JP3142131U - 継手用断熱カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂カバーが不要で生産性、取扱い性に優れ、配管継手との密着性に優れ、断熱効果が高く、直管用断熱部材との接続が容易で、位置ずれや回転などが発生し難く、固定安定性、施工性に優れ、成型の必要がなく、金型を用いることなく配管継手の形状に応じた形状に形成することができる量産性、形状自在性に優れた継手用断熱カバーの提供。
【解決手段】2以上の接続用開口部を有する配管継手に覆設される継手用断熱カバーであって、配管継手の外周に覆設される内側発泡材層2と、内側発泡材層の外周に積層された外側発泡材層3と、外側発泡材層の外周に貼着された表皮層4と、配管継手の各々の接続用開口部の端部の内側発泡材層の端面より外側発泡材層が突出して形成された段差状の嵌合部5a、5bと、を備えている。
【選択図】図1

Description

本考案は、水道管,給湯管,空調用の冷媒や熱媒給送管等の配管における配管継手の保温のために外装被覆される継手用断熱カバーに関し、特に、給水給湯配管の配管継手に好適に用いることができる生産性、施工性に優れた継手用断熱カバーに関するものである。
従来、水,油,蒸気,ガス,空気その他流体の移送のための配管の外周には、周囲環境の温度の影響を小さくするために保温材が装着されている。そして、このような保温材として発泡断熱材を装着する技術が広く知られている。
発泡断熱材としては、例えば、発泡スチロール等が用いられているが、その中に水分が浸入すると保温性の低下、配管外面の腐食、結氷による発泡断熱材の破壊等が生じるので、発泡断熱材に雨水や空気中の水分などが浸入することを防ぐために、ポリエチレンフイルムや塩化ビニールシートで形成された断熱防水シート等の外装材を巻き付けたり、樹脂カバーで覆ったりしている。しかしながら、このような被覆作業は煩雑で施工性に欠けるという問題点があった。
また、(特許文献1)には、予め断熱防水シートがT字形円筒体やエルボ形円筒体に仮接着されている曲管断熱カバーが開示されている。
特開2001−124289号公報
しかしながら、上記従来の技術においては、以下のような課題を有していた。
(1)(特許文献1)の曲管断熱カバーは、予め、工場などで接合面に凸部と凹部を設けた二種類の半割体を断熱材で成型し、それらと断熱防水シートを両面接着テープにより仮接着して曲管断熱カバーを準備しなければならず、量産性に欠けるという課題を有していた。
(2)また、半割体の要所に両面接着テープを貼っておき、施工時に両面接着テープを貼っていない部分に接着剤を塗布すると共に、剥離紙を剥がして直形円筒体と接着しなければならず、工程が煩雑で施工性に欠けるという課題を有していた。
本考案は、上記課題を解決するもので、樹脂カバーが不要で生産性、取扱い性に優れ、配管継手との密着性に優れ、断熱効果が高く、直管用断熱部材との接続が容易で、位置ずれや回転などが発生し難く、固定安定性、施工性に優れ、成型の必要がなく、金型を用いることなく配管継手の形状に応じた形状に形成することができる量産性、形状自在性に優れた継手用断熱カバーを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本考案の継手用断熱カバーは、以下の構成を有している。
本考案の請求項1に記載の継手用断熱カバーは、2以上のメカニカル接続部を有する配管継手に覆設される継手用断熱カバーであって、前記配管継手の外周に覆設される内側発泡材層と、前記内側発泡材層の外周に積層された外側発泡材層と、前記外側発泡材層の外周に貼着された表皮層と、前記配管継手の各々の前記メカニカル接続部の端部の前記内側発泡材層の端面より前記外側発泡材層が突出して形成された段差状の嵌合部と、を備えた構成を有している。
この構成により、以下のような作用を有する。
(1)配管継手の各々のメカニカル接続部の端部の内側発泡材層の端面より外側発泡材層が突出して形成された段差状の嵌合部を有するので、配管継手のメカニカル接続部に接続される直管に覆設される直管用断熱部材を嵌合部に嵌合するだけで簡便に接続することができ、施工性に優れる。
(2)内側発泡材層と外側発泡材層を有することにより、その弾性によって配管継手と隙間なく密着し易く、断熱性に優れる。
(3)長さの異なる内側発泡材層と外側発泡材層を積層するだけで段差状の嵌合部を簡便に形成することができ、金型による成型の必要がなく、量産性に優れる。
(4)外側発泡材層の外周に貼着された表皮層を有することにより、外側発泡材層を保護することができ、別途、樹脂カバー等で覆う必要がなく、生産性、取扱い性に優れる。
(5)内側発泡材層の端面に直管用断熱部材を突き合わせるだけで、隙間なく嵌合でき、作業性、保温性に優れる。
ここで、内側発泡材層や外側発泡材層の材質としては、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリウレタン等が好適に用いられる。また、表皮層としては、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)樹脂,ポリプロピレン,ポリエチレン等の合成樹脂製、エラストマ製、合成ゴム製のシート等が好適に用いられる。これらの材質は、配管継手を含む配管を流れる流体の温度や使用環境に応じて、適宜、選択することができる。
I型のソケットに覆設する継手用断熱カバーは、内側発泡材層の内径が、配管継手の外径とほぼ同等か、配管継手の外径よりもやや小さくなるように、略円筒状に形成される。円筒状の継手用断熱部材をその長手方向に沿って背割りすることにより、配管継手の外表面に簡便に覆設することができる。覆設後に、ビニールテープ等を巻き回す等して背割り部を塞ぐことにより、配管継手の外表面を隙間なく確実に覆うことができ、断熱性に優れる。尚、継手用断熱カバーの一側面を長手方向に沿って予め背割りしておけば、現場で直ちに配管継手に覆設することができ、作業工数を低減することができる。
また、略円筒状に形成した1本の継手用断熱部材の途中をカットして屈曲させたり、略円筒状に形成した複数本の継手用断熱部材同士を端面で突き合わせたりして、接着や溶着等で接合することにより、L形やT形に形成することができ、I型のソケット以外に、L形のエルボやT形のチーズなどの配管継手に覆設させることができる。
予め、配管継手の形状や寸法に応じた継手用断熱カバーを形成しておくことにより、作業時間を大幅に短縮することができ、現場での施工性に優れる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の継手用断熱カバーであって、屈曲部において傾斜状に形成された接合面で接合された接合部を有し、L形又はT形に形成された構成を有している。
この構成により、請求項1の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)屈曲部において傾斜状に形成された接合面で接合された接合部を有することにより、接合面の面積を大きくして接合部の強度を増加させ、耐久性を向上させることができると共に、接合面の位置合わせが容易で接合部の位置ずれが発生し難く、生産性、耐久性、形状安定性に優れる。
ここで、L形又はT形の継手用断熱カバーは、内側発泡材層,外側発泡材層,表皮層の三層で形成された略円筒状の継手用断熱部材から形成することができる。
L形の継手用断熱カバーを形成する場合には、1本の略円筒状の継手用断熱部材の長手方向の途中をV形にカットして傾斜状の接合面を形成し、接合面同士を接着や溶着などによって接合するか、2本の略円筒状の継手用断熱部材の各々の端部をテーパ状にカットして傾斜状の接合面を形成し、接合面同士を接着や溶着などによって接合することにより、屈曲部に接合部を有するL形に形成することができる。尚、屈曲部を複数の接合面で段階的に屈曲させた場合、継手用断熱カバーをL形の配管継手のカーブに沿うように形成することができ、継手用断熱カバーの内側発泡材層の内周面と配管継手の外周面を隙間なく確実に密着させることができ、断熱の確実性に優れる。
T形の継手用断熱カバーを形成する場合には、前述のようにしてL形に形成された継手用断熱カバーと1本の略円筒状の継手用断熱部材を用意し、L形に形成された継手用断熱カバーの屈曲部の角をテーパ状にカットして傾斜状の接合面を形成すると共に、1本の略円筒状の継手用断熱部材の端部をテーパ状にカットして傾斜状の接合面を形成し、接合面同士を接着や溶着などによって接合することにより、屈曲部に接合部を有するT形に形成することができる。
請求項3に記載の継手用断熱カバーは、請求項1又は2に記載の継手用断熱カバーであって、複数の前記嵌合部の内の少なくとも1つが、異径である構成を有している。
この構成により、請求項1又は2の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)複数の嵌合部の内の少なくとも1つが異径であることにより、異径のソケットやチーズなどの配管継手に対応することができ、継手と継手に接続される直管との接続部を隙間なく確実に断熱部材で覆うことができ、断熱の確実性に優れる。
ここで、複数の嵌合部の内の少なくとも1つを異径に形成する場合、内径の異なる略円筒状の継手用断熱部材を用意し、それらを接合することにより、異径の配管継手に対応することができる。
尚、外側発泡材層の少なくとも嵌合部の内周面の摩擦係数が、配管継手のメカニカル接続部に接続される直管に覆設され嵌合部に嵌合される直管用断熱カバーの外表面の摩擦係数よりも大きく形成されている場合、嵌合部の内周面と直管用断熱カバーの外表面との間の摩擦力によって、直管用断熱カバーを嵌合部に強固に保持して回動を防止することができ、施工性に優れる。
ここで、外側発泡材層の内周面の摩擦係数は、直管用断熱カバーの外表面の摩擦係数に応じて、適宜、選択することができる。外側発泡材層の内周面の摩擦係数は、少なくとも直管用断熱カバーが嵌合される嵌合部の部分が、直管用断熱カバーの外表面の摩擦係数よりも大きければよい。よって、外側発泡材層の全長の内、嵌合部のみを直管用断熱カバーの外表面よりも摩擦係数の大きな材質で形成してもよいが、外側発泡材層の全長に渡って直管用断熱カバーの外表面よりも摩擦係数の大きな材質で形成することにより、量産性に優れる。
以上のように、本考案の継手用断熱カバーによれば、以下のような有利な効果が得られる。
請求項1に記載の考案によれば、以下のような効果を有する。
(1)配管継手の各々のメカニカル接続部の位置で内側発泡材層の端面より外側発泡材層が突出して形成された段差状の嵌合部に、配管継手のメカニカル接続部に接続される直管に覆設される直管用断熱部材を簡便に嵌合して接続することができる施工性に優れた継手用断熱カバーを提供することができる。
(2)内側発泡材層の端面に直管用断熱部材の端面を突き合わせるだけで、外側発泡材層と直管用断熱部材を隙間なく嵌合でき、外側発泡材層の内周面と直管用断熱部材の外周面を密着させることができる作業性、保温性に優れた継手用断熱カバーを提供することができる。
請求項2に記載の考案によれば、請求項1の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)接合面を傾斜状に形成して面積を大きくすることにより、L形又はT形の屈曲部における接合面の位置合わせが容易で接合部の位置ずれが発生し難く、接合部の強度を増加させることができる生産性、耐久性、形状安定性に優れた継手用断熱カバーを提供することができる。
請求項3に記載の考案によれば、請求項1又は2の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)異径のソケットやチーズなどの配管継手に対応させて、複数の嵌合部の内の少なくとも1つを異径に形成することにより、継手と継手に接続される直管との接続部を隙間なく確実に断熱部材で覆うことができる断熱の確実性に優れた継手用断熱カバーを提供することができる。
(実施の形態1)
以下、本考案の実施の形態について、以下図面を参照しながら説明する。
図1は、本考案の実施の形態1の継手用断熱カバーの模式斜視図であり、図2(a)は、本考案の実施の形態1の継手用断熱カバーの模式側面図であり、図2(b)は、本考案の実施の形態1の継手用断熱カバーの模式断面図である。
図1及び図2中、1は略L形に形成された実施の形態1の継手用断熱カバー、1aは継手用断熱カバー1の屈曲部、1bは継手用断熱カバー1の屈曲部1aにおける接合部、2は配管継手の外周に覆設される継手用断熱カバー1の内側発泡材層、3は内側発泡材層2の外周に積層された継手用断熱カバー1の外側発泡材層、4は外側発泡材層3の外周に貼着された継手用断熱カバー1の表皮層、5a,5bは配管継手の各々のメカニカル接続部の端部の内側発泡材層2の端面より外側発泡材層3が突出して形成された継手用断熱カバー1の2つの段差状の嵌合部、6は継手用断熱カバー1の曲折部の内側を長手方向に沿って背割りした背割り部(図1参照)である。
内側発泡材層2や外側発泡材層3の材質としては、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリウレタン等を用い、表皮層4としては、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)樹脂,ポリプロピレン,ポリエチレン等の合成樹脂製、エラストマ製、合成ゴム製のシート等を用いた。これらの材質は、配管継手を含む配管を流れる流体の温度や使用環境などに応じて、適宜、選択した。
図3(a)は、本考案の実施の形態1の継手用断熱カバーの作製に用いる継手用断熱部材の模式斜視図であり、図3(b)は、本考案の実施の形態1の継手用断熱カバーの接合面を示す模式展開斜視図であり、図3(c)は、本考案の実施の形態1の継手用断熱カバーの背割り部形成前の状態を示す模式斜視図である。
図3(a)中、1’は略円筒状に形成された継手用断熱部材である。尚、この継手用断熱部材1’は、配管継手がI型のソケットの場合に、このまま背割りして配管継手に覆設することにより継手用断熱カバーとして使用することができる。
図3(b)中、1cは継手用断熱部材1’の長手方向の途中をV形にカットして傾斜状に形成された接合面である。継手用断熱部材1’を屈曲させ、接合面1c同士を接着や溶着などによって接合することにより、屈曲部1aに接合部1bを有するL形に形成される。最後に、図3(c)に示すように、継手用断熱カバー1の一側面を長手方向に沿って背割り部6で背割りすることにより継手用断熱カバー1が完成する。
以上のように構成された実施の形態1の継手用断熱カバーの使用方法について説明する。
図4(a)は、本考案の実施の形態1の継手用断熱カバーの使用状態を示す模式断面図であり、図4(b)は、本考案の実施の形態1の継手用断熱カバーが配管継手に覆設された配管を示す要部模式断面図である。
図4(a)中、10はL形のエルボを用いた配管継手、10a,10bは配管継手10の2つのメカニカル接続部である。
継手用断熱カバー1の背割り部6を開いて配管継手10に覆設することにより図4(a)の状態となる。
図4(b)中、20は配管継手10の2つのメカニカル接続部10a,10bにそれぞれ直管20a,20bが接続された配管、30a,30bは直管20a,20bにそれぞれ覆設された直管用断熱カバーである。
本実施の形態では、嵌合部5a,5bの内径が、直管用断熱カバー30a,30bの外径とほぼ同等となるように、継手用断熱カバー1を形成した。これにより、直管用断熱カバー30a,30bを嵌合部5a,5bで位置決め固定することができ、施工性に優れると共に、継手用断熱カバー1と直管用断熱カバー30a,30bの間に隙間が発生せず、断熱の信頼性に優れる。
尚、直管用断熱カバー30a,30bの外表面に、摩擦係数の大きなEVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)樹脂製のシートが覆設されている場合、嵌合部5a,5bの内周面と直管用断熱カバー30a,30bの外周面との間で滑りが発生し難く、嵌合部5a,5bと直管用断熱カバー30a,30bを密着させて保持することができるので、継手用断熱カバー1の覆設後に、ビニールテープ等を巻き回す等して背割り部6を塞ぐだけで、配管継手10や直管20a,20bの外表面を隙間なく、継手用断熱カバー1や直管用断熱カバー30a,30bで確実に覆うことができ、施工性、断熱性に優れる。
次に、本考案の実施の形態1の継手用断熱カバーの変形例について、説明する。
図5(a)は、本考案の実施の形態1の継手用断熱カバーの変形例を示す模式側面図であり、図5(b)は、本考案の実施の形態1の接合面を示す模式展開側面図である。
図5(a)において、変形例の継手用断熱カバー1Aが、実施の形態1の継手用断熱カバー1と異なるのは、屈曲部1a’に2箇所の接合部1b’を有する点である。
図5(b)に示すように、略円筒状に形成された継手用断熱部材1A’の長手方向の途中の2箇所をそれぞれV形にカットして傾斜状の接合面1c’を形成する。継手用断熱部材1A’を屈曲させ、隣接する接合面1c’同士を接着や溶着などによって接合することにより、図5(a)に示したように、屈曲部1a’に2箇所の接合部1b’を有するL形に形成される。最後に、実施の形態1と同様に、継手用断熱カバー1Aの曲折部の内側を長手方向に沿って背割り部で背割りすることにより継手用断熱カバー1Aが完成する。
屈曲部1a’が複数の接合部1b’を有することにより、継手用断熱カバー1AをL形の配管継手10のカーブに沿うように段階的に屈曲させることができるので、継手用断熱カバー1Aの内側発泡材層2の内周面と配管継手10の外周面を確実に密着させることができ、断熱の確実性に優れる。
以上のように実施の形態1の継手用断熱カバーは構成されているので、以下の作用を有する。
(1)配管継手の各々のメカニカル接続部の位置で内側発泡材層の端面より外側発泡材層が突出して形成された段差状の嵌合部を有するので、配管継手のメカニカル接続部に接続される直管に覆設される直管用断熱部材を嵌合部に嵌合するだけで簡便に接続することができ、施工性に優れる。
(2)内側発泡材層と外側発泡材層を有することにより、その弾性によって配管継手と隙間なく密着し易く、断熱性に優れる。
(3)長さの異なる内側発泡材層と外側発泡材層を積層するだけで段差状の嵌合部を簡便に形成することができ、金型による成型の必要がなく、量産性に優れる。
(4)外側発泡材層の外周に貼着された表皮層を有することにより、外側発泡材層を保護することができ、別途、樹脂カバー等で覆う必要がなく、生産性、取扱い性に優れる。
(5)内側発泡材層の端面に直管用断熱部材を突き合わせるだけで、隙間なく嵌合でき、作業性、保温性に優れる。
(6)屈曲部において傾斜状に形成された接合面で接合された接合部を有することにより、接合面の面積を大きくして接合部の強度を増加させることができると共に、接合面の位置合わせが容易で接合部の位置ずれが発生し難く、生産性、耐久性、形状安定性に優れる。
(実施の形態2)
図6は、本考案の実施の形態2の継手用断熱カバーの模式斜視図であり、図7(a)は、本考案の実施の形態2の継手用断熱カバーの模式側面図であり、図7(b)は、本考案の実施の形態2の継手用断熱カバーの作製に用いる実施の形態2の継手用断熱カバーの模式側面図であり、図7(c)は、本考案の実施の形態2の継手用断熱カバーの接合面を示す模式側面図である。尚、実施の形態1と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。
図6及び7において、実施の形態2における継手用断熱カバー11が実施の形態1と異なるのは、3つの嵌合部5a,5b,5cを有するT形に形成されている点である。
尚、図7(a),(c)中、11’は継手用断熱カバー11の屈曲部11aにおいて接合部11bで接合された継手用断熱部材である。
また、図7(c)中、1dは継手用断熱カバー1の屈曲部1aの角をテーパ状にカットして傾斜状に形成された接合面、11cは略円筒状の継手用断熱部材11’の端部をテーパ状にカットして傾斜状に形成された接合面である。
まず、図7(b)に示すように、実施の形態1と同様のL形に作製された継手用断熱カバー1の屈曲部1aの角を、図7(c)に示すように、テーパ状にカットして傾斜状の接合面1dを形成する。また、別途、作製した1本の略円筒状の継手用断熱部材11’の端部をテーパ状にカットして傾斜状の接合面11cを形成し、接合面1d,11cを接着や溶着などによって接合することにより、図7(a)に示すように、屈曲部11aに接合部11bを有するT形に形成することができる。
最後に、図6に示したように、継手用断熱カバー11の嵌合部5a側(曲折側)の側面(内側)を長手方向に沿って背割り部6で背割りすることにより継手用断熱カバー11が完成する。
以上のように構成された実施の形態2の継手用断熱カバーの使用方法は、実施の形態1と同様なので、説明を省略する。
また、実施の形態2の継手用断熱カバーは、実施の形態1の継手用断熱カバーで得られる作用と同様の作用を有するので、説明を省略する。
(実施の形態3)
図8(a)は、本考案の実施の形態3の継手用断熱カバーの模式側面図であり、図8(b)は、本考案の実施の形態3の接合面を示す模式分解側面図である。
図8において、実施の形態3の継手用断熱カバー21が、実施の形態2の継手用断熱カバー11と異なるのは、3つの嵌合部5a,5b,5cの内の嵌合部5aの内径が他の2つの嵌合部5b,5cの内径よりも小径に形成されている点である。
図8(b)に示すように、略円筒状に形成された小径の継手用断熱部材22と、略円筒状に形成された大径の継手用断熱部材23,24を用意する。継手用断熱部材22,23の長手方向の端部をそれぞれV形にカットして傾斜状の接合面22a,22b,23a,23bを形成し、継手用断熱部材24の長手方向の端部をテーパ状にカットして傾斜状の接合面24aを形成し、これらの接合面を接着や溶着などによって接合することにより、図8(a)に示したように、屈曲部21a,21bに接合部21c,21dを有する異径のT形に形成することができる。
最後に、実施の形態2と同様に、継手用断熱カバー21の嵌合部5a側の側面を長手方向に沿って背割りすることにより継手用断熱カバー21が完成する。
屈曲部1a’が複数の接合部1b’を有することにより、継手用断熱カバー1AをL形の配管継手10のカーブに沿うように段階的に屈曲させることができるので、継手用断熱カバー1Aの内側発泡材層2の内周面と配管継手10の外周面を確実に密着させることができ、断熱の確実性に優れる。
以上のように構成された実施の形態3の継手用断熱カバーの使用方法は、実施の形態1,2と同様なので、説明を省略する。
以上のように実施の形態3の継手用断熱カバーは構成されているので、実施の形態1又は2で得られる作用に加え、以下の作用を有する。
(1)異径のT形の配管継手(チーズ)に対応させて、複数の嵌合部の内の少なくとも1つを異径に形成することにより、継手と継手に接続される直管との接続部を隙間なく確実に断熱部材で覆うことができる断熱の確実性に優れた継手用断熱カバーを提供することができる。
本考案は、樹脂カバーが不要で生産性、取扱い性に優れ、配管継手との密着性に優れ、断熱効果が高く、直管用断熱部材との接続が容易で、位置ずれや回転などが発生し難く、固定安定性、施工性に優れ、成型の必要がなく、金型を用いることなく配管継手の形状に応じた形状に形成することができる量産性、形状自在性に優れた継手用断熱カバーを提供することができ、現場での工数を低減し、工期を短縮できる。
本考案の実施の形態1の継手用断熱カバーの模式斜視図 (a)本考案の実施の形態1の継手用断熱カバーの模式側面図(b)本考案の実施の形態1の継手用断熱カバーの模式断面図 (a)本考案の実施の形態1の継手用断熱カバーの作製に用いる継手用断熱部材の模式斜視図(b)本考案の実施の形態1の継手用断熱カバーの接合面を示す模式展開斜視図(c)本考案の実施の形態1の継手用断熱カバーの背割り部形成前の状態を示す模式斜視図 (a)本考案の実施の形態1の継手用断熱カバーの使用状態を示す模式断面図(b)本考案の実施の形態1の継手用断熱カバーが配管継手に覆設された配管を示す要部模式断面図 (a)本考案の実施の形態1の継手用断熱カバーの変形例を示す模式側面図(b)本考案の実施の形態1の接合面を示す模式展開側面図 本考案の実施の形態2の継手用断熱カバーの模式斜視図 (a)本考案の実施の形態2の継手用断熱カバーの模式側面図(b)本考案の実施の形態2の継手用断熱カバーの作製に用いる実施の形態1の継手用断熱カバーの模式側面図(c)本考案の実施の形態2の継手用断熱カバーの接合面を示す模式側面図 (a)本考案の実施の形態3の継手用断熱カバーの模式側面図(b)本考案の実施の形態3の接合面を示す模式分解側面図
符号の説明
1,1A,11,21 継手用断熱カバー
1’,1A’,11’22,23,24 継手用断熱部材
1a,1a’,11a,21a,21b 屈曲部
1b,1b’,11b,21c,21d 接合部
1c,1c’,1d,11c,22a,22b,23a,23b,24a 接合面
2 内側発泡材層
3 外側発泡材層
4 表皮層
5a,5b,5c 嵌合部
6 背割り部
10 配管継手
10a,10b メカニカル接続部
20 配管
20a,20b 直管
30a,30b 直管用断熱カバー

Claims (3)

  1. 2以上のメカニカル接続部を有する配管継手に覆設される継手用断熱カバーであって、前記配管継手の外周に覆設される内側発泡材層と、前記内側発泡材層の外周に積層された外側発泡材層と、前記外側発泡材層の外周に貼着された表皮層と、前記配管継手の各々の前記メカニカル接続部の端部の前記内側発泡材層の端面より前記外側発泡材層が突出して形成された段差状の嵌合部と、を備えたことを特徴とする継手用断熱カバー。
  2. 屈曲部において傾斜状に形成された接合面で接合された接合部を有し、L形又はT形に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の継手用断熱カバー。
  3. 複数の前記嵌合部の内の少なくとも1つが、異径であること特徴とする請求項1又は2に記載の継手用断熱カバー。
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