JP4956659B2 - ヘッドジンバルアッセンブリ、およびこれを備えたディスク装置 - Google Patents

ヘッドジンバルアッセンブリ、およびこれを備えたディスク装置 Download PDF

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Description

この発明の実施形態は、ディスク装置に用いるヘッドジンバルアッセンブリ、およびこのヘッドジンバルアッセンブリを備えたディスク装置に関する。
ディスク装置として、例えば、磁気ディスク装置は、記録密度の向上、低ノイズ化、および熱擾乱耐性の確保を図るため、熱アシスト磁気記録方式を用いたものが提案されている。この磁気ディスク装置では、磁気ヘッドの記録磁極の近傍に光ビーム、電子ビーム等の媒体加熱手段を配置し、記録時に、媒体加熱手段により媒体を局所的に加熱し、HcOをヘッド磁界以下に低下させて記録する。
このような磁気ディスク装置では、加熱中もしくは加熱直後の媒体が冷える前のタイミングで媒体に記録磁界を供給し記録を完了すること、および、記録完了後、媒体が充分に冷却するまでに熱擾乱の影響で記録磁界が反転するのを防止することが重要となる。
特許第3471285号公報
従来の磁気ディスク装置に用いられる熱アシスト磁気記録用ヘッドにおいては、レーザー熱照射後に、媒体の急激な冷却が行われず、既記録情報の劣化が起こり、線記録密度があがらないという問題がある。また、光磁気記録用ヘッドにおいて、スライダーを冷却するための空気流通路を設けるものがあったが、磁気ディスク装置用としては、冷却効果が弱く、既記録情報の劣化を抑制することは難しい。
この発明の課題は、既記録情報の劣化を抑制し、線記録密度向上を実現することが可能なヘッドジンバルアッセンブリおよびこれを備えたディスク装置を提供することにある。
この発明の実施形態によれば、ヘッドジンバルアッセンブリは、スライダと前記スライダに設けられたヘッド部とを備え、媒体面に対して概垂直方向に磁気異方性を有する記録層を備えた記録媒体に記録を行う垂直記録用の磁気ヘッドと、磁気ヘッドを支持するサスペンションと、記録媒体の記録領域を局所的に加熱する加熱部と、を備えている。ヘッド部は、前記加熱部により局所的に加熱される前記記録媒体の加熱領域に対向する先端部を有し、記録磁界を発生する主磁極と、前記主磁極のトレーリング側にギャップを置いて対向し、前記主磁極とともに磁気回路を形成するリターン磁極と、を有する磁気コアと、前記主磁極とリターン磁極とが形成する磁気回路に磁束を励起するコイルと、前記記録媒体の加熱領域の近傍で前記記録媒体と対向して設けられ前記記録媒体から熱を奪う吸熱部と、前記スライダの記録媒体と対向する対向面以外の位置で、前記記録媒体の回転により生じる空気流に接触し放熱する接触部とを有し、前記記録媒体の熱伝導度よりも高い熱伝導度を有する熱伝導体と、を備えている。
図1は、第1の実施形態に係るHDDを示す斜視図。 図2は、前記HDDにおける磁気ヘッドおよびサスペンションを有するヘッドジンバルアッセンブリ(以下、HGAと称する)を示す斜視図。 図3は、前記HGAの側面図。 図4は、前記磁気ヘッドおよびレーザ光源を模式的に示す斜視図。 図5は、前記磁気ヘッドを拡大して示す断面図。 図6は、第1の実施形態に係るHDDと比較例に係るHDDとの冷却効果を比較して示す図。 図7は、第1の実施形態に係るHDDと比較例に係るHDDとの記録密度およびS/Nを比較して示す図。 図8は、第2の実施形態に係るHDDのHGAを示す断面図。 図9は、第3の実施形態に係るHDDのHGAを示す斜視図。 図10は、第3の実施形態に係るHDDのHGAを示す断面図。 図11は、第4の実施形態に係るHDDの磁気ヘッドを示す平面図。 図12は、第5の実施形態に係るHDDのHGAを示す斜視図。 図13は、第5の実施形態に係るHDDのHGAを示す断面図。 図14は、第6の実施形態に係るHDDのHGAを示す断面図。 図15は、第6の実施形態に係るHDDのHGAを模式的に示す斜視図。 図16は、第7の実施形態に係るHDDのHGAを示す断面図。 図17は、第7の実施形態に係るHDDのHGAを模式的に示す斜視図。 図18は、第7の実施形態に係るHDDの磁気ヘッドを示す断面図。 図19は、第7の実施形態に係るHDDの磁気ヘッドを示す断面図。
以下図面を参照しながら、ディスク装置をハードディスクドライブ(以下、HDDと称する)に適用した第1の実施形態について詳細に説明する。
図1は、HDDのトップカバーを取り外して内部構造を示し、図2は、HDDにおけるHGAを示し、図3は、浮上状態の磁気ヘッドを示している。図1に示すように、HDDは筐体10を備えている。筐体10は、上面の開口した矩形箱状のベース12と、複数のねじによりベースにねじ止めされてベースの上端開口を閉塞する図示しないトップカバーと、を有している。ベース12は、矩形状の底壁12aと、底壁の周縁に沿って立設された側壁12bとを有している。
ベース12上には、記録媒体としての2枚の磁気ディスク16および機構部が設けられている。機構部は、磁気ディスク16を支持および回転させるスピンドルモータ18、磁気ディスクに対して情報の記録、再生を行なう複数、例えば、4つの磁気ヘッド17、これらの磁気ヘッド17を磁気ディスク16の表面に対して移動自在に支持したヘッドスタックアッセンブリ(以下、HSAと称する)22、HSAを回動および位置決めするボイスコイルモータ(以下VCMと称する)24を備えている。また、底壁12a上には、磁気ヘッド17が磁気ディスク16の最外周に移動した際、磁気ヘッドを磁気ディスクから離間したアンロード位置に保持するランプロード機構25、HDDに衝撃等が作用した際、HSAを退避位置に保持するラッチ機構26、およびプリアンプ等を有する基板ユニット21が設けられている。
ベース12の底壁12a外面には、図示しないプリント回路基板がねじ止めされている。プリント回路基板は、基板ユニット21を介してスピンドルモータ18、VCM24、および磁気ヘッド17の動作を制御する。ベース12の側壁には、可動部の稼動によって筐体内に発生した塵埃を捕獲する循環フィルタ23が設けられ、磁気ディスク16の外側に位置している。また、ベース12の側壁には、筐体10内に流入する空気から塵埃を捕獲する呼吸フィルタ48が設けられている。
図1および図3に示すように、各磁気ディスク16は、垂直2層膜媒体として構成されている。磁気ディスク16は、例えば、直径約2.5インチの円板状に形成され非磁性体からなる基板15を有している。基板15の各表面には、ソフト・マグネティク・アンダーレーヤーと呼ばれる下地層としての軟磁性層15aと、その上層部に、ディスク面に対して略垂直方向に磁気異方性(容易軸)を有する垂直磁気記録層15bとが順次積層され、さらにその上に保護膜15cが形成されている。
図1に示すように、磁気ディスク16は、スピンドルモータ18のハブに互いに同軸的に嵌合されているとともにハブの上端にねじ止めされたクランプばね27によりクランプされ、ハブに固定されている。磁気ディスク16は、スピンドルモータ13により所定の速度、例えば、5400rpmあるいは7200rpmの速度で矢印A方向に回転駆動される。
図1に示すように、HSA22は、回転自在な軸受ユニット28と、この軸受ユニット28に積層状態で取付けられた複数のスタック部材とを備えている。スタック部材は、4本のヘッドジンバルアッセンブリ(以下、HGAと称する)30と、HGA間にそれぞれ積層配置された2つのスペーサリングとを含んでいる。
軸受ユニット28は、ベース12の長手方向に沿って磁気ディスク16の回転中心から離間して位置しているとともに、磁気ディスク16の外周縁近傍に配置されている。軸受ユニット28は、ベース12の底壁12aに立設される枢軸と、枢軸に軸受を介して回転自在に支持された円筒形状のスリーブと、を有している。
図1、図2、図3に示すように、各HGA30は、軸受ユニット28から延出したアーム32、アームから延出したサスペンション34、およびサスペンションの延出端にジンバルを介して支持された磁気ヘッド17を有している。また、HGA30は、磁気ディスク16の垂直磁気記録層15bを局所的に加熱する加熱部として、レーザ光を照射するレーザ光源35を備えている。このレーザ光源35は、例えば、サスペンション34の先端部上に実装されている。
アーム32は、例えば、ステンレス、アルミニウム、ステンレスを積層して薄い平板状に形成され、その一端、つまり、基端には円形の透孔が形成されている。サスペンション34は、細長い板ばね状のロードビーム34aおよびこのロードビームに取付けられる後述のジンバル36により構成され、その基端がスポット溶接あるいは接着によりアーム32の先端に固定され、アームから延出している。サスペンション34およびアーム32は、同一材料で一体に形成してもよい。なお、HGA30は、アームを含まない概念としてもよい。
アーム32およびロードビーム34a上には配線トレースとしてフレクシャが設置され、磁気ヘッド17は、このフレクシャを介して後述するメインFPC21bに電気的に接続される。
図1に示すように、4本のHGA30およびスペーサリングは、アーム32の透孔およびスペーサリングの透孔に軸受ユニット28のスリーブが挿通された状態でスリーブの外周に嵌合され、スリーブの軸方向に沿って積層配置されている。4本のアーム32は、所定の間隔を置いて互いに平行に位置しているとともに軸受ユニット28から同一の方向へ延出している。HSA22は、軸受ユニット28からアーム32と反対の方向へ延出した図示しない支持フレームを有している。支持フレームには、VCM24の一部を構成するボイスコイル41が埋め込まれている。
HSA22をベース12上に組み込んだ状態において、軸受ユニット28は、その枢軸の下端部がベース12に固定され、スピンドルモータ18のスピンドルとほぼ平行に立設されている。各磁気ディスク16は2本のHGA30間に位置する。HDDの動作時、アーム32に取付けられた磁気ヘッド17は、磁気ディスク16の上面および下面にそれぞれ対向し、磁気ディスクを両面側から挟持する。支持フレームに固定されたボイスコイル41は、ベース12上に固定された一対のヨーク39間に位置し、これらのヨークおよび一方のヨークに固定された図示しない磁石とともにVCM24を構成している。
磁気ディスク16が回転した状態でVCM24のボイスコイルに通電することにより、HSA22が回動し、磁気ヘッド17は磁気ディスク16の所望のトラック上に移動および位置決めされる。この際、磁気ヘッド17は、磁気ディスク16の径方向に沿って、磁気ディスクの内周縁部と外周縁部との間を移動される。
図1に示すように、基板ユニット21は、フレキシブルプリント回路基板により形成された本体21aを有し、この本体21aはベース12の底壁12aに固定されている。本体21a上にはヘッドアンプ等の図示しない電子部品が実装されている。本体21aの底面には、プリント回路基板と接続するための図示しないコネクタが実装されている。
基板ユニット21は本体21aから延出したメインフレキシブルプリント回路基板(以下、メインFPCと称する)21bを有している。メインFPC21bの延出端は、軸受ユニット28近傍に固定される。各HGA30のフレクシャは、メインFPC21bの接続端部に機械的かつ電気的に接続されている。これにより、基板ユニット21は、メインFPC21bおよびフレクシャを介して磁気ヘッド17に電気的に接続されている。
図1に示すように、ランプロード機構25は、ベース12の底壁12aに設けられているとともに磁気ディスク16の外側に配置されたランプ45と、各サスペンション34の先端から延出したタブ49(図2、図3参照)と、を備えている。HSA22が軸受ユニット28の周りで回動し、磁気ヘッド17が磁気ディスク16の外側の退避位置まで移動する際、各タブ49は、ランプ45に形成されたランプ面と係合し、その後、ランプ面の傾斜によって引き上げられる。これにより、磁気ヘッド17が磁気ディスク16からアンロードされ、退避位置に保持される。
次に、HGA30および磁気ヘッド17について詳細に説明する。図2および図3に示すように、ロードビーム34aのディスク対向側に、ジンバル34bが取付けられている。ジンバル34bは、例えば、ステンレスの薄板により細長い帯状に形成されている。ジンバル34bは、平坦なヘッド取付け部と、このヘッド取付け部からアームの基端側に向かって延びる帯状の固定部を有している。ヘッド取付け部は、ロードビーム34aの先端部に隙間をおいて対向し、その中心軸がロードビーム34aの中心軸とほぼ整列して位置している。固定部は、例えば、スポット溶接によりロードビーム34aに固定されている。
ジンバル36のヘッド取付け部に磁気ヘッド17が取付けられている。磁気ヘッド17は、ほぼ矩形状のスライダ42とこのスライダに形成されたヘッド部44とを有している。ヘッド部44は、例えば、記録素子および再生用のMR(磁気抵抗)素子を有している。スライダ42は、ジンバル34bのヘッド取付け部に対応する大きさに形成され、その背面側がヘッド取付け部に固定、例えば、接着されている。
図2に示すように、ロードビーム34aにおいて、ジンバル36のヘッド取付け部と対向する位置、すなわち、磁気ヘッド17の中心部と対向する位置、に、ディンプル、ここでは、磁気ヘッド側に突出するほぼ半球状の突起37が形成されている。突起37は、磁気ヘッド17の背面側で、ヘッド取付け部に当接している。ヘッド取付け部は、ジンバル36の弾性により、突起37に弾性的に押し付けられている。ジンバル36のヘッド取付け部および磁気ヘッド17は、ジンバル36の弾性変形により、突起37の回りで、ピッチ方向、ロール方向に変位し、あるいは、上下方向に変位することができる。更に、磁気ヘッド17はサスペンション34のばね力により磁気ディスク16表面に向かって所定のヘッド荷重が印加される。
図4は、磁気ヘッド17のヘッド部44を模式的に示し、図5は、磁気ヘッドのヘッド部分を拡大して示す断面図である。
図2ないし図5に示すように、磁気ヘッド17は浮上型のヘッドとして構成され、ほぼ直方体状に形成されたスライダ42と、スライダの流出端(トレーリング)側の端部に形成されたヘッド部44とを有している。スライダ42は、例えば、アルミナとチタンカーバイドの焼結体(アルチック)で形成され、ヘッド部44は薄膜を積層して形成されている。
スライダ42は、磁気ディスク16の表面に対向する矩形状のディスク対向面(空気支持面(ABS面))43を有している。スライダ42は、磁気ディスク16の回転によってディスク表面とディスク対向面43との間に生じる空気流Bにより浮上する。空気流Cの方向は、磁気ディスク16の回転方向Aと一致している。スライダ42は、磁気ディスク16表面に対し、ディスク対向面43の長手方向が空気流Bの方向とほぼ一致するように配置されている。
スライダ42は、空気流Bの流入側に位置するリーディング端42aおよび空気流Bの流出側に位置するトレーリング端42bを有している。スライダ42のディスク対向面43には、図示しないリーディングステップ、トレーリングステップ、サイドステップ、負圧キャビティ等が形成されている。
図3ないし図5に示すように、ヘッド部44は、スライダ42のトレーリング端42bに薄膜プロセスで形成された再生ヘッド46および記録ヘッド52を有し、分離型磁気ヘッドとして形成されている。
再生ヘッド46は、磁気抵抗効果を示す磁性膜47と、この磁性膜のトレーリング側およびリーディング側に磁性膜47を挟むように配置されたシールド膜50a、50bと、で構成されている。これら磁性膜47、シールド膜50a、50bの下端は、スライダ42のディスク対向面43に露出している。
記録ヘッド52は、再生ヘッド46に対して、スライダ42のトレーリング端42b側に設けられている。記録ヘッド52は、磁気ディスク16の表面に対して垂直方向の記録磁界を発生させる高透磁率材料からなる主磁極66と、主磁極66のトレーリング側、すなわち、磁気ヘッドの走行方向下流側、に配置され、主磁極からの磁束を主磁極直下の軟磁性層15aを介して効率的に還流させて主磁極とともに磁気回路を形成するリターン磁極68と、主磁極66の上部とリターン磁極68の上部とを接合した一対の接合部67と、を有する磁気コアと、磁気ディスク16に信号を書き込む際、主磁極66に磁束を流すために主磁極66およびリターン磁極68を含む磁気磁路に巻きつくように配置された記録コイル71と、を備えている。記録コイル71に供給する電流は、HDDの制御部によって制御される。
スライダ42には、レーザ光源35から出射されたレーザ光を、主磁極66の近傍で磁気ディスク16に導く、レーザ流入路58が形成されている。ここでは、レーザ流入路58は、主磁極66とリターン磁極68との間を延びている。
主磁極66は、磁気ディスク16の表面に対してほぼ垂直に延びている。主磁極66の磁気ディスク16側の先端部66aは、ディスク面に向かって先細に絞り込まれている。主磁極66の先端部66aは、例えば、断面が台形状に形成され、トレーリング端側に位置した所定幅のトレーリング側端を有している。主磁極66の先端面は、スライダ42のディスク対向面43に露出している。先端部66aのトレーリング側端の幅は、磁気ディスク16におけるトラックの幅にほぼ対応している。
リターン磁極68は、磁気ディスク16の表面に対してほぼ垂直に延び、その先端部は、細長い矩形状に形成されている。リターン磁極68の先端面(下端面)は、スライダ42のディスク対向面43に露出している。先端部のリーディング側端面は、主磁極66のトレーリング側端とライトギャップを置いて平行に対向している。リターン磁極68の先端部は、後述するように、磁気ディスク16から熱を奪う吸熱部を構成している。リターン磁極68の上端部は、スライダ42の背面を超えて上方に突出した突出部68bを構成している。リターン磁極68の両側部は、スライダ42の両側面からそれぞれ側方に突出し、突出部68aを構成している。そして、本実施形態では、リターン磁極68は、突出部68a、68bを含め、磁気ディスク16よりも高い熱伝導率を有する高熱伝導率の高透磁率材料で形成され、熱伝導体を構成している。突出部68a、68bは、スライダ42のABS面以外の部分で空気流に接触する接触部を構成している。
このように、主磁極66のトレーリング側に、磁気ディスク16よりも熱伝導率の高いリターン磁極68が存在し、更に、リターン磁極の突出部68bは、スライダ42の背面から上方に突出し、ジンバル34bとロードビーム34aとの間の空間に位置している。なお、図5に示すように、ジンバル34bおよびロードビーム34aにおいて、突出部68bと対向する位置に開口33a、33bがそれぞれ形成されている。磁気ディスク装置の稼動時、磁気ディスク16の回転に伴い、スライダ42とロードビーム34aとの間、およびロードビームの上面側に、スライダ42の流入側から流出側へ向けて流れる空気流Cが発生し、突出部68bは、この空気流Cが流れる空気流路70に接している。
図5に示すように、再生ヘッド46および記録ヘッド52は、スライダ42のディスク対向面43に露出する部分および突出部68bを除いて、保護絶縁膜により覆われている。保護絶縁膜は、ヘッド部44の外形を構成している。
以上のように構成されたHDDによれば、VCM24を駆動することにより、HSA22が回動し、磁気ヘッド17は、磁気ディスク16の所望のトラック上に移動され、位置決めされる。また、磁気ヘッド17は、磁気ディスク16の回転によってディスク表面とディスク対向面43との間に生じる空気流Bにより浮上する。HDDの動作時、スライダ42のディスク対向面43はディスク表面に対し隙間を保って対向している。図3に示すように、磁気ヘッド17は、ヘッド部44のトレーリング端部分が最も磁気ディスク16表面に接近した傾斜姿勢をとって浮上する。この状態で、磁気ディスク16に対して、再生ヘッド46により記録情報の読み出しを行うとともに、記録ヘッド52により情報の書き込みを行う。
情報の書き込みにおいては、レーザ光源35からレーザ光を出射し、スライダ42のレーザ流入路58を通して磁気ディスク16の所望の記録位置に照射することにより、磁気ディスクの垂直磁気記録層15bを局所的に加熱する。この状態で、記録コイル71により主磁極66を励磁し、この主磁極から直下の磁気ディスク16の記録層15bに垂直方向の記録磁界を印加することにより、上記加熱された部位に所望のトラック幅にて情報を記録する。主磁極66から記録層15bに印加された磁界は、軟磁性層15aを面方向に伝播した後、徐々にリターン磁極に戻るようになる。
書き込み後、熱伝導率の高いリターン磁極68により磁気ディスク16の加熱部位から熱を奪い、加熱領域を急速に冷却する。この際、リターン磁極68の突出部68bは、空気流路70を流れる空気流Cに接触して熱を放出することにより、リターン磁極68を磁気ヘッド17の他の部位よりも低温に冷却することができる。このことから、リターン磁極68により磁気ディスク16の加熱部位から効率よく熱を奪い、加熱領域を急速に冷却することが可能となる。
図6および図7は、第1の実施形態に係るHDDと比較例に係るHDDとの作用効果を比較して示す図である。比較例に係るHDDでは、磁気ヘッドは、主磁極の下流側、つまり、トレーリング端側に熱伝導体を備えていない。
図6(a)、図6(b)に示すように、比較例の磁気ヘッドでは、熱拡散効果が小さいため、レーザ照射後トレーリング端側に緩やかな熱勾配ができるため、既記録情報を劣化させてしまう。これに対して、本実施形態に係るHDDの磁気ヘッドにおいて、磁気ディスク16の回転時には、空気流がスライダと磁気ディスクとの間、および、スライダの上方部に流れる。リターン磁極68は、突出部68bを有することにより、スライダの上方部の空気流Cを受けて冷却されるため、磁気ディスク16よりも低い温度になる。このような場合においては、熱平衡状態に向かい、熱は、磁気ディスク16からリターン磁極68の方へ移動する。これにより、図6(a)、図6(c)に示すように、本実施形態では、レーザ照射後のトレーリング端部での急激な熱拡散が可能となり、熱勾配が急峻になり、既記録情報を劣化させることがなく、高いSNを確保することできる。したがって、図7に示すように、本実施形態によれば、比較例に比べて、記録密度を向上させることができる。
以上のことから、既記録情報の劣化を抑制し、線記録密度向上を実現することが可能なヘッドジンバルアッセンブリおよびこれを備えたディスク装置が得られる。
次に、他の実施形態に係るHDDについて説明する。
図8は、第2の実施形態に係るHDDのHGA30を示している。第2の実施形態によれば、磁気ヘッド17の記録ヘッド52は、高透磁率材料からなる主磁極66と、その主磁極66のトレーリング側に配置された効率的に磁路を閉じるために設けられた高透磁率材料からなるリターン磁極68と、リターン磁極68と接合されスライダ42の背面から上方に突出している高熱伝導体からなる突出部72と、主磁極66とリターン磁極68を接合する一対の接合部67と、磁気ディスク16に信号を書き込む際、主磁極66に磁束を流すために主磁極66およびリターン磁極68を含む磁気磁路に巻きつくように配置された記録コイル71と、を有している。スライダ42には、レーザ光源35から出射されたレーザ光を、主磁極66の近傍で磁気ディスク16に導く、レーザ流入路58が形成されている。ここでは、レーザ流入路58は、主磁極66とリターン磁極68との間を延びている。
突出部72は、磁気ディスク16よりも高い熱伝導率を有する高熱伝導率の高透磁率材料で形成され、熱伝導体を構成している。接触部として機能する突出部72は、ジンバル34bとロードビーム34aとの間の空間に位置している。磁気ディスク装置の稼動時、磁気ディスク16の回転に伴い、スライダ42とロードビーム34aとの間、およびロードビームの上面側に、スライダ42の流入側から流出側へ向けて流れる空気流Cが発生し、突出部72は、この空気流Cが流れる空気流路に接している。
第2の実施形態において、HDDの他の構成は、前述した第1の実施形態と同一であり、同一の部分には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。そして、第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
図9および図10は、第3の実施形態に係るHDDのHGA30を示している。第3の実施形態によれば、磁気ヘッド17は、記録用ヘッドと再生用ヘッドが分離された分離型磁気ヘッドとして構成されている。記録ヘッド52は、高透磁率材料からなる主磁極66と、その主磁極66のトレーリング側に配置された効率的に磁路を閉じるために設けられた高透磁率材料からなるリターン磁極68と、主磁極66とリターン磁極68を接合する一対の接合部67と、を有する磁気コアと、磁気ディスク16に信号を書き込む際、主磁極66に磁束を流すために主磁極66およびリターン磁極68を含む磁気磁路に巻きつくように配置された記録コイル71と、を有している。主磁極66およびリターン磁極68の下端は、スライダ42のディスク対向面43に露出している。スライダ42には、レーザ光源35から出射されたレーザ光を、主磁極66の近傍で磁気ディスク16に導く、レーザ流入路58が形成されている。ここでは、レーザ流入路58は、主磁極66とリターン磁極68との間を延びている。
再生ヘッド46は、磁気抵抗効果を示す磁性膜47と、この磁性膜のトレーリング側およびリーディング側に磁性膜47を挟むように配置されたシールド膜50a、50bと、で構成されている。これら磁性膜47、シールド膜50a、50bの下端は、スライダ42のディスク対向面43に露出している。
スライダ42の背面、つまり、ジンバル34bに接する上面に、それぞれスライダの流入端から流出端まで延びる複数、例えば、2本の流通溝74が形成されている。熱伝導体として機能するリターン磁極68および主磁極66のそれぞれの上端部、再生シールド50a、50bの上端部は、それぞれ流通溝74に接し、接触部を構成している。
磁気ディスク16が回転することにより、流通溝74を流れる空気流が発生し、この空気流により、リターン磁極68、主磁極66、再生シールド50a、50bが冷却される。リターン磁極68、主磁極66、再生シールド50a、50bを磁気ディスク16よりも常に低い温度を保つことができる。磁気ディスク16は、磁気ヘッド17との距離が10nm以下であるため、熱伝導度が高く、磁気ディスク16からリターン磁極68または主磁極66または再生シールド50a、50bへ向かう方向へ熱伝導が発生する熱拡散が発生する。これにより、レーザ光により加熱された磁気ディスク16の加熱領域をリターン磁極68、主磁極66により急速に冷却することができる。なお、各流通溝74の内面上に、伝熱性の高い材料、例えば、銅からなる伝熱層を形成してもよく、この場合、冷却効率を一層上げることが可能となる。また、流通溝は、2本に限らず、1本、あるいは3本以上としてもよい。
第3の実施形態において、HDDの他の構成は、前述した第1の実施形態と同一であり、同一の部分には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。そして、第3の実施形態においても、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
上述したスライダ42の流通溝74は、スライダの流入端から流出端に延びる構成に限定されない。図11に示す第4の実施形態のように、各流通溝74は、スライダ42の流入端42aからリターン磁極68まで延出した後、スライダ42の側面に開口していてもよい。すなわち、各流通溝74は、スライダ42の流入端42aに開口する流入端74aと、スライダの側面に開口する流出端74bとを有している。このような構成においても、第4の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
図12および図13は、第5の実施形態に係るHDDのHGA30を示している。第5の実施形態によれば、磁気ヘッド17は、記録用ヘッドと再生用ヘッドが分離された分離型磁気ヘッドとして構成されている。記録ヘッド52は、高透磁率材料からなる主磁極66と、その主磁極66のトレーリング側に配置された効率的に磁路を閉じるために設けられた高透磁率材料からなるリターン磁極68と、主磁極66とリターン磁極68を接合する一対の接合部67と、磁気ディスク16に信号を書き込む際、主磁極66に磁束を流すために主磁極66およびリターン磁極68を含む磁気磁路に巻きつくように配置された記録コイル71と、を有している。主磁極66およびリターン磁極68の下端は、スライダ42のディスク対向面43に露出している。リターン磁極68は、高伝熱体として機能し、リターン磁極68の上端は、スライダ42の背面に露出している。
スライダ42には、レーザ光源35から出射されたレーザ光を、主磁極66の近傍で磁気ディスク16に導く、レーザ流入路58が形成されている。ここでは、レーザ流入路58は、主磁極66とリターン磁極68との間を延びている。
再生ヘッド46は、磁気抵抗効果を示す磁性膜47と、この磁性膜のトレーリング側およびリーディング側に磁性膜47を挟むように配置されたシールド膜50a、50bと、で構成されている。これら磁性膜47、シールド膜50a、50bの下端は、スライダ42のディスク対向面43に露出している。
ヘッド部44の近傍において、サスペンション34には、スライダ42上方部に空気流が多く流れるように複数の透孔76が形成されている。これらの透孔76は、例えば、空気流の上流側から下流側に向かって傾斜して延びている。磁気ディスク16の回転に伴い、サスペンション34の上方部から流入する空気は透孔76を通ってリターン磁極68の上方部を通過することにより、リターン磁極68が効果的に冷却される。これにより、リターン磁極68を介して磁気ディスクの加熱領域から熱を奪い急速に冷却することができる。
また、スライダ42の上面全体あるいは一部に、伝熱性の高い材料、例えば、銅からなる伝熱層77を形成してもよい。この伝熱層77は、リターン磁極68の上端に接触している。この場合、リターン磁極68および磁気ディスクの冷却効率を一層上げることが可能となる。
図14および図15は、第6の実施形態に係るHDDのHGA30を示している。第6の実施形態によれば、磁気ヘッド17は、記録用ヘッドと再生用ヘッドが分離された分離型磁気ヘッドとして構成されている。記録ヘッド52は、高透磁率材料からなる主磁極66と、その主磁極66のトレーリング側に配置された効率的に磁路を閉じるために設けられた高透磁率材料からなるリターン磁極68と、主磁極66とリターン磁極68を接合する接合部67と、磁気ディスク16に信号を書き込む際、主磁極66に磁束を流すために主磁極66およびリターン磁極68を含む磁気磁路に巻きつくように配置された記録コイル71と、を有している。主磁極66およびリターン磁極68の下端は、スライダ42のディスク対向面43に露出している。スライダ42には、レーザ光源35から出射されたレーザ光を、主磁極66の近傍で磁気ディスク16に導く、レーザ流入路58が形成されている。ここでは、レーザ流入路58は、主磁極66とリターン磁極68との間を延びている。
更に、磁気ヘッド17のヘッド部44は、主磁極66とリターン磁極68との間に配置された熱伝導率の高い非磁性熱伝導体からなるヒートシンク80を備えている。ヒートシンク80は、磁気ディスク16の表面に対してほぼ垂直に延びる矩形板状に形成され、その下端は、レーザ流入路58の上流側、つまり、トレーリング端側で、スライダ42のディスク対向面43に露出し、吸熱部を構成している。ヒートシンク80の上端は、接触部として機能し、スライダ42の背面、つまり、上面に露出している。なお、接合部67は、ヒートシンク80に形成された開口を通って延びている。
再生ヘッド46は、磁気抵抗効果を示す磁性膜47と、この磁性膜のトレーリング側およびリーディング側に磁性膜47を挟むように配置されたシールド膜50a、50bと、で構成されている。これら磁性膜47、シールド膜50a、50bの下端は、スライダ42のディスク対向面43に露出している。
スライダ42の背面、つまり、サスペンション34側の上面に、それぞれスライダの流入端42aから流出端42bまで延びる複数、例えば、2本の流通溝74が形成されている。熱伝導体として機能するヒートシンク80の上端部に切欠き80aが形成され、これらの切欠き80aは流通溝74と整列している。これにより、ヒートシンク80の上端部は、流通溝74に接している。
磁気ディスク16が回転することにより、流通溝74を上流端から下流端に流れる空気流が発生し、この空気流により、ヒートシンク80が冷却される。ヒートシンク80を磁気ディスク16よりも常に低い温度を保つことができる。磁気ディスク16は、磁気ヘッド17との距離が10nm以下であるため、熱伝導度が高く、磁気ディスク16からヒートシンク80へ向かう方向へ熱伝導が発生する熱拡散が発生する。これにより、レーザ光により加熱された磁気ディスク16の加熱領域をヒートシンク80により急速に冷却することができる。なお、各流通溝74の内面上に、伝熱性の高い材料、例えば、銅からなる伝熱層を形成してもよく、この場合、冷却効率を一層上げることが可能となる。また、流通溝は、2本に限らず、1本、あるいは3本以上としてもよい。
第6の実施形態において、HDDの他の構成は、前述した第1の実施形態と同一であり、同一の部分には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。そして、第3の実施形態においても、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
ヒートシンク80は矩形板状に限らず、他の形状としてもよい。図16、図17、図18、図19は、第7の実施形態に係るHDDのHGA30を示している。本実施形態によれば、ヒートシンク80は、ほぼU字形状に形成されている。吸熱部として機能するヒートシンク80の下端部80aは、スライダ42の幅方向、つまり、トラック幅方向に延びている。ヒートシンク80の下端面は、レーザ流入路58の上流側、つまり、トレーリング端側で、スライダ42のディスク対向面43に露出している。接触部として機能するヒートシンク80の2つの上端部は、スライダ42の背面に形成された流通溝74内にそれぞれ露出し、空気流Cに接触可能となっている。
第7の実施形態において、HDDの他の構成は、前述した第6の実施形態と同一であり、同一の部分には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。そして、第7の実施形態においても、第6の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
上述した第2ないし第7の実施形態においても、既記録情報の劣化を抑制し、線記録密度向上を実現することが可能なヘッドジンバルアッセンブリおよびこれを備えたディスク装置が得られる。
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、ヘッド部を構成する要素の材料、形状、大きさ等は、必要に応じて変更可能である。また、磁気ディスク装置において、磁気ディスクおよび磁気ヘッドの数は、必要に応じて増加可能であり、磁気ディスクのサイズも種々選択可能である。磁気ヘッドに設けられた熱伝導体は、スライダの上部および側部を流れる空気流に接触可能に設けられているが、これに限らず、ディスク対向面以外のスライダ表面、例えば、スライダの流入端面、あるいは流出端面のいずれかに沿って流れる空気流に接触可能に設けられていてもよい。加熱手段は、レーザ光に限らず、電子ビーム等を用いてもよい。
10…筐体、12…ベース、16…磁気ディスク、17…磁気ヘッド、
18…スピンドルモータ、21…基板ユニット、
22…ヘッドスタックアッセンブリ(HSA)、24…VCM、
28…軸受ユニット、30…ヘッドジンバルアッセンブリ(HGA)、
32…アーム、34…サスペンション、34a…ロードビーム、34b…ジンバル、
35…レーザ光源、42…スライダ、43…ディスク対向面、44…ヘッド部、
54…再生ヘッド、56…記録ヘッド、58…レーザ流入路、66…主磁極、
68…リターン磁極、74…流通溝、80…ヒートシンク

Claims (9)

  1. スライダと前記スライダに設けられたヘッド部とを備え、媒体面に対して概垂直方向に磁気異方性を有する記録層を備えた記録媒体に記録を行う垂直記録用の磁気ヘッドと、
    前記磁気ヘッドを支持するサスペンションと、
    前記記録媒体の記録領域を局所的に加熱する加熱部と、を備え、
    前記ヘッド部は、
    前記加熱部により局所的に加熱される前記記録媒体の加熱領域に対向する先端部を有し、記録磁界を発生する主磁極と、前記主磁極のトレーリング側にギャップを置いて対向し、前記主磁極とともに磁気回路を形成するリターン磁極と、を有する磁気コアと、
    前記主磁極とリターン磁極とが形成する磁気回路に磁束を励起するコイルと、
    前記記録媒体の加熱領域の近傍で前記記録媒体と対向して設けられ前記記録媒体から熱を奪う吸熱部と、前記スライダの記録媒体と対向する対向面以外の位置で、前記記録媒体の回転により生じる空気流に接触し放熱する接触部とを有し、前記記録媒体の熱伝導度よりも高い熱伝導度を有する熱伝導体と、を備えているヘッドジンバルアッセンブリ。
  2. 前記熱伝導体は前記磁気コアにより構成されている請求項1に記載のヘッドジンバルアッセンブリ。
  3. 前記熱伝導体は、前記リターン磁極により構成されている請求項2に記載のヘッドジンバルアッセンブリ。
  4. 前記熱伝導体は、前記主磁極とリターン磁極との間に設けられたヒートシンクにより構成されている請求項1に記載のヘッドジンバルアッセンブリ
  5. 前記熱伝導体の接触部は、前記スライダの記録媒体と反対側の背面から外側に突出している請求項1ないし4のいずれか1項に記載のヘッドジンバルアッセンブリ。
  6. 前記スライダの記録媒体と反対側の背面上に形成された伝熱層を備え、前記熱伝導体の接触部は、前記伝熱層に接触して設けられている請求項1ないし4のいずれか1項に記載のヘッドジンバルアッセンブリ。
  7. 前記サスペンションは、前記スライダの背面に空気流を導く透孔を有している請求項6に記載のヘッドジンバルアッセンブリ。
  8. 前記スライダは、空気流入端側から空気流出端側へ向けて延び、空気流を流す流通溝を有し、前記熱伝導体の接触部は、前記流通溝に接している請求項1ないし4のいずれか1項に記載のヘッドジンバルアッセンブリ。
  9. 媒体面に対して垂直方向に磁気異方性を有する記録層を備える記録媒体と、
    前記記録媒体を回転する駆動部と、
    スライダと前記スライダに設けられたヘッド部とを備え前記記録媒体に記録を行う垂直記録用の磁気ヘッド、前記磁気ヘッドを支持するサスペンション、および、前記記録媒体の記録領域を局所的に加熱する加熱部を具備するヘッドジンバルアッセンブリと、備え、
    前記ヘッド部は、
    前記加熱部により局所的に加熱される前記記録媒体の加熱領域に対向する先端部を有し、記録磁界を発生する主磁極と、前記主磁極のトレーリング側にギャップを置いて対向し、前記主磁極とともに磁気回路を形成するリターン磁極と、を有する磁気コアと、
    前記主磁極とリターン磁極とが形成する磁気回路に磁束を励起するコイルと、
    前記記録媒体の加熱領域の近傍で前記記録媒体と対向して設けられ前記記録媒体から熱を奪う吸熱部と、前記スライダの記録媒体と対向する対向面以外の位置で、前記記録媒体の回転により生じる空気流に接触し放熱する接触部とを有し、前記記録媒体の熱伝導度よりも高い熱伝導度を有する熱伝導体と、を備えているディスク装置。
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