起を有する酸化亜鉛ウイスカとして、たとえば、松下アムテック(株)製のパナテトラ(テトラポット形状酸化亜鉛)が挙げられる。2個以上の突起を有する酸化亜鉛ウイスカを配合することにより、その2個以上の突起がアンカー効果を示しゴム組成物の補強効果を高めることができる。
本発明のゴム組成物に用いられる硫黄または硫黄化合物としては、硫黄の表面析出を抑えるという観点から不溶性硫黄が好ましい。不溶性硫黄は、平均分子量が10,000以上、特には100,000以上で、500,000以下、特には300,000以下が好ましい。平均分子量が10,000未満では、低温での分解が起こりやすく表面析出しやすい傾向があり、500,000をこえるとゴム中での分散性が低下する傾向がある。
−(R−Sx)n− (1)
(式中、Rは(CH2−CH2−O)m−CH2−CH2、xは3〜6の整数、nは10〜400の整数であり、mは2〜5の整数を表わす。)
前記硫黄化合物は加硫剤として用いられ、その他の加硫剤として硫黄、好ましくは不溶性硫黄と併用することが可能である。
さらに、本発明のサイド補強用ゴム組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、通常のゴム配合に用いられる酸化亜鉛、ワックス、ステアリン酸、オイル、老化防止剤、加硫促進剤などを含んでもよい。
本発明のゴム組成物は、汎用ゴム一般に用いられているシリカを使用することができる。たとえば補強材として使用される乾式法ホワイトカーボン、湿式法ホワイトカーボン、コロイダルシリカ等が挙げられる。中でも含水ケイ酸を主成分とする湿式法ホワイトカーボンが好ましい。
ゴム組成物の損失弾性率(E")および複素弾性率(E*)は、下記式を満たすことが好ましい。
E"/(E*)2 ≦8.0×10-9Pa-1 であることが好ましい。
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1は、本発明のランフラットタイヤ1示す正規内圧状態におけるタイヤ断面図である。
表1に示す配合内容にしたがって、バンバリーミキサーを用いて、不溶性硫黄および加硫促進剤以外の成分を、160℃で5分間混練りした。得られた混練り物に不溶性硫黄と加硫促進剤を加えてバンバリーミキサーを用いて、120℃で2分間練り込んで未加硫ゴム組成物を得た。さらに未加硫ゴム組成物を幅3cm、厚さ1mmのテープ形状に押出し、ランフラットタイヤのサイド部補強層の形状に螺旋状に巻き付け、他のタイヤ部材とともに貼り合わせ、未加硫タイヤを成形し、175℃で、20分間のプレス加硫することで図1の構造のランフラットタイヤを製造した。
(注2)SBR:JSR(株)製SL574。
(注3)BR:宇部興産社製の商品名「BR150L」。
(注4)カーボンブラック:三菱化学(株)製のダイヤブラックE(N2SA;41m2/g、DBP吸油量115ml/100g)。
(注5)ステアリン酸:日本油脂(株)製のステアリン酸「椿」。
(注6)酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の酸化亜鉛2種。
(注7)酸化亜鉛ウイスカ:松下産業情報機器(株)のパナテトラWZ−0501(突起の数:4個、L=2〜50μm、D=0.2〜3.0μm、L/D=2〜20)。
(注8)老化防止剤:住友化学工業(株)製のアンチゲン6C、N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン。
(注9)不溶性硫黄:四国化成工業(株)製のミュークロンOT。
(注10)硫黄化合物:川口化学工業(株)製の2OS4(式1においてm=2、x=4、n=200)。
(注11)加硫促進剤:大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)。
試作タイヤのサイド部補強層から厚さ2nmのゴム試験片を切り出し、JIS−K6251に基づき破壊時強度TB(MPa)を測定した。
ランフラットタイヤのサイド部補強層から、所定のサイズのゴム試験片を切り出し、(株)岩本製作所製の粘弾性スペクトロメータを用いて、測定温度70℃、初期歪み10%、動歪み±1%、周波数10HzにてE"(損失弾性率)、E*(複素弾性率)を測定し、E"/(E*)2を算出した。
空気内圧を0kPaにし、ドラム上を80km/hで走行させ、各試作タイヤが破壊するまでの走行距離を測定し、比較例1の走行距離を100として、次の計算式により比較例、実施例の試験タイヤを指数表示をした。ランフラット指数が大きいほど、ランフラット性能(耐久性)が優れている。
<発熱温度>
発熱温度は、上島製作所製のフレクソメータにより静荷重30kgf、動荷重150kgf、試験周波数25Hz、試験開始温度35℃の条件で、加硫したゴム組成物に繰り返し変形を与え、25分後の温度を測定した。温度が低いほど、発熱が小さいことを示す。なお、試験片は、直径30mm、高さ25.4mmの円柱状のものである。
比較例1は酸化亜鉛ウイスカを含まない例であり、比較例2は酸化亜鉛ウイスカを0.5質量部配合した例、比較例3は酸化亜鉛ウイスカを5質量部配合しているが、不溶性硫黄を1.5しか配合していない例である。比較例4は酸化亜鉛ウイスカを5質量部配合しているが、カーボンブラックが8質量部しか配合していない例である。
Claims (3)
- ジエン系ゴム成分100質量部に対して、窒素吸着比表面積が30〜100m2/gでジブチルフタレート吸油量が50ml/100g以上であるカーボンブラックを10〜100質量部と、2個以上の突起を有する酸化亜鉛ウイスカーを1〜30質量部と、硫黄および硫黄化合物の少なくともいずれかを2質量部以上を含み、損失弾性率E”、複素弾性率弾性率E*、破断時強度TBが以下の関係式を満たすタイヤ用ゴム組成物を、サイド部補強層に備えたランフラットタイヤ。
(E")/(E*)2 ≦9.0×10-9Pa-1
TB≧10MPa - ジエン系ゴム成分には、ポリブタジエンゴムが10質量%以上含まれる請求項1記載のランフラットタイヤ。
- 硫黄化合物は、次の一般式(1)で示される請求項1に記載のランフラットタイヤ。
−(R−Sx)n− (1)
(式中、Rは(CH2−CH2−O)m−CH2−CH2、xは3〜6の整数、nは10〜400の整数であり、mは2〜5の整数を表わす。)
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