JP2002303177A - 内燃機関の電子スロットル制御装置 - Google Patents

内燃機関の電子スロットル制御装置

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JP2002303177A
JP2002303177A JP2001105340A JP2001105340A JP2002303177A JP 2002303177 A JP2002303177 A JP 2002303177A JP 2001105340 A JP2001105340 A JP 2001105340A JP 2001105340 A JP2001105340 A JP 2001105340A JP 2002303177 A JP2002303177 A JP 2002303177A
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intake pressure
air amount
cylinder
throttle opening
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Application number
JP2001105340A
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English (en)
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Hiraki Matsumoto
平樹 松本
Mamoru Mabuchi
衛 馬渕
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Denso Corp
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Denso Corp
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 精密なスロットル制御を行うことができるよ
うにする。 【解決手段】 目標筒内充填空気量演算手段61は、要
求図示トルク等に基づいて目標筒内充填空気量を演算
し、基本目標吸気圧力演算手段62は、この目標筒内充
填空気量とエンジン回転速度に基づいて基本目標吸気圧
力を演算する。補正手段63は、基本目標吸気圧力を吸
気圧力の変動要因となる所定のパラメータに応じて補正
して目標吸気圧力を求め、目標スロットル開度演算手段
68は、この目標吸気圧力と目標筒内充填空気量とに基
づいて目標スロットル開度を演算し、この目標スロット
ル開度に基づいてスロットルアクチュエータ14を制御
する。吸気圧力センサ18で検出した吸気圧力が所定の
目標吸気圧力下限値以下になった時に目標吸気圧力を目
標吸気圧力下限値に設定し、且つ、目標筒内充填空気量
を目標吸気圧力下限値に対応する目標筒内充填空気量下
限値に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スロットルバルブ
の開度(スロットル開度)をスロットルアクチュエータ
(モータ等)で制御するようにした内燃機関の電子スロ
ットル制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電子制御化された自動車のエンジ
ン制御においては、運転者のアクセル操作に即応した応
答性の良いドライバビリティを実現するために、運転者
が操作したアクセル開度、エンジン回転速度等から運転
者の要求する加速力(要求軸トルク)を判断して、それ
に応じて筒内充填空気量(スロットル開度)、燃料噴射
量、点火時期等を制御する、いわゆるトルクディマンド
制御を行うようにしたものがある。従来のトルクディマ
ンド制御システムは、運転者のアクセル操作量とエンジ
ン回転速度に応じて要求軸トルクを演算し、この要求軸
トルクにエンジンの損失トルクを加算して要求図示トル
ク(燃焼圧トルク)を求め、この要求図示トルクに応じ
て目標筒内充填空気量(目標吸入空気量)を演算して、
この目標筒内充填空気量に応じて目標スロットル開度を
演算するようにしていた。
【0003】ここで、要求軸トルクは、クランク軸から
取り出される正味トルクの要求値(目標値)であり、要
求図示トルクは、エンジンの燃焼によって発生する燃焼
圧トルクの要求値(目標値)であり、損失トルクは、エ
ンジン内部の摩擦損失等と外部の補機類の負荷によって
消費されるトルクである。これら各トルクには次のよう
な関係がある。 要求図示トルク=要求軸トルク+損失トルク
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年の自動車のエンジ
ンは、燃費改善、高出力化、排気エミッション低減を目
的として、可変バルブタイミングシステム、排出ガス環
流システム、エバポガス(燃料蒸発ガス)パージシステ
ム等を搭載したエンジンが多くなってきている。これら
のシステムは、いずれも筒内充填空気量を変動させる要
因となるため、上記従来のように、要求図示トルクに応
じて設定した目標筒内充填空気量に基づいて目標スロッ
トル開度を演算する構成では、可変バルブタイミング、
排出ガス環流量(EGRガス流量)、エバポガスパージ
量等の影響によって目標スロットル開度の演算精度が低
下してしまい、精密なスロットル制御を行うことができ
ないという欠点があった。
【0005】また、例えば、下り坂走行時や高速走行の
減速時等では、エンジン回転速度が高回転域であっても
要求軸トルクが小さくなる。要求軸トルクが小さくなる
と、スロットルバルブが閉じられて吸入空気量が絞られ
るため、高回転域で要求軸トルクが小さくなると、吸気
圧力(吸気マニホールド圧力)が大きく低下する。それ
によって、吸気圧力が例えば20kPa程度まで低下す
ることがあり、その結果、筒内のエンジンオイルが吸気
マニホールド内に吸い上げられたり、筒内充填空気量が
不足して燃焼状態が不安定になる等の不具合が発生する
可能性がある。
【0006】本発明はこれらの事情を考慮してなされた
ものであり、第1の目的は、精密なスロットル制御を行
うことができる内燃機関の電子スロットル制御装置を提
供することであり、また、第2の目的は、吸気圧力の極
端な低下によるエンジンオイルの吸い上げ等の不具合を
未然に防止できる内燃機関の電子スロットル制御装置を
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明の請求項1の内燃機関の電子スロット
ル制御装置によれば、目標筒内充填空気量演算手段は、
要求図示トルク等に基づいて目標筒内充填空気量(目標
吸入空気量)を演算し、基本目標吸気圧力演算手段は、
この目標筒内充填空気量と機関回転速度とに基づいて基
本目標吸気圧力を演算する。そして、目標吸気圧力補正
手段は、基本目標吸気圧力を吸気圧力の変動要因となる
所定のパラメータに応じて補正して目標吸気圧力を求
め、目標スロットル開度演算手段は、この目標吸気圧力
と前記目標筒内充填空気量とに基づいて目標スロットル
開度を演算し、この目標スロットル開度に基づいてスロ
ットルアクチュエータを制御する。
【0008】この構成では、目標吸気圧力と目標筒内充
填空気量とに基づいて目標スロットル開度を演算するた
め、従来のように目標筒内充填空気量のみから目標スロ
ットル開度を演算する場合と比較して目標スロットル開
度の演算精度を向上することができる。しかも、目標筒
内充填空気量と機関回転速度とに基づいて演算した基本
目標吸気圧力を、吸気圧力の変動要因となる所定のパラ
メータに応じて補正して目標吸気圧力を求めるようにし
たので、当該パラメータによる影響を排除した目標スロ
ットル開度を演算することができ、当該パラメータによ
って吸気圧力が変動する運転条件下でも、目標筒内充填
空気量を満たす精密なスロットル制御が可能となる。
【0009】更に、請求項2のように、要求図示トルク
等に基づいて演算した目標筒内充填空気量を筒内充填空
気量の変動要因となる所定のパラメータに応じて目標筒
内充填空気量補正手段により補正し、補正後の目標筒内
充填空気量と目標吸気圧力とに基づいて目標スロットル
開度を演算するようにしても良い。このようにすれば、
目標筒内充填空気量についても、目標吸気圧力と同じ
く、変動要因となる所定のパラメータに応じて補正する
ことができ、筒内充填空気量の制御精度を更に向上する
ことができる。
【0010】この場合、吸気圧力や筒内充填空気量の変
動要因となるパラメータとしては、例えば、排出ガス環
流量(EGRガス流量)、エバポガスパージ流量、大気
圧等がある。EGRガスやエバポガスは、スロットルバ
ルブの下流側の吸気マニホールドに導入されるため、E
GRガス流量やエバポガスパージ流量はスロットルバル
ブを通過しない外乱的な空気量であるが、EGRガス
は、燃焼後の不活性ガス成分が大半であるため、EGR
ガス流量によるトルクへの影響は無視しても差し支えな
い程度である。従って、EGRガス流量は、吸気圧力の
みの変動要因として考慮しても差し支えない。一方、エ
バポガスは、燃料タンクから蒸発するHC成分を吸着す
るキャニスタから吸気マニホールドに導入されるHC濃
度の高い新気(燃焼前の空気)であり、スロットルバル
ブの上流側に設置された吸入空気量センサ(エアフロー
センサ)では検出されない吸入新気となる。従って、エ
バポガスパージ流量は、吸気圧力と筒内充填空気量の両
方の変動要因として考慮することが望ましい。
【0011】そこで、請求項3のように、吸気圧力の変
動要因となる所定のパラメータとして少なくともEGR
ガス流量及び/又はエバポガスパージ流量を用いて基本
目標吸気圧力を補正し、筒内充填空気量の変動要因とな
る所定のパラメータとして少なくともエバポガスパージ
流量を用いて目標筒内充填空気量を補正するようにする
と良い。このようにすれば、吸気圧力と筒内充填空気量
に対する様々な変動要因の中から主要な変動要因を取り
出して基本目標吸気圧力と目標筒内充填空気量を精度良
く補正することができる。
【0012】ところで、吸気バルブ及び/又は排気バル
ブのバルブタイミングを可変する可変バルブタイミング
機構を備えた内燃機関においては、バルブタイミングに
よって吸気圧力が変化するため、基本目標吸気圧力の演
算後に基本目標吸気圧力をバルブタイミングによって補
正するようにしても良いが、吸気圧力に及ぼすバルブタ
イミングの影響は、機関回転速度や筒内充填空気量によ
って変化するため、基本目標吸気圧力をバルブタイミン
グによって補正する場合は、バルブタイミングと機関回
転速度、筒内充填空気量の関係も考慮することが望まし
い。
【0013】前述したように、本発明では、機関回転速
度や筒内充填空気量は、基本目標吸気圧力を演算する際
に用いるため、請求項4のように、基本目標吸気圧力を
演算する際に、目標筒内充填空気量と機関回転速度とバ
ルブタイミングとに基づいて基本目標吸気圧力を演算す
るようにすると良い。このようにすれば、バルブタイミ
ングの影響を織り込んだ基本目標吸気圧力を求めること
ができ、バルブタイミングの影響を排除できると共に、
バルブタイミングの影響を目標吸気圧力に織り込むため
の演算処理も容易となる。
【0014】また、前述した第2の目的を達成するため
に、吸気圧力検出手段で検出した吸気圧力(吸気マニホ
ールド圧力)が所定の目標吸気圧力下限値以下になった
ときに、下限値設定手段によって、目標吸気圧力を目標
吸気圧力下限値に設定し、且つ、目標筒内充填空気量を
目標吸気圧力下限値に対応する目標筒内充填空気量下限
値に設定するようにすると良い。このようにすれば、例
えば、下り坂走行時や高速走行の減速時等のように、エ
ンジン高回転時に要求図示トルクが小さくなるような運
転条件下でも、吸気圧力の極端な低下を回避することが
でき、筒内のエンジンオイルが吸気マニホールド内に吸
い上げられたり、筒内充填空気量が不足して燃焼状態が
不安定になる等の不具合を未然に防止できる。
【0015】また、目標吸気圧力と目標筒内充填空気量
とに基づいて目標スロットル開度を演算する際に、請求
項6のように、スロットル開度の変化(スロットル通過
空気量の変化)が実際の筒内充填空気量の変化として現
れるまでの遅れを考慮して、その遅れ分だけ目標筒内充
填空気量を位相進み補償手段により位相進み補償するよ
うにすると良い。このようにすれば、吸気系の遅れ要素
の影響を排除して筒内充填空気量の制御精度を向上する
ことができる。
【0016】また、請求項7のように、アイドル時に
は、機関回転速度として目標アイドル回転速度を用いて
基本目標吸気圧力を演算するようにしても良い。このよ
うにすれば、アイドル時に、機関回転速度を目標アイド
ル回転速度に収束させるように基本目標吸気圧力が設定
されるため、アイドル回転安定性を向上することができ
る。
【0017】また、請求項8のように、スロットル開度
の変化が実際の筒内充填空気量の変化として現れるまで
の吸入空気の挙動をモデル化した吸気系モデルの逆モデ
ルを用いて目標スロットル開度を演算するようにしても
良い。つまり、吸気系モデルの逆モデルは、目標吸気圧
力と目標筒内充填空気量を入力とし、スロットル開度を
出力とするモデルとなるため、吸気系モデルの逆モデル
を用いることで、目標吸気圧力と目標筒内充填空気量と
に基づいて精密な筒内充填空気量の制御を実現すること
ができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を筒内噴射式エンジ
ンに適用した一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0019】まず、図1に基づいてエンジン制御システ
ム全体の概略構成を説明する。筒内噴射式内燃機関であ
る筒内噴射式エンジン11の吸気管12の最上流部に
は、エアクリーナ(図示せず)が設けられ、このエアク
リーナの下流側には、吸入空気量を検出するエアーフロ
ーメータ13が設けられている。このエアーフローメー
タ13の下流側には、DCモータ等のモータ14によっ
て開度調節されるスロットルバルブ15が設けられてい
る。このモータ14がエンジン電子制御回路(以下「E
CU」と表記する)16からの出力信号に基づいて駆動
されることで、スロットルバルブ15の開度(スロット
ル開度)が制御され、そのスロットル開度によって各気
筒ヘの吸入空気量が調節される。
【0020】このスロットルバルブ15の下流側にはサ
ージタンク17が設けられ、このサージタンク17に、
吸気圧力を検出する吸気圧力センサ18(吸気圧力検出
手段)が取り付けられている。サージタンク17には、
エンジン11の各気筒に空気を導入する吸気マニホール
ド19が接続され、各気筒の吸気マニホールド19内に
は、エンジン11の筒内のスワール流を制御するための
スワールコントロールバルブ20が設けられている。エ
ンジン11のシリンダヘッドには、各気筒毎に点火プラ
グ25が取り付けられ、各点火プラグ25の火花放電に
よって筒内の混合気に点火される。
【0021】エンジン11の各気筒の上部には、燃料を
筒内に直接噴射する燃料噴射弁21が取り付けられ、燃
料タンク22内の燃料が燃料ポンプ23によって高圧に
加圧されて各気筒の燃料噴射弁21に供給され、その燃
料の圧力(燃圧)が燃圧センサ24によって検出され
る。また、燃料タンク22内で発生したエバポガス(燃
料蒸発ガス)は、エバポ配管42を通してキャニスタ4
3内に吸着される。このキャニスタ43は、パージ制御
弁44を有するパージ配管45によって吸気管12のサ
ージタンク17に接続され、エンジン運転状態に応じて
パージ制御弁43の開度を制御することで、キャニスタ
43からサージタンク17内にパージするエバポガスの
流量(エバポガスパージ流量)が制御される。
【0022】エンジン11の吸気バルブ26と排気バル
ブ27は、それぞれカム軸28,29によって駆動さ
れ、吸気側のカム軸28には、エンジン運転状態に応じ
て吸気バルブ26の開閉タイミングを可変する油圧駆動
式の可変バルブタイミング機構30(VVT)が設けら
れている。この可変バルブタイミング機構30を駆動す
る油圧は、油圧制御弁31によって制御される。エンジ
ン11の各気筒のピストン32の往復運動によってクラ
ンク軸33が回転駆動され、このクランク軸33の回転
トルクによって補機類34(エアコンのコンプレッサ、
オルタネータ、トルクコンバータ、パワーステアリング
のポンプ等)と車両駆動系が駆動される。エンジン11
のシリンダブロックには、冷却水温を検出する水温セン
サ35が取り付けられている。
【0023】一方、エンジン11の排気管36には、排
ガスを浄化する三元触媒等の触媒37が設けられ、この
触媒37の上流側に排ガスの空燃比(又はリッチ/リー
ン)を検出する空燃比センサ38(又は酸素センサ)が
設けられている。排気管36のうちの空燃比センサ38
の上流側とサージタンク17との間には、排出ガスの一
部を吸気側に環流させるためのEGR配管39が接続さ
れ、このEGR配管39の途中にEGRバルブ40が設
けられている。エンジン運転中は、エンジン運転状態に
応じてEGRバルブ40の開度を制御することで、排出
ガス環流量(EGRガス流量)が制御される。
【0024】エンジン運転状態を制御するECU16
は、マイクロコンピュータを主体として構成され、その
ROM(記憶媒体)に記憶されたトルクディマンド制御
プログラムを実行することで、図2に示す要求図示トル
ク演算手段51、燃焼モード切換手段52、均質燃焼モ
ード制御手段53、成層燃焼モード制御手段54の各機
能を実現する。以下、これら各機能について具体的に説
明する。
【0025】要求図示トルク演算手段51は、アクセル
ペダルの開度(アクセル開度)を検出するアクセルセン
サ41の出力等に基づいて要求図示トルクを算出する。
ここで、要求図示トルクは、図示トルクの要求値(目標
値)であり、図示トルクは、エンジン11の燃焼によっ
て発生するトルク、つまりエンジン11の内部損失トル
クや外部負荷トルク(補機類34の負荷)を含めたトル
クである。従って、図示トルクから内部損失トルクや外
部負荷トルクを差し引いたトルクは、クランク軸33か
ら取り出される軸トルク(正味トルク)となり、この軸
トルクによって車両駆動系が駆動される。
【0026】要求図示トルク演算手段51は、アクセル
センサ41の出力(アクセル開度)、エンジン回転速度
Ne、車速等に基づいて要求軸トルクを算出し、この要
求軸トルクに後述する各種の損失トルクを加算し、更
に、このトルクからアイドルスピードコントロール(I
SC制御)によるトルク増減分を補正して要求図示トル
クを求める。ここで、要求軸トルクに加算する内部損失
トルクは、機械摩擦損失とポンピング損失であり、機械
摩擦損失は、エンジン回転速度Neと冷却水温THWと
に基づいてマップ又は数式によって算出され、ポンピン
グ損失は、エンジン回転速度Neと吸気圧Pmとに基づ
いてマップ又は数式によって算出される。また、要求軸
トルクに加算する外部負荷トルクは、エンジン11の動
力で駆動される補機類34(エアコンのコンプレッサ、
オルタネータ、パワーステアリングのポンプ等)の負荷
トルクであり、エアコン信号、オルタネータの負荷電流
等に応じて設定される。ISC制御による補正トルク
(トルク増減分)は、目標アイドル回転速度Netarget
と現在のエンジン回転速度Neとに基づいてマップ又は
数式によって算出される。
【0027】尚、要求図示トルクを演算する際に、図2
に示された内部損失や外部負荷以外の損失・負荷を追加
したり、反対に、図2に示された内部損失や外部負荷か
ら一部の損失・負荷を無視して演算を簡略化するように
しても良い。
【0028】一方、燃焼モード切換手段52は、エンジ
ン回転速度Neと要求図示トルクに応じてマップ等から
均質燃焼モード制御手段53と成層燃焼モード制御手段
54のいずれか一方を選択して燃焼モードを切り換え
る。例えば、低回転領域、低トルク領域では、成層燃焼
モード制御手段54が選択され、成層燃焼モードで運転
される。この成層燃焼モード運転時には、少量の燃料を
圧縮行程で筒内に直接噴射して成層混合気を形成して成
層燃焼させることで、燃費を向上させる。また、中・高
回転領域、中・高トルク領域では、均質燃焼モード制御
手段53が選択され、均質燃焼モードで運転される。こ
の均質燃焼モード運転時には、燃料噴射量を増量して吸
気行程で筒内に直接噴射して均質混合気を形成して均質
燃焼させることで、エンジン出力や軸トルクを高める。
【0029】次に、図3(a)に基づいて、均質燃焼モ
ード制御手段53の各機能を説明する。均質燃焼モード
制御手段53は、要求図示トルクを目標空気量に変換し
てスロットル開度を設定する空気量優先方式のトルクデ
ィマンド制御を行う。その際、点火時期や筒内の空燃比
によって図示トルクが変動することを考慮して、要求図
示トルクを点火時期効率(SA効率)と空燃比効率(A
/F効率)とによって次式により補正する。
【0030】補正後の要求図示トルク=要求図示トルク
/(点火時期効率×空燃比効率) ここで、点火時期効率は、点火遅角量に応じてマップ等
により設定され、点火遅角量が0の時に図示トルクが最
大になることから、点火遅角量が0の時に点火時期効率
=1に設定される。また、空燃比効率は、目標空燃比に
応じてマップ等により設定される。
【0031】そして、補正後の要求図示トルクとエンジ
ン回転速度Neに基づいてマップ等により目標筒内充填
空気量を算出し、この目標筒内充填空気量とエンジン回
転速度Ne、EGRガス流量、VVT進角値、エバポガ
スパージ流量等に基づいて、後述する目標スロットル開
度演算モデルを用いて目標スロットル開度を算出する。
そして、この目標スロットル開度に応じた制御信号を電
子スロットルシステムのモータ14に出力し、スロット
ルバルブ15を駆動してスロットル開度を制御する。
【0032】また、均質燃焼モード制御手段53は、筒
内充填空気量推定モデルを用いてエアーフローメータ1
3の出力(スロットル通過空気量)、エンジン回転速度
Ne、吸気圧力センサ18の出力(吸気圧力Pm)から
推定筒内充填空気量を算出する。そして、この推定筒内
充填空気量を目標空燃比で割り算して目標燃料量を算出
し、この目標燃料量に各種の補正係数(冷却水温補正係
数、空燃比フィードバック補正係数、学習補正係数等)
を乗算して最終的な燃料噴射量を求め、この燃料噴射量
に応じたパルス幅の噴射パルスを、各気筒の吸気行程で
燃料噴射弁21に出力して燃料噴射を実行する。これに
より、均質燃焼モード運転時には、吸気行程で燃料を筒
内に直接噴射して均質混合気を形成して均質燃焼させ
る。
【0033】更に、均質燃焼モード制御手段53は、エ
ンジン運転状態に応じて目標EGRガス流量をマップ等
により算出し、その算出結果に応じてEGRバルブ40
を駆動してEGRガス流量を目標EGRガス流量に制御
すると共に、運転状態に応じて目標VVT進角値をマッ
プ等により算出し、その算出結果に応じて可変バルブタ
イミング機構30の油圧制御弁31を制御してVVT進
角値を目標VVT進角値に制御する。更に、エンジン運
転状態に応じて各気筒の点火時期をマップ等により算出
し、その点火時期に点火プラグ25に高電圧を印加して
火花放電を発生させる。この点火時期から前述した点火
時期効率が算出される。
【0034】次に、図3(b)に基づいて、成層燃焼モ
ード制御手段54の各機能を説明する。成層燃焼モード
制御手段54は、要求図示トルクを目標燃料量に変換
し、この目標燃料量と目標空燃比とを乗算して目標筒内
充填空気量を求めてスロットル開度を設定する燃料量優
先方式のトルクディマンド制御を行う。その際、筒内の
空燃比によって図示トルクが変動することを考慮して、
要求図示トルクを空燃比効率で割り算して要求図示トル
クを補正する。 補正後の要求図示トルク=要求図示トルク/空燃比効率 ここで、空燃比効率の算出方法は、均質燃焼モード制御
手段53の場合と同じく、目標空燃比に応じて空燃比効
率をマップ等により算出する。
【0035】そして、補正後の要求図示トルクとエンジ
ン回転速度Neとに基づいてマップ等により目標燃料量
を算出し、この目標燃料量に各種の補正係数(冷却水温
補正係数、空燃比フィードバック補正係数、学習補正係
数等)を乗算して最終的な燃料噴射量を求め、この燃料
噴射量に応じたパルス幅の噴射パルスを、各気筒の圧縮
行程で燃料噴射弁21に出力して燃料噴射を実行する。
これにより、成層燃焼モード運転時には、圧縮行程で燃
料を筒内に直接噴射して成層混合気を形成して成層燃焼
させる。
【0036】更に、成層燃焼モード制御手段54は、目
標燃料量とエンジン回転速度Neに応じて点火時期をマ
ップ等により算出し、その点火時期に点火プラグ25に
高電圧を印加して火花放電を発生させる。
【0037】また、成層燃焼モード制御手段54は、目
標燃料量に目標空燃比を乗算して目標筒内充填空気量を
算出し、この目標筒内充填空気量、エンジン回転速度N
e、EGRガス流量、VVT進角値等に基づいて目標ス
ロットル開度を算出し、この目標スロットル開度に応じ
た制御信号を電子スロットルシステムのモータ14に出
力し、スロットルバルブ15を駆動してスロットル開度
を制御する。そして、目標燃料量等に基づいて設定した
目標EGRガス流量に応じてEGRバルブ40を駆動し
てEGRガス流量を目標EGRガス流量に制御すると共
に、目標燃料量等に基づいて設定した目標VVT進角値
に応じて可変バルブタイミング機構30の油圧制御弁3
1を制御してVVT進角値を目標VVT進角値に制御す
る。
【0038】次に、均質燃焼モード運転時に、目標筒内
充填空気量等に基づいて目標スロットル開度を演算する
目標スロットル開度演算モデルの構成を図4乃至図11
に基づいて説明する。ここで、図4は、前述した均質燃
焼モード制御手段53の機能のうち、スロットル制御に
関する機能の概要を示した機能ブロック図、図5及び図
6は、スロットル制御に関する機能の具体例を示した機
能ブロック図、図7は基本目標吸気圧力演算手段62の
機能を示した機能ブロック図である。
【0039】目標筒内充填空気量演算手段61は、図2
の要求図示トルク演算手段51で演算した要求図示トル
クとエンジン回転速度Neに基づいてマップ等により目
標筒内充填空気量Metg を算出する。
【0040】基本目標吸気圧力演算手段62は、目標筒
内充填空気量演算手段61で演算した目標筒内充填空気
量Metg とエンジン回転速度NeとVVT進角値とに基
づいて基本目標吸気圧力Pmbase を次のようにして算出
する。予め、定常運転状態において、VVTの進角値毎
にエンジン回転速度Neと目標筒内充填空気量Metgと
吸気圧力Pm との関係を測定して、図7に示すように、
VVTの進角値毎にエンジン回転速度Neと目標筒内充
填空気量Metg から基本目標吸気圧力Pmbaseを算出す
るマップを作成して、ECU16のROMに記憶してお
く。そして、基本目標吸気圧力Pmbase を算出する際
に、その時点のVVT進角値に対応するマップを選択し
て、エンジン回転速度Neと目標筒内充填空気量Metg
とから基本目標吸気圧力Pmbase を算出する。
【0041】この際、現在のVVT進角値がROMに記
憶されたマップ群のVVT進角値と一致しない場合は、
現在のVVT進角値に最も近い2つのマップを選択して
線形補間により基本目標吸気圧力Pmbase を算出する。
図7に示すように、線形補間では、2つのマップから算
出した2つの基本目標吸気圧力Pmbase 間を直線で近似
して、その直線から現在のVVT進角値に応じた基本目
標吸気圧力Pmbase を算出する。
【0042】また、本実施形態では、アイドル時には、
実エンジン回転速度Neの代わりに目標アイドル回転速
度Netargetを用いて基本目標吸気圧力Pmbase を算出
する。このようにすれば、アイドル時に、エンジン回転
速度Neを目標アイドル回転速度Netargetに収束させ
るように基本目標吸気圧力Pmbase が設定されるため、
アイドル回転安定性を向上することができる。但し、本
発明は、アイドル時にも、非アイドル時と同様に、実エ
ンジン回転速度Neを用いて基本目標吸気圧力Pmbase
を算出しても良いことは言うまでもない。
【0043】一方、図4に示す補正手段63は、基本目
標吸気圧力演算手段62で算出した基本目標吸気圧力P
mbase を吸気圧力の変動要因となる所定のパラメータに
応じて補正して目標吸気圧力Pmtg を求める目標吸気圧
力補正手段として機能すると共に、目標筒内充填空気量
Metg を筒内充填空気量の変動要因となる所定のパラメ
ータに応じて補正する目標筒内充填空気量補正手段とし
ても機能する。
【0044】本実施形態では、吸気圧力の変動要因とな
る所定のパラメータとして、EGRガス流量MEGR 、エ
バポガスパージ流量Mpurg、大気圧Po を考慮し、図5
に示すように、EGR補正係数fEGR 、エバポガスパー
ジ補正係数fpurg、大気圧補正係数fPoを算出し、これ
らの補正係数によって基本目標吸気圧力Pmbase を補正
して目標吸気圧力Pmtg を求める。
【0045】この際、EGR補正係数fEGR を算出する
場合は、まず、EGRガス流量推定手段59(図4参
照)によってEGRバルブ40の開度EGRV、吸気圧
力Pm、大気圧Po 、外気温度To 等に基づいてEGR
ガス流量MEGR を推定し、このEGRガス流量MEGR と
目標筒内充填空気量Metg とを用いて、次式によりEG
R補正係数fEGR を算出する。 fEGR =1+MEGR /Metg
【0046】また、エバポガスパージ補正係数fpurgを
算出する場合は、まず、エバポガスパージ流量推定手段
60(図4参照)によってパージ率と吸気圧力Pm に基
づいてエバポガスパージ流量Mpurgを推定し、このエバ
ポガスパージ流量Mpurgと目標筒内充填空気量Metg を
用いて、次式によりエバポガスパージ補正係数fpurgを
算出する。 fpurg=1+Mpurg/Metg
【0047】次に、大気圧補正係数fPoの算出方法を図
8を用いて説明する。大気圧補正係数fPoは、高地走行
時のように、大気圧Po が標準大気圧Postdよりも低下
する環境下でも、低地走行(標準大気圧Postd)の条件
下で測定したマップを用いて基準目標吸気圧力Pmbase
や目標筒内充填空気量Metg を演算できるようにするた
めの補正係数である。低地走行時の定常運転状態におい
ては、次の関係が成立する。
【0048】
【数1】
【0049】ここで、Φ(Pm/Postd)は、図8に示す
ような特性のマップ等により算出される。また、高地走
行時の定常運転状態においては、次の関係が成立する。
【0050】
【数2】
【0051】上記(1)、(2)式から次式が導き出さ
れる。
【数3】
【0052】上記(3)式は、同じ吸気圧力Pm に対す
る低地の筒内充填空気量Mestdと高地の筒内充填空気量
Mealtとの関係を示している。この関係から、同じ吸気
圧力Pm に対する低地の目標筒内充填空気量Metgstd
と、高地の目標筒内充填空気量Metgaltとの関係が次の
ように求められる。
【0053】
【数4】
【0054】上記(4)式から、大気圧補正係数fPoは
次式で算出される。
【数5】
【0055】ここで、大気圧センサ46で検出される大
気圧Po が高地での大気圧Poaltに相当するものと仮定
すると、上記(6)式から次式が求められる。
【0056】
【数6】
【0057】上記(6)式において、低地での大気圧
(標準大気圧)Postdは、一定値であるから、上記
(6)式の変数は、吸気圧力Pm と大気圧Po のみとな
り、これらは、吸気圧力センサ18と大気圧センサ46
で検出した値を用いれば良い。
【0058】以上のようにして算出したEGR補正係数
fEGR 、エバポガスパージ補正係数fpurg、大気圧補正
係数fPoを、基本目標吸気圧力Pmbase に乗算して目標
吸気圧力Pmtg を求める。 Pmtg =Pmbase ×fEGR ×fpurg×fPo ……(7)
【0059】尚、大気圧補正係数fPoに関しては、基本
目標吸気圧力Pmbase を算出する前に、目標筒内充填空
気量Metg に大気圧補正係数fPoを乗算して、目標筒内
充填空気量Metg を大気圧補正係数fPoで補正し、この
補正後の目標筒内充填空気量Metg を用いて基本目標吸
気圧力Pmbase を算出するようにしても良い。
【0060】一方、図4に示す目標吸気圧力下限値設定
手段64と最終目標吸気圧力選択手段65は実吸気圧力
Pm が極端に低下するのを防止するガード手段であり、
吸気圧力センサ18で検出した実吸気圧力Pm が所定の
目標吸気圧力下限値Pmlimitよりも高いときには、最終
目標吸気圧力選択手段65は、上記(7)式で算出した
目標吸気圧力Pmtg を最終的な目標吸気圧力Pmtg とし
て選択する。
【0061】これに対し、吸気圧力センサ18で検出し
た実吸気圧力Pm が所定の目標吸気圧力下限値Pmlimit
以下になったときには、最終目標吸気圧力選択手段65
は、目標吸気圧力下限値設定手段64で設定した目標吸
気圧力下限値Pmlimitを最終的な目標吸気圧力Pmtg と
して選択する。この目標吸気圧力下限値Pmlimitは、吸
気圧力Pm の極端な低下によって引き起こされる筒内の
エンジンオイルの吸い上げや空気量不足(燃焼状態の悪
化)を防止できるように設定されている。
【0062】また、目標筒内充填空気量下限値設定手段
65と最終目標筒内充填空気量選択手段67は、筒内充
填空気量が極端に減少するのを防止するガード手段であ
り、吸気圧力センサ18で検出した実吸気圧力Pm が所
定の目標吸気圧力下限値Pmlimit以下になったときに、
最終目標筒内充填空気量選択手段67は、目標吸気圧力
下限値Pmlimitに対応して目標筒内充填空気量下限値設
定手段65で設定した目標筒内充填空気量下限値Metgl
imitをエバポガスパージ流量Mpurgで補正した値を最終
的な目標筒内充填空気量Metg として選択する(図5参
照)。 最終的なMetg =Metglimit−Mpurg
【0063】これに対し、吸気圧力センサ18で検出し
た実吸気圧力Pm が所定の目標吸気圧力下限値Pmlimit
よりも高いときには、最終目標筒内充填空気量選択手段
67は、目標筒内充填空気量演算手段61で算出した目
標筒内充填空気量Metg をエバポガスパージ流量Mpurg
で補正した値を最終的な目標筒内充填空気量Metg とし
て選択する(図5参照)。 最終的なMetg =Metg −Mpurg
【0064】一方、図4に示す目標スロットル開度演算
手段68は、後述する位相進み補償付きの目標スロット
ル開度演算モデルを用いて、目標吸気圧力Pmtg と目標
筒内充填空気量Metg とに基づいて目標スロットル開度
Thrcom を演算し、この目標スロットル開度Thrcom に
応じた制御信号をスロットルアクチュエータ(モータ1
4)に出力し、スロットルバルブ15を駆動してスロッ
トル開度を目標スロットル開度Thrcom に制御する。
【0065】本実施形態で用いる位相進み補償付きの目
標スロットル開度演算モデルは、図9に示すような吸気
系モデル(スロットルモデルと吸気マニホールドモデ
ル)から次のようにして導き出される。
【0066】吸気マニホールドモデルは、スロットルバ
ルブ15からエンジン11の吸気口までの吸気通路(以
下「スロットル下流吸気通路」という)を流れる吸入空
気の挙動をモデル化したものであり、質量保存の法則と
気体の状態方程式から次のようにして導き出される。ス
ロットル下流吸気通路の吸入空気の流れに質量保存の法
則を適用すると、次の(8)式で表される関係が得られ
る。
【0067】 d/dt・Mim=Mth−Me ……(8) ここで、d/dt・Mimはスロットル下流吸気通路内の
空気質量の変化量であり、Mthはスロットル通過空気
量、Me は筒内充填空気量である。尚、d/dt・Mi
m、Mth、Me はいずれも単位時間当たり(又はサンプ
リング間隔)の値である。
【0068】また、スロットル下流吸気通路に気体の状
態方程式を適用すると、次の(9)式に表す関係が得ら
れる。 Me =η・(Ne /60)/2・Vc ・(Mim/Vim) ……(9) η:体積効率 Ne :エンジン回転速度[rpm] Vc :シリンダ容積 Vim:スロットル下流吸気通路の容積
【0069】上記(8)、(9)式から次の(10)式
が導き出される。 d/dt・Mim=Mth−η・(Ne /60)/2・Vc ・(Mim/Vim) =Mth−Mim/τim ……(10) ここで、τimは、吸気マニホールドモデルのモデル時定
数であり、次の(11)式で表される。 τim=120・Vim/(η・Ne ・Vc ) ……(11) 前記(10)式をラプラス変換すると、次式が得られ
る。
【0070】
【数7】
【0071】上記(9)、(11)、(12)式から、
次の(13)式で表される吸気マニホールドモデル式が
導き出される。
【0072】
【数8】
【0073】上記(13)式で表される吸気マニホール
ドモデルは、スロットル通過空気量Mthから筒内充填空
気量Me を演算するモデルである。従って、この吸気マ
ニホールドモデルの逆モデルを用いれば、筒内充填空気
量Me からスロットル通過空気量Mthを演算することが
できる。
【0074】この吸気マニホールドモデルの逆モデル
は、上記(13)式から次のようにして導き出される。 Mth=(1+τim・s)Me =Me +τim・s・Me ……(14) 上式において、τim・s・Me の発散を防ぐために、一
次遅れ要素の逆変換による微分要素を位相進み補償で近
似すると、次の(15)式で表される逆吸気マニホール
ドモデル(吸気マニホールドモデルの逆モデル)が導き
出される。
【0075】
【数9】
【0076】従って、目標筒内充填空気量Metg から目
標スロットル通過空気量Mthtgを演算する逆吸気マニホ
ールドモデルは、次式で表される。
【0077】
【数10】
【0078】一方、スロットルモデルは、図10に示す
ように構成されている。このスロットルモデルは、次式
で表される。
【0079】
【数11】
【0080】ここで、スロットル通過空気量特性値f
(Thr)は、スロットル開度Thrに応じてマップ等によ
って演算される。このスロットル通過空気流量特性値f
(Thr)は、スロットル開度Thrが大きくなるほど、ス
ロットル通過空気流量Mthが大きくなるように設定され
ている。また、圧力特性値Φo は、吸気圧力Pm と大気
圧Po との比に応じてマップ等により演算されるが、理
論的には、次式によって演算できる。
【0081】
【数12】
【0082】前記(17)式で表されるスロットルモデ
ルは、スロットル開度Thrからスロットル通過空気量M
thを演算するモデルである。従って、このスロットルモ
デルの逆モデル(逆スロットルモデル)を用いれば、ス
ロットル通過空気量Mthからスロットル開度Thrを演算
することができる。この逆スロットルモデルは前記(1
7)式から次のように導き出される。
【0083】
【数13】
【0084】従って、目標スロットル通過空気量Mthtg
から目標スロットル開度Thrcom を演算する逆スロット
ルモデルは、次式で表される。
【0085】
【数14】
【0086】前述した目標筒内充填空気量Metg から目
標スロットル通過空気量Mthtgを演算する逆吸気マニホ
ールドモデルの(16)式と、目標スロットル通過空気
量Mthtgから目標スロットル開度Thrcom を演算する逆
スロットルモデルの(20)式とを組み合わせること
で、目標筒内充填空気量Metg から目標スロットル開度
Thrcom を演算する目標スロットル開度演算モデルが導
き出される。この目標スロットル開度演算モデル(吸気
系モデルの逆モデル)の構成は、図11にブロック図で
示されている。
【0087】以上説明した目標スロットル開度演算モデ
ルを用いて目標スロットル開度Thrcom を演算する処理
は、図12及び図13に示すスロットル制御プログラム
によって実行される。本プログラムは、ECU16によ
り所定時間毎又は所定クランク角毎に実行される。本プ
ログラムが起動されると、まずステップ101で、要求
図示トルクとエンジン回転速度Neに基づいてマップ等
により目標筒内充填空気量Metg を算出する。この際、
アイドル時には、アイドル回転安定性を向上させるため
に、実エンジン回転速度Neの代わりに目標アイドル回
転速度Netargetを用いて目標筒内充填空気量Metg を
算出するようにしても良い。
【0088】この後、ステップ102に進み、目標筒内
充填空気量Metg とエンジン回転速度NeとVVT進角
値とに基づいて基本目標吸気圧力Pmbase を算出する。
この際、アイドル時には、アイドル回転安定性を向上さ
せるために、実エンジン回転速度Neの代わりに目標ア
イドル回転速度Netargetを用いて基本目標吸気圧力P
mbase を算出するようにしても良い。
【0089】この後、ステップ103に進み、EGRバ
ルブ40の開度EGRV、吸気圧力Pm 、大気圧Po 、
外気温度To 等に基づいてEGRガス流量MEGR を推定
し、このEGRガス流量MEGR と目標筒内充填空気量M
etg とを用いて次式によりEGR補正係数fEGR を算出
する。 fEGR =1+MEGR /Metg
【0090】そして、次のステップ104で、パージ率
と吸気圧力Pm に基づいてエバポガスパージ流量Mpurg
を推定し、このエバポガスパージ流量Mpurgと目標筒内
充填空気量Metg を用いて次式によりエバポガスパージ
補正係数fpurgを算出する。 fpurg=1+Mpurg/Metg 更に、ステップ105で、大気圧センサ46で検出した
大気圧Po を用いて、前述した(6)式により大気圧補
正係数fPoを算出する。
【0091】この後、ステップ106に進み、EGR補
正係数fEGR 、エバポガスパージ補正係数fpurg、大気
圧補正係数fPoを、基本目標吸気圧力Pmbase に乗算し
て目標吸気圧力Pmtg を求める。 Pmtg =Pmbase ×fEGR ×fpurg×fPo
【0092】そして、次のステップ107で、吸気圧力
センサ18で検出した吸気圧力Pmが所定の目標吸気圧
力下限値Pmlimit以下であるか否かを判定する。この目
標吸気圧力下限値Pmlimitは、吸気圧力Pm の極端な低
下によって引き起こされる筒内のエンジンオイルの吸い
上げや空気量不足(燃焼状態の悪化)を防止できるよう
に設定されている。この目標吸気圧力下限値Pmlimit
は、予め実験やシミュレーション等で設定した固定値と
したり、或は、目標筒内充填空気量Metg 等の運転条件
に応じてマップ等により設定するようにしても良い。
【0093】もし、上記ステップステップ107で、実
吸気圧力Pm が目標吸気圧力下限値Pmlimit以下と判定
されれば、ステップ108に進み、目標吸気圧力下限値
Pmlimitを最終的な目標吸気圧力Pmtg として設定す
る。 Pmtg =Pmlimit
【0094】この後、ステップ109に進み、目標吸気
圧力下限値Pmlimitに対応する目標筒内充填空気量下限
値Metglimitを算出し、次のステップ110で、この目
標筒内充填空気量下限値Metglimitを目標筒内充填空気
量Metg として設定する。 Metg =Metglimit
【0095】これに対し、上記ステップ107で、実吸
気圧力Pm が所定の目標吸気圧力下限値Pmlimitよりも
高いと判定された場合は、前述したステップ101,1
06で算出した目標筒内充填空気量Metg と目標吸気圧
力Pmtg をそのまま用いる。
【0096】以上のようにして目標筒内充填空気量Met
g と目標吸気圧力Pmtg を決定した後、ステップ111
に進み、エバポガスパージ流量Mpurgによって目標筒内
充填空気量Metg を補正して最終的な目標筒内充填空気
量Metg を求める。 Metg =Metg −Mpurg
【0097】この後、ステップ112に進み、前述した
逆吸気マニホールドモデルを用いて目標筒内充填空気量
Metg を位相進み補償して目標スロットル通過空気量M
thtgを算出する。
【0098】そして、次のステップ113で、前述した
逆スロットルモデルのスロットル通過空気流量特性値f
(Thr)を、目標スロットル通過空気量Mthtg、大気圧
Po、外気温度To 、圧力特性値Φo を用いて次式によ
り算出する。
【0099】
【数15】
【0100】この際、圧力特性値Φo は、Pmtg /Po
をパラメータとするマップ等により算出すれば良い。こ
の後、ステップ114に進み、スロットル通過空気流量
特性値f(Thr)に応じてマップ等から目標スロットル
開度Thrcom を算出する。この後、ステップ115に進
み、この目標スロットル開度Thrcom に応じた制御信号
をモータ14に出力して、スロットル開度を目標スロッ
トル開度Thrcom に一致させるように制御する。
【0101】以上説明した本実施形態では、目標吸気圧
力と目標筒内充填空気量とに基づいて目標スロットル開
度を演算するため、従来のように目標筒内充填空気量の
みから目標スロットル開度を演算する場合と比較して筒
内充填空気量の制御精度を向上することができる。しか
も、目標筒内充填空気量とエンジン回転速度とに基づい
て演算した基本目標吸気圧力を、吸気圧力の変動要因と
なる所定のパラメータ(例えばEGRガス流量、エバポ
ガスパージ流量、大気圧)に応じて補正して目標吸気圧
力を求めるようにしたので、当該パラメータによる影響
を排除した目標スロットル開度を演算することができ、
当該パラメータによって吸気圧力が変動する運転条件下
でも、目標筒内充填空気量を満たす精密なスロットル制
御が可能となる。
【0102】更に、本実施形態では、要求図示トルク等
に基づいて演算した目標筒内充填空気量を筒内充填空気
量の変動要因となる所定のパラメータ(例えばエバポガ
スパージ流量)に応じて補正し、補正後の目標筒内充填
空気量と目標吸気圧力とに基づいて目標スロットル開度
を演算するようにしたので、目標筒内充填空気量につい
ても、目標吸気圧力と同じく、変動要因の影響を排除す
ることができる。
【0103】また、本実施形態では、吸気圧力(吸気マ
ニホールド圧力)が所定の目標吸気圧力下限値以下にな
ったときに、目標吸気圧力を目標吸気圧力下限値に設定
し、且つ、目標筒内充填空気量を目標吸気圧力下限値に
対応する目標筒内充填空気量下限値に設定するようにし
たので、例えば、下り坂走行時や高速走行の減速時等の
ように、エンジン高回転時に要求図示トルクが小さくな
るような運転条件下でも、吸気圧力の極端な低下を回避
することができ、筒内のエンジンオイルが吸気マニホー
ルド内に吸い上げられたり、筒内充填空気量が不足して
燃焼状態が不安定になる等の不具合を未然に防止でき
る。
【0104】更に、本実施形態では、スロットル開度の
変化(スロットル通過空気量の変化)が実際の筒内充填
空気量の変化として現れるまでの遅れを考慮して、その
遅れ分だけ目標筒内充填空気量を位相進み補償するよう
にしたので、吸気系の遅れ要素の影響を排除して筒内充
填空気量の制御精度を向上することができる。
【0105】尚、本実施形態では、可変バルブタイミン
グ機構、EGRシステム、エバポパージシステムを全て
備えているが、これらのうちの1つ又は2つのシステム
が無いエンジンにも本発明を適用して実施できる。
【0106】その他、本発明は、筒内噴射式エンジンに
限定されず、電子スロットルシステムを搭載した吸気ポ
ート噴射式エンジンにも適用して実施できる等、種々変
更して実施できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す筒内噴射式エンジン
制御システム全体の概略構成図
【図2】筒内噴射式エンジンのトルクディマンド制御の
概要を説明する機能ブロック図
【図3】(a)は均質燃焼モード制御手段の機能を説明
するブロック図、(b)は成層燃焼モード制御手段の機
能を説明する機能ブロック図
【図4】均質燃焼モード制御手段の機能のうち、スロッ
トル制御に関する機能の概要を示した機能ブロック図
【図5】スロットル制御に関する機能の具体例を示した
機能ブロック図(その1)
【図6】スロットル制御に関する機能の具体例を示した
機能ブロック図(その2)
【図7】基本目標吸気圧力Pmbase の演算方法を説明す
る機能ブロック図
【図8】大気圧補正係数fPoの演算方法を説明する機能
ブロック図
【図9】吸気系モデルとその逆モデルとの関係を説明す
る図
【図10】スロットルモデルの概要を説明する機能ブロ
ック図
【図11】吸気系モデルの逆モデル(目標スロットル開
度演算モデル)の概要を説明する機能ブロック図
【図12】スロットル制御プログラムの処理の流れを示
すフローチャート(その1)
【図13】スロットル制御プログラムの処理の流れを示
すフローチャート(その2)
【符号の説明】
11…筒内噴射式エンジン(内燃機関)、12…吸気
管、13…エアフローメータ、14…モータ(スロット
ルアクチュエータ)、15…スロットルバルブ、16…
ECU(目標筒内充填空気量演算手段,基本目標吸気圧
力演算手段,吸気圧力補正手段,目標筒内充填空気量補
正手段,目標スロットル開度演算手段,下限値設定手
段,位相進み補償手段)、17…サージタンク、18…
吸気圧力センサ(吸気圧力検出手段)、19…吸気マニ
ホールド、21…燃料噴射弁、22…燃料タンク、25
…点火プラグ、30…可変バルブタイミング機構、33
…クランク軸、34…外部負荷、36…排気管、40…
EGRバルブ、41…アクセルセンサ、43…キャニス
タ、44…パージ制御弁、46…大気圧センサ、51…
要求図示トルク演算手段、52…燃焼モード切換手段、
53…均質燃焼モード制御手段、54…成層燃焼モード
制御手段、59…EGRガス流量推定手段、60…エバ
ポガスパージ流量推定手段、61…目標筒内充填空気量
演算手段、62…基本目標吸気圧力演算手段、63…補
正手段(吸気圧力補正手段,目標筒内充填空気量補正手
段)、64…目標吸気圧力下限値設定手段、65…目標
筒内充填空気量下限値設定手段、66…最終目標吸気圧
力選択手段、67…最終目標筒内充填空気量選択手段、
68…目標スロットル開度演算手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 41/02 301 F02D 41/02 301E 301J 41/08 310 41/08 310 43/00 301 43/00 301K 301Z 45/00 364 45/00 364A 364D 364G Fターム(参考) 3G065 CA22 DA05 DA06 EA03 FA08 GA01 GA14 GA15 GA41 3G084 AA04 BA05 BA11 BA13 BA17 BA20 BA23 BA24 BA27 BA35 CA06 DA04 FA01 FA07 FA10 FA33 FA37 3G092 AA06 AA09 AA11 AA17 AA19 DA01 DA02 DA08 DC03 DC09 DE19 DG08 EA11 FA06 GA13 GB06 HA01Z HA05Z HA06X HA13Z HB10Z HD07Z HE01Z HF01Z HF03Z HF08Z HG02Z 3G301 HA04 HA13 HA14 HA16 HA19 KA07 KA16 KB07 LA03 LA07 MA11 NA06 NC04 NE17 NE19 PA01Z PA07A PA09Z PA11A PA11Z PB09Z PD15Z PE01Z PE10Z PF03Z PF12Z PF13Z PF14Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スロットルバルブを駆動するスロットル
    アクチュエータを備え、運転者が操作したアクセル開度
    等に基づいて内燃機関の燃焼によって発生すべき要求図
    示トルクを演算し、この要求図示トルク等に基づいて目
    標スロットル開度を演算し、この目標スロットル開度に
    基づいて前記スロットルアクチュエータを制御する内燃
    機関の電子スロットル制御装置において、 前記要求図示トルク等に基づいて目標筒内充填空気量を
    演算する目標筒内充填空気量演算手段と、 前記目標筒内充填空気量と機関回転速度とに基づいて基
    本目標吸気圧力を演算する基本目標吸気圧力演算手段
    と、 前記基本目標吸気圧力を吸気圧力の変動要因となる所定
    のパラメータに応じて補正して目標吸気圧力を求める目
    標吸気圧力補正手段と、 前記目標吸気圧力と前記目標筒内充填空気量とに基づい
    て目標スロットル開度を演算する目標スロットル開度演
    算手段とを備えていることを特徴とする内燃機関の電子
    スロットル制御装置。
  2. 【請求項2】 前記目標筒内充填空気量演算手段で演算
    した目標筒内充填空気量を筒内充填空気量の変動要因と
    なる所定のパラメータに応じて補正する目標筒内充填空
    気量補正手段を備え、 前記目標スロットル開度演算手段は、前記目標筒内充填
    空気量補正手段により補正した目標筒内充填空気量と前
    記目標吸気圧力とに基づいて目標スロットル開度を演算
    することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の電子
    スロットル制御装置。
  3. 【請求項3】 前記目標吸気圧力補正手段は、前記吸気
    圧力の変動要因となる所定のパラメータとして少なくと
    も排出ガス環流量及び/又はエバポガスパージ流量を用
    いて前記基本目標吸気圧力を補正し、 前記目標筒内充填空気量補正手段は、前記筒内充填空気
    量の変動要因となる所定のパラメータとして少なくとも
    エバポガスパージ流量を用いて前記目標筒内充填空気量
    を補正することを特徴とする請求項1又は2に記載の内
    燃機関の電子スロットル制御装置。
  4. 【請求項4】 吸気バルブ及び/又は排気バルブのバル
    ブタイミングを可変する可変バルブタイミング機構を備
    え、 前記基本目標吸気圧力演算手段は、前記基本目標吸気圧
    力を演算する際に、前記目標筒内充填空気量と前記機関
    回転速度と前記バルブタイミングとに基づいて基本目標
    吸気圧力を演算することを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれかに記載の内燃機関の電子スロットル制御装置。
  5. 【請求項5】 吸気圧力を検出する吸気圧力検出手段
    と、 前記吸気圧力検出手段で検出した吸気圧力が所定の目標
    吸気圧力下限値以下になったときに、前記目標吸気圧力
    を前記目標吸気圧力下限値に設定し、且つ、前記目標筒
    内充填空気量を前記目標吸気圧力下限値に対応する目標
    筒内充填空気量下限値に設定する下限値設定手段とを備
    えていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに
    記載の内燃機関の電子スロットル制御装置。
  6. 【請求項6】 前記目標スロットル開度演算手段で用い
    る前記目標筒内充填空気量を、スロットル開度の変化が
    実際の筒内充填空気量の変化として現れるまでの遅れを
    考慮してその遅れ分だけ位相進み補償する位相進み補償
    手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至5のい
    ずれかに記載の内燃機関の電子スロットル制御装置。
  7. 【請求項7】 前記基本目標吸気圧力演算手段は、アイ
    ドル時には、前記機関回転速度として目標アイドル回転
    速度を用いて基本目標吸気圧力を演算することを特徴と
    する請求項1乃至6のいずれかに記載の内燃機関の電子
    スロットル制御装置。
  8. 【請求項8】 前記目標スロットル開度演算手段は、ス
    ロットル開度の変化が実際の筒内充填空気量の変化とし
    て現れるまでの吸入空気の挙動をモデル化した吸気系モ
    デルの逆モデルを用いて目標スロットル開度を演算する
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の内
    燃機関の電子スロットル制御装置。
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