JP5204011B2 - ブレーキ装置におけるエア抜き方法 - Google Patents

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Description

本発明は、運転者の制動操作によりブレーキ液圧を発生するマスタシリンダと、電気的に制御可能なアクチュエータによりブレーキ液圧を発生するスレーブシリンダとを備えたブレーキ装置におけるエア抜き方法に関する。
運転者の制動操作を電気信号に変換してスレーブシリンダを作動させ、このスレーブシリンダが発生するブレーキ液圧でホイールシリンダを作動させる、いわゆるBBW(ブレーキ・バイ・ワイヤ)式ブレーキ装置が、下記特許文献1により公知である。
ところで、この種のBBW式ブレーキ装置では、スレーブシリンダが失陥した場合に、マスタシリンダが発生するブレーキ液圧を直接ホイールシリンダに伝達して車輪を制動することで、フェールセーフ機能を発揮させるようになっている。しかも、マスタシリンダは二つの液圧系統に別個にブレーキ液圧を供給するタンデム式とされ,一方の液圧系統に漏れが発生した場合でも、他方の液圧系統で何れかの車輪を制動できるようになっている。
図6は、従来のスレーブシリンダ(スレーブシリンダ23)の構造を示すもので、シリンダ本体36の内部に一対のリターンスプリング37A,37Bで後退方向に付勢された後部ピストン38Aおよび前部ピストン38Bが摺動自在に配置されており、後部ピストン38Aの前面に後部液圧室39Aが区画されるとともに、前部ピストン38Bの前面に前部液圧室39Bが区画される。
後部ピストン38Aの外周には後部液圧室39Aへの空気の侵入を防止するための後部リザーバ室38aが形成され、前部ピストン38Bの外周には前部液圧室39Bへの空気の侵入を防止するための前部リザーバ室38bが形成される。後部液圧室39Aの後部入口ポート40Aと後部リザーバ室38aの後部サプライポート49Aとはマスタシリンダに連通し、後部液圧室39Aの後部出口ポート41Aはホイールシリンダに連通する。また前部液圧室39Bの前部入口ポート40Bと前部リザーバ室38bの前部サプライポート49Bとはマスタシリンダに連通し、前部液圧室39Bの前部出口ポート41Bはホイールシリンダに連通する。
後部ピストン38Aの前端には後部第1カップシールC1が前向き(前進時にシール機能を発揮するように)に設けられ、後部ピストン38Aの後端には後部第2カップシールC2が前向きに設けられる。前部ピストン38Bの前端には前部第1カップシールC3が前向きに設けられ、前部ピストン38Bの後端には前部第2カップシールC4が後向き(後進時にシール機能を発揮するように)に設けられる。
特開2003−137084号公報
ところで上記従来のスレーブシリンダ23の構造では、スレーブシリンダ23が失陥してマスタシリンダが発生するブレーキ液圧でホイールシリンダを作動させるとき、前部サプライポート49Bがマスタシリンダに接続されているため、第1の液圧系統が失陥してスレーブシリンダ23の後部液圧室39Aが大気開放してしまうと、マスタシリンダで発生したブレーキ液圧が前部サプライポート49B→前部リザーバ室38b→前部第2カップシールC4→後部液圧室39Aの経路で漏洩してしまい、前部液圧室39Bに連なる第2の液圧系統も同時に失陥してしまう可能性がある。
そこで本出願人は、特願2008−2708号により、スレーブシリンダの前部ピストンの前部第2カップシールの前方に隣接して前向きに配置された前部第3カップシールと、前部ピストンの後退限を規制するストッパとを備えたブレーキ装置を提案した。このブレーキ装置によれば、マスタシリンダが発生したブレーキ液圧が前部サプライポートから後部液圧室を介して漏れるのを前部第3カップシールにより阻止するとともに、前部液圧室の圧力で前部ピストンが後退するのをストッパにより阻止し、スレーブシリンダの前部液圧室に連なる第2の液圧系統による制動を確保することができる。
しかしながら、ブレーキ装置を上述のように構成した場合、組立時に前部第3カップシールを装着し忘れた場合、そのことを第1の液圧系統に実際に失陥が発生するときまで知ることができないため、前部第3カップシールの装着忘れによって第2の液圧系統による制動を確保できるなくなる可能性があった。
そこで本出願人は、更に特願2008−2863号により、前部第3カップシールの装着忘れを検出可能なブレーキを提案した。このブレーキ装置によれば、前部第2カップシールおよび前部第3カップシール間にマスタシリンダのリザーバに接続する大気圧室を区画したので、前部第3カップシールが装着忘れにより機能を発揮していないとき、運転者がブレーキペダルを踏んでマスタシリンダが発生したブレーキ液が大気圧室に漏出するため、ブレーキペダルのストロークが次第に増加する。これにより、運転者は前部第3カップシールが機能を発揮していないことを知ることができ、第1の液圧系統が失陥して第2の液圧系統によるバックアップが必要になる前に対策を施すことができる。
しかしながら、ブレーキ装置を上述のように構成した場合、大気圧室にエアが滞留した場合に、そのエアを排出することが困難であるため、大気圧室のエアがスレーブシリンダの液圧室に漏出してしまい、ホイールシリンダに伝達されるブレーキ液圧が低下する可能性があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、スレーブシリンダの大気圧室に滞留したエアを容易かつ確実に排出できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、運転者の制動操作によりブレーキ液圧を発生するマスタシリンダと、前記マスタシリンダに遮断弁を介して連通するとともに、電気的に制御可能なアクチュエータによりブレーキ液圧を発生する後部液圧室および前部液圧室を有するスレーブシリンダと、前記後部液圧室および前記前部液圧室にそれぞれ連通して車輪を制動する制動力を発生する複数のホイールシリンダとを備え、前記スレーブシリンダの失陥時には前記マスタシリンダが発生するブレーキ液圧で前記ホイールシリンダを作動させるブレーキ装置であって、前記スレーブシリンダは、前記アクチュエータにより前進して前記後部液圧室および前記前部液圧室にそれぞれブレーキ液圧を発生する後部ピストンおよび前部ピストンと、前記後部液圧室に形成されて前記マスタシリンダに接続する後部入口ポートおよびホイールシリンダに接続する後部出口ポートと、前記後部入口ポートの後方に隣接して形成されて前記マスタシリンダに接続する後部サプライポートと、前記前部液圧室に形成されて前記マスタシリンダに接続する前部入口ポートおよび前記ホイールシリンダに接続する前部出口ポートと、前記前部入口ポートの後方に隣接して形成されて前記マスタシリンダに接続する前部サプライポートと、前記後部ピストンの前端に前向きに配置された後部第1カップシールと、前記後部ピストンの後端に前向きに配置された後部第2カップシールと、前記前部ピストンの前端に前向きに配置された前部第1カップシールと、前記前部ピストンの後端に後向きに配置された前部第2カップシールと、前記前部ピストンの前部第2カップシールの前方に隣接して前向きに配置された前部第3カップシールと、前記前部ピストンの後退限を規制するストッパと、前記前部ピストンの前記前部第2カップシールおよび前記前部第3カップシール間に形成されて前記マスタシリンダのリザーバに接続する大気圧室とを備えるものにおいて、前記遮断弁を閉弁する工程と、前記ホイールシリンダのドレンポートを開放する工程と、前記リザーバ内のブレーキ液に圧力を加えることで前記大気圧室を加圧し、前記大気圧室に溜まったエアを前記前部第1〜第3カップシールを通過させて前記後部液圧室および前記前部液圧室に排出する工程と、前記後部液圧室および前記前部液圧室に排出されたエアを前記ドレンポートから排出する工程とを含むことを特徴とする、ブレーキ装置におけるエア抜き方法が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、運転者の制動操作によりブレーキ液圧を発生するマスタシリンダと、前記マスタシリンダに遮断弁を介して連通するとともに、電気的に制御可能なアクチュエータによりブレーキ液圧を発生する後部液圧室および前部液圧室を有するスレーブシリンダと、前記後部液圧室および前記前部液圧室にそれぞれ連通して車輪を制動する制動力を発生する複数のホイールシリンダとを備え、前記スレーブシリンダの失陥時には前記マスタシリンダが発生するブレーキ液圧で前記ホイールシリンダを作動させるブレーキ装置であって、前記スレーブシリンダは、前記アクチュエータにより前進して前記後部液圧室および前記前部液圧室にそれぞれブレーキ液圧を発生する後部ピストンおよび前部ピストンと、前記後部液圧室に形成されて前記マスタシリンダに接続する後部入口ポートおよびホイールシリンダに接続する後部出口ポートと、前記後部入口ポートの後方に隣接して形成されて前記マスタシリンダに接続する後部サプライポートと、前記前部液圧室に形成されて前記マスタシリンダに接続する前部入口ポートおよび前記ホイールシリンダに接続する前部出口ポートと、前記前部入口ポートの後方に隣接して形成されて前記マスタシリンダに接続する前部サプライポートと、前記後部ピストンの前端に前向きに配置された後部第1カップシールと、前記後部ピストンの後端に前向きに配置された後部第2カップシールと、前記前部ピストンの前端に前向きに配置された前部第1カップシールと、前記前部ピストンの後端に後向きに配置された前部第2カップシールと、前記前部ピストンの前部第2カップシールの前方に隣接して前向きに配置された前部第3カップシールと、前記前部ピストンの後退限を規制するストッパと、前記前部ピストンの前記前部第2カップシールおよび前記前部第3カップシール間に形成されて前記マスタシリンダのリザーバに接続する大気圧室とを備えるものにおいて、前記遮断弁を閉弁する工程と、前記ホイールシリンダのドレンポートを開放する工程と、前記スレーブシリンダの後部ピストンおよび前部ピストンを複数回往復動させることで、前記大気圧室に溜まったエアを前記前部第1〜第3カップシールを通過させて前記後部液圧室および前記前部液圧室に排出する工程と、前記後部液圧室および前記前部液圧室に排出されたエアを前記ドレンポートから排出する工程とを含むことを特徴とする、ブレーキ装置におけるエア抜き方法が提案される。
請求項1または請求項2の構成によれば、スレーブシリンダが失陥してマスタシリンダが発生するブレーキ液圧でホイールシリンダを作動させる際に、スレーブシリンダの後部液圧室に連なる第1の液圧系統が失陥して大気開放すると、マスタシリンダからスレーブシリンダの前部液圧室を経てホイールシリンダに伝達される第2の液圧系統のブレーキ液圧で制動が行われる。このとき、マスタシリンダに連通する前部サプライポートと失陥により大気開放した後部液圧室との間に前向きの前部第3カップシールが配置されるとともに、後部ピストンの後退限を規制するストッパが配置されるので、前記マスタシリンダが発生したブレーキ液圧が前部サプライポートから後部液圧室を介して漏れるのを前部第3カップシールにより阻止するとともに、前部液圧室の圧力で前部ピストンが後退するのをストッパにより阻止し、スレーブシリンダの前部液圧室に連なる第2の液圧系統による制動を確保することができる。
前部第3カップシールが取り付け忘れ等により機能を発揮していないとき、運転者がブレーキペダルを踏んでマスタシリンダが発生したブレーキ液は大気圧室に漏出するため、ブレーキペダルのストロークが次第に増加する。これにより、運転者は前部第3カップシールが機能を発揮していないことを知ることができ、第1の液圧系統が失陥して第2の液圧系統によるバックアップが必要になる前に対策を施すことができる。
特に請求項1の構成によれば、遮断弁を閉弁し、かつホイールシリンダのドレンポートを開放した状態で、リザーバ内のブレーキ液に圧力を加えることで大気圧室を加圧すると、大気圧室に溜まったエアはマスタシリンダ側に逃げられないため、前部第1〜第3カップシールを通過してスレーブシリンダの後部液圧室および前部液圧室に排出される。従って、その後に通常のエア抜き作業を行えば、後部液圧室および前部液圧室のエアをドレンポートから排出することができる。
特に請求項2の構成によれば、遮断弁を閉弁し、かつホイールシリンダのドレンポートを開放した状態で、スレーブシリンダの後部ピストンおよび前部ピストンを複数回往復動させると、後部ピストンおよび前部ピストンが後退するときに後部液圧室および前部液圧室に発生する負圧で大気圧室に溜まったエアが前記前部第1〜第3カップシールを通過して後部液圧室および前部液圧室に排出される。従って、その後に通常のエア抜き作業を行えば、後部液圧室および前部液圧室のエアをドレンポートから排出することができる。
車両用ブレーキ装置の正常時の液圧回路図(第1の実施の形態)。 スレーブシリンダの要部拡大断面図(第1の実施の形態)。 図1に対応する異常時の作用説明図(第1の実施の形態)。 大気圧室のエア抜き時の作用説明図(第1の実施の形態)。 大気圧室のエア抜き時の作用説明図(第2の実施の形態)。 スレーブシリンダの要部拡大断面図(従来例)。
以下、図1〜図4に基づいて本発明の第1の実施の形態を説明する。
図1に示すように、タンデム型のマスタシリンダ11は、運転者がブレーキペダル12を踏む踏力に応じたブレーキ液圧を出力する二つの液圧室13A,13Bを備えており、一方の液圧室13Aは液路Pa,Pb,Pc,Pd,Peを介して例えば左前輪および右後輪のディスクブレーキ装置14,15のホイールシリンダ16,17に接続されるとともに、他方の液圧室13Bは液路Qa,Qb,Qc,Qd,Qeを介して例えば右前輪および左後輪のディスクブレーキ装置18,19のホイールシリンダ20,21に接続される。
液路Pa,Pb間に常開型電磁弁である遮断弁22Aが配置され、液路Qa,Qb間に常開型電磁弁である遮断弁22Bが配置され、液路Pb,Qbと液路Pc,Qcとの間にスレーブシリンダ23が配置され、液路Pc,Qcと液路Pd,Pe;Qd,Qeとの間にABS装置24が配置される。
液路Qaから分岐する液路Ra,Rbには、常閉型電磁弁である反力許可弁25を介してストロークシミュレータ26が接続される。ストロークシミュレータ26は、シリンダ27にスプリング28で付勢されたピストン29を摺動自在に嵌合させたもので、ピストン29の反スプリング28側に形成された液圧室30が液路Rbに連通する。
スレーブシリンダ23のアクチュエータ31は、電動モータ32の出力軸に設けた駆動ベベルギヤ33と、駆動ベベルギヤ33に噛合する従動ベベルギヤ34と、従動ベベルギヤ34により作動するボールねじ機構35とを備える。スレーブシリンダ23のシリンダ本体36の内部に一対のリターンスプリング37A,37Bで後退方向に付勢された後部および前部ピストン38A,38Bが摺動自在に配置されており、後部ピストン38Aの前面に後部液圧室39Aが区画されるとともに、前部ピストン38Bの前面に前部液圧室39Bが区画される。
図1および図2から明らかなように、後部液圧室39Aは、後部入口ポート40Aおよび後部サプライポート49Aを介して液路Pbに連通するとともに、後部出口ポート41Aを介して液路Pcに連通する。また前部液圧室39Bは、前部入口ポート40Bおよび前部サプライポート49Bを介して液路Qbに連通するとともに、前部出口ポート41Bを介して液路Qcに連通する。
後部ピストン38Aの前端には後部第1カップシールC1が前向き(前進時にシール機能を発揮するように)に設けられ、後部ピストン38Aの後端には後部第2カップシールC2が前向きに設けられる。前部ピストン38Bの前端には前部第1カップシールC3が前向きに設けられ、前部ピストン38Bの後端には前部第2カップシールC4が後向き(後進時にシール機能を発揮するように)に設けられる。更に、前部ピストン38Bの前部第2カップシールC4の前方に前向きの前部第3カップシールC5が設けられる。
後部ピストン38Aの中間部には後部第1、第2カップシールC1,C2に挟まれた後部リザーバ室38aが形成されており、この後部リザーバ室38aに後部サプライポート49Aが連通する。前部ピストン38Bの中間部には前部第1、第3カップシールC3,C5に挟まれた前部リザーバ室38bが形成されており、この前部リザーバ室38bに前部サプライポート49Bが連通する。
後部液圧室39Aは前向きの後部第1カップシールC1と後向きの前部第2カップシールC4とに挟まれて液密が確保され、また後部リザーバ室38aからの後方への液漏れは前向きの後部第2カップシールC2により阻止される。前部液圧室39Bは前向きの前部第1カップシールC3により液密が確保され、また前部リザーバ室38bからの後方への液漏れは前向きの前部第3カップシールC5により阻止される。
前部ピストン38Bの前部第2カップシールC4および前部第3カップシールC5の間に大気圧室52が形成されており、この大気圧室52は大気圧ポート53および液路Rcを介してマスタシリンダ11のリザーバを50(図1参照)に連通する。
前部ピストン38Bには前後方向に延びる長孔38cが形成されており、シリンダ本体36に固定したピンよりなるストッパ51が前記長孔38cに摺動自在に貫通する。長孔38cの長さは、スレーブシリンダ23の通常の作動時においてストッパ51と接触しない長さ、つまり前部ピストン38Bの移動を阻害しない長さに設定される。
スレーブシリンダ23の非作動時に後部ピストン38Aの後部第1カップシールC1は後部入口ポート40Aの直後方に位置しており、後部ピストン38Aが僅かに前進すると後部第1カップシールC1が後部入口ポート40Aを通過して第1液圧室39Aにブレーキ液圧が発生する。スレーブシリンダ23の非作動時に前部ピストン38Bの前部第1カップシールC3は前部入口ポート40Bの直後方に位置しており、前部ピストン38Bが僅かに前進すると前部第1カップシールC3が前部入口ポート40Bを通過して前部液圧室39Bにブレーキ液圧が発生する。
しかして、電動モータ32を一方向に駆動すると、駆動ベベルギヤ33、従動ベベルギヤ34およびボールねじ機構35を介して後部および前部ピストン38A,38Bが前進し、液路Pb,Qbに連なる後部および前部入口ポート40A,40Bが閉塞された瞬間に後部および前部液圧室39A,39Bにブレーキ液圧を発生させ、そのブレーキ液圧を後部および前部出口ポート41A,41Bを介して液路Pc,Qcに出力することができる。
図1に示すように、ABS装置24の構造は周知のもので、左前輪および右後輪のディスクブレーキ装置14,15の系統と、右前輪および左後輪のディスクブレーキ装置18,19の系統とに同じ構造のものが設けられる。その代表として左前輪および右後輪のディスクブレーキ装置14,15の系統について説明すると、液路Pcと液路Pd,Peとの間に一対の常開型電磁弁よりなるインバルブ42,42が配置され、インバルブ42,42の下流側の液路Pd,Peとリザーバ43との間に常閉型電磁弁よりなるアウトバルブ44,44が配置される。リザーバ43と液路Pcとの間に、一対のチェックバルブ45,46に挟まれた液圧ポンプ47が配置されており、この液圧ポンプ47は電動モータ48により駆動される。
反力許可弁25、遮断弁22A,22B、スレーブシリンダ23およびABS装置24の作動を制御する不図示の電子制御ユニットには、マスタシリンダ11が発生するブレーキ液圧を検出する液圧センサSaと、ディスクブレーキ装置18,19に伝達されるブレーキ液圧を検出する液圧センサSbと、各車輪の車輪速を検出する車輪速センサSc…とが接続される。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用について説明する。
システムが正常に機能する正常時には、常閉型電磁弁よりなる反力許可弁25が励磁されて開弁する。この状態で液路Qaに設けた液圧センサSaが運転者によるブレーキペダル12の踏み込みを検出すると、スレーブシリンダ23のアクチュエータ31が作動して後部および前部ピストン38A,38Bが前進することで、後部および前部液圧室39A,39Bにブレーキ液圧が発生する。このブレーキ液圧はABS装置24の開弁したインバルブ42…を介してディスクブレーキ装置14,15;18,19のホイールシリンダ16,17;20,21に伝達され、各車輪を制動する。
スレーブシリンダ23の後部および前部ピストン38A,38Bが僅かに前進すると、後部および前部入口ポート40A,40Bが閉塞されて液路Pb,Qbと後部および前部液圧室39A,39Bとの連通が遮断されるため、マスタシリンダ11が発生したブレーキ液圧はディスクブレーキ装置14,15;18,19に伝達されることはない。このとき、マスタシリンダ11の他方の液圧室13Bが発生したブレーキ液圧は開弁した反力許可弁25を介してストロークシミュレータ26の液圧室30に伝達され、そのピストン29をスプリング28に抗して移動させることで、ブレーキペダル12のストロークを許容するとともに擬似的なペダル反力を発生させて運転者の違和感を解消することができる。
そして液路Qcに設けた液圧センサSbで検出したスレーブシリンダ23によるブレーキ液圧が、液路Qaに設けた液圧センサSaで検出したマスタシリンダ11によるブレーキ液圧に応じた大きさになるように、スレーブシリンダ23のアクチュエータ31の作動を制御することで、運転者がブレーキペダル12に入力する踏力に応じた制動力をディスクブレーキ装置14,15;18,19に発生させることができる。
上述した制動中に、車輪速センサSc…の出力に基づいて何れかの車輪のスリップ率が増加してロック傾向になったことが検出されると、スレーブシリンダ23を作動状態に維持し、この状態でABS装置24を作動させて車輪のロックを防止する。
即ち、所定の車輪がロック傾向になると、その車輪のディスクブレーキ装置のホイールシリンダに連なるインバルブ42を閉弁してスレーブシリンダ23からのブレーキ液圧の伝達を遮断した状態で、アウトバルブ44を開弁してホイールシリンダのブレーキ液圧をリザーバ43に逃がす減圧作用と、それに続いてアウトバルブ44を閉弁してホイールシリンダのブレーキ液圧を保持する保持作用とを行うことで、車輪がロックしないように制動力を低下させる。
その結果、車輪速度が回復してスリップ率が低下すると、インバルブ42を開弁してホイールシリンダのブレーキ液圧が増加させる増圧作用を行うことで、車輪の制動力を増加させる。この増圧作用により車輪が再びロック傾向になると、前記減圧、保持、増圧を再び実行し、その繰り返しにより車輪のロックを抑制しながら最大限の制動力を発生させることができる。その間にリザーバ43に流入したブレーキ液は、液圧ポンプ47により上流側の液路Pc,Qcに戻される。
さて、電源の失陥等によりスレーブシリンダ23が作動不能になると、スレーブシリンダ23が発生するブレーキ液圧に代えて、マスタシリンダ11が発生するブレーキ液圧による制動が行われる。
電源が失陥すると、図3に示すように、常閉型電磁弁よりなる反力許可弁25は自動的に閉弁し、常開型電磁弁よりなる遮断弁22A,22Bは自動的に開弁し、常開型電磁弁よりなるインバルブ42…は自動的に開弁し、常閉型電磁弁よりなるアウトバルブ44…は自動的に閉弁する。この状態では、マスタシリンダ11の液圧室13A,13Bにおいて発生したブレーキ液圧は、ストロークシミュレータ26に吸収されることなく遮断弁22A,22B、スレーブシリンダ23の後部および前部液圧室39A,39Bおよびインバルブ42…を通過して各車輪のディスクブレーキ装置14,15;18,19のホイールシリンダ16,17;20,21を作動させ、支障なく制動力を発生させることができる。
上述した異常時において、マスタシリンダ11の一方の液圧室13Aから液路Pa、遮断弁22A、液路Pb、スレーブシリンダ23の後部液圧室39A、液路Pcおよび液路Pd,Peを介して左前輪および右後輪のディスクブレーキ装置14,15のホイールシリンダ16,17に連なる第1の液圧系統が失陥してブレーキ液が漏れた場合、マスタシリンダ11の他方の液圧室13Bから液路Qa、遮断弁22b、液路Qb、スレーブシリンダ23の前部液圧室39B、液路Qcおよび液路Qd,Qeを介して右前輪および左後輪のディスクブレーキ装置18,19のホイールシリンダ20,21に連なる第2の液圧系統を作動させ、四輪のうちの少なくとも二輪に制動力を発生させてフェールセーフを可能にすることができる。
このとき、図6に示す従来例では、第1の液圧系統が失陥してスレーブシリンダ23の後部液圧室39Aが大気開放してしまうと、マスタシリンダ11の液圧室13Bに発生したブレーキ液圧が前部サプライポート49B→前部リザーバ室38b→前部第2カップシールC4→後部液圧室39Aの経路で漏洩してしまい、前部液圧室39Bに連なる第2の液圧系統も同時に失陥してしまう可能性がある。
しかしながら、図3に示す第1の実施の形態では、異常時に第1の液圧系統が失陥してブレーキ液が漏れた場合、マスタシリンダ11の他方の液圧室13Bから液路Qa、遮断弁22B、液路Qbを介してスレーブシリンダ23の前部液圧室39Bおよび前部リザーバ室38bにブレーキ液圧が伝達される。このとき、前部リザーバ室38bは前部第3カップシールC5により大気開放した後部液圧室39Aとの連通を遮断されているため、前部液圧室39Bのブレーキ液圧が後部液圧室39Aを介して漏れることが防止され、かつ前部ピストン38Bは長孔38cとストッパ51の前端との当接によって後退を阻止されるため、前部液圧室39Bの容積が無制限に拡大することが防止される。よって、前部液圧室39Bには正常にブレーキ液圧が発生し、前部液圧室39Bに連なる第2の液圧系統が第1の液圧系統と同時に失陥することはない。
ところで、従来のものは、スレーブシリンダ23の組立時に前部第3カップシールC5を取り付け忘れた場合(あるいは前部第3カップシールC5が損傷してシール性が失われた場合)、第1の液圧系統が失陥して第2の液圧系によるバックアップが必要になったときに、そのバックアップが不能であることにより初めて前部第3カップシールC5が取り付けられていないことが判明するという問題があった。
それに対して、本実施の形態によれば、前部ピストン38Bの前部第2カップシールC4および前部第3カップシールC5の間に大気圧室52が形成されているため、運転者がブレーキペダル12を踏んでマスタシリンダ11の液圧室13Bから送出されたブレーキ液の一部が、ストロークシミュレータ26に吸収されることなく、液路Qa、遮断弁22B、液路Qb、前部サプライポート49B、前部リザーバ室38b、取り付け忘れた前部第3カップシールC5の位置、大気圧室52および液路Rcを介してリザーバを50に漏出してしまう。その結果、漏出したブレーキ液の分だけブレーキペダル12のストロークが次第に増加することで、運転者は前部第3カップシールC5が機能していないことを知ることができ、バックアップが必要になる事態が発生する前に前部第3カップシールC5を取り付けることが可能となる。
ところで、本実施の形態のものでは、スレーブシリンダ23の大気圧室52にエアが滞留した場合に、そのエアを排出するエア抜き作業が必要になる。以下、大気圧室52のエア抜き作業の方法について説明する。
図4に示すように、遮断弁22A,22Bを閉弁してマスタシリンダ11およびスレーブシリンダ23の連通を遮断し、かつホイールシリンダ16,17;20,21に一般的に設けられているドレンポート(図示せず)を開放した状態で、マスタシリンダ11のリザーバ50に貯留されたブレーキ液を加圧する。その結果、リザーバ50において加圧されたブレーキ液は、液路Rcから大気圧ポート53を経て大気圧室52に供給され、その一部は大気圧室52から前部第2カップシールC4を経て後部液圧室39Aに供給されるとともに、残部は大気圧室52から前部第3カップシールC5および前第1カップシールC3を経て前部液圧室39Bに供給される。
このようにして大気圧室52から後部および前部液圧室39A,39Bにブレーキ液が流れると、大気圧室52に滞留したエアもブレーキ液と共に後部および前部液圧室39A,39Bに流入するため、その後に遮断弁22A,22Bを開弁してブレーキペダル12をポンピングする通常のエア抜き操作を行うだけで、後部および前部液圧室39A,39Bのエアをホイールシリンダ16,17;20,21のドレンポートから外部に排出してエア抜きを完了することができる。
次に、図5に基づいて本発明の第2の実施の形態を説明する。
第2の実施の形態の構成は第1の実施の形態と同じであり、大気圧室52のエア抜きの方法だけが異なっている。
即ち、遮断弁22A,22Bを閉弁してマスタシリンダ11およびスレーブシリンダ23の連通を遮断し、ホイールシリンダ16,17;20,21のドレンポートを開放した状態でスレーブシリンダ23を作動させて後部および前部ピストン38A,38Bを比較的に高速で往復駆動する。前進した後部および前部ピストン38A,38Bが後退するとき、ブレーキ液の粘性で後部および前部液圧室39A,39Bに負圧が発生するため、その負圧に吸引されて大気圧室52のブレーキ液がエアと共に前部第1〜第3カップシールC3〜C5を通過して後部および前部液圧室39A,39Bに流入する。従って、その後は第1の実施の形態と同様に、遮断弁22A,22Bを開弁してブレーキペダル12をポンピングする通常のエア抜き操作を行うだけで、後部および前部液圧室39A,39Bのエアをホイールシリンダ16,17;20,21のドレンポートから外部に排出してエア抜きを完了することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態のブレーキ装置はABS装置24を備えているが、本発明はABS装置24を持たないブレーキ装置に対しても適用可能である。
11 マスタシリンダ
16 ホイールシリンダ
17 ホイールシリンダ
20 ホイールシリンダ
21 ホイールシリンダ
23 スレーブシリンダ
38A 後部ピストン
38B 前部ピストン
39A 後部液圧室
39B 前部液圧室
40A 後部入口ポート
40B 前部入口ポート
41A 後部出口ポート
41B 前部出口ポート
49A 後部サプライポート
49B 前部サプライポート
51 ストッッパ
52 大気圧室
54 リリーフ弁
C1 後部第1カップシール
C2 後部第2カップシール
C3 前部第1カップシール
C4 前部第2カップシール
C5 前部第3カップシール

Claims (2)

  1. 運転者の制動操作によりブレーキ液圧を発生するマスタシリンダ(11)と、
    前記マスタシリンダ(11)に遮断弁(22A,22B)を介して連通するとともに、電気的に制御可能なアクチュエータ(31)によりブレーキ液圧を発生する後部液圧室(39A)および前部液圧室(39B)を有するスレーブシリンダ(23)と、
    前記後部液圧室(39A)および前記前部液圧室(39B)にそれぞれ連通して車輪を制動する制動力を発生する複数のホイールシリンダ(16,17;20,21)とを備え、
    前記スレーブシリンダ(23)の失陥時には前記マスタシリンダ(11)が発生するブレーキ液圧で前記ホイールシリンダ(16,17;20,21)を作動させるブレーキ装置であって、
    前記スレーブシリンダ(23)は、
    前記アクチュエータ(31)により前進して前記後部液圧室(39A)および前記前部液圧室(39B)にそれぞれブレーキ液圧を発生する後部ピストン(38A)および前部ピストン(38B)と、
    前記後部液圧室(39A)に形成されて前記マスタシリンダ(11)に接続する後部入口ポート(40A)およびホイールシリンダ(16,17)に接続する後部出口ポート(41A)と、
    前記後部入口ポート(40A)の後方に隣接して形成されて前記マスタシリンダ(11)に接続する後部サプライポート(49A)と、
    前記前部液圧室(39B)に形成されて前記マスタシリンダ(11)に接続する前部入口ポート(40B)および前記ホイールシリンダ(20,21)に接続する前部出口ポート(41B)と、
    前記前部入口ポート(40B)の後方に隣接して形成されて前記マスタシリンダ(11)に接続する前部サプライポート(49B)と、
    前記後部ピストン(38A)の前端に前向きに配置された後部第1カップシール(C1)と、
    前記後部ピストン(38A)の後端に前向きに配置された後部第2カップシール(C2)と、
    前記前部ピストン(38B)の前端に前向きに配置された前部第1カップシール(C3)と、
    前記前部ピストン(38B)の後端に後向きに配置された前部第2カップシール(C4)と、
    前記前部ピストン(38B)の前部第2カップシール(C4)の前方に隣接して前向きに配置された前部第3カップシール(C5)と、
    前記前部ピストン(38B)の後退限を規制するストッパ(51)と、
    前記前部ピストン(38B)の前記前部第2カップシール(C4)および前記前部第3カップシール(C5)間に形成されて前記マスタシリンダ(11)のリザーバ(50)に接続する大気圧室(52)と、
    を備えるものにおいて、
    前記遮断弁(22A,22B)を閉弁する工程と、
    前記ホイールシリンダ(16,17;20,21)のドレンポートを開放する工程と、 前記リザーバ(50)内のブレーキ液に圧力を加えることで前記大気圧室(52)を加圧し、前記大気圧室(52)に溜まったエアを前記前部第1〜第3カップシール(C1〜C3)を通過させて前記後部液圧室(39A)および前記前部液圧室(39B)に排出する工程と、
    前記後部液圧室(39A)および前記前部液圧室(39B)に排出されたエアを前記ドレンポートから排出する工程と、
    を含むことを特徴とする、ブレーキ装置におけるエア抜き方法。
  2. 運転者の制動操作によりブレーキ液圧を発生するマスタシリンダ(11)と、
    前記マスタシリンダ(11)に遮断弁(22A,22B)を介して連通するとともに、電気的に制御可能なアクチュエータ(31)によりブレーキ液圧を発生する後部液圧室(39A)および前部液圧室(39B)を有するスレーブシリンダ(23)と、
    前記後部液圧室(39A)および前記前部液圧室(39B)にそれぞれ連通して車輪を制動する制動力を発生する複数のホイールシリンダ(16,17;20,21)とを備え、
    前記スレーブシリンダ(23)の失陥時には前記マスタシリンダ(11)が発生するブレーキ液圧で前記ホイールシリンダ(16,17;20,21)を作動させるブレーキ装置であって、
    前記スレーブシリンダ(23)は、
    前記アクチュエータ(31)により前進して前記後部液圧室(39A)および前記前部液圧室(39B)にそれぞれブレーキ液圧を発生する後部ピストン(38A)および前部ピストン(38B)と、
    前記後部液圧室(39A)に形成されて前記マスタシリンダ(11)に接続する後部入口ポート(40A)およびホイールシリンダ(16,17)に接続する後部出口ポート(41A)と、
    前記後部入口ポート(40A)の後方に隣接して形成されて前記マスタシリンダ(11)に接続する後部サプライポート(49A)と、
    前記前部液圧室(39B)に形成されて前記マスタシリンダ(11)に接続する前部入口ポート(40B)および前記ホイールシリンダ(20,21)に接続する前部出口ポート(41B)と、
    前記前部入口ポート(40B)の後方に隣接して形成されて前記マスタシリンダ(11)に接続する前部サプライポート(49B)と、
    前記後部ピストン(38A)の前端に前向きに配置された後部第1カップシール(C1)と、
    前記後部ピストン(38A)の後端に前向きに配置された後部第2カップシール(C2)と、
    前記前部ピストン(38B)の前端に前向きに配置された前部第1カップシール(C3)と、
    前記前部ピストン(38B)の後端に後向きに配置された前部第2カップシール(C4)と、
    前記前部ピストン(38B)の前部第2カップシール(C4)の前方に隣接して前向きに配置された前部第3カップシール(C5)と、
    前記前部ピストン(38B)の後退限を規制するストッパ(51)と、
    前記前部ピストン(38B)の前記前部第2カップシール(C4)および前記前部第3カップシール(C5)間に形成されて前記マスタシリンダ(11)のリザーバ(50)に接続する大気圧室(52)と、
    を備えるものにおいて、
    前記遮断弁(22A,22B)を閉弁する工程と、
    前記ホイールシリンダ(16,17;20,21)のドレンポートを開放する工程と、 前記スレーブシリンダ(23)の後部ピストン(38A)および前部ピストン(38B)を複数回往復動させることで、前記大気圧室(52)に溜まったエアを前記前部第1〜第3カップシール(C1〜C3)を通過させて前記後部液圧室(39A)および前記前部液圧室(39B)に排出する工程と、
    前記後部液圧室(39A)および前記前部液圧室(39B)に排出されたエアを前記ドレンポートから排出する工程と、
    を含むことを特徴とする、ブレーキ装置におけるエア抜き方法。
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