JP4948111B2 - 画像形成装置、転写電流設定方法、及び、画像形成方法 - Google Patents
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Description
しかしながら、特許文献2に記載の画像形成装置では、転写手段への経時的な抵抗変動などによる影響を考慮せずに、温湿度の状態だけで転写バイアスを補正するため、最適な転写バイアスが設定できないといった不具合が生じる。
しかしながら、前記2つの手段による補正が略同一のタイミングで行われる場合では、
以下のような問題が生じる。つまり、経時的に変化する転写手段の抵抗を検知して行う上記補正は、常にそのときの温湿度環境に応じて変更された転写手段の抵抗値に基づいて行うものであるので、そのとき補正された前記転写バイアスは、すでにそのときの温湿度環境を考慮して適切に補正されたものである。それに加えて、さらに温湿度を検知して行う上記補正を行ってしまうと、温湿度環境を考慮した補正が二重に行われることになるので、過剰に前記転写バイアスが補正されてしまい転写バイアスが最適に設定されなくなる。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記第1の補正手段による上記電流値の補正は、該電気特性検知手段の検知結果が、上記所定の閾値よりも低い場合には、電気特性検知時の該電流値よりも高くなるように行うものであることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記第1の補正手段による上記電流値の補正は、該電気特性検知手段の検知結果が、上記所定の閾値よりも高い場合には、電気特性検知時の該電流値よりも低くなるように行うものであることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1、2または3の画像形成装置において、上記電気特性検知手段は、上記転写手段の少なくとも抵抗値を検知するものであることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項4の画像形成装置において、上記電気特性検知手段が検知する上記特性値には、上記転写手段の電圧値が含まれており、上記抵抗値は、該電圧値に基づいて検知されるものであることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1、2、3、4または5の画像形成装置において、上記転写手段は、上記像担持体上のトナー像を中間転写体に転写するものであることを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1、2、3、4、5または6の画像形成装置において、上記所定の閾値を複数有することを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項1、2、3,4、5、6または7の画像形成装置において、上記電気特性検知手段による検知動作は、各異なる色のトナー像の位置ずれを補正する位置合わせ動作内で行うことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項1、2、3、4、5、6または7の画像形成装置において、上記電気特性検知手段による検知動作は、トナー付着量を検知してトナー濃度調整を行うトナー濃度調整動作内で行うことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、トナー像を担持する像担持体から該トナー像が転写される転写部材に定電流制御されたバイアスを印加することで、該像担持体と該転写部材との対向領域に転写電界を形成する転写手段に流した電流が流れる経路上の抵抗値に応じた特性値の検知と、装置本体内の温湿度環境の検知とを行い、少なくとも、該特性値の検知結果と該温湿度環境の検知結果とに基づいて転写電流の設定を行う画像形成装置における転写電流設定方法において、該特性値の検知結果と該抵抗値に応じた特性値に関する所定の閾値とに基づいた該転写手段に流す電流値の補正と、該温湿度環境の検知結果に基づいた該電流値の補正と、該温湿度環境の検知結果に基づいた該所定の閾値の補正とを行い、該特性値の検知結果と該閾値とに基づいた該転写手段に流す電流値の補正と、該温湿度環境の検知結果に基づいた該電流値の補正とを同時に行う場合に、該温湿度環境の検知結果に基づいて補正された閾値を用いて、該特性値の検知結果と該閾値とに基づいた該転写手段に流す電流値の補正を行うことを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、像担持体からトナー像が転写される転写部材に定電流制御されたバイアスを転写手段によって印加する工程と、該バイアスを印加したときに転写手段に流した電流が流れる経路上の抵抗値に応じた特性値を検知する工程と、装置本体内の温湿度環境を検知する工程とを実施する画像形成方法において、該特性値の検知結果と該抵抗値に応じた特性値に関する所定の閾値とに基づいた該転写手段に流す電流値の補正と、該温湿度環境の検知結果に基づいた該電流値の補正と、該温湿度環境の検知結果に基づいた該所定の閾値の補正とを行い、該特性値の検知結果と該閾値とに基づいた該転写手段に流す電流値の補正と、該温湿度環境の検知結果に基づいた該電流値の補正とを同時に行う場合に、該温湿度環境の検知結果に基づいて補正された閾値を用いて、該特性値の検知結果と該閾値とに基づいた該転写手段に流す電流値の補正を行うことを特徴とするものである。
図2はこの発明を実施するカラー複写機を示す全体構成図である。このカラー複写機は中間転写ベルト10を用いたタンデム型の電子写真装置であり、最下部に給紙テーブル2を、その上方に複写装置本体1を、さらにその上部にスキャナ3及び原稿自動給送装置(ADF)4をそれぞれ設けてある。
複写装置本体1には、ほぼ中央に無端状の中間転写ベルト10を備えた転写装置20が設けてあり、中間転写ベルト10は駆動ローラ9と従動ローラ15,16とにより張架され、図で時計方向に回動し、上記従動ローラ15の左方に設けられているクリーニング装置17により、画像転写後その表面に残留する残留トナーが除去されて転写装置20による再度の画像形成に備えられる。
駆動ローラ9と従動ローラ15との間に架け渡された直線状の中間転写ベルト10の上方には、その移動方向に沿って、イエロー,シアン,マゼンタ,ブラックの4つの画像形成部を構成するドラム状の感光体40Y,40C,40M,40K(以下、特定しない場合には単に感光体40という)を、それぞれ図で反時計方向に回転可能に設けてあり、その回りには帯電装置18、現像装置61、一次転写手段60を構成する一次転写ローラ62、感光体クリーニング装置63、除電装置64をそれぞれ設けてあり、感光体40の上方には露光装置21を設けてある。
二次転写装置22のシート搬送方向下流側には、シート上に形成されたトナー画像を定着する定着装置25を設けてあり、無端状の定着ベルト26に加圧ローラ27が圧接されており、画像転写後のシートは、一対のローラ23,23間に架け渡された無端状の搬送ベルト24によって定着装置25へ搬送される。なお、この二次転写装置22は転写ローラや非接触のチャージャを用いた転写装置であっても差し支えない。そして、この二次転写装置22の下側には、シート表裏両面に画像を形成する際にシートを反転させるシート反転装置28を設けてある。
また、上述したスタートスイッチの押下により、中間転写ベルト10が回動を開始すると同時に各感光体40Y,40C,40M,40Kも回動を開始してそれぞれの感光体上にイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)ブラック(K)の各単色画像を形成する。このようにして各感光体上に形成された各単色画像は、図で時計方向に回動する中間転写ベルト10上に重ね合わせて順次転写されてフルカラーの合成カラー画像が形成される。
いずれの場合でも、レジストローラ49は中間転写ベルト10上のカラー画像に合わせた正確なタイミングで回転を開始し、停止状態にあったシートを中間転写ベルト10と二次転写装置22との間に送り込み、シート上に上記の二次転写装置22によりカラー画像を転写する。カラー画像が転写されたシートは、搬送機能も有する二次転写装置22により、定着装置25へ搬送され、加熱,加圧されて転写画像が定着された後、切換爪55により排出側に案内され、排出ローラ56により排紙トレイ57上に排出されてスタックされる。
なお、両面コピーモードが選択されている場合には、表面に画像を形成したシートは切換爪55によりシート反転装置28側に搬送され、反転して再び転写位置へ導かれ、裏面に画像が形成された後、排出ローラ56により排紙トレイ57上に排出される。
このような構成において、レジストローラ49は通常接地されて用いられることが多いが、シートの紙粉除去のためにバイアスを印加することもできる。例えば径18mmで表面を厚さ1mmの導電性NBRゴムで被覆した導電性のゴムローラを用いてバイアスを印加する場合、ゴム材の体積抵抗は109Ωcm程度であり、トナーを転写する側(表面側)に−800V程度の電圧を印加し、シート裏面側には+200V程度の電圧を印加する。一般的に中間転写方式では紙粉が感光体40にまで移動しにくいため、紙粉転写を考慮する必要が少なく、アースになっていても差支えない。また、印加電圧として一般にDCバイアスが印加されているが、シートをより均一に帯電させるため、DCオフセット成分を持ったAC電圧を印加することも可能である。
このようにバイアスを印加したレジストローラを通過した後のシート表面は、若干マイナス側に帯電しているため、中間転写ベルト10からシートへの転写では、レジストローラ49に電圧を印加しなかった場合に比して転写条件が変わり、転写条件を変更する場合もある。
転写装置20を定電流制御した場合は、転写装置20の電気抵抗が通電や温湿度環境で変動しても、それに従って印加電圧が変化するため、転写電界としては安定し、安定した転写性能を得ることができる。しかし、転写装置20の抵抗が低すぎると、トナー層の抵抗の影響が大きくなり、画像面積によって転写装置20に印加される電圧が大きく変化し、画像面積が少ないときと多いときで転写効率が変わってしまう。また、転写装置20の抵抗が高すぎる場合でも、印加電圧が高くなりすぎることで電流のリークを生じて画像を乱したり、電圧が電源性能の上限まで高くなってしまった場合は、電流が流れなくなって転写が十分に行われなくなったり、電源が壊れる危険性があるという問題がある。一方で、中間転写ベルト10や一次転写ローラ62などの転写装置20を構成する部材は、転写電圧の印加により抵抗が徐々に変化する場合が一般に見られる。そのため、経時で転写装置20の抵抗が変化する場合には上述したような問題が生じる場合がある。そこで以下、これら問題を解決するための具体的構成について説明する。
本実施形態においては、一次転写ローラ62に印加される転写バイアスを定電流制御し、印加される電圧を検知することで転写装置20の抵抗値を検知する電気特性検知手段65を有する構成としている。なお、転写装置20の電圧検知は、一次転写ローラ62のみの電圧検知、中間転写ベルト10のみの電圧検知、及び、一次転写ローラ62と中間転写ベルト10との電圧検知、のいずれでも構わない。
このように、ローラ抵抗の変化によって転写率最大となる転写バイアスは異なってくるため、印加するバイアスの補正が必要となってくる。表2に、転写率最大となる転写バイアスをまとめたものを示す。
温湿度検知タイミングは、電源ONより1min毎にサンプリングしている。また、環境補正を行うタイミングは、温湿度検知タイミングと同じような周期で行っている。なお、温湿度センサ66の設置場所は、特に制限はしないが、定着装置25などの熱源から離れたところが好ましく、給紙カセット44の下方などに設けても良いが、本実施形態においては、手差しトレイ51近傍の装置本体内に取り付けている。
なお、本実施例で説明した一次転写手段60の電圧検知を頻繁に行えば温湿度による一次転写手段60の抵抗の変化を、前記電圧検知により検知することができるので、このような温湿度センサ66による検知は必ずしも必要ではない。
しかし一方で、前記電圧検知と温湿度センサ66による温湿度検知を同時に行う場合は、温湿度環境が変化してから前記電圧検知をすると、温湿度環境に係る補正を二重にしてしまう問題が起きる。そのため、この対策として、前記電圧検知による電流値補正に用いる電圧閾値を温湿度センサ66の検知結果に応じて変化させることとした。なお、温湿度センサ66の検知結果に基づく転写バイアスの補正制御と、前記電圧閾値の補正制御とは、装置本体内の図示しない制御部で行っている。
このことにより、温湿度環境による抵抗の変化に対しても適正な転写バイアスの補正をすることができ、且つ、電圧検知動作の頻度を極力少なくすることが可能となる。
中間転写ベルト10における幅方向の両端付近及び中央付近に、図8に示すような位置ズレ検知用のパッチパターンを形成する。中間転写ベルト10の両端付近及び中央付近にそれぞれ形成されるこれら3つのパッチパターンは、それぞれ副走査方向に所定の間隔で並ぶ4つのY,M,C,K基準トナー像Sy、Sm、Sc、Skからなり、同色の基準トナー像がそれぞれ主走査方向に並ぶように形成される。
次に、実施例2について説明する。なお、転写バイアスの補正や、それに係る構成などの説明は、実施例1と同じなので説明は省略し、実施例2における特徴的部分についての説明を行う。詳しくは、電気特性検知手段65による転写装置20の電圧検圧動作を行うタイミングについて説明する。
一般に、本実施形態のようなカラー画像を形成する複写機においては、画像濃度の安定のためにトナー付着量を検知して、その検知結果に基づいたトナー濃度調整動作が行われる。なお、このトナー濃度調整動作は、画像形成時以外にトナー濃度調整動作専用の時間を設けて行われる場合が多い。そのため、本実施例では、このトナー濃度調整動作を行うときに前記電圧検知動作を行うようにしている。
また、トナー濃度調整動作では、上述したようにトナー付着量の検知結果に応じて、作像条件を変化させる動作を伴う。そのため、トナー付着量検知が、一次転写後の中間転写ベルト10上で行われる場合、下記のような不具合を生じる可能性がある。
・転写装置20の抵抗が変化し、一次転写効率が低下した。
・トナー濃度調整で、中間転写ベルト10上のトナー濃度が適切な値になるように、トナー付着量の調整を行った。
・画像濃度は問題なし。
・トナー付着量を増やしているので画像濃度が過多となる。
よって、転写装置20の電圧検知と電流補正とをトナー濃度調整動作内で、且つ、トナー濃度調整前に実行することで、一次転写が適切に行われた状態でトナー濃度調整を行うことができ、上記のような不具合を防止することができる。
また、本実施形態によれば、上記電気特性検知手段65と上記所定の閾値とに基づいて行う上記電流値の補正は、電気特性検知手段65が検知した検知結果が、上記所定の閾値よりも低い場合には、電気特性検知時に印加したバイアスよりも高くなるように行い、また、上記所定の閾値よりも高い場合には、電気特性検知時に印加したバイアスよりも低くなるように行う。これにより、転写装置20の抵抗、例えば一次転写ローラ62の抵抗が変化しても、転写率最大となる転写バイアスを選択することができ、画像不良を防止することができる。
また、本実施形態によれば、上記電気特性検知手段65は、上記転写装置20の少なくとも抵抗値を検知するものである。転写装置20の抵抗が低すぎるとトナー層の抵抗の影響が大きくなり、画像面積によって転写装置20に印加される電圧が大きく変化し、画像面積が少ないときと多いときとで転写効率が変化してしまう問題がある。また、転写装置20の抵抗が高すぎると、印加電圧が高くなり過ぎることで電流のリークを生じてトナー像を乱す問題がある。よって、転写装置20の抵抗値を検知し、その検知結果に基づいて電流値の補正を行うことにより上記問題を解決することができる。
また、本実施形態によれば、上記電気特性検知手段65が検知する特性値には、上記転写装置20の電圧値が含まれており、上記抵抗値は、前記電圧値に基づいて検知されるものである。電気特性検知手段65は、定電圧制御下で電流を測定することでも転写装置20の抵抗を検知することが可能であるが、転写電界の形成のため定電流電源を有している場合には、定電流制御下で電圧を測定して転写装置20の抵抗を検知したほうが電源が一つで済むので、定電圧制御のための電源をも有するときよりも、コスト削減や装置本体内の省スペース化が可能となる。
また、本実施形態によれば、本発明を、上記感光体40上のトナー像を中間転写体である中間転写ベルト10に一次転写つまり中間転写し、最終的にシート上にトナー像を転写する構成での転写装置20に適用している。本発明は、感光体40から直接、シート上に転写する転写手段や、中間転写ベルト10からシート上に転写する転写手段に適用しても効果がある。ただし、感光体40から中間転写ベルト10への転写には、シートという抵抗体が無い分、ある場合よりもトナー層の抵抗の影響が大きく、転写手段の抵抗が低い場合には、より転写効率の低下を起こしやすい。そのため、転写装置20に本発明を適用することで、より大きな効果が得られる。また、中間転写ベルト10を用いることにより、感光体40から直接、シートに転写するよりも、シートの厚みや種類による転写性の変化や色ズレを防止することができる。
また、本実施形態によれば、上記閾値を複数有している。これにより、前記閾値を複数持つことで、転写装置20の抵抗が大きく変化しても、それに見合った電流値補正を行うことが可能となり、常に最適な状態で転写を実行することができる。また、転写装置20の抵抗が低い場合の転写効率の改善と、高い場合の電流リークの防止を同時に行うこともできる。
また、本実施形態によれば、上記電気特性検知手段65による検知動作は、各異なる色のトナー像の位置ずれを補正する位置合わせ動作内で行う。このように、各色の位置ズレ補正を行うときに、転写装置20の電圧検知も行うことで、電気特性検知手段65が単独で電圧検知動作を行うことによる機械の生産能力の低下を抑えることができる。
また、本実施形態によれば、上記電気特性検知手段65による検知動作は、トナー付着量を検知してトナー濃度調整を行うトナー濃度調整動作内で行う。このように、トナー濃度調整動作を行うときに、転写装置20の電圧検知を行うことで、電気特性検知手段65が単独で電圧検知動作を行うことによる機械の生産能力の低下を抑えることができる。
また、本実施形態によれば、上記特性値の検知結果と上記所定の閾値とに基づいた転写装置20に流す電流値の補正と、上記温湿度環境の検知結果に基づいた前記電流値の補正と、温湿度環境の検知結果に基づいた前記所定の閾値の補正とを行うことで、転写電流の設定を行う転写電流設定方法に本発明を適用することによって、最適な転写電流の設定を行うことができる。
また、本実施形態によれば、上記特性値の検知結果と上記所定の閾値とに基づいた転写装置20に流す電流値の補正と、上記温湿度環境の検知結果に基づいた前記電流値の補正と、温湿度環境の検知結果に基づいた前記所定の閾値の補正とを行う画像形成方法に本発明を適用することによって、最適な転写バイアスによる画像形成を行うことができる。
20 転写装置
40 感光体
60 一次転写手段
61 現像装置
62 一次転写ローラ
65 電気特性検知手段
66 温湿度センサ
Claims (11)
- トナー像を担持する像担持体と、
該像担持体から該トナー像が転写される転写部材に定電流制御されたバイアスを印加することで、該像担持体と該転写部材との対向領域に転写電界を形成する転写手段と、
該転写手段に流した電流が流れる経路上における抵抗値に応じた特性値を検知する電気特性検知手段と、
装置本体内の温湿度環境を検知する温湿度検知手段とを備えた画像形成装置において、
該電気特性検知手段の検知結果と該抵抗値に応じた特性値に関する所定の閾値とに基づいて該転写手段に流す電流値の補正を行う第1の補正手段と、
該温湿度検知手段の検知結果に基づいて該電流値の補正を行う第2の補正手段と、
該温湿度検知手段の検知結果に基づいて該所定の閾値を補正する第3の補正手段とを有し、
該第1の補正手段による補正と該第2の補正手段による補正とを同時に行う場合に、該第3の補正手段により補正された閾値を用いて、該第1の補正手段による電流値の補正が行われることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1の画像形成装置において、
上記第1の補正手段による上記電流値の補正は、該電気特性検知手段の検知結果が、上記所定の閾値よりも低い場合には、電気特性検知時の該電流値よりも高くなるように行うものであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1の画像形成装置において、
上記第1の補正手段による上記電流値の補正は、該電気特性検知手段の検知結果が、上記所定の閾値よりも高い場合には、電気特性検知時の該電流値よりも低くなるように行うものであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1、2または3の画像形成装置において、
上記電気特性検知手段は、上記転写手段の少なくとも抵抗値を検知するものであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4の画像形成装置において、
上記電気特性検知手段が検知する上記特性値には、上記転写手段の電圧値が含まれており、上記抵抗値は、該電圧値に基づいて検知されるものであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1、2、3、4または5の画像形成装置において、
上記転写手段は、上記像担持体上のトナー像を中間転写体に転写するものであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1、2、3、4、5または6の画像形成装置において、
上記所定の閾値を複数有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1、2、3,4、5、6または7の画像形成装置において、
上記電気特性検知手段による検知動作は、各異なる色のトナー像の位置ずれを補正する位置合わせ動作内で行うことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1、2、3、4、5、6または7の画像形成装置において、
上記電気特性検知手段による検知動作は、トナー付着量を検知してトナー濃度調整を行うトナー濃度調整動作内で行うことを特徴とする画像形成装置。 - トナー像を担持する像担持体から該トナー像が転写される転写部材に定電流制御されたバイアスを印加することで、該像担持体と該転写部材との対向領域に転写電界を形成する転写手段に流した電流が流れる経路上の抵抗値に応じた特性値の検知と、装置本体内の温湿度環境の検知とを行い、少なくとも、該特性値の検知結果と該温湿度環境の検知結果とに基づいて転写電流の設定を行う画像形成装置における転写電流設定方法において、
該特性値の検知結果と該抵抗値に応じた特性値に関する所定の閾値とに基づいた該転写手段に流す電流値の補正と、該温湿度環境の検知結果に基づいた該電流値の補正と、該温湿度環境の検知結果に基づいた該所定の閾値の補正とを行い、
該特性値の検知結果と該閾値とに基づいた該転写手段に流す電流値の補正と、該温湿度環境の検知結果に基づいた該電流値の補正とを同時に行う場合に、該温湿度環境の検知結果に基づいて補正された閾値を用いて、該特性値の検知結果と該閾値とに基づいた該転写手段に流す電流値の補正を行うことを特徴とする転写電流設定方法。 - 像担持体からトナー像が転写される転写部材に定電流制御されたバイアスを転写手段によって印加する工程と、該バイアスを印加したときに転写手段に流した電流が流れる経路上の抵抗値に応じた特性値を検知する工程と、装置本体内の温湿度環境を検知する工程とを実施する画像形成方法において、
該特性値の検知結果と該抵抗値に応じた特性値に関する所定の閾値とに基づいた該転写手段に流す電流値の補正と、該温湿度環境の検知結果に基づいた該電流値の補正と、該温湿度環境の検知結果に基づいた該所定の閾値の補正とを行い、
該特性値の検知結果と該閾値とに基づいた該転写手段に流す電流値の補正と、該温湿度環境の検知結果に基づいた該電流値の補正とを同時に行う場合に、該温湿度環境の検知結果に基づいて補正された閾値を用いて、該特性値の検知結果と該閾値とに基づいた該転写手段に流す電流値の補正を行うことを特徴とする画像形成方法。
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