JP2980018B2 - 露光方法及び装置、並びにデバイス製造方法 - Google Patents

露光方法及び装置、並びにデバイス製造方法

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JP2980018B2
JP2980018B2 JP8024688A JP2468896A JP2980018B2 JP 2980018 B2 JP2980018 B2 JP 2980018B2 JP 8024688 A JP8024688 A JP 8024688A JP 2468896 A JP2468896 A JP 2468896A JP 2980018 B2 JP2980018 B2 JP 2980018B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体メモリ素子
や液晶素子の製造に用いられる露光装置を使って試料基
板上にマスクのパターンを転写する露光方法に関し、詳
しくはマスクに形成された微細パターンの規則性を利用
して、該微細パターンで発生する回折光を積極的に活用
することにより、試料基板上に形成される転写パターン
の解像度(レジスト像の微細度)を向上させる技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】半導体メモリや液晶素子の回路パターン
の形成には、一般的に、フォトリソグラフィ技術と呼ば
れる、マスクパターンを試料基板上に転写する方法が採
用される。ここでは、感光レジスト層が形成された試料
基板上に、紫外線等の露光光を、マスクパターンを形成
したマスクを介して照射することにより、試料基板上に
はマスクパターンが写真的に転写される。
【0003】近年、半導体メモリや液晶素子の回路構成
の微細化に伴って、マスクパターンを縮小して試料基板
上に投影転写できる、ステッパー等の投影型露光装置が
多用され、露光光としても、より短い波長を有する波長
分布幅の狭い特殊な紫外線が使用されるようになった。
【0004】ここで、波長分布幅を狭くする理由は、投
影型露光装置の投影光学系の色収差による投影像のぼけ
を除くためであり、より短い波長を選択する理由は、投
影像のコントラストを向上させるためである。しかし、
この露光光の短波長化も、要求されるマスクパターンの
一層の微細化に対しては、適当な光源が無く、レンズ材
料やレジスト材料の制約から限界を迎えているのが現状
である。
【0005】このような微細化されたマスクパターンに
おいては、パターンの解像線幅が露光光の波長に接近す
るため、パターン透過時に発生する回折光の影響が無視
できず、試料基板上のマスクパターン投影像における十
分な明暗の光量差の確保が困難となり、明暗境界のコン
トラストも低下する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】即ち、マスクに対して
上方から種々の入射角度で入射する露光光がマスクパタ
ーン上の各点において発生する0次、±1次、±2次、
・・の各回折光は、投影光学系を経て、この各点と共役
な試料基板上のそれぞれの点に再集合して結像する。し
かし、より微細なマスクパターンに対して±1次、±2
次、・・の回折光は、回折角度がさらに大きくなるた
め、試料基板上により浅い角度で入射するようになり、
投影像の焦点深度を著しく低下させて、レジスト層の厚
み全部を露光できなくなるという問題を発生させた。
【0007】このような観点から、本願出願人は、先
に、特開平2−50417号において、照明光学系と投
影光学系に絞りを設けて、露光光のマスクに対する入射
角度を制約すると共に、マスクパターンに応じて該絞り
の開口量を調整して、試料基板上の投影像の明暗の光量
差を維持しつつ焦点深度を確保する発明を提案した。
【0008】しかし、この発明においても、ほぼ垂直に
試料基板に達する0次回折光に対して、±1次、±2
次、・・回折光の回折角度が大きいため、レンズからは
み出して試料基板まで達しなくなり、結果的に試料基板
上のマスクパターン投影像は、0次光成分のみが強調さ
れたコントラストの悪い平坦なものとなった。
【0009】また、レンズに納まって試料基板に達する
部分の±1次回折光は、0次光がほぼ垂直に入射するの
に対して、浅い角度で試料基板に入射することになるた
め、やはり十分な焦点深度が確保できないことが指摘さ
れた。
【0010】ところで、このような微細なマスクパター
ンの一般的なものは、縦または横に等間隔で配列された
格子パターンと見なすことができる。言い換えれば、マ
スクパターンにおける最もパターンが密集した場所に
は、試料基板上に形成可能な最小の線幅を実現する、等
間隔の透明、不透明ラインを交互に配置した格子パター
ンが採用されるが、その他の場所では比較的にゆるい微
細度のパターンであり、斜めのパターンは例外的であ
る。
【0011】また、一般的なレジスト層材料の性質は、
非線形の感光特性を有し、あるレベル以上の受光量を与
えると急速に化学変化が進むが、それ以下の受光量で
は、ほとんど化学変化が進行しない。従って、試料基板
上におけるマスクパターンの投影像については、明部と
暗部の光量差が確保されていさえすれば、明部と暗部の
境界のコントラストは多少低くても、マスクパターンど
おりの所要のレジスト像が得られる。
【0012】本発明は、このように露光光が狭い波長分
布をもち、マスクパターンが実質的に回折格子と見な
せ、レジスト材料が受光量のコンパレータ的性質を有す
ることを積極的に利用して、露光光の波長を維持したま
まで、更に微細なレジスト像を形成可能とするもので、
従来、試料基板上で十分な光量差が得られなかった微細
なマスクパターンでも、十分に露光転写できる露光方法
を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明に係る露光方法は、マスク上
に照明光を照射するための照明光学系と、前記マスクの
パターンの像を基板上に投影する投影光学系とを有する
露光装置を使って、前記基板上に前記マスクのパターン
を転写する露光方法において、前記照明光を、前記照明
光学系の光軸から偏心し、かつ分離した第1照明光と第
2照明光とに変換し、前記第1照明光と第2照明光が前
記パターン表面とほぼ垂直な方向に関して対称に傾斜さ
れるように、前記第1照明光と第2照明光を前記マスク
に照射し、前記第1照明光の照射によって前記パターン
から発生された0次回折光と、前記第2照明光の照射に
よって前記パターンから発生された1次回折光とを前記
投影光学系の第1光学パスを通って前記基板上に到達さ
せ、前記第2照明光の照射によって前記パターンから発
生された0次回折光と、前記第1照明光の照射によって
前記パターンから発生された1次回折光とを前記投影光
学系の第2光学パスを通って前記基板上に到達させ、前
記第1光学パスと前記第2光学パスは、前記マスクのパ
ターンに対する前記投影光学系のフーリエ変換面もしく
はその近傍において前記投影光学系の光軸からほぼ等距
離だけ各々偏心されていることを特徴とするものであ
る。
【0014】本願請求項2に記載の露光方法は、請求項
1に記載の露光方法において、前記第1光学パスと第2
光学パスを通った各々の光以外の光は、前記基板に到達
されないことを特徴とするものである。
【0015】本願請求項3に記載の露光方法は、投影光
学系を使ってマスクのパターンの像を基板上に投影する
露光方法において、前記マスクに少なくとも2つの照明
光を照射し、前記1組の照明光は、前記パターンの表面
に垂直な方向に関して予め定められた角度だけ対称に傾
けられ、前記予め定められた角度は、前記2つの照明光
の各々について前記パターンから発生する0次回折光と
1つの1次回折光が、前記パターンの表面に垂直な方向
に関してほぼ対称となるように規定され、前記0次回折
光と1次回折光は、前記投影光学系を介して前記パター
ンの像を前記基板上に形成することを特徴とするもので
ある。
【0016】本願請求項4に記載の露光方法は、投影光
学系を介してマスクのパターンを基板上に露光する露光
方法において、少なくとも第1照明光と第2照明光とで
前記パターンを照明すること、前記第2照明光の照射に
よって前記パターンから発生された0次回折光以外の回
折光と同じ前記投影光学系の光学パスを通って、前記第
1照明光の照射によって前記パターンから発生された0
次回折光を前記基板に到達させることを特徴とするもの
である。
【0017】本願請求項5に記載の露光方法は、請求項
4に記載の露光方法において、前記露光方法を利用して
半導体素子を製造することを特徴とするものである。
【0018】本願請求項6に記載の露光方法は、少なく
とも予め定められた方向に延びた直線部分を有するパタ
ーンで基板を露光する露光方法において、前記予め定め
られた方向を含む入射面に関して傾いた一対の光路に沿
った光で前記パターンを照明し、前記パターンの像を前
記基板に投影することを特徴とするものである。
【0019】本願請求項7に記載の露光方法は、請求項
6に記載の露光方法において、前記露光方法を利用して
半導体素子を製造することを特徴とするものである。
【作用】
【0020】従来の投影型露光装置では、マスクに対し
て上方から種々の入射角で入射する露光光が無差別に用
いられ、マスクパターンで発生した0次、±1次、±2
次、・・の各回折光がほぼ無制限に投影光学系を透過し
て試料基板上に結像していた。
【0021】これに対して、本発明の露光方法では、マ
スクパターンに対して特定の方向と角度で斜めに入射す
る露光光が選択的に用いられており、この選択された露
光光がマスクパターンで発生する0次回折光と1次回折
光とを試料基板に優先的に到達させ、干渉させ、結像さ
せる。
【0022】即ち、マスクパターンの微細度に応じた遮
光板を用いて、最適な0次回折光と1次回折光とを選択
することにより、従来よりも明暗の光量差および焦点深
度が大きい結像パターンを得ることができる。
【0023】ここで、マスクに入射する露光光を選択す
るには、照明光学系の瞳面およびその近傍、またはその
共役面に、「マスクパターンに対して特定の方向と角度
で入射する露光光は透過するが、他の不要な露光光は遮
断するように透光部を配置した遮光板」を設ければ良
い。
【0024】しかし、投影光学系の瞳面およびその近傍
に、「この特定の方向と角度の露光光がマスクパターン
で発生する0次回折光と1次回折光とは無事透過する
が、他の不要な露光光による回折光は遮断されるように
透光部を配置した遮光板」を設けても、試料基板上に達
して結像に関与する回折光はほぼ等しいものとなり、同
様な効果を期待できる。
【0025】また、投影光学系の瞳面およびその近傍に
設けた遮光板は、照明光学系の瞳面およびその近傍、ま
たはその共役面に配置された遮光板により選択された露
光光がマスクパターンで発生する0次回折光と1次回折
光以外の回折光を取り除く作用も兼ね備える。
【0026】照明光学系の瞳面およびその近傍、または
その共役面に遮光板を配置した場合、所定の波長を有す
る露光光が、特定の入射方向と入射角で回折格子状のマ
スクパターンに入射し、投影光学系の瞳面にはフーリエ
展開された0次、1次、2次、3次、・の各回折光によ
るスポット列が形成される。ただし、通常、2次、3次
・・の高次回折光のスポットは投影光学系の外側にはみ
だす(ケラレる)。
【0027】照明光学系の瞳面およびその近傍、または
その共役面に配置した遮光板は、またマスクに対してほ
ぼ垂直に入射する露光光を遮断し、特定の入射方向と入
射角の露光光だけをマスクに選択入射させる。ここで、
高次の回折光が邪魔な場合には、更に、投影光学系の瞳
面およびその近傍に遮光板を設けてこれを遮断する。こ
れにより、試料基板上には好ましい入射角の露光光がマ
スクパターンで発生する0次回折光と1次回折光とを重
点的に用いた投影パターン像が形成される。
【0028】ここで、マスクパターンにおける高解像度
を必要とする部分、即ち等間隔の透明、不透明ラインを
交互に配置した格子パターンは、デューティ0.5の矩
形波状のものとみなせ、照明光学系の瞳面およびその近
傍、またはその共役面に遮光板を設けた場合、この格子
パターンで発生する回折光は、投影光学系の瞳面におい
て、格子を横断する方向に分布する0次、±1次、±2
次、・・の各次数の回折光のスポットを形成する。
【0029】このとき、矩形波のフーリエ展開として知
られるように、0次回折光は試料基板上の投影像におけ
るバイアス成分、±1次回折光は格子と同周期の正弦波
成分であり、この2つの成分の干渉によって、試料基板
上には、レジスト層の感光に必要な十分な明暗の光量差
をもった結像パターンが得られる。
【0030】また、一般的なマスクパターンは、マスク
上に配置された縦方向または横方向の格子を複数個組み
合わせたものとみなせるから、各格子に対して最適な入
射方向と入射角の露光光がそれぞれ確保されるようにす
れば、投影光学系の瞳面に形成されるフーリエパターン
は、各格子の方向に応じた角度方向に並んだ、露光光の
波長と格子のピッチとに応じた相互間隔のスポット群を
形成し、各スポットの強度は、格子のピッチ数と回折光
の次数に依存している。
【0031】従って、必要なスポット位置に透光部を設
けた遮光板を投影光学系に設けて同様な回折光の選択を
行ってもよい。投影光学系の瞳面に遮光板を設けた場合
には、有用な回折光のスポット位置に透光部を設けた遮
光板が採用されて、有用な回折光を選択的に透過させ、
邪魔になる回折光を遮断する。
【0032】このように、遮光板上の透光部の個数と配
置はマスクパターンに応じたそれぞれ異なる固有なもの
であるから、遮光板は、当然、マスクと一緒に交換さ
れ、かつマスクに対して厳密に位置調整されるべきもの
である。
【0033】次に、マスクパターンに対して特定の入射
方向と入射角の露光光を入射して、0次回折光と1次回
折光とを用いて試料基板上に結像パターンを形成するこ
とにより、焦点深度が大きくなる理由を説明する。
【0034】試料基板が投影光学系の焦点位置に一致し
ている場合には、マスク上の1点を出て、試料基板上の
1点に達する各回折光は、投影光学系のどの部分を通る
ものであっても全て等しい光路長を有する。よって、従
来のように0次回折光が投影光学系瞳面のほぼ中心を貫
通する場合でも、0次回折光とそのほかの回折光とで光
路長は相等しく、相互の波面収差も0である。
【0035】しかし、試料基板が投影光学系の焦点位置
に一致していない場合、斜めに入射する高次の回折光の
光路長は、最短距離を通る0次回折光に対して、焦点前
方では短く、焦点後方では長くなり、その差は入射角の
差に応じたものとなる。従って、0次、1次、・・の各
回折光は相互に波面収差を形成して、焦点位置の前後に
おける結像パターンのぼけを発生する。この波面収差△
Wは次の式(1)で表される。
【0036】 △W=(1/2)×(NA)2 ×△f ・・(1) △f:デフォーカス量 NA:瞳面上の中心からの距離を開口数で表した値
【0037】従って、瞳面のほぼ中心を通過する0次回
折光(△W=0)に対して、瞳面の周囲、半径r1 を通
る1次回折光では、次の式(2)で表される波面収差を
もつことになり、焦点位置の前後での解像度、即ち焦点
深度を低くしている。
【0038】 △W=(1/2)×(r12 ×△f ・・(2)
【0039】一方、照明光学系の瞳面もしくはその近
傍、またはその共役面に遮光板を設けて、マスクパター
ンからの0次回折光と1次回折光とが瞳面上でほぼ中心
対称な位置(共に半径r2 とする)を通るようにした本
発明の露光方法の場合、焦点の前後における0次回折光
と1次回折光の波面収差は等しく、次式(3)となり、
デフォーカスに伴う波面収差によるボケがない。即ち、
この分だけ焦点深度が大きくなっている。
【0040】 △W=(1/2)×(r22 ×△f ・・(3)
【0041】また、遮光板の透光部を通った一対の露光
光はマスクパターンの格子に対して、斜めかつ対称に入
射する平行光となるが、±1次回折光のどちらか一方は
投影光学系の光軸について0次光と対称な経路を通り、
試料基板に0次光と同程度の深い角度で入射する。これ
により、結像に関与する投影光学系の実質的な開口数が
小さくなり、より深い焦点深度が得られる。
【0042】また、本発明の露光方法においては、照明
光学系に配置した遮光板を用いてマスクパターンの格子
に対して2方向から対称な入射角の露光光を入射させ
る。ここで、入射角は、遮光板の透光部の相互間隔によ
り調整され、マスク透過後、一方の露光光の0次光は他
方の露光光の1次光とほぼ同一の方向に進み投影光学系
の瞳面では、ほぼ同一位置にスポットを形成するように
している。
【0043】このような回折光の選択は、マスクに対し
て上方から種々の入射角で入射する露光光を用い、上記
スポット位置に透光部を形成した遮光板を投影光学系の
瞳面に配置して、上記一対の入射角以外の露光光による
回折光を遮断した場合にも同様に実行される。
【0044】また、格子を複数組み合わせた一般的なマ
スクパターンに対しては、それぞれの格子に対して定め
た角度位置と相互間隔とをもたせた一対づつの透光部が
遮光板に配置される。
【0045】照明光学系に備えられる遮光板における一
対の透光部は、一方の透光部からの露光光が1つの格子
で発生する一次回折光と、他方の透光部からの露光光が
同じ格子で発生する0次回折光とが投影光学系の瞳面の
ほぼ同一位置を透過するように相互間隔を定めたもので
ある。
【0046】投影光学系に備えられる遮光板における一
対の透光部は、1つの格子に対して上述の入射角を有す
る一対の露光光が発生する0次回折光と1次回折光とを
透過させるように相互間隔を定めたものである。
【0047】更に、本発明の露光方法においては、調整
機構を用いて、遮光板を回転または平行移動させれば、
格子に対する遮光板の位置ずれを補正できる。また、透
光部の相互間隔を適正に調整して、格子のピッチにより
良く適合させることができる。
【0048】更にまた、本発明の露光方法においては、
液晶素子等の電気光学素子を組み込んだ遮光板が採用さ
れ、電気信号により透光部の位置調整を行うことができ
る。
【0049】
【発明の実施の形態】本発明の一つの実施の形態を図面
を参照して以下に説明する。図1には、本実施の形態の
露光方法を実現するために用いられる投影型露光装置の
斜視図が示されている。図1において、マスク11に
は、代表的な微細パターンの一例として、デューティ比
0.5の1次元の格子状パターン12が形成されてい
る。このマスク11を照明する照明光学系は、水銀ラン
プ1、楕円面鏡2、コールドミラー3、集光光学素子
4、光学的インテグレータ素子5、リレーレンズ8(瞳
リレー系)、ミラー9、コンデンサーレンズ10からな
る。
【0050】照明光学系のフーリエ変換面、即ち、ここ
では水銀ランプ1の2次光源像が形成されるインテグレ
ータ素子5の射出端面の近傍(換言すれば、照明光学系
の瞳面またはその共役面、およびそれらの近傍の位置)
には、遮光板(空間フィルタ)6が配置されている。こ
の遮光板6には、マスクパターン12の2次元フーリエ
変換に基づいて位置と大きさが定められる一対の透光部
6a、6bが設けられている。
【0051】また、パターン12の像をウエハ17上に
投影する投影光学系13の瞳面14にも、同様に透光部
15a、15bを備えた遮光板(空間フィルタ)15が
配置されている。
【0052】ここで、本実施の形態では、マスクパター
ン12として、1次元の回折格子パターンを用いている
ので、遮光板6および15には、共に一対の透光部6
a、6bまたは15a、15bとが形成されており、そ
れぞれ瞳面内で一対の透光部が光学系の光軸を挟んでほ
ぼ対称位置に、かつその配列方向が格子パターン12の
ピッチ方向とほぼ一致するように配置されている。
【0053】また、遮光板6および15には、それぞれ
モータやカム等で構成される駆動機構7または16が設
けられており、マスクパターンに応じて遮光板6および
15が別のものと交換可能で、かつ瞳面内での透光部6
a、6bまたは15a、15bの位置の微調整が可能と
なっている。なお、遮光板6および15の透光部6a、
6bおよび15a、15bの開口形状は任意でよく、図
1では共に円形開口の場合として図示されている。
【0054】このように構成された露光装置において、
楕円面鏡2の第1焦点に配置された水銀ランプ1から発
生された露光光は、楕円面鏡2とコールドミラー3で反
射されて、楕円面鏡2の第2焦点に集光された後に、コ
リメータレンズや光束分布補正用のコーン状プリズムな
どからなる集光光学素子4を通過して、フライアイレン
ズ群からなるインテグレータ素子5により、遮光板6の
配置面上に実質的な面光源を形成する。
【0055】なお、本実施の形態では、インテグレータ
素子5の2次光源像が投影光学系13の瞳面14に形成
される、いわゆるケーラー照明となっている。この面光
源自体は、従来同様に、マスクに上方から種々の入射角
で入射する露光光を与えるはずのものである。しかしな
がら、ここではコンデンサ−レンズ10の手前に遮光板
6が設けられているため、遮光板6の2つの透光部6
a、6bを通過する平行光束だけがリレーレンズ8、ミ
ラー9、コンデンサレンズ10を介して、格子パターン
12のラインをほぼ垂直に横切る面内で光軸対称に斜め
の所定入射角でマスク11に入射する。
【0056】前記平行光束がマスク11のパターン12
に入射すると、パターン12からは0次、±1次、±2
次、・・の各回折光が生じる。ここで、前記平行光束
は、照明光学系のフーリエ変換面に配置された遮光板6
の透光部6a、6bにより光軸からの距離と光軸まわり
の位置とが定められ、またコンデンサーレンズ10によ
りマスク11のパターン12への入射角が定められてい
るので、投影光学系13に入射するのは前記各次数の回
折光のうちの±1次回折光のいずれか一方と0次回折光
とがそのほとんどとなり、そのほかの回折光は極く僅か
となる。
【0057】その結果、投影光学系13の瞳面14に
は、±1次回折光のいずれか一方と0次回折光との主要
な回折光スポットと、その他の不要な次数の回折光スポ
ットとが、フーリエ展開パターンにしたがって次数別に
形成される。投影光学系13の瞳面14に配置された別
の遮光板15は、前記主要な回折光だけを選択的にウエ
ハ17側に通過させ、そのほかの次数の不要な回折光を
遮断する。
【0058】この場合、前記±1次回折光のいずれか一
方0次回折光との主要な回折光が最大強度で通過できる
ように、また、前記の不要な回折光が完全に遮断される
ように、駆動機構7、16を用いて、マスク11のパタ
ーン12に対する遮光板6および15の位置調整が行わ
れる。
【0059】図2は、本実施の形態の露光方法に用いら
れる投影型露光装置における露光光の基本的な光路構成
を模式的に示す図である。ここでは、図示の都合上、遮
光板6がコンデンサレンズ10の直上に配置されている
が、この位置はリレーレンズ8に対して図1の遮光板6
と共役な面であり、機能と効果に関して、図1の場合と
実質的に同じである。
【0060】図2において、投影光学系13の開口数を
NA、露光光の波長をλとし、パターン12のピッチを
λ/NAの0.75倍、パターン12のライン・アンド
・スペースの比を1:1(格子のデューティ比を0.
5)とする。このとき、パターン12の波長λを考慮し
たフーリエ変換q(u、v) は、パターン12をp(x、y) と
すると、次式(4)で表される。
【0061】 q(u、v) = [ p(x、y) ・ exp {-2πi(ux+vy)/λ} ] dxdy ・・(4)
【0062】ここで、パターン12が、図4に示される
ように、上下方向すなわちy方向には一様で、x方向に
は規則的な変化をもつ場合には、x方向のライン・アン
ド・スペースの比が1:1、ピッチが0.75λ/NA
であるとすると、フーリエ変換q(u、v) は次式(5)の
ように表すことができる。
【0063】 q(u、v) =q1(u)×q2(v) ・・(5)
【0064】従って、q1(u)およびq2(v)のそれぞれ
は、次のように表すことができる。 q1(u)= 1、 u= 0 q1(u)= 0.637、 u=±NA/0.75 q1(u)=-0.212、 u=±3NA/0.75 : q1(u)= 0.637/(2n-1)・(-1)(n+1)、 u=±(2n-1)・ NA/0.75 q1(u)= 0、 uは上記以外 および、 q2(v)= 1、 v=0 q2(v)= 0、 v≠0
【0065】図3と図5は、それぞれ本実施の形態に供
される照明光学系用の遮光板6と、投影光学系用の遮光
板15の平面図である。ここで、上記フーリエ変換のエ
ネルギー分布、即ち|q(u、v) |2 のピーク値を与える
位置は、 (u、v) =(0、0) 、( ±NA/0.75、0)、( ±3NA/0.75、0)・・・ である。
【0066】従って、遮光板6および15は、上記ピー
ク位置の1/2であるところの (u、v) =(0、0) 、( ±NA/1.5 、0)、( ±2NA、0)・・・ のうち、投影光学系13の開口数以内に入る位置(u、v)
=( ±NA/1.5 、0)およびその近傍位置を透光部6
a、6bと15a、15bとし、 (u、v) =(0、0) の位置を遮光部としたものである。
【0067】なお、遮光板6および15は、その位置 (u、v) =(0、0) がそれぞれ照明光学系(1〜10)および投影光学系1
3の光軸と一致するように、図1の駆動機構7または1
6により位置調整される。
【0068】ここで、遮光板6および15は、金属板の
一部を取り去って透過部を形成したものでも、またガラ
ス等の透明保持体上に、金属薄膜などをパターンニング
して透過部を形成したものでもよい。また、図1に示し
た例では、照明光源として水銀ランプ1を想定したが、
これはレーザ光源等の別の光源であってもよい。更に、
この例では、マスク11のパターン12としてx方向の
みにデューティ1:1で変化するライン・アンド・スペ
ース・パターンを示したが、任意のパターンについて本
発明は適用可能である。
【0069】図2において、ピッチ0.75λ/NAで
あるパターン12に対して、照明光学系中のパターン1
2のフーリエ変換面に、図示のような遮光板6を設ける
ことにより、パターン12を照明する照明光Liは、平
行光束Lil、Lirのごとく制限される。この照明光
Lil、Lirがパターン12に照射されると、パター
ン12からその回折光が発生する。
【0070】照明光Lilの0次回折光をLl0、+1
次回折光をLl1とし、照明光Lirの0次回折光をL
r0、−1次回折光をLr1とする。このとき、回折光
Ll0と回折光Ll1、回折光Lr0と回折光Lr1の
離角は共に、次式(6)で表せる。
【0071】 sinθ=λ/(パターン12のピッチ) =λ/(0.75λ/NA) =NA/0.75 ・・(6)
【0072】もともと、入射光Lilと入射光Lir
は、2NA/1.5だけ離れているので、回折光Ll0
と回折光Lr1が共に同じ第1の光路を通り、また、回
折光Lr0と回折光Ll1が共に同じ第2の光路を通る
ことになる。ここで、第1の光路と第2の光路とは、投
影光学系13の光軸から対称的に等距離だけ離れてい
る。
【0073】図6には、投影光学系13の瞳面14での
回折光の強度分布が模式的に示されている。図6におい
て、瞳面14に形成されたスポット22lは回折光Lr
0と回折光Ll1が集光したものであり、また、スポッ
ト22rは回折光Ll0と回折光Lr1が集光したもの
である。
【0074】図6より明らかなように、本実施の形態の
露光方法においては、ピッチがλ/NAより微細な0.
75λ/NAのパターン12からの0次回折光と+1次
また−1次回折光を、投影光学系13を介して、ほぼ1
00%ウエハ17上へ集光させることができる。従っ
て、従来の露光方法における解像度の限界であったピッ
チ(λ/NA)よりも更に細かいパターンの場合も、マ
スクパターンのピッチに応じた透過部を有する遮光板を
用いて露光転写が可能である。
【0075】次に、本実施の形態の露光方法における試
料基板17上のパターン解像度を、種々の参考例の投影
型露光装置を使用した露光方法におけるそれとの比較に
おいて以下に説明する。
【0076】=参考例の場合= 図7と図8は、参考例としてあげる特開平2−5041
7号に示された投影型露光装置における露光光の光路構
成(図7)と、投影光学系の瞳面における光量分布(図
8)とをそれぞれ模式的に示した図である。なお、これ
らの図においては、本発明の前記実施の形態による装置
と同じ作用、機能の部材に、図2中の符号と同一の符号
を付してある。
【0077】図7において、照明光学系の瞳面には開口
絞り(円形の透光部を光軸と同心に備えた遮光板、いわ
ゆる空間フィルタ)6Aが設けられ、マスク11に対す
る露光光の入射角を制限している。マスク11のパター
ン12から発生した0次回折光(実線)と±1次回折光
(破線)とは、共に投影光学系13に入射して別々の光
路を進み、ここでは図8に示すごとく瞳面14において
+1次回折光のスポット20lと、0次回折光のスポッ
ト20cと、−1次回折光のスポット22rとが別々の
位置に形成される。
【0078】また、図9と図10は、別の参考例として
あげる投影型露光装置における露光光の光路構成(図
9)と、投影光学系の瞳面における光量分布(図10)
とをそれぞれ模式的に示した図である。この別の参考例
では、図7の開口絞り6Aの代わりに、光軸と同心の円
環状の透光部を設けた遮光板6Bが採用されている。
【0079】図9において、照明光学系の瞳面には、円
環状の透光部を光軸と同心に形成した遮光板6Bが設け
られ、マスク11に対して露光光が斜めに、すなわち逆
円錐状に入射されている。これにより、少なくともパタ
ーン12の格子をほぼ垂直に横切る面内では、図2に示
した本実施の形態の場合と同様に、0次回折光(実線)
は、1次回折光(破線)並みに斜めに投影光学系に入射
され、反対側からきた別の1次回折光と一部重なって投
影光学系を通過し、ウエハ17にまで達して投影像を形
成する。
【0080】このとき、投影光学系13の瞳面14に
は、図10に示されるように、光軸と同心のドーナツ状
の0次回折光のスポット21cと、それに隣接して一部
重なる+1次回折光のスポット21lおよび−1次回折
光のスポット21rとが形成される。ここで、スポット
21lと21rとの大部分は、投影光学系13の外側に
はみ出し、これらはみ出した部分の光は投影光学系の鏡
筒によってケラレてしまう。
【0081】=本発明の実施の形態の場合= 図11〜図14は、図2に示した本実施の形態における
ウエハ17上の投影像の格子パターンの強度分布を、図
7と図9の場合と比較した線図である。この強度分布
は、投影光学系のNAを0.5、露光光の波長λを0.
365μm、パターンのピッチをウエハ17上での換算
で0.5μm(ほぼ0.685λ/NA)として、基板
上でパターン12のピッチ方向に光軸を横切る面内につ
いて計算により求めた結果である。
【0082】図11は、本実施の形態(図2)にしたが
った投影型露光装置によって基板上に形成された投影像
の格子パターンの強度分布の線図である。これは、パタ
ーンのエッジの明部と暗部の光量差を十分に確保した分
布となっている。
【0083】図12は、図7の参考例において、開口絞
り6Aの径を比較的小さく、照明光学系の開口数と投影
光学系の開口数との比、いわゆるσ値を0.5とした場
合の、基板上の投影像の格子パターンの強度分布の線図
である。ここでは、照明光学系の開口数と投影光学系の
開口数との比(σ値)を0.5としているので、投影像
のパターンの明部と暗部の光量差がほとんど無い平坦な
分布である。
【0084】図13は、図7の参考例において、開口絞
り6Aの孔は比較的大きく、照明光学系の開口数と投影
光学系の開口数との比、いわゆるσ値を0.9とした場
合の、基板上の投影像の格子パターンの強度分布の線図
である。ここでは、照明光学系の開口数と投影光学系の
開口数との比(σ値)を0.9としているので、図12
の場合よりも投影像のパターンの明部と暗部の光量差が
あるが、やはり0次回折光成分が比較的多いいぜんとし
て平坦な分布であり、レジストの感光特性から見て不十
分であることがわかる。
【0085】図14は、図9の別の参考例の場合におい
て、基板上の投影像の格子パターンの強度分布の線図で
ある。ここで、遮光板6Bの円環状の透光部の内縁はσ
値で0.7、外縁はσ値で0.9に相当している。この
投影像は、図12の場合よりもパターンの明部と暗部の
光量差があるが、やはり0次回折光成分が比較的多いい
ぜんとして平坦な分布であり、レジストの感光特性から
見て不十分であることがわかる。
【0086】図11〜図14から明らかなように、図7
や図9の参考例の場合と比較して、図2に示した本実施
の形態では、基板上の投影像の実質的な解像度が大幅に
向上している。
【0087】ところで、図9の場合において、投影光学
系13の瞳面14に、前述の図2の本実施の形態におい
て使用した遮光板と同様な遮光板を配置すれば、図10
でクロスハッチで示される部分の0次および±1次の回
折光を選択的に透過させて、ウエハ17上における投影
像の解像度を図14の場合よりも少しだけ向上させるこ
とも可能である。
【0088】従来においても、マスクパターンにおける
回折光を積極的に利用して投影光学系の解像度を向上す
る技術として、パターンの透過部の一つおきに露光光の
位相を反転させる誘電体、いわゆる位相シフターを設け
る技術が報告されている。しかしながら、複雑な半導体
回路パターン上に位相シフターを設けることは現実的に
難しく、位相シフター付きフォトマスクの検査方法もい
まだに確立されていない。
【0089】本発明に従った前記図2の本実施の形態に
おける、投影像の解像度向上の効果は、位相シフターに
匹敵するものでありながら、位相シフターをもたない従
来のフォトマスクがそのまま使用でき、従来のフォトマ
スク検査技術もそのまま踏襲することができる。
【0090】また、位相シフターを採用すると、焦点深
度が増大する効果も得られるが、図2の本実施の形態に
おいても、図6に示されるとおり、瞳面14でのスポッ
ト22l、22rは、瞳の中心より等距離の位置にあ
り、従って、先に述べたようにデフォーカスによる波面
収差の影響を受けにくく、従って、深い焦点深度が得ら
れるものである。
【0091】なお、本実施の形態では、回路パターンと
してx方向に規則的に変化を示すライン・アンド・スペ
ースを取りあげたが、以上の効果はライン・アンド・ス
ペース以外の一般的なパターンについても、それぞれに
適正な遮光板を組み合わせることにより、十分に達成さ
れる。ここで、回路パターンが1次元のライン・アンド
・スペースのときには、遮光板上の透光部は2個である
が、他の任意のパターンの場合は、パターンの空間周波
数に応じて2n個の透光部をもつことになる。例えば、
2次元の回折光子パターンでは十字に配置した2個づつ
計4個の透光部を遮光板に形成すればよい。
【0092】また、本実施の形態では、説明を簡略化す
るため、遮光板の遮光部は露光光を全く透過させないも
のとして扱ってきたが、これを半透過性とする等して、
従来同様の露光を行いながら、特定の微細パターンにつ
いてのみ、その投影像のコントラストを上昇させるよう
にしてもよい。
【0093】更に、本実施の形態では、特に照明光学系
中の遮光板を中心に説明を行ったが、投影光学系中の遮
光板についても作用および効果は基本的に同様なものと
考えることができる。つまり、照明光学系のほぼ瞳面も
しくはその共役面と、投影光学系のほぼ瞳面との少なく
とも一方に上記条件を満足する空間フィルタを配置すれ
ば、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0094】また、例えば、照明光学系の瞳面に図3に
示したような空間フィルタを設けると共に、投影光学系
の瞳面に円環状の透光部を備えた空間フィルタを配置し
ても構わない。なお、この場合、後者の円環状の透過部
を備えた空間フィルタにおいては、マスクパターンから
の0次回折光と+1次(または−1次)回折光とが共に
透過するように、円環状の透光部を配置することが必要
であることは言うまでもない。また、両方の空間フィル
タを併用することにより、投影光学系またはウエハによ
る乱反射光をカットし、迷光を防止する効果もある。
【0095】更にまた、本実施の形態では、空間フィル
タ(遮光板6および15)をマスクパターンに応じて機
械的に交換する場合を主に説明したが、例えば液晶表示
素子やEC(エレクトロクロミック)素子などを用いた
フィルタを採用してもよく、この場合には、フィルタ交
換機構がコンパクトになると共に、透光部の大きさ、形
状、位置の調整が簡単に、しかも高速に行うことが可能
になるといった利点がある。
【0096】
【発明の効果】本発明の露光方法においては、遮光板に
より、好ましい入射角の露光光がマスクの微細パターン
で発生する回折光のうちの好ましい次数のものを選択的
に試料基板に到達させて結像させるから、従来解像不能
とされた微細なパターンでも、露光光や投影光学系の変
更なしに、試料基板状の結像パターンにおけるレジスト
層の感光に十分な明暗の光量差と十分に深い焦点深度と
を確保できる。
【0097】また、本発明の露光方法においては、マス
クの微細パターンに応じた遮光板を選択して、その角度
と中心位置とを適正に調整することにより、試料基板上
の結像パターンにおけるより大きな明暗の光量差と、よ
り深い焦点深度とが達成される。
【0098】更に、本発明の露光方法においては、調整
機構により、遮光板の透光部の位置または間隔を変化さ
せて、マスクと遮光板の最適な位置関係を得ることが可
能で、また、別のパターンを有するマスクに対しても同
一の遮光板を併用できる。
【0099】更にまた、本発明の露光方法においては、
電気光学素子により、遮光板の任意の位置を透明、不透
明に自由に調整できるから、マスクと遮光板の最適な位
置関係を得ることが可能であり、別のパターンを有する
マスクに対しても同一の遮光板を併用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による露光方法を実現す
るために用いられる投影型露光装置の構成を示す斜視図
である。
【図2】本発明の一実施の形態による露光方法を実現す
るために用いられる投影型露光装置の光路を示す模式図
である。
【図3】本発明の一実施の形態による露光方法を実現す
るために用いられる投影型露光装置の照明光学系に配置
される遮光板の平面図である。
【図4】本発明の一実施の形態による露光方法を実現す
るために用いられる投影型露光装置のマスクのパターン
平面図である。
【図5】本発明の一実施の形態による露光方法を実現す
るために用いられる投影型露光装置の投影光学系に配置
される遮光板の平面図である。
【図6】本発明の一実施の形態による露光方法を実現す
るために用いられる投影型露光装置の投影光学系の瞳面
における回折光の強度分布を示す線図である。
【図7】本発明の参考例による投影型露光装置の光路を
示す模式図である。
【図8】本発明の参考例による投影型露光装置の投影光
学系の瞳面における回折光の強度分布を示す線図であ
る。
【図9】本発明の別の参考例による投影型露光装置の光
路を示す模式図である。
【図10】本発明の別の参考例による投影型露光装置の
投影光学系の瞳面における回折光の強度分布を示す線図
である。
【図11】本発明の一実施の形態における投影像の格子
パターンの光量分布を示す線図である。
【図12】本発明の参考例(σ=0.5とした)におけ
る投影像の格子パターンの光量分布を示す線図である。
【図13】本発明の参考例(σ=0.9とした)におけ
る投影像の格子パターンの光量分布を示す線図である。
【図14】本発明の別の参考例における投影像の格子パ
ターンの光量分布を示す線図である。
【符号の説明】
1:水銀ランプ、2:楕円面鏡、3:コールドミラー、
4:集光光学素子 5:インテグレータ素子、6:遮光板、7:駆動機構、
8:リレーレンズ 9:ミラー、10:コンデンサーレンズ、11:マス
ク、12:パターン 13:投影光学系、14:瞳面、15:遮光板、16:
駆動機構、17:ウエハ

Claims (48)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定方向に延びる直線部分を有するマスク
    のパターンを、投影光学系を介して基板上に転写する露
    光方法において、 前記マスクのパターン面と交差する照明光学系の光軸と
    前記所定方向とを含む入射面に関してほぼ対称に傾いた
    一対の光路に沿って照明光を前記マスクに照射し、前記
    投影光学系によって前記照明光を前記基板上に投射する
    ことを特徴とする露光方法。
  2. 【請求項2】前記一対の光路は、前記照明光学系内の前
    記マスクのパターン面に対するフーリエ変換面上でその
    光軸から偏心していることを特徴とする請求項1に記載
    の露光方法。
  3. 【請求項3】前記一対の光路は、前記フーリエ変換面上
    で前記照明光学系の光軸からの距離が前記パターンの微
    細度に応じて定められ、かつ互いにほぼ等しいことを特
    徴とする請求項2に記載の露光方法。
  4. 【請求項4】前記一対の光路は、前記フーリエ変換面上
    で前記照明光学系の光軸に関してほぼ対称に配置される
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の露光方法。
  5. 【請求項5】前記フーリエ変換面上で前記一対の光路に
    挟まれる領域での前記照明光の強度がほぼ零であること
    を特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の露光
    方法。
  6. 【請求項6】前記照明光は、前記一対の光路、及びこれ
    と異なる前記照明光学系の光軸に関してほぼ対称な一対
    の別光路にそれぞれ沿って前記マスクに照射されること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の露光
    方法。
  7. 【請求項7】所定方向に延びる直線部分を有するマスク
    のパターンを、投影光学系を介して基板上に転写する露
    光方法において、 前記マスクのパターン面と交差する光軸を有する照明光
    学系によって前記マスクに照射される照明光のうち、前
    記光軸と前記所定方向とを含む入射面内の光路に沿って
    前記マスクに入射する光を減光又は遮光し、前記投影光
    学系によって前記照明光を前記基板上に投射することを
    特徴とする露光方法。
  8. 【請求項8】前記照明光学系内の前記マスクのパターン
    面に対するフーリエ変換面もしくはその近傍に減光板又
    は遮光板を配置して、前記光路に沿った光を減光又は遮
    光することを特徴とする請求項7に記載の露光方法。
  9. 【請求項9】前記照明光は、前記照明光学系の光軸に関
    して前記パターンの微細度に応じた角度だけ傾いて前記
    マスクに照射されることを特徴とする請求項7又は8に
    記載の露光方法。
  10. 【請求項10】所定方向に延びる直線部分を有するマス
    クのパターンを、投影光学系を介して基板上に転写する
    露光方法において、 前記所定方向と直交する方向に沿って複数の光透過部の
    2つが並ぶように、前記マスクと光源との間に前記複数
    の光透過部を有する絞りを配置し、前記光源から射出し
    て前記絞りを通る照明光を前記マスクに照射することを
    特徴とする露光方法。
  11. 【請求項11】前記絞りは、前記照明光を前記マスクに
    照射する照明光学系内の前記マスクのパターン面に対す
    るフーリエ変換面もしくはその近傍に配置されることを
    特徴とする請求項10に記載の露光方法。
  12. 【請求項12】前記2つの光透過部は、前記マスクのパ
    ターン面と交差する照明光学系の光軸からの距離が前記
    パターンの微細度に応じて定められ、かつ互いにほぼ等
    しいことを特徴とする請求項10又は11に記載の露光
    方法。
  13. 【請求項13】所定方向に延びる直線部分を有するマス
    クのパターンを、投影光学系を介して基板上に転写する
    露光方法において、 前記マスクに照明光を照射する照明光学系内の前記マス
    クのパターン面に対するフーリエ変換面上で、前記照明
    光学系の光軸を含む前記所定方向に沿った特定領域内の
    前記照明光を減光又は遮光し、前記投影光学系によって
    前記照明光を前記基板上に投射することを特徴とする露
    光方法。
  14. 【請求項14】前記特定領域をカバーする減光板、又は
    遮光板が前記フーリエ変換面、又はその近傍に配置され
    ることを特徴する請求項13に記載の露光方法。
  15. 【請求項15】所定方向に延びる直線部分を有するマス
    クのパターンを、投影光学系を介して基板上に転写する
    露光方法において、 前記マスクのパターン面と交差する光軸を有する照明光
    学系内の前記パターン面に対するフーリエ変換面上での
    光強度分布が、前記光軸を含んで前記所定方向に沿った
    特定領域内で弱められた照明光を前記マスクに照射し、
    前記投影光学系によって前記照明光を前記基板上に投射
    することを特徴とする露光方法。
  16. 【請求項16】前記特定領域内での前記照明光の強度は
    ほぼ零であることを特徴とする請求項15に記載の露光
    方法。
  17. 【請求項17】所定方向に延びる直線部分を有するマス
    クのパターンを、投影光学系を介して基板上に転写する
    露光方法において、 前記マスクのパターン面と交差する光軸を有する照明光
    学系内の前記パターン面に対するフーリエ変換面上での
    光強度分布が、前記光軸を含んで前記所定方向に沿った
    特定領域よりも、前記所定方向と交差する方向に前記光
    軸から偏心した部分領域で強められた照明光を前記マス
    クに照射し、前記投影光学系によって前記照明光を前記
    基板上に投射することを特徴とする露光方法。
  18. 【請求項18】前記部分領域は、前記パターンの微細度
    に応じた距離だけ前記照明光学系の光軸から偏心してい
    ることを特徴とする請求項17に記載の露光方法。
  19. 【請求項19】前記照明光はその光強度分布が前記特定
    領域を挟んで配置される一対の部分領域でそれぞれ強め
    られることを特徴とする請求項17又は18に記載の露
    光方法。
  20. 【請求項20】前記照明光は、前記フーリエ変換面上に
    形成される2次光源から射出されることを特徴とする請
    求項13〜19のいずれか一項に記載の露光方法。
  21. 【請求項21】前記2次光源は、前記照明光を射出する
    光源の像であることを特徴とする請求項20に記載の露
    光方法。
  22. 【請求項22】前記照明光の照射によって前記パターン
    から発生する互いに次数が異なる2つの回折光が、前記
    投影光学系内の前記マスクのパターン面に対するフーリ
    エ変換面上でその光軸から偏心した同一の局所領域を通
    るように、前記照明光の少なくとも一部は前記照明光学
    系の光軸に関してほぼ対称的に傾いて前記マスクに入射
    することを特徴とする請求項1〜16、19のいずれか
    一項に記載の露光方法。
  23. 【請求項23】前記2つの回折光は0次回折光と1次回
    折光とであることを特徴とする請求項22に記載の露光
    方法。
  24. 【請求項24】前記投影光学系内の前記マスクのパター
    ン面に対するフーリエ変換面上でその光軸を含む中心領
    域を通る光が前記基板上に到達するのを阻止することを
    特徴とする請求項1〜23のいずれか一項に記載の露光
    方法。
  25. 【請求項25】前記投影光学系内の前記マスクのパター
    ン面に対するフーリエ変換面もしくはその近傍に、円環
    状の光透過部を有する空間フィルタを配置することを特
    徴とする請求項1〜23のいずれか一項に記載の露光方
    法。
  26. 【請求項26】マスクに照明光を照射するとともに、投
    影光学系を介して前記照明光で基板上の感光層を露光す
    る工程を経て、前記基板上に半導体デバイスを形成する
    デバイス製造方法において、 請求項1〜25のいずれか一項に記載された露光方法を
    用いて、前記所定方向に延びる直線部分を有するデバイ
    スパターンを前記基板上に転写することを特徴とするデ
    バイス製造方法。
  27. 【請求項27】所定方向に延びる直線部分を有するマス
    クのパターンを、投影光学系を介して基板上に転写する
    露光装置において、 前記マスクに照明光を照射する照明光学系と、 前記照明光学系の光軸と前記所定方向とを含む入射面に
    関してほぼ対称に傾いた一対の光路に沿って前記照明光
    が前記マスクに照射されるように、前記照明光学系内の
    前記マスクのパターン面に対するフーリエ変換面上での
    前記照明光の強度分布を調整する光学部材とを備えたこ
    とを特徴とする露光装置。
  28. 【請求項28】前記光学部材は、前記フーリエ変換面上
    で前記一対の光路が前記パターンの微細度に応じた距離
    だけ前記照明光学系の光軸から偏心するように、前記フ
    ーリエ変換面もしくはその近傍に配置され、前記一対の
    光路を規定する減光板又は遮光板を有することを特徴と
    する請求項27に記載の露光装置。
  29. 【請求項29】前記減光板又は遮光板は、前記一対の光
    路を規定する光透過部が減光部又は遮光部内に形成され
    る開口絞りであることを特徴とする請求項28に記載の
    露光装置。
  30. 【請求項30】所定方向に延びる直線部分を有するマス
    クのパターンを、投影光学系を介して基板上に転写する
    露光装置において、 前記マスクに照明光を照射する照明光学系と、 前記照明光のうち、前記照明光学系の光軸と前記所定方
    向とを含む入射面内の光路に沿って前記マスクに入射す
    る光を減光又は遮光する光学部材とを備えたことを特徴
    とする露光装置。
  31. 【請求項31】前記光学部材は、前記照明光学系内の前
    記マスクのパターン面に対するフーリエ変換面もしくは
    その近傍に配置される減光板又は遮光板を有することを
    特徴とする請求項30に記載の露光装置。
  32. 【請求項32】所定方向に延びる直線部分を有するマス
    クのパターンを、投影光学系を介して基板上に転写する
    露光装置において、 前記マスクに照明光を照射する照明光学系と、 前記照明光学系内の前記マスクのパターン面に対するフ
    ーリエ変換面もしくはその近傍に配置され、前記照明光
    学系の光軸を含んで前記所定方向に沿った特定領域内の
    前記照明光を減光又は遮光する光学部材とを備えたこと
    を特徴とする露光装置。
  33. 【請求項33】所定方向に延びる直線部分を有するマス
    クのパターンを、投影光学系を介して基板上に転写する
    露光装置において、 前記マスクに照明光を照射する照明光学系と、 前記照明光学系内の前記マスクのパターン面に対するフ
    ーリエ変換面上での前記照明光の強度分布を、前記光軸
    を含んで前記所定方向に沿った特定領域内で弱める光学
    部材とを備えたことを特徴とする露光装置。
  34. 【請求項34】前記光学部材は、前記特定領域内での前
    記照明光の強度をほぼ零にすることを特徴とする請求項
    33に記載の露光装置。
  35. 【請求項35】前記光学部材は、前記パターンの微細度
    に応じた角度だけ前記照明光を前記入射面に対して傾け
    ることを特徴とする請求項30〜34のいずれか一項に
    記載の露光装置。
  36. 【請求項36】所定方向に延びる直線部分を有するマス
    クのパターンを、投影光学系を介して基板上に転写する
    露光装置において、 前記マスクに照明光を照射する照明光学系と、 前記照明光学系内の前記マスクのパターン面に対するフ
    ーリエ変換面上での前記照明光の強度分布を、前記光軸
    を含んで前記所定方向に沿った特定領域よりも、前記所
    定方向と交差する方向に前記光軸から偏心した部分領域
    で強める光学部材とを備えたことを特徴とする露光装
    置。
  37. 【請求項37】前記光学部材は、前記パターンの微細度
    に応じた距離だけ前記照明光学系の光軸から偏心した位
    置に光透過部が配置される開口絞りを有することを特徴
    とする請求項36に記載の露光装置。
  38. 【請求項38】前記光学部材は、前記特定領域を挟んで
    配置される一対の部分領域でそれぞれ前記照明光の強度
    分布を強めることを特徴とする請求項36又は37に記
    載の露光装置。
  39. 【請求項39】前記照明光学系は、前記フーリエ変換面
    もしくはその近傍に2次光源を形成する光学系を有し、
    前記照明光は前記2次光源から射出されることを特徴と
    する請求項27〜29、31〜38のいずれか一項に記
    載の露光装置。
  40. 【請求項40】前記光学系は、前記照明光を射出する光
    源と前記2次光源との間に配置されるオプチカルインテ
    グレータを有することを特徴とする請求項39に記載の
    露光装置。
  41. 【請求項41】所定方向に延びる直線部分を有するマス
    クのパターンを、投影光学系を介して基板上に転写する
    露光装置において、 前記所定方向と直交する方向に沿って複数の光透過部の
    2つが並ぶように、前記マスクと光源との間に配置され
    る絞りと、 前記光源から射出して前記絞りを通る照明光を前記マス
    クに照射する照明光学系とを備えたことを特徴とする露
    光装置。
  42. 【請求項42】前記絞りは、前記2つの光透過部がそれ
    ぞれ前記パターンの微細度に応じた距離だけ前記照明光
    学系の光軸から偏心するように、前記照明光学系内の前
    記マスクのパターン面に対するフーリエ変換面もしくは
    その近傍に配置されることを特徴とする請求項41に記
    載の露光装置。
  43. 【請求項43】前記照明光学系は、前記照明光の照射に
    よって前記パターンから発生する互いに次数が異なる2
    つの回折光が、前記投影光学系内の前記マスクのパター
    ン面に対するフーリエ変換面上でその光軸から偏心した
    同一の局所領域を通るように、前記照明光の少なくとも
    一部を前記照明光学系の光軸に関してほぼ対称的に傾い
    て前記マスクに照射することを特徴とする請求項27〜
    35、38、41、42のいずれか一項に記載の露光装
    置。
  44. 【請求項44】前記2つの回折光は0次回折光と1次回
    折光とであることを特徴とする請求項43に記載の露光
    装置。
  45. 【請求項45】前記投影光学系内の前記マスクのパター
    ン面に対するフーリエ変換面上でその光軸を含む中心領
    域を通る光が前記基板上に到達するのを阻止する制限部
    材を更に備えることを特徴とする請求項27〜44のい
    ずれか一項に記載の露光装置。
  46. 【請求項46】前記制限部材は、前記投影光学系内のフ
    ーリエ変換面もしくはその近傍に設けられることを特徴
    とする請求項45に記載の露光装置。
  47. 【請求項47】前記投影光学系内の前記マスクのパター
    ン面に対するフーリエ変換面もしくはその近傍に配置さ
    れる空間フィルタを更に備えることを特徴とする請求項
    27〜44のいずれか一項に記載の露光装置。
  48. 【請求項48】前記空間フィルタは円環状の光透過部を
    有することを特徴とする請求項47に記載の露光装置。
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