JP2015010613A - ダンパ部材及びそれを用いたアクセル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】異音の発生を抑制するダンパ部材を提供する。
【解決手段】コイルスプリング60に取り付けられるダンパ部材70であって、周方向の一部が途切れた横断面形状を有する円筒部71を備え、円筒部71の内壁面73はコイルスプリング60の巻線の外側に接触可能である。円筒部71の端部74、75同士の間の開口76の幅Wは、コイルスプリング60の外径D1よりも小さい。これにより、円筒部71は、コイルスプリング60の伸縮を妨げることなくコイルスプリング60と面接触するため、コイルスプリング60の共振が抑制される。また、円筒部71は、コイルスプリング60の周囲の部材に対する緩衝材として働き、コイルスプリング60と他部材との干渉を防ぐことができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、コイルスプリングに取り付け可能なダンパ部材及びそのダンパ部材を用いたアクセル装置に関する。
従来、車両に搭載され、運転者によるペダルの踏込量に応じてエンジンの運転状態を制御するアクセル装置が知られている。例えば特許文献1に記載されたアクセル装置では、ペダルがハウジングに回転自在に支持され、コイルスプリングによってペダルの踏込み方向とは逆方向に付勢されている。踏込まれたペダルへの踏力が解除されると、コイルスプリングの付勢力によってペダルを元の位置に戻すことができる。
上述のようなアクセル装置では、車体から伝わる振動によってコイルスプリングが共振し、異音が発生するという問題がある。よって、コイルスプリングの共振を抑制するために、コイルスプリング内にスポンジを設けることがある。
欧州特許第1757095号公報
アクセル装置は車両内の限られた空間に設けられるため、コイルスプリングとハウジングとの隙間は狭く、余分な空間を設けることができない場合がある。このような場合、コイルスプリング内にスポンジを設けただけでは、異音の発生を抑えられないことがある。すなわち、本発明者は、車体から伝わる振動によってコイルスプリングとハウジングとが干渉し合い、これによって異音が発生することに着目した。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、コイルスプリングの共振を抑え、かつ、コイルスプリングと他の部材との干渉を防ぐことのできるダンパ部材を提供することにある。また、別の目的は、当該ダンパ部材を用いることによって異音の発生を抑制可能なアクセル装置を提供することにある。
本発明に係るダンパ部材は、コイルスプリングに取り付け可能なダンパ部材であって、周方向の一部が途切れた横断面形状を有する筒体を備えている。筒体の内壁面はコイルスプリングの巻線の外側に接触可能である。筒体の周方向の一端部と他端部との間の開口の幅は、コイルスプリングの外径よりも小さい。
上記構成によれば、筒体は開口を有しているため、押圧があれば外側に自由に広がることができる。すなわち、コイルスプリングの伸縮に対する筒体の抵抗を小さくすることができる。また、開口の幅はコイルスプリングの外径よりも小さいため、コイルスプリングが伸縮しても筒体はコイルスプリングから外れ難くなっている。よって、本発明に係るダンパ部材はコイルスプリングの外側に適切に接触可能であり、コイルスプリングの共振を抑制することができる。また、本発明に係るダンパ部材はコイルスプリングの周囲の部材に対する緩衝材として働き、コイルスプリングと他部材との干渉を防ぐことができる。
本発明に係るアクセル装置は、車体に取り付け可能なハウジングと、ハウジングにより回転可能に支持されているアクセルペダルと、ハウジングとアクセルペダルとの間に設けられ、アクセルペダルをアクセル閉方向へ付勢しているコイルスプリングと、コイルスプリングに取り付けられた本発明に係るダンパ部材とを備えており、ダンパ部材の筒体は、コイルスプリングとハウジングとの間に配置されていることを特徴とする。
上記構成によれば、ダンパ部材がコイルスプリングの共振を抑え、かつコイルスプリングとハウジングとの干渉を防ぐことができる。よって、本発明に係るアクセル装置は異音の発生を抑制することができる。
本発明の第1実施形態によるアクセル装置のアクセル全閉状態を示す全体図である。 本発明の第1実施形態によるアクセル装置のアクセル全開状態を示す全体図である。 図1のIII−III線断面図である。 本発明の第1実施形態におけるダンパ部材を示す斜視図である。 アクセル全閉状態におけるコイルスプリング及びダンパ部材を示す断面図である。 図5のVI−VI線断面図である。 アクセル全開状態におけるコイルスプリング及びダンパ部材を示す断面図である。 本発明の第2実施形態におけるダンパ部材を示す断面図である。 本発明の第3実施形態におけるダンパ部材を示す上面図である。 本発明の第3実施形態における2重コイルスプリング及びダンパ部材を示す断面図である。 本発明の第4実施形態におけるダンパ部材を示す上面図である。 ダンパ部材の変形例を示す上面図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態同士で実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態によるアクセル装置を図1〜図3に示す。アクセル装置10は、図示しない車両用エンジンの運転状態を制御するために運転者が操作する入力装置である。このアクセル装置10は、電子式であり、アクセルペダル40の踏み込み量を表す電気信号を図示しない電子制御装置に出力する。電子制御装置は、アクセル装置10が出力した電気信号などに基づきスロットルバルブを駆動する。
先ず、アクセル装置10の概略構成を図1〜図3に基づき説明する。図1〜図3のアクセル装置10は、車体99に取り付ける位置関係で示されている。以下、車体99に取り付けられたときの天地方向をアクセル装置10の上下方向として説明する。
アクセル装置10は、ハウジング20、シャフト25、回転角センサ30、アクセルペダル40、ロータ50、コイルスプリング60、ダンパ部材70等を備えている。
ハウジング20は、例えば樹脂によって箱形に形成され、アクセルペダル40が延びる下方以外の面を覆っている。また、ハウジング20は、取付部21、閉方向ストッパ22、及び開方向ストッパ23を一体に形成している。取付部21は、車体99に例えばボルトなどにより固定可能である。閉方向ストッパ22は、アクセルペダル40のアクセル閉方向への回動を制限し、開方向ストッパ23は、アクセルペダル40のアクセル開方向への回動を制限する。
シャフト25は、両端部がハウジング20により回転可能に支持されている。シャフト25の一端部は、回転角センサ30の検出部を収容するための収容穴26を有する。
回転角センサ30は、シャフト25の軸心に設けられている磁気検出素子31と、磁気検出素子31を間に置いて対向する磁石32及び磁石33とを有している。磁気検出素子31を通過する磁束の密度は、シャフト25の回転に伴って変化する。磁気検出素子31は、通過する磁束の密度に応じた信号を出力する。
アクセルペダル40は、ペダルロータ41、レバー44、及びパッド45を有している。ペダルロータ41は、シャフト25に相対回転不能に嵌合している環状部材であり、アクセル閉方向へ向かうほどロータ50側に突き出す複数の第1斜歯42と、ハウジング20外に向かって下方へ延びる連結部43とを形成している。レバー44は、一端部が連結部43に固定され、他端部がハウジング20外に延びている。パッド45は、レバー44の先端に固定されている。また、ペダルロータ41には、閉方向ストッパ22及び開方向ストッパ23に当接可能な当接部46、47が一体に形成されている。
ロータ50は、シャフト25に相対回転可能に嵌合している環状部材であり、アクセル開方向へ向かうほどペダルロータ41側に突き出す複数の第2斜歯51と、ハウジング20の内部空間の上方へ延びるばね係止部52とを形成している。ばね係止部52の先端にはスプリングホルダ53が係合している。
コイルスプリング60は、スプリングホルダ53とハウジング20との間に設けられている。コイルスプリング60は、圧縮コイルスプリングであり、ロータ50をアクセル閉方向へ付勢している。また、コイルスプリング60には、後述にて詳細を説明するダンパ部材70が組み付けられている。
アクセルペダル40の回転力は、第1斜歯42及び第2斜歯51を順に介してロータ50に伝達される。ロータ50がシャフト25の軸周りに回転するとき、スプリングホルダ53がばね係止部52と相対運動可能に当接することによって、コイルスプリング60は直線的な伸縮運動をすることができる。
図1に示すように、運転者がアクセルペダル40を踏み込んでいない状態(アクセル全閉状態)では、コイルスプリング60がロータ50を介してアクセルペダル40をアクセル閉方向に付勢する。アクセルペダル49は、当接部46が閉方向ストッパ22に当接することによって全閉位置に保持される。
図2に示すように、運転者がアクセルペダル40を最大限に踏み込んだ状態(アクセル全開状態)では、ロータ50を介してコイルスプリング60が最大に圧縮される。このとき、アクセルペダル40は、当接部47が開方向ストッパ23に当接することによって全開位置に保持される。
以下では、アクセル装置10の特徴構成であるダンパ部材70について、図4〜図7に基づき説明する。以下の説明における「外側」及び「内側」とは、コイルスプリング60の径方向における「外側」及び「内側」である。
ダンパ部材70は、円筒部71及び支持板72を備えており、例えばゴムやスポンジなど弾性変形可能な材料から形成される。円筒部71は、特許請求の範囲に記載の「筒体」に相当する。支持板72は、特許請求の範囲に記載の「支持部」に相当する。
まず、円筒部71について説明する。図4に示すように、円筒部71は周方向の一部が途切れた横断面を有する中空円筒である。ダンパ部材70がコイルスプリング60に装着されたとき、コイルスプリング60は、図5に示すように円筒部71の内側において軸方向に伸縮可能となるように配置される。
円筒部71の内径は、コイルスプリング60への非装着時においてコイルスプリング60の外径と同じであるか、または若干小さくなるように設定される。よって、コイルスプリング60への装着時、円筒部71の内壁面73はコイルスプリング60の伸縮に関わらず巻線の外側に接触する。
円筒部71の軸方向の長さL1は、コイルスプリング60との関係から設定される。例えばアクセル全閉状態のとき、図5に示すように、円筒部71の軸方向の長さL1はコイルスプリング60の線間ピッチPより長い。これによって、円筒部71に支持板72を固定するための領域が確保される。また、アクセル全開状態のとき、図7に示すように、円筒部71の軸方向の長さL1は最大に圧縮されたコイルスプリング60の長さL2以下である。これによって、円筒部71がコイルスプリング60の圧縮の障害になることが回避される。
円筒部71は、周方向の一部が途切れるように端部74、75を有しており、かつ端部74、75同士の間に開口76を有している。図6に示すように、円筒部71を軸方向から見たとき、開口76の幅Wはコイルスプリング60の外径D1よりも小さい。
次に支持板72について説明する。図4に示すように、支持板72は、円筒部71の内側に配置された略楕円形状の板である。また、図5及び図7に示すように、支持板72はコイルスプリング60のいずれかの線間に挿入される。これによって、支持板72は、コイルスプリング60におけるダンパ部材70の位置決めを行う。コイルスプリング60のうち、車体の振動が伝わった際に最も振幅が大きくなる位置は伸縮方向の中間位置である。よって、ダンパ部材70は、コイルスプリング60の伸縮方向の中間位置に円筒部が配置されるように位置決めされる。
支持板72は、円筒部71の軸に垂直な面に対して傾斜している。図7に示すように、アクセル全開状態のとき、支持板72はコイルスプリング60の巻線と略平行になる。また、アクセル全開状態のとき、円筒部71の軸方向における支持板72の厚みtは、最大に圧縮されたコイルスプリング60の線間すき間s以下である。
支持板72は、開口76側において円筒部71の内壁面73よりも外側に突出している突出部78を有している。突出部78はコイルスプリング60よりも外側に配置される。図6に示すように、円筒部71を軸方向から見たとき、突出部78の先端面は円筒部71の外壁面と同心の円弧を描いている。
また、支持板72は、コイルスプリング60の巻線の通り道として切り欠き77を有している。図6に示すように、コイルスプリング60の巻線は、切り欠き77を通って支持板72を経由している。切り欠き72の形状は、成形を簡単にするために半円形状である。
図4に示すように、切り欠き77は、円筒部71の開口76と空間的に連続するように形成される。これによって、円筒部71の一方の端部74が自由端になり、外側に弾性変形することができる。ダンパ部材70をコイルスプリング60に取り付ける際には、円筒部71の端部74を外側に広げるようにしてコイルスプリング60の側方から取り付けることができる。
(第1実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態のダンパ部材70によれば、円筒部71が開口76を有しており、開口76の幅Wはコイルスプリング60の外径D1よりも小さい。このため、円筒部71は、コイルスプリング60の伸縮を妨げず、かつ、伸縮時にもコイルスプリング60から外れ難くなっている。円筒部71は、コイルスプリング60の外周の半分より大きい範囲においてコイルスプリング60と適切に接することができるため、コイルスプリング60の振動を吸収し、共振を抑えることができる。
また、本実施形態のダンパ部材70は上述の支持板72を備えており、この支持板72の厚さtは、最大に圧縮されたコイルスプリング60の線間すき間s以下である。このため、コイルスプリング60の伸縮時においても、支持板72がコイルスプリング60の巻線に剪断されることなく、ダンパ部材70がコイルスプリング60の伸縮方向にずれることが防止される。
さらに、本実施形態のダンパ部材70は、コイルスプリング60に取り付けられた後、図1及び図2に示すようにアクセル装置10に組み付けられる。具体的には、円筒部71がコイルスプリング60の側方とハウジング20との間に配置される。これによって、車体の振動が伝わったときのコイルスプリング60とハウジング20との干渉を防ぐことができる。また、円筒部71の開口77はロータ50側に配置される。開口77側では、支持板72の突出部78がコイルスプリング60と他の部材との干渉を防ぐことができる。
したがって、ダンパ部材70は、コイルスプリング60の共振を抑制し、かつ、コイルスプリング60とハウジング20との干渉を防ぐという2つの機能を有する。よって、アクセル装置10においてコイルスプリング60を原因とする異音の発生を抑えることができる。
また、コイルスプリング60に防錆メッキを施している場合、ダンパ部材70を設けることによって、コイルスプリング60とハウジング20とが干渉して防錆メッキが剥がれてしまうという事態を回避することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態によるアクセル装置について図8に基づき説明する。本実施形態では、第1実施形態と異なるダンパ部材701の構成について説明する。
図8に示すように、ダンパ部材701の支持板72は、円筒部711の底面を形成している。すなわち、本実施形態のダンパ部材701は、図3に示す第1実施形態のダンパ部材70において、円筒部71のうち、支持板72よりも図中下側の部分が切り取られた形状をしている。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏し、さらに、ダンパ部材701の軸方向の長さを短く構成することができる。これによって、コイルスプリング60の圧縮長を大きくとることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態によるアクセル装置について、図9及び図10に基づき説明する。本実施形態では、アクセルペダル40を付勢するコイルスプリングとして2重コイルスプリング601を採用している。2重コイルスプリング601は、コイルスプリング60及び小径コイルスプリング61から構成される。2重コイルスプリング601において、小径コイルスプリング61は、コイルスプリング60よりも径が小さく、コイルスプリング60の内側に配置される。
以下、コイルスプリング60に取り付けられるダンパ部材702について説明する。
図9に示すように、本実施形態のダンパ部材702は、第1実施形態の支持板72に相当する部材として、円筒部71の内壁面73において周方向に沿って連続して形成された凸部状の支持部721を備えている。支持部721は、特許請求の範囲に記載の「凸部」に相当する。
図10に示すように、コイルスプリング60の外径をD1とし、小径コイルスプリング61の外径をD2とし、径方向への支持部721の突き出し高さをHとすると、以下の式(1)が成り立つ。
H<(D1−D2)/2 ・・・式(1)
このように構成されることによって、支持部721は、コイルスプリング60の線間に挿入されるが、小径コイルスプリング61には接触しない。
また、図9に示すように、本実施形態の円筒部712は、コイルスプリング60を他の部材と接触させないために、開口76が十分に狭くなるよう構成される。具体的には、円筒部712は、開口76を形成する端部74、75の最外縁を結ぶ仮想平面Vがコイルスプリング60と交わらないように構成される。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏し、さらに、支持板721が小径コイルスプリング61の伸縮を妨げることなく、ダンパ部材702をコイルスプリング60に取り付けることができる。
(第3実施形態の変形例)
第3実施形態の変形例であるダンパ部材703を図11に示す。本変形例では、ダンパ部材703の支持部722は、円筒部71の内壁面73において周方向に不連続である複数の凸部から構成されている。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態によるアクセル装置について図12に基づき説明する。本実施形態では、第1実施形態と異なるダンパ部材704の構成について説明する。
本実施形態において、ダンパ部材704は、円筒部713のみを備えており、第1実施形態の支持板71に相当する構成を備えていない。また、円筒部712は、端部74、75が重なり合うように周方向へ延びている。よって、本実施形態では、重なり合う端部74、75同士の間の境目761が、円筒部713を外側に広げることを可能にする機能を果たしており、第1実施形態の開口76に相当する。
ダンパ部材704をコイルスプリング60に取り付ける場合、円筒部712の端部74、75を外側に広げて、コイルスプリング60の側方から取り付けることができる。
本実施形態では、第1実施形態と同様の効果を奏し、さらに、コイルスプリング60の全周が円筒部713に囲われる。これによって、ダンパ部材704を取り付けたコイルスプリング60をアクセル装置10に設ける際、境目761がロータ50側に合うようにして取り付ける必要がない。
また、本実施形態のダンパ部材704は、第1及び第3実施形態のいずれのコイルスプリング60に対しても用いることができる。
(他の実施形態)
第1実施形態において、例えば円筒部71の端部74、75が共に突出部78と接触している場合など、切り欠き77が開口76と空間的に不連続の場合であっても、一方の端部74と突出部78との間に切れ込みが入れられる等して端部74が自由端になっていればよい。この場合、一方の端部74を外側に広げたときに切り欠き77が開口76と空間的に連続し、ダンパ部材70をコイルスプリング60の側方から取り付けることができる。
第2実施形態において、本実施形態のダンパ部材701の形状は図8に示すものに限られない。例えば、支持板72は、円筒部71の上面を形成していてもよい。具体的には、図5に示す第1実施形態のダンパ部材70において、支持板72よりも図中上側の円筒部71が切り取られた形状であってもよい。
第1及び第2実施形態では、アクセル装置10に1つのコイルスプリング60が設けられている場合を用いて説明したが、例えばアクセル装置に2つのコイルスプリング60が並列して設けられている場合には、2つのコイルスプリング60のそれぞれに対してダンパ部材70をそれぞれ設けることができる。
また、第3実施形態のダンパ部材702、703は、2重コイルスプリング601に限られず、単体のコイルスプリングに対して用いてもよい。
また、第4実施形態において、端部74、75が重なりあった円筒部712の内側には、例えば第1実施形態の支持板72または第3実施形態の支持部721、722等、支持部が形成されていてもよい。
各実施形態では、特許請求の範囲に記載の「筒体」が円筒状の部材である場合について説明しているが、本発明はこれに限られない。例えば、「筒体」は、軸方向から見たとき、内壁面及び外壁面、またはいずれか一方が多角形を形成するように構成されていてもよい。例えば内壁面が多角形である場合、コイルスプリングとの接触面積が小さくなり、コイルスプリングの伸縮に対する抵抗が減少する。
上述した各実施形態では、アクセル装置に適用したダンパ部材について説明した。しかしながら、本発明に係るダンパ部材は、アクセル装置に限らず、例えばブレーキキャリパー等、コイルスプリングを用いる種々の装置に適用することができる。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
10・・・アクセル装置
20・・・ハウジング
40・・・アクセルペダル
60・・・コイルスプリング
70、701〜704・・・ダンパ部材
71、711〜713・・・円筒部(筒体)
72・・・支持板(支持部)
721、722・・・支持部
76・・・開口

Claims (10)

  1. コイルスプリング(60)に取り付け可能なダンパ部材(70、701、702、703、704)であって、
    周方向の一部が途切れた横断面を有する筒状であり、内壁面(73)は前記コイルスプリングの巻線の外側に接触可能であり、かつ、周方向の一端部(74)と他端部(75)との間の幅(W)は前記コイルスプリングの外径(D1)よりも小さい筒体(71、711〜713)を備えることを特徴とするダンパ部材。
  2. 前記筒体の内側に配置され、かつ、前記コイルスプリングの線間に挿入可能である支持部(72、721、722)をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載のダンパ部材。
  3. 前記支持部は、前記筒体の軸に垂直な面に対して傾斜している支持板(72)であり、
    前記支持板は、前記コイルスプリングの前記巻線が通過可能な切り欠き(77)を有していることを特徴とする請求項2に記載のダンパ部材。
  4. 前記支持板は、前記筒体の内壁面よりも外側に突出している突出部(78)を有することを特徴とする請求項3に記載のダンパ部材。
  5. 前記支持板は、前記筒体の上面または底面を形成していることを特徴とする請求項3または4に記載のダンパ部材(701)。
  6. 前記支持部は、前記筒体の内壁面に形成された凸部(721、722)であることを特徴とする請求項2に記載のダンパ部材。
  7. 前記コイルスプリングは、当該コイルスプリングの内側に設けられる小径コイルスプリングと共に2重コイルスプリングを構成し、
    前記コイルスプリングの外径をD1とし、前記小径コイルスプリングの外径をD2とし、前記凸部の径方向内側への突き出し高さをHとすると、
    H<(D1−D2)/2
    が成り立つことを特徴とする請求項6に記載のダンパ部材(702、703)。
  8. 車体(99)に取り付け可能なハウジング(20)と、
    前記ハウジングにより回転可能に支持されているアクセルペダル(40)と、
    前記ハウジングと前記アクセルペダルとの間に設けられ、前記アクセルペダルをアクセル閉方向へ付勢しているコイルスプリング(60)と、
    前記コイルスプリングに取り付けられている請求項1または2に記載のダンパ部材と、
    を備えており、
    前記筒体は、前記コイルスプリングと前記ハウジングとの間に配置されていることを特徴とするアクセル装置(10)。
  9. 車体(99)に取り付け可能なハウジング(20)と、
    前記ハウジングにより回転可能に支持されているアクセルペダル(40)と、
    前記ハウジングと前記アクセルペダルとの間に設けられ、前記アクセルペダルをアクセル閉方向へ付勢しているコイルスプリング(60)と、
    前記コイルスプリングに取り付けられている請求項3から7のいずれか1項に記載のダンパ部材と、
    を備えており、
    前記筒体は、前記コイルスプリングと前記ハウジングとの間に配置されていることを特徴とするアクセル装置(10)。
  10. 前記支持部の厚さ(t)は、前記アクセルペダルが全開位置にあるときの前記コイルスプリングの線間すき間(s)以下であることを特徴とする請求項9に記載のアクセル装置。
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WO2021117888A1 (ja) * 2019-12-13 2021-06-17 株式会社デンソー 車両用ブレーキ装置
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