JP4951550B2 - 車両の燃料給油口蓋構造 - Google Patents

車両の燃料給油口蓋構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4951550B2
JP4951550B2 JP2008041824A JP2008041824A JP4951550B2 JP 4951550 B2 JP4951550 B2 JP 4951550B2 JP 2008041824 A JP2008041824 A JP 2008041824A JP 2008041824 A JP2008041824 A JP 2008041824A JP 4951550 B2 JP4951550 B2 JP 4951550B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
fuel lid
lid
adapter
urging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008041824A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009196549A (ja
Inventor
孝太 下里
昌宏 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2008041824A priority Critical patent/JP4951550B2/ja
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to TR2010/05484T priority patent/TR201005484T1/xx
Priority to CN200980102620.3A priority patent/CN101918239B/zh
Priority to PCT/JP2009/053615 priority patent/WO2009104814A1/en
Priority to BRPI0908852A priority patent/BRPI0908852A2/pt
Priority to CN201310323451.4A priority patent/CN103395364B/zh
Priority to CN201310323452.9A priority patent/CN103395365B/zh
Publication of JP2009196549A publication Critical patent/JP2009196549A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4951550B2 publication Critical patent/JP4951550B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

本発明は、車両の燃料給油口蓋構造に関するものである。
車両には、燃料を給油するときに開ける燃料給油口蓋(フューエルリッド)が配置されている。燃料給油口蓋を開き、キャップを外し、燃料給油口に給油する。
フューエルリッドは、例えば、ヒンジで開閉自在に配置され、運転席のレバーを操作すると、ロックが解除され、開けることができる。閉じるときは、フューエルリッドを閉め始めると、ある角度からは内蔵しているばねによって自動的に引かれて閉じる。ばねは、S字形をなし、一端がヒンジに連結し、他端が燃料給油口を底に配置している箱部の横壁に横穴のように形成した凹形の収納部に掛止されている。
このように、S字形のばね、S字形のばねを掛止するヒンジ、これらを収納する凹形の収納部を用いることで、ある角度からはばねで自動的に開閉することができる。そして、収納部及びヒンジに摩擦抵抗を発生させる凸部を設けて、開位置での衝撃音の発生を防止している(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−319960公報(第6頁、図2)
しかし、特許文献1の車両のフュエルフィラーリッド構造では、箱部(フューエルアダプタ)にS字形のばねや特別なヒンジを収納する凹形の収納部を形成する必要があり、箱部(フューエルアダプタ)が大型になるという問題がある。
また、生産コストが増加してしまうという問題がある。
本発明は、フューエルアダプタの小型化、生産コストの削減を図り、乗員の意図しないフューエルリッドの開放を抑制した車両の燃料給油口蓋構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、燃料給油口を有しているフューエルアダプタと、一端がヒンジ回動して前記フューエルアダプタを開閉するフューエルリッドと、フューエルアダプタ及びフューエルリッドの少なくともどちらか一方に設けられた係合突部と、他方に設けられて前記係合突部に係合して前記フューエルリッドを閉状態に係止するストライカ部と、を備える車両の燃料給油口蓋構造であって、ストライカ部に、係合突部に係合してフューエルリッドを閉方向へ付勢する付勢手段を設け、付勢手段は、フューエルリッドの開閉毎に係合突部が通る一対の延出部と、延出部に連なり接近して所定の隙間を形成し係合突部が通る挟持部と、を備えて、延出部及び挟持部のうち少なくとも一方が、弾性変形自在な材質で形成されて、挟持部を係合突部が通ると弾性変形し、係合突部が挟持部を通ったときにフューエルリッドをフューエルアダプタ側へ引き込むように付勢力を発生させて係合し、通った係合突部が抜かれたときに係合解除となることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、燃料給油口を有しているフューエルアダプタと、一端がヒンジ回動してフューエルアダプタを開閉するフューエルリッドと、フューエルアダプタ及びフューエルリッドの少なくともどちらか一方に設けられた係合突部と、他方に設けられて係合突部に係合してフューエルリッドを閉状態に係止するストライカ部と、を備える車両の燃料給油口蓋構造であって、ストライカ部に、係合突部に係合してフューエルリッドを閉方向へ付勢する付勢手段を設け、付勢手段は、薄板により成形された板ばねであることを特徴とする。
請求項に係る発明では、ストライカ部及び係合突部は、ヒンジを設けた一端に対向している他端へ設けられていることを特徴とする。
請求項に係る発明は、ストライカ部は、係合突部を通して付勢手段に係合させる係合開口凹部と、付勢手段を中央に取付けている付勢取付け部と、を備えていることを特徴とする。
請求項に係る発明では、付勢手段は、付勢取付け部に取付けられている固定部と、固定部に連なる延出部と、挟持部と、を備えていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、フューエルアダプタに、フューエルリッドを開放するための開放力をプッシュばねで付与し、プッシュばねに抗してフューエルリッドを閉じたときに、プッシュばねを押さえて開放力を発生しないプッシュリフタを備え、付勢手段の付勢力は、開放力を発生しないプッシュリフタにフューエルリッドを押圧するように設定され、且つ、開放力よりも小さく設定されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、フューエルアダプタ、ヒンジ回動することで開閉するフューエルリッド、係合突部、係合突部に係合してフューエルリッドを閉状態に係止するストライカ部とを備え、ストライカ部に、係合突部に係合してフューエルリッドを閉方向へ付勢する付勢手段を設け、付勢手段は、フューエルリッドの開閉毎に係合突部が通る一対の延出部と、延出部に連なり接近して所定の隙間を形成し係合突部が通る挟持部と、を備えて、延出部及び挟持部のうち少なくとも一方が、弾性変形自在な材質で形成されて、挟持部を係合突部が通ると弾性変形し、係合突部が挟持部を通ったときにフューエルリッドをフューエルアダプタ側へ引き込むように付勢力を発生させて係合し、通った係合突部が抜かれたときに係合解除となるので、係合突部が挟持部を通ったときに延出部、挟持部によってストライカ部でフューエルリッドを閉状態に保持する付勢力を付与することができ、ヒンジに付勢手段を配置したものに比べ、フューエルアダプタの小型化を図ることができるとともに、生産コストの削減を図ることができるという利点がある。
また、ストライカ部に、係合突部が挟持部を通ったときに係合突部に係合して延出部、挟持部によってフューエルリッドを閉方向へ付勢する付勢手段を設けたので、例えば、フューエルリッドのロック解除をドアロックのロック解除操作に連動させたものでは、ドアロックのロックが解除された場合において、付勢手段の延出部、挟持部の付勢力によりフューエルリッドを閉方向へと付勢させることができ、乗員の意図しないフューエルリッドの開放を抑制することができる。
請求項2に係る発明では、付勢手段は、薄板により成形された板ばねなので、付勢手段の構造は簡単になるという利点がある。
請求項に係る発明では、ストライカ部及び係合突部は、ヒンジを設けた一端に対向している他端へ設けられているので、ヒンジの対向側でフューエルリッドを閉状態に保持する付勢力を付与することができ、ヒンジ側に付勢手段を配置したものに比べ、ヒンジ側の小型化、生産コストの削減を図ることができるという利点がある。
請求項に係る発明では、ストライカ部は、係合突部を通して付勢手段に係合させる係合開口凹部と、付勢手段を中央に取付けている付勢取付け部と、を備えているので、フューエルリッドを閉じると、ストライカ部の係合開口凹部に係合突部が通り、係合突部内に配置している付勢手段に係合される。すなわち、ストライカ部内に配置した付勢手段で直接、係合突部を係合することができ、よりフューエルアダプタの小型化、生産コストの削減を図ることができるという利点がある。
また、ストライカ部は、係合突部を通して付勢手段に係合させる係合開口凹部と、付勢手段を中央に取付けている付勢取付け部と、を備えているので、ストライカ部で係合突部を通った付勢手段を保護することができる。
請求項に係る発明では、付勢手段は、固定部と、固定部に連なる延出部と、延出部に連なる挟持部と、を備えいるので、フューエルリッドを閉じたときに、係合突部に挟持部によって閉じ方向の力を付与することができるという利点がある。
請求項6に係る発明では、フューエルアダプタにプッシュリフタを備え、付勢手段の付勢力は、開放力を発生しないプッシュリフタにフューエルリッドを押圧するように設定され、且つ、開放力よりも小さく設定されているので、フューエルリッドの閉じ位置で、フューエルリッドは付勢力によって閉じ方向へ引っ張り込まれてプッシュリフタに押し付けられる。その結果、フューエルリッドを車体に一体的に保持し続けることができ、フューエルリッドの開閉方向の微動を防止することができ、フューエルリッドの振動(がたつき)を防止することができるという利点がある。
また、付勢力は、プッシュリフタの開放力よりも小さく設定されているので、フューエルリッドを一旦押し込むと、付勢力に抗して開放力で係合突部から付勢手段を抜くことができ、自動的にフューエルリッドを開くことができるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1は、本発明の車両の燃料給油口蓋構造の斜視図である。
図2は、燃料給油口蓋構造に採用したフューエルリッドの閉じた状態を示す斜視図である。
燃料給油口蓋構造11は、車両12の車体13に配置され、車体13の開口14を閉じるフューエルリッド15と、開口14に取付けられた箱状のフューエルアダプタ16と、開口14近傍の一端21に設けたヒンジ22と、フューエルリッド15を止めるフューエルリッド係止機構23と、を備える。
フューエルリッド係止機構23は、フューエルリッド15に設けたストライカ部26と、ストライカ部26に取付けられた付勢手段27と、ストライカ部26を係合し、フューエルアダプタ16に取付けられている係合部材28と、係合部材28に配置されているロックピン31を含むロック機構32と、フューエルリッド15を開方向(矢印a1の方向)へ押し、フューエルアダプタ16に配置されているプッシュリフタ33と、を備える。
フューエルアダプタ16は、車体13に配置され、側壁部35と、側壁部35に連なる底36と、底36に接合した燃料給油口37と、を備える。側壁部35は、一端の第1壁部41、第2壁部42、他端の第3壁部44、第4壁部45を連ねたもので、一端の第1壁部41側の車体13にヒンジ22が取付けられ、他端の第3壁部44に係合部材28用の第1孔部(図に示していない)が開けられ、プッシュリフタ33用の第2孔部(図に示していない)が開けられている。
ヒンジ22は、フューエルリッド15の一端46に固定している蓋側部材47と、蓋側部材47に連なる回動支点部48と、回動支点部48に連なり、車体13に固定している壁側部材51と、を備えている。
プッシュリフタ33は、既存の構成で、プッシュばねであるところの圧縮コイルばね53を有し、図1の最大に伸びた突出状態と、フューエルリッド15で押される(矢印a2の方向)ことで圧縮コイルばね53が圧縮された引き込み状態(図4参照)とを形成する。また、引き込み状態(図4参照)からさらにフューエルリッド15で押されると、掛止が解除されて、圧縮コイルばね53が伸び始めて、フューエルリッド15を開放方向へ(矢印a1の方向)押して、手で開けることができる程度まで車体13から出す。
フューエルリッド係止機構23では、フューエルリッド開位置Kのフューエルリッド15をプッシュリフタ33のばね力に抗して閉じると、ストライカ部26が係合部材28に係合するとともに、プッシュリフタ33が引き込み状態に掛止されて、フューエルリッド閉位置Eでフューエルリッド15が閉じられる。
図3は、図2の3−3線断面図である。
図4は、図2の4−4線断面図である。図1、図2を併用して説明する。
フューエルリッド係止機構23はまた、フューエルリッド15を開けるときは、運転席のドアロック(図に示していない)を開操作すると、ロックピン31がストライカ部26から二点鎖線で示したように抜け、ロックオフ(係合解除)されるが、フューエルリッド15は開かない。手でフューエルリッド15を軽く押し込むと、プッシュリフタ33が作動してフューエルリッド15を開く(矢印a1の方向)。
なお、ロックピン31は、ドアロック装置の閉操作に連動して図4の二点鎖線で示しているロック解除位置Hから前進してストライカ部26を貫通してストライカ部26にロックオン(係合)する。
図5は、燃料給油口蓋構造に用いたストライカ部のストライカ本体の斜視図である。図1〜図4を併用して説明する。
ストライカ部26は、フューエルリッド15の裏にストライカ本体54が取付けられ、ストライカ本体54の固定端部55近傍に掛止孔56が開けられ、中央に付勢取付け部57が形成され、端部である先端部58に、係合開口凹部61が形成されている。
係合開口凹部61は、係合部材28の係合突部63を跨ぐように開けた部位である。
付勢取付け部57は、載置部65と、載置部65に開けた締結孔66と、締結孔66に連ねて裏に形成しためねじ部67と、締結孔66近傍でストライカ本体54に開けた開口ストッパ部68と、からなり、めねじ部67にねじ込むおねじ部材71の軸力で付勢手段27が一体的に固定されている。
なお、ストライカ部26は、開口ストッパ部68の中央にロック開口部72が開けられている。
図6は、燃料給油口蓋構造に用いたフューエルリッド係止機構の斜視図である。図1〜図4を併用して説明する。
付勢手段27は、付勢取付け部57の載置部65に重ねて取付けられている固定部74と、固定部74の一方に連なり互いに距離Bだけ離間して対向している一対の延出部75と、延出部75に連なり接近して所定の隙間Sを形成している挟持部76と、挟持部76に連なり係合突部63に向かって開いている先端ガイド部77と、を備える。そして、フューエルリッド15を閉方向(矢印a2の方向)へ付勢する。
また、付勢手段27は、固定部74の一方に連なり延出部75間に第1爪部81がストライカ部26のロック開口部72に掛かるように成形され、固定部74の他方に第2爪部82がストライカ部26の掛止孔56に嵌るように成形されている。
付勢手段27の材質は、金属であり、例えば、ばね鋼である。ばね鋼などの金属(薄板)を用いたので、延出部75及び挟持部76がともに係合部材28の係合突部63に係合する際に、弾性変形する。
なお、図1のフューエルリッド15を閉じるときの力は、手に負担をかけすぎない程度に設定されている。
すなわち、燃料給油口蓋構造11では、係合部材28に付与する付勢手段27の付勢力(挟む力(矢印b2の方向))とプッシュリフタ33の圧縮コイルばね53の力とを合計した力は乗員(使用者)に負担をかけすぎない程度に設定されているので、フューエルリッド15の使い勝手はよい。
係合部材28は、フューエルアダプタ16の他端43に取付けた円柱状のベース部84が形成され、ベース部84に連ねて円盤状のベース板部85が形成され、ベース板部85の端に立設させて逃がし部86が形成され、逃がし部86に連ねて係合突部63が形成され、ベース部84の端面に長手方向(矢印a5の方向)に貫通させたガイド孔87が開けられている。ガイド孔87には、ロック機構32のロックピン31がスライド自在(矢印a5の方向)に嵌合している。
ロック機構32は、ロックピン31と、ロックピン31が前進したときに係合するようにストライカ部26の中央に開けたロック開口部72と、運転席のドアロック(図に示していない)と、を備えている。図4のロックピン31が前進した位置をロック位置(係合位置)Jとし、後退した位置をロック解除位置(係合解除位置)Hとする。ロック解除位置(係合解除位置)Hでは、プッシュリフタ33によってフューエルリッド15の開きが可能となる。
次に、燃料を供給するときの手順を簡単に説明する。
図2に示した車両12では、燃料を給油する場合、ガスステーションで停車した後、運転席のドアロック(図に示していない)を開操作すると、ロックが解除される。まだ、フューエルリッド15は開かない。引き続き、フューエルリッド15を手で押すと、プッシュリフタ33で押されて自動的にフューエルリッド15が開いて出るので、更に手で開ける(図1参照)。フューエルリッド15を閉める場合は、開いているフューエルリッド15をプッシュリフタ33に抗して閉じる。その次に、運転席のドアロックを閉操作すると、ロックピン31がストライカ部26に嵌り、フューエルリッド15はロックされる。
次に、本発明の車両の燃料給油口蓋構造の作用を説明する。
図1に示している燃料給油口蓋構造11では、開閉するフューエルリッド15に配置したストライカ部26とともに付勢手段27を車体13側に配置した係合突部63に係止すると、付勢手段27が係合突部63に付勢力を付与するので、フューエルリッド15は開かず、閉じた状態を維持することができる。その結果、フューエルリッド15を開閉自在に支持しているヒンジ22に付勢力を得る部材、例えば、S字形のばねを用いる必要がなく、S字形のばねを配置するためのスペースを形成する必要がない。従って、フューエルアダプタ16の小型化を図ることができるとともに、生産コストの削減を図ることができる。
また、開閉するフューエルリッド15に配置したストライカ部26とともに付勢手段27を車体13側に配置した係合突部63に係止すると、付勢手段27が係合突部63に付勢力を付与するので、ドアロックのロックが解除された場合において、付勢手段27の付勢力によりフューエルリッド15を閉方向へと付勢させることができ、乗員の意図しないフューエルリッド15の開放を抑制することができる。
図7は、本発明の燃料給油口蓋構造のフューエルリッドを閉じる機構を説明する図である。図1〜図6を併用して説明する。
図1に示した燃料給油口蓋構造11では、フューエルリッド15を閉じていくと、車体13側の係合突部63に付勢手段27が実線で示すように当接する。さらにフューエルリッド15を閉じていくと、付勢手段27の延出部75や挟持部76が弾性的に変形して矢印b1のように開き始める。挟持部76が係合突部63を通過すると、弾性力(付勢力)で挟むように(矢印b2の方向)押圧するので、弾性力の分力並びに手で押し続けている力とによって、フューエルリッド15は、閉じ方向へ(矢印a2の方向)向かって回動を続ける。一方、押されているプッシュリフタ33が引き込み状態(図4参照)に達すると、プッシュリフタ33の圧縮コイルばね53は伸びないので、フューエルリッド閉位置Eでフューエルリッド15から手を離しても、フューエルリッド15は閉じられた状態となる。
付勢手段27は、フューエルリッド15を閉じた状態(フューエルリッド閉位置E)のとき、挟持部76や延出部75によって係合突部63に付勢力を付与しているので、フューエルリッド15を閉じる過程では、付勢手段27はフューエルリッド15を自動的に閉じない。従って、フューエルリッド15とフューエルアダプタ16との間に物が挟まるのを防止することができる。
また、付勢手段27は、フューエルリッド15を閉じた状態(フューエルリッド閉位置E)のとき、挟持部76や延出部75によって係合突部63に付与している付勢力で、フューエルリッド15を閉方向へ引き込み、プッシュリフタ33にフューエルリッド15の裏を押圧している。その結果、ドアロックのロックを解除したことで、フューエルリッド15のロックが解除された時に、車両12を、例えば右に曲げたときの横G(矢印b3の方向)が発生しても、フューエルリッド15は開かない。
また、ロック解除時に、洗車の際に、フューエルリッド15に水を吹き付けても、フューエルリッド15は開かない。
付勢手段27は、フューエルリッド15を閉じた状態(フューエルリッド閉位置E)のとき、挟持部76や延出部75によって係合突部63に付与している付勢力で、プッシュリフタ33にフューエルリッド15の裏を押圧している。その結果、フューエルリッド15の開閉方向の微動を防止することができ、フューエルリッド15の振動(がたつき)を防止することができる。
付勢力は、プッシュリフタ33の開放力よりも小さく設定されているので、プッシュリフタ33が突出状態へ伸びるときの開放力で付勢力に抗して係合突部63から付勢手段27の挟持部76を矢印b1のように開いて抜くことができ、自動的にフューエルリッド15を開くことができる。
フューエルアダプタ16では、側壁部35の一端の第1壁部41にヒンジやばねを収納するための凹形の収納部を形成する必要がない。従って、フューエルアダプタ16の小型化を図ることができるとともに、生産コストの削減を図ることができる。
付勢手段27は、主に固定部74と、延出部75と、挟持部76と、からなるので、付勢手段27の構造は簡単になる。
フューエルリッド係止機構23では、挟持部76の開きが大きくなると、開口ストッパ部68に延出部75が当接するので、付勢力を維持することができる。
フューエルリッド係止機構23では、ストライカ部26に付勢取付け部57が形成され、付勢手段27に第1爪部81、第2爪部82が形成されているので、付勢取付け部57に第1爪部81、第2爪部82を掛けるだけで、付勢手段27を締結前に固定することができ、付勢手段27の組付けは容易になる。
また、ストライカ部26に付勢手段27を取付ける時に、開口ストッパ部68が回り止めとなるため、おねじ部材71を用いたねじ止めによる回転方向への力が加わっても、付勢手段27の回転を防止することができ、ストライカ部26への付勢手段27の組み付けは容易になる。
尚、本発明の車両の燃料給油口蓋構造は、実施の形態では燃料給油口を覆うフューエルリッドに採用したが、燃料給油口以外の開口部を開閉自在に閉じる蓋やカバーにも採用可能である。
本発明の車両の燃料給油口蓋構造は、車両の燃料給油口に好適である。
本発明の車両の燃料給油口蓋構造の斜視図である。 燃料給油口蓋構造に採用したフューエルリッドの閉じた状態を示す斜視図である。 図2の3−3線断面図である。 図2の4−4線断面図である。 燃料給油口蓋構造に用いたストライカ部のストライカ本体の斜視図である。 燃料給油口蓋構造に用いたフューエルリッド係止機構の斜視図である。 本発明の燃料給油口蓋構造のフューエルリッドを閉じる機構を説明する図である。
符号の説明
11…燃料給油口蓋構造、12…車両、15…フューエルリッド、16…フューエルアダプタ、22…ヒンジ、26…ストライカ部、27…付勢手段、36…底、37…燃料給油口、53…プッシュリフタのプッシュばね(圧縮コイルばね)、57…付勢取付け部、61…係合開口凹部、63…係合突部、74…固定部、75…延出部、76…挟持部。

Claims (6)

  1. 燃料給油口を有しているフューエルアダプタと、一端がヒンジ回動して前記フューエルアダプタを開閉するフューエルリッドと、前記フューエルアダプタ及び前記フューエルリッドの少なくともどちらか一方に設けられた係合突部と、他方に設けられて前記係合突部に係合して前記フューエルリッドを閉状態に係止するストライカ部と、を備える車両の燃料給油口蓋構造であって、
    前記ストライカ部に、前記係合突部に係合して前記フューエルリッドを閉方向へ付勢する付勢手段を設け
    前記付勢手段は、前記フューエルリッドの開閉毎に前記係合突部が通る一対の延出部と、該延出部に連なり接近して所定の隙間を形成し前記係合突部が通る挟持部と、を備えて、前記延出部及び前記挟持部のうち少なくとも一方が、弾性変形自在な材質で形成されて、前記挟持部を前記係合突部が通ると弾性変形し、前記係合突部が前記挟持部を通ったときに前記フューエルリッドを前記フューエルアダプタ側へ引き込むように付勢力を発生させて係合し、通った前記係合突部が抜かれたときに係合解除となることを特徴とする車両の燃料給油口蓋構造。
  2. 燃料給油口を有しているフューエルアダプタと、一端がヒンジ回動して前記フューエルアダプタを開閉するフューエルリッドと、前記フューエルアダプタ及び前記フューエルリッドの少なくともどちらか一方に設けられた係合突部と、他方に設けられて前記係合突部に係合して前記フューエルリッドを閉状態に係止するストライカ部と、を備える車両の燃料給油口蓋構造であって、
    前記ストライカ部に、前記係合突部に係合して前記フューエルリッドを閉方向へ付勢する付勢手段を設け、
    前記付勢手段は、薄板により成形された板ばねであることを特徴とする車両の燃料給油口蓋構造。
  3. 前記ストライカ部及び前記係合突部は、前記ヒンジを設けた一端に対向している他端へ設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両の燃料給油口蓋構造。
  4. 前記ストライカ部は、端部に設けられ前記係合突部を通して前記付勢手段に係合させる係合開口凹部と、前記付勢手段を中央に取付けている付勢取付け部と、を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両の燃料給油口蓋構造。
  5. 前記付勢手段は、前記付勢取付け部に取付けられている固定部と、該固定部に連なる前記延出部と、前記挟持部と、を備えていることを特徴とする請求項記載の車両の燃料給油口蓋構造。
  6. 前記フューエルアダプタに、前記フューエルリッドを開放するための開放力をプッシュばねで付与し、該プッシュばねに抗して前記フューエルリッドを閉じたときに、前記プッシュばねを押さえて開放力を発生しないプッシュリフタを備え、
    前記付勢手段の付勢力は、開放力を発生しないプッシュリフタに前記フューエルリッドを押圧するように設定され、且つ、前記開放力よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両の燃料給油口蓋構造。
JP2008041824A 2008-02-22 2008-02-22 車両の燃料給油口蓋構造 Expired - Fee Related JP4951550B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008041824A JP4951550B2 (ja) 2008-02-22 2008-02-22 車両の燃料給油口蓋構造
CN200980102620.3A CN101918239B (zh) 2008-02-22 2009-02-20 用于车辆的燃料加注管开口的盖结构
PCT/JP2009/053615 WO2009104814A1 (en) 2008-02-22 2009-02-20 Lid structure for fuel filler tube opening of vehicle
BRPI0908852A BRPI0908852A2 (pt) 2008-02-22 2009-02-20 estrutura de tampa para abertura do tubo de enchedor de combustível do veículo
TR2010/05484T TR201005484T1 (tr) 2008-02-22 2009-02-20 Taşıtın yakıt doldurma borusu ağzı için kapak yapısı.
CN201310323451.4A CN103395364B (zh) 2008-02-22 2009-02-20 用于车辆的燃料加注管开口的盖结构
CN201310323452.9A CN103395365B (zh) 2008-02-22 2009-02-20 用于车辆的燃料加注管开口的盖结构

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008041824A JP4951550B2 (ja) 2008-02-22 2008-02-22 車両の燃料給油口蓋構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009196549A JP2009196549A (ja) 2009-09-03
JP4951550B2 true JP4951550B2 (ja) 2012-06-13

Family

ID=41140548

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008041824A Expired - Fee Related JP4951550B2 (ja) 2008-02-22 2008-02-22 車両の燃料給油口蓋構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4951550B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101284299B1 (ko) * 2011-06-13 2013-07-08 현대자동차주식회사 차량용 연료도어 개폐장치
JP6359982B2 (ja) * 2015-02-02 2018-07-18 株式会社ハイレックスコーポレーション 進退移動装置
JP6752182B2 (ja) * 2017-08-25 2020-09-09 株式会社ニフコ リッドの付勢構造

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0391119U (ja) * 1989-12-25 1991-09-17

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009196549A (ja) 2009-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5633313B2 (ja) 車両ドア固定装置、その可動楔装置及びその組み付け方法
JP5932609B2 (ja) 車両用ドアのアウトハンドル装置
JP5633314B2 (ja) 車両ドア固定装置及びその可動楔装置
JP5285541B2 (ja) 車両用ロック装置
JP4528804B2 (ja) 自動車用ドアラッチ装置
CN108350708B (zh) 锁止装置
JP4951550B2 (ja) 車両の燃料給油口蓋構造
JP2012149502A (ja) 車両ドアの固定装置
JP5844075B2 (ja) 乗物用ラッチ装置
JP4958852B2 (ja) 車両の燃料供給口蓋構造
JP6477035B2 (ja) ドアハンドル装置
JP2007045264A (ja) エンジンフードロック装置
JP6135281B2 (ja) 自動車用ドアラッチ装置
JP2013124478A (ja) フードロック装置
JP6078881B2 (ja) 自動車用ドアラッチ装置
JP4614289B2 (ja) 自動車の着脱可能な座席のロック装置
JP4316857B2 (ja) ラッチ機構を有するキャビネット
JP2007261390A (ja) 収納ボックスのロック装置
JP6148047B2 (ja) 車両用ロックユニット
JP2022141012A (ja) 乗物用ラッチ装置およびその製造方法ならびに乗物用シート
JP2019108710A (ja) 車両用フードロック装置
JP5747373B2 (ja) 対震錠止機構
JP5965710B2 (ja) 車両のドアハンドル装置
JP5318276B2 (ja) カバーロック機構
JPH08303079A (ja) 錠止装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111213

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120306

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120312

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150316

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees