JP4948115B2 - 後方視認装置 - Google Patents

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Description

本発明は、後方視認装置に関し、特に、広い後方視野を確保できる自動二輪車の後方視認装置に関する。
自動二輪車では、ハンドルの左右にバックミラーが取り付けてあり、このバックミラーに映る反射像を見ることによって、自動二輪車のライダーは、車両の後方や左右の側方を確認することができる。しかしながら、バックミラーに映る反射像では捉えられない視野、いわゆる死角と呼ばれる領域があり、死角領域に対しては、ライダーは、直接目視で死角領域の状況を確認する必要がある。
こうした中、バックミラーでは捉えられない死角領域を確認するために、車両にCCDカメラ等の撮像装置を設置して、車両の後方を撮影した映像を表示画面に映し出す方法が、例えば、特許文献1に開示されている。
特許文献1の後方視認装置では、車両の左右後方を撮影する一対のCCDカメラと、CCDカメラによって撮影された映像を表示する表示画面とが備えられ、CCDカメラは、左右のバックミラーで視認される第1の領域と、第1の領域の車両に対して側方に位置する第2の領域(死角領域)とを包含する領域が撮影されるように設定されている。
特開2006−131213号公報
上記の特許文献1に開示された後方視認装置では、バックミラーの高い後方視認性を維持しつつ、バックミラーの死角領域も含めた左右後方の情報を瞬時に認識できる点で有用である。しかしながら、上記構成では、車両の後方領域と左右の死角領域とを含めた広範囲な領域(例えば、140°)を撮影する必要があるので、広範囲な領域を撮影するためにはCCDカメラを複数台用意しなければならない。CCDカメラの取り付け台数が増えると、その分部品点数及びコストも増大してしまう。
CCDカメラの取り付け台数を減らすには、視野角のもっと広いCCDカメラを用いて、一台のカメラで広範囲な領域を撮影できる構成にすればよいのであるが、カメラの視野角が広がると映像の歪みも大きくなるので、ライダーは映像を識別するのが難しくなる。また、広範囲な領域を表示画面に映し出すと、表示画面に映し出される像(例えば、後続の他車の像)のサイズも小さくなるので、ライダーは自車と他車との距離感が掴みにくくなってしまう。
特に、自動二輪車では、走行時の空気抵抗を考慮すると、あまり大きな表示装置を搭載することができず、表示画面のサイズは小さく制限されるので、単に表示画面のサイズを大きくすれば問題を解決できるというものではない。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、小さな表示画面であっても車両の後方の情報を見易いサイズで効果的に映し出せる自動二輪車の後方視認装置を提供することである。
本発明の後方視認装置は、自動二輪車の後方を視認できる後方視認装置であって、前記自動二輪車の後方を撮影する撮像装置と、前記撮像装置によって撮影された画像を表示する画像表示装置と、前記撮像装置と前記画像表示装置とに接続された制御装置とを備え、前記撮像装置は、前記自動二輪車の真後ろ方向および死角方向を含む領域を撮像する広角レンズを備えており、前記制御装置は、前記自動二輪車に設けられたウィンカ操作子の操作と連動して、前記撮像装置によって撮像された領域のうち、前記真後ろ方向を含む画像と、前記死角方向を含む画像とをそれぞれ抽出し、当該各画像を切り替えて前記画像表示装置に映し出す制御を行うことを特徴とする。
ある好適な実施形態では、前記死角方向を含む画像として、左側の前記死角方向を含む画像と、右側の前記死角方向を含む画像とがそれぞれ抽出される。
ある好適な実施形態において、前記制御装置は、前記ウィンカ操作子が所定操作されたときに前記真後ろ方向を含む画像を前記画像表示装置に映し出す制御を行うことを特徴とする。
ある好適な実施形態において、前記真後ろ方向を含む画像は、所定時間、前記画像表示装置に映し出される。
ある好適な実施形態では、前記撮像装置の広角レンズは、少なくとも140°以上の画角を持つレンズである。
ある好適な実施形態において、前記撮像装置は、前記自動二輪車の中心線上に配置される。
ある好適な実施形態では、前記制御装置は、前記ウィンカ操作子の左操作に応じて、左側の前記死角方向を含む画像を抽出し、一方、前記ウィンカ操作子の右操作に応じて、右側の前記死角方向を含む画像を抽出して、前記画像表示装置に映し出す制御を行うことを特徴とする。
ある好適な実施形態において、前記制御装置は、前記広角レンズによって撮像された死角方向および真後ろ方向を含む領域の画像を歪補正し、前記左側の前記死角方向を含む画像、および、前記右側の前記死角方向を含む画像、ならびに、前記真後ろ方向を含む画像として、前記画像表示装置に映し出す制御を行うことを特徴とする。
ある好適な実施形態では、前記制御装置は、前記左側の前記死角方向を含む画像、および、前記右側の前記死角方向を含む画像のそれぞれに、前記真後ろ方向のラインを含むように抽出を行うことを特徴とする。
ある好適な実施形態において、前記制御装置は、前記各画像を切り替えるときに、前記各画像の間で連続的に画像が移り変わっていくように、前記画像表示装置に映し出す制御を行うことを特徴とする。
ある好適な実施形態では、前記制御装置は、前記真後ろ方向のラインを表すマーカーを前記画像表示装置に映し出す制御を行うことを特徴とする。
ある好適な実施形態において、前記マーカーは、前記画像表示装置の下側の位置で半透明にて表示されることを特徴とする。
ある好適な実施形態では、前記制御装置は、前記各画像を切り替えて、前記自動二輪車に設けられたバックミラーの反射像と略同じ大きさで前記画像表示装置に映し出す制御を行うことを特徴とする。
本発明の自動二輪車は、上記後方視認装置を備える。
本発明の画像表示方法は、自動二輪車の後方の画像を表示する方法であって、自動二輪車の真後ろ方向および死角方向を含む領域を、1台の撮像装置を用いて撮像する工程(a)と、前記1台の撮像装置によって撮像された領域のうち、前記真後ろ方向を含む画像と、前記死角方向を含む画像とをそれぞれ抽出する工程(b)と、前記抽出された各画像を切り替えて、画像表示装置に映し出す工程(c)とを含む。
ある好適な実施形態では、前記工程(b)において、前記死角方向を含む画像として、左側の前記死角方向を含む画像と、右側の前記死角方向を含む画像とがそれぞれ抽出される。
ある好適な実施形態において、前記工程(b)において、前記自動二輪車に設けられたウィンカ操作子の操作と連動して、前記各画像をそれぞれ抽出することを特徴とする。
ある好適な実施形態では、前記工程(b)の後、前記真後ろ方向を含む画像と、前記左側の前記死角方向を含む画像と、前記右側の前記死角方向を含む画像とをそれぞれ歪補正する工程をさらに含む。
ある好適な実施形態では、前記工程(c)において、前記抽出された各画像を、当該各画像の間で連続的に画像が移り変わっていくように切り替えることを特徴とする。
ある好適な実施形態において、前記工程(b)において、前記自動二輪車に搭載された車々間通信装置からの他車の情報に基づいて、前記各画像をそれぞれ抽出することを特徴とする。
本発明の後方視認装置によれば、広角レンズを有する撮像装置と画像表示装置とに接続された制御装置は、自動二輪車に設けられたウィンカ操作子の操作と連動して、撮像装置によって撮像された領域のうち、真後ろ方向を含む画像と、左側の死角方向を含む画像と、右側の死角方向を含む画像とをそれぞれ抽出し、各画像を切り替えて画像表示装置に映し出す制御を行うので、ライダーは、車両の走行状況に応じて見たい後方領域の情報を選択して、画像表示装置の表示画面に映し出すことができる。
広範囲な領域を含む画像の中から、所定の領域を選択して画像表示装置に映し出すことができるので、画像表示装置には、ライダーが識別しやすい画像サイズで表示することができる。したがって、ライダーは、表示画像に映った像との距離感も容易につかむことができる。
以下、図面を参照しながら、本発明による実施の形態を説明する。以下の図面においては、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明している。また、本明細書において、左右方向とは、自動二輪車の進行方向に対して左右の方向のことをいい、前後方向とは、自動二輪車の進行方向に対して前後の方向のことをいう。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。
まず、図1(a)及び(b)を参照しながら、本実施形態の後方視認装置100を備えた自動二輪車1000について説明する。図1(a)は、本実施形態の自動二輪車1000(以下、車両)を模式的に示した外観側面図であり、図1(b)は、図1(a)の自動二輪車1000を車両の後方から見た外観模式図である。
自動二輪車1000は、ライダーが着座するシート88と、シート88の前方に配置されたハンドル80と、ハンドル80の左右に配置されたバックミラー86と、ハンドル80の取手部の近傍に設けられたウィンカ操作子40と、車両に搭載された後方視認装置100とから構成されている。
シート88に着座したライダーは、ハンドル80を操縦し、車両の進行方向を決定して、車両を走行する。その際、そのライダーは、ハンドル80の左右に配置されたバックミラー86で後方視認を行いながら走行する。
後方視認装置100は、車両の後方を視認するための装置である。後方視認装置100は、車両の後方を撮影する撮像装置30と、撮像装置30によって撮影された画像を表示する画像表示装置20と、撮像装置30と画像表示装置20とに接続された制御装置10とから構成されている。
撮像装置30は、車両の後部に配置されており、本実施形態では、車両の中心線S上に1つだけ搭載されている。図示した例では、撮像装置30は、グラブバー82の最後部に設けられている。本実施形態の撮像装置30は、例えば、CCDカメラである。なお、撮像装置30としては、CCDカメラ以外にも、例えば、CMOSカメラ(CMOSイメージセンサ)を用いてもよい。この撮像装置30は、車両の真後ろ方向および左右の死角方向を含む領域を撮像する広角レンズ32(例えば、画角が140°以上のレンズ)を備えている。この広角レンズのレンズ面32は、車両の真後ろ方向を向くように配置されている。
画像表示装置20は、ハンドル80の近傍に設けられ、ライダーが視認できる位置に搭載されている。また、その表示画面22は、撮像装置30によって撮影された画像が表示できるように構成されている。画像表示装置20としては、例えば、液晶表示ディスプレイを使用することができる。なお、画像表示装置20として、液晶表示ディスプレイの代わりに有機ELディスプレイを用いてもよい。
制御装置10は、電子制御装置(ECU;Electronic Control Unit)から構成されている。電子制御装置(ECU)は、例えば、マイクロコンピュータ(MPU)からなる。制御装置10は、撮像装置30と画像表示装置20とに電気的に接続されている。そして、制御装置10は、ウィンカ操作子40の操作に連動して、撮像装置30によって撮像された領域のうち、所定の領域を含む画像をそれぞれ抽出し、画像表示装置20の表示画面22に映し出す制御を行うように構成されている。
図2には、本実施形態のウィンカ操作子40をライダー側から見た外観模式図を示してある。図示した例では、ウィンカ操作子40は、左右に動くスライドスイッチであり、スイッチは指を離すと中立の位置に戻るように構成されている。進路変更時には、ライダーは、スライドスイッチを左右にスライドして、進路を変更したい左右方向のいずれかのウィンカを作動させることができる。なお、本実施形態では、中立位置ではスイッチを押し込める(プッシュ)ようになっており、プッシュするとウィンカの作動が終了するように構成されている(プッシュキャンセルの操作)。
さらに、図3を参照しながら、本実施形態の制御装置10の基本的な構成について説明する。図3は、制御装置10の基本的な構成を示すブロック図である。上述したように、本実施形態の制御装置10は、撮像装置30及び画像表示装置20に電気的に接続されている。また、制御装置10は、ウィンカ操作子40とも電気的に接続されている。ウィンカ操作子40は、制御装置10に、ウィンカ操作子40が操作された時に発せられる信号を出力する。制御装置10は、ウィンカ操作子40から入力した信号に基づいて、撮像装置30によって撮影された画像の中から所定の領域を抽出し、画像表示装置20の表示画面22に映し出す制御を行うことができる。なお、本実施形態で抽出される所定の領域とは、車両の真後ろ方向Aを含む領域と、左側の死角方向Bを含む領域と、右側の死角方向Cを含む領域との3つの領域である。
また、制御装置10の制御を実現するソフトウェアは、制御装置10に接続された記憶装置12に格納されている。本実施形態の構成においては、制御装置10内に記憶装置12が内蔵されている。記憶装置12は、例えば、半導体メモリ(RAM、フラッシュメモリなど)またはハードディスクから構成することができる。また、記憶装置12には、さらに、画像の歪みを補正(歪補正)するためのソフトウェアを格納することもできる。
次に、図4のフローチャートを参照しながら、後方視認装置100で行われる制御フローについて具体的に説明する。
本実施形態の後方視認装置100は、車両の後方の画像を表示することができる。後方視認装置100を用いて画像を表示するには、車両の真後ろ方向および左右の死角方向を含む領域を、1台の撮像装置を用いて撮像し(画像撮像ステップS101)、次いで、1台の撮像装置によって撮像された領域のうち、真後ろ方向を含む画像と、左側の死角方向を含む画像と、右側の死角方向を含む画像とをそれぞれ抽出し(画像抽出ステップS102)、その後、抽出された各画像を切り替えて、画像表示装置の表示画面22に映し出す(画像切替ステップS103)。
さらに、具体的に車線変更する場合を想定しながら、各ステップについて詳細に説明する。図5は、第2車線(II)を走行している自動二輪車(自車)1000が、第1車線(I)に車線変更する場合を想定した状況を示している。第2車線(II)には、他の自動二輪車98が、第1車線(I)には、他の車96が、それぞれ自車1000の後方を走行している状況を示す。
図5に示すように、自車1000のハンドルの左右に取り付けられたバックミラー86を使って後方を確認する場合、バックミラー86から見て角度θ1の範囲に含まれる方向Dの領域は見ることができるが、角度θ2及びθ3の範囲に含まれる方向B及びCの各領域は、いわゆるバックミラー(及びライダー)の死角方向の領域となって見ることはできない。つまり、図示した例では、第1車線(I)の後続する他車96は、バックミラー86では視認することが困難である。
まず、S101の画像撮像ステップでは、広角レンズを用いて、上述したバックミラー86の死角方向(B及びC)の領域を含むように画像50を撮影する。図6(a)には、図5の状況において、S101で撮影された画像50の一例を示している。この構成では、画像50は、車両の真後ろ方向Aの領域と、左側の死角方向Bを含む領域と、右側の死角方向Cを含む領域とを全て含むことができ、それゆえ、バックミラー86では映し出せない後続の他車96も確実に映し出すことができる。
次に、S102の画像抽出ステップでは、ウィンカ操作子40の所定の操作に連動して、画像50の中から、車両の真後ろ方向Aの領域と、左側の死角方向Bの領域と、右側の死角方向Cの領域とを含む画像をそれぞれ抽出する。
本実施形態では、ウィンカが作動していない状態(左右のウィンカ操作子がOFF状態)でウィンカ操作子40をプッシュすると、図6(b)に示すように、真後ろ方向Aの領域を含む画像52を抽出することができる。この画像52には、真後ろ方向Aの領域が含まれるので、車両の真後ろを後続する他の自動二輪車98を確実に映し出すことができる。なお、ウィンカが作動しているとき(左右何れかのウィンカ操作子がON状態のとき)に、ウィンカ操作子40をプッシュした場合には、単なるキャンセルプッシュの操作と判断され、このときは真後ろ方向Aの領域を含む画像52は抽出されない。
また、ウィンカ操作子40を左操作したとき(左側のウィンカを作動したとき)には、図6(c)に示すように、左側の死角方向Bの領域を含む画像54を抽出することができる。この画像54には、左側の死角方向Bの領域を含むことができるので、第1車線の後続の他車96を確実に映し出すことができる。さらに、ウィンカ操作子40を右操作したとき(右側のウィンカを作動したとき)には、図6(d)に示すように、右側の死角方向Cの領域を含む画像56を抽出することができる。
次に、S103の画像切替ステップでは、S102で抽出した各画像(52,54,56)を、それぞれ切り替えて、画像表示装置20の表示画面22に映し出す。図7(a)〜(d)は、表示画面22に映し出された画像(表示画像)の一例をそれぞれ示している。
まず、本実施形態では、通常の走行時(ウィンカ操作子40を操作しないとき)には、表示画面22には、車両の走行状態を表す情報(例えば、車速の情報など)が表示されている(図7(a))。そして、上述したウィンカ操作子40の所定の操作に応じて、図7(b)〜(d)に示すような表示画像へと順次切り替えて映し出していく。なお、図7(b)は真後ろ方向Aの領域を含む画像52が、図7(c)は左側の死角方向Bの領域を含む画像54が、図7(d)は右側の死角方向Cの領域を含む画像56が、それぞれ表示画面22に映し出された例を示している。
このように、広範囲な領域を含む画像50の中から所定の領域のみを抽出して映し出すことによって、表示画面22の表示画像を、ライダーが識別しやすいサイズに拡大して表示することができる。
本実施形態の後方視認装置100によれば、制御装置10は、撮像装置30によって撮像された領域のうち、真後ろ方向Aの領域を含む画像52と、左側の死角方向Bの領域を含む画像54と、右側の死角方向Cの領域を含む画像56とをそれぞれ抽出し、各画像を切り替えて画像表示装置20に映し出す制御を行うことができるので、ライダーは、車両の走行状況に応じて、確認したい後方領域を含む画像を選択して、画像表示装置20の表示画面22に映し出すことができる。これにより、車線を変更する際には、ライダーは表示画面22に視線を移すだけで予定車線の後方の確認をスムーズに行うことができる。
また、上記構成では、バックミラーの反射像では見ることのできない左右の死角方向の領域を含む画像を表示画面22に表示することができるので、予定車線の後方確認の確実性を一層高めることができる。
さらに、典型的な後方視認装置では、ライダーの真後ろ方向の情報と、左右の死角領域の情報とを映像として捕らえるには、それぞれの方向に対応した3台(又は、2台)の撮像装置を設けて撮影する必要があったが、本実施形態の後方視認装置100では、1台の撮像装置30を用いて、上述した3つのいずれの方向も撮影できるので、コストを低減することができ、また、装置全体を小型化することも可能である。
また、広範囲な領域を含む画像の中から、所定の領域を含む画像を選択して表示画面22に映し出すことができるので、表示画面22の表示画像を、ライダーが識別しやすいサイズに拡大することができる。例えば、表示画像を、バックミラーの反射像と略同じサイズで表示することも可能である。これにより、ライダーは視線を表示画面22に移しても違和感を感じにくくなり、また、広範囲な領域を含む全体画像を表示するよりも、距離感を容易に掴むことができる。特に、自動二輪車では、走行時の空気抵抗を考慮すると、表示画面のサイズは小さく制限されるので、表示画像を拡大して映し出せるメリットは大きい。
さらに、ウィンカ操作子40の操作に応じて、表示画面22の表示画像を選択的に切り替えることができるので、ライダーは、車両の後方のどの領域が表示画面に表示されているかを瞬時に判断することができる。また、ウィンカ操作子40をプッシュするだけで車両の真後ろ方向Aの領域を含む画像52に切り替えることができるので、ライダーはいつでも任意で車両の真後ろの後方確認を行うことができ、わざわざ左右のバックミラーに視線を移さなくてもよい。
なお、本実施形態では、画角が140°以上の広角レンズを用いて撮影を行っているが、少なくとも車両の真後ろ方向Aの領域と左右の死角方向B及びCの領域とを1台の撮像装置で撮影できるのであれば、画角が140°未満のレンズを用いることも可能である。広角レンズの画角は、車両の構成(例えば、バックミラーのサイズ)などにあわせて適宜変更することができる。
また、本実施形態では、ウィンカ操作子40の操作に応じて各画像を抽出して切り替えているが、ライダーの意思に応じて選択的に切り替えられるのであれば、ウィンカ操作子40の操作との連動だけには限らない。例えば、ハンドルの近傍に別途画像切替用のスィッチを設け、この画像切替用のスィッチの操作に応じて、各画像を選択的に切り替えられるように構成することもできる。
さらに、ライダーの意思だけでなく、その他の情報、例えば車々間通信装置からの他車の接近を報せる情報に応じて、各画像を抽出して切り替えることもできる。なお、これについては後述する。
以下に、本実施形態の制御装置10の制御方法についてさらに詳述する。再び、図6を参照しながら、まず、画像抽出ステップ(S102)について説明する。
図6(c)及び(d)に示すように、本実施形態では、左側の死角方向を含む画像54、および、右側の死角方向を含む画像56は、それぞれ真後ろ方向AのラインLを含むように抽出される。つまり、左右いずれの死角方向(BまたはC)を含む領域の画像(54または56)を抽出したとしても、抽出された各画像には、車両の真後ろ方向Aの領域もあわせて映し出される。このように、車両の真後ろ方向のラインLを常に含めて画像を抽出することによって、ライダーは、車両の真後ろ方向を基準にして、表示画面22に、左右のどちらの画像が表示されているかを瞬時に判断することができる。
続いて、図7(a)〜(d)を参照しながら、画像切替ステップ(S103)について詳述する。制御装置10は、ウィンカ操作子40が所定操作されたときに、真後ろ方向Aを含む画像52を所定時間、画像表示装置20の表示画面22に映し出すことができる。つまり、ライダーがウィンカ操作子40をプッシュすると、それに応じて表示画面22の表示画像は、車両の走行状態の情報から真後ろ方向を含む画像52に切り替わり(矢印62参照)、真後ろ方向を含む画像52を所定時間映し続けた後、再び、もとの車両の走行状態の情報へと戻る(矢印64参照)。
このように、画像52の表示時間を一定時間に限ることにより、通常の走行時には、その他の情報(本実施形態では、車両の走行状態を表す情報)を表示画面22に映し出すことができるので、自動二輪車の小さな表示画面であっても、限られた表示スペースを有効に利用することができる。
なお、本実施形態では、真後ろ方向を含む画像52を映し出す所定時間を、1秒間〜10秒間の間で設定することができ、好適には3秒間に設定することができる。
また、真後ろ方向を含む画像52は、表示画面22を見たライダーが、車両の真後ろを確認できる時間だけ映し出せればよく、それゆえ、設定され得る所定時間は、車両の走行条件やライダーの嗜好などに応じて適宜調整することもできる。さらに、ライダーが十分に真後ろを確認できていないと判断した場合には、2度押しすることも可能である。すなわち、ウィンカ操作子40をもう一度プッシュすることで、再び、真後ろ方向を含む画像52を表示画面22に映し出すことができる。
なお、ウィンカ操作子40をプッシュしてから所定時間が経過する前に、ウィンカ操作子40を左右いずれかに操作した場合には、通常の走行状態を表す情報へと戻らず、そのまま左右の死角方向を含む画像(54,56)へと切り替わっていく(矢印66及び矢印68参照)。
また、通常の走行時において、ライダーがウィンカ操作子40を左操作すると、表示画面22の表示画像は、矢印61で示すように、車両の走行状態の情報から左側の死角方向を含む画像54に切り替わる。そして、左側のウィンカの作動が終了するまで、左側の死角方向を含む画像54を表示画面22に表示し続け、その後、左側のウィンカの作動が終了すると、矢印63のように、再びもとの走行状態を表す情報へと切り替わる。
なお、左右の何れかのウィンカが作動中の状態で、ウィンカ操作子40をプッシュした場合には、単なるキャンセルプッシュの操作と判断され、ウィンカ操作子40はOFF状態となる(ウィンカの作動は終了する)。つまり、このときは、真後ろ方向を含む画像52は表示画面22に表示されない。
また、図7(b)〜図7(d)に示すように、表示画面22の下側には、車両の中心位置を表す三角形状のマーカー90を重ねて表示することができる。このマーカー90は、車両の真後ろ方向のラインLを表すものである。表示画面22を見たライダーは、このマーカー90を基準にして、車両の中心位置を確認することができるので、車両後方のどの領域の画像が映し出されているかを容易に判断することができる。
なお、マーカー90は、表示画像に映った像とオーバーラップしないように、表示画面22の下側の位置に表示されるのが好ましく、さらには、マーカー90は、たとえ像とマーカー90とがオーバーラップしたとしても像を認識できるように、半透明で表示されるのが好ましい。
さらに、車両の中心位置を表すマーカー90以外にも、表示画面22に車両の左右の死角方向(B、C)の領域を識別する識別表示を表示させておけば、ライダーは、より容易に死角方向BまたはCを含む領域の映像であることを判断することができる。このような左右の死角方向の識別表示であっても、マーカー90と同じく表示画面22の下側の位置に表示されるのが好ましく、また、半透明で表示されるのが好ましい。
なお、図7に示した例では、制御装置10が、画像抽出ステップ(S102)において抽出された各画像をそのまま表示画面22に映し出す例を示してきたが、制御装置10による各画像の表示方法はこれだけに限らない。例えば図8(a)〜(c)に示すように、制御装置10は、抽出された各画像を左右反転画像に変換して、表示画面22に映し出すこともできる。
図8(a)に示すように、画像抽出ステップ(S102)において抽出された左側の死角方向Bを含む領域の画像54は、図8(c)に示すように左右反転画像に変換されて表示画面22に表示される。このとき左側のバックミラー86に映る反射像は図8(b)に示すとおりである。このように左右反転画像に変換して表示画面22に表示することにより、バックミラー86の反射像と同位相の画像を表示画面22に表示させることができる。
さらに、図8(b)及び(c)の像サイズの対比が示すように、表示画面22に映し出される画像のサイズは、バックミラー86の反射像と略同じ大きさに設定するのが好ましい。このとき制御装置10は、各画像を切り替えて、バックミラー86の反射像と略同じ大きさで表示画面22に映し出す制御(例えば抽出した各画像を所定サイズに(即ちバックミラーの反射像のサイズにあわせて)拡大/縮小して表示画面22に映し出す制御)を行う。このようにすれば、ライダーは、バックミラー86の反射像を見た後に、表示画面22に視線を移しても、違和感なく、映し出された画像を見ることができる。
なお、制御装置10は、各画像を切り替えるときに、各画像の間で連続的に画像が移り変わっていくように、表示画面22に映し出す。図9(a)〜(c)には、真後ろ方向を含む画像52から左側の死角方向を含む画像54に切り替わる場合を一例として示している。画像52(図9(a))から画像54(図9(c))に切り替わる際には、不連続的に切り替わるのではなく、図9(b)を間に挟んで画面が流れていくように切り替えられる。このように、各画像の間で連続的に画像が切り替わることによって、一度捉えた像からライダーの視点を外さないで画像を切り替えることができ、それゆえ、表示画像の切り替わり時に感じる違和感や戸惑いを軽減することができる。
また、図10の制御フローが示すように、本実施形態では、画像抽出ステップ(S102)と画像切替ステップ(S103)との間に、さらに画像補正ステップ(S104)を含むことができる。つまり、制御装置10は、抽出された各画像をさらに歪補正して、表示画面22に映し出すことができる。広角レンズを用いて広範囲な領域の映像を撮影すると、一般的に、レンズの画角が大きくなればなるほど、レンズを通して得られる画像は大きく歪んでしまい、特に、映像周辺に行くほど歪みが大きくなるので、ライダーは、映像を識別し難く距離感も掴み難くなってしまう。そこで、本実施形態では、広角レンズによって撮像された左右の死角方向(B、C)および真後ろ方向Aを含む領域の画像を歪補正して、左側の死角方向Bを含む画像54、および、右側の死角方向Cを含む画像56、並びに、真後ろ方向Aを含む画像52として、表示画面22にそれぞれ映し出している。
この歪を補正するには、多数の手法が存在するが、後方視界に使用する焦点距離が一定のレンズにおいては、歪の度合いは変化しないため、予め各画像位置における歪曲係数を設定しておき、この係数に応じて画像の補正を行うことができる。この歪補正によって、例えば、図11(a)に示すように、樽型に歪んだ画像の各ピクセルを、図11(b)に示すような均一なピクセルに変換することができ、各画像の歪みを補正することができる。これにより、広角レンズを用いた場合であっても、ライダーが距離感の掴み易い画像に調整して、表示画面22に映し出すことができる。
なお、本実施形態では、画像補正ステップ(S104)は、画像抽出ステップ(S102)の後で実行されているが、これに限らず、例えば、画像補正ステップ(S104)を、画像撮像ステップ(S101)と画像抽出ステップ(S102)との間で実行してもよい。
次に、図12に示したフローチャートを用いて、制御装置10の制御フローを、ウィンカ操作子40の操作と連動させて説明する。
まず、ステップS201では、制御装置10は、ウィンカ操作子40がプッシュされたか否かを判断する。ウィンカ操作子40がプッシュされたと判断すれば、続いて、ステップS202へと進み、左右のウィンカ操作子40がON状態であるか否かを判断する。ウィンカ操作子40がON状態の場合には、左右何れかのウィンカが作動中であるので、上記ウィンカ操作子40をプッシュする操作は、単なるキャンセルプッシュの操作と認識され、それゆえ、後方の画像を表示する後方視認装置100の制御は終了する。一方、ウィンカ操作子40がOFF状態の場合には、制御装置10は、撮像装置30によって撮影された画像50の中から真後ろ方向Aの領域を含む画像52を抽出し、表示画面22に映し出す(ステップS203)。
この状態を維持したまま、次に、制御装置10は、表示画面22に画像52を映し出してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS204)。まだ所定時間が経過していなければ、画像52の表示を続行した状態で、後方の画像を表示する後方視認装置100の制御は一旦終了する。そして、制御装置10は、次のウィンカ操作子40の操作がなされるまで待機する。一方、画像52を表示してから所定時間が経過したときには、制御装置10は、表示画面22の表示を通常の表示(車両の走行状態を表す情報)へと切り替える(ステップS205)。そして、通常の表示に切り替わった状態で、後方の画像を表示する後方視認装置100の制御は終了する。
続いて、再びステップS201に戻って、ウィンカ操作子40がプッシュされなかった場合について説明する。このとき、制御装置10は、まず、ウィンカ操作子40が右操作された(右側のウィンカ操作子40がON状態になった)か否かを判断する(ステップS206)。ウィンカ操作子40が右操作されなければ、続いて、制御装置10は、ウィンカ操作子40が左操作された(左側のウィンカ操作子40がON状態になった)か否かを判断する(ステップS207)。そして、左側のウィンカ操作子40もOFF状態であると判断したときには、表示画面22にいずれの画像を映し出すこともなく、後方視認装置100の制御は終了する。一方、ステップS207において、ウィンカ操作子40が左操作されたと判断したときには、制御装置10は、左側の死角方向Bを含む画像54を抽出し、表示画面22に映し出す(ステップS208)。そして、この画像54を表示した状態で、後方視認装置100の制御は終了する。
また、ステップS206において、ウィンカ操作子40が右操作されたと判断した場合には、続いて、制御装置10は、ウィンカ操作子40が左操作されたか否かを判断する(ステップS209)。左側のウィンカ操作子40はOFF状態のままであると判断したときには、制御装置10は、右側の死角方向Cを含む画像56を抽出し、表示画面22に映し出す(ステップS210)。そして、この画像56を表示した状態で、後方視認装置100の制御は終了する。
なお、上述した実施形態では、ウィンカ操作子40の操作に応じて各画像を抽出して切り替える例を示してきたが、ウィンカ操作子40の操作の情報だけに限らず、その他の情報、例えば他車の接近を報せる情報に応じて、各画像を切り替えることもできる。
一例を挙げると、車両に車々間通信機構(交差点での出会い頭衝突防止等を実現するために、互いの車両の位置や速度等の情報をやりとりする機構)等などを搭載し、後方から接近する他車を検知した場合には、該他車を含む後方の領域の画像を抽出して、表示画面22に切り替えて映し出すように構成してもよい。
図13には、車々間通信装置60が搭載された自動二輪車1000における制御装置10の基本的な構成を示している。図示した例では、車々間通信装置60は、アンテナ62(図1の例ではシート88の後方に配置されている)に接続されており、周辺の他車との間でアンテナ62を介して(即ち無線で)周期的に自車及び他車の位置、速度、走行方向等を送受信している。そして、アンテナ62を介して受信した他車の情報(即ち他車の位置、速度、走行方向等の情報)により周辺の交通環境が分かるように構成されている。
また、車々間通信装置60は、制御装置10にも電気的に接続されている。車々間通信装置60は、受信した他車の情報(例えば他車の位置情報)を制御装置10へと出力する。そして、制御装置10は、車々間通信装置60から出力された他車の情報に基づいて他車の接近(例えば100m以内における自車と他車との接近)を検知し、撮像装置30によって撮像された後方の領域の中から接近する他車を含むように各画像(52,54,56)をそれぞれ抽出し、該各画像(52,54,56)を切り替えて画像表示装置20に映し出す制御を行うように構成されている。
上記構成では、他車の接近にあわせて自動的に画像表示装置20の表示画像を切り替えることができるので、ライダーが自車周辺の他車を特に意識しなくても表示画像の切り替えを実行することができる。
また、図14に示すように、他車の接近を検知して表示画像が切り替わる際には、表示画面22の表示画像には、抽出した各画像とアイコン92とを重ね合わせて映し出すことができる。このアイコン92は、他車の接近をライダーに警告して報せるためのマーカーである。図示した例では、アイコン92は半透明の三角形状を有しており、表示画像の下辺に沿って表示されている。このように抽出した各画像とアイコン92とを重ねて表示することにより、ライダーは、1つの表示画面22を視認するだけで(即ち表示画面22に移した視線を移動させずとも)他車の接近情報と車両後方の映像の情報とを同時に確認することが可能となる。なお、車両後方の映像の邪魔にならないように、アイコン92は表示画像の下側に表示されるのが好ましい。
以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、勿論、種々の改変が可能である。
本発明によれば、小さな表示画面であっても車両の後方の情報を見易いサイズで効果的に映し出せる、自動二輪車の後方視認装置を提供することができる。
(a)は、本実施形態の自動二輪車1000(以下、車両)を模式的に示した外観側面図であり、(b)は、(a)の自動二輪車1000を車両の後方から見た外観模式図である。 本実施形態のウィンカ操作子40をライダー側から見た外観模式図である。 制御装置10の基本的な構成を示すブロック図である。 後方視認装置100の制御フローを説明するためのフローチャートである。 車両の左右の死角方向を説明するための図である。 (a)は、図5の状況において撮影された画像50の一例を示す図であり、(b)〜(d)は、所定の領域を含む各画像の抽出範囲を説明するための図である。 (a)〜(d)は、表示画面22に映し出された画像(表示画像)の一例をそれぞれ示す図である。 (a)は左側の死角方向Bを含む領域の画像54の抽出範囲を示す図であり、(b)は左側のバックミラー86に映る反射像を示す図であり、(c)は抽出された左側の死角方向Bを含む領域の画像54が、左右反転画像として表示画面22に映し出された一例を示す図である。 (a)〜(c)は、各画像が連続的に切り替わることを説明するための図である。 後方視認装置100の制御フローの改変例を説明するためのフローチャートである。 (a)及び(b)は、歪補正された画像について説明するための図である。 後方視認装置100の制御フローを、ウィンカ操作子40の操作と連動させて説明するための図である。 車々間通信装置60が搭載された場合の制御装置10の基本的な構成を示すブロック図である。 表示画面22にアイコン92を含む表示画像が映し出された一例を示す図である。
符号の説明
10 制御装置
12 記憶装置
20 画像表示装置
22 表示画面
30 撮像装置
32 広角レンズ
40 ウィンカ操作子
42 ウィンカ
50 画像
52 真後ろ方向Aを含む領域の画像
54 左側の死角方向Bを含む領域の画像
56 右側の死角方向Bを含む領域の画像
60 車々間通信装置
62 アンテナ
80 ハンドル
82 グラブバー
86 バックミラー
88 シート
90 マーカー
92 アイコン
96 他車
98 他の自動二輪車
100 後方視認装置
1000 自動二輪車
A 真後ろ方向
B 左側の死角方向
C 右側の死角方向
D 角度θ1の範囲に含まれる方向
S 中心線
L 真後ろ方向のライン
θ1 角度
θ2 角度

Claims (17)

  1. 自動二輪車の後方を視認できる後方視認装置であって、
    前記自動二輪車の後方を撮影する撮像装置と、
    前記撮像装置によって撮影された画像を表示する画像表示装置と、
    前記撮像装置と前記画像表示装置とに接続された制御装置と
    を備え、
    前記撮像装置は、1台の撮像装置であり、
    前記撮像装置は、前記自動二輪車の真後ろ方向および死角方向を含む領域を撮像する広角レンズを備えており、
    前記制御装置は、前記自動二輪車に設けられたウィンカ操作子の操作と連動して、前記撮像装置によって撮像された領域のうち、前記真後ろ方向を含む画像と、前記死角方向を含む画像とをそれぞれ抽出し、当該各画像を切り替えて前記画像表示装置に映し出す制御を行い
    前記死角方向を含む画像として、左側の前記死角方向を含む画像と、右側の前記死角方向を含む画像とがそれぞれ抽出され、
    前記制御装置は、前記左側の死角方向を含む画像、および、前記右側の死角方向を含む画像のそれぞれに、前記真後ろ方向のラインを含むように抽出を行うことを特徴とする、後方視認装置。
  2. 前記制御装置は、前記真後ろ方向のラインを表すマーカーを前記画像表示装置に映し出す制御を行うことを特徴とする、請求項1に記載の後方視認装置。
  3. 前記マーカーは、前記画像表示装置の下側の位置で半透明にて表示されることを特徴とする、請求項に記載の後方視認装置。
  4. 前記制御装置は、前記ウィンカ操作子の左操作に応じて、前記左側の死角方向を含む画像を抽出し、一方、前記ウィンカ操作子の右操作に応じて、前記右側の死角方向を含む画像を抽出して、前記画像表示装置に映し出す制御を行うことを特徴とする、請求項1から3の何れか一つに記載の後方視認装置。
  5. 前記制御装置は、前記広角レンズによって撮像された死角方向および真後ろ方向を含む領域の画像を歪補正し、前記左側の死角方向を含む画像、および、前記右側の死角方向を含む画像、ならびに、前記真後ろ方向を含む画像として、前記画像表示装置にそれぞれ映し出す制御を行うことを特徴とする、請求項1から3の何れか一つに記載の後方視認装置。
  6. 前記制御装置は、前記ウィンカ操作子が所定操作されたときに、前記真後ろ方向を含む画像を前記画像表示装置に映し出す制御を行うことを特徴とする、請求項1から3の何れか一つに記載の後方視認装置。
  7. 前記真後ろ方向を含む画像は、所定時間、前記画像表示装置に映し出される、請求項に記載の後方視認装置。
  8. 前記撮像装置の広角レンズは、少なくとも140°以上の画角を持つレンズである、請求項1から7の何れか一つに記載の後方視認装置。
  9. 前記撮像装置は、前記自動二輪車の中心線上に配置される、請求項1から8の何れか一つに記載の後方視認装置。
  10. 前記制御装置は、前記各画像を切り替えるときに、前記各画像の間で連続的に画像が移り変わっていくように、前記画像表示装置に映し出す制御を行うことを特徴とする、請求項1から9の何れか一つに記載の後方視認装置。
  11. 前記制御装置は、前記各画像を切り替えて、前記自動二輪車に設けられたバックミラーの反射像と略同じ大きさで前記画像表示装置に映し出す制御を行うことを特徴とする、請求項1から10の何れか一つに記載の後方視認装置。
  12. 請求項1から11の何れか一つに記載された後方視認装置を備えた自動二輪車。
  13. 1台の撮像装置を備えた自動二輪車の後方の画像を表示する方法であって、
    自動二輪車の真後ろ方向および死角方向を含む領域を、前記1台の撮像装置を用いて撮像する工程(a)と、
    前記1台の撮像装置によって撮像された領域のうち、前記真後ろ方向を含む画像と、前記死角方向を含む画像とをそれぞれ抽出する工程(b)と、
    前記抽出された各画像を切り替えて、画像表示装置に映し出す工程(c)と
    を含み、
    前記工程(b)において、前記死角方向を含む画像として、左側の前記死角方向を含む画像と、右側の前記死角方向を含む画像とがそれぞれ抽出され、かつ、
    前記工程(b)において、前記左側の死角方向を含む画像、および、前記右側の死角方向を含む画像のそれぞれに、前記真後ろ方向のラインを含むように抽出が実行されることを特徴とする、画像表示方法。
  14. 前記工程(b)において、前記自動二輪車に設けられたウィンカ操作子の操作と連動して、前記各画像をそれぞれ抽出することを特徴とする、請求項13に記載の画像表示方法。
  15. 前記工程(b)の後、前記真後ろ方向を含む画像と、前記左側の死角方向を含む画像と、前記右側の死角方向を含む画像とをそれぞれ歪補正する工程をさらに含む、請求項13または14に記載の画像表示方法。
  16. 前記工程(c)において、前記抽出された各画像を、当該各画像の間で連続的に画像が移り変わっていくように切り替えることを特徴とする、請求項13から15の何れか一つに記載の画像表示方法。
  17. 前記工程(b)において、前記自動二輪車に搭載された車々間通信装置からの他車の情報に基づいて、前記各画像をそれぞれ抽出することを特徴とする、請求項13から16の何れか一つに記載の画像表示方法。
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