JP4954034B2 - ブレーキ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、運転者の制動操作によりブレーキ液圧を発生するタンデム型のマスタシリンダと、前記制動操作に応じて電気的にブレーキ液圧を発生するタンデム型のスレーブシリンダとを備えたブレーキ装置に関する。
運転者の制動操作を電気信号に変換して電気的液圧発生手段(スレーブシリンダ)を作動させ、このスレーブシリンダが発生するブレーキ液圧でホイールシリンダを作動させる、いわゆるBBW(ブレーキ・バイ・ワイヤ)式ブレーキ装置が、下記特許文献1により公知である。
特許第3205570号公報
かかるBBW式ブレーキ装置において、タンデム型のマスタシリンダの後部マスタ液圧室がタンデム型のスレーブシリンダの後部スレーブ液圧室を通過して第1ホイールシリンダに連通し、前記マスタシリンダの前部マスタ液圧室が前記スレーブシリンダの前部スレーブ液圧室を通過して第2ホイールシリンダに連通している場合には、スレーブシリンダの後部スレーブピストンおよび前部スレーブピストンが通常位置(ブレーキ液圧を発生しない位置)から前進した状態で故障して移動不能になると、後部スレーブピストンよって後部スレーブ液圧室と後部マスタ液圧室との連通が遮断され、前部スレーブピストンよって前部スレーブ液圧室と前部マスタ液圧室との連通が遮断されるため、マスタシリンダが発生したブレーキ液圧がスレーブシリンダにおいて遮られて第1、第2ホイールシリンダに伝達されなくなり、スレーブシリンダの故障をマスタシリンダでバックアップできなくなる問題がある。
そこで、図7に示すように、マスタシリンダ01の前部マスタ液圧室02Bが液路03Bを介してスレーブシリンダ04の前部スレーブ液圧室05Bに連通する前部吸入ポート06Bを、前部スレーブピストン07Bにより閉塞されない前部スレーブ液圧室05Bの前側部分に形成するとともに、前記液路03Bに正常時に励磁されて閉弁する常開の開閉弁08を配置することが考えられる。
このようにすれば、スレーブシリンダ04の後部スレーブピストン07Aおよび前部スレーブピストン07Bが前進した状態で停止する故障が発生しても、マスタシリンダ01の前部マスタ液圧室02Bで発生したブレーキ液圧を、開弁した開閉弁08、前部吸入ポート06Bおよび前部スレーブ液圧室05Bを介してホイールシリンダ09B,09Bに伝達することができ、2つのブレーキ系統のうちの一方を作動させて必要最小限の制動力を確保することができる。
しかしながら、図7に示すブレーキ装置では、開閉弁08が必要になるために部品点数が増加するだけでなく、スレーブシリンダ04が前進した状態で故障した場合には、スレーブシリンダ04が発生するブレーキ液圧に抗して開閉弁08を開弁する必要があるため、開閉弁08に大推力のものが必要となり、その消費電力が増加する問題が発生することになる。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、BBW式ブレーキ装置において、スレーブシリンダが作動中に故障した場合に、マスタシリンダおよびスレーブシリンダ間に開閉弁を設けることなく、マスタシリンダによるブレーキ液圧のバックアップを可能にすることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、ブレーキ液圧を発生する後部マスタ液圧室および前部マスタ液圧室を有するタンデム型のマスタシリンダと、運転者の制動操作により作動して前記マスタシリンダの後部マスタ液圧室および前部マスタ液圧室にそれぞれブレーキ液圧を発生させる後部マスタピストンおよび前部マスタピストンと、前記マスタシリンダの下流側に接続されてブレーキ液圧を発生する後部スレーブ液圧室および前部スレーブ液圧室を有するタンデム型のスレーブシリンダと、電気的に作動して前記スレーブシリンダの後部スレーブ液圧室および前部スレーブ液圧室にそれぞれブレーキ液圧を発生させる後部スレーブピストンおよび前部スレーブピストンと、前記後部スレーブ液圧室に連通する第1ホイールシリンダと、前記前部シレーブ液圧室に連通する第2ホイールシリンダと、前記マスタシリンダの後部マスタピストンおよび前部マスタピストンの最大距離を規制する第1規制手段と、前記後部スレーブピストンおよび前記前部スレーブピストンの最大距離を規制する第2規制手段とを備えることを特徴とするブレーキ装置が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、ブレーキ液圧を発生する後部マスタ液圧室および前部マスタ液圧室を有するタンデム型のマスタシリンダと、運転者の制動操作により作動して前記マスタシリンダの後部マスタ液圧室および前部マスタ液圧室にそれぞれブレーキ液圧を発生させる後部マスタピストンおよび前部マスタピストンと、前記マスタシリンダの下流側に接続されてブレーキ液圧を発生する後部スレーブ液圧室および前部スレーブ液圧室を有するタンデム型のスレーブシリンダと、電気的に作動して前記スレーブシリンダの後部スレーブ液圧室および前部スレーブ液圧室にそれぞれブレーキ液圧を発生させる後部スレーブピストンおよび前部スレーブピストンと、前記後部スレーブ液圧室に連通する第1ホイールシリンダと、前記前部シレーブ液圧室に連通する第2ホイールシリンダと、前記マスタシリンダの後部マスタピストンおよび前部マスタピストンの最大距離を規制する第1規制手段と、前記前部スレーブ液圧室の最大容積を規制する第3規制手段とを備えることを特徴とするブレーキ装置が提案される。
尚、実施の形態のホイールシリンダ16,17は本発明の第1ホイールシリンダに対応し、実施の形態のホイールシリンダ20,21は本発明の第2ホイールシリンダに対応し、実施の形態のピン57は本発明の第3規制手段に対応する。
請求項1または請求項2の構成によれば、スレーブシリンダの正常時には、スレーブシリンダの後部スレーブピストンおよび前部スレーブピストンの前進によって後部スレーブ液圧室および前部スレーブ液圧室で発生したブレーキ液圧でそれぞれ第1ホイールシリンダおよび第2ホイールシリンダを作動させることができる。
このとき、スレーブシリンダマスタシリンダの後部マスタ液圧室に連通しているが、後部マスタ液圧室を区画する後部マスタピストンおよび前部マスタピストンの最大距離が第1規制手段によって規制されるため、スレーブシリンダのブレーキ液圧がマスタシリンダの後部マスタ液圧室側に逃げるのを防止してホイールシリンダを確実に作動させることができる。その結果、従来必要であった開閉弁を配置することが不要になるため、部品点数の削減や消費電力の削減に寄与することが可能になる。
スレーブシリンダの後部スレーブピストンおよび前部スレーブピストンが通常位置(後退位置)で停止した異常時には、マスタシリンダで発生したブレーキ液圧がスレーブシリンダの後部スレーブ液圧室を通過して第1ホイールシリンダを作動させ、マスタシリンダで発生したブレーキ液圧がスレーブシリンダの前部スレーブ液圧室を通過して第2ホイールシリンダを作動させることができる
特に請求項1の構成によれば、スレーブシリンダが通常位置で故障してマスタシリンダが発生するブレーキ液圧で制動を行っているとき、前部スレーブ液圧室と第2ホイールシリンダとの間の液路が失陥した場合でも、マスタシリンダで発生したブレーキ液圧をスレーブシリンダの後部スレーブ液圧室を介して第1ホイールシリンダに伝達し、必要最小限の制動力を確保することができる。このとき、後部スレーブピストンおよび前部スレーブピストンの最大距離を規制する第2規制手段を設けたので、前部スレーブ液圧室の容積拡大を最小限に抑えて第2ホイールシリンダに伝達されるブレーキ液圧を確保することができる。
特に請求項2の構成によれば、スレーブシリンダが通常位置で故障してマスタシリンダが発生するブレーキ液圧で制動を行っているとき、後部スレーブ液圧室と第1ホイールシリンダとの間の液路が失陥した場合でも、マスタシリンダで発生したブレーキ液圧をスレーブシリンダの前部スレーブ液圧室を介して第2ホイールシリンダに伝達し、必要最小限の制動力を確保することができる。このとき、前部スレーブ液圧室の最大容積を規制する第3規制手段を設けたので、前部スレーブ液圧室の容積拡大を最小限に抑えて第2ホイールシリンダに伝達されるブレーキ液圧を確保することができる。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1〜図6は本発明の実施の形態を示すもので、図1は車両用ブレーキ装置の正常時の液圧回路図、図2は図1に対応する異常時の液圧回路図(スレーブシリンダが通常位置で故障した場合)、図3は図1に対応する異常時の液圧回路図(スレーブシリンダが作動位置で故障した場合)、図4はスレーブシリンダの縦断面図、図5は後部スレーブピストンおよび前部スレーブピストンの斜視図、図6はマスタシリンダの縦断面図である。
図1に示すように、タンデム型のマスタシリンダ11は、運転者がブレーキペダル12を踏む踏力に応じたブレーキ液圧を出力する後部マスタ液圧室13Aおよび前部マスタ液圧室13Bを備える。ここで前部および後部とは、ブレーキペダル12に近い側を後部と言い、ブレーキペダル12から遠い側を前部と言う。前部マスタ液圧室13Bは液路Pa,Pb,Pc,Pd,Pe(第1系統)を介して例えば左前輪および右後輪のディスクブレーキ装置14,15のホイールシリンダ16,17に接続されるとともに、後部マスタ液圧室13Aは液路Qa,Qb,Qc,Qd,Qe(第2系統)を介して例えば右前輪および左後輪のディスクブレーキ装置18,19のホイールシリンダ20,21に接続される。
液路Pa,Pb間から分岐する液路Ra,Rbには、常閉型電磁弁である反力許可弁25を介してストロークシミュレータ26が接続される。ストロークシミュレータ26は、シリンダ27にスプリング28で付勢されたピストン29を摺動自在に嵌合させたもので、ピストン29の反スプリング28側に形成された液圧室30が液路Rbに連通する。また反力許可弁25をバイパスする液路Rc,Rd間に、ストロークシミュレータ26側からマスタシリンダ11側へのブレーキ液の移動を許容し、その逆方向のブレーキ液の移動を規制するチェックバルブ22が設けられる。
液路Pb,Qbと液路Pc,Qcとの間に配置されるスレーブシリンダ23のアクチュエータ31は、電動モータ32の出力軸に設けた駆動ベベルギヤ33と、駆動ベベルギヤ33に噛合する従動ベベルギヤ34と、従動ベベルギヤ34により作動するボールねじ機構35とを備える。スレーブシリンダ23のシリンダ本体36の内部に一対のリターンスプリング37A,37Bで後退方向に付勢された後部スレーブピストン38Aおよび前部スレーブピストン38Bが摺動自在に配置されており、後部スレーブピストン38Aおよび前部スレーブピストン38Bの前面にそれぞれ後部スレーブ液圧室39Aおよび前部スレーブ液圧室39Bが区画される。後部スレーブ液圧室39Aはポート40A,41Aを介して液路Pb,Pcに連通し、前部スレーブ液圧室39Bはポート40B,41Bを介して液路Qb,Qcに連通するとともに、ポート40Cは液路Taを介してマスタシリンダ11のリザーバ79に連通する。ここで前部および後部とは、アクチュエータ31に近い側を後部と言い、アクチュエータ31から遠い側を前部と言う。
後部スレーブ液圧室39Aに開口して液路Pbに連なるポート40Aは後部スレーブピストン38Aが僅かに前進すると閉塞される位置に開口し、後部スレーブ液圧室39Aに開口して液路Pcに連なるポート41Aは後部スレーブピストン38Aが前進しても閉塞されない位置に開口する。また前部スレーブ液圧室39Bに開口して液路Qbに連なるポート40Bと、前部スレーブ液圧室39Bに開口して液路Qcに連なるポート41Bとは前部スレーブピストン38Bが前進しても閉塞されない位置に開口し、後部スレーブ液圧室39Aに開口して液路Taに連なるポート40Cは後部スレーブピストン38Aが僅かに前進すると閉塞される位置に開口する。
しかして、電動モータ32を一方向に駆動すると、駆動ベベルギヤ33、従動ベベルギヤ34およびボールねじ機構35を介して後部および前部スレーブピストン38A,38Bが前進して後部および前部スレーブ液圧室39A,39Bにブレーキ液圧を発生させ、そのブレーキ液圧をポート41A,41Bを介して液路Pc,Qcに出力することができる。
図4および図5から明らかなように、スレーブシリンダ23のシリンダ本体36の後部に摺動自在に嵌合する後部スレーブピストン38Aは、前側の第1カップシール51と後側の第2カップシール52とを備えており、その後退端をサークリップ53で規制された状態で、液路Pbに連なるポート40Aが第1カップシール51の前方で後部スレーブ液圧室39Aに開口する。後部スレーブピストン38Aが僅かに前進して第1カップシール51がポート40Aを通過すると、その瞬間に後部スレーブ液圧室39Aにブレーキ液圧が発生する。
スレーブシリンダ23のシリンダ本体36の前部に摺動自在に嵌合する前部スレーブピストン38Bは、前側の第3カップシール54と後側の第4、第5カップシール55,56とを備えており、シリンダ本体36に固定したピン57に、第3カップシール54および第4カップシール55間を直径方向に貫通する長孔38aが摺動自在に嵌合する。前記ピン57は本願発明の第3規制手段を構成する。前部スレーブピストン38Bに設けられた開閉弁58は、前部スレーブピストン38Bの前端に形成した凹部38bを前記長孔38aに連通させる連通孔38cと、連通孔38cが凹部38bに開口する部分に形成された弁座38dと、頭部59aを弁座38dに着座可能に対向させて脚部59bを前記連通孔38cに摺動自在に嵌合させた弁体59と、前部スレーブピストン38Bの前端に嵌合するばね座60と、ばね座60と弁体59の頭部59aとの間に縮設された弁ばね61とを備える。
前部スレーブピストン38Bはリターンスプリング37Bで後方に付勢され、長孔38aの前端がピン57に当接する後退端に規制されている。この状態で弁体50の脚部59bがピン57に当接して頭部59aが弁座38dから離間し、前部スレーブ液圧室39Bと第3、第4カップシール54,55間の背室とが連通孔38cを介して連通する。前部スレーブピストン38Bが僅かに前進すると、脚部59bを連通孔38cに案内された弁体59が弁ばね61の弾発力で後方に付勢され、頭部59aが弁座38dに着座して前部スレーブ液圧室39Bにブレーキ液圧が発生する。
後部スレーブ液圧室39Aの容積を縮小してブレーキ液圧を発生させるべく、後部スレーブピストン38Aは前部スレーブピストン38Bに対して接近可能であるが、その最大距離が第2規制手段62により規制される。第2規制手段62は、前部スレーブピストン38Bの後端に形成された環状突起38eにカシメ部63aにより固定されたばね座63と、カシメ部63aから後方に筒状に延びるガイド部63bの後端の孔63cに頭部64aを係合させ、その後端が後部スレーブピストン38Aの前端に螺合してばね座65を固定するボルト64とで構成される。
通常は、前後のばね座63,65間に縮設されたリターンスプリング37Aの弾発力で後部スレーブピストン38Aおよび前部スレーブピストン38Bは相互に離反する方向に付勢されており、ボルト64の頭部64aがばね座63の孔63cの周囲に当接して後部スレーブピストン38Aおよび前部スレーブピストン38Bの距離が最大距離に規制されるが、ボルト64が孔63cに沿って摺動することで、後部スレーブピストン38Aは前部スレーブピストン38に対して接近可能である。
図6に示すように、タンデム型のマスタシリンダ11は、シリンダ本体71の後部に摺動自在に嵌合する後部マスタピストン72Aと、シリンダ本体71の前部に摺動自在に嵌合する前部マスタピストン72Bとを備えており、後部マスタピストン72Aおよび前部マスタピストン72B間に前記後部マスタ液圧室13Aが区画されるとともに、前部マスタピストン72Bの前方に前記前部マスタ液圧室13Bが区画され、更に後部マスタピストン72Aの後端がブレーキペダル12にプッシュロッド73を介して接続される。後部マスタピストン72Aは前部マスタピストン72Bとの間に配置されたリターンスプリング74Aで後退方向に付勢され、前部マスタピストン72Bはシリンダ本体71の前端との間に配置されたリターンスプリング74Bで後退方向に付勢される。
後部マスタピストン72Aは後側の第1カップシール75および前側の第2カップシール76を備えており、マスタシリンダ11の非作動時に第2カップシール76の前方に開口するリリーフポート77Aと後方に開放するサプライポート78Aとがリザーバ79に連通する。また前部マスタピストン72Bは後側の第3カップシール80および前側の第4カップシール81を備えており、マスタシリンダ11の非作動時に第4カップシール81の前方に開口するリリーフポート77Bと後方に開放するサプライポート78Bとがリザーバ79に連通する。
また後部マスタ液圧室13Aには、後部マスタピストン72Aによって閉塞されない位置に、液路Qaに連なるポート82Aが形成され、前部マスタ液圧室13Bには、前部マスタピストン72Bによって閉塞されない位置に、液路Paに連なるポート82Bが形成される。
しかして、運転者がブレーキペダル12を踏むとプッシュロッド73を介して後部マスタピストン72Aが前進し、その第2カップシール76がリリーフポー77Aを通過した瞬間に後部マスタ液圧室13Aにブレーキ液圧が発生する。後部マスタ液圧室13Aに発生したブレーキ液圧で前部マスタピストン72Bが前進し、その第4カップシール81がリリーフポート77Bを通過した瞬間に前部マスタ液圧室13Bにブレーキ液圧が発生する。
後部マスタ液圧室13Aには、その最大容積(つまり、後部マスタピストン72Aおよび前部マスタピストン72Bの最大距離)を規制する第1規制手段83が設けられる。第1規制手段83は、前部マスタピストン72Bの後端にカシメにより固定されたカップ状のガイド部材84と、ガイド部材84の貫通孔84aを前から後に貫通して後部マスタピストン72Aの前面に螺合するボルト85とで構成されており、ボルト85の頭部85aがガイド部材84の内面に当接することで、後部マスタ液圧室13Aの最大容積が規制される。
図1に示すように、反力許可弁25およびスレーブシリンダ23の作動を制御する不図示の電子制御ユニットには、マスタシリンダ11が発生するブレーキ液圧を検出する液圧センサSaと、ディスクブレーキ装置14,15に伝達されるブレーキ液圧を検出する液圧センサSbとが接続される。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用について説明する。
システムが正常に機能する正常時には、常閉型電磁弁よりなる反力許可弁25が励磁されて開弁する。この状態で液路Paに設けた液圧センサSaが運転者によるブレーキペダル12の踏み込みを検出すると、スレーブシリンダ23のアクチュエータ31が作動して後部および前部スレーブピストン38A,38Bが前進することで、後部および前部スレーブ液圧室39A,39Bにブレーキ液圧が発生する。このブレーキ液圧はディスクブレーキ装置14,15,18,19のホイールシリンダ16,17,20,21に伝達され、各車輪を制動する。
スレーブシリンダ23の後部スレーブピストン38Aが僅かに前進すると、ポート40aが閉じて液路Pbと後部スレーブ液圧室39Aとの連通が遮断されるため、マスタシリンダ11が発生したブレーキ液圧はディスクブレーキ装置14,15に伝達されることはなく、後部スレーブ液圧室39Aに発生したブレーキ液圧でホイールシリンダ16,17を作動させることができる。
また後部スレーブピストン38Aの前進に伴って前部スレーブピストン38Bが前進したとき、ポート40Bは前部スレーブピストン38Bによって閉塞されることはなく、開放したままとなる。しかしながら、第1規制手段83がマスタシリンダ11の後部および前部マスタピストン72A,72Bの最大距離を規制していることから、ポート40Bに液路Qb,Qaを介して連なるマスタシリンダ11の後部マスタ液圧室13Aの容積は増加しないため、スレーブシリンダ23の前部スレーブ液圧室37Bに発生したブレーキ液圧を低下させることなくホイールシリンダ20,21を作動させることができる。その結果、液路Qa,Qbに従来必要であった開閉弁(図7参照)を配置することが不要になるため、部品点数の削減に寄与することができる。
このとき、マスタシリンダ11の前部マスタ液圧室13Bが発生したブレーキ液圧は開弁した反力許可弁25を介してストロークシミュレータ26の液圧室30に伝達され、そのピストン29をスプリング28に抗して移動させることで、ブレーキペダル12のストロークを許容するとともに擬似的なペダル反力を発生させて運転者の違和感を解消することができる。
そして液路Pcに設けた液圧センサSbで検出したスレーブシリンダ23によるブレーキ液圧が、液路Paに設けた液圧センサSaで検出したマスタシリンダ11によるブレーキ液圧に応じた大きさになるように、スレーブシリンダ23のアクチュエータ31の作動を制御することで、運転者がブレーキペダル12に入力する踏力に応じた制動力をディスクブレーキ装置14,15,18,19に発生させることができる。
さて、スレーブシリンダ23が通常位置(後部および前部スレーブピストン38A,38Bが後退している位置)にあるときに電源が失陥すると、図2に示すように、常閉型電磁弁よりなる反力許可弁25は自動的に閉弁する。この状態では、マスタシリンダ11の前部および後部マスタ液圧室13A,13Bにおいて発生したブレーキ液圧は、ストロークシミュレータ26に吸収されることなく、スレーブシリンダ23の後部および前部スレーブ液圧室39A,39Bを通過して各車輪のディスクブレーキ装置14,15,18,19のホイールシリンダ16,17,20,21を作動させ、支障なく制動力を発生させることができる。
尚、ブレーキペダル12が踏み込まれた状態で上記失陥が発生すると、反力許可弁25が自動的に閉弁するため、ストロークシミュレータ26に供給されたブレーキ液をリザーバ79に戻さないとブレーキ液が不足する可能性があるが、反力許可弁25をバイパスする液路Rc,Rd間に設けたチェックバルブ22を介してストロークシミュレータ26内のブレーキ液をリザーバ79に戻すことができる。
ところで、上述した異常時にスレーブシリンダ23の前部スレーブ液圧室39Bと第2系統のホイールシリンダ20,21とを接続する液路Qc,Qd,Qeの何れかの位置(例えば、図2の×印の位置)が失陥してブレーキ液が漏れると、以下のような問題が発生する。
例えば、液路Qcの×印の位置が失陥するとマスタシリンダ10の後部マスタ液圧室13Aから押し出されたブレーキ液がスレーブシリンダ23の前部スレーブ液圧室39Bを素通りしてドレンしてしまうため、後部マスタ液圧室13Aにブレーキ液圧は発生しない。その結果、マスタシリンダ11の後部マスタピストン72Aのボルト85の頭部85aが前部マスタピストン72Bを直接押圧して前進させることで、前部マスタ液圧室13Bにブレーキ液圧を発生させる。このブレーキ液圧はスレーブシリンダ23の後部液圧室37Aを通過してホイールシリンダ16,17に供給されるが、このときスレーブシリンダ23の前部スレーブ液圧室39Bにブレーキ液圧が発生しないため、前部スレーブピストン38Bが前進してしまって後部スレーブ液圧室37Aにブレーキ液圧が発生しない虞がある。
しかしながら本実施の形態によれば、第2規制手段62(図4参照)が後部スレーブピストン38Aおよび前部スレーブピストン38Bの最大距離を規制するため、換言すると、後部スレーブ液圧室39Aの最大容積を規制するため、前部マスタ液圧室13Bに発生したブレーキ液圧はスレーブシリンダ23の後部液圧室37Aを通過してホイールシリンダ16,17を支障なく作動させ、必要最小限の制動力を確保することができる。
また上述した異常時にスレーブシリンダ23の後部スレーブ液圧室39Aと第1系統のホイールシリンダ16,17とを接続する液路Pc,Pd,Peの何れかの位置(例えば、図2の△印の位置)が失陥してブレーキ液が漏れた場合にも、以下のような問題が発生する。
例えば、液路Pcの△印の位置が失陥するとマスタシリンダ10の前部マスタ液圧室13Bから押し出されたブレーキ液がスレーブシリンダ23の後部スレーブ液圧室39Aを素通りしてドレンしてしまうため、前部マスタ液圧室13Bにブレーキ液圧は発生しない。その結果、マスタシリンダ11の後部マスタピストン72Aが前進すると前部マスタピストン72Bもそのまま前進し、前部マスタピストン72Bの前端がシリンダ本体71の底部に突き当たって停止する。その結果、マスタシリンダ11の後部マスタ液圧室13Aにブレーキ液圧が発生し、このブレーキ液圧はスレーブシリンダ23の前部スレーブ液圧室39Bを通過してホイールシリンダ20,21に供給されるが、このときスレーブシリンダ23の後部スレーブ液圧室39Aにブレーキ液圧が発生しないため、前部スレーブピストン38Bが後退してしまって前部スレーブ液圧室39Bにブレーキ液圧が発生しない虞がある。
しかしながら本実施の形態によれば、第3規制手段であるピン57が前部スレーブピストン38Bの後退を規制するため、換言すると、前部スレーブ液圧室39Bの最大容積を規制するため、後部マスタ液圧室13Aに発生したブレーキ液圧はスレーブシリンダ23の前部スレーブ液圧室37Bを通過してホイールシリンダ20,21を支障なく作動させ、必要最小限の制動力を確保することができる。
図3は、スレーブシリンダ23が作動位置(後部および前部スレーブピストン37A,38Bが前進した位置)で故障した状態を示している。この場合、スレーブシリンダ23の後部液圧室37Aのポート40Aは後部スレーブピストン38Aで閉塞されてマスタシリンダ11の前部マスタ液圧室13Bからのブレーキ液圧をホイールシリンダ16,17に伝達できなくなるが、スレーブシリンダ23の前部スレーブ液圧室39Bのポート40Bは前部スレーブピストン38Bで閉塞されることはないため、マスタシリンダ11の後部マスタ液圧室13Aからのブレーキ液圧をホイールシリンダ20,21に伝達して必要最小限の制動力を確保することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
車両用ブレーキ装置の正常時の液圧回路図 図1に対応する異常時の液圧回路図(スレーブシリンダが通常位置で故障した場合) 図1に対応する異常時の液圧回路図(スレーブシリンダが作動位置で故障した場合) スレーブシリンダの縦断面図 後部スレーブピストンおよび前部スレーブピストンの斜視図 マスタシリンダの縦断面図 従来例を示す前記図1に対応する図
11 マスタシリンダ
13A 後部マスタ液圧室
13B 前部マスタ液圧室
16,17 ホイールシリンダ(第1ホイールシリンダ)
20,21 ホイールシリンダ(第2ホイールシリンダ)
23 スレーブシリンダ
38A 後部スレーブピストン
38B 前部スレーブピストン
39A 後部スレーブ液圧室
39B 前部スレーブ液圧
57 ピン(第3規制手段)
62 第2規制手段
72A 後部マスタピストン
72B 前部マスタピストン
83 第1規制手

Claims (2)

  1. ブレーキ液圧を発生する後部マスタ液圧室(13A)および前部マスタ液圧室(13B)を有するタンデム型のマスタシリンダ(11)と、
    運転者の制動操作により作動して前記マスタシリンダ(11)の後部マスタ液圧室(13A)および前部マスタ液圧室(13B)にそれぞれブレーキ液圧を発生させる後部マスタピストン(72A)および前部マスタピストン(72B)と、
    前記マスタシリンダ(11)の下流側に接続されてブレーキ液圧を発生する後部スレーブ液圧室(39A)および前部スレーブ液圧室(39B)を有するタンデム型のスレーブシリンダ(23)と、
    電気的に作動して前記スレーブシリンダ(23)の後部スレーブ液圧室(39A)および前部スレーブ液圧室(39B)にそれぞれブレーキ液圧を発生させる後部スレーブピストン(38A)および前部スレーブピストン(38B)と
    前記後部スレーブ液圧室(37A)に連通する第1ホイールシリンダ(16,17)と、
    前記前部シレーブ液圧室(37B)に連通する第2ホイールシリンダ(20,21)と、
    前記マスタシリンダ(11)の後部マスタピストン(72A)および前部マスタピストン(72B)の最大距離を規制する第1規制手段(83)と、
    前記後部スレーブピストン(38A)および前記前部スレーブピストン(38B)の最大距離を規制する第2規制手段(62)と、
    を備えることを特徴とするブレーキ装置。
  2. ブレーキ液圧を発生する後部マスタ液圧室(13A)および前部マスタ液圧室(13B)を有するタンデム型のマスタシリンダ(11)と、
    運転者の制動操作により作動して前記マスタシリンダ(11)の後部マスタ液圧室(13A)および前部マスタ液圧室(13B)にそれぞれブレーキ液圧を発生させる後部マスタピストン(72A)および前部マスタピストン(72B)と、
    前記マスタシリンダ(11)の下流側に接続されてブレーキ液圧を発生する後部スレーブ液圧室(39A)および前部スレーブ液圧室(39B)を有するタンデム型のスレーブシリンダ(23)と、
    電気的に作動して前記スレーブシリンダ(23)の後部スレーブ液圧室(39A)および前部スレーブ液圧室(39B)にそれぞれブレーキ液圧を発生させる後部スレーブピストン(38A)および前部スレーブピストン(38B)と
    前記後部スレーブ液圧室(37A)に連通する第1ホイールシリンダ(16,17)と、
    前記前部シレーブ液圧室(37B)に連通する第2ホイールシリンダ(20,21)と、
    前記マスタシリンダ(11)の後部マスタピストン(72A)および前部マスタピストン(72B)の最大距離を規制する第1規制手段(83)と、
    前記前部スレーブ液圧室(39B)の最大容積を規制する第3規制手段(57)と、
    を備えることを特徴とするブレーキ装置。
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