JP4948550B2 - 回転センサ - Google Patents
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Description
この回転センサは、例えば、ステアリングシャフトなどの被測定回転体に連動して回転するマグネット部と、磁界(磁束密度)を検出するホール素子などの磁気センサとを備えている。そして、マグネット部により生じる磁界を磁気センサにより検出することで、被測定回転体の回転角度を検出する。
特許文献1に記載の回転センサでは、マグネットホルダにマグネット本体の外周面角部分を保持可能な保持部を設けることにより、破損したマグネット本体が周囲に飛散するのを防止できるようにしている。
特許文献2に記載の回転センサでは、マグネット本体の底面の一部が露出した状態で固定されるようにマグネットホルダをインサート成形により形成している。これにより、マグネットホルダに設けられたマグネット孔とマグネット本体の外形が合致することとなるので、マグネット本体はマグネットホルダに対して強固に固定される。また、マグネット本体の外周面に上面から底面に向かって中心に近づくテーパを付することにより、マグネット本体がマグネットホルダから脱落しないようにしている。
例えば、図7に示すように、特許文献2に記載の回転センサにおいてマグネットホルダ120が熱膨張すると、マグネット本体110を収容する収容空間(マグネット孔)121が大きくなるためクリアランスが生じる。このクリアランスにより、マグネット本体110は収容空間121内で移動できるようになるので、マグネット本体110の位置は保障されなくなり、振動等により位置ずれが発生する。その結果、検出角度の誤差が大きくなり、回転センサの検出精度が低下してしまう。
前記マグネット部は、円盤状のマグネット本体の中空部に、回転軸によって回転可能に軸支される樹脂製のマグネットホルダが係合されることにより構成され、
前記マグネット本体の内周面には、径方向に対向する少なくとも一対の係合凸部と、この一対の係合凸部を周方向に所定角度回転した位置において対向する少なくとも一対の係合凹部が設けられ、
前記マグネットホルダには、前記一対の係合凸部及び前記一対の係合凹部のそれぞれに対応する被係合部が設けられているとともに、前記マグネット本体の一方の主面を係止する係止部が設けられ、前記被係合部は前記マグネット本体の他方の主面側に設けられており、
前記一対の係合凸部及びこれに対応する被係合部は、中心に向かってテーパ状に形成されていることを特徴とする。
図1,2に示すように、回転センサ1は、図示しないステアリングシャフト(被測定回転体)に連動して回転するマグネット部Mと、このマグネット部Mに対して所定間隔Gだけ離間して設けられた磁気センサ60(61a,61b)と、を備えている。マグネット部Mは、マグネット本体10と、マグネットホルダ20とで構成されている。
マグネット本体10の内周面上部には径方向に対向する一対の係合凸部11,11が形成されている。この一対の係合凸部11,11は、図1に示すように、中心に向かってテーパ状に形成されている。
また、一対の係合凸部11,11を周方向に90℃回転した位置には、一対の係合凹部12,12が設けられている。図2に示すように、これらの係合凸部11,11及び係合凹部12,12は、何れも同じ高さに形成されている。
なお、係合凸部11,11と係合凹部12,12との位置関係は上述した場合に限定されず、係合凸部11,11を周方向に所定角度だけ回転した位置に係合凹部12,12が設けられていればよい。また、係合凸部11,11と係合凹部12,12は、それぞれ少なくとも一対設けられていればよい。
また、マグネットホルダ20の下部には、マグネット本体10の一方の面(図2では下面)を係止する鍔状の係止部(係止鍔部)23が設けられている。この係止鍔部23の周面には凹凸(歯)が形成されている。
このマグネット部Mのインサート成形は、回転センサ1が通常使用される環境温度下(例えば、25℃)において、マグネット本体10とマグネットホルダ20がクリアランスのない状態で当接するように行われる。
回転軸30の他端は、筐体ケース(図示略)に固定されている基板50に形成された軸受(図示略)によって支持される。回転軸30の一端側に取り付けられた押え部材40によってマグネットホルダ20を下方に付勢することにより、マグネット部Mは回転軸30に軸支される。なお、回転軸30の一端側を図示しない軸受により支持するようにしてもよい。
このとき、マグネットホルダ20の係止鍔部23は、ステアリングシャフトに取り付けられた主動ギア70と噛合する。したがって、マグネット部Mは、ステアリングシャフトに連動して回転する。
なお、マグネットホルダ20の係止鍔部23及び主動ギア70は、マグネットホルダ20が熱膨張又は熱収縮したときでも噛合状態が保持されるように設計されているものとする。
図示しない演算処理部によって、ホール素子61a,61bからの出力に基づいてステアリングシャフトの回転角度が検出される。
図3,図4に示すように、回転センサ1が低温環境(例えば、−40℃)で使用されると、マグネットホルダ20が熱収縮する。なお、マグネット本体10及び回転軸30の熱収縮はマグネットホルダ20に比較して小さいので、ここでは無視することとする。
このとき、マグネット本体10の係合凸部11,11及びマグネットホルダ20の切欠部22,22は中心に向かってテーパ状に形成されているので、切欠部22の2辺により係合凸部11の角が支持されることとなる。したがって、マグネット本体10がクリアランスCによりガタつくことはない。
また一対の対抗する切欠部22,22が同形のテーパ状であるため回転軸芯を保ったまま収縮し、マグネットの回転軸芯が大きくずれることがない。
このとき、軸方向における熱収縮が拘束されるため、マグネットホルダ20の内部には圧縮応力が生じるが、段部24a,突出部11,11及び切欠部12,12はすべて同じ高さとなっているので、軸方向の圧縮応力は比較的均等に分散されることとなる。
図5に示すように、回転センサ1が高温環境(例えば、85℃)で使用されると、マグネットホルダ20が熱膨張する。なお、マグネット本体10及び回転軸30の熱膨張はマグネットホルダ20に比較して小さいので、ここでは無視することとする。
このような構造により、マグネット本体10はマグネットホルダ20と一体的に回転するので、ステアリングシャフトの回転を高精度で検出することができる。
したがって、回転センサ1が低温環境で使用され、熱収縮が発生してもマグネット本体10はマグネットホルダ20に保持され、振動等による位置ずれが生じないため、測定誤差が生じるのを防止できる。また、回転センサ1が高温環境で使用されたときに、熱膨張により径方向の位置関係が崩れる虞もない。
なお、回転軸30とマグネットホルダ20の膨張収縮分の違いで離間距離Gが変化することが考えられるが、このときは演算処理部において適当な補正を実行することで対応できる。この変化量はマグネットホルダ20と回転軸30の材質の線膨張係数と温度と寸法によって決まるので、環境温度に対する補正量を予め設定しておけばよい。または、あらかじめ環境温度変化による信号変化データを取り温度補正テーブルを作成するなどして演算処理部にて補正してもよい。このようにすれば、より精度の高い角度センシングが実現できる。
例えば、上記実施形態では、マグネット本体10の下面周縁部と対向するように磁気センサ60を配置しているが、マグネット本体10の周面と対向するように配置してもよい(図6参照)。
例えば、マグネット部Mの内部において両者が係合する、すなわち係合部位が表面に露出しない構造としてもよい。
また、マグネットホルダ20をインサート成形しない場合の一例として、マグネットホルダ20にスナップフィット機構(被係合部)を設けることが考えられる。
10 マグネット本体
11 係合凸部
12 係合凹部
20 マグネットホルダ
21 突出部(被係合部)
22 切欠部(被係合部)
23 係止鍔部(係止部)
24 貫通孔
30 回転軸
40 押え部材
50 基板
60 ホール素子(磁気センサ)
70 主動ギア
M マグネット部
Claims (3)
- 被測定回転体に連動して回転するマグネット部と、このマグネット部に対して所定間隔だけ離間して設けられた磁気センサと、を備え、前記磁気センサからの出力に基づいて前記被測定回転体の回転角度を検出する回転センサにおいて、
前記マグネット部は、円盤状のマグネット本体の中空部に、回転軸によって回転可能に軸支される樹脂製のマグネットホルダが係合されることにより構成され、
前記マグネット本体の内周面には、径方向に対向する少なくとも一対の係合凸部と、この一対の係合凸部を周方向に所定角度回転した位置において対向する少なくとも一対の係合凹部が設けられ、
前記マグネットホルダには、前記一対の係合凸部及び前記一対の係合凹部のそれぞれに対応する被係合部が設けられているとともに、前記マグネット本体の一方の主面を係止する係止部が設けられ、前記被係合部は前記マグネット本体の他方の主面側に設けられており、
前記一対の係合凸部及びこれに対応する被係合部は、中心に向かってテーパ状に形成されていることを特徴とする回転センサ。 - 前記マグネットホルダは、外形が前記マグネット本体の中空部に合致するようにインサート成形により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転センサ。
- 前記一対の係合凸部と前記一対の係合凹部は、高さが同じであることを特徴とする請求項2に記載の回転センサ。
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