JP4948345B2 - 紙容器用注出具 - Google Patents
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Description
注出筒とを有する紙容器用注出具に関し、より詳しくは、使用後の紙容器から注出具部分
を除去しやすい形状に構成することにより、廃棄時分別収集に寄与し得る紙容器用注出具
に関する。
この紙容器の上部には内容物の注出具として、加工性やコスト面から合成樹脂製のものが
付設されている。このため、紙容器使用後の廃棄に関しては、そのまま捨てられて焼却処
分されるか、紙容器と合成樹脂製の注出具とをハサミなどを利用して分離し、紙容器が紙
資源として回収され再利用されるかのいずれかの方法により処分されている。紙容器は、
再生されて再利用されるのが望ましいが、紙容器に付設された合成樹脂製注出具は、溶着
乃至接着により強固に取り付けられているために、分離するのが容易でなく、紙資源とし
て回収されずに、そのまま捨てられることが多いのが現状である。
このような状況を踏まえて、紙容器と合成樹脂製の注出具とを、手指のみで容易に分離
出来る紙容器用注出具として、下記のものが提案されている。
1に液密に溶着乃至接着される取付部52が外周に設けられているフランジ部53を有す
ると共に該フランジ部53の内周端から起立した注出筒54を有してなり、この注出筒5
4に破断可能な直線状弱化部55を注出筒54上端から下端まで設けると共に、注出筒5
4の下端部に破断可能な横溝56を設けてなるものである。これにより、手指にて注出筒
54の直線状弱化部55を破断し、続いて横溝56を破断することにより、注出筒54を
紙容器50から容易に除去出来るようにしたものである。
は紙容器50から除去出来るものの、合成樹脂製のフランジ部53が全て紙容器50側に
残り、合成樹脂製の注出筒54部分のみを除去しただけでは、紙と合成樹脂という異種材
料の分離としては不十分である。したがって、このままでは紙容器の紙資源として回収さ
れ、再利用されることは難しくなる虞がある。
サミなどの道具を使用する煩わしさをなくして紙容器から注出具の除去回収を容易ならし
め、分別回収に寄与し得る紙容器用注出具を提供することにある。
とを特徴とするものである。
すなわち、本発明によれば、紙容器の開口部に液密に溶着乃至接着される取付部が外周
に設けられているフランジ部を有すると共に該フランジ部の内周端から起立した注出筒を
有してなる紙容器用注出具であって、前記フランジ部の取付部に沿って破断可能な環状弱
化部を設け、前記注出筒に破断可能な螺旋状弱化部を注出筒上端から下端まで設けると共
に、前記フランジ部に前記環状弱化部と前記螺旋状弱化部とを接続する連結弱化部が設け
られており、前記螺旋状弱化部を破断し、続いて前記連結弱化部を破断し、さらに前記環
状弱化部を破断することにより、前記注出筒及び前記フランジ部の一部を前記紙容器から
除去可能としたことを特徴とする紙容器用注出具が提供される。
けられているフランジ部を有すると共に該フランジ部の内周端から起立した注出筒を有し
てなる紙容器用注出具であって、前記フランジ部の取付部に沿って破断可能な環状弱化部
を設け、前記注出筒に破断可能な螺旋状弱化部を注出筒上端側から下端まで設けると共に
、前記フランジ部に前記環状弱化部と前記螺旋状弱化部とを接続する連結弱化部が設けら
れており、さらに前記螺旋状弱化部の上端から周方向に延びる周方向弱化部が設けられて
おり、前記周方向弱化部を破断して前記注出筒の一部をリングとし、該リングに手指を掛
け前記螺旋状弱化部を破断し、続いて前記連結弱化部を破断し、さらに前記環状弱化部を
破断することにより、前記注出筒及び前記フランジ部の一部を前記紙容器から除去可能と
したことを特徴とする紙容器用注出具が提供される。
ら前記螺旋状弱化部の近傍の他側端部まで延び、該他側端部と前記螺旋状弱化部間が連結
部を形成し、該連結部と前記周方向反対側の位置の注出筒上端につかみ片が設けられている紙容器用 注出具が提供される。
けられているフランジ部を有すると共に該フランジ部の内周端から起立した注出筒を有し
てなる紙容器用注出具であって、前記フランジ部に外周端から注出筒下端まで延びる破断
可能なフランジ弱化部を設けると共に、前記注出筒に前記フランジ弱化部と接続する破断
可能な螺旋状弱化部を設けてなり、前記螺旋状弱化部を破断し、続いて前記フランジ弱化
部を破断することにより、前記注出具を前記紙容器から除去可能としたことを特徴とする
紙容器用注出具が提供される。
てフランジ部の連結弱化部を破断して、さらにフランジ部の環状弱化部を破断し、注出筒
及び取付部を除くフランジ部を紙容器から除去することが出来る。したがって、注出具付
の紙容器の紙資源としての回収に際して、特にハサミなどの道具を使用する煩わしさを無
くして回収自体を促進させ、且つ紙容器に溶着乃至接着されるフランジ部の取付部を除く
注出具を除去できるから、分別回収を容易にし、紙容器本体の再生利用を容易に行なえる
効果がある。
で、手指にて注出筒の周方向弱化部を破断して、注出筒の一部をリングとし、このリング
に手指を掛け螺旋状弱化部を破断し、続いて連結弱化部を破断して、さらに環状弱化部を
破断し、注出筒及び取付部を除くフランジ部を紙容器から除去する。したがって、上記の
効果に加えて、紙容器から注出筒及び取付部を除くフランジ部を、手指にて一層容易に除
去することが出来る効果がある。
を破断して、注出筒の一部をリングとし、このリングに手指を掛けて螺旋状弱化部、連結
弱化部及び環状弱化部を破断して、注出筒及び取付部を除くフランジ部を紙容器から除去
する。したがって、上記の効果に加えて、注出筒及び取付部を除くフランジ部を、紙容器
から手指にてなお一層容易に除去することが出来る効果がある。
化部を破断してフランジ部全体を破断し、注出具を紙容器から除去する。したがって、注
出具付の紙容器の紙資源としての回収に際して、特にハサミなどの道具を使用する煩わし
さを無くして回収自体を促進させ、且つ紙容器に溶着乃至接着される注出具の全てを除去
できるから、紙以外の異種材料の混入を完全に押さえ、再利用され得る効果がある。
図2は紙容器用注出具に装着するキャップの平面図、図3はキャップを外した状態の紙容
器用注出具の側面図、図4はキャップを外した状態の紙容器用注出具の平面図、図5は紙
容器に紙容器用注出具(キャップ付)を取り付けた状態の斜視図である。
図面において、紙容器用注出具1は、紙容器2の開口部3に液密に溶着乃至接着される
取付部4が外周に設けられているフランジ部5を有すると共に、このフランジ部5の内周
端、すなわち、後述する内周端部20から起立した注出筒6を有してなるものであり、フ
ランジ部5の取付部4に沿って破断可能な環状弱化部7を設け、注出筒6に破断可能な螺
旋状弱化部8を注出筒6上端から下端まで設けると共に、フランジ部5に環状弱化部7と
螺旋状弱化部8とを接続する連結弱化部9が設けられている。
ものであり、且つその開口部3に紙容器用注出具1の取付部4が液密に溶着乃至接着され
得るものであれば、形状などに特に限定がない。容器2の材質は紙であり、上記液状内容
物を充填するため、少なくとも内面にこれに耐えうるための処置、例えば、樹脂コーティ
ングなどが施されている。
条10が刻設されてキャップ11が螺着脱自在となり、さらに、上述のように螺旋状弱化
部8が螺条10の有無に係わらず注出筒6上端から下端まで設けられている。この注出筒
6には底板12が設けられ、その底板12には開封予定部13があり、この開封予定部1
3はスコア14により囲まれ、破断除去可能な部位である。この開封予定部13に設けた
スコア引裂用タブ15に手指を掛けて引っ張り、スコア14を破断すれば開封予定部13
を除去、すなわち、開封することが出来る。なお、開封後のシールは、キャップ11に設
けたインナーリング16と注出筒6の上端部内周面とが嵌合することによりなされる。
沿って、すなわち、内周端部20との境目に前記環状弱化部7が設けられ、この環状弱化
部7と前記螺旋状弱化部8との間は前記連結弱化部9により接続している。この螺旋状弱
化部8は分別の際、手指を注出筒内に深く入れる必要が無く、螺旋状弱化部8の近傍の注出筒を把持して注出筒に対して進行方向前方且つ半径方向外方に引っ張るだけで容易に破断できる。また、連結弱化部9は図3から判るように、螺旋状弱化部8下端の傾斜角と同じ角度を持って形成されており、螺旋状弱化部8の破断の力をスムーズに連結弱化部9に伝えることができると共に、図4から判るように、環状弱化部7にも緩やかな角度を持って接続されているため、連結弱化部9の破断の力をスムーズに環状弱化部7に伝えることができる。したがって、注出筒6の螺旋状弱化部8を破断し終えれば、フランジ部5の内周端部20の連結弱化部9に破断が移行し、さらに連結弱化部9を破断し終えれば、取付部4と内周端部20との境目の環状弱化部7に破断が移行し、環状弱化部7を破断し終えれば、注出筒6及びフランジ部5の一部である内周端部20を紙容器2から除去することが出来る。なお、紙容器2にはフランジ部5の取付部4が残留するが、この部分は注出筒6及びフランジ部5の内周端部20に比べて微小な量であり、紙資源としての再利用に大きな影響を及ぼさない。
まず、紙容器2内に収容されている各種乳製品、ジュース類、酒類などの液状内容物を
利用するには、紙容器用注出具1に装着していたキャップ11を螺脱し、スコア引裂用タ
ブ15に手指を掛けて引っ張り、スコア14を破断して開封予定部13を除去して開封す
る。紙容器2内に液状内容物が残っている場合は、キャップ11を螺着して密封すればよ
い。紙容器2の液状内容物を全て消費し終わったら、注出筒6の上端部を手指でつかみ螺
旋状弱化部8を破断し(図6参照)、引き続きフランジ部5の内周端部20の連結弱化部
9を破断して行き、さらに環状弱化部7を破断して、注出筒6及びフランジ部5の一部で
ある内周端部20を紙容器2から除去し(図7参照)、除去後の紙容器2を紙資源回収処
分とする。
用注出具1Aと図1乃至図7に示す紙容器用注出具1との相違点は、破断可能な螺旋状弱
化部8を注出筒6の上端から設けずに、注出筒6の上端部に周方向に延びる周方向弱化部
21を設け、この周方向弱化部21に螺旋状弱化部8aの上端を接続した点にある。この
周方向弱化部21は破断することによって螺旋状弱化部8aに導くためのリングを形成す
るものであるため、弱化部が全周に形成されることはない。
部21を破断して、注出筒6の一部をリング22とし、さらに、このリング22に手指を
掛け螺旋状弱化部8aを破断し、続いて連結弱化部9を破断して、さらに環状弱化部9を
破断することにより、注出筒6及び内周端部20を紙容器2から除去し、除去後の紙容器
2を紙資源回収処分とすることができるものである。その他の構成、作用は図1乃至図7
に示す紙容器用注出具1と同じなので、その詳細な説明を省略する。
1Bと図1乃至図7に示す紙容器用注出具1との相違点は、フランジ部5に環状弱化部7
を設けず、その外周端から注出筒6下端まで、すなわち、前記取付部4と前記内周端部2
0まで延びる破断可能なフランジ弱化部30を設けると共に、注出筒6に設けた螺旋状弱
化部8にフランジ弱化部30を接続した点にある。また、紙容器にはフランジ弱化部及び
フランジ外周端に当たる紙容器に弱化部を設けることが望ましい。
ンジ弱化部30を破断してフランジ部5全体を破断し、紙容器用注出具1全体及び紙容器
の一部を除去することができて、紙容器用注出具1付の紙容器2の紙資源としての回収に
際して、特にハサミなどの道具を使用する煩わしさを無くして回収自体を促進させ、且つ
紙容器2に溶着乃至接着される注出具1の全てを除去できるから、紙以外の異種材料の混
入を完全に押さえることができる。
明の要旨を逸脱しない範囲での変更は適宜可能であることは理解されるべきである。
紙以外の異種材料である合成樹脂などの混入を出来るだけ押さえ、しかもハサミなどの道
具を使用する煩わしさもなく、資源回収自体を促進させたいような場合に、極めて高い利
用可能性がある。
2,50 紙容器
3,51 開口部
4,52 取付部
5,53 フランジ部
6,54 注出筒
6a つかみ片
7 環状弱化部
8,8A 螺旋状弱化部
9 連結弱化部
10 螺条
11 キャップ
12 底板
13 開封予定部
14 スコア
15 スコア引裂用タブ
16 インナーリング
20 内周端部
21 周方向弱化部
22 リング
23 連結部
30 フランジ弱化部
55 直線状弱化部
56 横溝
Claims (4)
- 紙容器の開口部に液密に溶着乃至接着される取付部が外周に設けられているフランジ部
を有すると共に該フランジ部の内周端から起立した注出筒を有してなる紙容器用注出具で
あって、前記フランジ部の取付部に沿って破断可能な環状弱化部を設け、前記注出筒に破
断可能な螺旋状弱化部を注出筒上端から下端まで設けると共に、前記フランジ部に前記環
状弱化部と前記螺旋状弱化部とを接続する連結弱化部が設けられており、前記螺旋状弱化
部を破断し、続いて前記連結弱化部を破断し、さらに前記環状弱化部を破断することによ
り、前記注出筒及び前記フランジ部の一部を前記紙容器から除去可能としたことを特徴と
する紙容器用注出具。 - 紙容器の開口部に液密に溶着乃至接着される取付部が外周に設けられているフランジ部
を有すると共に該フランジ部の内周端から起立した注出筒を有してなる紙容器用注出具で
あって、前記フランジ部の取付部に沿って破断可能な環状弱化部を設け、前記注出筒に破
断可能な螺旋状弱化部を注出筒上端側から下端まで設けると共に、前記フランジ部に前記
環状弱化部と前記螺旋状弱化部とを接続する連結弱化部が設けられており、さらに前記螺
旋状弱化部の上端から周方向に延びる周方向弱化部が設けられており、前記周方向弱化部
を破断して前記注出筒の一部をリングとし、該リングに手指を掛け前記螺旋状弱化部を破
断し、続いて前記連結弱化部を破断し、さらに前記環状弱化部を破断することにより、前
記注出筒及び前記フランジ部の一部を前記紙容器から除去可能としたことを特徴とする紙
容器用注出具。 - 前記周方向弱化部は、前記螺旋状弱化部と接続する片側端部から前記螺旋状弱化部の近
傍の他側端部まで延び、該他側端部と前記螺旋状弱化部間が連結部を形成し、該連結部と
前記周方向反対側の位置の注出筒上端につかみ片が設けられている請求項2記載の紙容器用注出具。 - 紙容器の開口部に液密に溶着乃至接着される取付部が外周に設けられているフランジ部
を有すると共に該フランジ部の内周端から起立した注出筒を有してなる紙容器用注出具で
あって、前記フランジ部に外周端から注出筒下端まで延びる破断可能なフランジ弱化部を
設けると共に、前記注出筒に前記フランジ弱化部と接続する破断可能な螺旋状弱化部を設
けてなり、前記螺旋状弱化部を破断し、続いて前記フランジ弱化部を破断することにより
、前記注出具を前記紙容器から除去可能としたことを特徴とする紙容器用注出具。
Priority Applications (1)
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JP2007254812A JP4948345B2 (ja) | 2007-09-28 | 2007-09-28 | 紙容器用注出具 |
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2007
- 2007-09-28 JP JP2007254812A patent/JP4948345B2/ja not_active Expired - Fee Related
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