JPH0836253A - 位相シフトレチクル - Google Patents

位相シフトレチクル

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JPH0836253A
JPH0836253A JP6169797A JP16979794A JPH0836253A JP H0836253 A JPH0836253 A JP H0836253A JP 6169797 A JP6169797 A JP 6169797A JP 16979794 A JP16979794 A JP 16979794A JP H0836253 A JPH0836253 A JP H0836253A
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semi
light
pattern
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shift reticle
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JP6169797A
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English (en)
Inventor
Yasuko Tabata
康子 田端
Isamu Hairi
勇 羽入
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Landscapes

  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体装置の製造工程、特に回路パターンな
どを転写するリソグラフィー工程に利用する半透過膜を
用いた位相シフトレチクルに関し、遮光膜を設けること
なくデバイス領域の多重露光を阻止すると共に、安定し
て位置検出信号を得ることができる位相シフトレチクル
を提供する。 【構成】 透明なガラス基板10上に、入射光の位相を
シフトする半透過膜12によるパターン20が形成され
た位相シフトレチクルにおいて、パターン20におけ
る、入射光を阻止すべき遮光部は、半透過膜12の形成
されていない領域と半透過膜12の形成された領域が繰
り返して配列された繰り返しパターンにより形成されて
おり、繰り返しパターンが配列された周期と、半透過膜
12の形成されていない領域と半透過膜12の形成され
た領域との面積比が、入射光を遮光するように定められ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造工
程、特に回路パターンなどを転写するリソグラフィー工
程に利用する位相シフトレチクルに関する。
【0002】
【従来の技術】集積回路の微細化にともない、光リソグ
ラフィーによるパターニングは露光波長を短波長化して
解像度を改善してきた。しかし、短波長化だけではパタ
ーンの解像度を向上することが難しくなってきた。この
ため、パターンの原版であるレチクルに光の位相を変化
するシフターを設け、シフターを透過する光に位相差を
もたせることにより解像度を向上できる位相シフトレチ
クルが提案されている。
【0003】位相シフトレチクルは、クロム(Cr)等
により形成された遮光領域とシフター領域の配置によ
り、様々なパターンが提案されている。例えば、ホール
のような孤立パターンに対して有効な方法としては、遮
光領域の周辺にシフターを設けるエッジ強調型レチクル
や、透過領域の5〜20%程度の光透過率を有する半透
過領域によりパターンを形成するハーフトーンレチクル
等がある。
【0004】ハーフトーンレチクルは、光を透過する透
過領域と、光透過率が5〜20%程度で、透過した光の
位相が反転する半透過部から構成されている。例えば、
ガラス基板10上に単層の半透過膜12が形成されてお
り、この半透過膜12により光透過率を減少し、位相を
反転する構造(図1(a))や、遮光薄膜14と透明膜
16の2重構造により半透過膜12が形成され、遮光薄
膜14により透過率を制御し、透明膜16により位相を
反転する構造(図1(b))がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】通常のレチクルは、デ
バイスパターンの存在する領域以外の領域は遮光部にな
っている。これは、ステッパーを用いてウェーハ上に露
光する際に、デバイスパターンの領域以外に透過部があ
ると、隣あうチップのデバイス領域が多重露光されてし
まうためである。
【0006】しかしながら、上記従来の半透過膜12を
用いたハーフトーン型の位相シフトレチクルでは、半透
過膜12の他に遮光膜を設けることは製造工程上難しい
ため、現状ではデバイスパターンの存在する領域D以外
の領域も半透過部18としている(図8(a))。この
ため、半透過部の光透過率が5〜20%程度であったと
しても、隣あうチップを露光する際に本来露光されるべ
きでない場所が露光されたり、多重露光されることによ
りレジストが変成するといった問題があった(図8
(b))。
【0007】また、ハーフトーン型の位相シフトレチク
ルでは、下地のパターンと露光するパターンとをアライ
メントするための位置合わせマークも半透過膜12によ
り形成される。このため、位置合わせする際の検出光の
信号のコントラストが弱くなり、検出感度が劣化すると
いった問題があった。本発明の目的は、半透過膜を用い
た位相シフトレチクルにおいて、遮光膜を設けることな
く多重露光を阻止すると共に、従来のレチクル製造プロ
セスを変更する必要がない位相シフトレチクルを提供す
ることにある。
【0008】また、本発明の目的は、上記の位相シフト
レチクルを用いた際に、安定して位置検出信号を得るこ
とができる位相シフトレチクルを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、透明なガラ
ス基板上に、入射光の位相をシフトする半透過膜による
パターンが形成された位相シフトレチクルにおいて、前
記パターンにおける、前記入射光を阻止すべき遮光部
は、前記半透過膜の形成されていない領域と前記半透過
膜の形成された領域が繰り返して配列された繰り返しパ
ターンにより形成されており、前記繰り返しパターンが
配列された周期と、前記半透過膜の形成されていない領
域と前記半透過膜の形成された領域との面積比が、前記
入射光を遮光するように定められていることを特徴とす
る位相シフトレチクルにより達成される。
【0010】また、上記の位相シフトレチクルにおい
て、前記遮光部は、デバイスパターンの存在しない前記
位相シフトレチクルの周辺部であることを特徴とする位
相シフトレチクルにより達成される。また、上記の位相
シフトレチクルにおいて、前記遮光部は、前記位相シフ
トレチクルを位置合わせするための位置合わせマークで
あることを特徴とする位相シフトレチクルにより達成さ
れる。
【0011】また、上記の位相シフトレチクルにおい
て、前記位置合わせマークは、少なくとも3周期の前記
繰り返しパターンにより形成されていることを特徴とす
る位相シフトレチクルにより達成される。また、上記の
位相シフトレチクルにおいて、前記半透過膜は、前記入
射光の位相をほぼ反転する半透過膜であり、露光装置の
光源の波長をλ、前記露光装置における投影レンズの開
口数をNA、前記光源の大きさの前記投影レンズの占め
る割合をσ、前記半透過膜の光強度透過率をTとしたと
きに、前記繰り返しパターンは、λ/NA(1+σ)以
下の周期をもって形成され、前記遮光部において、前記
半透過膜の形成されていない領域の面積が、前記半透過
膜の形成された領域の面積のほぼ√T倍であることを特
徴とする位相シフトレチクルにより達成される。
【0012】また、上記の位相シフトレチクルにおい
て、前記半透過膜は、前記入射光の位相をほぼ反転する
半透過膜であり、前記位相シフトレチクルの位置合わせ
を行うための位置合わせ光学系の光源の波長をλ、前記
位置合わせ光学系の投影レンズの開口数をNA、前記半
透過膜の光強度透過率をTとしたときに、前記繰り返し
パターンは、λ/2NA以下の周期をもって形成され、
前記遮光部において、前記半透過膜の形成されていない
領域の面積が、前記半透過膜の形成された領域の面積の
ほぼ√T倍であることを特徴とする位相シフトレチクル
により達成される。
【0013】また、上記の位相シフトレチクルにおい
て、前期繰り返しパターンは、前記半透過膜により形成
された複数の直線状パターンが一定の間隔をもって平行
に配置されているラインアンドスペースパターンである
ことを特徴とする位相シフトレチクルにより達成され
る。また、上記の位相シフトレチクルにおいて、前記繰
り返しパターンは、四角形状の開口部が前記半透過膜に
設けられた矩形開口パターンであることを特徴とする位
相シフトレチクルにより達成される。
【0014】
【作用】本発明によれば、レチクル上に形成するパター
ンの繰り返し周期を、パターンにより回折される回折光
がウェーハに入射しないように設定し、また、ウェーハ
に入射する0次光の光強度が0になるように透過部と半
透過部の面積を設定したので、ウェーハに入射する光を
遮光することができる。これにより、上記パターンをデ
バイス領域外のレチクル周辺部に形成した場合には、遮
光膜をもたないハーフトーン型の位相シフトレチクルを
用いた際にも周辺のチップの多重露光を防ぐことができ
る。
【0015】また、レチクルの位置合わせマークを、パ
ターンにより回折される回折光がウェーハに入射しない
ピッチをもつ繰り返しパターンにより形成し、また、ウ
ェーハに入射する0次光の光強度が0になるように透過
部と半透過部の面積を設定したので、半透過膜により位
置合わせマークを形成した場合にも安定して位置検出を
行うことができる。
【0016】さらに、レチクルの位置合わせマークを、
3周期以上の繰り返しパターンにより形成したので、露
光装置のデフォーカス等による検出信号のコントラスト
への影響が少なくなり、安定して位置検出を行うことが
できる。
【0017】
【実施例】本発明の第1の実施例による位相シフトレチ
クルを、図1乃至図4を用いて説明する。図1は位相シ
フトレチクルの構造を示す概略図、図2はレチクル上に
形成されたパターンをウェーハに転写する際の光学系の
模式図、図3は本実施例における0次光の光強度を0に
する方法を説明する図、図4は本実施例による位相シフ
トレチクルのパターン例を示す図である。
【0018】本実施例の原理は、半透過膜により回折さ
れた光が投影レンズに入射しないようなパターンを形成
するとともに、回折せずに入射する0次光を打ち消すこ
とにより、遮光部を形成するものである。はじめに、本
実施例による位相シフトレチクルの原理を説明する。ハ
ーフトーン型の位相シフトレチクルは、ガラス基板10
上に単層の半透過膜12が形成されており、この半透過
膜12により光透過率を減少し、位相を反転する構造
(図1(a))や、遮光薄膜14と透明膜16の2重構
造により半透過膜12が形成され、遮光薄膜14により
透過率を制御し、透明膜16により位相を反転する構造
(図1(b))がある。
【0019】これらの位相シフトレチクルを用いてウェ
ーハ24上にパターンを転写するには、図2に示すよう
に、光源から発した光をレチクル18に入射し、レチク
ル18上に形成されたパターン20により回折された光
を投影レンズ22により集光し、ウェーハ24上に結像
する。このとき、レチクル18上に形成されたパターン
20がピッチPの繰り返し周期をもつ場合、パターン2
0によって回折される光はその回折角度の小さい順に0
次光、1次光、2次光、…、となるが、投影レンズ22
に入射できないほど大きな回折角を有する高次の回折光
はウェーハ24には到達せず、結像には寄与しない。例
えば図2では、3次以上の回折光はウェーハ24には到
達しない。
【0020】パターン20によって回折された各回折光
間の角度θは、 sinθ=λ/P …(1) で与えられる。ここで、λは露光装置の光源波長であ
る。式(1)から判るように、ピッチPが小さければ小
さいほど回折角は大きくなる。ここでステッパーの光源
を点光源と仮定し、光学系の開口数をNAとして式
(1)を書き換えると、 P≦λ/NA …(2) となり、ピッチPがλ/NA以下になると回折光は投影
レンズ22に入射できなくなる。
【0021】ところで、ステッパーの光源は大きさをも
ち、通常、NAに対する光源の大きさの割合であるσを
用いて記述されるので、σを用いて式(2)を一般化す
ると、 P≦λ/(NA(1+σ)) …(3) のように書き換えることができる。
【0022】このようにして、レチクル18上のパター
ン20のピッチPが式(3)の条件を満たすように配置
することにより、1次以上の回折光の入射を阻止するこ
とができる。次に、パターン20によって回折せずにウ
ェーハ24に入射する0次光の光強度を0にする方法を
説明する。
【0023】図3(a)に示すような、透過部26と、
透過部26に対して10%の光強度透過率Tを有する半
透過部28の線幅が1:1であるラインアンドスペース
パターンをもつレチクル18を用いてウェーハ24に露
光する。このとき、レチクル18の振幅透過率は図3
(b)に示すような形状となる。パターン20のピッチ
Pが式(3)を満たすとき、ウェーハ24に入射する光
は回折せずに入射する0次光のみとなる。即ち、光源か
ら発した光の振幅を1とすると、透過部26を通過した
光は振幅が変化せずに1のままであるが、半透過部28
を通過した光は位相が反転し、また、振幅透過率は強度
透過率Tの平方根であるので、振幅は約0.316(=
√0.1)となる。
【0024】ここで、0次光の光強度は振幅を積分した
ものであるので、この積分値を0にすることができれば
0次光の光強度は0にすることができる。即ち、図3
(c)に示すように、領域Aと領域Bの面積が等しくな
るような繰り返しパターンをレチクル18上に形成すれ
ばよい。従って、透過部26の面積をA、半透過部28
の面積をBとすると、 A:B=1:1/(√T) …(4) を満足するパターンをレチクル18上に形成すればよ
い。
【0025】以下に例を挙げて詳細に説明する。 [実施例1]投影レンズ22の開口数NAが0.57、
NAに対する光源の大きさの割合σが0.3のステッパ
ーで、光源波長365nmのi線を露光する。このと
き、式(3)よりパターンのピッチPを、 P≦λ/(NA(1+σ))=0.365/0.57
(1+0.3)≦0.492[μm] とすれば、1次以上の回折光を入射を阻止することがで
きる。
【0026】また、式(4)より、半透過部28におけ
る光強度透過率Tを10%とすると、半透過部28にお
ける振幅透過率は約0.316(=√0.1)となるの
で、レチクル18上の透過部26の面積Aと半透過部2
8の面積Bとの関係を、 A:B=1:1/0.316=1:3.16 とすればよい。
【0027】レチクル18上のパターンとして、図4
(a)に示すようなラインアンドスペースを用いた場合
には、透過部26の線幅Sと半透過部28の線幅Lとの
比は、 S:L=1:3.16 となるので、繰り返し周期であるピッチPを0.492
μmとすると、 S=0.374μm、 L=0.118μm とすることにより、ウェーハ24に入射する0次光の光
強度を0にすることができる。
【0028】上記の光学系及びパターンを用い、光強度
シミュレーションを行った結果、相対的な光強度値は約
0.000006であり、入射光は上記パターンにより
遮光することができた。 [実施例2]実施例1と同様の光学系のステッパーを用
い、図4(b)に示すような矩形開口のパターンをもつ
レチクル18を露光する。実施例1と同様に、レチクル
18上の透過部26の面積Aと半透過部28の面積Bの
比を、A:B=1:3.16、とすればよいので、繰り
返し周期であるピッチPを0.492μmとすると、 A=0.184μm2 B=0.058μm2 とするために、一辺の長さが0.17μmの矩形開口部
30を図4(b)のように配置すればよい。
【0029】上記の光学系及びパターンを用い、光強度
シミュレーションを行った結果、相対的な光強度値は約
0.000027であり、入射光は上記のパターンによ
り遮光できた。このように、本実施例によれば、レチク
ル18上に形成するパターン20の繰り返し周期である
ピッチPを、パターン20により回折される回折光がウ
ェーハ24に入射しないように設定し、また、ウェーハ
24に入射する0次光の光強度が0になるように透過部
26と半透過部28の面積を設定したので、ウェーハ2
4に入射する光を遮光することができる。これにより、
上記パターンをデバイス領域外のレチクル周辺部に形成
した場合には、遮光膜をもたないハーフトーン型の位相
シフトレチクルを用いた際にも周辺のチップの多重露光
を防ぐことができる。
【0030】なお、本実施例では、レチクル18上に形
成するパターンは、ラインアンドスペースパターン及び
矩形開口パターンとしたが、式(3)を満足する繰り返
し周期をもち、透過部26と半透過部28との面積比が
式(4)を満足するパターンであれば同様の効果を得る
ことができるので、上記パターンに限定されるものでは
ない。但し、複雑なパターンを形成するとデータ変換や
電子ビーム露光の際に多量の時間を必要とするので、簡
単なパターンであるラインアンドスペースや矩形開口パ
ターンが望ましい。
【0031】また、上記パターンは、デバイス領域外の
レチクル周辺に用いる他に、デバイスパターンにおける
遮光領域に用いてもよい。次に、本発明の第2の実施例
による位相シフトレチクルを、図5乃至図7を用いて説
明する。図5は本実施例による位置合わせマークの概略
図、図6は本実施例による位置合わせマークにおける2
次元光強度シミュレーション結果、図7は位置合わせマ
ークの欠陥を説明する図である。
【0032】本実施例による位相シフトレチクルは、位
置合わせマークが所定のピッチをもつラインアンドスペ
ースパターンにより形成されていることに特徴がある。
即ち、図5に示すように、レチクルの両端に設けられた
十字型の位置合わせマーク32は、ラインアンドスペー
スパターンにより形成されている。また、その方向は、
位置合わせ用光学系の位置検出方向に対して垂直になる
ように配置されている。
【0033】以下に例を挙げて詳細に説明する。レチク
ル18の位置合わせ用光学系のレンズの開口数NAが
0.50であるときに、光源波長365nmのi線を用
いて位置合わせをする。このとき、位置合わせマーク3
2をラインアンドスペースパターンにより形成し、その
繰り返し周期であるピッチPを、第1の実施例における
式(3)の条件を満たすように設定する。即ち、 P≦λ/(NA(1+σ)) …(3) とする。ここで、位置合わせ用光学系におけるσは通常
1であるので、 P≦λ/2NA=0.365/(0.5×2)=0.3
65μm となり、0.365μm以下のピッチでラインアンドス
ペースパターンを形成すればよい。
【0034】さらに、第1の実施例における式(4)を
満たすように、透過部26と半透過部28の線幅を設定
する。即ち、半透過部28における光強度透過率Tを1
0%とすると、レチクル上の透過部26の線幅Sと半透
過部28の線幅Lとの関係を、 S:L=1:1/0.316=1:3.16 とする。ピッチPを0.365μmとすると、 S=0.088μm、 L=0.277μm であるラインアンドスペースパターンをレチクル18上
に形成する。
【0035】図6は、上記のラインアンドスペースパタ
ーンにより形成した位置合わせマーク32における2次
元光強度シミュレーションの結果である。図6(a)〜
(e)は、半透過部32により形成されるラインの本数
を1本から5本まで増加したときの結果である。それぞ
れの図に3本づつの曲線が描かれているが、これはフォ
ーカスを振った結果である。
【0036】図6から判るように、ラインの本数が2本
以下では信号強度のコントラストが小さく、また、フォ
ーカスに対する信号強度の変化が大きい。しかし、ライ
ンを3本以上にすることにより信号強度のコントラスト
は改善し、フォーカスに対する信号強度のコントラスト
の劣化も小さくすることができる。また、本実施例で
は、ラインアンドスペースパターンの方向を位置合わせ
用光学系の位置検出方向に対して垂直になるように配置
したが、これは次の理由による。即ち、位置合わせマー
クに図7に示すような欠陥34があった場合に、パター
ンのエッジがぎざつき、検出の際に悪影響が発生するの
を防ぐためである。
【0037】このように、本実施例によれば、レチクル
の位置合わせマーク32を、パターンにより回折される
回折光がウェーハ24に入射しないピッチをもつライン
アンドスペースパターンにより形成し、また、ウェーハ
24に入射する0次光の光強度が0になるように透過部
26と半透過部28の面積を設定したので、半透過膜に
より位置合わせマーク32を形成した場合にも安定して
位置検出を行うことができる。
【0038】なお、本実施例では、レチクル18上に形
成するパターンは、ラインアンドスペースパターンとし
たが、式(3)を満足する繰り返し周期をもち、透過部
26と半透過部28との面積比が式(4)を満足するパ
ターンであれば同様の効果を得ることができるので、上
記パターンに限定されるものではない。例えば、矩形開
口パターンを用いて位置合わせマークを構成しても同様
の効果を得ることができる。
【0039】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、レチクル
上に形成するパターンの繰り返し周期を、パターンによ
り回折される回折光がウェーハに入射しないように設定
し、また、ウェーハに入射する0次光の光強度が0にな
るように透過部と半透過部の面積を設定したので、ウェ
ーハに入射する光を遮光することができる。これによ
り、上記パターンをデバイス領域外のレチクル周辺部に
形成した場合には、遮光膜をもたないハーフトーン型の
位相シフトレチクルを用いた際にも周辺のチップの多重
露光を防ぐことができる。
【0040】また、レチクルの位置合わせマークを、パ
ターンにより回折される回折光がウェーハに入射しない
ピッチをもつ繰り返しパターンにより形成し、また、ウ
ェーハに入射する0次光の光強度が0になるように透過
部と半透過部の面積を設定したので、半透過膜により位
置合わせマークを形成した場合にも安定して位置検出を
行うことができる。
【0041】さらに、レチクルの位置合わせマークを、
3周期以上の繰り返しパターンにより形成したので、露
光装置のデフォーカス等による検出信号のコントラスト
への影響が少なくなり、安定して位置検出を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】位相シフトレチクルの構造を示す概略図であ
る。
【図2】レチクル上に形成されたパターンをウェーハに
転写する際の光学系の模式図である。
【図3】本発明の第1の実施例における0次光の光強度
を0にする方法を説明する図である。
【図4】本発明の第2の実施例による位相シフトレチク
ルのパターン例を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施例による位置合わせマーク
の概略図である。
【図6】本発明の第2の実施例による位置合わせマーク
における2次元光強度シミュレーション結果である。
【図7】位置合わせマークの欠陥を説明する図である。
【図8】従来のハーフトーンレチクル及びハーフトーン
レチクルにより露光したパターンを説明する図である。
【符号の説明】
10…ガラス基板 12…半透過膜 14…遮光薄膜 16…透明膜 18…レチクル 20…パターン 22…投影レンズ 24…ウェーハ 26…透過部 28…半透過部 30…矩形開口部 32…位置合わせマーク 34…欠陥 36…多重露光領域

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明なガラス基板上に、入射光の位相を
    シフトする半透過膜によるパターンが形成された位相シ
    フトレチクルにおいて、 前記パターンにおける、前記入射光を阻止すべき遮光部
    は、前記半透過膜の形成されていない領域と前記半透過
    膜の形成された領域が繰り返して配列された繰り返しパ
    ターンにより形成されており、 前記繰り返しパターンが配列された周期と、前記半透過
    膜の形成されていない領域と前記半透過膜の形成された
    領域との面積比が、前記入射光を遮光するように定めら
    れていることを特徴とする位相シフトレチクル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の位相シフトレチクルにお
    いて、 前記遮光部は、デバイスパターンの存在しない前記位相
    シフトレチクルの周辺部であることを特徴とする位相シ
    フトレチクル。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の位相シフトレチクルにお
    いて、 前記遮光部は、前記位相シフトレチクルを位置合わせす
    るための位置合わせマークであることを特徴とする位相
    シフトレチクル。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の位相シフトレチクルにお
    いて、 前記位置合わせマークは、少なくとも3周期の前記繰り
    返しパターンにより形成されていることを特徴とする位
    相シフトレチクル。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2に記載の位相シフトレチ
    クルにおいて、 前記半透過膜は、前記入射光の位相をほぼ反転する半透
    過膜であり、 露光装置の光源の波長をλ、前記露光装置における投影
    レンズの開口数をNA、前記光源の大きさの前記投影レ
    ンズの占める割合をσ、前記半透過膜の光強度透過率を
    Tとしたときに、 前記繰り返しパターンは、λ/NA(1+σ)以下の周
    期をもって形成され、 前記遮光部において、前記半透過膜の形成されていない
    領域の面積が、前記半透過膜の形成された領域の面積の
    ほぼ√T倍であることを特徴とする位相シフトレチク
    ル。
  6. 【請求項6】 請求項3又は4に記載の位相シフトレチ
    クルにおいて、 前記半透過膜は、前記入射光の位相をほぼ反転する半透
    過膜であり、 前記位相シフトレチクルの位置合わせを行うための位置
    合わせ光学系の光源の波長をλ、前記位置合わせ光学系
    の投影レンズの開口数をNA、前記半透過膜の光強度透
    過率をTとしたときに、 前記繰り返しパターンは、λ/2NA以下の周期をもっ
    て形成され、 前記遮光部において、前記半透過膜の形成されていない
    領域の面積が、前記半透過膜の形成された領域の面積の
    ほぼ√T倍であることを特徴とする位相シフトレチク
    ル。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6記載の位相シフトレチク
    ルにおいて、 前期繰り返しパターンは、前記半透過膜により形成され
    た複数の直線状パターンが一定の間隔をもって平行に配
    置されているラインアンドスペースパターンであること
    を特徴とする位相シフトレチクル。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至6記載の位相シフトレチク
    ルにおいて、 前記繰り返しパターンは、四角形状の開口部が前記半透
    過膜に設けられた矩形開口パターンであることを特徴と
    する位相シフトレチクル。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002328462A (ja) * 2001-04-26 2002-11-15 Toshiba Corp 露光用マスクパターンの検査方法
EP4109177A4 (en) * 2020-02-22 2023-07-26 Changxin Memory Technologies, Inc. MASK APPLIED TO A SEMICONDUCTOR PHOTOLITHOGRAPHY TECHNIQUE, AND METHOD OF PHOTOLITHOGRAPHY TECHNIQUE

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