JP4954397B2 - 合成樹脂成形機用洗浄剤およびそれを用いる合成樹脂成形機の洗浄方法 - Google Patents

合成樹脂成形機用洗浄剤およびそれを用いる合成樹脂成形機の洗浄方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、合成樹脂成形機用洗浄剤およびそれを用いる合成樹脂成形機の洗浄方法に関するものであり、さらに詳しくは、リサイクルが可能で廃棄物ゼロの環境保全対応が可能な洗浄剤であって、射出成形機、押出成形機、ブロー成形機等において、色替え、材料替えをあらゆる樹脂について種類を選ばず、短時間かつ少量で行なうことが可能な優れた洗浄剤および該洗浄剤を用いる合成樹脂成形機の洗浄方法に関するものである。
さらに、地球温暖化防止対策として要求される省エネルギー可能なペレット化等賦形化不要の洗浄剤を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
合成樹脂の射出成形機、押出成形機等による成形加工においては、品種切替えに際し、通常、先行樹脂(前材)の影響を排除するために、次の成形に使用される樹脂による洗浄が行なわれている。しかし、このような方法による成形機の洗浄には長時間を要し、かつ、多量の樹脂が必要であるばかりでなく、成形機内の複雑な構造部までは、完全には洗浄することができず、後続の樹脂(後材)を着色し、透明性、品質を低下させるなどの問題があった。
合成樹脂の成形加工においては、色替えまたは材料替えに要する洗浄のための樹脂量および洗浄時間を短縮することは生産効率を維持または向上させる点から極めて重要な事項である。
従って、従来から、上記のような問題点を解消するため、洗浄剤として熱可塑性樹脂に洗浄成分を混練した樹脂組成物が開発され、成形材料の切替えの際に使用されている。
【0003】
このような洗浄剤は、前材に対する高い洗浄力と後材により容易に置換されることのできる置換性が要求され、そのため、熱可塑性樹脂に洗浄成分を混練して得られる洗浄成分−合成樹脂混練物を用いる方法が提案されている。例えば、熱可塑性樹脂にポリアルキレングリコールおよびアルキルサルフェイドの如き洗浄成分を混練することにより得られる洗浄剤組成物が開示されている(米国特許第5,397,498号明細書等)。
【0004】
しかしながら、これらの洗浄剤は、合成樹脂を主成分とするものであり、製造工程が複雑となるばかりでなく、洗浄効果も十分なものではなかった。さらに、現在および将来において最も要求される環境保全にとって問題となる廃棄物の大量排出を抑制することができず、リサイクル使用ができないため、これまで開発されてきた技術は地球環境保護の観点からは、洗浄剤または洗浄方法として対応し得ないものであった。このような事情のもとに環境対応型であって、廃棄物フリーの洗浄剤の開発が不可欠となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の課題は、廃棄物が生成せずリサイクル使用が可能であって、環境保全にとって有用であり、かつ顕著な洗浄効果を奏し得る合成樹脂成形機用洗浄剤およびそれを用いる合成樹脂成形機の洗浄方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明者は、前記課題を解決するために鋭意種々検討を重ねたところ、合成樹脂成形機の洗浄において、本発明の洗浄剤が金属面と付着樹脂汚染物との界面に侵入し、洗浄成分が金属と結合し、境界面に薄膜を形成することにより洗浄剥離作用が行なわれる点に着目した結果、基材樹脂を構成成分としない脂肪酸アマイド化合物からなる洗浄剤が著しく顕著な効果を奏することを見い出し、従来から不可欠としてきた基材樹脂が洗浄剤の構成成分としては不要となる点を認識するに至り、これらの知見に基づいて本発明の完成に到達した。
【0007】
すなわち、本発明の第一は、
カルボン酸アマイド化合物からなることを特徴とする合成樹脂成形機用洗浄剤に関するものである。
【0008】
また、本発明の第二は、
カルボン酸エステル化合物からなることを特徴とする合成樹脂成形機用洗浄剤に関するものである。
【0009】
さらに、本発明の第三は、
合成樹脂の成形加工に使用した合成樹脂成形機内部に付着残留した合成樹脂を除去するための合成樹脂成形機の洗浄方法であって、
1)成形加工に供した合成樹脂が付着残留した合成樹脂成形機の内部にカルボン酸アマイド化合物および/またはカルボン酸エステル化合物からなる洗浄剤を導入する工程、
2)該成形機内部を加熱し、該洗浄剤を該成形機内部壁面に接触させた後、通過させる工程、
3)該成形機出口から残留していた成形加工に供した合成樹脂および前記洗浄剤を排出させる工程、
4)前記工程3)にて前記合成樹脂および前記洗浄剤を排出させた後、次の成形加工に供する後材樹脂を導入する工程
を含むことを特徴とする合成樹脂成形機の洗浄方法
に関するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下本発明を詳細に説明する。
本発明の第一の合成樹脂成形機用洗浄剤の有効成分は、カルボン酸アマイド化合物であり、具体的には、次の一般式(I)
(R1 −CONH)m (R2) (I)
で表される化学構造を有するものである。
【0011】
上記一般式(I)においてR1 は炭素数5〜30の炭化水素基であり、R2 は水素原子または炭素数1〜30の炭化水素基または式 (CH2)xNH(CO(CH2)yCONH(CH2)xNH)zCOR1で表される基である。また、mは1または2の整数である。上記炭化水素基R1 としては、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、芳香族基等を挙げることができるが、アルキル基およびアルケニル基が好ましく、特に、炭素数8以上の長鎖のものが好ましい。具体的にはオクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、エイコシル基等のアルキル基、オクテニル基、デセニル基、ウンデセニル基、ドデセニル基、トリデセニル基、テトラデセニル基、ペンタデセニル基、ヘキサデセニル基、ヘプタデセニル基、オクタデセニル基、ノナデセニル基およびイコセニル基等のアルケニル基ならびにこれらの異性体または分岐炭化水素基を挙げることができる。特に、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデセニル基、オクタデシル基、ドコシル基、9−オクタデセニル基、13−ドコセニル基等が好ましい。
【0012】
また、上記一般式(I)において、R2 は水素原子または炭化水素基または式-(CH2)xNH(CO(CH2)yCONH(CH2)xNH)zCOR1で表される基である。該炭化水素基は、アルキル基、アルキレン基、アルキロール基、フェニル基等が好ましく、アルキロール基としてはメチロール基、エチロール基等の低級アルキロール基を挙げることができる。また、フェニル基にはアルキル基が結合されたものでもよい。該炭化水素基は、炭素数1〜20のものであり、その水素原子が、ヒドロキシル基で置換されたものでもよい。例えば、式−CH2 OHで表されるメチロール基を挙げることができる。
【0013】
アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、エイコシル基またはこれらの異性体を挙げることができる。また、アルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基を挙げることができる。
【0014】
上記一般式(I)において、mは1または2である。
従って、本発明の洗浄剤成分は、第一アミドまたは第二アミドを含有するものである。具体的には、mが1のとき、例えば、モノアミド類、複合アミド類、メチロールアミド類を、また、mが2のときビスアミド類、例えば、飽和脂肪族ビスアミド、不飽和脂肪酸ビスアミド、芳香族酸ビスアマイド等を、さらに、アルキレンジアミン、高級脂肪酸および多塩基酸との重縮合物(以下、必要により「重縮合物」という。)を挙げることができる。
【0015】
本発明の洗浄剤として好適なカルボン酸アマイド化合物は、高耐熱性を有するものであり、分解開始温度が約200℃以上、好ましくは約250℃以上のものである。また、融点としては約70℃以上、特に、150℃以上のものが好ましい。
【0016】
以下に、カルボン酸アマイド化合物の具体例について説明する。以下、カッコ内はカルボン酸アマイド化合物の別名を示す。
I.モノアミド類
モノアミド類は、一般式(I)のR2 が水素原子のものであり、好ましい具体例は、飽和脂肪酸モノアミドおよび不飽和脂肪酸モノアミドを包含する。飽和脂肪酸アマイドとしては、例えば、
ドデカン酸アマイド(ラウリン酸アマイド) C11H23CONH2
トリデカン酸アマイド(トリデシル酸アマイド) C12H25CONH2
テトラデカン酸アマイド(ミリスチン酸アマイド) C13H27CONH2
ペンタデカン酸アマイド(ペンタデシル酸アマイド) C14H29CONH2
ヘキサデカン酸アマイド(パルミチン酸アマイド) C15H31CONH2
ヘプタデカン酸アマイド(マルガリン酸アマイド) C16H33CONH2
オクタデカン酸アマイド(ステアリン酸アマイド) C17H35CONH2
イコサン酸アマイド(アラキジン酸アマイド) C19H39CONH2
ドコサン酸アマイド(ベヘン酸アマイド) C21H43CONH2 および
ヒドロキシオクタデカン酸アマイド(ヒドロキシステアリン酸アマイド) C17H34(OH)CONH2
等を挙げることができる。
【0017】
これらの脂肪酸アマイドは、本発明の洗浄剤として物性および性能等の調整のため二種以上のものを混合した組成物として用いることができる。
不飽和脂肪酸アマイドの具体例としては
9−オクタデセン酸アマイド(オレイン酸アマイド)C17H33CONH2
13−ドコセン酸アマイド(エルカ酸アマイド)C21H41CONH2
等を挙げることができる。
【0018】
II.複合アマイド類
複合アマイド類は、一般式 R1CONHR2において、式中R2がアルキル基、メチロール基のものが好ましい。具体的には、
N−オクタデシルオクタデカン酸アマイド(N−ステアリルステアリン酸アマイド)C17H33CONHC18H37
N−オクタデセニル9-オクタデセン酸アマイド(N−オレイルオレイン酸アマイド)C17H33CONHC18H35
N−オクタデシル9-オクタデセン酸アマイド(N−ステアリルオレイン酸アマイド)C17H33CONHC18H37
N−オクタデセニルオクタデカン酸アマイド(N−オレイルステアリン酸アマイド)C17H35CONHC18H35
N−オクタデシル1,3 −ドコセン酸アマイド(N−ステアリルエルカ酸アマイド)C21H41CONHC18H37 および
N−オクタデセニルヘキサデカン酸アマイド(N−オレイルパルミチン酸アマイド)C15H31CONC18H35
等を挙げることができる。
【0019】
III.メチロールアマイド類
メチロールアマイド類は式、R1-CONHCH2OHで表されるものであり、具体例として、
メチロールオクタデカン酸アマイド(メチロールステアリン酸アマイド)C17H35CONHCH2OH および
メチロールドコサン酸アマイド(メチロールベヘン酸アマイド)C21H43CONHCH2OH
等を挙げることができる。
【0020】
IV. ビスアマイド類
好適なビスアマイド類としては、飽和脂肪酸ビスアマイド、不飽和脂肪酸ビスアマイドおよび芳香族ビスアマイド等を挙げることができる。
飽和脂肪酸ビスアマイドとして
メチレンビスオクタデカン酸アマイド(メチレンビスステアリン酸アマイド)(C17H35CONH)2(CH2)、
エチレンビスデカン酸アマイド(エチレンビスカプリン酸アマイド)(C9H19CONH)2((CH2)2)、
エチレンビスドデカン酸アマイド(エチレンビスラウリン酸アマイド)(C11H23CONH)2((CH2)2) 、
エチレンビスオクタデカン酸アマイド(エチレンビスステアリン酸アマイド)(C17H35CONH)2((CH2)2) 、
エチレンビスイソオクタデカンサンアマイド(エチレンビスステアリン酸アマイド)(iC17H35CONH)2((CH2)2)、
エチレンビスヒドロキシオクタデカン酸アマイド(エチレンビスヒドロキシステアリン酸アマイド[C17H34(OH)CONH]2((CH2)2) 、
エチレンビスドコサン酸アマイド(エチレンビスベヘン酸アマイド)(C21H43CONH)2((CH2)2) 、
ヘキサメチレンビスオクタデカン酸アマイド(ヘキサメチレンビスステアリン酸アマイド(C17H35CONH)2((CH2)6) 、
ヘキサメチレンビスドコサン酸アマイド(エチレンビスベヘン酸アマイド)(C21H43CONH)2((CH2)6) 、
ヘキサメチレンビスヒドロキシオクタデカン酸アマイド[C17H34(OH)CONH]2((CH2)6) 、
N,N’−ビスオクタデシルアジピン酸アマイド(N,N’−ジステアリルアジピン酸アマイド)(C18H37NHCO)2( (CH2)4) および
N,N’−ビスオクタデシルセバシン酸アマイド(N,N’−ジステアリルセバシン酸アマイド(C18H37NHCO)2((CH2)6)
等を例示することができる。
【0021】
また、不飽和脂肪酸ビスアマイドとしては、
エチレンビス9−オクタデセン酸アマイド(エチレンビスオレイン酸アマイド)(C17H33CONH)2((CH2)2) 、
ヘキサエチレンビス9−オクタデセン酸アマイド(エチレンビスオレイン酸アマイド)(C17H33(ONH)2((CH2)6) および
N,N−ジオクタデセニルアジピン酸アマイド(N,N−ジオレイルアジピン酸アマイド(C18H35NHCO2)((CH2)4)
等を例示することができる。
【0022】
V.芳香族系ビスアマイド
芳香族系ビスアマイドとして、
m−キシレンビスオクタデカン酸アマイド(m−キシレンビスステアリン酸アマイド)[C17H35CONHCH2]2(m-C6H4) および
N,N−ジオクタデシルイソフタル酸アマイド(N,N−ジステアリルイソフタル酸アマイド)(C18H37NHCO)2(C6H4)
等を例示することができる。
【0023】
VI. 重縮合物
式 R1CONH(CH2)xNH(CO(CH2)yCONH(CH2)xNH)zCOR1で表されるアルキレンジアミンと高級脂肪酸と多塩基酸との重縮合物を挙げることができる。式中、R1 は炭素数5〜30、好ましくは8〜28の炭化水素基である。例えば、オクチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、デシル基、ラウリル基、ミリスチル基、パルミチル基、ステアリル基等を例示することができる。また、xは1〜6の整数、yは1〜8の整数、zは1または2の整数である。
【0024】
このような式の化合物を調製するために用いられる高級脂肪酸としては、ヘキサン酸、オクタン酸、2−エチルヘキサン酸、ノナン酸、デカン酸、ラウリン酸ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、モンタンサン、オレイン酸、エルカ酸、12−ヒドロキシステアリン酸等を例示することができる。また、多塩基酸としては、二塩基酸以上のカルボン酸であり、例えば、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸等のジカルボン酸を用いることができる。これらの重縮合物の重合度は、その融点が200℃以上になるように制御されたものがよく、例えば、1〜10、好ましくは1〜5である。本発明の洗浄剤成分として好ましい重縮合物は、さらに具体的にはエチレンジアミン、ステアリン酸およびセバシン酸を重縮合することにより得られる生成物である。
【0025】
本発明の洗浄剤としては上記のいずれかのカルボン酸アマイドも好ましく用いられるが、ビスアマイド類が好ましく、特に耐熱性の優れたものとして、前記のエチレンジアミンとステアリン酸とジカルボン酸との重縮合物が好適である。市販品として、例えば、共栄社化学株式会社製「ライトアマイドWHTMシリーズ」、例えばWH−215、WH−255を入手することができる。
【0026】
また、本発明の第二の合成樹脂成形用洗浄剤の有効成分は、カルボン酸エステル化合物であり、具体的には脂肪酸モノエステル、例えば、ステアリン酸ステアリル、ラウリン酸ラウリル、牛脂肪酸オクチルエステル、ステアリン酸オクチル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸イソプロピル、ベヘニン酸べヘニル、ヤシ脂肪酸オクチルエステル等のモノエステル系、二価アルコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル(グリセライド)等の多価アルコール脂肪酸エステル、脂肪酸エステルオリゴマー等を挙げることができ、また、分子内にネオペンケル基を有する耐熱性脂肪酸エステル、例えば、ネオペンチルポリオール脂肪酸エステル、ネオペンチルポリオールC9脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、トリペンタエリスリトール脂肪酸エステル、テトラペンタエリスリトール脂肪酸エステル等の高融点脂肪酸エステルを挙げることができる。脂肪酸としては、炭素数10〜20の直鎖状または分岐状のものを挙げることができ、また、飽和または不飽和のいずれのものでもよい。
【0027】
本発明の洗浄剤としては、耐熱性脂肪酸エステルが好適であり、ヒンダードアルコール、例えば、ネオペンチルアルコール、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン等を用いた脂肪酸エステルが好適だあり、融点40℃以上のものが好ましい。
このような耐熱性脂肪酸エステルは限定されるものではなく、市販品として、例えば、日本油脂(株)製「ユニスターHシリーズ」TMの群から任意に選択して使用することができる。
【0028】
本発明の洗浄剤はカルボン酸アマイド化合物および/またはカルボン酸エステルを担体、稀釈剤等を用いずに単独で用いることにより優れた作用効果を奏するが、後材の樹脂と混合し稀釈して用いることもでき、本発明の洗浄剤を1重量%程度まで後材樹脂で稀釈しても十分な洗浄効果を得ることができる。具体的には、本発明のカルボン酸アマイド化合物の粒状体、例えば、ペレットを洗浄の際に、次の成形加工に供する後材樹脂のペレットと混合することにより稀釈して使用することができる。カルボン酸アマイド化合物ペレットの含有量を、後材樹脂との合計量を基準として0.5重量%まで低下させてもよいが、含有量が1重量%以上、特に30重量%以上であれば、洗浄時間を著しく短縮することが可能となる。
【0029】
本発明の洗浄剤と後材樹脂との混合体は、洗浄作業の現場において、次の成形加工に供する後材樹脂と混合することにより調製すればよいが、後材樹脂が特定することができればあらかじめ混合体を調製しておくこともできる。このように、洗浄剤のペレットと後材樹脂のペレットを混合して用いることにより、有効成分を成形機内に容易に均等に分配することができる。
【0030】
また、本発明の第一の洗浄剤と第二の洗浄剤は任意に混合することができ、100:1〜1:100の割合で混合することが好ましい。特に、前記エステルは、カルボン酸アマイド化合物に対して任意の割合で使用することができるが、洗浄剤全重量基準で50%まで添加することが好ましい。洗浄剤成分を併用することにより、後述の実施例にも示すように洗浄作用において顕著な効果を奏することができる。
また、これらの洗浄作用を阻害しない限り、さらに、他の洗浄剤を配合してもよい。例えば、耐熱性の脂肪酸エステルが好ましく、具体的にはネオペンチルポリオール脂肪酸エステル、ジペンタエリスリトール長鎖脂肪酸エステル、多価アルコール脂肪酸エステル等の高級脂肪酸エステルを挙げることができる。
【0031】
本発明の洗浄剤の常態は、液体でも固体でもよいが、固体の形状は、特に限定されるものではなくて、粉末状のものでよいが前記の如く粉末を成形したもの、例えば、球状、円筒状、基石状等のいずれの形状のペレットとしたものでもよく、広範囲のものを使用することできる。特に粒状体は、操作上取扱いが容易である。ペレット等の粒状体の寸法としては、特に限定されるものではなく、所望により任意に決定することができるが、通常、0.5mm〜10mm、好ましくは1mm〜5mmのものが有用である。
【0032】
本発明の洗浄剤が用いられる合成樹脂成形機は、特に限定されるものではなく、いずれの合成樹脂の成形加工に用いられる形式のものでもよい。例えば、押出成形機、射出成形機、およびブロー成形機等が対象とされる。
【0033】
また、成形加工に用いられる合成樹脂は、熱可塑性樹脂であり、例えば、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン等のポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン類、ポリスチレン、ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジェン・スチレン樹脂)、AS樹脂(アクリロートリル・スチレン樹脂)、MS樹脂(メタクリル酸メチル・スチレン樹脂)、MBS樹脂(メタクリル酸メチル・ブタジェン・スチレン樹脂)等のスチレン系樹脂、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリアクリロニトリル(PAN)等のアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のビニル系樹脂、EPDM、EMMA(エチレンメタクリル酸メチル)、ポリアミド(PA)、ポリアセタール(POM)、ポリカーボネート(PC)、ポリフェニレンエーテル(PPE)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエチレンテレフタレート(PETP)、ポリブチレンテレフタレート(PBTP)、フッ素系樹脂、ケイ素樹脂、エポキシ樹脂、生分解性ポリマー等を例示することができる。
また、これらの合成樹脂が顔料、塗料その他の着色剤等を含有したものでも差し支えがない。
【0034】
次に、本発明の合成樹脂成形機の洗浄方法は、下記の1)ないし3)の工程から構成されたものである。すなわち、
合成樹脂の成形加工に使用した合成樹脂成形機の内部に付着残留した合成樹脂を除去するための合成樹脂成形機の洗浄方法であって、
1)成形加工に供した合成樹脂が付着残留した合成樹脂成形機の内部に脂肪酸アマイド化合物からなる洗浄剤を導入する工程、
2)該合成樹脂成形機内部を加熱し、該洗浄剤を該成形機内壁面と接触させた後通過させる工程、
3)該成形機の出口から残留していた成形加工に供した合成樹脂および前記洗浄剤を排出させる工程、
4)前記工程3)にて前記合成樹脂および前記洗浄剤を排出させた後、次の成形加工に供する後材樹脂を導入する工程
を包含するものである。
本発明の合成樹脂成形機の洗浄方法において対象とされる合成樹脂成形機および使用合成樹脂は、前記の通りのものである。
【0035】
前記工程1)において成形機内に導入される洗浄剤の量は、特に限定されるものではなく、成形加工に供した合成樹脂の性質、種類および着色剤の種類、および成形機内部での残留量等により任意に決定することができる。洗浄剤の導入の方法は、成形機の構造によるが、共洗い可能であればよいのでホッパーから投入すればよい。
【0036】
工程2)において洗浄剤の投入後または投入前に成形機内部を加熱し、残留した前材(先行樹脂)および洗浄剤が少なくとも1部溶融状態とされる。このような溶融状態において本発明の洗浄剤は金属と付着汚染物との界面に侵入し、洗浄成分が優先的に成形機金属面と結合または吸着し境界面に薄膜を形成し、付着樹脂に対する洗浄剥離作用により成形機内金属壁面に付着した樹脂が剥離され除去されるものと解される。加熱温度は上記相互作用を有効に行なわせるものであり、使用樹脂により異なり、任意に決定すればよいが80℃以上、特に、150℃以上が好ましい。
一方、従来の洗浄剤は、付着樹脂との相溶性を有する基材樹脂を用い、付着樹脂のカキ落し効果により洗浄を行なうものであり、基材樹脂を不可欠としている点で洗浄効果が劣り、廃棄物を排出し、環境保全上も難点がある。
前記工程2)における洗浄剤の成形機内の通過の条件は成形加工の条件と同一でよい。
【0037】
工程3)により、成形機内を通過させた洗浄剤と共に残留していた樹脂を成形機より取り出す。成形機から排出される洗浄剤はリサイクルが可能であり、廃棄を必要とする洗浄剤部分はゼロとなる。
工程3)より排出される本発明の洗浄剤を含む樹脂は、本発明の洗浄剤の成分たるカルボン酸アマイド化合物が樹脂の品質を阻害するものではないため廃棄する必要がなく、粉砕し、その場でまたは保管しておいて、次の成形加工に供する樹脂の原料に添加して用いることができる。添加量は、洗浄剤の樹脂中の濃度、加工樹脂の種類、性質等を勘案して調整すればよい。
【0038】
次に、本発明のさらに好ましい実施の形態には、下記のものが包含される。
すなわち、
(1) R1CONH(CH2)xNH(CO(CH2)yCONH(CH2)xNH)zCOR1の化学構造を有し、融点150℃以上を有する脂肪酸アマイド化合物からなる熱可塑性樹脂成形機用洗浄剤。
(2)押出成形後に熱可塑性樹脂が付着残留する成形機内に融点150℃以上を有する脂肪酸アマイド化合物からなる洗浄剤を導入し、該成形機内を80℃〜350℃に加熱し、洗浄剤を残留樹脂と共に通過させ排出させることからなる合成樹脂成形機の洗浄方法
を挙げることができる。
【0039】
【実施例】
以下、実施例および比較例により本発明について具体的に説明する。もっとも本発明は、実施例等により限定されるものではない。
実施例および比較例において用いた合成樹脂および洗浄剤を次に示す。また、洗浄効果等の評価方法は以下に示す通りである。
【0040】
Figure 0004954397
【0041】
洗浄剤:
・洗浄剤A1
PP(透明グレード)ペレットにカルボン酸アマイドペレット(商品名:ライトアマイド255 共栄社化学(株))(以下同じ。)を1.0重量%添加し混合分散した洗浄剤。
・洗浄剤A2
PP(透明グレード)ペレットにカルボン酸アマイドペレットを30重量%添加し混合分散した洗浄剤。
・洗浄剤A3
カルボン酸アマイドペレットのみを使用した洗浄剤。
・洗浄剤B1
ABS(透明グレード)ペレットにカルボン酸アマイドペレットを5.0重量%添加し混合分散した洗浄剤。
・洗浄剤B2
ABS(透明グレード)ペレットにカルボン酸アマイドペレットを45%、多価アルコール脂肪酸エステル(商品名LOX10L:VPG861 Henkel Japan)を5.0重量%添加し混合分散した洗浄剤。
・洗浄剤C
ポリプロピレンホモポリマー(MRF:0.5g/10分)91.6重量%、ステアリン酸モノグリセライドの硼酸エステルカルシウム塩8.0重量%、ライトアマイドWH−255TM0.4重量%の混合成形物をヘンシェルミキサーに採り、回転数500rpmで3分間攪拌混合した。得られた混合物を二軸押出機(シリンダー径:30mm、L/D:30)に供給してシリンダー温度190℃〜200℃、ダイス温度200℃で溶融混練押出し、冷却してペレタイザーでカットして洗浄剤Cを得た。
・洗浄剤D1
PP(透明グレード)に多価アルコール脂肪酸エステル(商品名:Loxiol VPG861 コグニスジャパン(株)(以下同じ。)を2.0重量%添加し混合した洗浄剤。
・洗浄剤D2
PP(透明グレード)に多価アルコール脂肪酸エステルを40.0重量%添加し混合した洗浄剤。
・洗浄剤E1
ABS(透明グレード)にグリセライド(商品名:Loxiol G129 コグニスジャパン(株)(以下同じ。)を3.0重量%添加し混合した洗浄剤。
・洗浄剤E2
ABS(透明グレード)にグリセライドを70.0重量%添加し混合した洗浄剤。
・洗浄剤F
ポリプロピレンホモパウダー(MFR:0.5g/10分)91.5重量%、多価アルコール脂肪酸エステル8.5重量%の混合物をヘンシェルミキサーに採り、回転数500rpmで3分間攪拌混合した。得られた混合物を二軸押出機(シリンダー径:30mm,L/D:30)に供給してシリンダー温度190℃〜200℃、ダイス温度200℃で溶融混練押出し、冷却してペレタイザーでカットして洗浄剤Fを得た。
・洗浄剤G
多価アルコール脂肪酸エステル(パウダー)のみを使用した洗浄剤。
【0042】
洗浄効果:
型締力100トン射出成形機を使用し、前材(カーボンブラック1.8%含有の黒着色材料)の成形操作を終了した後、シリンダー内の樹脂を全量排出し、計量−射出の操作により洗浄を行ない、その時の洗浄剤の使用量及び時間(1ショット量より換算)を求め洗浄性とした。該洗浄剤は後材により置換排出して後材成形品に影響(黒色の汚班)がないことを確認し、その使用量及び時間を求め排出性とした。洗浄効果は洗浄性と排出性の和とした。
【0043】
実施例1
前材(PP樹脂の黒着色材料5kg)の成形操作を終了した後、シリンダー内の樹脂を全量排出し、洗浄剤A1を投入し、230℃で計量−射出の操作により洗浄を行なったところ、前材の黒色が消失したことを確認するまでに洗浄剤400gを使用し洗浄に2.5分を要した(洗浄性)。次に、洗浄剤A1を置換排出するため、計量−射出を繰り返し、透明性PP樹脂(透明グレード)の使用量を測定したところ、100gを使用し0.6分を要した(排出性)。洗浄効果として500gを使用し、所要時間3.1分間要した。
【0044】
実施例2
前材(PP樹脂の黒着色材料5kg)の成形操作を終了した後、シリンダー内の樹脂を全量排出し、洗浄剤A2を投入し、230℃で計量−射出の操作により洗浄を行なったところ、前材の黒色が消失したことを確認するまでに洗浄剤150gを使用し洗浄に1.0分を要した(洗浄性)。次に、洗浄剤A2を置換排出するため、計量−射出を繰り返し、透明性PP樹脂の使用量を測定したところ、140gを使用し0.8分を要した(排出性)。洗浄効果として290gを使用し、所要時間1.8分間要した。
【0045】
実施例3
前材(PP樹脂の黒着色材料5kg)の成形操作を終了した後、シリンダー内の樹脂を全量排出し、洗浄剤A3を投入し、230℃で計量−射出の操作により洗浄を行なったところ、前材の黒色の消失を確認するまで洗浄剤10gを使用し洗浄に0.1分を要した(洗浄性)。次に、洗浄剤A3を置換排出するため、計量−射出を繰り返し、透明性PP樹脂の使用量を測定したところ、180gを使用し1.1分を要した(排出性)。洗浄効果として190gを使用し、所要時間1.2分間要した。
【0046】
実施例4
前材(ABS樹脂の黒着色材料5kg)の成形操作を終了した後、シリンダー内の樹脂を全量排出し、洗浄剤B1を投入し、220℃で計量−射出の操作により洗浄を行なったところ、前材の黒色の消失を確認するまで洗浄剤350gを使用し洗浄に2.2分を要した(洗浄性)。次に、洗浄剤B1を置換排出するため、計量−射出を繰り返し、透明性ABS樹脂の使用量を測定したところ、120gを使用し0.7分を要した(排出性)。洗浄効果として470gを使用し、所要時間2.9分間要した。
【0047】
実施例5
前材(ABS樹脂の黒着色材料5kg)の成形操作を終了した後、シリンダー内の樹脂を全量排出し、洗浄剤B2を投入し、220℃で計量−射出の操作により洗浄を行なったところ、前材の黒色の消失を確認するまで洗浄剤100gを使用し洗浄に0.6分を要した(洗浄性)。次に、洗浄剤B2を置換排出するため、計量−射出を繰り返し、透明性ABS樹脂の使用量を測定したところ、150gを使用し1.0分を要した(排出性)。洗浄効果として250gを使用し、所要時間1.6分間要した。
【0048】
実施例6
前材(PP樹脂の黒着色材料5kg)の成形操作を終了した後、シリンダー内の樹脂を全量排出し、洗浄剤D1を投入し、230℃で計量−射出の操作により洗浄を行なったところ、前材の黒色の消失を確認するまで洗浄剤420gを使用し洗浄に2.6分を要した(洗浄性)。次に、洗浄剤D1を置換排出するため、計量−射出を繰り返し、透明性PP樹脂の使用量を測定したところ、100gを使用し0.6分を要した(排出性)。洗浄効果として520gを使用し、所要時間3.2分間要した。
【0049】
実施例7
前材(PP樹脂の黒着色材料5kg)の成形操作を終了した後、シリンダー内の樹脂を全量排出し、洗浄剤D2を投入し、230℃で計量−射出の操作により洗浄を行なったところ、前材の黒色の消失を確認するまで洗浄剤170gを使用し洗浄に1.1分を要した(洗浄性)。次に、洗浄剤D2を置換排出するため、計量−射出を繰り返し、透明性PP樹脂の使用量を測定したところ、150gを使用し1.0分を要した(排出性)。洗浄効果として320gを使用し、所要時間2.1分間要した。
【0050】
実施例8
前材(ABS樹脂の黒着色材料5kg)の成形操作を終了した後、シリンダー内の樹脂を全量排出し、洗浄剤E1を投入し、220℃で計量−射出の操作により洗浄を行なったところ、前材の黒色の消失を確認するまで洗浄剤340gを使用し洗浄に2.1分を要した(洗浄性)。次に、洗浄剤E1を置換排出するため、計量−射出を繰り返し、透明性ABS樹脂の使用量を測定したところ、100gを使用し0.6分を要した(排出性)。洗浄効果として440gを使用し、所要時間2.7分間要した。
【0051】
実施例9
前材(ABS樹脂の黒着色材料5kg)の成形操作を終了した後、シリンダー内の樹脂を全量排出し、洗浄剤E2を投入し、220℃で計量−射出の操作により洗浄を行なったところ、前材の黒色の消失を確認するまで洗浄剤110gを使用し洗浄に0.7分を要した(洗浄性)。次に、洗浄剤E2を置換排出するため、計量−射出を繰り返し、透明性ABS樹脂の使用量を測定したところ、150gを使用し1.0分を要した(排出性)。洗浄効果として260gを使用し、所要時間1.7分間要した。
【0052】
実施例10
前材(ABS樹脂の黒着色材料5kg)の成形操作を終了した後、シリンダー内の樹脂を全量排出し、洗浄剤Gを投入し、220℃で計量−射出の操作により洗浄を行なったところ、前材の黒色の消失を確認するまで洗浄剤10gを使用し洗浄に0.1分を要した(洗浄性)。次に、洗浄剤Gを置換排出するため、計量−射出を繰り返し、透明性ABS樹脂の使用量を測定したところ、190gを使用し1.2分を要した(排出性)。洗浄効果として200gを使用し、所要時間1.3分間要した。
【0053】
比較例1
前材(PP樹脂の黒着色材料5kg)の成形操作を終了した後、シリンダー内の樹脂を全量排出し、洗浄剤Cを投入し230℃で計量−射出の操作により洗浄を行なったところ、前材の黒色の消失を確認するまで洗浄剤1030gを使用し洗浄に6.4分要した(洗浄性)。次に、洗浄剤Cを置換排出するため計量−射出を繰り返し、透明性PP樹脂の使用量を測定したところ、590gを使用し洗浄に3.7分要した(排出性)。洗浄効果として1620gを使用し所要時間10.1分間要した。
【0054】
比較例2
前材(ABS樹脂の黒着色材料5kg)の成形操作を終了した後、シリンダー内の樹脂を全量排出し、洗浄剤Cを投入し220℃で計量−射出の操作により洗浄を行なったところ、前材の黒色の消失を確認するまで洗浄剤1250gを使用し洗浄に7.8分要した(洗浄性)。次に、洗浄剤Cを置換排出するため計量−射出を繰り返し、透明性ABS樹脂の使用量を測定したところ、670gを使用し洗浄に4.2分要した(排出性)。洗浄効果として1920gを使用し所要時間12.0分間要した。
【0055】
比較例3
前材(PP樹脂の黒着色材料5kg)の成形操作を終了した後、シリンダー内の樹脂を全量排出し、洗浄剤Fを投入し230℃で計量−射出の操作により洗浄を行なったところ、前材の黒色の消失を確認するまで洗浄剤1050gを使用し洗浄に6.6分要した(洗浄性)。次に、洗浄剤Fを置換排出するため計量−射出を繰り返し、透明性PP樹脂の使用量を測定したところ、610gを使用し洗浄に3.8分要した(排出性)。洗浄効果として1660gを使用し所要時間10.4分間要した。
【0056】
【表1】
Figure 0004954397
【0057】
以上の実施例と比較例とを比較すると実施例1〜10で示すように本発明の洗浄剤を用いた場合、洗浄性および排出性共に優れ、少量の洗浄剤により短時間で洗浄を完了できることがわかる。
【0058】
【発明の効果】
本発明の洗浄剤は、以上述べたような構成をとり、従来の合成樹脂との混練によるものではないことから極めて少量の使用量で極く短時間の洗浄時間で合成樹脂成形機の洗浄を完結することができ、また、洗浄効果に持続性があり、極めて顕著な効果を奏するものである。また、本発明の洗浄剤は、成形用樹脂に混入してもリサイクル可能であり除去する必要がないため、洗浄効果における「排出性」、すなわち、「置換性」が特に要求されるものではない。洗浄の対象である樹脂の種類を選ばないことも効果の一つであり、さらに、本発明の洗浄剤が後材樹脂に混合したものは、廃棄することなく粉砕して後材樹脂の原料に任意に添加して使用することができるのでリサイクル使用が可能であり廃棄物ゼロという環境保全にとって極めて有用である。

Claims (10)

  1. カルボン酸アマイド化合物からなる合成樹脂成形機用洗浄剤であって、
    前記カルボン酸アマイド化合物が、アルキレンジアミンと高級脂肪酸とジカルボン酸との重縮合物であることを特徴とする合成樹脂成形機用洗浄剤。
  2. 前記カルボン酸アマイド化合物は、融点が150℃以上のものである請求項1記載の合成樹脂成形機用洗浄剤。
  3. 前記カルボン酸アマイド化合物が、粉末状または粒状体である請求項1または2記載の合成樹脂成形機用洗浄剤。
  4. 請求項1のカルボン酸アマイド化合物の粒状体と、後材樹脂の粒状体との混合体からなる合成樹脂成形機用洗浄剤。
  5. カルボン酸エステル化合物からなる合成樹脂成形機用洗浄剤であって、
    前記脂肪酸エステル化合物が多価アルコール脂肪酸エステルであることを特徴とする合成樹脂成形機用洗浄剤。
  6. 前記カルボン酸エステル化合物、融点が40℃以上のものである請求項記載の合成樹脂成形機用洗浄剤。
  7. 前記カルボン酸エステル化合物が、粉末状または粒状体である請求項5または6に記載の合成樹脂成形機用洗浄剤。
  8. 請求項5のカルボン酸エステル化合物の粒状体と、後材樹脂の粒状体との混合体からなる合成樹脂成形機用洗浄剤。
  9. 合成樹脂の成形加工に使用した合成樹脂成形機内部に付着残留した合成樹脂を除去するための合成樹脂成形機の洗浄方法であって、
    1)成形加工に供した合成樹脂が付着残留した合成樹脂成形機の内部に請求項1または
    4に記載の合成樹脂成形機用洗浄剤あるいは請求項5または8に記載の合成樹脂成
    形機用洗浄剤を導入する工程、
    2)該成形機内部を加熱し、該洗浄剤を該成形機内部壁面に接触させた後、通過させる
    工程、
    3)該成形機出口から残留していた成形加工に供した合成樹脂および前記洗浄剤を排出
    させる工程、
    4)前記工程3)にて前記合成樹脂および前記洗浄剤を排出させた後、次の成形加工に
    供する後材樹脂を導入する工程
    を含むことを特徴とする合成樹脂成形機の洗浄方法。
  10. 前記加熱の温度が、80℃以上である請求項9記載の合成樹脂成形機の洗浄方法。
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