JP2010071661A - 回転角度検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】主に自動車のステアリングの回転角度検出等に用いられる回転角度検出装置に関し、簡易な構成で、広範囲の周囲温度で回転体の回転の偏心やがたつきが小さく、高精度な回転角度の検出が可能なものを提供することを目的とする。
【解決手段】回転体11の中空筒部11Bに内規制部11Dと外規制部11Eを設け、ケース18に両規制部11D、11E間に所定の隙間を有して突出する略リング状の突起部18Bからなる保持部18Aを設けて、周囲温度が高温や低温で用いられた時に、突起部18Bに内規制部11Dまたは外規制部11Eの少なくともいずれか一方が摺接するようにして回転保持されることによって、中空筒部11Bと保持部18Aとの隙間をより小さくでき、回転体の回転時の偏心やがたつきが小さくなるため、簡易な構成で、広範囲の周囲温度で高精度な回転角度の検出が可能なものにすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、主に自動車のステアリングの回転角度検出等に用いられる回転角度検出装置に関するものである。
近年、自動車の高機能化が進むなか、様々な回転角度検出装置を用いてステアリングの回転角度を検出し、この回転角度を用いて車両の各種制御を行うものが増えている。
このような従来の回転角度検出装置について、図5〜図7を用いて説明する。
図5は従来の回転角度検出装置の断面図、図6は同分解斜視図であり、同図において、1はポリオキシメチレン(以下、POMと記載する)等の絶縁樹脂製の回転体で、側面外周に平歯車部1Aが形成されると共に、中央部の中空筒部1Bの内周には挿通するステアリング(図示せず)の軸と係合する係合部1Cが設けられている。
そして、2は側面外周に平歯車部2Aが形成された第一の検出体、3は側面外周に平歯車部2Aとは歯数の異なる平歯車部3Aが形成された第二の検出体で、第一の検出体2の平歯車部2Aが回転体1の平歯車部1Aに噛合すると共に、第二の検出体3の平歯車部3Aが第一の検出体2の平歯車部2Aに噛合している。
また、4は第一及び第二の検出体2、3の上方にほぼ平行に配置された配線基板で、上下面に複数の配線パターン(図示せず)が形成されると共に、第一の検出体2の中央に装着された磁石5Aと、第二の検出体3の中央に装着された磁石6Aとの対向面には、磁気検出素子5Bと6Bが各々装着されている。
そして、このように対向した磁石5Aと磁気検出素子5Bによって第一の検出手段が、同じく磁石6Aと磁気検出素子6Bによって第二の検出手段が各々形成されると共に、配線基板4にはマイコン等の電子部品によって、磁気検出素子5Bや6Bに接続された制御手段7が形成されている。
さらに、8は略箱型のポリブチレンテレフタレート(以下、PBTと記載する)等の絶縁樹脂製のケースで、このケース8の略リング状に突出した保持部8Aの内側に回転体1下面の中空筒部1Bが、軸部8Bに第一の検出体2の中央が、軸部8Cに第二の検出体3の中央が、各々回転可能に保持されると共に、このケース8上方をカバー(図示せず)が覆って回転角度検出装置10が構成されている。
そして、このように構成された回転角度検出装置10が、制御手段7がコネクタやリード線(図示せず)等を介して、自動車の電子回路(図示せず)に接続されると共に、回転体1の係合部1Cにはステアリングの軸が挿通されて、自動車に装着される。
以上の構成において、ステアリングが回転すると、回転体1が回転し、これに連動して第一の検出体2が、第一の検出体2に連動して第二の検出体3が各々回転するため、これらの中央に装着された磁石5A、6Aも回転して、この磁石5A、6Aの変化する磁力を磁気検出素子5B、6Bが検出信号として検出するが、第一の検出体2と第二の検出体3は歯数が異なり回転速度も異なるため、磁気検出素子5Bと6Bのデータ波形は、周期が異なり位相のずれた検出信号となる。
そして、この第一の検出体2と第二の検出体3からの二つの異なる検出信号と各々の平歯車部の歯数から、制御手段7が所定の演算を行って、回転体1即ちステアリングの回転角度を検出し、これが自動車の電子回路へ出力されて、車両の様々な制御が行われるように構成されている。
ここで、以上のような回転角度検出装置10における、回転体1とケース8との回転保持の状態を、図7の断面図を用いて説明する。
なお、図7は回転体1とケース8の各軸心Aを基準に片側半分の断面をわかり易くするため、上下方向や直径方向等を拡大図示したものである。
まず、回転角度検出装置10が常温の例えば20℃の周囲温度で用いられる場合には、図7(a)に示すように、ケース8の保持部8Aの内側に挿通した回転体1の中空筒部1Bの外側面と保持部8Aの内側面との間に例えば0.1mm程度の隙間C1が設けられ、中空筒部1Bが保持部8Aに摺接しながら回転するようにして、回転体1がケース8に回転保持されている。
なお、回転体1の材質として摩擦係数が小さく耐摩耗性や衝撃強さが良好で歯車に好適なPOMが、ケース8の材質として一般的にPOMに対し材質が異なり摺接時の摺動性が良好で高剛性や耐熱性を有するPBTが各々用いられている。
また、POMはPBTに比べ、温度の増減による形状寸法の膨張や収縮度合い、所謂、線熱膨張係数が大きいものである。
そして、この回転角度検出装置10が使用温度範囲の高温側である例えば85℃の周囲温度で用いられる場合には、回転体1の材質POMはケース8の材質PBTに比べ線熱膨張係数が大きいため、図7(b)に矢印で示すように、高温による回転体1の中空筒部1Bの直径の膨張幅は、ケース8の保持部8Aの直径の膨張幅に比べ大きくなり、中空筒部1Bと保持部8Aとの隙間は常温での隙間C1から互いに接近した隙間C2へと狭まる。
したがって、この時、回転体1の中空筒部1Bがケース8の保持部8Aに摺接しながら回転保持される際に、回転体1はケース8に対し隙間C2に応じて偏心やがたつきが比較的小さい状態で回転する。
また、回転角度検出装置10が上記とは反対に使用温度範囲の低温側である例えば−40℃の周囲温度で用いられる場合には、図7(c)に矢印で示すように、中空筒部1Bの直径の収縮幅は、ケース8の保持部8Aの直径の収縮幅に比べて大きくなり、中空筒部1Bと保持部8Aとの隙間は常温での隙間C1からさらに拡大した隙間C3、例えば0.2mm程度となる。
この時、回転体1がケース8に回転保持される際に、回転体1のケース8に対する回転中心の偏心やがたつきも隙間C3に応じてやや大きいものとなって、第一の検出手段や第二の検出手段によって検出される回転角度の誤差が大きくなる可能性があった。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2006−258625号公報
しかしながら、上記従来の回転角度検出装置10においては、回転体1とケース8が異なる材質で互いに線熱膨張係数が異なり、回転体1の中空筒部1Bの外側面がケース8の保持部8Aの内側面に摺接するようにして回転保持されていることにより、回転体1とケース8の膨張幅や収縮幅の違いから、例えば高温では中空筒部1Bと保持部8Aとの隙間は常温での隙間より小さくなるが、低温では常温での隙間よりやや大きい隙間が生じ、回転体1のケース8に対する回転の偏心やがたつきもやや大きくなり、第一の検出手段や第二の検出手段によって検出される回転角度にやや大きな誤差が生じる可能性があるという課題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、簡易な構成で、広範囲の周囲温度で回転体の回転の偏心やがたつきが小さく、高精度な回転角度の検出が可能な回転角度検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、中空筒部を有する回転体と、この回転体と材質が異なり、回転体を回転可能に保持部で保持するケースにおいて、回転体の中空筒部またはケースの保持部のいずれか一方に対向する略同心円の内規制部と外規制部を設けると共に、他方に内規制部と外規制部との間に各規制部と所定の隙間を有して突出する略リング状の突起部を設け、内規制部または外規制部のいずれか一方が突起部に摺接するようにして、回転体がケースに回転保持される回転角度検出装置を構成したものであり、例えば、回転体の中空筒部下面に内規制部と外規制部を設けて、ケースの上面に内規制部と外規制部の間に突出する略リング状の突起部からなる保持部を設け、周囲温度が高温や低温で用いられた時に、例えば高温では熱膨張し拡大した内規制部が突起部に摺接し、低温では収縮した外規制部が突起部に摺接して、ケースの突起部に中空筒部の内規制部または外規制部の少なくともいずれか一方が摺接するようにして回転保持されることによって、周囲温度の変化に伴って生じる中空筒部と保持部との隙間を小さくでき、回転体の回転時の偏心やがたつきが小さくなるため、簡易な構成で、広範囲の周囲温度で高精度な回転角度の検出が可能な回転角度検出装置を得ることができるという作用を有するものである。
以上のように本発明によれば、簡易な構成で、広範囲の周囲温度で回転体の回転の偏心やがたつきが小さく、高精度な回転角度の検出が可能な回転角度検出装置を実現できるという有利な効果が得られる。
以下、本発明の一実施の形態について、図1〜図4を用いて説明する。
なお、背景技術の項で説明した構成と同一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明を簡略化する。
(実施の形態)
図1は本発明の一実施の形態による回転角度検出装置の断面図、図2は分解斜視図であり、同図において、11はPOM等の絶縁樹脂製の回転体で、側面外周には平歯車部11Aが形成されると共に、中央部の中空筒部11Bの内周には挿通するステアリング(図示せず)の軸と係合する係合部11Cが設けられている。
そして、中空筒部11B下面には、略円筒状の内規制部11Dと、その外側に内規制部11Dに対向すると共に、内規制部11Dと略同心円で略円筒状の外規制部11Eが突出形成されている。
また、2は側面外周に平歯車部2Aが形成された第一の検出体、3は側面外周に平歯車部2Aとは歯数の異なる平歯車部3Aが形成された第二の検出体で、第一の検出体2の平歯車部2Aが回転体11の平歯車部11Aに噛合すると共に、第二の検出体3の平歯車部3Aが第一の検出体2の平歯車部2Aに噛合している。
さらに、4は第一及び第二の検出体2、3の上方にほぼ平行に配置された配線基板で、上下面に複数の配線パターン(図示せず)が形成されると共に、第一の検出体2の中央にインサート成形等により装着された磁石5Aと、第二の検出体3の中央に装着された磁石6Aとの対向面には、AMR(異方性磁気抵抗)素子等の磁気検出素子5Bと6Bが各々装着されている。
そして、このように対向した磁石5Aと磁気検出素子5Bによって第一の検出手段が、同じく磁石6Aと磁気検出素子6Bによって第二の検出手段が各々形成されると共に、配線基板4にはマイコン等の電子部品によって制御手段7が形成され、この制御手段7が配線パターンを介して、磁気検出素子5Bや6Bに接続されている。
また、18は略箱型のPBT等の絶縁樹脂製のケースで、このケース18の中央上面には、回転体11の内規制部11Dと外規制部11Eとの間に突出すると共に、内規制部11Dと外規制部11Eと各々所定の隙間を有して配置された略リング状の突起部18Bが形成された保持部18Aが設けられ、回転体11がケース18の保持部18Aに回転可能に保持されている。
なお、回転体11の材質として摩擦係数が小さく耐摩耗性や衝撃強さが良好で歯車に好適なPOMが、ケース18の材質として、一般的にPOMに対し材質が異なり摺接時の摺動性が良好で高剛性や耐熱性を有するPBTが各々用いられている。
また、POMはPBTに比べ、温度の増減による形状寸法の膨張や収縮度合い、所謂、線熱膨張係数が大きいものである。
そして、ケース18の軸部18Cに第一の検出体2の中央が、軸部18Dに第二の検出体3の中央が各々回転可能に保持されると共に、このケース18上方をカバー(図示せず)が覆って回転角度検出装置20が構成されている。
また、このように構成された回転角度検出装置20が、制御手段7がコネクタやリード線(図示せず)等を介して、自動車の電子回路(図示せず)に接続されると共に、回転体11の係合部11Cにはステアリングの軸(図示せず)が挿通されて、自動車に装着される。
以上の構成において、ステアリングが回転すると、回転体11が回転し、これに連動して第一の検出体2が、第一の検出体2に連動して第二の検出体3が各々回転するため、これらの中央に装着された磁石5A、6Aも回転して、この磁石5A、6Aの変化する磁力を、磁気検出素子5B、6Bが検出するが、第一の検出体2と第二の検出体3は歯数が異なり回転速度も異なるため、磁気検出素子5Bと6Bのデータ波形は、周期が異なり位相のずれた検出信号となる。
そして、この第一の検出体2と第二の検出体3からの二つの異なる検出信号と各々の平歯車部の歯数から、制御手段7が所定の演算を行って、回転体11即ちステアリングの回転角度を検出し、これが自動車の電子回路へ出力されて、車両の様々な制御が行われるように構成されている。
ここで、以上のような回転角度検出装置20における、回転体11とケース18との回転保持の状態を、図3の断面図を用いて説明する。
なお、図3は回転体11とケース18の各軸心Aを基準に両者の片側半分の断面をわかり易くするため、上下方向や直径方向等を拡大図示したものである。
まず、回転角度検出装置20が常温の例えば20℃の周囲温度で用いられる場合においては、図3(a)に示すように、ケース18の保持部18Aに設けた突起部18Bが回転体11の中空筒部11B下面に設けた内規制部11Dと外規制部11Eとのほぼ中間に、所定の隙間C4、C5、例えば0.1mm程度を各々設けて配置されている。
なお、隙間C4、C5は高温時や低温時における回転体11の中空筒部11Bとケース18の保持部18Aの膨張または収縮による形状寸法の変化を加味し、適切な隙間間隔に設定されている。
そして、ステアリングの回転に伴って回転体11は、突起部18Bの内側面に内規制部11Dが摺接しながら回転するか、または突起部18Bの外側面に外規制部11Eが摺接しながら回転して、回転体11はケース18に回転保持される。
また、この回転角度検出装置20が使用温度範囲の高温側である例えば85℃の周囲温度で用いられる場合には、回転体11の材質POMは、ケース18の材質PBTに比べ線熱膨張係数が大きいため、図3(b)に矢印で示すように、回転体11の中空筒部11Bの直径の膨張幅は、ケース18の保持部18Aの直径の膨張幅に比べ大きくなり、内規制部11Dが突起部18Bの内側面に接近して、これらの常温での隙間がC4であったものが隙間C6、例えば0.03mm程度に狭まる。
この時、回転体11は内規制部11Dが突起部18Bに摺接しながら回転し、回転体11がケース18に隙間C6に応じた小さい偏心やがたつきの範囲で回転保持される。
さらに、回転角度検出装置20が上記とは反対に使用温度範囲の低温側である例えば−40℃の周囲温度で用いられる場合には、図3(c)に矢印で示すように、中空筒部11Bの直径の収縮幅は、ケース18の保持部18Aの直径の収縮幅に比べて大きくなり、外規制部11Eが突起部18Bの外側面に接近して、常温での隙間がC5であったものが隙間C7、例えば0.03mm程度に狭まる。
この時、回転体11は外規制部11Eが突起部18Bに摺接しながら回転し、回転体11がケース18に隙間C7に応じた小さい偏心やがたつきの範囲で回転保持される。
つまり、常温においては、ケース18の突起部18Bが回転体11の内規制部11Dと外規制部11Eとの略中間に配置されて、所定の隙間C4、C5の範囲内で回転体11がケース18に回転保持されるが、回転体11とケース18の材質の違いによる膨張や収縮の差によって、高温では回転体11の内規制部11Dが突起部18B内側面に接近して隙間C4より小さい隙間C6に、低温では外規制部11Eが突起部18B外側面に接近して隙間C5より小さい隙間C7に変化するため、高温から低温までの周囲温度範囲において突起部18Bと内規制部11Dまたは外規制部11Eとの隙間は、常温の隙間C4、C5の0.1mm程度であるものが、高温や低温になるにしたがい隙間C6やC7の0.03mm程度に狭まり僅かなものとなる。
したがって、突起部18Bと内規制部11Dまたは外規制部11Eとの隙間に応じて生じる回転体11の回転時の偏心やがたつきは、高温から低温までの範囲で常温状態より拡大することなく、より小さい状態となるため、第一及び第二の検出手段によって回転体11の誤差のより少ない高精度の回転角度が検出される。
このように本実施の形態によれば、回転体11の中空筒部11B下面に内規制部11Dと外規制部11Eを設け、ケース18の上面に内規制部11Dと外規制部11Eの間に突出する略リング状の突起部18Bからなる保持部18Aを設けて、周囲温度が高温や低温で用いられた時に、高温では膨張した内規制部11Dが突起部18Bに摺接し、低温では収縮した外規制部11Eが突起部18Bに摺接して、ケース18の突起部18Bに中空筒部11Bの内規制部11Dまたは外規制部11Eの少なくともいずれか一方が摺接するようにして回転保持されることによって、周囲温度の変化に伴って生じる中空筒部11Bと保持部18Aとの隙間をより小さくでき、回転体の回転時の偏心やがたつきが小さくなるため、簡易な構成で、広範囲の周囲温度で高精度な回転角度の検出が可能な回転角度検出装置を得ることができるものである。
また、以上の説明では、回転体11の中空筒部11B下面に内規制部11Dと外規制部11Eを設けて、ケース18の上面に内規制部11Dと外規制部11Eの間に突出する略リング状の突起部18Bからなる保持部18Aを設け、回転体11がケース18の保持部18Aに回転保持されるものとして説明したが、図4の断面図に示すように、ケース28の上面に略円筒状の内規制部28Dと、その外側に略同心円で略円筒状の外規制部28Eを対向させた保持部28Aを設けると共に、回転体21の中空筒部21B下面にケース28の内規制部28Dと外規制部28Eとの間に、各規制部28D、28Eと所定の間隔を有して突出した略リング状の突起部21Cを設け、回転体21がケース28の保持部28Aに回転可能に保持される構成としても本発明の実施は可能である。
つまり、図4(a)に示すように、常温では回転体21の突起部21Cは内規制部28Dや外規制部28Eとほぼ同様の所定の隙間で、回転体21がケース28の保持部28Aに回転保持された状態から、図4(b)に示すように、高温側では、回転体21とケース28の膨張差により回転体21の突起部21Cが外規制部28Eに接近して、突起部21Cと外規制部28Eとの隙間が常温状態の隙間より小さくなる一方、図4(c)に示すように、低温側では、回転体21とケース28の収縮差により回転体21の突起部21Cが内規制部28Dに接近して、突起部21Cと内規制部28Dとの隙間が常温状態の隙間より小さくなるため、回転体21の回転時の偏心やがたつきを上述と同様に小さくすることができる。
さらに、以上の説明では、ケース18、28の材質としてPBTを、回転体11、21の材質としてPBTに比べ線熱膨張係数が大きいPOMを用いたものについて説明したが、これとは逆にケースの材質をPOMとすると共に回転体の材質をPBTとしたものや、またはPOMやPBT以外の他の互いに材質の異なる絶縁樹脂、あるいは、鉄鋼、アルミニウムまたは銅合金などの金属と絶縁樹脂を各々用いるなど、回転体やケースの材質が異なり、周囲温度により互いに形状寸法変化の異なるものを用いる場合であれば本発明の実施は可能である。
そして、以上の説明では、略リング状の突起部18Bや21C、略円筒状の内規制部11D、28D及び外側の略円筒状の外規制部11E、28Eを各々略円状に連なった形状のものとして説明したが、いずれか一方を略円状に凹凸が連続した形状にすると共に、他方を略円状に連なった形状のものとするなど、回転体の中空筒部がケースの保持体に対し回転可能に保持される形状であれば良い。
また、以上の説明では、回転体1や各検出体の平歯車部を噛合させ、互いに連動して回転する構成として説明したが、歯車部以外にも、回転を伝達できる凹凸部や高摩擦部などを回転体や検出体の外周に形成し、これによって互いに連動して回転する構成としても、本発明の実施は可能である。
本発明による回転角度検出装置は、簡易な構成で、広範囲の周囲温度で回転体の回転の偏心やがたつきが小さく、高精度な回転角度の検出が可能なものが得られ、主に自動車のステアリングの回転角度検出等に有用である。
本発明の一実施の形態による回転角度検出装置の断面図 同分解斜視図 同回転保持状態を示す断面図 同他の実施の形態による回転保持状態を示す断面図 従来の回転角度検出装置の断面図 同分解斜視図 同回転保持状態を示す断面図
符号の説明
2 第一の検出体
2A、3A、11A 平歯車部
3 第二の検出体
4 配線基板
5A、6A 磁石
5B、6B 磁気検出素子
7 制御手段
11、21 回転体
11B、21B 中空筒部
11C 係合部
11D、28D 内規制部
11E、28E 外規制部
18、28 ケース
18A、28A 保持部
18B、21C 突起部
18C、18D 軸部

Claims (1)

  1. 中央に中空筒部を有しステアリングに連動して回転する回転体と、この回転体と異なる材質で前記回転体を回転可能に保持する保持部を設けた略箱状のケースと、前記回転体に連動して回転する検出体と、前記検出体の回転を検出する検出手段と、前記検出手段からの検出信号により上記回転体の回転角度を検出する制御手段からなり、前記回転体の中空筒部または前記ケースの保持部のいずれか一方に対向する略同心円の内規制部と外規制部を設けると共に、他方に前記内規制部と前記外規制部との間に前記各規制部と所定の隙間を有して突出する略リング状の突起部を設け、前記内規制部または前記外規制部のいずれか一方が前記突起部に摺接するようにして、前記回転体が前記ケースに回転保持される回転角度検出装置。
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