JP4944560B2 - ノズル及び該ノズル付き容器 - Google Patents

Description

本発明は内容物を吐出して塗布する際に、ノズルの形状に塗布するだけではなく、平滑にも塗布できる機能を有するノズル及び該ノズル付き容器に関する。

建築現場や家庭内で接着剤等を使用する場合、チューブやカートリッジ等の容器から一旦ビード状に塗布し、必要に応じて改めてヘラ等を用いて平滑にするという二段階の工程を経なければならない。塗布、平滑化という二段階の工程が必要になると、単に手間がかかり面倒というだけではなく、例えば硬化が速い接着剤を使用する場合には塗布後に平滑にしている間に硬化が始まってしまい、貼り合わせが間に合わなくなるといった問題が発生する。このような問題の解決手段として、容器のノズルを平滑状にすることが考えられる。ただし、表面が粗い被着材を貼り合わせるような場合、接着剤をノズルの形状のままビード状に肉厚に塗布したい場合もあり、このようなケースには対応できない。また、平滑状に塗布できるノズルとビード塗布できるノズルを用意し、交換式とする方法も考えられるが、使用していないノズルの保管やノズルの交換の手間がかかり、好ましくない。

特許文献１には、ヘラ部を有する接着剤塗布容器用キャップが開示されている。これはノズル部から塗布した後、必要に応じてヘラ部を使用することにより接着剤を平滑化する機能を有していると解される。しかしながら、一工程で平滑塗布できるものではなく、前記問題を解決できるものではない。
意匠登録第１１２０１４２号

本発明の課題は、内容物をノズルの形状に塗布するだけではなく、平滑にも塗布できるノズル及びそのノズルが付いた容器を提供することである。

吐出口の近接部位に、吐出物を平滑にできるヘラ部が配置され、該へラ部が回転可能であり、かつ使用時にも非使用時にも保持されていることを特徴とするノズル及び該ノズル付き容器である。

本発明になるノズル及び該ノズル付き容器は、吐出口の近接部位にヘラ部を備えているため、内容物をノズルの形状に塗布するだけではなく、一工程で平滑に塗布することができる。また、ヘラ部は可動性であるため、平滑に塗布する必要がない場合にも邪魔にならない。従って、接着剤、塗料、シーリング剤、その他用途において、流動性内容物を平滑に塗布できる機能を備えた容器として有用である。

本発明のノズル、容器はヘラ部を有することを特徴とする。ヘラ部の役割はノズルから吐出された内容物を塗布面上で平滑にすることである。本明細書における「平滑に塗布する」、「平滑にする」やこれに類する表現は、内容物をノズルで塗布した状態から塗り広げるという意味であり、ヘラ部を通過後の内容物が完全に凹凸がない状態となっていることを意味するものではない。従って、ヘラ部の形状としても平らなものだけではなく、くし目形状をしたものや、その他公知のものが採用できる。

ヘラ部は容器の大きさや塗布面積によるものの、吐出口の近接部位に配置できることが必要である。ヘラ部とノズルが近接していると、ノズルから吐出された内容物がヘラ部によってすぐに平滑に塗布される。ヘラ部とノズルが離れ過ぎている場合、塗り始めの部位、塗り終わりの部位や曲面部位での作業性が悪い。

また、ヘラ部は回転可能であることが必要である。ヘラ部が固定されていると、内容物が常に平滑状態で塗布されることになり、ノズル形状のままビード塗布したい場合には対応できなくなるためである。

図１〜図３に示されるのは、回転式のヘラ部を有するノズルの例である。使用時には、例えばノズルを斜め下方に向けて塗布すると、吐出口から塗布された内容物がヘラ部によって平滑にされる。

容器の側面図（ヘラ部使用時） 容器の側面図（ヘラ部未使用時） 容器の正面図（ヘラ部使用時）

符号の説明

１ ノズル
２ ヘラ部
３ ヘラ部の回転軸

Claims (2)

1. 吐出口の近接部位に、吐出物を平滑にできるヘラ部が配置され、該へラ部が回転可能であり、かつ使用時にも非使用時にも保持されてることを特徴とするノズル。
2. 吐出口の近接部位に、吐出物を平滑にできるヘラ部が配置され、該へラ部が回転可能であり、かつ使用時にも非使用時にもノズルあるいは容器本体に保持されていることを特徴とするノズル付き容器。

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