JP6507537B2 - アクセル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アクセル装置に関する。
アクセルペダルの踏み込み量をセンサで検出する電子式のアクセル装置が知られている。特許文献1に開示されたアクセル装置は、ハウジングにより回転可能に支持されているアクセルペダルと、アクセルペダルが全開位置へ回転するとき当該アクセルペダルと周方向で係合可能なリンクと、アクセルペダルとハウジングとの間に設けられている第1摩擦板と、リンクとハウジングとの間に設けられている第2摩擦板とを備える。リンクは、スプリングにより全閉位置へ向けて付勢されている。アクセルペダルにはリンク側に突き出す斜歯が一体に形成され、リンクにはアクセルペダル側に突き出す斜歯が一体に形成されている。各斜歯は、アクセルペダルが全閉位置から全開位置に向けて回転するに従って互いに係合し、アクセルペダルとリンクとを互いに軸方向へ離間させる。
第1摩擦板は、アクセルペダルがリンクから離間するときハウジングと摩擦係合し、アクセルペダルおよびリンクに回転抵抗を与える。また、第2摩擦板は、リンクがアクセルペダルから離間するときハウジングと摩擦係合し、アクセルペダルおよびリンクに回転抵抗を与える。これらの回転抵抗は、アクセルペダルの回転を維持するように作用し、アクセルペダルを踏み戻すときの踏力がアクセルペダルを踏み込むときの踏力よりも小さくなる特性、いわゆる踏力ヒステリシス特性を生み出す。
特開2014−141147号公報
ところで、特許文献1ではハウジングは一部材で構成されている。斜歯により押し付けられる摩擦板を支持する支持手段としてのハウジングの破損を抑制するには、強度、じん性、耐冷熱性(冷熱サイクルによる膨張および収縮の繰り返しに対する耐性)が求められる。強度を向上するためには、ベースとなる樹脂に例えばガラスファイバーなどの強化繊維を含有することが考えられる。じん性を向上するためには、ベースとなる樹脂に例えばポリアミド樹脂などを採用することが考えられる。耐冷熱性を向上するには、ベースとなる樹脂に例えばエラストマーなどを含有させることが考えられる。
ところが、摩擦板と摩擦係合する摺接部分に強化繊維が含まれていると、当該摺接部分の摩耗がアグレッシブ摩耗となり、踏力特性の変動が大きくなる欠点がある。また、ポリアミド樹脂は吸水しやすいので、摺接部分にポリアミド樹脂があると、吸水により摩擦係数が大きくなって踏力特性が大きく変化する欠点がある。また、エラストマーは摩擦係数が比較的大きいので、摺接部分にエラストマーが含まれていると、摩擦係数が大きくなって踏力特性が大きく変化する欠点がある。
つまり、支持手段として求められる機能と、摩擦係合手段として求められる機能には差があり、一部材で両方を満たすのは難しいという問題があった。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ハウジングの破損を抑制しつつ、踏力特性の変動を抑制可能なアクセル装置を提供することである。
本発明には、摩擦板が2つ設けられる第1発明と、摩擦板が1つ設けられる第2発明とがある。
第1発明は、アクセルペダルとハウジングとの間に設けられ、アクセルペダルに固定されている第1摩擦板と、リンクとハウジングとの間に設けられ、リンクに固定されている第2摩擦板と、ペダル回転角が増すほど第1摩擦板とハウジングとの摩擦力および第2摩擦板とハウジングとの摩擦力が大きくなってアクセルペダルおよびリンクに回転抵抗が付与されるように、第1摩擦板および第2摩擦板をハウジングに押し付ける押付手段と、を備える。
ハウジングは、ベース、第1摺接部材および第2摺接部材を有する。ベースは、車体に取り付け可能であり、アクセルペダルを回転可能に支持している。第1摺接部材は、ベースおよび第1摩擦板とは別部材であり、ベースと第1摩擦板との間に設けられ、ベースに固定されており、第1摩擦板と摩擦係合可能である。第2摺接部材は、ベースおよび第2摩擦板とは別部材であり、ベースと第2摩擦板との間に設けられ、ベースに固定されており、第2摩擦板と摩擦係合可能である。
このように支持手段としてのベースと摩擦係合手段としての摺接部材とを別部材から構成することによって、各手段に異なる材料を選択することができる。これにより、支持手段として求められる機能をベースに最適に付与し、摩擦係合手段として求められる機能を摺接部材に最適に付与することができる。したがって、本発明によれば、ハウジングの破損を抑制しつつ、踏力特性の変動を抑制可能である。
本発明の第1態様では、ベースは、強化繊維を含む樹脂からなる。また、第1摺動部材および第2摺動部材は、ベースと比べて吸水率が少ない材料、または、吸水しない金属材料からなる。
本発明の第2態様では、第1摺接部材は、ベースに当接している第1固定面と、第1摩擦板と摩擦係合可能であって、第1固定面とは傾斜角度が異なる第1摺接面と、を有する。第2摺接部材は、ベースに当接している第2固定面と、第2摩擦板と摩擦係合可能であって、第2固定面とは傾斜角度が異なる第2摺接面と、を有する。
本発明の第3態様では、ハウジングは、ベースと第1摺接部材との間、または、ベースと第2摺接部材との間に挟まれているシムプレートを有する。
本発明の第1実施形態によるアクセル装置の全体図である。 図1のII−II線断面図である。 図1のアクセル装置のアクセルペダルの踏力とペダル回転角との関係を示す特性図である。 図2のIV部分拡大図である。 図4のV−V線断面図である。 図4のVI−VI線断面図である。 本発明の第2実施形態によるアクセル装置の要部断面図である。 本発明の第3実施形態によるアクセル装置の要部断面図である。 図8のIX−IX線断面図である。 本発明の第4実施形態によるアクセル装置の要部断面図である。 本発明の第5実施形態によるアクセル装置の断面図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づき説明する。実施形態同士で実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態によるアクセル装置を図1に示す。アクセル装置10は、図示しない車両用エンジンの運転状態を調節するために運転者が操作する入力装置である。アクセル装置10は、電子式であり、アクセルペダル12の踏み込み量を表す電気信号を図示しない電子制御装置に伝送する。電子制御装置は、アクセル装置10から伝送された電気信号に基づきスロットルバルブを駆動する。
(全体構成)
先ず、アクセル装置10の全体構成について図1〜図3を参照して説明する。図1および図2のアクセル装置10は、車体100に取り付ける位置関係で示されている。
図1および図2に示すように、アクセル装置10は、ハウジング11、アクセルペダル12、リンク13、スプリング14、15、回転角センサ16、第1摩擦板17および第2摩擦板18を備えている。
ハウジング11は、箱状に形成され、例えばボルト等により車体100に取り付け可能であり、取り付け時の地面側に開口を有する。
アクセルペダル12は、シャフト20、ペダルロータ21、ロッド22およびパッド23を有する。
シャフト20は、ハウジング11が有する一対の軸受壁24、25により回転可能に支持されている。シャフト20の一端にはセンサ設置穴26が形成されている。
ペダルロータ21は、ハウジング11内でシャフト20に嵌合して当該シャフト20に固定されている第1ボス部27と、第1ボス部27から下方へ延びている連結部28とを有する。ロッド22は連結部28に固定されている。パッド23はロッド22の下端部に固定されている。
連結部28には、原位置である全閉位置でハウジング11と当接する全閉ストッパ30と、最大操作位置である全開位置でハウジング11と当接する全開ストッパ29とが形成されている。アクセルペダル12は、全閉位置から全開位置まで回転可能である。以下、全閉位置から全開位置に向かうアクセルペダル12の回転方向を「アクセル開方向」と記載し、全開位置から全閉位置に向かうアクセルペダル12の回転方向を「アクセル閉方向」と記載する。また、アクセルペダル12の全閉位置からの回転角を「ペダル回転角」と記載する。
第1ボス部27のうち、後述の第2ボス部33側には、複数の第1斜歯31が形成されている。各第1斜歯31は互いに周方向に間隔を空けて配置されている。第1斜歯31は、アクセル閉方向へ向かうほど第2ボス部33側に位置する第1斜面32を有する。
リンク13は、ハウジング11内でシャフト20が挿入され且つ当該シャフト20に対して相対回転可能な第2ボス部33と、第2ボス部33から上方へ突き出しているばね係止部34とを有する。第2ボス部33のうち、第1ボス部27側には、複数の第2斜歯35が形成されている。第2斜歯35は、各第1斜歯31の間に1つずつ配置されており、アクセル開方向に向かうほど第1ボス部27側に位置する第2斜面36を有する。
第1斜歯31および第2斜歯36は、傾斜面同士が当接することによってアクセルペダル12とリンク13との間で回転を伝達可能である。すなわち、アクセルペダル12のアクセル開方向への回転は、第1斜歯31と第2斜歯36とを介してリンク13に伝達可能である。また、リンク13のアクセル閉方向への回転は、第2斜歯36と第1斜歯31とを介してアクセルペダル12に伝達可能である。
また、第1斜歯31および第2斜歯36は、アクセルペダル12がアクセル開方向へ回動すると、傾斜面同士が当接することによって第1ボス部27と第2ボス部33とを互いに軸方向へ離間させる。このとき、第1斜歯31は、ペダル回転角が増すほど大きい力で第2ボス部33を第1ボス部27とは反対側に押す。また、第2斜歯36は、ペダル回転角が増すほど大きい力で第1ボス部27を第2ボス部33とは反対側に押す。
スプリング14、15は、ばね係止部34とハウジング11との間に設けられており、リンク13をアクセル閉方向へ付勢している。スプリング14、15の付勢力は、ペダル回転角が大きいほど増大する。スプリング14、15は、特許請求の範囲に記載の「付勢手段」に相当する。
回転角センサ16は、センサ設置穴26内に設けられている磁気検出素子37と、センサ設置穴26の内壁に固定されている一対の磁石38、39とを有する。磁気検出素子37は、シャフト20の回転に伴い変化する磁束の密度に応じた電気信号を出力する。回転角センサ16は、ペダル回転角を検出可能であり、特許請求の範囲に記載の「回転角検出手段」に相当する。
第1摩擦板17は、第1ボス部27に対して第2ボス部33とは反対側であって第1ボス部27とハウジング11との間に設けられており、第1ボス部27に固定されている。第1摩擦板17は、第1ボス部27が第2ボス部33から離間するように押されるときハウジング11に押し付けられる。このときの第1摩擦板17とハウジング11との摩擦力は、アクセルペダル12およびリンク13の回転抵抗となる。
第2摩擦板18は、第2ボス部33に対して第1ボス部27とは反対側であって第2ボス部33とハウジング11との間に設けられており、第2ボス部33に固定されている。第2摩擦板18は、第2ボス部33が第1ボス部27から離間するように押されるときハウジング11に押し付けられる。このときの第2摩擦板18とハウジング11との摩擦力は、アクセルペダル12およびリンク13の回転抵抗となる。
このように構成されたアクセル装置10では、アクセルペダル12のアクセル開方向の回転は、第1斜面32と第2斜面36とが係合することによってリンク13に伝達される。このとき、第1斜歯31および第2斜歯35は、ペダル回転角が増すほど摩擦板17、18とハウジング11との摩擦力が大きくなってペダルロータ21およびリンク13に回転抵抗が付与されるように、摩擦板17、18をハウジング11に押し付ける。
上記回転抵抗は、アクセルペダル12が踏み込まれるときには図3に実線で示すように踏力が増加するように作用し、アクセルペダル12が戻されるときには図3に一点鎖線で示すように踏力が減少するように作用する。つまり、踏力とペダル回転角との関係は、ペダル回転角増加時とペダル回転角減少時とで踏力が異なるようにヒステリシスループを描く関係となる。第1斜歯31および第2斜歯35は、特許請求の範囲に記載の「押付手段」を構成している。
(特徴構成)
次に、アクセル装置10の特徴構成について図2、図4〜図6を参照して説明する。
図2、図4に示すように、ハウジング11は、互いに別部材から構成されるベース40、第1摺接部材41および第2摺接部材42を有する。
ベース40は、軸受壁24、25を含む支持部43と、車体100に取り付け可能な取付部44とを有する。軸受壁24、25は、シャフト20が挿入されている通孔45、46を有する。
図4、図5に示すように、第1摺接部材41は、シャフト20が挿通しているリング部47と、ベース40の圧入穴48に圧入されている圧入突起49とを有する。リング部47は、ベース40と第1摩擦板17との間に設けられている。また、リング部47は、ベース40に当接している第1固定面50と、第1摩擦板17と摩擦係合可能な第1摺接面51とを有する。本実施形態では、第1固定面50は第1摺接面51と平行である。
図4、図6に示すように、第2摺接部材42は、シャフト20が挿通しているリング部52と、ベース40の圧入穴53に圧入されている圧入突起54とを有する。リング部52は、ベース40と第2摩擦板18との間に設けられている。また、リング部52は、ベース40に当接している第2固定面55と、第2摩擦板18と摩擦係合可能な第2摺接面56とを有する。本実施形態では、第2固定面55は第2摺接面56と平行である。
ここで、従来のハウジングは一部材で構成されていた。押し付けられる摩擦板を支持する支持手段としてのハウジングには、強度、じん性、耐冷熱性が求められていた。強度を向上するためには、ベースとなる樹脂に例えばガラスファイバーなどの強化繊維を含有することが考えられる。じん性を向上するためには、ベースとなる樹脂に例えばポリアミド樹脂などを採用することが考えられる。耐冷熱性を向上するには、ベースとなる樹脂に例えばエラストマーなどを含有させることが考えられる。
ところが、摩擦板と摩擦係合する摺接部分に強化繊維が含まれていると、当該摺接部分の摩耗がアグレッシブ摩耗となり、踏力特性の変動が大きくなる欠点がある。また、ポリアミド樹脂は吸水しやすいので、摺接部分にポリアミド樹脂があると、吸水により摩擦係数が大きくなって踏力特性が大きく変化する欠点がある。また、エラストマーは摩擦係数が比較的大きいので、摺接部分にエラストマーが含まれていると、摩擦係数が大きくなって踏力特性が大きく変化する欠点がある。
つまり、支持手段として求められる機能と、摩擦係合手段として求められる機能には差があり、一部材で両方を満たすのは難しいという問題があった。
これに対して、本実施形態では、ハウジング11は、支持手段としてのベース40と、摩擦係合手段としての第1摺接部材41および第2摺接部材42とから構成されている。ベース40は、強化繊維およびエラストマーを含有するポリアミド樹脂から構成されており、支持手段として求められる機能、すなわち高強度、高じん性および耐冷熱性を持っている。また、摺接部材41、42は、吸水率が少ない例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂から構成されており、摩擦係合手段として求められる機能、すなわち摩擦係数が環境により変化しにくい性質を持っている。
(効果)
以上説明したように、第1実施形態によるアクセル装置10のハウジング11は、ベース40と、ベース40とは別部材の第1摺接部材41および第2摺接部材42とを有する。ベース40は、車体100に取り付け可能であり、アクセルペダル12を回転可能に支持している。第1摺接部材41は、ベース40と第1摩擦板17との間に設けられ、ベース40に固定されており、第1摩擦板17と摩擦係合可能である。第2摺接部材42は、ベース40と第2摩擦板18との間に設けられ、ベース40に固定されており、第2摩擦板18と摩擦係合可能である。
このように支持手段と摩擦係合手段とを別部材から構成することによって、各手段に異なる材料を選択することができる。これにより、支持手段として求められる機能をベース40に最適に付与し、摩擦係合手段として求められる機能を第1摺接部材41および第2摺接部材42に最適に付与することができる。
したがって、第1実施形態によれば、ハウジング11の破損を抑制しつつ、踏力特性の変動を抑制することができる。
ここで、一部材からなる従来のハウジングは、各摩擦板と摩擦係合する第1摺接面および第2摺接面を有し、さらにリブ等を有する複雑な形状であった。そのような複雑であり且つ比較的大きな成形品であるハウジングにおいて、第1摺接面と第2摺接面との間隔を調整するために成形型を修正することは困難であった。
これに対して、第1実施形態では、摩擦係合手段としての摺接部材41、42が支持手段としてのベース40とは別に設けられている。そのため、単純形状であり且つ比較的小さな成形品である摺接部材41、42の成形型を修正するのは容易であり、当該修正により第1摺接面51と第2摺接面56との間隔を調整することができる。この間隔の調整により、スプリング14、15のセット長を変更して踏力特性をチューニングすることが可能である。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態によるアクセル装置を図7に基づき説明する。
図7に示すように、第1摺接部材60の第1固定面61と第1摺接面62とは平行ではない。すなわち、第1摺接面62は、第1固定面61とは傾斜角度が異なる。
また、第2摺接部材63の第2固定面64と第2摺接面65とは平行ではない。すなわち、第2摺接面65は、第2固定面64とは傾斜角度が異なる。
ここで、一部材からなる従来のハウジングにおいて、第1摺接面と第2摺接面との平行度を調整することは困難であった。
これに対して、第2実施形態では、摩擦係合手段としての摺接部材60、63が支持手段としてのベース40とは別に設けられている。そのため、単純形状であり且つ比較的小さな成形品である摺接部材60、63の成形型を修正するのは容易であり、当該修正により固定面61、64を摺接面62、65とは傾斜角度が異なるように調整することによって、第1摺接面62と第2摺接面65との平行度を良好にすることができる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態によるアクセル装置を図8、図9に基づき説明する。
図8、図9に示すように、第1摺接部材70および第2摺接部材71は、金属製の薄板から構成されている。
第1摺接部材70は、リング部47から径方向外側に突き出している回り止め突起72を有する。回り止め突起72は、軸受壁24の係合溝73に嵌め入れられており、当該係合溝73と係合することによって第1摺接部材70を回り止めしている。
第2摺接部材71は、リング部52から径方向外側に突き出している回り止め突起74を有する。回り止め突起74は、軸受壁25の係合溝75に嵌め入れられており、当該係合溝75と係合することによって第2摺接部材71を回り止めしている。
このように、摺接部材70、71を金属製の薄板から構成することによって、摺動面76、77の平面度および耐摩耗性を良好にすることができる。また、装置の軸方向体格を小さくすることができる。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態によるアクセル装置を図10に基づき説明する。
図10に示すように、ハウジング11は、ベース40と第1摺接部材41との間に挟まれているシムプレート80を有する。
ここで、前述のように、一部材からなる従来のハウジングにおいて、第1摺接面と第2摺接面との間隔を調整するために成形型を修正することは困難であった。
これに対して、第4実施形態では、シムプレート80の厚みを調節することによって、成形型の修正なしに、第1摺接面51と第2摺接面56との間隔を容易に調整することができる。この間隔の調整により、スプリング14、15のセット長を変更して踏力特性をチューニングすることが可能である。上記チューニングにより、例えば、1つの機種の中で踏力特性のばらつきを小さくすることができ、また、他機種間で踏力特性に差を設定することができる。
[第5実施形態]
本発明の第5実施形態によるアクセル装置を図11に基づき説明する。
図11に示すように、アクセルペダル12の軸心方向において第1ボス部27に対して第2ボス部33とは反対側にはサポータ90が設けられている。サポータ90は、リンク13と一体に形成されている。
サポータ90は、互いに別部材から構成されるベース91および摺接部材92を有する。ベース91は、リンク13と一体に形成され、第1斜歯31と第2斜歯32との当接によって第1ボス部27が第2ボス部33とは反対側に押されるとき摩擦板93を支持する支持手段である。摺接部材92は、ベース91および摩擦板93とは別部材であり、ベース91と摩擦板93との間に設けられ、ベース91に固定されており、摩擦板93と摩擦係合可能である。
以上説明したように、第5実施形態のように摩擦板が1つ設けられる形態であっても、支持手段と摩擦係合手段とを別部材から構成することによって、各手段に異なる材料を選択することができる。そのため、第5実施形態によれば、サポータ90の破損を抑制しつつ、踏力特性の変動を抑制可能である。
[他の実施形態]
本発明の他の実施形態では、第5実施形態のように摩擦板が1つ設けられる形態であり、且つ、第2実施形態のように摺接部材の固定面の傾斜角度が摺接面とは異なっていてもよい。
本発明の他の実施形態では、第5実施形態のように摩擦板が1つ設けられる形態であり、且つ、第3実施形態のように摺接部材が金属製の薄板から構成されてもよい。
本発明の他の実施形態では、第5実施形態のように摩擦板が1つ設けられる形態であり、且つ、第4実施形態のように摺接部材とベースとの間にシムプレートが設けられてもよい。
本発明の他の実施形態では、ペダルロータは、ロッドに接続されている第1ペダルロータと、第1摩擦板が固定され且つ第1斜歯を有する第2ペダルロータとから構成されてもよい。この場合、第2ペダルロータのボス部は、第1ペダルロータのボス部とリンクのボス部との間に設けられる。第1ペダルロータのボス部は軸方向へ貫通する係合穴を有し、第2ペダルロータのボス部は、第1ペダルロータの係合穴に挿通してベース側に突き出す係合突起を有する。係合突起の先端には第1摩擦板が固定される。通常、係合突起と係合穴の内壁との係合によって第1ペダルロータと第2ペダルロータとは一体に回転する。その一方で、第1摩擦板が固着すると、第1ペダルロータは、係合突起と係合することなしに原位置まで復帰可能である。
本発明の他の実施形態では、付勢手段は、リンクを付勢するスプリングに加えて、アクセルペダルを付勢するスプリングを含んでいてもよい。
本発明の他の実施形態では、第1摺接部材および第2摺接部材の回り止め手段としての圧入突起の数は、3つ以下であってもよい。
本発明の他の実施形態では、第1摺接部材および第2摺接部材の回り止め手段としての回り止め突起の数は、3つ以下であってもよい。また、回り止め突起は、径方向内側に突き出していてもよい。
本発明の他の実施形態では、第1摺接部材および第2摺接部材の回り止め手段は、キー溝とキーから構成されてもよい。
本発明の他の実施形態では、第1摺接部材および第2摺接部材の回り止め手段は、多角形に形成された第1摺接部材および第2摺接部材の外壁の角部であってもよいし、多角形に形成された第1摺接部材および第2摺接部材の内壁の凹部であってもよい。
本発明の他の実施形態では、抵抗付与手段は、斜歯式でなく、他の型式のものであってもよい。
以上、本発明は、上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
11・・・ハウジング
12・・・アクセルペダル
13・・・リンク
14、15・・・スプリング(付勢手段)
16・・・回転角センサ(回転角検出手段)
17・・・第1摩擦板
18・・・第2摩擦板
31、35・・・抵抗付与手段
40・・・ベース
41、60、70・・・第1摺接部材
42、63、71・・・第2摺接部材

Claims (6)

  1. 車体(100)に取り付け可能なハウジング(11)と、
    前記ハウジングにより全閉位置から全開位置まで回転可能に支持されているアクセルペダル(12)と、
    前記アクセルペダルが前記全開位置へ回転するとき当該アクセルペダルと周方向で係合可能なリンク(13)と、
    前記アクセルペダルまたは前記リンクを前記全閉位置に向けて付勢している付勢手段(14、15)と、
    前記アクセルペダルの前記全閉位置からの回転角であるペダル回転角を検出可能な回転角検出手段(16)と、
    前記アクセルペダルと前記ハウジングとの間に設けられ、前記アクセルペダルに固定されている第1摩擦板(17)と、
    前記リンクと前記ハウジングとの間に設けられ、前記リンクに固定されている第2摩擦板(18)と、
    前記ペダル回転角が増すほど前記第1摩擦板と前記ハウジングとの摩擦力および前記第2摩擦板と前記ハウジングとの摩擦力が大きくなって前記アクセルペダルおよび前記リンクに回転抵抗が付与されるように、前記第1摩擦板および前記第2摩擦板を前記ハウジングに押し付ける押付手段(31、35)と、
    を備え、
    前記ハウジングは、
    前記車体に取り付け可能であり、前記アクセルペダルを回転可能に支持しているベース(40)と、
    前記ベースおよび前記第1摩擦板とは別部材であり、前記ベースと前記第1摩擦板との間に設けられ、前記ベースに固定されており、前記第1摩擦板と摩擦係合可能な第1摺接部材(41、60、70)と、
    前記ベースおよび前記第2摩擦板とは別部材であり、前記ベースと前記第2摩擦板との間に設けられ、前記ベースに固定されており、前記第2摩擦板と摩擦係合可能な第2摺接部材(42、63、71)と、
    を有し、
    前記ベースは、強化繊維を含む樹脂からなり、
    前記第1摺動部材および前記第2摺動部材は、前記ベースと比べて吸水率が少ない材料、または、吸水しない金属材料からなることを特徴とするアクセル装置。
  2. 前記第1摺接部材(60)は、前記ベースに当接している第1固定面(61)と、前記第1摩擦板と摩擦係合可能であって、前記第1固定面とは傾斜角度が異なる第1摺接面(62)と、を有し、
    前記第2摺接部材(63)は、前記ベースに当接している第2固定面(64)と、前記第2摩擦板と摩擦係合可能であって、前記第2固定面とは傾斜角度が異なる第2摺接面(65)と、を有することを特徴とする請求項に記載のアクセル装置。
  3. 車体(100)に取り付け可能なハウジング(11)と、
    前記ハウジングにより全閉位置から全開位置まで回転可能に支持されているアクセルペダル(12)と、
    前記アクセルペダルが前記全開位置へ回転するとき当該アクセルペダルと周方向で係合可能なリンク(13)と、
    前記アクセルペダルまたは前記リンクを前記全閉位置に向けて付勢している付勢手段(14、15)と、
    前記アクセルペダルの前記全閉位置からの回転角であるペダル回転角を検出可能な回転角検出手段(16)と、
    前記アクセルペダルと前記ハウジングとの間に設けられ、前記アクセルペダルに固定されている第1摩擦板(17)と、
    前記リンクと前記ハウジングとの間に設けられ、前記リンクに固定されている第2摩擦板(18)と、
    前記ペダル回転角が増すほど前記第1摩擦板と前記ハウジングとの摩擦力および前記第2摩擦板と前記ハウジングとの摩擦力が大きくなって前記アクセルペダルおよび前記リンクに回転抵抗が付与されるように、前記第1摩擦板および前記第2摩擦板を前記ハウジングに押し付ける押付手段(31、35)と、
    を備え、
    前記ハウジングは、
    前記車体に取り付け可能であり、前記アクセルペダルを回転可能に支持しているベース(40)と、
    前記ベースおよび前記第1摩擦板とは別部材であり、前記ベースと前記第1摩擦板との間に設けられ、前記ベースに固定されており、前記第1摩擦板と摩擦係合可能な第1摺接部材(41、60、70)と、
    前記ベースおよび前記第2摩擦板とは別部材であり、前記ベースと前記第2摩擦板との間に設けられ、前記ベースに固定されており、前記第2摩擦板と摩擦係合可能な第2摺接部材(42、63、71)と、
    を有し、
    前記第1摺接部材(60)は、前記ベースに当接している第1固定面(61)と、前記第1摩擦板と摩擦係合可能であって、前記第1固定面とは傾斜角度が異なる第1摺接面(62)と、を有し、
    前記第2摺接部材(63)は、前記ベースに当接している第2固定面(64)と、前記第2摩擦板と摩擦係合可能であって、前記第2固定面とは傾斜角度が異なる第2摺接面(65)と、を有することを特徴とするアクセル装置。
  4. 前記第1摺接部材(70)および前記第2摺接部材(71)は、前記ベースと比べて吸水率が少ない材料、または、吸水しない金属材料からなることを特徴とする請求項に記載のアクセル装置。
  5. 前記ハウジングは、前記ベースと前記第1摺接部材との間、または、前記ベースと前記第2摺接部材との間に挟まれているシムプレート(80)を有することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のアクセル装置。
  6. 車体(100)に取り付け可能なハウジング(11)と、
    前記ハウジングにより全閉位置から全開位置まで回転可能に支持されているアクセルペダル(12)と、
    前記アクセルペダルが前記全開位置へ回転するとき当該アクセルペダルと周方向で係合可能なリンク(13)と、
    前記アクセルペダルまたは前記リンクを前記全閉位置に向けて付勢している付勢手段(14、15)と、
    前記アクセルペダルの前記全閉位置からの回転角であるペダル回転角を検出可能な回転角検出手段(16)と、
    前記アクセルペダルと前記ハウジングとの間に設けられ、前記アクセルペダルに固定されている第1摩擦板(17)と、
    前記リンクと前記ハウジングとの間に設けられ、前記リンクに固定されている第2摩擦板(18)と、
    前記ペダル回転角が増すほど前記第1摩擦板と前記ハウジングとの摩擦力および前記第2摩擦板と前記ハウジングとの摩擦力が大きくなって前記アクセルペダルおよび前記リンクに回転抵抗が付与されるように、前記第1摩擦板および前記第2摩擦板を前記ハウジングに押し付ける押付手段(31、35)と、
    を備え、
    前記ハウジングは、
    前記車体に取り付け可能であり、前記アクセルペダルを回転可能に支持しているベース(40)と、
    前記ベースおよび前記第1摩擦板とは別部材であり、前記ベースと前記第1摩擦板との間に設けられ、前記ベースに固定されており、前記第1摩擦板と摩擦係合可能な第1摺接部材(41、60、70)と、
    前記ベースおよび前記第2摩擦板とは別部材であり、前記ベースと前記第2摩擦板との間に設けられ、前記ベースに固定されており、前記第2摩擦板と摩擦係合可能な第2摺接部材(42、63、71)と、
    を有し、
    前記ハウジングは、前記ベースと前記第1摺接部材との間、または、前記ベースと前記第2摺接部材との間に挟まれているシムプレート(80)を有することを特徴とするアクセル装置。
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