JP4955720B2 - マスク及びその設計方法 - Google Patents

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Description

本発明はマスク及びその設計方法に関し、特には半導体製造プロセスの露光システムに使用されるマスクの遮光区に関する。
半導体素子の製造プロセスとして、半導体素子のパターンを形成するためのフォトリソグラフィ処理技術がある。素子の寸法が小型化するとともに、フォトリソグラフィ技術に起因する困難が克服されなければ、半導体素子の製造技術の発展は妨げられるであろう。
レイリーの解像力基準によると、光学システムが識別できる最小幅(即ち、解像度)は、光線の波長(λ)と比例しており、開口数(NA)と逆比例している。波長が短い露光源あるいは開口数が大きいレンズを用いると、理論的に解像度を向上させ、より小さい幅を得ることができるが、焦点深度(DOF)が小さくなるという問題などを考えなければならない。フォトリソグラフィ処理における従来の超解像技術(RET)として、変型照明(OAI)、位相シフトマスク(PSM)及び光近接効果補正(OPC)などがある。
幅の寸法が光線の波長に近い場合、光線は、マスクを透過するときに回折効果を生ずることがある。それゆえ、これらの回折光の集積は、露光したパターンに歪みを生成する。光近接効果補正は、回折効果を考慮し、露光したパターンの歪みを補償するものであり、マスク上のパターンを修正することにより、集積した回折光が所定のパターン及び幅に一致するようにする。しかしながら、光近接効果補正には、マスクの複雑さを増加させ、プロセスのコストを上昇させるという欠点がある。
さらに、45ナノメートル又はより小さい寸法のプロセスでは、新たな光源として極紫外線(EUV)が用いられ、この場合、OPC又は他のRETを用いる必要はない。しかしながら、モリブデンとシリコンとを基板上に40層以上堆積させることはコストが高いのみならず、完璧なマスク基板を製造することも、非常に困難である。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、従来のマスクを改善し、半導体製造プロセスの露光システムに使用されるマスク及びその設計方法を提供することにある。
本態様の一側面によると、光線を遮光する遮光区と、前記光線を通過する透光区とを備えたマスクを提供することで上記課題を解決する。遮光区は格子定数を有する複数のフォトニック結晶を含み、光線の波長に対する格子定数の比率はフォトニック結晶のバンドギャップ以内の特定値である。
フォトニック結晶は複数のフォトニック結晶格子(crystal cell)を含み、各フォトニック結晶格子は、前記光線が入射する受光面と、第1誘電体と、第2誘電体とを含む。第1誘電体の誘電率は第2誘電体の誘電率とは異なる。
各フォトニック結晶格子が、特定の形状、特定の幾何学的な比率(geometric ratio)、並びに、第1及び第2誘電体のそれぞれについての適当な材料を有している場合、フォトニックバンド構造及びフォトニック結晶のバンドギャップが得られると考えられる。光線を調整してTE波又はTM波とすると共に、その光線の波長を設定してその周波数をそのバンドギャップ内の値にすると、その光線は、複数のフォトニック結晶格子により形成された遮光区によって遮光される。
例えば、受光面が正方形であり、第1誘電体が円筒形である場合、即ち第2誘電体が円筒形の第1誘電体を取り囲んで正方形のフォトニック結晶格子を構成する場合、光線はTE波であってもよく、特定値は0.3301〜0.451の範囲内であろう。
さらに、受光面が長方形であり、第1誘電体が複数の長方体を備えている場合、光線はTE波であってもよく、特定値は0.5455〜0.5988の範囲内であろう。或いは、光線はTM波であってもよく、特定値は0.4212〜0.4642の範囲内であろう。
さらに、受光面が三角形であり、複数のフォトニック結晶格子の第2誘電体が複数の円筒を形成する場合、光線はTM波であってもよく、特定値は0.3213〜0.5049の範囲内であろう。なお、特定値が0.4207〜0.4709の範囲内である場合には、光線はTE波及びTM波の何れであってもよい。
受光面が六角形であり、第1誘電体が円筒形である場合、光線はTE波及びTM波の何れであってもよい。この場合、特定値は0.4088〜0.4322の範囲内又は0.4886〜0.5364の範囲内であろう。
好ましくは、第1誘電体は金属、珪素及びそれらの組み合わせからなる群から選ばれる1つであってもよく、第2誘電体は空気であってもよい。しかしながら、異なる誘電率を有する2つの材料が周期的に配列されたバンドギャップを有するフォトニック結晶であれば、本態様に係るマスクの遮光区として採用されうる。
他の実施形態によると、遮光区を備えたマスクが提供される。この遮光区は、それぞれが特定の形状を有した複数のフォトニック結晶格子を備えている。
好ましくは、複数のフォトニック結晶格子は正方形とされ、立方体形状のフォトニック結晶システムを構成する。
好ましくは、複数のフォトニック結晶格子は長方形とされ、市松模様状の(checker)フォトニック結晶システムを構成する。
好ましくは、複数のフォトニック結晶格子は三角形とされ、円筒形のフォトニック結晶システムを構成する。
好ましくは、複数のフォトニック結晶格子は六角形とされ、円筒形のフォトニック結晶システムを構成する。
更なる実施形態によると、基板を用意するステップと、基板に遮光区を配置するステップと、光線を遮光するための遮光区に、それぞれが特定の形状を有した複数のフォトニック結晶格子を配置するステップとを備えたマスクの設計方法が提供される。
好ましくは、特定の形状は、立方体、平行六面体、六角形柱面体及び三角形柱面体からなる群から選ばれる1つである。
好ましくは、複数のフォトニック結晶格子は格子定数を有し、光線の波長に対する格子定数の比率はフォトニック結晶格子のバンドギャップ内の特定値である。
本発明は、フォトニック結晶で形成された遮光区を有したマスクを提供する。複数のフォトニック結晶格子を遮光区に配置し、特定の形状による情報から、フォトニック結晶のフォトニック結晶バンド構成及びバンドギャップと、フォトニック結晶格子の材料の特定の幾何学的な比率及び誘電率とを獲得し、露光光の極化方向(polarization direction)及び周波数を調整することにより、フォトリソグラフィ処理の露光光は、マスクの透光区を正確に透過することができるであろう。したがって、本発明は、半導体プロセスに使用される従来のマスクの欠点を改善するだけでなく、OPC又は他のRETを用いたフォトリソグラフィ処理における回折効果を克服することもできる。
本態様に係るマスクを示す構成図である。 本態様の一実施形態に係るマスクを示す上視図である。 図2Aにおける遮光区の一部を示す拡大図である。 図2Aにおけるフォトニック結晶のバンドを示す構成図である。 本態様の他の実施形態に係るマスクを示す上視図である。 図3Aにおける遮光区の一部を示す拡大図である。 図3Aにおけるフォトニック結晶のバンドを示す構成図である。 本態様の更なる実施形態に係るマスクを示す上視図である。 図4Aにおける遮光区の一部を示す拡大図である。 図4Aにおけるフォトニック結晶のバンドを示す構成図である。 本態様の更なる実施形態に係るマスクを示す上視図である。 図5Aにおける遮光区の一部を示す拡大図である。 図5Aにおけるフォトニック結晶のバンドを示す構成図である。 本態様の一実施形態に係るマスクの設計方法を示すフローチャートである。
本発明のその他の利点及び特徴については、以下に行う発明の実施の形態の説明から、より明らかとなるであろう。下記実施の形態は本発明の技術的手段をより具体的に詳述するためのものであり、当然本発明はそれに限定されず、添付クレームの範囲を逸脱しない限り、当業者による単純な設計変更、付加、修飾及び置換は何れも本発明の技術的範囲に属する。
図1は、本実施形態に係るマスクを示す構成図である。露光システム1は光源4とマスク2とを備え、マスク2上のパターン21を素子7に移すために使用される。光源4は露光光40を生成し、マスク2は基板20とその基板20の表面200に配置されたパターン21とを備えている。パターン21は遮光区3と透光区6とを備えている。遮光区3はフォトニック結晶によって形成され、露光光40の波長(λ)に対する格子定数(a)の比率は、フォトニック結晶のバンドギャップ内の特定値である。よって、露光光40は、遮光区3を透過することはできない。この実施形態におけるフォトニック結晶は2次元のフォトニック結晶であるが、このフォトニック結晶は、1次元又は3次元のフォトニック結晶であってもよい。即ち、露光光40の波長(λ)に対する格子定数(a)の比率を制御することにより、バンドギャップを有するあらゆる種類のフォトニック結晶が、マスク2の遮光区3として用いられうる。
上記の実施形態によると、フォトニック結晶によって形成された遮光区3は、素子7に移されるパターン21を有した回路パターンとなるように構成されるが、実際には非回路パターンの一部であってもよい。素子7は、集積回路チップなどの半導体素子である。図1における露光システム1は現実でない比率で示され、例えばコンデンサーレンズ又は接物レンズなどが省略されている。
上記の実施形態によると、露光光40の波長(λ)を設定することに加えて、光源4が露光光40の極化方向を調整してTE波又はTM波とする。露光システム1を用いたフォトリソグラフィ処理の間に、露光光40の波長(λ)及び極化方向は、マスク2の遮光区3を形成するフォトニック結晶の格子定数及び幾何学的な形状/比率に基づいて決定される。
以下、異なった誘電体及び格子形状を有したマスク2の遮光区3を形成するフォトニック結晶の実施形態について説明する。以下の実施形態において、フォトニック結晶は、それぞれが特定の形状を有した複数のフォトニック結晶格子を含み、受光面を有し、第1誘電体及び第2誘電体を備えている。フォトニック結晶の格子定数は“a”と表わされ、第1誘電体の誘電率は“ε1”と表わされ、第2誘電体の誘電率は“ε2”と表わされている。光線の波長“λ”に対する格子定数“a”の比率がフォトニック結晶のバンドギャップ内の特定値となる場合、遮光区3は、その光線を遮光する。
図2Aは本態様の一実施形態に係るマスクを示す上視図であり、図2Bは図2Aにおける遮光区の一部を示す拡大図である。マスク2は、遮光区3と透光区6とを備えている。遮光区3は正方形の格子状に配置された複数のフォトニック結晶格子30によって形成され、円筒形のフォトニック結晶システムを構成する。図2Bにおいて、9つのフォトニック結晶格子30があり、それぞれのフォトニック結晶格子30は露光光40を受光する表面を有し、第1誘電体301及び第2誘電体302を備えている。第1誘電体301は円筒形である。第2誘電体302は、第1誘電体301を取り囲んでおり、正方形の表面を含んだフォトニック結晶格子30をそれぞれ形成する。各正方形の表面の側の長さがフォトニック結晶格子30の格子定数“a”であり、円筒の上表面の半径が“ra”である場合、マクスウェルの方程式を用いて、電界(E)及び磁界(M)のそれぞれについての波動方程式を得ることができる。ブロッホの定理及び平面波展開方法を用いて、フォトニック結晶のフォトニック周波数バンド図が得られる。用いられる方程式は、例えば、以下の通りである:
Figure 0004955720
上式を下記方程式に適用する:
Figure 0004955720
半径“ra”に対する格子定数“a”の比率並びにε1及びε2の各値が予め定められると、上記の定理及び方程式に基づいて、図2A及び図2Bのようなフォトニック結晶のフォトニック周波数バンド図が得られる。図2Cは、図2Aにおけるフォトニック結晶のバンドを示す構成図である。この実施形態において、ε1は8.9、ε2は1.0、raは0.2aであり、図2Cに示したように、TE波にはバンドギャップがある。したがって、波長“λ”に対するTE波の格子定数“a”の比率が0.3301〜0.451の範囲内であるならば、複数のフォトニック結晶格子30によって形成された遮光区3は、TE波を遮光するであろう。
図3Aは本態様の他の実施形態に係るマスクを示す上視図である。図3Bは、図3Aにおける遮光区の一部を示す拡大図である。マスク2は、遮光区3と透光区6とを備えている。遮光区3は、長方形の格子状に配置された複数のフォトニック結晶格子30によって形成され、市松模様状のフォトニック結晶システムを構成する。各フォトニック結晶格子30は露光光40を受光する長方形の表面を有し、第1誘電体301及び第2誘電体302を備えている。第2誘電体302は、上記の実施形態のフォトニック結晶の格子定数として、長さ“b”及び幅“a”を有した長方形である。第1誘電体301は、4つの立方体を含み、第2誘電体302を取り囲んで、長さ“d1”及び幅“d2”を有した長方形の表面を含んだフォトニック結晶格子30をそれぞれ形成する。第1実施形態と類似の定理及び方程式に基づいて、ε1=8.9、ε2=1.0、d1=d2、a=b及びd2/a=2.85/2.5などの条件を用いて、図3A及び3Bに示すフォトニック結晶のフォトニック周波数バンド図を得る。図3Cは、図3A及び3Bにおけるフォトニック結晶のバンドを示す構成図である。この実施形態において、TE波がバンドギャップを有し、TM波が他のバンドギャップを有している。したがって、波長“λ”に対するTE波の格子定数“a”の比率が0.5455〜0.5988の範囲内であると、複数のフォトニック結晶格子30によって形成された遮光区3は、TE波を遮光する。一方、波長“λ”に対するTM波の格子定数“a”の比率が0.4212〜0.4642の範囲内であると、複数のフォトニック結晶格子30によって形成された遮光区3は、TM波を遮光する。
図4Aは本態様の更なる実施形態に係るマスクを示す上視図であり、図4Bは図4Aにおける遮光区の一部を示す拡大図である。マスク2は遮光区3と透光区6とを備えている。遮光区3は、三角形の格子状に配置された複数のフォトニック結晶格子30によって形成され、円筒形のフォトニック結晶システムを構成する。各フォトニック結晶格子30は、露光光40を受光する三角形の表面を有し、第1誘電体301及び第2誘電体302を備えている。第2誘電体302は、複数の円筒を形成し、この円筒の上表面の半径は“ra”であり、各三角形の表面の側の長さは“a”であり、これは本実施形態における結晶の格子定数である。第1実施形態と類似の定理及び方程式に基づいて、ε1=11.4、ε2=1.0及びra/a=0.45などの条件を用いて、図4A及び図4Bに示すフォトニック結晶のフォトニック周波数バンド図を得る。
図4Cは、図4A及び4Bにおけるフォトニック結晶のバンドを示す構成図である。この実施形態においては、TE波とTM波とに共通のバンドギャップが存在し、TM波については他のバンドギャップも存在する。したがって、波長“λ”に対するTE/TM波の格子定数“a”の比率が0.4207〜0.4709の範囲内であると、複数のフォトニック結晶格子30によって形成された遮光区3は、光線を遮光する。一方、波長“λ”に対するTM波の格子定数“a”の比率が0.3213〜0.5049の範囲内であると、複数のフォトニック結晶格子30によって形成された遮光区3は、TM波を遮光する。
図5Aは本態様の更なる実施形態に係るマスクを示す上視図であり、図5Bは図5Aにおける遮光区の一部を示す拡大図である。マスク2は遮光区3と透光区6とを備えている。遮光区3は、六角形の格子状に配置された複数のフォトニック結晶格子30によって形成され、円筒形のフォトニック結晶システムを構成する。各フォトニック結晶格子30は、露光光40を受光する六角形の表面を有し、第1誘電体301及び第2誘電体302を備えている。第1誘電体301は、複数の円筒を形成し、この円筒の上表面の半径は“ra”であり、各六角形の表面の側の長さは“a”であり、これは本実施形態における結晶の格子定数である。さらに、各六角形の格子には2つの円筒が配置されており、その2つの円筒の中心間の距離が“a”である。第1実施形態と類似の定理及び方程式に基づいて、ε1=13.0、ε2=1.0及びra/a=0.2875などの条件を用いて、図5A及び図5Bに示すフォトニック結晶のフォトニック周波数バンド図を得る。
図5Cは、図5A及び5Bにおけるフォトニック結晶のバンドを示す構成図である。この実施形態において、TE波とTM波とは共通のバンドギャップを有している。したがって、波長“λ”に対するTE/TM波の格子定数“a”の比率が0.4088〜0.4322又は0.4886〜0.5346の範囲内であれば、複数のフォトニック結晶格子30によって形成された遮光区3は、光線を遮光する。
上記の実施形態において、第1誘電体301は自然な格子構造(natural lattice structure)を有した材料であってもよく、第2誘電体302は空気であってもよい。図2Aの実施形態において、第1誘電体301はマスク2の基板20の表面200上に円筒形に周期的に配列されている。図3Aの実施形態において、第1誘電体301は表面200上に長方形に周期的に配列されている。図4Aの実施形態において、11.4のε1を有した第1誘電体301を周期的にパンチすることにより、複数の円筒形の第2誘電体302を形成する。
上記の実施形態において、第1誘電体301は、金属、珪素、又はそれらの組み合わせからなる群から選ばれる1つであってもよく、第2誘電体302は空気であってもよい。しかしながら、異なる誘電率を有する2つの材料が周期的に配列されたバンドギャップを有するフォトニック結晶であれば、本実施形態のマスク2の遮光区3として採用されうる。更には、上記の実施形態におけるマスク2は、半導体素子のフォトリソグラフィ処理に用いられてもよく、露光光40は一般にUV光であり、本態様において提供されるマスク2は、露光光として極紫外線(EUV,13.4ナノメートルの波長)が用いられるフォトリソグラフィ処理に用いられてもよい。
図6は本態様の一実施形態に係るマスクの設計方法を示すフローチャートである。第1に、石英ガラスなどの基板が用意され(ステップ51)、遮光区が基板に配置される(ステップ52)。ステップ52において、素子へと移されるマスクのパターンが設計される。複数のフォトニック結晶格子が遮光区に配置され(ステップ53)、これら各フォトニック結晶格子は、特定の形状を備えている。即ち、本態様に係るマスクの設計方法では、遮光区を形成するためにフォトニック結晶が使用される。
上記の実施形態において、特定形状は、立方体、平行六面体、六角形柱面体及び三角形柱面体からなる群から選ばれる1つであってもよい。更には、複数のフォトニック結晶により形成されたフォトニック結晶は、格子定数を有していてもよい。光線の波長に対する格子定数の比率が上記フォトニック結晶のバンドギャップ内の特定値となる場合、光線は、遮光区によって遮光されるであろう。
したがって、上記の実施形態に係る方法は、複数のフォトニック結晶格子のバンドギャップを得るステップ(ステップ50)を更に含んでいてもよい。ステップ50は、ステップ53の前に又は後で行われ得る。遮光区によって遮光される光の波長に対する格子定数の比率がステップ50から得られ、波長が予め定められているならば、バンドギャップ及び波長によって格子定数を決定することができる。或いは、格子定数が予め定められているならば、バンドギャップ及び格子定数によって光線の波長を決定することができる。
上記実施の形態は本発明の技術的手段をより具体的に詳述するためのものであり、当然本発明はそれに限定されず、添付クレームの範囲を逸脱しない限り、当業者による単純な設計変更、付加、修飾及び置換は何れも本発明の技術的範囲に属する。
1…露光システム、2…マスク、3…遮光区、4…光源、6…透光区、7…素子、20…基板、21…パターン、30…フォトニック結晶格子、40…露光光、200…表面、301…第1誘電体、302…第2誘電体。

Claims (10)

  1. 光線を遮光する遮光区と、前記光線を透過させる透光区とを具備したマスクであって、
    前記遮光区は格子定数を有した複数のフォトニック結晶を含み、前記光線の波長に対する前記格子定数の比率は前記フォトニック結晶のバンドギャップ内の特定値であり、
    前記フォトニック結晶は複数のフォトニック結晶格子を含み、
    各フォトニック結晶格子は、前記光線が入射する受光面と、第1誘電体と、第2誘電体とを備え、
    前記受光面は長方形であると、前記第1誘電体は、四つの長方体を含んでいるフレームを形成し、前記フレームは第2誘電体を囲み、
    前記受光面は六角形であると、前記第1誘電体は二つの円筒形を含んでいることを特徴とするマスク。
  2. 前記受光面は長方形であり、前記光線はTE波であり、前記特定値は0.5455〜0.5988の範囲内であることを特徴とする請求項記載のマスク。
  3. 前記受光面は長方形であり、前記光線はTM波であり、前記特定値は0.4212〜0.4642の範囲内であることを特徴とする請求項記載のマスク。
  4. 前記受光面は六角形であり、前記特定値は0.4088〜0.4322の範囲内又は0.4886〜0.5364の範囲内であることを特徴とする請求項記載のマスク。
  5. 前記第1誘電体は金属、珪素及びそれらの組み合わせからなる群から選ばれる1つであることを特徴とする請求項記載のマスク。
  6. 前記第2誘電体は空気であることを特徴とする請求項記載のマスク。
  7. 前記マスクは半導体素子のフォトリソグラフィ処理に使用され、前記光線は極紫外線であることを特徴とする請求項1記載のマスク。
  8. それぞれが前記光線が入射する受光面と第1誘電体と第2誘電体とを有した複数のフォトニック結晶格子を含んだ遮光区を備え、前記受光面は長方形であると、前記第1誘電体は、四つの長方体を含んでいるフレームを形成し、前記フレームは第2誘電体を囲み、前記受光面は六角形であると、前記第1誘電体は、二つの円筒形を含んでいることを特徴とするマスク。
  9. 基板を用意するステップと、
    前記基板に遮光区を配置するステップと、
    光線を遮光するための前記遮光区に、それぞれが前記光線が入射する受光面と、第1誘電体と第2誘電体とを有した複数のフォトニック結晶格子を配置するステップとを備え、
    前記受光面は長方形であると、前記第1誘電体は、四つの長方体を含んでいるフレームを形成し、前記フレームは第2誘電体を囲み、前記受光面は六角形であると、前記第1誘電体は、二つの円筒形を含んでいるたことを特徴とするマスクの設計方法。
  10. 前記複数のフォトニック結晶格子は格子定数を有し、
    前記光線の波長に対する前記格子定数の比率は前記フォトニック結晶格子のバンドギャップ内の特定値であることを特徴とする請求項記載のマスクの設計方法。
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