JP4955910B2 - コラーゲンケーシング - Google Patents
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Description
先行技術において、豚から得られるコラーゲン、特に豚の腸から得られるコラーゲンを採用する試みがなされている。しばしば、牛コラーゲンとの混合物が採用されている。かくして、Sjolanderの米国特許第4,407,829号(特許文献2)は、タンパク質分解酵素の使用を伴う方法でコラーゲンスラリーを製造するための豚の腸、豚の肺または牛の反芻胃の使用を開示している。Sjolanderの米国特許第5,411,887号(特許文献3)は、豚の腸の酵素処理によるコラーゲンフィルムの製造を開示している。Loders Croklaanの米国特許第5,840,849号(特許文献4)は、共押出ソーセージケーシングのペースト製造のためにタンパク質分解酵素処理された、牛コラーゲンと豚腸コラーゲンの混合物の使用を開示している。
本発明は、コラーゲン産物の脂肪含量は、野生由来のものと比較して減少した水準にせねばならないことの発見、および特にコラーゲンと脂肪の割合が重要であることを見出した発見に基づきなされたものである。
本発明の第二の特徴は、コラーゲンと脂肪の割合が少なくとも2.0:1である豚コラーゲンケーシングを規定する。
このようにして、最終のケーシングにおけるある一定の脂肪の割合はケーシングの外観を改善して魅力ある光彩をそれに与え、料理品方面にケーシングを使用する場合はケーシングの料理特性を改善する傾向がある。豚の脂肪の不飽和性は予期されない強度を提供することになる(例えば、架橋によって)。このようにして、その産物に含まれるグリセロールまたは他の湿潤剤のような他の添加剤の量は脂肪の割合の範囲に依存することになる。
これらの実施例を通じて、重量パーセンテージは実験誤差の範囲内でおよそ100%である。
脱脂
原料は通常、塩漬豚皮膚(皮)として入手される。
典型的な脱脂工程は下記工程のいくつかまたは全てである。
1.初期浸漬:
処理ドラムに皮膚を加え、150〜200重量%相当の新鮮できれいな28℃の水を加える。容器を1時間回転させ排液する。
2.主浸漬:
原料皮の100〜150重量%相当の水(28〜32℃)を加える。0.5%までの炭酸ナトリウムまたはその類似物(pHを上げることにより再水和を助ける)およびDanol WA(再水和および表面脂肪の除去を助ける)のような湿潤剤を0.2%重量まで加える。
3.脂肪除去:
容器から皮を取出す。全皮片をPoletto,Rizzi,Mosconi&Persico製のような手持ちの肉削ぎ機に供給する。カッターの高さを適当な位置に設定すると良質のコラーゲンを過度に取除くことなく、外観の良好な脂肪減少効果が得られる。
材料を再計量し、容器に入れる。水(約20℃)を皮の200重量%に相当するまで加える。硫化ナトリウムを3重量%まで、または水硫化ナトリウムを5重量%まで、湿潤剤を0.2重量%まで加え、処理時間中、pHを11から12に維持するために、通常水酸化ナトリウムまたは石灰のような強アルカリを加える。Erhavit MCまたはAglutan PRのような石灰中和補助剤をも通常0.3重量%まで加える。典型的な処理時間は排液前12〜60時間である。
5.洗浄1:
新鮮できれいな水(200重量%相当)を湿潤剤(典型的には0.2%)と共に加え、30分間回転させ、次いで排液する。
6.洗浄2:
新鮮できれいな水(200重量%相当)を加え、30分間回転させ、次いで排液する。この段階は、残留する界面活性剤を取除くために4回まで繰返す(容器に泡の形跡がなくなる)。
7.脱石灰化:
硫酸アンモニウム溶液でpHをおよそ9とし、過剰のカルシウムイオンを取除く(前に石灰が使用された場合のみ)。
8.緩衝液処理:
クエン酸およびクエン酸ナトリウムの溶液、または塩酸でpHをおよそ2.5〜6に減少させる。
9.最終洗浄:
数バッチの新鮮できれいな水で皮を洗浄し排液の導電率が200μmhos以下に落ちるまで溶解塩を取除く。
子豚原材料を部分的に脱脂し、次いで最初にひき肉機で、次いで厚板ミルで崩壊させ繊維状ペーストを製造した。必要な場合は、ペーストを水で希釈し過剰の脂肪をすくい取った。この材料を次いでセルロースと酸の混合物と一緒に混合し、下記の構成成分の膨潤した水溶液ペーストを作成した。
コラーゲン 5%
塩酸 0.165 %
セルロース 1%
脂肪 1.8 %
実施例2:
コラーゲン 4.5 %
乳酸 1.125 %
セルロース 1%
脂肪 1.6 %
各ゲルを押出成形し、同時にアンモニアガス室に収容された連続支持ベルト上で、環状押出成形機により空気で膨張させて湿壁の厚みを0.4mmとした。
凝固管状ケーシングは水洗浴を通過させて残留物の塩を取除き、次いでさらにグリセロールおよびカルボキシメチルセルロースナトリウムを含む浴を通過させてケーシングを柔らかくした。
軟化したケーシングを、膨張した状態で、広帯域乾燥機で60〜120℃の温度で乾燥した。
得られた乾燥管状ケーシングを所有のひだ付け装置を使用してひだ付け加工した。
ひだ付け後、ケーシングの湿分を試験の前に約20%に増加させた。
製品は新鮮牛のケーシングと共に、標準新鮮豚肉料理法を用いる第3UK新鮮豚肉標準料理法にしたがって、約4℃での充填と貯蔵の24時間後に、たっぷりの油で揚げる調理法(Deep fat fry)、焼く調理法(Grill)、及びフライパンで焼く調理法(Pan Fry)で料理した。
1)たっぷりの油で揚げる調理法:165〜185℃に加熱したオイル中で製品を5分間料理する。
2)焼く調理法:155〜165℃のグリルプレートで製品を18分間料理する。この間製品を時々裏返し一様な焼色に料理する。
3)フライパンで焼く調理法:155〜165℃の浅い油中で製品を18分間料理する。この時間の間ソーセージを時々裏返し一様に焼色を着ける。
オイルベースのダイで射出成形したケーシングのような高オイルレベルで製造したケーシングは、同様のダイを用いないケーシングよりも逆に強度が減少する。
1.先述の方法を使用して再水和、洗浄、除毛および脱脂することにより雌豚皮膚を調製した。これにより得られた皮膚はコラーゲン:脂肪の比がおよそ30:1であった。
2.この雌豚皮膚を次いでさらに洗浄し、クエン酸ナトリウムとクエン酸の混合物を使用したpH約6.5の緩衝液で処理した。この段階に続いて、皮膚を洗浄し溶解塩を減少させた。
3.次にこの雌豚の皮膚を最初にひき肉機で次いで厚板ミルで崩壊させ繊維状ペーストを製造した。
4.このペーストをセルロースと酸の混合物と一緒に混合して膨潤した下記構成成分の水溶液ペーストを形成した。
コラーゲン 6%
塩酸 0.24%
セルロース 1%
脂肪 0.31%
実施例4
コラーゲン 5.5 %
塩酸 0.275 %
セルロース 1%
脂肪 0.19%
6.各ゲルを押出成形し、同時にアンモニアガス室に収容された連続支持ベルト上で、環状押出成形機により空気で膨張させて湿壁の厚みを0.4mmとした。
7.凝固管状ケーシングは水洗浴を通過させて残留する塩を取除き、次いでさらにグリセロールを含む浴を通過させてケーシングを柔らかくした。
8.軟化したケーシングを、膨張した状態で、広帯域乾燥機で60〜120℃の温度で乾燥した。
9.得られた乾燥管状ケーシングに所有のひだ付け装置を使用してひだ付け加工した。
10.ひだ付け後、ケーシングの湿分を試験の前に約20%に増加させた。
1:各ケーシングを、handtmann VF80真空充填機を使用し99の全速に設定して操作し、読み直径21mmに詰込んだ。
2:製品は、牛のケーシングと共に、所有の新鮮豚肉料理法を用いる第3UK新鮮豚肉標準料理法にしたがって、約4℃での充填と貯蔵の24時間後に料理した。
塩漬雌豚皮膚を次のように処理した。
a)初期浸漬
b)脂肪除去。良質のコラーゲンを過度に取除くことなく、良好な外観脂肪除去効果を与える高さにカッターを設定する。
c)除毛:100重量%相当の24℃の新鮮な水、0.6%の活性硫化ナトリウム、0.1%のDanol WAを加え、1時間回転させた。さらに1.2%の活性硫化ナトリウム、0.5%の活性水酸化ナトリウム、0.1%のDanol WAを加え、2時間回転させた。容器を停止し、60時間静置し次いで排液した。
d)洗浄1
e)洗浄2
f)得られた皮膚は、コラーゲン:脂肪の比が約16:1であった。
h)次にこれらの皮膚を最初にひき肉機で、次いで厚板ミルで崩壊させ繊維状ペーストを製造した。
i)このペーストをセルロースと酸の混合物と一緒に混合して下記構成成分の膨潤した水溶液ペーストを形成した。
塩酸 0.18%
セルロース 1.66%
2.このゲルを押出成形し、同時にアンモニアガス室に収容された連続支持ベルト上で、環状押出成形機により空気で膨張させて湿壁の厚みを0.4mmとした。
3.凝固管状ケーシングは水洗浴を通過させて残留する塩を取除き、次いでさらにグリセロールを含む浴を通過させてケーシングを柔らかくした。
4.軟化したケーシングを、膨張した状態で、広帯域乾燥機で60〜120℃の温度で乾燥した。
5.得られた読み直径28mmの乾燥管状ケーシングを所有のひだ付け装置を使用してひだ付け加工した。
6.ひだ付け後、ケーシングの湿分をパッキングの前に約20%に増加させた。
塩漬雌豚皮膚を次のように処理した。
a)初期浸漬
b)脂肪除去
c)除毛:100重量%相当の24℃の新鮮な水、0.7%の活性水硫化ナトリウムを加え、1時間回転させた。さらに1.4%の活性水硫化ナトリウム及び2%の石灰、0.1%のDanol WAを加え、2時間回転させた。容器を停止し、60時間静置し次いで排液した。
d)洗浄1
e)洗浄2
f)得られた皮膚のコラーゲン:脂肪の比は約10:1であった。
h)次にそれらを新鮮できれいな冷却水で洗浄し、pH約6の緩衝液で処理した。この段階に続いて、皮膚を洗浄し溶解塩を減少させた。
i)次にこれらの皮膚を最初にひき肉機、次いで厚板ミルで崩壊させ繊維状ペーストを製造した。
j)このペーストをセルロースと酸の混合物と混合して下記構成成分の膨潤した水溶液ペーストを形成した。
塩酸 0.22%
セルロース 1.66%
2.このゲルを押出成形し、同時にアンモニアガス室に収容された連続支持ベルト上で、環状押出成形機により空気で膨張させて湿壁の厚みを0.4mmとした。
3.凝固管状ケーシングを水洗浴を通過させて残留する塩を除去し、次いでさらにグリセロールを含む浴を通過させてケーシングを柔らかくした。
4.軟化したケーシングを、膨張した状態で、広帯域乾燥機で60〜120℃の温度で乾燥した。
5.得られた読み直径28mmの乾燥管状ケーシングを所有のひだ付け装置を使用してひだ付け加工した。
6.ひだ付け加工後、ケーシングの湿気をパッキングの前に約20%に増加させた。
1.実施例5で述べた方法を使用して再水和、洗浄、脱脂および除毛することにより塩漬雌豚皮膚を調製した。
2.次に処理した全皮膚を100重量%相当の新鮮できれいな水で洗浄した。
3.次に全皮膚を塩酸溶液で処理し、pHを約2.5とした。
4.液を容器から放出し10分間で皮を排液かごに落とし入れ、液をさらに除去した。
6.これらの平らにした固形分濃度約19%の固体片をZ−翼型ミキサー中で水で希釈し、約13%の固形分濃度にした。
7.さらに水と酸を加えて約11%の固形分濃度とした。
9.次いでペーストをZ−翼ミキサーに移し、さらに水を加えた。また、セルロースを加えて、約6.4%コラーゲン、0.64%セルロースおよび0.27%塩酸の組成物とした。
10.次に、ペーストを2mm穴のプラテンを通し、次いで乳製品ホモジェナイザーを通して、再び均質化した。
11.均質な酸膨潤ペーストをZ−翼ミキサー中でさらに水で希釈し、コラーゲン固形分4.9%とし、再び乳製品ホモジェナイザーを使用して最終的に均質化した。
13.凝固管状ケーシングは水洗浴を通過させて残留する塩を取除き、次いでさらにグリセロールおよびカルボキシメチルセルロースナトリウムを含む浴を通過させてケーシングを柔らかくした。
14.軟化したケーシングを、膨張した状態で、広帯域乾燥機でおよそ60〜70℃の温度で乾燥した。
15.得られた読み直径20mmの乾燥管状ケーシングを所有のひだ付け装置を使用してひだ付け加工した。
16.ひだ付け加工後、ケーシングの湿分をパッキングの前に約18%に増加させた。
18.さらに、グルタルアルデヒドを用いずに、ひだ付け後ケーシングを熱硬化させることによって、このケーシングの誘導物を作成した。11時間かけて室温から90℃に至るまでゆっくり加熱処理することによって熱硬化させ、次いでケーシングの冷却前にこの温度に9時間保持し、次いで湿分含量を約18%に増加させた。
a)塩漬雌豚皮膚を実施例5と同様の方法で処理した。
b)5%コラーゲン、0.2%塩酸、および1%セルロースの構成成分の酸膨潤ゲルを調製した。
c)酸膨潤ゲルにグルタルアルデヒドを異なる2つの濃度、それぞれ50ppmおよび100ppmの濃度で加え、2種類の異なるケーシングを調製した。これらのゲルを押出成形し、読み直径20mmのケーシングを作り、実施例5と同じ方法で処理した。
I.実施例5,6および7の製品を所有の真空充填機を使用して毎分600リンク(links)以上の典型的なUK製造速度で読み直径28mmに詰め込んだ。
II.製品は、所有の新鮮肉のエマルジョンを使用して充填および約4℃で貯蔵24時間後に料理する第3標準UK新鮮料理法で、牛のケーシング同様の性能を示した。
III.個別に急速冷凍した製品は充填後1時間以内に一気に冷凍し、冷凍状態から24時間後に料理した。製品は、同じ条件で作った牛ケーシングソーセージと同様の性能を示した。
I.実施例8および9の製品を所有の真空充填機を使用して典型的なウインナソーセージの製造速度で読み直径20mmに詰め込んだ。実際、これらのケーシングはチャック(chuck)アセンブリーによる標準よりも高い応力(ケーシングがチャックによりホーン(horn)から引張られる際に手持式張力計によって測定される)に耐えることができた。
II.使用した肉エマルジョンは典型的なフランクフルト処方であった。
III.詰込み後、ソーセージを吊下げ用棒の上に載せ、一次料理用に用意した処理トロッコに乗せた。
IV.ソーセージを次の典型的なウインナ処理加工した
VI.実施例8bのサンプルに同様の所有のフランクフルトエマルジョンを詰込み、鎖状のソーセージ連結物(linked chain)を吊下げ棒に巻きつけた。
VII.これらを、通常のループよりも長くして過剰の荷重および応力が生じるように、処理棒から吊下げたが、落下は生じなかった。
a)先に述べた方法を使用して再水和、洗浄、除毛および機械的脱脂することにより塩漬雌豚皮膚を調製した。
b)それ自体アルカリである硫化ナトリウム以外に、除毛工程の間は追加のアルカリは使用しなかった
c)得られた皮膚は、コラーゲン:脂肪の比が25:1であった。
d)その皮膚を次いでさらに洗浄し、pH約6.0の緩衝液で処理し、次いで再び洗浄して溶解塩の濃度を減少させた。
e)これらの皮膚を最初にひき肉機で、次いで厚板ミルで崩壊させ繊維状ペーストを製造した。
f)このペーストをセルロースと酸の混合物と混合し膨潤した下記構成成分の水溶液ペーストを形成した。
塩酸 0.275%
セルロース 1.0%
脂肪 0.22%
2.このゲルを押出成形し、同時にアンモニアガス室に収容された連続支持ベルト上で、環状押出成形機により空気で膨張させて湿壁の厚みを0.4mmとした。
3.凝固管状ケーシングは水洗浴を通過させて残留する塩を取除き、次いでさらにグリセロールを含む浴を通過させてケーシングを柔らかくした。
5.得られた読みが直径21mmの乾燥管状ケーシングに所有のひだ付け装置を使用してひだ付け加工した。
6.ひだ付け加工後、測定重量2.8g/mとなるようにパッキングする前にケーシング湿分を20%に増加させた。
7.グリセロール含量を変化させたこのケーシングの変形物をも製造した。
8.グリセロール75部、ソルビトール25部の割合としてグリセロールおよびソルビトールの両方を使用し、このケーシングの変形物をさらに製造した。
重量28g、読み直径21mmおよび長さ90mmの鎖状ソーセージ(links)を製造するため、各製品を12mmの管およびチャックアセンブリーを備えたhandtmann VF80真空充填機を使用し詰込んだ。全ての場合に、ソーセージをびっしり詰めるようにした。
2つの充填処方を使用した:
1)赤身肉で、粗い、”特別仕様の”UKポークブレックファストソーセージ、および
2)”標準仕様の”細かいUKポークブレックファストソーセージ。
フライパンで焼き、またグリルで焼いた特別仕様ソーセージは、新ケーシングが市販の同一寸法の牛ケーシングで製造した特別ソーセージと同様の性能を示した。
フライパンで焼き、グリルで焼き、またたっぷりの油で揚げた標準ソーセージは、新ケーシングが市販の同一寸法の牛ケーシングで製造した標準ソーセージと同様の性能を示した。
驚くべきことに、コラーゲン:セルロースの比が約5:1の豚コラーゲンケーシングは、コラーゲン:セルロースの比が2.4:1の牛ケーシングと同様の性能を示した。
塩漬雌豚皮膚を次の方法で処理した。
a)初期浸漬
b)脂肪除去
c)浸漬1
d)除毛:100重量%相当の24℃の新鮮な水、0.6重量%の活性硫化ナトリウム、0.1重量%のDanol WAを加え、1時間回転させた。さらに1.2重量%の硫化ナトリウムおよび0.5重量%の活性水酸化ナトリウムを加え、2時間回転させた。容器を停止し、60時間静置し次いで排液した。
e)洗浄1
f)洗浄2
g)得られた皮膚は、コラーゲン:脂肪の比が17:1であった。
i)次にこれらの皮膚を最初にひき肉機、次いで厚板ミルで崩壊させ繊維状ペーストを製造した。
j)このペーストをセルロースと酸の混合物と一緒に混合して、膨潤した下記構成成分の水溶液ペーストを形成した。
塩酸 0.182%
セルロース 1.0%
脂肪 0.29%
2.このゲルを押出成形し、同時にアンモニアガス室に収容された連続支持ベルト上で、環状押出成形機により空気で膨張させて湿壁の厚みを0.4mmとした。
3.凝固管状ケーシングは水洗浴を通過させて残留する塩を除去し、次いでさらにグリセロールを含む浴を通過させてケーシングを柔らかくした。
4.軟化したケーシングを、膨張した状態で、広帯域乾燥機で60〜120℃の温度で乾燥した。
5.得られた読み直径28mmの乾燥管状ケーシングを所有のひだ付け装置を使用してひだ付け加工した。
6.ひだ付け加工後、測定重量が3.0g/mとなるようパッキングする前にケーシング湿分を約20%に増加させた。
各製品を15mmの管およびチャックアセンブリーを備えたhandtmann VF80真空充填機を使用して詰込み、重量56g、読み直径28mmおよび長さ105mmの鎖状ソーセージを製造した。
2つの充填処方を使用した:
1)赤身肉で、粗い、”特別仕様の”UKポークブレックファストソーセージ、および
2)”標準仕様の”、細かく砕かれたUKポークブレックファストソーセージ。
フライパンで焼き、またグリルで焼いた特別ソーセージは、新ケーシングが市販の同一寸法の牛ケーシングで製造した特別ソーセージと同様の性能を示した。
フライパンで焼き、グリルで焼き、またたっぷりの油で揚げた標準ソーセージは、新ケーシングが市販の同一寸法の牛ケーシングで製造した標準ソーセージと同様の性能を示した。
得られたソーセージを料理した。フライパンで焼き、グリルで焼き、またたっぷりの油で揚げたソーセージを充填した豚ケーシングの製品成果はソーセージを充填した牛ケーシングと同等のものであった。
ソーセージを充填した最終の豚ケーシング製品は、ソーセージを充填した牛ケーシングの柔らかな口当たりと同じ品質を持っていた。
塩漬雌豚皮膚を次の方法で処理した。
a)初期浸漬
b)脂肪除去
c)除毛:100重量%相当の24℃の新鮮な水、0.6重量%の活性硫化ナトリウム、0.1重量%のDanol WAを加え、1時間回転させた。1.2重量%の硫化ナトリウムおよび0.5重量%の活性水酸化ナトリウムを加え、2時間回転させた。容器を停止し、60時間静置し次いで排液した。
d)洗浄1
e)洗浄2
f)得られた皮膚は、コラーゲン:脂肪の比が13:1の割合であった。
h)これらの皮膚を次に最初にひき肉機で、次いで厚板ミルで崩壊させ繊維状ペーストを製造した。
i)このペーストをセルロースと酸の混合物と一緒に混合して、膨潤した下記構成成分の水溶液ペーストを形成した。
塩酸 0.25%
セルロース 1.0%
脂肪 0.38%
2.このゲルを押出成形し、同時にアンモニアガス室に収容された連続支持ベルト上で、環状押出成形機により空気で膨張させて湿壁の厚みを0.4mmとした。
3.凝固管状ケーシングは水洗浴を通過させて残留する塩を取除き、次いでさらにグリセロールを含む浴を通過させた。
4.軟化したケーシングを、膨張した状態で、広帯域乾燥機で60〜120℃の温度で乾燥した。
5.得られた直径の読みが28mmの乾燥管状ケーシングを所有のひだ付け装置を使用してひだ付け加工した。
6.ひだ付け加工後、測定重量が3.2g/mとなるようにパッキングする前にケーシング湿分を約20%に増加させた。
15mm管およびチャックアセンブリーを備えたHandtmann VF300真空充填機と連結したHandtmann ALシステムを用い、細かく砕かれたUKポーク朝食用ソーセージ処方を使用して、製品を充填して重量56gおよび読み直径28mm、長さ105mmA標準鎖状ソーセージを製造した。
ケーシングは毎分950リンクまでの速度で失敗なく充填可能だった。
フライパンで焼き、グリルで焼き、またたっぷりの油で揚げたソーセージは、新ケーシングが市販の同一寸法の牛ケーシングで製造した標準ソーセージと同様の性能を示した。
ソーセージを充填した最終の豚ケーシングは、ソーセージを充填した牛ケーシングの柔らかい口当たりと同じ品質を持っていた。
1.子豚の原材料を部分的に脱脂し、最初にひき肉機で、次いで厚板ミルで崩壊させ繊維状ペーストを製造した。
2.この材料を次いで酸溶液と一緒に混合して膨潤した下記構成成分の水溶液ペーストを形成させた。
コラーゲン 4.5 %
塩酸 0.15%
脂肪 1.25%
実施例14
コラーゲン 4.5 %
乳酸 1.5 %
脂肪 0.5 %
4.押出成形の直前に、実施例13および実施例14のゲルの流れにグルタルアルデヒド水溶液を、ゲルにそれぞれ670ppmおよび720ppmの濃度となる割合で加えた。架橋剤を連続的に計測し、多櫂式の混合機を用いてゲルと混合した。
5.各ゲルを押出成形し、同時にアンモニアガス室に収容された連続支持ベルト上で、環状押出成形機により空気で膨張させて、厚み約0.4mmおよび読み直径17mmの湿壁とした。
7.軟化したケーシングを、膨張した状態で、広帯域乾燥機で60〜120℃の温度で乾燥した。
8.得られた読み直径21mmの乾燥管状ケーシングを所有のひだ付け装置を使用してひだ付け加工した。
9.ひだ付け加工後、測定重量が2.6g/mとなるようにパッキングする前にケーシング湿分を約20%に増加させた。
a)Hercules Inc製Benecel MP(メチルヒドロキシプロピルセルロース)およびKelco 製Manucol Ester E/RK(プロピレングリコールアルギネート)(PGA)の別々の水溶液を使用し、製造者の推奨に従いそれぞれ0.4重量%と0.6重量%とする。
b)次いでこれらの各溶液を、崩壊させたコラーゲン分散物、及びそれと会合した脂肪および塩酸と共に混合して、膨潤した下記構成成分の水溶液ペーストを形成させる。
コラーゲン 4.5%
塩酸 0.15%
脂肪 0.5%
MHPC 0.2%
実施例16
コラーゲン 4.5%
塩酸 0.15%
脂肪 0.5%
PGA 0.3%
d)次いでこれらのゲルを環状押出成形機を通して押出成形し、同時に空気で膨張させ、アンモニアガス室に容れられた連続支持ベルト上で厚さ約0.4mmの湿壁とする。
e)押出成形の直前に、実施例15および実施例16のゲルの流れに、所望によりそれぞれ約700ppmの割合でグルタルアルデヒドを加えた水溶液を加えてもよい。架橋剤を連続的に適量加えて、多櫂式混合機を使用してゲルと混合することができる。このほかの手段としては、押出成形後グルタルアルデヒド溶液浴(〜75ppmの溶液)に浸すことにより直接接触させてケーシングに架橋剤を加えることができる。
f)得られた製品の物理特性および性能は実施例13および14と同様である。
塩漬雌豚皮膚を次の方法で処理した。
a)初期浸漬
b)脂肪除去
c)浸漬1
d)除毛:100重量%相当の24℃の新鮮な水、0.6%の活性硫化ナトリウム、0.1%のDanol WAを加え、1時間回転させた。さらに1.5%の活性硫化ナトリウム、2.0%の活性石灰、0.1%のDanol WAを加え、12時間30分回転させた。停止し、次いで排液した。
e)洗浄1
f)洗浄2
h)スプリットスキンを次いで新鮮できれいな冷却水で洗浄し、クエン酸ナトリウムとクエン酸の混合物を使用したpH約4.5の緩衝液で処理した。この工程に続いてスプリットスキンを洗浄し溶解塩を減少させた。
i)次にこれらのスプリットスキンを最初にひき肉機で、次いで厚板ミルで崩壊させ繊維状ペーストを製造した。
j)このペーストをセルロースと酸の混合物と共に混合して、膨潤した下記構成成分の水溶液ペーストを形成した。
塩酸 0.24%
セルロース 1.0%
脂肪 0.27%
2.このゲルを押出成形し、同時にアンモニアガス室に収容された連続支持ベルト上で、環状押出成形機により空気で膨張させて厚み約0.4mmの湿壁を有する凝固管状ケーシングを製造した。
3.凝固管状ケーシングは水洗浴を通過させて残留する塩を取除き、次いでさらにグリセロールおよびカルボキシメチルセルロースナトリウムを含む浴を通過させ、ケーシングを柔らかくした。
5.得られた読み直径28mmの乾燥管状ケーシングに所有のひだ付け装置を使用してひだ付け加工した。
6.ひだ付け加工後、測定重量が3.0g/mとなるようパッキングする前にケーシング湿分を約20%に増加させた。
7.これらの皮膚は詰め込みして、Handtmann VF80真空充填機を使用して標準UKポーク・ブレックファース・ミクスチャーの鎖状ソーセージを製造することができた。
塩漬雌豚皮膚を次の方法で処理した。
a)初期浸漬
b)脂肪除去
c)洗浄1
d)浸漬2
e)除毛:100重量%相当の24℃の新鮮な水、0.6%の活性硫化ナトリウム、0.1%のDanol WAを加え、1時間回転させた。さらに1.5%の活性硫化ナトリウム、2.0%の活性石灰、0.1%のDanol WAを加え、12時間30分回転させた。停止し、次いで排液した。
g)次にスプリットを塩酸による内部pH約6の緩衝液で処理した。
h)次にスプリットを新鮮できれいな水で洗浄し過剰の塩を除去した。
i)脱石灰化し洗浄したコラーゲンスプリットを、次いでたたき切り(chop)、温度上昇を最小限に抑えつつ粒子を小さくするために水と氷と共に擦り砕いた。擦砕して得られたパルプ状物は次の組成を有する。
脂肪 0.6〜 1.3重量%
セルロース 10〜45重量%
酸 0.15〜 0.35重量%
温度 10℃未満
l)得られた滑らかな膨潤コラーゲンゲルは、硫酸アンモニウム溶液の凝固浴中に膜厚の薄い管として垂直に押出成形し、コラーゲン繊維を脱水し、フィルムを押し縮める(orたたみこむ)。ケーシング管は内部的にも外部的にも凝固液にさらされ、膜は確実に凝固する。
m)次いでコラーゲンケーシング管をケーシングの型と色に従った一連の処理タンクに通過させる。
n)特定のタンク中のケーシングの滞留時間は約8秒から72秒まで様々である。
(A)新鮮なソーセージケーシング:次の工程を含む:
1.pH>7で硫酸アンモニウム溶液での凝固
2.硫酸アルミニウム溶液処理
3.グリセロールまたはソルビトールのような湿潤剤を含む水浴での軟化
(B)加工肉ケーシング:次の工程を含む:
1.pH>7で硫酸アンモニウム溶液での凝固
2.硫酸アルミニウム溶液処理
3.グリセロールまたはソルビトールのような湿潤剤を含む水浴での軟化
4.グルタルアルデヒド、グリオキザルまたは液体スモークのような適当な架橋剤での架橋
p)乾燥したケーシングを所有のひだ付け機でひだ付け加工し、最終製品の湿気を18〜28%の湿度に再湿潤させる。
q)特定の用途次第では、必要ならば末端を閉鎖することができ、製品を最終的には箱に収納し、非通気性パッケージに包む。
r)最終製品充填物の性質、料理性および食感特性は、牛ケーシングの場合と同等である。
a)実施例10で述べたケーシングの別の変形物を製造した。
b)デキストロースをグリセロールとカルボキシメチルセルロースナトリウムを含む浴に加えた。濃デキストロース溶液(4,000ppm)の連続供給によりデキストロース濃度を400ppmに維持した。
c)軟化したケーシングを、膨張した状態で、広帯域乾燥機で60〜120℃の温度で乾燥した。
d)得られた読み直径21mmの乾燥管状ケーシングを、所有のひだ付け装置を使用してひだ付け加工した。
f)ひだ付けしたケーシングの箱を加熱し、架橋反応させて硬化した。最初に温度を室温から90℃まで一定の速度で11時間かけて上昇させた。次に箱を90℃で9時間保持し、次いで約1時間かけて室温まで冷却した。
g)熱硬化後、測定重量が2.8g/mとなるようにパッキングする前に、ケーシング湿分を約20%に増加させた。
この型のケーシングは、細かくたたき切りした肉エマルジョンを利用し、スモーク(いぶし)処理および蒸気処理するフランクフルトのような加工ソーセージ製造に使用することができる。
典型的な処理法は上記実施例8と9に記載されている。
a)塩漬雌豚皮膚を実施例17で述べたと同様の方法で処理し、コラーゲン:脂肪の比が18:1のスプリット処理皮膚を得る。
b)塩漬山羊皮膚を実施例17で述べたと同様の方法で処理し、スプリッティング及び二次脱肉処理して、コラーゲン:脂肪の比が25:1の皮膚を得る。
c)次にこれらの皮膚をひき肉機で崩壊させ、豚皮膚9部に対してヤギ(山羊)の皮膚1部を、約10部の水と一緒に混成させる。
d)ひき肉処理混成コラーゲンを厚板ミルで処理し、繊維状ペーストを製造する。
e)このペーストをセルロースと酸の混合物と一緒に混合して、膨潤した下記構成成分の水溶液ペーストを形成させた。
コラーゲン(ヤギ) 0.48%
塩酸 0.24%
セルロース 0.96%
脂肪 0.26%
g)このゲルを押出成形し、同時にアンモニアガス室に収容された連続支持ベルト上で、環状押出成形機により空気で膨張させて厚み約0.4mmの湿壁を製造する。
h)凝固管状ケーシングは水洗浴を通過させて残留する塩を除去し、次いでさらにグリセロールおよびカルボキシメチルセルロースナトリウムを含む浴を通過させてケーシングを柔らかくする。
j)得られた読み直径28mmの乾燥管状ケーシングを所有のひだ付け装置を使用してひだ付け加工する。
k)ひだ付け加工後、測定重量が3.0g/mとなるようパッキングする前にケーシング湿分を約20%に増加させる。
コラーゲン(豚) 54.2%
コラーゲン(ヤギ) 6.0%
グリセロール 18.0%
セルロース 12.0%
脂肪 3.3%
CMCナトリウム 1%
ひだ付け油分 5%
塩漬雌豚皮膚の別の2バッチを次の方法を使用して別々に処理した:
a)初期浸漬
b)脂肪除去
c)除毛:100重量%相当の24℃の新鮮な水、0.6%の活性硫化ナトリウム、0.1%のDanol WAを加え、1時間回転させた。さらに1.5%の活性硫化ナトリウム、0.5%の活性水酸化ナトリウム、0.1%のDanol WAを加え、12時間30分回転させた。容器を停止し、排液した。
d)洗浄1
e)洗浄2
f)得られた皮膚は、コラーゲン:脂肪の比が約16:1であった。
h)また、次の工程を各バッチで別々に実施した。
i)皮膚を最初にひき肉機で、次いで厚板ミルで次に崩壊させ、繊維状ペーストを製造した。
j)これらのペーストをセルロースと酸の混合物と一緒に混合して、膨潤した下記構成成分の水溶液ペーストを形成した。
コラーゲン 4.8 %
塩酸 0.21%
セルロース 1.0 %
脂肪 0.3 %
実施例21b
コラーゲン 5.0 %
塩酸 0.2 %
セルロース 1.0 %
脂肪 0.3 %
10.これらのゲルを押出成形し、同時にアンモニアガス室に収容された連続支持ベルト上で、環状押出成形機により空気で膨張させて厚み約0.4mm、および読み直径17mmの湿壁とした。
11.凝固管状ケーシングは水洗浴を通過させて残留する塩を除去し、次いでさらにグリセロールおよびカルボキシメチルセルロースナトリウムを含む浴を通過させケーシングを柔らかくした。
12.軟化したケーシングを、膨張した状態で、広帯域乾燥機で60〜120℃の温度で乾燥した。
13.得られた読み直径28mmの乾燥管状ケーシングを所有のひだ付け装置を使用してひだ付け加工した。
14.ひだ付け加工後、パッキング前にケーシング湿分を約20%に増加させた。
3)実施例21aと21bのサンプルを、15mm管およびチャックアセンブリーを備えたHandtmann VF300真空充填機と連結したHandtmann ALシステムを用い、細かく砕かれたUKポーク・ブレックファスト・ソーセージ処方を使用して28mmの読み直径に詰め込み、重量56g、読み直径28mm、長さ105mmのA標準仕様の鎖状ソーセージを(links)製造した。
4)ケーシングは毎分600リンク(鎖)から毎分950リンク(鎖)の速度で問題なく充填可能だった。
5)フライパン焼き、グリル焼き、およびたっぷりの油で揚げたソーセージは、新ケーシングが市販の同一寸法の牛ケーシングで製造した標準ソーセージと同様申し分ない性能を有していた。
6)ソーセージを充填した最終の豚ケーシングは、ソーセージを充填した牛ケーシングの柔らかい口当たり(感触)と同じ感触を有していた。
塩漬雌豚皮膚を次の方法で処理した:
a)初期浸漬
b)脂肪除去
c)洗浄1
d)除毛:100重量%相当の24℃の新鮮な水、0.6%の活性硫化ナトリウム、0.1%のDanol WAを加え、1時間回転させた。さらに1.5%の活性硫化ナトリウム、2.0%の活性石灰、0.1%のDanol WAを加え、12時間30分回転させた。停止し、次いで排液した。
e)皮膚のコラーゲン:脂肪の比は約20:1であった。
g)皮(ハイド)を、次いで容器を回転させて水で洗浄した。
h)皮膚全部を、次に木製ドラム中3〜4%塩酸溶液で処理し、最終pH約2.5とした。
i)酸性化した膨潤ハイドを最初に細かく刻み、次いでロールミルで平らにし高表面積片にした。
j)次にこれらの平らにした固形分濃度約19%の片をZ−翼型ミキサー中で固形分濃度約12%に水で希釈した
k)次に酸膨潤ペーストを直径2mmの円形の穴を持つプラテンを通過させて均質化した。
l)ペーストを再びZ−翼ミキサーに移した。水、セルロース、防腐剤、グリセロールおよびグルタルアルデヒドを加え、混合して均質な酸膨潤ゲルとした。
コラーゲン 7%
セルロース 0.7%
グリセロール 1.75%
グルタルアルデヒド 0.0042%
ソルビン酸カリウム 0.07%
脂肪 0.35%
n)押出成形ケーシングを、膨張した状態で、60℃以上の温度で乾燥した。
o)乾燥後、ケーシングを0.025%グルタルアルデヒド溶液で噴霧し、再び乾燥した。
p)次にケーシングに炭酸ナトリウム溶液を噴霧した。
q)ケーシングを最終的に乾燥し、巻取りの前に再度湿らせ約25%の湿分とした。
r)湿らせ巻取られたケーシングを、所有のひだ付け装置を使用してひだ付け加工した。
この型のケーシングは、細かくたたき切り(chop)した肉エマルジョンを利用し、スモーク(いぶし)処理および蒸気処理するフランクフルトのような加工ソーセージ製造に使用することができる。
典型的な処理は上記実施例8と9に記載されている。
s)また、巻取り工程後再加湿することができる。
a)塩漬豚腸(食品向け)を新鮮できれいな水で洗浄し、電導度を2mS/cm未満より小さくした。
b)洗浄した腸(コラーゲン16%および脂肪1.5%)を、コラーゲン固形分2.3重量%までの濃度で24時間、酵素に適切なpHに維持するためのアルカリの存在下で、アルカラーゼ(Alcalase)2.5DXのようなアルカリ性タンパク質分解酵素で処理した。
c)酵素処理した腸を新鮮できれいな水で洗浄し、残留する酵素を除去した。
d)洗浄した処理腸を細かく刻み、コラーゲン13.5%のペーストを得た。
f)次に、これらの加工雌豚皮膚をひき肉機で崩壊させ、豚皮膚9部に対して腸コラーゲン1部を、約10部の水と一緒に混成させる。
g)混成コラーゲンを厚板ミルで処理し、繊維状ペーストを製造した。
h)この水溶液ペーストをセルロースと酸の混合物と一緒に混ぜて、膨潤した下記構成成分の水溶液ペーストを形成させた。
コラーゲン(豚腸) 0.48%
塩酸 0.24%
セルロース 0.96%
脂肪 0.30%
j)このゲルを押出成形し、同時にアンモニアガス室に収容された連続支持ベルト上で、環状押出成形機により空気で膨張させて厚み約0.4mmの湿壁とした。
k)凝固管状ケーシングは水洗浴を通過させて残留する塩を除去し、次いでさらにグリセロール、およびカルボキシメチルセルロースナトリウムを含む浴を通過させてケーシングを柔らかくした。
m)得られた読み直径21mmの乾燥管状ケーシングを、所有のひだ付け装置を使用してひだ付け加工した。
n)ひだ付け加工後、ケーシング湿水準を測定重量が2.6g/mとなるように、パッキングする前にケーシング湿分を約20%に増加させた。
o)得られた乾燥重量基準ケーシング構成成分は下記の通りであった:
コラーゲン(豚腸) 5.9%
グリセロール 17.8%
セルロース 12.0%
脂肪 3.8%
CMCナトリウム 1%
ひだ付け用油分 4.7%
(1)冷湿引張強度:ケーシングを15cmの長さの断片に切断する。Instron model 5544の隙間を10cmに設定し、400mm/分の速度で引張るようにプログラムが設定されていることを確かめる。試験を行うために、各試験片を半分に折り曲げ、折り曲げた部分を氷水に60秒間浸す(折曲がっていない部分を乾いたまま氷水の上方に残しておくこと)。次いで試験片を取出し、広げて過剰の水を振り払う。サンプルの乾燥両端をグリップ(grips)で締め、ケーシングが破裂するまで張力をかけて引張る。10回の別々の試験を行うのが標準である。
ケーシングの結び目端を漏斗アセンブリーの下に直接吊し、ロードセルは風袋を引いてゼロとする。室温〜20℃の水を毎分1.5リットルの速度でケーシングの開放端に計り入れる。
ロードセルで荷重の増大を引続き計量し、ケーシングが破裂する点に到達する最大値を記録する。
破裂点を決定するためにケーシングを検査する。試験をさらに4回繰り返し、平均および標準偏差を記録する。
結び目がほどけてしまった単独試験の値はいずれも無視する。
Claims (30)
- 押出成形可能ゲルから作られた押出成形管状食品ケーシングであって、前記ケーシングが、乾燥重量ベースで、コラーゲン、脂肪および湿潤剤を含み、前記ケーシングに含まれるコラーゲンが本質的に豚コラーゲンからなり、コラーゲンと脂肪の割合が少なくとも2.5:1であり、前記ケーシングは、その縦方向の冷湿引張強度が少なくとも2.0kgである管状食品ケーシング。
- 前記湿潤剤がグリセロールであり、14〜25重量%または16〜22重量%の範囲で存在する請求項1に記載のケーシング。
- 前記グリセロールが、同重量のソルビトール、マニトールまたはそれらの混合物のような食品用ポリオールに置換されている請求項2に記載のケーシング。
- 前記ケーシングが、その収縮張力を加減する化学物質を含む請求項1〜3のいずれかに記載のケーシング。
- 前記化学物質がセルロースである請求項4に記載のケーシング。
- 前記化学物質が、メチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、プロピレングリコールアルギネートを含む非イオン性アルギネート、ガムまたはでん粉、またはそれらの組合せからなる群から選ばれる請求項4に記載のケーシング。
- 前記ケーシングに含まれるコラーゲンが牛コラーゲンを含まない請求項1〜6のいずれかに記載のケーシング。
- 前記ケーシングに含まれるコラーゲンが豚コラーゲンのみからなる請求項1〜7のいずれかに記載のケーシング。
- 前記ケーシングに含まれるコラーゲンが豚コラーゲンと他の非牛コラーゲンの混合物からなる請求項1〜7のいずれかに記載のケーシング。
- 豚コラーゲンが乾燥重量ベースでゲルの少なくとも85%または少なくとも90%を構成する請求項9に記載のケーシング。
- 非牛コラーゲンが、羊、山羊、家禽、鳥類または魚に由来する請求項9または10に記載のケーシング。
- 豚コラーゲンが豚の皮または腸に由来する請求項1〜11のいずれかに記載のケーシング。
- 皮が完全な皮である請求項12に記載のケーシング。
- 雌豚の皮および子豚の皮が薄皮(スプリットハイド)である請求項12に記載のケーシング。
- 豚の皮が雌豚のものである請求項12〜14のいずれかに記載のケーシング。
- ケーシングに含まれる豚コラーゲンの少なくとも85%または少なくとも90%が豚の皮に由来する請求項11〜15のいずれかに記載のケーシング。
- 脂肪含有量が、乾燥重量基準で30%以下、25%以下、20%以下、または10%以下である請求項1〜16のいずれかに記載のケーシング。
- 脂肪含有量が3%以上または1%以上である請求項17に記載のケーシング。
- コラーゲンと脂肪の割合が、少なくとも3:1、少なくとも3.5:1、少なくとも4:1、または少なくとも10:1である請求項1〜16のいずれかに記載のケーシング。
- コラーゲンと脂肪の割合が3:1〜20:1の範囲、または15:1〜25:1の範囲内にある請求項19に記載のケーシング。
- 豚コラーゲンがアルカリ処理した雌豚の皮またはアルカリ処理した子豚の皮に由来する請求項1〜20のいずれかに記載のケーシング。
- 豚コラーゲンが石灰処理した雌豚の皮または石灰処理した子豚の皮に由来する請求項21に記載のケーシング。
- 押出成形可能ゲル中のコラーゲン固形分含有量が、乾燥重量基準でゲルの3.5〜10%である請求項1〜22のいずれかに記載のケーシング。
- コラーゲン固形分含有量が、乾燥重量基準で押出成形可能混合物の4〜7%の範囲内である請求項23に記載のケーシング。
- 前記ケーシングの縦方向の冷湿引張強度が少なくとも2.5kgである請求項1〜24のいずれかに記載のケーシング。
- 前記ケーシングの破裂強度が、少なくとも0.5kg、少なくとも0.6kg、または少なくとも0.8kgである請求項1〜25のいずれかに記載のケーシング。
- 前記ケーシングが架橋剤を含む請求項1〜26のいずれかに記載のケーシング。
- 前記ケーシングが着色剤および/または調味剤を含む請求項1〜27のいずれかに記載のケーシング。
- コラーゲンと脂肪の割合が少なくとも2.5:1である請求項1に記載の豚コラーゲンケーシングを有し、前記ケーシングは、その縦方向の冷湿引張強度が少なくとも2.0kgであるポークソーセージ。
- 以下の工程を含む請求項1に記載の管状食品ケーシングの製造方法:
豚コラーゲン素材を得る工程、コラーゲンを部分的に脱脂し、酸性化し、そして均質化処理して、実質的に繊維状のペーストを製造する工程、前記ペーストをコラーゲン固形分含有量が乾燥重量ベースでゲルの4〜7%の範囲の押出成形可能なゲルに加工処理する工程、前記ゲルを押出して管状ケーシングを形成する工程、および前記押出成形されたケーシングを凝固させてコラーゲンと脂肪の割合が少なくとも2.5:1であり、前記ケーシングは、その縦方向の冷湿引張強度が少なくとも2.0kgである管状ケーシングを製造する工程。
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