JP4758770B2 - 内燃機関の吸入空気量制御装置 - Google Patents

内燃機関の吸入空気量制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、内燃機関の吸入空気量を制御する装置に関する。
近年、吸気バルブや排気バルブといった機関バルブのバルブ特性を可変とする可変バルブ機構を備えた内燃機関が実用化されている。そうした可変バルブ機構としては、例えばバルブタイミングを可変とするバルブタイミング可変機構や、バルブの最大リフト量を可変とするリフト量可変機構、あるいは特許文献1に記載されるように、バルブの最大リフト量及び開弁期間を可変とする機構などがある。
特に、特許文献1に記載の可変バルブ機構のように、吸気バルブの最大リフト量や開弁期間を連続的に変化させることができるものでは、それらバルブ特性の変更を通じて燃焼室に導入される吸入空気量を大きく変化させることができ、同バルブ特性の変更を通じて吸入空気量を調量することが可能となっている。
特開2001−263015号公報
ところで、機関出力は、吸気の充填効率(所定の大気状態のもとで実際に吸入された新気の重量と標準大気状態のもとで行程容積を占める新気の重量との比)に応じた吸入空気量に対応して変化し、この吸入空気量を吸気バルブの最大リフト量や開弁期間の変更を通じて調量する場合には、例えば以下のような調量態様が考えられる。
まず、所定の機関運転状態において実現可能な吸気の最大充填効率と機関に対する要求負荷とに基づいて当該要求負荷に応じた目標吸入空気量を設定する。より具体的には、上記最大充填効率に対し、現在の要求負荷率(例えばアクセル操作量の最大値に対する現状値の割合等)を反映させて、その要求負荷率に応じた要求充填効率を算出し、その要求充填効率に相当する吸入吸気量を目標吸入空気量として設定する。そして、その目標吸入空気量が得られるようにバルブ特性を変更することにより、要求負荷に応じた吸入空気量を確保することができる。
ここで、上記最大充填効率が適切に設定されていない場合、より具体的には上記最大充填効率が実際の最大充填効率よりも低く設定されている場合には、機関に対する要求負荷が最大となったときに、吸入可能な空気量を最大限確保することができなくなり、例えば機関出力を十分に高めることができなくなってしまうおそれがある。
本発明は、こうした実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、最大充填効率を適切に設定することにより、吸入可能な空気量を最大限確保することができる内燃機関の吸入空気量制御装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、吸気バルブのバルブ特性を可変とする可変バルブ機構を備え、所定の機関運転状態における吸気の最大充填効率と機関に対する要求負荷とに基づいて目標吸入空気量を設定し、当該目標吸入空気量に応じて前記バルブ特性を可変設定する内燃機関の吸入空気量制御装置において、可変とされる前記バルブ特性は吸気バルブの最大リフト量であり、最大吸入空気量が得られる当該最大リフト量の値を、機関回転速度が低いときほど小さくなるように算出するとともに、その算出される最大リフト量の値が小さくなるほど前記最大充填効率を低い値に設定することをその要旨とする。
同構成では、所定の機関運転状態における吸気の最大充填効率と機関に対する要求負荷とに基づいて目標吸入空気量を設定し、当該目標吸入空気量に応じてバルブ特性を可変設定することにより、要求負荷に応じた吸入空気量を確保するようにしている。
ここで、吸入空気量はバルブ特性の変化に応じて増減するのであるが、最大吸入空気量が得られるバルブ特性の値、換言すれば最大充填効率が得られるバルブ特性の値は機関回転速度に応じて変化することを本発明者は見出した。
特に、前記可変とされるバルブ特性が吸気バルブの最大リフト量である場合には、機関回転速度が低いときほど、最大吸入空気量が得られる最大リフト量の値は小さくなる傾向にあり、同最大リフト量の値が小さいときほど最大充填効率は低い値になる。
そこで、同構成では、可変とされる前記バルブ特性は吸気バルブの最大リフト量であり、最大吸入空気量が得られる当該最大リフト量の値を、機関回転速度が低いときほど小さくなるように算出するようにしており、これにより最大吸入空気量が得られるバルブ特性の値を適切に算出することができるようになる。そして、その算出される最大リフト量の値が小さくなるほど前記最大充填効率を低い値に設定するようにしている。
従って、同構成によれば、吸気バルブの最大リフト量が可変とされる場合において、最大充填効率を実際の最大充填効率に合わせて適切に設定することができるようになり、もって吸入可能な空気量を最大限確保することができるようになる。
請求項2に記載の発明は、吸気バルブのバルブ特性を可変とする可変バルブ機構を備え、所定の機関運転状態における吸気の最大充填効率と機関に対する要求負荷とに基づいて目標吸入空気量を設定し、当該目標吸入空気量に応じて前記バルブ特性を可変設定する内燃機関の吸入空気量制御装置において、可変とされる前記バルブ特性は吸気バルブの開弁期間であり、最大吸入空気量が得られる当該開弁期間の値を、機関回転速度が低いときほど短くなるように算出するとともに、その算出される開弁期間の値が短くなるほど前記最大充填効率を低い値に設定することをその要旨とする。
同構成では、所定の機関運転状態における吸気の最大充填効率と機関に対する要求負荷とに基づいて目標吸入空気量を設定し、当該目標吸入空気量に応じてバルブ特性を可変設定することにより、要求負荷に応じた吸入空気量を確保するようにしている。
ここで、吸入空気量はバルブ特性の変化に応じて増減するのであるが、最大吸入空気量が得られるバルブ特性の値、換言すれば最大充填効率が得られるバルブ特性の値は機関回転速度に応じて変化することを本発明者は見出した。
特に、前記可変とされるバルブ特性が吸気バルブの開弁期間である場合には、機関回転速度が低いときほど、最大吸入空気量が得られる開弁期間の値は短くなる傾向にあり、同開弁期間の値が短いときほど最大充填効率は低い値になる。
そこで、同構成では、可変とされる前記バルブ特性は吸気バルブの開弁期間であり、最大吸入空気量が得られる当該開弁期間の値を、機関回転速度が低いときほど短くなるように算出するようにしており、これにより最大吸入空気量が得られるバルブ特性の値を適切に算出することができるようになる。そして、その算出される開弁期間の値が短くなるほど前記最大充填効率を低い値に設定するするようにしている。
従って、同構成によれば、吸気バルブの開弁期間が可変とされる場合において、最大充填効率を実際の最大充填効率に合わせて適切に設定することができるようになり、もって吸入可能な空気量を最大限確保することができるようになる。
以下、本発明にかかる内燃機関の吸入空気量制御装置を具体化した一実施形態について、図1〜図8を併せ参照して説明する。
図1は、本実施形態におけるエンジン1の構成を示している。
この図1に示されるように、エンジン1は、シリンダブロック2やシリンダヘッド3等を備えて構成されており、そのシリンダブロック2にはシリンダ21が設けられている。このシリンダ21内には、ピストン22が往復動可能に収容されている。また、シリンダ21内には、シリンダ21の内周面、ピストン22の頂面、及びシリンダヘッド3に囲まれた燃焼室23が区画形成されている。
シリンダヘッド3には、吸気ポート31及び排気ポート32が設けられている。吸気ポート31には吸気管33が接続されており、排気ポート32には排気管34が接続されている。吸気ポート31と燃焼室23との連通及び遮断は、吸気バルブ35の開閉動作によって行われ、排気ポート32と燃焼室23との連通及び遮断は、排気バルブ36の開閉動作によって行われる。また、吸気ポート31には、同吸気ポート31内に向けて燃料を噴射するインジェクタ39が設けられている。
シリンダヘッド3において燃焼室23の頂部を形成する箇所には、燃料と空気との混合体である混合気を火花着火する点火プラグ37が配置されている。
吸気管33の途中にはサージタンク40が設けられており、このサージタンク40よりも吸気上流側には、燃焼室23に導入される空気の量を調整するスロットル弁38が設けられている。
シリンダヘッド3には、吸気バルブ35や排気バルブ36といった機関バルブのバルブ特性を可変とする可変バルブ機構5が備えられている。この可変バルブ機構5は、吸気バルブタイミング可変機構51、排気バルブタイミング可変機構52、及びリフト量可変機構53から構成されている。
吸気バルブタイミング可変機構51は、吸気バルブ35を駆動するカムシャフトとエンジン1のクランクシャフトとの相対回転位相を変更する機構であって、同機構の駆動を通じて吸気バルブ35のバルブタイミング(吸気バルブタイミングINVT)は連続的に変更される。このバルブタイミングの変更により、吸気バルブ35の開弁時期(吸気バルブ開弁時期IVO)及び閉弁時期(吸気バルブ閉弁時期IVC)は同じクランク角度だけ進角または遅角される。すなわち、図2に示すように、吸気バルブ35の開弁期間IVOTが一定に維持された状態で、吸気バルブ開弁時期IVO及び吸気バルブ閉弁時期IVCが進角方向、あるいは遅角方向に変更される。
排気バルブタイミング可変機構52は、排気バルブ36を駆動するカムシャフトとエンジン1のクランクシャフトとの相対回転位相を変更する機構であって、同機構の駆動を通じて排気バルブ36のバルブタイミング(排気バルブタイミングEXVT)は連続的に変更される。このバルブタイミングの変更により、排気バルブ36の開弁時期(排気バルブ開弁時期EVO)及び閉弁時期(排気バルブ閉弁時期EVC)は同じクランク角度だけ進角または遅角される。すなわち、図3に示すように、排気バルブ36の開弁期間EVOTが一定に維持された状態で、排気バルブ開弁時期EVO及び排気バルブ閉弁時期EVCが進角方向、あるいは遅角方向に変更される。
リフト量可変機構53は、吸気バルブ35のバルブリフト量の最大値(以下、最大リフト量VLという)と、吸気バルブ35の作用角INCAMとを連続的に変更する機構である。なお、吸気バルブ35の作用角INCAMとは、当該吸気バルブ35の開弁期間IVOTに一致する値である。
図4に示すように、リフト量可変機構53の駆動を通じて、吸気バルブ35の最大リフト量VLは、最も大きい最大リフト量VLである上限リフト量VLmaxから最も小さい最大リフト量VLである下限リフト量VLminまでの間で連続的に変更される。また、この最大リフト量VLの連続的な変更に同期して、吸気バルブ35の作用角INCAMも連続的に変更される。より具体的には、上限リフト量VLmaxにおいて作用角INCAMは最大となり、最大リフト量VLが小さくなるほど作用角INCAMも短くなっていく。そして、下限リフト量VLminにおいて作用角INCAMは最小となる。
こうした最大リフト量VLや作用角INCAM(開弁期間IVOT)の変化によって、燃焼室23に導入される吸入空気量は大きく変化する。特に、吸気バルブ35は燃焼室23の直近に設けられているため、最大リフト量VLや作用角INCAMの変更を通じて吸入空気量の調量を行うと、スロットル弁38の開度調整による吸入空気量の調量と比較して、燃焼室23に導入される吸入空気量を速やかに変化させることができる等といった効果が得られる。そこで、本実施形態では、スロットル弁38の開度調整のみならず、リフト量可変機構53によるバルブ特性(最大リフト量VLや作用角INCAM)の変更を通じて吸入空気量の調量を行うようにもしている。
エンジン1の燃料噴射制御、点火時期制御、スロットル弁38の開度制御、及び可変バルブ機構5の駆動制御等、各種制御は電子制御装置9によって行われる。
この電子制御装置9は、エンジン制御にかかる演算処理を実行する中央処理装置(CPU)、エンジン制御に必要なプログラムや各種の情報を記憶するためのメモリ、外部との信号の入出力を行うための入力ポート及び出力ポートを備えている。この入力ポートには機関運転状態を検出する次のような各種センサが接続されている。
吸気管33にあってスロットル弁38の上流側に設けられる吸入空気量センサ91は、吸気管33内を通過する空気の量を検出する。クランク角センサ92は、クランクシャフトの回転角度、すなわちクランク角度を検出し、この検出信号に基づいて機関回転速度NEが算出される。スロットル開度センサ93は、スロットル弁38の開度(スロットル開度TA)を検出する。吸気バルブタイミングセンサ94は吸気バルブタイミングINVTを検出し、排気バルブタイミングセンサ95は排気バルブタイミングEXVTを検出する。リフト量センサ96は、吸気バルブ35の最大リフト量VLを検出する。また、吸気温センサ97は、吸気管33内を通過する空気の温度(吸気温)を検出し、アクセルセンサ98はアクセルペダルの操作量(アクセル操作量ACCP)を検出する。
他方、出力ポートには、点火プラグ37、スロットル弁38、インジェクタ39、吸気バルブタイミング可変機構51、排気バルブタイミング可変機構52、及びリフト量可変機構53等の駆動回路などが接続されている。
電子制御装置9は、機関に対する要求負荷に応じた目標吸入空気量GApを設定し、その設定された目標吸入空気量GApが得られるように吸入空気量の調量機構、すなわち上記スロットル弁38や可変バルブ機構5の駆動を制御する。
ところで、機関出力は、吸気の充填効率(所定の大気状態のもとでシリンダ21内に実際に吸入された新気の重量Gsと、標準大気状態のもとで行程容積を占める新気の重量Ghとの比であり、充填効率=Gs/Gh×100(%))に応じた吸入空気量に対応して変化する。そこで本実施形態では、機関に対する要求負荷に応じた目標吸入空気量を、所定の機関運転状態において実現可能な吸気の最大充填効率(充填効率の最大値)と機関に対する要求負荷とに基づいて設定するようにしている。より具体的には、所定の機関運転状態における最大充填効率に対し、現在の要求負荷率(例えばアクセル操作量ACCPの最大値に対する現在のアクセル操作量ACCPの割合等)を反映させて、その要求負荷率に応じた要求充填効率を算出し、その要求充填効率に相当する吸入吸気量を目標吸入空気量GApとして設定するようにしている。そして、可変バルブ機構5によって変更される各種バルブ特性は、その目標吸入空気量GApに応じた値に変更され、これにより要求負荷に応じた吸入空気量が確保される。
ここで、上記最大充填効率が適切に設定されていないと、より具体的には上記最大充填効率が実際の最大充填効率よりも低く設定されてしまうと、機関に対する要求負荷が最大となったときに、吸入可能な空気量を最大限確保することができなくなり、例えば機関出力を十分に高めることができなくなってしまうおそれがある。
そこで本発明者は、上記最大充填効率を実際の最大充填効率に合わせて適切に設定するべく鋭意研究を行い、その結果、最大吸入空気量が得られる最大リフト量VLの値、換言すれば最大充填効率が得られる最大リフト量VLの値は機関回転速度に応じて変化することを見出した。
図5に、異なる機関回転速度NEa、NEb、及びNEc(NEa<NEb<NEc)において、それぞれ最大リフト量VLを下限リフト量VLminから上限リフト量VLmaxまで変化させたときの吸入空気量の変化態様を示す。
この図5に示されるように、機関回転速度NEcにおける最大吸入空気量GAmaxcよりも、機関回転速度NEbにおける最大吸入空気量GAmaxbの方がその値は小さくなり、同最大吸入空気量GAmaxbよりも、機関回転速度NEaにおける最大吸入空気量GAmaxaの方がその値は小さくなる。すなわち、機関回転速度が低くなるほど、最大吸入空気量は減少する。
また、各機関回転速度における吸入空気量の変化態様に示されるごとく、所定の機関回転速度においては、最大リフト量VLが大きくなるにつれて吸入空気量は増大していき、あるピーク点を超えると逆に吸入空気量は減少していく。このように、所定の機関回転速度において最大吸入空気量が得られる最大リフト量VL(以下、吸気最大リフト量VLgという)は、必ずしもその上限リフト量VLmaxではなく、同上限リフト量VLmaxと下限リフト量VLminとの間の値となることが確認された。
さらに、上記最大吸入空気量GAmaxcが得られる吸気最大リフト量VLgcの値よりも、上記最大吸入空気量GAmaxbが得られる吸気最大リフト量VLgbの値の方が小さく、また、同吸気最大リフト量VLgbの値よりも、上記最大吸入空気量GAmaxaが得られる吸気最大リフト量VLgaの値の方が小さくなることも確認された。すなわち、機関回転速度が低いときほど、吸気最大リフト量VLgの値は小さくなる傾向にあり、機関回転速度に対応して変化する同吸気最大リフト量VLgの値が小さいときほど最大吸入空気量は小さくなる、換言すれば最大充填効率は低い値になることを本発明者は見出した。
そこで、本実施形態では、吸気最大リフト量VLgの値が機関回転速度に応じて変化することを考慮して上記目標吸入空気量GApの設定処理を行うようにしており、これにより最大充填効率を適切に設定して、吸入可能な空気量を最大限確保することができるようにしている。
図6に、その目標吸入空気量GApの設定にかかる処理手順を示す。なお、本処理は、電子制御装置9によって所定期間毎に繰り返し実行される。
本処理が開始されるとまず、現在の機関回転速度NEに基づいて上記吸気最大リフト量VLg、すなわち現在の機関回転速度NEにおいて最大吸入空気量が得られる最大リフト量VLが算出される(S100)。ここでは、先の図5に示したような機関回転速度NEと吸気最大リフト量VLgとの対応関係を考慮し、図7に示すごとく、機関回転速度NEが低いときほど吸気最大リフト量VLgの値は小さくなるように、当該吸気最大リフト量VLgは設定される。
次に、その設定された吸気最大リフト量VLgに対応した最大充填効率Rmaxが設定される(S110)。ここでは、先の図5に示したような機関回転速度NE、吸気最大リフト量VLg、及び最大吸入空気量の対応関係を考慮し、図8に示すごとく、機関回転速度NEに対応して変化する吸気最大リフト量VLgの値が小さいときほど最大充填効率Rmaxの値が低くなるように、当該最大充填効率Rmaxは設定される。なお、最大充填効率Rmaxは、最大リフト量VLのみならず機関回転速度によっても変化するのであるが、上記吸気最大リフト量VLgは、機関回転速度NEに基づいて設定される値であるため、当該吸気最大リフト量VLgに基づいて設定される最大充填効率Rmaxは、ステップS100における機関回転速度NEに応じた値として設定される。
次に、アクセル操作量ACCPから算出される要求負荷率L、及び上記設定される最大充填効率Rmaxに基づいて目標吸入空気量GApが設定される(S120)。ここで、要求負荷率Lは、次式(1)に基づいて算出される。

要求負荷率L=ACCPn/ACCPmax …(1)
ACCPn:現在のアクセル操作量ACCP
ACCPmax:アクセルペダルを最大にまで踏み込んだときのアクセル操作量ACCP

また、目標吸入空気量GApは次式(2)及び次式(3)に基づいて設定される。

要求充填効率Rd=要求負荷率L×最大充填効率Rmax …(2)
目標吸入空気量GAp={要求充填効率Rd/100}×Gh …(3)
Gh:標準大気状態のもとで行程容積を占める新気の重量

なお、上記算出される目標吸入空気量GApを各種の係数にて補正すれば、要求負荷に応じた目標吸入空気量の算出精度をさらに高めることも可能である。
こうして目標吸入空気量GApが設定されると、同目標吸入空気量GAp及び機関回転速度NEに基づいて吸気バルブタイミング可変機構51の目標制御値である目標吸気バルブタイミングINVTp、及び排気バルブタイミング可変機構52の目標制御値である目標排気バルブタイミングEXVTpが算出される。また、同目標吸入空気量GAp及び機関回転速度NEに基づいてリフト量可変機構53の目標制御値である目標リフト量VLpも算出される。
そして、吸気バルブタイミングINVTが目標吸気バルブタイミングINVTpとなるように吸気バルブタイミング可変機構51の駆動が制御されるとともに、排気バルブタイミングEXVTが目標排気バルブタイミングEXVTpとなるように排気バルブタイミング可変機構52の駆動が制御される。また、最大リフト量VLが目標リフト量VLpとなるようにリフト量可変機構53の駆動が制御される。
このように可変バルブ機構5によって変更される各種バルブ特性が、目標吸入空気量GApに応じた値に変更され、これにより要求負荷に応じた吸入空気量が確保される。
以上説明した本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)吸気の最大充填効率Rmaxと機関に対する要求負荷(要求負荷率L)とに基づいて目標吸入空気量GApを設定し、当該目標吸入空気量GApに応じて吸気バルブ35のバルブ特性を可変設定することにより、要求負荷に応じた吸入空気量を確保するようにしている。
ここで、吸入空気量はバルブ特性の変化に応じて増減するのであるが、最大吸入空気量が得られるバルブ特性の値、換言すれば最大充填効率Rmaxが得られるバルブ特性の値は機関回転速度NEに応じて変化することを本発明者は見出した。
そこで、本実施形態では、最大吸入空気量が得られるバルブ特性の値を機関回転速度NEに基づいて算出するようにしており、これにより最大吸入空気量が得られるバルブ特性の値を適切に算出することができるようになる。そして、その算出されるバルブ特性の値に対応させて最大充填効率Rmaxを可変設定するようにしている。従って、同構成によれば、上記最大充填効率Rmaxを実際の最大充填効率に合わせて適切に設定することができるようになり、もって吸入可能な空気量を最大限確保することができるようになる。
(2)可変とされるバルブ特性が吸気バルブ35の最大リフト量VLである場合には、機関回転速度NEが低いときほど、上記吸気最大リフト量VLgの値(最大吸入空気量が得られる最大リフト量VLの値)は小さくなる傾向にあり、同吸気最大リフト量VLgの値が小さいときほど最大充填効率Rmaxは低い値になる。
そこで、本実施形態では、吸気バルブ35の最大リフト量が可変とされるエンジン1において、上記吸気最大リフト量VLgの値を、機関回転速度NEが低いときほど小さくなるように算出するとともに、その算出される上記吸気最大リフト量VLgの値が小さくなるほど上記最大充填効率Rmaxを低い値に設定するようにしている。そのため、吸気バルブ35の最大リフト量VLが可変とされる場合において、最大充填効率Rmaxを適切に設定することができるようになる。
なお、上記実施形態は以下のように変更して実施することもできる。
・最大充填効率Rmax及び要求負荷率Lに基づいて同要求負荷率Lに応じた要求充填効率Rを算出し、その要求充填効率Rに相当する吸入吸気量を目標吸入空気量GApとして設定するようにした。この他、標準大気状態のもとで行程容積を占める新気の重量Ghと最大充填効率Rmaxとに基づき、当該最大充填効率Rmaxが設定された機関回転速度NEでの最大吸入空気量を算出する。そしてこの算出される最大吸入空気量と上記要求負荷率Lとに基づいて要求負荷に対応した吸入空気量を求め、この求められた吸入空気量を上記目標吸入空気量GApとして設定するようにしてもよい。
・上記リフト量可変機構53は、吸気バルブ35の最大リフト量VL及び開弁期間IVOTをともに可変とする機構であったが、最大リフト量VLのみを可変とする機構であっても本発明は同様に適用することができる。
・上記リフト量可変機構53が駆動されると、最大リフト量VL及び作用角INCAMの変更が同期して行われ、最大リフト量VLが大きくなるほど作用角INCAMも大きくなり、吸入空気量は増大するようになる。そのため、吸入空気量の調量に際しては、最大リフト量VLが目標リフト量となるようにリフト量可変機構53の駆動を制御するようにしているが、これに代えて、作用角INCAMが目標作用角となるようにリフト量可変機構53の駆動を制御するようにしてもよい。
そして、最大リフト量VLと同様に、最大吸入空気量が得られる作用角INCAMの値、換言すれば最大充填効率が得られる作用角INCAMの値も機関回転速度NEに応じて変化することを本発明者は確認している。より具体的には、機関回転速度NEが低いときほど、最大吸入空気量が得られる作用角INCAMの値は小さくなる傾向にあり、同作用角INCAMの値が小さいときほど最大充填効率Rmaxは低い値になる。換言すれば、機関回転速度NEが低いときほど、最大吸入空気量が得られる吸気バルブ35の開弁期間IVOTの値は短くなる傾向にあり、同開弁期間IVOTの値が短いときほど最大充填効率Rmaxは低い値になることを確認している。そこで、最大吸入空気量が得られる当該開弁期間IVOTの値を、機関回転速度NEが低いときほど短くなるように算出する。そして、その算出される開弁期間IVOTの値が短くなるほど上記最大充填効率Rmaxを低い値に設定する、といったように最大充填効率Rmaxを可変設定することにより、吸気バルブ35の開弁期間IVOTが可変とされる場合でも、最大充填効率Rmaxを適切に設定することができるようになる。従って、この場合にも上記(1)に記載した効果と同様な効果を得ることができる。
なお、この変形例は、上記リフト量可変機構53が、吸気バルブ35の開弁期間IVOTのみを可変とする機構であっても同様に適用することができる。
・上記可変バルブ機構5は、吸気バルブ35のバルブタイミングを変更する吸気バルブタイミング可変機構51、排気バルブ36のバルブタイミングを変更する排気バルブタイミング可変機構52、及び吸気バルブ35の最大リフト量VLと開弁期間IVOTとを変更するリフト量可変機構53から構成されていた。この他、上記可変バルブ機構5が、吸気バルブタイミング可変機構51や排気バルブタイミング可変機構52を備えていない場合であっても、本発明は同様に適用することができる。
本発明にかかる内燃機関の吸入空気量制御装置を具体化した一実施形態について、これが適用されるエンジンの構成を示す概略図。 同実施形態の吸気バルブタイミング可変機構による吸気バルブタイミングの変更態様を示す模式図。 同実施形態の排気バルブタイミング可変機構による排気バルブタイミングの変更態様を示す模式図。 同実施形態のリフト量可変機構による吸気バルブの最大リフト量及び作用角(開弁期間)の変更態様を示す模式図。 異なる機関回転速度において最大リフト量を変化させたときの吸入空気量の変化態様を示すグラフ。 同実施形態における目標吸入空気量設定処理についてその処理手順を示すフローチャート。 機関回転速度と吸気最大リフト量との対応関係を示すグラフ。 吸気最大リフト量と最大充填効率との対応関係を示すグラフ。
符号の説明
1…エンジン、2…シリンダブロック、3…シリンダヘッド、5…可変バルブ機構、9…電子制御装置、21…シリンダ、22…ピストン、23…燃焼室、31…吸気ポート、32…排気ポート、33…吸気管、34…排気管、35…吸気バルブ、36…排気バルブ、37…点火プラグ、38…スロットル弁、39…インジェクタ、40…サージタンク、51…吸気バルブタイミング可変機構、52…排気バルブタイミング可変機構、53…リフト量可変機構、91…吸入空気量センサ、92…クランク角センサ、93…スロットル開度センサ、94…吸気バルブタイミングセンサ、95…排気バルブタイミングセンサ、96…リフト量センサ、97…吸気温センサ、98…アクセルセンサ。

Claims (2)

  1. 吸気バルブのバルブ特性を可変とする可変バルブ機構を備え、所定の機関運転状態における吸気の最大充填効率と機関に対する要求負荷とに基づいて目標吸入空気量を設定し、当該目標吸入空気量に応じて前記バルブ特性を可変設定する内燃機関の吸入空気量制御装置において、
    可変とされる前記バルブ特性は吸気バルブの最大リフト量であり、最大吸入空気量が得られる当該最大リフト量の値を、機関回転速度が低いときほど小さくなるように算出するとともに、その算出される最大リフト量の値が小さくなるほど前記最大充填効率を低い値に設定する
    ことを特徴とする内燃機関の吸入空気量制御装置。
  2. 吸気バルブのバルブ特性を可変とする可変バルブ機構を備え、所定の機関運転状態における吸気の最大充填効率と機関に対する要求負荷とに基づいて目標吸入空気量を設定し、当該目標吸入空気量に応じて前記バルブ特性を可変設定する内燃機関の吸入空気量制御装置において、
    可変とされる前記バルブ特性は吸気バルブの開弁期間であり、最大吸入空気量が得られる当該開弁期間の値を、機関回転速度が低いときほど短くなるように算出するとともに、その算出される開弁期間の値が短くなるほど前記最大充填効率を低い値に設定する
    ことを特徴とする内燃機関の吸入空気量制御装置。
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