JP4941069B2 - 内燃機関の吸気制御装置 - Google Patents

内燃機関の吸気制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、エンジン(内燃機関)の吸気制御装置に関し、特に、スロットル制御において応答性を改善した技術に関する。
従来、一般的なエンジン(内燃機関)では、スロットル弁によって吸入空気量(吸気量)を制御しているが、スロットル弁による絞り損失を無くし、燃費向上を図るため、吸気弁の作動特性(バルブタイミング、リフト量)を可変制御することによって、吸気量を制御するものがある。
ただし、乗用車等でブレーキの負圧源やパージガス、ブローバイガスを吸気系に吸引するため吸気負圧を要する場合は、スロットル弁を備えて所定条件で吸気負圧を発生させる必要があり、また、低負荷域では、吸気弁による吸気量制御が難しくなるため、スロットル弁による制御(スロットル制御)に切り換えるようにしたものがある。
しかし、スロットル制御による吸気量制御は、マニホールド容積、シリンダまでの輸送遅れに伴い、吸気弁による吸気量制御に比較して応答遅れが大きく、高応答なトルク制御を行えなかった。
上記に鑑み、特許文献1には、スロットル開度を入力としエンジントルクを出力とする吸気系モデルを構築し、目標トルクを得る目標スロットル開度を、吸気系モデルの伝達関数における各係数の値を同定しつつ算出して、高応答なトルク制御を図った技術が開示されている。
特開2002−309990号公報
特許文献1は、MRACSと称される手法をエンジンに適用したものであり、目標エンジントルクまたはエンジントルクに見合った目標シリンダ充填空気量を、物理現象を考慮しない一般的な伝達関数の係数を同定して直接求める算出方式であるが、エンジンに適用した場合、運転状態の変化に追従して係数を同定させることが、実質的には困難であり、かかるフィードフォワード制御での精度バラツキを補うためフィードバック制御を併用する必要もあり、極めて複雑な制御となって実用性に乏しいものであった。
本発明は、このような従来の課題に着目してなされたもので、物理現象を考慮したスロットル制御伝達関数モデルにおける中間パラメータを制御することにより、安定性を保証しつつ高応答なトルク制御を実現できる内燃機関の吸気制御装置を提供することを目的とする。
そのため本発明では、
運転者の要求トルク相当の目標シリンダ吸気量を算出する目標シリンダ吸気量算出手段と、
機関運転状態に基づいて、吸気弁が開いてからシリンダ内圧が排気圧から徐々に低下して吸気上死点より遅れて吸気圧と等しくなる実効上死点位置と、吸気弁閉時期より前にシリンダ内圧が吸気圧に達して断熱圧縮変化が開始する実効吸気弁閉時期と、を求め、前記実効上死点位置におけるシリンダ容積と前記実効吸気弁閉時期におけるシリンダ容積との差としてシリンダ実効容積を算出するシリンダ実効容積算出手段と、
前記目標シリンダ吸気量及び前記シリンダ実効容積に基づいて、前記目標シリンダ吸気量を実現するのに必要な目標吸気圧を算出する目標吸気圧算出手段と、
前記目標吸気圧の変化の規範となる応答実現する時定数である規範応答時定数を算出する時定数算出手段と、
マニホールドプラントモデルを用いて現在の吸気圧推定値である仮想吸気圧を算出する仮想吸気圧算出手段と、
前記シリンダ実効容積及び前記仮想吸気圧に基づいて、現在の単位時間当たりのシリンダ吸気量推定値である仮想シリンダ吸気量(Q ’)を算出する仮想シリンダ吸気量算出手段と、
前記目標吸気圧前記仮想吸気圧との偏差に基づき、前記規範応答時定数でもって目標吸気圧を達成するために必要な単位時間当たりの目標吸気量変化量を求める目標吸気量変化量算出手段と、
前記仮想シリンダ吸気量(Q ’)に前記目標吸気量変化量を加算して、スロットル弁を通過する単位時間当たりの目標吸気量を求める手段と、
この単位時間当たりの目標吸気量からスロットル弁の目標開口面積を求め、スロットル弁を制御するスロットル制御手段とを備える。
また、時定数算出手段は、機関回転速度に対応した規範応答時定数基本値を所定のマップを参照して算出する規範応答時定数基本値算出手段と、少なくとも機関運転状態に基づき制御系の所定の減衰特性を得るため所定の目標限界減衰係数を含むパラメータにより規範応答時定数下限値を算出する規範応答時定数下限値算出手段とを有しており、規範応答時定数基本値と規範応答時定数下限値とを比較し、これらのうち大きい値を選択し、規範応答時定数として算出する。
本発明によれば、スロットル制御伝達関数モデルを用い、エンジンの運転状態を考慮した規範応答時定数を中間パラメータとして吸気圧制御(及びスロットル制御)を行うことにより、エンジンの運転状態に変動が生じても所望の減衰特性となるように吸気圧制御(及びスロットル制御)を行うことが可能となるので、安定性を保証しつつ所望の応答でトルク制御を実現することができる。
また、規範応答時定数を算出する時定数算出手段は、規範応答時定数基本値と規範応答時定数下限値と算出した後、これらの値をセレクトハイした結果を規範応答時定数として算出するので、常に規範応答時定数下限値以上にて吸気圧制御(及びスロットル制御)を行うことが可能となるため、エンジンの運転状態に応じて、オーバーシュート等を抑制しつつ高応答なトルク制御を実現することができる。
更に、スロットル弁以外の吸気弁の作動角やバルブリフト量あるいは作動角中心位相を可変として吸気量を制御する可変動弁機構を備えたものにおいて、該可変動弁機構の作動の有無に関わらず、安定性を保証しつつ所望の応答でトルク制御を実現できる。ただし、このような可変動弁機構を備えないエンジンにおいても、シリンダ実効容積を算出することにより、本発明を適用することが可能である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、エンジン(内燃機関)の構成図である。
エンジン1の各気筒のピストン51により画成される燃焼室52には、点火栓53を囲むように、吸気弁54及び排気弁55を備えている。吸気は吸気通路56を通って吸気弁54から燃焼室52内に吸入される。尚、吸気通路56の途中にはマニホールド部(吸気マニホールド)57が配設されている。燃焼室52内の排気は、排気弁55から排気通路58を通って排出される。
吸気弁54は、バルブ作動特性を可変な可変動弁機構100により制御される。この可変動弁機構100は、後述するように吸気弁54の作動角である吸気作動角及びバルブリフト量を連続的に変更する作動角変更機構10と、吸気作動角の中心位相である吸気中心位相を連続的に変更する位相変更機構20とで構成される。排気弁55については、本実施形態では弁特性を固定とするが、吸気弁54と同様に可変動弁装置によって弁特性を可変な構成としてもよい。
吸気通路56には、マニホールド部57の上流に、スロットル弁59が設けられている。吸気通路56にはまた、各気筒毎の吸気ポート部分に、電磁式の燃料噴射弁60が設けられている。
ここにおいて、点火栓53、可変動弁装置100(作動角変更機構10、位相変更機構20)、スロットル弁59及び燃料噴射弁60の作動は、コントロールユニット(ECU)61により制御される。
このECU61には、エンジン回転に同期してクランク角信号を出力することによりクランク角位置θと共にエンジン回転速度Neを検出可能なクランク角センサ62、アクセル開度(アクセル踏込み量)を検出するアクセルペダルセンサ63、吸気通路のスロットル弁59上流にてマニホールド部57へ流入する空気流量を計測する熱線式のエアフローメータ64、マニホールド部57内の温度(吸気温度)を検出する吸気温度センサ65等からの信号が入力される。
燃料噴射弁60の燃料噴射時期及び燃料噴射量は、エンジン運転条件に基づいて制御するが、燃料噴射量は、後述のごとく制御されるシリンダ吸気量に対し、所望の空燃比となるように制御する。
点火栓53による点火時期は、エンジン運転条件に基づいて、MBT(トルク上の最適点火時期)又はノック限界に制御する。
図2は、上記作動角変更機構を示している。各気筒には一対の吸気弁54が設けられ、これら吸気弁54の上方には中空状の吸気駆動軸3が気筒列方向に延在している。吸気駆動軸3には、吸気弁54のバルブリフタ54aに当接して吸気弁54を開閉駆動する揺動カム4が相対回転可能に外嵌している。
吸気駆動軸3と揺動カム4との間には、吸気弁54の作動角である吸気作動角及びバルブリフト量を連続的に変更する電動式の作動角変更機構10が設けられている。吸気駆動軸3の一端部には、図外のクランクシャフトに対する吸気駆動軸3の位相を変化させることにより、上記吸気作動角の中心位相である吸気中心位相を連続的に変更する電動式の位相変更機構20が配設されている。
作動角変更機構10は、図2及び図3に示すように、吸気駆動軸3に偏心して固定的に設けられる円形の駆動カム11と、この駆動カム11の相対回転可能に外嵌するリング状リンク12と、吸気駆動軸3と略平行に気筒列方向へ延びる制御軸13と、この制御軸13に偏心して固定的に設けられた円形の制御カム14と、この制御カム14に相対回転可能に外嵌すると共に、一端がリング状リンク12の先端に連結されたロッカアーム15と、このロッカアーム15の他端と揺動カム4とに連結されたロッド状リンク16と、を有している。制御軸13は、電動アクチュエータ17によりギア列18を介して所定の制御範囲内で回転駆動される。
上記の構成により、クランクシャフトに連動して吸気駆動軸3が回転すると、駆動カム11を介してリング状リンク12がほぼ並進移動すると共に、ロッカアーム15が制御カム14の軸心周りに揺動し、ロッド状リンク16を介して揺動カム4が揺動して吸気弁54が開閉駆動される。
また、制御軸13の回転角度を変化させることにより、ロッカアーム15の揺動中心となる制御カム14の軸心位置が変化して揺動カム4の姿勢が変化する。これにより、吸気中心位相が略一定のままで、吸気作動角及びバルブリフト量が連続的に変化する。
このような作動角変更機構10は、駆動カム11の軸受部分や制御カム14の軸受部分等の各部材の連結部分が面接触となっているため、潤滑が行い易く、耐久性,信頼性に優れている。また、吸気弁54を駆動する揺動カム4が吸気駆動軸3と同軸上に配置されているため、例えば揺動カム4を吸気駆動軸3とは異なる別の支軸で支持するような構成に比して、制御精度に優れていると共に、装置自体がコンパクトなものとなり、機関搭載性に優れている。特に直動式の動弁系には、大きなレイアウトの変更を加えることなく適用することができる。更に、リターンスプリング等の付勢手段をあえて必要としないために、動弁系のフリクションも低く抑制される。
図4は、電動式の位相変更機構20を示している。この位相変更機構20は、クランクシャフトと同期して回転するカムスプロケット25に固定され、このカムスプロケット25と一体的に回転する第1回転体21と、ボルト22aにより吸気駆動軸3の一端に固定され、この吸気駆動軸3と一体的に回転する第2回転体22と、ヘリカルスプライン26により第1回転体21の内周面と第2回転体22の外周面とに噛合する筒状の中間ギア23と、を有している。
この中間ギア23には3条ネジ28を介してドラム27が連結されており、このドラム27と中間ギア23との間にねじりスプリング29が介装されている。中間ギア23は、ねじりスプリング29によって遅角方向(図4の左方向)へ付勢されており、電磁リターダ24に電圧を印加して磁力を発生すると、ドラム27及び3条ネジ28を介して進角方向(図4の右方向)へ動かされる。この中間ギア23の軸方向位置に応じて、回転体21,22の相対位相が変化して、クランクシャフトに対する吸気駆動軸3の位相が変化する。
上記の電磁リターダ24は、上記ECU61からの制御信号によりエンジン1の運転状態に応じて駆動制御される。
従って、エンジン1は、吸気弁54に作動角変更機構10と位相変更機構20とで構成される可変動弁機構100を備えているので、スロットル弁59を略全開に保持しつつ(ノンスロットル状態)、運転者の要求トルクに応じて、吸気弁54の吸気作動角及びバルブリフト量と、吸気作動角の中心位相である吸気中心位相とを制御することにより、吸気量を制御して、実質的なノンスロットル運転を実現することができる。すなわち、運転者の要求トルクが減少した場合は、作動角変更機構10により吸気弁54の吸気作動角及びバルブリフト量を小さくすると共に、位相変更機構20により吸気中心位相を進角するように吸気弁54のバルブ作動特性を制御することで、前記要求トルクに応じた吸気量となるように制御することができる。
しかしながら、ブレーキ(図示せず)の負圧源等に吸気負圧を要する場合は、スロットル弁59を用いて所定条件で吸気負圧を発生させる必要があり、また、前記要求トルクが小さい領域(低負荷域)では、吸気弁54による吸気量制御が難しくなる場合がある。このため、スロットル弁59による吸気量制御を行う必要がある。
図5は、上記ECU61においてなされるスロットル弁59による吸気量制御のメインブロック図を示す。
シリンダ実効容積算出部は、エンジン1の運転状態及び吸気弁54の作動特性(特にバルブタイミング)によって、シリンダの吸気行程相当のシリンダ実効容積を算出する。
仮想吸気圧算出部は、スロットル弁59の目標開口面積に基づいて、吸気系の内部モデルを用いて現在の吸気圧(マニホールド内圧)推定値である仮想吸気圧を算出する。
仮想シリンダ吸気量算出部は、前記シリンダ実効容積と仮想吸気圧に基づいて、現在のシリンダ吸気量の推定値である仮想シリンダ吸気量を算出する。
一方、目標シリンダ吸気量算出部は、アクセル開度APO、エンジン回転速度Ne等に基づいて、運転者の要求トルク相当の目標シリンダ吸気量を算出する。
目標吸気圧算出部は、前記現在のシリンダ実効容積において、目標シリンダ吸気量を実現するための目標吸気圧を算出する。
時定数算出部は、運転性その他の要求に応じて、目標吸気圧を目標とする応答で実現するための規範応答時定数τpmを算出する。尚、この時定数算出部は、後述する規範応答時定数下限値τLIM演算部と、規範応答時定数τpm演算部とを備えている。
目標吸気圧変化量算出部は、目標吸気圧と仮想吸気圧との偏差ΔPMと規範応答時定数τpmとに基づいて、目標吸気圧変化量を算出する。
目標吸気量変化量算出部は、前記目標吸気圧変化量を目標吸気量変化量(質量変化量)に換算する。
前記仮想シリンダ吸気量(時間当たりの量に換算)に前記目標吸気量変化量を加算することで、スロットル弁を通過する時間当たりの目標吸気量を算出する。
目標開口面積算出部は、前記目標吸気量に基づいてスロットル弁59の目標開口面積を算出する。
目標開度算出部は、前記目標開口面積を、スロットル弁59の目標開度(目標スロットル開度)に変換する。
スロットル弁制御部は、前記目標開度(目標スロットル開度)に基づいて、スロットル弁59を制御する。
次に、上記各算出部の詳細を説明する。
まず、シリンダ実効容積算出部の詳細を、図6に示すブロック図に基づいて説明する。
静的には、吸気弁閉時期IVCでのシリンダ容積から上死点TDCでのシリンダ容積を差し引いた値が行程容積であるが、実際には、吸気行程開始時期及び終了時期は、それぞれの上死点TDC、吸気弁閉時期IVCに対してずれを生じる。
図7は、吸気行程時のバルブ特性、筒内圧力、吸気弁通過空気流量の変化の様子を示す。尚、吸気弁閉時期IVCは下死点後に制御される場合を示す。
図示のように、吸気弁閉時期IVCより前に、シリンダ内圧が吸気圧に達して断熱圧縮変化が開始、つまり吸気行程が終了する。この吸気弁閉時期IVCに対して実際の吸気行程が終了する時期の進み量は、エンジン回転速度Neが高いときほど、また、バルブリフト量が小さいときほど慣性の影響が大きくなって増大する。
そこで、図6において、まず、吸気弁開時期IVO、吸気弁閉時期IVCにより決定される吸気弁のバルブ特性から、バルブリフト量(最大リフト量)Ivを算出する。
次いで、前記進み量をIVCオフセット量として、エンジン回転速度Neとバルブリフト量Ivをパラメータとするマップを設定し、このマップを参照してIVCオフセット量IVCOFSを求め、吸気弁閉時期IVCからIVCオフセット量IVCOFSを差し引いたクランク角位置を、吸気行程が終了する実効IVCとして算出する。
一方、シリンダ内圧が吸気圧と一致して断熱膨張変化による吸気行程が開始する時期の吸気上死点TDCからのずれは、バルブオーバーラップによる排気の吹き出しに起因する。すなわち、図7に示すように、バルブオーバーラップ状態で吸気弁が開いてからシリンダ内圧は排気圧から徐々に低下して吸気上死点TDCより遅れて吸気圧PMANと等しくなり、この時点から断熱膨張による吸気行程が開始される。吸気弁開弁開始付近では開口面積が小さいためシリンダ内圧の低下は小さく、実質的な低下は、排気の吹き返し流量が最大となるオーバーラップ中心角O/LCAから始まる。シリンダ内圧が低下し始めてから実際の吸気行程が開始される時期(実効TDC)までの遅れ量は、エンジン回転速度Neが高くなるほど、また、バルブオーバーラップ量(オーバーラップ開口面積)が小さくなるほど慣性の影響が大きくなってシリンダ内圧の低下度合いが鈍ることにより増大する。
そこで、図6に示すように、まず、吸気弁開時期IVO、吸気弁閉時期IVCを入力し、オーバーラップ中心角O/LCAを演算する。具体的には、吸気弁開時期IVO、吸気弁閉時期IVCにより決定される吸気弁のバルブ特性IVと既知の排気弁バルブ特性EVとに基づいて、両特性のリフト量が一致する点(交点)におけるクランク角を、オーバーラップ中心角O/LCAとして算出する。
次いで、オーバーラップ中心角O/LCAに対するオーバーラップ開口面積(O/L面積=吸気弁開口面積=排気弁開口面積)を、予め設定したマップを参照して算出する。オーバーラップ中心角O/LCAが小さいとき(進角側にあるとき)ほどオーバーラップ開口面積(O/L面積)は大きい特性を有している。
次いで、エンジン回転速度Neとオーバーラップ開口面積(O/L面積)をパラメータとして、オーバーラップ中心角O/LCAから実効TDCまでの遅れ量をTDCオフセット量としたマップを設定しておき、このマップを参照してTDCオフセット量TDCOFSを求め、オーバーラップ中心角O/LCAにTDCオフセット量TDCOFSを加算したクランク角位置を実効TDCとして算出する。
そして、図6において、吸気弁開時期IVO、吸気弁閉時期IVC、実効TDCを入力して、吸気弁のバルブ特性から実効TDCにおけるシリンダ容積VETDCを、マップを参照して算出し、同じくIVO、IVC、実効IVCを入力して、実効IVCにおけるシリンダ容積VEIVCを、マップを参照して算出する。
前記シリンダ容積VEIVCからシリンダ容積VETDCを差し引いて、シリンダ実効容積VE(=VEIVC−VETDC)を算出する。
次に、仮想吸気圧算出部の詳細を図8に基づいて説明する。
尚、図8の右上部分に、前記目標開口面積tATVOに対し、スロットル弁59の応答性を示すスロットル制御応答時定数T1を用いた作動遅れ補正処理{伝達関数:e-Ls/(T1・s+1)}を施した、実開口面積ATVOにおけるマニホールド内圧PMを算出するマニホールドプラントのモデルが示されており、このマニホールドプラントのモデルを用いて、目標値に制御したときの予測値としての仮想値が算出される。以下、仮想値には、実際値に対して「’」を付して説明する。
前記目標開口面積算出部で算出されたスロットル弁59の目標開口面積tATVOに対して、スロットル弁からシリンダまでの遅れを補償するため、一次遅れ補正処理{伝達関数:1/(T1・s+1)}を施してtATVOHとした後、次式によって、仮想吸気圧QA’を算出する(伝達関数:K1)。
Figure 0004941069
Figure 0004941069
A:大気圧
M:マニホールド内圧=吸気圧
tATVOH:一次遅れ補正後の目標開口面積
R:ガス定数
A:大気温度=吸気温度
κ:比熱比
次に、前記目標開口面積tATVOに基づいて算出されたスロットル弁を通過してマニホールドへ流入する時間当たりの吸気流量QA’と、後述するように算出されたマニホールドからの流入量、つまりシリンダへの時間当たりの流入量QE’との偏差{(ΔM’/Δt)=QA’−QE’}を算出する。
次に、前記吸気量偏差(ΔM’/Δt)を、次式により、吸気圧変化量(ΔPM’/Δt)に換算する(伝達関数:K2)。
(ΔPM’/Δt)=(ΔM’/Δt)・RTA/VM・・・(3)
K2=RTA/VM・・・(4)
M:マニホールド容積
前記吸気圧変化量(ΔPM’/Δt)を積分して、仮想吸気圧PM’を算出する(伝達関数:1/s)。
次に、仮想シリンダ吸気量算出部について説明する。
前記仮想吸気圧PM’と、前記シリンダ実効容積VEに基づいて、次式により1シリンダ当たりの仮想シリンダ吸気量QC’を算出する(伝達関数:K3)。
C’=PM’・VE/(RTA)・・・(5)
K3=VE/(RTA)・・・(6)
次に、仮想シリンダ吸気量QC’を、次式により時間当たりの仮想シリンダ吸気量QE’に換算する(伝達関数:K4)。
E’=QC’・ncyl/2・Ne/60・・・(7)
K4=ncyl/2・Ne/60・・・(8)
cyl:エンジン1の総気筒数
この時間当たりの仮想シリンダ吸気量QE’が、上述したように、次回算出される吸気流量QA’との偏差(ΔM’/Δt)の算出に用いられると共に、後述するように目標吸気量tQAの算出に用いられる。
次に、目標吸気圧算出部について説明する。
上述したように目標シリンダ吸気量算出部で算出された運転者の要求トルク相当の目標シリンダ吸気量tQCを、現在のシリンダ実効容積VEで実現するための目標吸気圧tPMを、次式によって算出する。
tPM=tQC・RTA/VE・・・(9)
次に、目標吸気圧変化量算出部について説明する。
前記目標吸気圧tPMと仮想吸気圧PM’との偏差ΔPM(=tPM−PM’)に基づき、規範応答時定数τpmで目標吸気圧tPMが実現されるように、目標吸気圧変化量t(ΔPM/Δt)を算出する(伝達関数:G=1/τpm)。
次に、目標吸気量変化量算出部について説明する。
吸気温度TA、マニホールド容積VM、ガス定数Rに基づいて、次式により、前記目標吸気圧変化量t(ΔPM/Δt)を目標吸気量変化量(質量変化量)t(ΔMM/Δt)に換算する(伝達関数:1/K2)。
t(ΔMM/Δt)=t(ΔPM/Δt)・VM/(RTA)・・・(10)
次に、目標吸気量の算出について説明する。
次式のように、前記仮想シリンダ吸気量QE’に前記目標吸気量変化量t(ΔMM/Δt)を加算することで、スロットル弁59を通過する時間当たりの目標吸気量tQAを算出する。
tQA=QE’+t(ΔMM/Δt)・・・(11)
次に、目標開口面積算出部について説明する。
前記目標吸気量tQAに基づいて、次式により、スロットル弁59の目標開口面積tATVOを算出する(伝達関数:1/K1)。
Figure 0004941069
目標開度算出部は、前記目標開口面積tATVOを、マップ若しくは演算式によってスロットル弁59の目標開度(目標スロットル開度)tTVOに換算する。
スロットル弁制御部は、前記目標開度(目標スロットル開度)tTVOに基づいてスロットルアクチュエータを駆動してスロットル弁59を制御する。
以上より、本実施形態において、前記目標吸気圧tPMを入力とし前記マニホールド内圧(=吸気圧)PMを出力とする吸気圧制御系の伝達関数は、上述した各算出部における各伝達関数を用いて、次式により算出することができる。
Figure 0004941069
(13)式より、前記吸気圧制御系の伝達関数は「二次遅れ+むだ時間」系となることがわかる。
従って、前記吸気圧制御系における減衰係数ζは、(13)式を用いて、次式により算出することができる。
Figure 0004941069
図9は、二次遅れ系のステップ応答を示す図である。この図から明らかなように、二次遅れ系のステップ応答は、減衰係数ζによってその様相が大きく異なる。減衰係数ζについて、0<ζ<1のときを不足制振、ζ=1のときを臨界制振、ζ>1のときを過制振と言う。不足制振の状態では、減衰係数ζが小さくなるほど応答は速くなるが、オーバーシュート(行き過ぎ量)は大きくなる。また、過制振の状態ではオーバーシュート(行き過ぎ量)は生じないが、減衰係数ζが大きくなるほど応答が遅くなる。
従って本実施形態において、臨界制振を超えない範囲(ζ≦1)で所望の応答となるように減衰係数ζを設定することで、前記吸気圧制御系における制御安定性を確保しつつ高応答な吸気圧制御を実現することができる。
このため、前記吸気圧制御系にて目標とする限界減衰特性時の減衰係数(目標限界減衰係数)ζsについて、(14)式を基にした次式を満たすことにより、応答時のオーバーシュートを抑制し、制御安定性を確保する。
Figure 0004941069
尚、本実施形態においては、目標限界減衰係数ζsの設定範囲を0.7≦ζs≦1.0とする。この他に目標限界減衰係数ζsの設定値を算出する方法として、エンジン1の運転状態(エンジン回転速度やエンジントルク等)に応じた目標限界減衰係数ζsのマップをECU61内に備え、このマップを参照して目標限界減衰係数ζsを算出してもよい。
また、(15)式を満たす範囲にG=1/τpm(τpm:規範応答時定数)を設定することにより、前記吸気圧制御系の制御安定性を確保することができる。すなわち、エンジン1の運転状態に応じて常に次式を満たすように規範応答時定数τpmを制限することで、前記吸気圧制御系の制御安定性を確保することができる。
Figure 0004941069
従って、規範応答時定数下限値τLIMは、(16)式より、次式のようになる。
Figure 0004941069
次に、上記時定数算出部に備えられた規範応答時定数下限値τLIM演算部(規範応答時定数下限値算出手段)の演算フローについて、図10に基づいて説明する。
ステップS101において、エンジン1の運転状態に応じて算出されるシリンダ実効容積VEとマニホールド容積VMとを入力し、(4)式及び(6)式に基づき、伝達関数K2と伝達関数K3との積を次式により演算する。
K2・K3=RTA/VM・VE/(RTA)=VE/VM・・・(18)
次にステップS102において、エンジン1の総気筒数ncylに1/2(定数)を乗じた結果及びエンジン回転速度Neに1/60(定数)を乗じた結果を入力し、(8)式に基づき、伝達関数K4を演算する(K4=ncyl/2・Ne/60)。
次にステップS103において、ステップS101の演算結果及びステップS102の演算結果を入力し、伝達関数K2、伝達関数K3及び伝達関数K4の積(K2・K3・K4)を演算する。
次にステップS104において、ステップS103の演算結果及びスロットル制御応答時定数T1(本実施形態では定数)を入力し、伝達関数K2、伝達関数K3、伝達関数K4及びスロットル制御応答時定数T1の積(K2・K3・K4・T1)を演算する。
次にステップS105において、ステップS104の演算結果に1(定数)を加算し、(1+K2・K3・K4・T1)とする演算を行う。
次にステップS106において、ステップS105の演算結果を2乗し、(1+K2・K3・K4・T12とする演算を行う。
また、ステップS107において、所定の目標限界減衰係数ζsに2(定数)を乗じて、2ζsとする演算を行う。
次にステップS108において、ステップS107の演算結果を2乗し、4ζs 2とする演算を行う。
次にステップS109において、ステップS108の演算結果及びスロットル制御応答時定数T1を入力し、ステップS108の演算結果(4ζs 2)とスロットル制御応答時定数T1との積(4ζs 2・T1)を演算する。
次にステップS110において、ステップS106の演算結果(1+K2・K3・K4・T12及びステップS109の演算結果(4ζs 2・T1)を入力し、(17)式に基づいて、(4ζs 2・T1)/(1+K2・K3・K4・T12を演算して、規範応答時定数下限値τLIMを算出する。
尚、スロットル制御応答時定数T1について、本実施形態では定数としているが、スロットル弁開度の変化量ΔTVOに応じたスロットル制御応答時定数T1のマップをECU61内に備え、このマップを参照してスロットル制御応答時定数T1を算出してもよい。
次に、上記時定数算出部に備えられた規範応答時定数τpm演算部(規範応答時定数基本値算出手段を含む)の演算フローについて、図11に基づいて説明する。
規範応答時定数τpm演算部には、エンジン回転速度Neと加速時規範応答時定数τpmaとの関係を示すマップと、エンジン回転速度Neと減速時規範応答時定数τpmdとの関係とを示すマップとを予め備えている。これらマップは、エンジン回転速度Neが大きくなるほど、それぞれの規範応答時定数が小さくなり、前記吸気圧制御系の応答が速くなる特性を有する。
ステップS201において、目標吸気圧tPMと仮想吸気圧PM’との偏差ΔPM(=tPM−PM’)が正の値若しくはゼロであれば、エンジンは加速時であると判断し、エンジン回転速度Neと加速時規範応答時定数τpmaとの関係を示すマップを選択するようにスイッチを切り替え、逆に前記偏差ΔPMが負の値であれば、エンジンは減速時であると判断し、エンジン回転速度Neと減速時規範応答時定数τpmdとの関係を示すマップを選択するようにスイッチを切り替える。そして、選択されたマップを参照し、エンジン回転速度Neに対応した規範応答時定数を算出し、この値を規範応答時定数基本値に設定する。この後、ステップS202にて、設定された規範応答時定数基本値と前記規範応答時定数下限値τLIMとをセレクトハイし、規範応答時定数τpmを算出する。
本実施形態によれば、時定数算出手段には、規範応答時定数基本値を算出する規範応答時定数基本値算出手段と、規範応答時定数下限値を算出する規範応答時定数下限値算出手段とを備え、この規範応答時定数下限値算出手段は、少なくとも所定の目標限界減衰係数ζsを含むパラメータにより規範応答時定数下限値τLIMを算出し、規範応答時定数基本値と規範応答時定数下限値τLIMとをセレクトハイした結果を規範応答時定数τpmに設定して、常に減衰係数ζが目標限界減衰係数ζs以上となるように吸気圧制御(及びスロットル制御)を行うので、エンジンの運転状態が変動しても、安定性を保証しつつ所望の応答性にてトルク制御を行うことができる。
また本実施形態によれば、規範応答時定数基本値算出手段はエンジン回転速度Neに応じて規範応答時定数基本値を算出することにより、エンジンが高回転であるほど吸気圧制御(及びスロットル制御)の応答を速めるように設定することができる。
また本実施形態によれば、規範応答時定数基本値算出手段は、目標吸気圧と仮想吸気圧とを比較し、目標吸気圧が仮想吸気圧以上の場合は加速時と判断し、加速時に対応した規範応答時定数基本値を算出するので、エンジンの減速時に比べ、エンジンの加速時のトルク制御の応答性を高めるように規範応答時定数τpmを設定することができる。
また本実施形態によれば、規範応答時定数基本値算出手段は、目標吸気圧と仮想吸気圧とを比較し、目標吸気圧が仮想吸気圧未満の場合は減速時と判断し、減速時に対応した規範応答時定数基本値を算出するので、エンジンの減速時に高応答なトルク制御を実現しつつ、オーバーシュートによる吸気量不足に起因した失火等の異常燃焼を防ぐように規範応答時定数τpmを設定することができる。
また本実施形態によれば、物理現象を考慮したスロットル制御伝達関数モデルに基づいて吸気圧制御(及びスロットル制御)を行うので、吸気弁に備えられた可変動弁機構の作動の有無に関わりなく、安定性を保証しつつ高応答なトルク制御を実現することができる。
本発明の実施形態におけるエンジン(内燃機関)の構成を示す図 本発明の実施形態におけるエンジンに備えられる作動角変更機構を示す斜視図 本発明の実施形態における作動角変更機構の一部拡大側面図 本発明の実施形態におけるエンジンに備えられる位相変更機構を示す図 本発明の実施形態における吸気量制御のメインブロック図 本発明の実施形態におけるシリンダ実効容積算出部のブロック図 本発明の実施形態における吸気行程時のバルブ特性、筒内圧力、吸気弁通過空気流量の変化の様子を示すタイムチャート図 本発明の実施形態における各算出部の詳細を示すブロック図 二次遅れ系のステップ応答を示す図 本発明の実施形態における規範応答時定数下限値τLIM演算部の演算フローを示す図 本発明の実施形態における規範応答時定数τPM演算部の演算フローを示す図
符号の説明
1 エンジン(内燃機関)
10 作動角変更機構
20 位相変更機構
54 吸気弁
57 マニホールド部
59 スロットル弁
61 コントロールユニット(ECU)
62 クランク角センサ
63 アクセルペダルセンサ
64 エアフローメータ
65 吸気温度センサ

Claims (5)

  1. 運転者の要求トルク相当の目標シリンダ吸気量を算出する目標シリンダ吸気量算出手段と、
    機関運転状態に基づいて、吸気弁が開いてからシリンダ内圧が排気圧から徐々に低下して吸気上死点より遅れて吸気圧と等しくなる実効上死点位置と、吸気弁閉時期より前にシリンダ内圧が吸気圧に達して断熱圧縮変化が開始する実効吸気弁閉時期と、を求め、前記実効上死点位置におけるシリンダ容積と前記実効吸気弁閉時期におけるシリンダ容積との差としてシリンダ実効容積を算出するシリンダ実効容積算出手段と、
    前記目標シリンダ吸気量及び前記シリンダ実効容積に基づいて、前記目標シリンダ吸気量を実現するのに必要な目標吸気圧を算出する目標吸気圧算出手段と、
    前記目標吸気圧の変化の規範となる応答実現する時定数である規範応答時定数を算出する時定数算出手段と、
    マニホールドプラントモデルを用いて現在の吸気圧推定値である仮想吸気圧を算出する仮想吸気圧算出手段と、
    前記シリンダ実効容積及び前記仮想吸気圧に基づいて、現在の単位時間当たりのシリンダ吸気量推定値である仮想シリンダ吸気量(Q ’)を算出する仮想シリンダ吸気量算出手段と、
    前記目標吸気圧前記仮想吸気圧との偏差に基づき、前記規範応答時定数でもって目標吸気圧を達成するために必要な単位時間当たりの目標吸気量変化量を求める目標吸気量変化量算出手段と、
    前記仮想シリンダ吸気量(Q ’)に前記目標吸気量変化量を加算して、スロットル弁を通過する単位時間当たりの目標吸気量を求める手段と、
    この単位時間当たりの目標吸気量からスロットル弁の目標開口面積を求め、スロットル弁を制御するスロットル制御手段と
    を備え、
    前記時定数算出手段は、機関回転速度に対応した規範応答時定数基本値を所定のマップを参照して算出する規範応答時定数基本値算出手段と、少なくとも機関運転状態に基づき制御系の所定の減衰特性を得るため所定の目標限界減衰係数を含むパラメータにより規範応答時定数下限値を算出する規範応答時定数下限値算出手段とを有し、前記規範応答時定数基本値と前記規範応答時定数下限値とのうち大きい値を前記規範応答時定数として算出することを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。
  2. 前記規範応答時定数下限値算出手段は、少なくとも前記スロットル弁の応答性を示す所定のスロットル制御応答時定数を含むパラメータにより、前記規範応答時定数下限値を算出することを特徴とする請求項に記載の内燃機関の吸気制御装置。
  3. 前記規範応答時定数下限値算出手段は、少なくとも前記シリンダ実効容積を含むパラメータにより、前記規範応答時定数下限値を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の吸気制御装置。
  4. 前記規範応答時定数基本値算出手段は、前記目標吸気圧と前記仮想吸気圧とを比較し、前記目標吸気圧が前記仮想吸気圧以上の場合は加速時と判断し、加速時に対応した前記規範応答時定数基本値を算出することを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか1つに記載の内燃機関の吸気制御装置。
  5. 前記規範応答時定数基本値算出手段は、前記目標吸気圧と前記仮想吸気圧とを比較し、前記目標吸気圧が前記仮想吸気圧未満の場合は減速時と判断し、減速時に対応した前記規範応答時定数基本値を算出することを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか1つに記載の内燃機関の吸気制御装置。
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