JP4942929B2 - 分岐管路および分岐管路の施工方法 - Google Patents

分岐管路および分岐管路の施工方法 Download PDF

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この発明は管路に関し、特にたとえば、ガソリン,灯油,有機溶剤など汚染物質による土壌汚染地域あるいはその恐れのある地域に埋設される、管路に関する。
従来の管路の一例が非特許文献1に開示されている。この非特許文献1の水道用複合ポリエチレン管は防食層、バリア層およびポリエチレン層を含み、防食層およびバリア層により溶剤浸透防止性能を有している。しかし、水道用複合ポリエチレン管を電気融着継手などで接続する場合、その接合に給する部分の防食層およびバリア層を剥がしてからポリエチレン層を電気融着継手などに挿入しているため、この接合部における水道用複合ポリエチレン管の耐溶剤浸透性がなくなる。よって、接合部をフッ素系樹脂テープやアルミテープで巻いて、接合部に有機塩素系化合物などが浸透するのを防止している。
第51回全国水道研究発表会予稿集、社団法人 日本水道協会発行、(5−35)水道用複合ポリエチレン管の実用化に関する研究(I)、P.336〜337
非特許文献1の従来技術では、接合部の形状が複雑であるため、接合部に隙間無くフッ素系樹脂テープなどを巻くことができない、あるいはできたとしても巻くことは非常に困難である。
それゆえに、この発明の主たる目的は、耐溶剤浸透性を発揮し、しかも施工し易い、管路を提供することである。
請求項1の発明は、溶剤浸透防止被覆層で被覆された被覆管の接合に供する部分の被覆層を除去して、被覆管と分岐部を有する分岐管とを電気融着継手を用いて接続し、その接続部の全体に溶剤浸透防止スリーブを被せた分岐管路であって、スリーブは、シートの端部を重ね貼り合せて、かつその内面側に微粒子を付着させることによる摩擦低減処理を施すことによって形成され、主軸方向の接続部の長さよりも長くかつ分岐管の高さより大径の筒状に形成される主管路被覆部、および主管路被覆部に形成される開口の周縁から立ち上がり、分岐部の高さよりも高くかつ分岐部より大径の筒状に形成される分岐管路被覆部を含み、主管路被覆部は主軸方向の接続部を被覆して、その端部がそれぞれ電気融着継手から離れた被覆管の位置でテープ止めされるとともに、分岐管路被覆部は分岐軸方向の接続部を被覆して、その端部が電気融着継手から離れた被覆管の位置でテープ止めされた、分岐管路である。
請求項1の発明では、溶剤浸透防止被覆層で被覆された被覆管を用い、この被覆管の接合に供する部分の溶剤浸透防止被覆層を剥ぎ取り、その部分を継手に挿入して接続する。そして、接続部の全体に溶剤浸透防止スリーブを被せ、溶剤浸透防止スリーブの端を接続部から離れた被覆管の直管部分などでテープにより止める。
このように、被覆管の接続部は溶剤浸透防止被覆層で覆われておらず、耐溶剤浸透性を有さないが、この接続部に溶剤浸透防止スリーブを被せることにより、溶剤浸透防止スリーブは汚染物質が接続部へ浸透するのを遮断するため、接続部の耐溶剤浸透性は発揮される。これにより、被覆管の部分は溶剤透性防止被覆層で保護され、その接続部は溶剤浸透防止スリーブで保護されて、管路全体で溶剤浸透防止性能を有する。
また、複雑な形状の接続部に溶剤浸透防止スリーブを被せて、単純な形状の被覆管の直管部分でスリーブを被覆管に密着させてテープにより止めれば、隙間無く接続部を簡単に覆うことができ、スリーブ内は密封される。
請求項2の発明は、スリーブは、表面に摩擦低減処理が施された融着層とバリア層とを備えるシートにおける融着層の端部を重ね貼り合せることによって形成され、バリア層は、セラミックスが蒸着されたポリエチレンテレフタレート層を少なくとも含む、請求項1記載の分岐管路である。
請求項3の発明は、請求項1または2記載の分岐管路の施工方法であって、(a)スリーブの主管路被覆部を被覆管に被せるステップ、(b)ステップ(a)で主管路被覆部を被せた被覆管の接合に供する部分の被覆層を除去して、その部分を電気融着継手を用いて分岐管に接続するステップ、(c)スリーブを分岐管の位置へ移動させて、当該スリーブの分岐管路被覆部に分岐管の分岐部を差し込むステップ、(d)分岐管路被覆部を主管路被覆部側に引き寄せて縮めるステップ、(e)被覆管の接合に供する部分の被覆層を除去して、この部分を電気融着継手を用いてステップ(c)で分岐管路被覆部に差し込んだ分岐管の分岐部に接続するステップ、(f)ステップ(d)で縮めた分岐管路被覆部を延ばして分岐軸方向の接続部を被覆するステップ、(g)主管路被覆部によって主軸方向の接続部を被覆するステップ、および(h)主管路被覆部の両端部をそれぞれ電気融着継手から離れた被覆管の位置でテープ止めするとともに、分岐管路被覆部の端電気融着継手から離れた被覆管の位置でテープ止めするステップを含む、分岐管路の施工方法である。
この発明によれば、接続部に溶剤浸透防止スリーブを被せ、被覆管の直管部分でスリーブをテープ止めすることにより、管路内への汚染物質の浸透を防止し、しかも簡単に施工することができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1に示すこの発明の一実施例である管路10は、被覆管12と分岐管14とを継手16で接続し、その接続部を溶剤浸透防止スリーブ18(以下、スリーブと言う)で覆って形成される。
被覆管12は、図2に示すように、本管20の外周面に溶剤浸透防止被覆層22(以下、被覆層と言う)を被覆した直管である。
本管20はポリオレフィン系樹脂などで形成される。ポリオレフィン系樹脂は、たとえばポリエチレン(低密度,中密度,高密度,超高密度など),ポリプロピレンまたはポリブテンであり、これらの樹脂にはその樹脂組成物も含まれる。
被覆層22は単層または複数層で形成され、優れた耐溶剤浸透性能を有す。たとえば、溶剤浸透防止性を有する層の単層であってもよいし、溶剤浸透防止性を有する層に接着層を介して防湿性を有する層を重ね合わせた複数層であってもよい。また、溶剤浸透性を有する層は合成樹脂で形成されてもよいし、金属で形成されてもよい。
この被覆管12は、たとえば、先に本管20を単独で押し出して冷却固化し、その本管20の外周面に被覆層22を被覆押出し成形により被覆することによって製造され得る。

分岐管14は、図1に示すT字管、あるいはY字管、チーズ、サドルなどであり、分岐部を有する。たとえば、T字管14は主管部14aおよび分岐管部14bを含む。
スリーブ18は、図3(A)および図4(A)に示すように、シート24の端部を貼り合せることによりたとえばT字状に形成される。後述する主管路部の外周を覆う主管路被覆部18a、および主管路被覆部18aに一体的に形成されて分岐管路部の外周を覆う分岐管路被覆部18bを含む。その大きさは後述するT字管14などの接続部をその内部に挿通可能な大きさに形成される。
具体的には、主管路被覆部18aは略筒状に形成され、その内径はT字管14の高さ(主管部14aの底から分岐管部14bの上端までの高さ)より大きく、その長さは接続部の主軸方向の長さより長く設定される。主管路被覆部18aの両端部は主管路部の両端部をそれぞれ覆う端部被覆部となる。主管路被覆部18aの軸方向の略中央部に分岐管路部より大径の開口が形成され、この開口の周縁から連続的に立ち上がった略筒状の分岐管路被覆部18bが形成される。分岐管路被覆部18bの高さは接続部の分岐軸方向の高さよりも大きく設定される。
シート24は汚染物質の浸透を防止可能な溶剤浸透防止性を有する材料で形成され、図5に示すように、融着層26、蒸着層28が蒸着されたポリエチレンテレフタレート(以下、ポリエチレンテレフタレートをPETと言う)層30、ナイロン層32、PET層34の5層を順次積層した積層体である。各層26、28、30、32、34は透明であるため、シート24自体も透明性を有する。
融着層26は、たとえば、熱融着可能な低密度ポリエチレンの薄膜である。
蒸着層28が蒸着されたPET層30は溶剤浸透防止性能に優れ、たとえばアルミナやシリカなどセラミックスが蒸着されたPET層30を用い得る。蒸着層28は柔軟性があり、折り曲げられてもその層28に亀裂が入ることはなく、溶剤浸透防止性能を維持するができる。
PET層30、34は耐磨耗性に優れかつその吸水性が低いため、溶剤浸透防止性能に優れる蒸着層28およびナイロン層32を間に挟んで、これらを外部の接触から保護するとともに、水蒸気によるナイロン層32の溶剤浸透防止性能の劣化を防いでいる。よって、これらの層28、30、32、34は共同して高い溶剤浸透防止性を発揮し、シート24におけるバリア層36としての役目を果たす。
融着層26の表面にでんぷんやシリコンを主成分とする多数の微粒子40を付着させる。これにより、融着層26と他との摩擦は低減されるため、融着層26をスリーブ10の内面に設けると、スリーブ18内に被覆管12や継手16などを滑らかに通すことができる。
スリーブ18の製造について、たとえば、管路10に呼び径50〜100の被覆管12を用いる場合、図6に示すように、1枚のシート24を十字状に切断し、シート24の低密度ポリエチレン層が向かい合わせになるように点線部38でシート24を2つに折り曲げて重ね合わせる。そして、図3(A)および図3(B)に示すようにシート24の端部24aを熱融着などにより貼り合わせて、T字状のスリーブ18を形成する。このようにして、スリーブ18の主管路被覆部18aおよび分岐管路被覆部18bは筒状になり、主管路被覆部18aの一方側部および分岐管路被覆部18bの両側部にシール部分24aが形成される。
また、呼び径150または200の被覆管12を用いる場合、図7(A)に示すT字状に切断されたシート24、および図7(B)に示す矩形状に切断されたシート24を各2枚用意する。そして、図4(A)、図4(B)、図7(A)および図7(B)に示すように、T字状のシート24の低密度ポリエチレン層を向かい合わせにしてこれらを重ね合わせ、シート24の端部24bを熱融着などにより貼り合わせて、主管路被覆部18aの上部および筒形状の分岐管路被覆部18bを形成する。また、同様に、2枚の矩形状のシート24の端部24cをそれぞれ熱融着などにより貼り合わせて、主管路被覆部18aの下部を形成する。そして、T字状のシート24の下端部24dと矩形状のシート24の上端部24eとを重ね合わせて熱融着などにより貼り合わせ、T字状のスリーブ18を形成する。これにより、スリーブ18の主管路被覆部18aおよび分岐管路被覆部18bは筒状になり、主管路被覆部18aの側部の4箇所および分岐管路被覆部18bの両側部にシール部分24b、24c、24d、24eが形成される。
これらを用いて管路10を形成する際、被覆管12などを接続する前に、図8に示すように、スリーブ18のシール部を持って主管路被覆部18aを被覆管12aに予め被せておく。そして、スリーブ18を被覆管12aの中央側へ寄せて、スリーブ18の端部から被覆管12aの管端までにある程度間隔を開け、被覆管12aの接合に支障がないようにする。
次に、図9に示すように、たとえば、カッターナイフを用いて、被覆層22を貫通しない程度の切込みを被覆層22の表面に入れ、その部分から被覆層22を引き裂いて剥ぎ取り、接合に供する部分のみの被覆層22を本管20から除去する。
そして、図10に示すように、被覆管12aの管端部に新しい清浄な融着面24を得て、融着面24の清掃作業を行った後、図11に示すように、その管端部を電気融着継手16aの一方受口に挿入する。また、T字管14を用いて、その主管部14aの一方管端部を電気融着継手16aの他方受口に挿入して、被覆管12aの融着面24と電気融着継手16aの受口の内面とを融着し、T字管14の管端部の外面と電気融着継手16aの受口の内面とを融着して、電気融着継手16aにより被覆管12aとT字管14aとを接続する。
これと同様に、図8〜図11に示すように、別の電気融着継手16bを用いて、その一方受口にT字管14の主管部14aの他方管端部を挿入する。そして、さらに別の被覆管12bを用いて、その管端部を電気融着継手16bの他方受口に挿入する。この被覆管12bの管端部についても先の被覆管12aと同様に、電気融着継手16bの受口に挿入する前に被覆層22を剥ぎ取って、融着面24を出しておく。このようにして、電気融着継手16bにより被覆管12bおよびT字管14の主管部14aが連結されて、主管路部10aが形成される。なお、管路10の接続部とは被覆管12を接続するために用いられる部分であって、溶剤浸透防止性を有さない部分を言う。この場合、被覆管12a、12bの被覆層22を剥ぎ取られた部分、電気融着継手16a、16bおよびT字管14が耐用性浸透性を有さないため、これらが主軸方向の接続部に相当する。
主管路部10aを形成後、図12に示すように、スリーブ18をT字管14の位置へ移動させる。主管路被覆部18aの内径はT字管14を挿通可能な大きさに形成されているので、主管路被覆部18a内にT字管14を収容できる。
次に、分岐管路被覆部18bにT字管14の分岐管部14bを差し込む。そして、図13に示すように、さらに別の被覆管12cをT字管14の分岐管部14bに接続するために、分岐管路被覆部18bを主管路被覆部18a側へ引き寄せて縮めて、T字管14の分岐管部14bを分岐管路被覆部18bから露出させる。この状態で、新たに用意した電気融着継手16cの一方受口にT字管14の分岐管部14bを挿入し、被覆層22を除去した被覆管12cの管端部を電気融着継手16cの他方受口に挿入して、電気融着継手16cによりT字管14の分岐管部14bと被覆管12cとを連結して、分岐管路部10bを形成する。なお、分岐軸方向の接続部は被覆管12cの被覆層22を剥ぎ取られた部分、電気融着継手16cおよびT字管14である。
接続後、図14に示すように、縮めていた分岐管路被覆部18bを延ばして分岐管路部10bに被せ、主管路被覆部18aで主管路部10aの外周を覆う。
そして、図15に示すように、スリーブ18内の空気を排出し、スリーブ18にしわがよらないように、スリーブ18の主管路被覆部18aおよび分岐管路被覆部18bをそれぞれ折り込んで、短く切った防食テープ42などで固定する。そして、管路10の接続部、つまり電気融着継手16から離れた被覆管12の位置で、主管路被覆部18aおよび分岐管路被覆部18bの各端部にアルミテープおよび防食テープを巻いて、これらを主管路部10aおよび分岐管路部10bに固定する。このとき、スリーブ18と被覆管12との間から管路10の接続部内へ汚染物質が侵入するのを防止するため、たとえば、図16に示すように、スリーブ18の上から1/2ラップでアルミテープ44を巻く。さらに、このアルミテープ44の防食のために、図17に示すように、アルミテープ44の継目を覆うように防食テープ42をアルミテープ44の上に巻く。
この実施例によれば、被覆管12の電気融着継手16などとの接続部では被覆層22が剥がされているため、その部分は溶剤浸透防止性を有さない。このため、ここにスリーブ18を被せて、汚染物質などが接合部へ浸透するのを遮断する。これにより、管路10における被覆管12への汚染物質の浸透は被覆層22により防止され、被覆管12の接合部など接続部への汚染物質の浸透はスリーブ18により防止されることになり、管路10全体の溶剤浸透防止性能が発揮される。
また、管路10の接続部の形状は電気融着継手16やT字管14などにより複雑であるが、この部分の全体をスリーブ18で覆い、スリーブ18の端を単純な形状の被覆管12でテープにより止めてスリーブ18を被覆管12に密着させれば、隙間無く接続部を簡単に覆うことができる。これにより、作業性は向上し、しかもシール性が向上するため、溶剤浸透防止性も向上することができる。
なお、被覆管の12a、12bおよび12c、ならびに電気融着継手の16a、16bおよび16cは添え字a、bおよびcをそれぞれ12および16に付けたものである。これらの添え字は、管路10における被覆管12および電気融着継手16の接続位置が異なるからこれらを区別するために付けられたものであるため、12および16はそれぞれ12a、12bおよび12c、ならびに16a、16bおよび16cを包含する。
また、被覆管12などの接合に用いられる継手は電気融着継手16に限られず、熱融着継手などであってもよい。
さらに、図5に示すシート24のバリア層36について、蒸着層28が蒸着されたPET層30の位置とナイロン層32の位置とを反対に設けてもよい。すなわち、バリア層36は、融着層26側からナイロン層32、蒸着層28が蒸着されたPET層30およびPET層34の順で積層して形成される。
また、バリア層36を図18に示すバリア層46に代えることができる。このバリア層46は蒸着層28が蒸着されたPET層30およびナイロン層32の積層体であり、シート48は融着層26、ナイロン層32および蒸着層28が蒸着されたPET層30を順次積層して形成される。
さらに、バリア層36を図19に示すバリア層50に代えることもできる。バリア層50は蒸着層28が蒸着されたPET層30であり、この場合、蒸着層28は融着層26側に配置される。シート52は融着層26および蒸着層28が蒸着されたPET層30を積層して形成される。
そして、図3(A)に示すスリーブ18の代わりに、一般に溶剤浸透防止用として用いられているスリーブを用いることができる。図20に示すように、このスリーブ54は溶剤浸透防止性を有する材料で形成され、たとえば、ポリオレフィン系樹脂よりもガス透過率の小さいナイロン、エチレンビニルアルコールまたはアルミフィルムなどの材料からなる層を含むシートないしフィルムである。
具体的には、スリーブ54は、共押出等によって、ナイロンなどからなる内層の上下に接着層を介してポリオレフィン系合成樹脂などからなる外層が積層された5層構造を有するものであってよいし、単にナイロンなどからなる層の外側に接着層を介してポリオレフィン係合性樹脂からなる層を積層した3層構造を有するものであってもよい。市販品では、たとえば、イノアックコーポレーション社製の「アイポリーオイルガード」(商品名)、サンエス護謨工業(株)製「Sプロテクトスリーブ」(商品名)が用いられ得る。
図21に示すこの発明の他の実施例である管路10は図1に示す管路10とほぼ同じであるが、管路10の接続およびスリーブの形状が異なる。図1に示す管路10では、たとえば3つの電気融着継手16により被覆管12とT字管14とを接続し、この接続部をT字状に形成されたスリーブ18で覆っている。これに対して、図21に示す管路10では、たとえば1つの電気融着継手16を用いて2つの被覆管12を接続し、この接続部を直線状に形成されたスリーブ56により覆っている。これ以外の部分に関しては図1実施例の示す管路10と同様であるため、説明は省略する。
スリーブ56は、図22に示すように、たとえば2枚の矩形状に切断されたシート24を用い、各シート24の融着層26を向かい合わせにして重ね合わせる。そして、シート24の端部24fを熱融着などにより貼り合わせて、シート24を筒形状にする。重ね合わせたシール部分24fは帯状で、スリーブ10の両端にスリーブ10の長さ方向に亘って形成される。
この発明の一実施例の管路を示す平面図である。 管路に用いられる被覆管を示す斜視図である。 (A)は管路に用いられるスリーブを示す平面図であり、(B)は(A)の斜視図である。 (A)は別の管路に用いられるスリーブを示す平面図であり、(B)は(A)の斜視図である。 スリーブに用いられるシートを示す断面図である。 図3(A)および図3(B)のスリーブに用いられるシートを示す平面図である。 (A)および(B)は 図4(A)および図4(B)のスリーブに用いられるシートを示す平面図である。 スリーブの主管路被覆部に被覆管を挿入した状態を示す斜視図である。 被覆管の接合に給する部分の被覆層を剥がしている状態を示す斜視図である。 被覆管の接合に給する部分に融着面を形成した状態を示す斜視図である。 電機融着継手に被覆管およびT字管を挿入して接続した状態を示す断面図である。 スリーブをT字管に被せた状態を示す斜視図である。 分岐管路被覆部を縮めて、分岐管部を露出させた状態を示す斜視図である。 分岐管路被覆部を延ばして、分岐管部に被せた状態を示す斜視図である。 スリーブを折り畳み、被覆管に密着させた状態を示す斜視図である。 スリーブの端部にアルミテープを巻いた状態を示す斜視図である。 アルミテープ上に防食テープを巻いた状態を示す斜視図である。 スリーブに用いられ得る別のシートを示す断面図である。 スリーブに用いられ得るさらに別のシートを示す断面図である。 この発明の別の実施例の管路に用いられ得るスリーブを示す平面図である。 この発明のさらに別の実施例の管路を示す平面図である。 図21に示す管路に用いられるスリーブを示す斜視図である。
符号の説明
10…管路
12…被覆管
16…継手
18、54、56…溶剤浸透防止スリーブ
22…溶剤浸透防止被覆層
42…防食テープ
44…アルミテープ

Claims (3)

  1. 溶剤浸透防止被覆層で被覆された被覆管の接合に供する部分の前記被覆層を除去して、前記被覆管と、主管部と分岐部を有する分岐管とを電気融着継手を用いて接続し、その接続部の全体に溶剤浸透防止スリーブを被せた分岐管路であって、
    前記スリーブは、シートの端部を重ね貼り合せて、かつその内面側に微粒子を付着させることによる摩擦低減処理を施すことによって形成され、
    主軸方向の前記接続部の長さよりも長くかつ前記分岐管の高さより大径の筒状に形成される主管路被覆部、および
    前記主管路被覆部に形成される開口の周縁から立ち上がり、前記分岐部の高さよりも高くかつ前記分岐部より大径の筒状に形成される分岐管路被覆部を含み、
    前記主管路被覆部は主軸方向の前記接続部を被覆して、その両端部がそれぞれ前記電気融着継手から離れた前記被覆管の位置でテープ止めされるとともに、前記分岐管路被覆部は分岐軸方向の前記接続部を被覆して、その端部が前記電気融着継手から離れた前記被覆管の位置でテープ止めされた、分岐管路。
  2. 前記スリーブは、表面に前記摩擦低減処理が施された融着層とバリア層とを備える前記シートにおける前記融着層の端部を重ね貼り合せることによって形成され、
    前記バリア層は、セラミックスが蒸着されたポリエチレンテレフタレート層を少なくとも含む、請求項1記載の分岐管路。
  3. 請求項1または2記載の分岐管路の施工方法であって、
    - (a)スリーブの主管路被覆部を被覆管に被せるステップ、
    (b)前記ステップ(a)で主管路被覆部を被せた被覆管の接合に供する部分の被覆層を除去して、その部分を電気融着継手を用いて分岐管に接続するステップ、
    (c)前記スリーブを前記分岐管の位置へ移動させて、当該スリーブの分岐管路被覆部に前記分岐管の分岐部を差し込むステップ、
    (d)前記分岐管路被覆部を前記主管路被覆部側に引き寄せて縮めるステップ、
    (e)被覆管の接合に供する部分の被覆層を除去して、この部分を電気融着継手を用いて前記ステップ(c)で分岐管路被覆部に差し込んだ分岐管の分岐部に接続するステップ、
    (f)前記ステップ(d)で縮めた分岐管路被覆部を延ばして分岐軸方向の接続部を被覆するステップ、
    (g)前記主管路被覆部によって主軸方向の接続部を被覆するステップ、および
    (h)前記主管路被覆部の両端部をそれぞれ前記電気融着継手から離れた前記被覆管の位置でテープ止めするとともに、前記分岐管路被覆部の端前記電気融着継手から離れた前記被覆管の位置でテープ止めするステップを含む、分岐管路の施工方法。
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