JP4940472B2 - アクティブ除振装置及び制振装置 - Google Patents

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本発明は、対象物の振動を低減するために用いられる除振装置や制振装置に関し、特に、対象物の振動を減殺するような制御力を付加するようにしたアクティブタイプのものに係る。
従来より、この種のアクティブタイプの除振装置としては、例えば特許文献1に開示されるように、除振対象物(荷)を基礎に対して空気ばねにより支持するとともに、その除振対象物の振動状態をセンサにより検出し、この検出信号をフィードバックしてコントローラによりアクチュエータを駆動することで、当該除振対象物にその振動を減殺するような制御力を付加するようにしたものが知られている。
このものではアクチュエータとして空気ばね自体を利用するようにしており、その空気ばねに対する空気の給排系にサーボ弁を配設し、これをコントローラにより制御して空気ばねの内圧を変化させることにより、除振対象物に制御力を付加するようにしている。
そうして空気ばねをアクチュエータとして利用した場合は、大きな出力を比較的容易に得られるという利点がある一方で、空気ばねの内圧の制御には応答性という面で難があり、高い応答性を得ようとすれば特別に高速の制御弁等、高価な部品が必要になって、コストアップを招くという問題がある。
この点につき、特許文献2には、構造物等の振動を制御する振動制御装置として、所謂アクティブ・マスダンパーを用いたものが開示されている。アクティブ・マスダンパーは一般に、対象物にばね要素とアクチュエータとを介して可動質量を取り付けて、そのアクチュエータにより可動質量を駆動する反力を、振動を減殺するような制御力として主振動系に作用させるようにしたものである。
そうして対象物に取り付けたマスダンパーは付加振動系になるので、主振動系である対象物の振動を効果的に減殺するためには、その固有振動数を主振動系の固有振動数から離すとともに、できるだけ低くすることが好ましい。そこで、従来例のマスダンパーでは、可動質量の自重を支えるために、ばね要素を或る程度、剛く(即ち、ばね定数を高く)しながら、対象物に対して可動質量の相対変位に比例する制御力をアクチュエータにより加えることで、見かけ上、付加振動系のばね定数が低くなるようにしている。
特許第3372975号公報 特開昭60−60344号公報
ところが、前記従来例のものでは付加振動系となるマスダンパーの固有振動数を低下させて、それを主振動系の固有振動数から離すことはできても、それをなくすことはできないから、マスダンパーの固有振動数付近では共振によって、振動を減殺するための制御が不安定になったり、制御が発振して対象物に大きな力が作用したりする虞れがある。
斯かる点に鑑みて本発明の目的は、対象物にマスダンパーのような制振機構を取り付けて、振動を減殺するようにフィードバック制御する場合に、その制御の仕方に工夫を凝らして不安定化を防止し、ひいては制振・除振性能を向上させることにある。
前記の目的を達成するために本発明の制振機構では、従来までと同じく可動質量を駆動する反力によって所要の制御力を得るとともに、そのためのフィードバック制御において可動質量及びばね要素からなる付加振動系の影響を排除するようにしたものである。
具体的に請求項1の発明は、基礎に対して弾性支持した除振対象物に制振機構を取り付けて、所定方向の振動を減殺するような制御力を付加するようにしたアクティブ除振装置を対象として、前記除振対象物にはその振動状態を検出するための振動センサを配設する一方、前記制振機構は、前記除振対象物にばね要素を介して前記所定方向に移動可能に取り付けられた可動質量と、前記除振対象物に取り付けられて、前記可動質量を前記所定方向に駆動し、その反力を当該除振対象物に作用させるアクチュエータと、を有するものとする。
そして、前記振動センサからの信号により検出される除振対象物の振動状態に基づき、前記可動質量の駆動反力が前記除振対象物の振動を減殺する制御力となるように、前記アクチュエータを制御する制御手段と、前記除振対象物の振動状態のうち、前記可動質量からばね要素を介して付加される力による振動分を無視するように、前記制御手段によるアクチュエータの制御を補正する補正手段と、を備えるものとする。
前記の構成により、除振対象物に取り付けた制振機構から制御力を付加して、振動を減殺するときには、当該除振対象物に配設した振動センサからの信号により、その所定方向の振動状態が検出され、これに応じて制御手段によりアクチュエータが作動されて、可動質量が前記所定方向に駆動され、その反力として適切な制御力がアクチュエータを介して前記除振対象物に作用するようになる。
但し、そうして可動質量が駆動されると、この可動質量及びばね要素からなる付加振動系の固有振動数付近では共振により位相交点でのゲインが高くなって制御(前記制御手段によるアクチュエータの制御)が不安定になる虞れがあり、仮に前記補正手段がないとすれば、ゲインを高くすることができないので、除振性能は低下する懸念がある。
この点、前記の構成では、前記制御手段によるアクチュエータの制御を補正手段により補正して、振動センサからの信号により検出される除振対象物の振動状態のうち、可動質量からばね要素を介して付加される力による振動分を無視するようにしているので、付加振動系の固有振動数付近でも制御が不安定になることはない。つまり、アクチュエータの制御系においては付加振動系があたかも存在しないかのようになり、その付加振動系の共振によって制御が不安定化する虞れはなくなるのである。
前記のように付加振動系の制御への影響をなくすために、補正手段は、前記制御手段による、前記除振対象物の加速度のフィードバック、速度のフィードバック及び変位のフィードバックの少なくとも1つ、又は、除振対象物の振動状態に基づいて制御手段によるLQ制御若しくはH∞制御、により求められるアクチュエータの操作量をuとすれば、この操作量uに基づいて以下の(式A)により操作量uを求めるものとす
Figure 0004940472
但し、Mは除振対象物の質量、Mは可動質量の質量であり、Cは、除振対象物を基礎に対して弾性支持する主振動系の減衰係数、Cは、可動質量の所定方向への移動における減衰係数であって、Kは主振動系のばね定数、Kは制振機構のばね定数である。尚、前記(式A)は、除振対象物に制振機構を取り付けてなる2自由度の振動系を擬似的に1自由度の振動系として取り扱うための変換式であり、詳細については後述する。
請求項2の発明は、基礎に対して弾性支持した除振対象物に制振機構を取り付けて、所定方向の振動を減殺するような制御力を付加するようにしたアクティブ除振装置であって、前記除振対象物にはその振動状態を検出するための振動センサが配設されており、前記制振機構は、前記除振対象物にばね要素を介して前記所定方向に移動可能に取り付けられた可動質量と、前記除振対象物に取り付けられて、前記可動質量を前記所定方向に駆動し、その反力を当該除振対象物に作用させるアクチュエータと、を有し、前記振動センサからの信号により検出される除振対象物の振動状態に応じて、前記可動質量の駆動反力が前記除振対象物の振動を減殺する制御力となるように、前記アクチュエータを制御する制御手段と、前記除振対象物の振動状態のうち、前記可動質量からばね要素を介して付加される力による振動分を無視するように、前記制御手段によるアクチュエータの制御を補正する補正手段と、を備え、前記制御手段による、前記除振対象物の加速度のフィードバック、速度のフィードバック及び変位のフィードバックの少なくとも1つ、又は、前記除振対象物の振動状態に基づいて、前記制御手段によるLQ制御若しくはH∞制御、により求められるアクチュエータの操作量をu とし、前記補正手段は、前記操作量u に基づいて、以下の(式B)により操作量u を求める
Figure 0004940472
但し、Mは可動質量の質量であり、Cは、該可動質量の所定方向への移動における減衰係数であり、Kは制振機構のばね定数である、ことを特徴とする
前記(式A)のM、C、Kは、それぞれ、主振動系の質量、減衰係数、ばね定数であり、除振対象物が製造装置や精密機器であるときには、それらを計測すること自体が面倒なことも多い。そこで、一般的に制振機構の可動質量Mが除振対象物に比べて遙かに小さく、その減衰Cやばね定数Kも小さいことを考慮すれば、前記(式A)を以下のように近似することができる。
= {(M+Cs+K)/M}×u
こうすれば、正確に求めることの難しい除振対象物の質量や減衰係数等を含めず、既知の制振機構の質量、減衰及びばね定数のみによって、操作量uを求めることができる。
ここで、前記のように求められる操作量uの値は、低周波側に向かって相乗的に大きくなるので、実用上はハイパスフィルタを通過させてからアクチュエータに出力するのが好ましい(請求項)。
より好ましいのは、前記制振機構に、可動質量の移動方向における位置を検出するための位置センサを配設し、その可動質量の位置を加味してアクチュエータの操作量を求めるようにすることである(請求項)。すなわち、例えば可動質量を中立位置からの変位量に応じて駆動するようにすれば、それにより付加振動系の見かけのばね定数を低下させることができるから、自ずと付加振動系の影響が小さくなるとともに、該付加振動系の固有振動数を主振動系の固有振動数から離す上でも有利になる。
見方を変えれば、本発明は、除振乃至制振対象物に取り付けて所定方向の振動を減殺するような制御力を付加するようにした制振装置であって、前記対象物の振動状態を検出するための振動センサと、前記対象物にばね要素を介して前記所定方向に移動可能に取り付けられた可動質量と、前記対象物に取り付けられて前記可動質量を前記所定方向に駆動し、その反力を当該対象物に作用させるアクチュエータと、前記振動センサからの信号により検出される対象物の振動状態に基づき、前記可動質量の駆動反力が前記対象物の振動を減殺する制御力となるように前記アクチュエータを制御する制御手段と、前記対象物の振動状態のうち、前記可動質量からばね要素を介して付加される力による振動分を無視するように、前記制御手段によるアクチュエータの制御を補正する補正手段と、を備え、前記制御手段による、前記除振対象物の加速度のフィードバック、速度のフィードバック及び変位のフィードバックの少なくとも1つ、又は、前記除振対象物の振動状態に基づいて、前記制御手段によるLQ制御若しくはH∞制御、により求められるアクチュエータの操作量をu とし、前記補正手段は、前記操作量u に基づいて、以下の(式A)により操作量u を求める
Figure 0004940472
但し、M は除振対象物の質量、M は可動質量の質量であり、C は、除振対象物を基礎に対して弾性支持する主振動系の減衰係数、C は、前記可動質量の所定方向への移動における減衰係数であって、K は前記主振動系のばね定数、K は制振機構のばね定数である、ことを特徴とするものである(請求項)。
また、除振乃至制振対象物に取り付けて所定方向の振動を減殺するような制御力を付加するようにした制振装置であって、前記対象物の振動状態を検出するための振動センサと、前記対象物にばね要素を介して前記所定方向に移動可能に取り付けられた可動質量と、前記対象物に取り付けられて、前記可動質量を前記所定方向に駆動し、その反力を当該対象物に作用させるアクチュエータと、前記振動センサからの信号により検出される対象物の振動状態に基づき、前記可動質量の駆動反力が前記対象物の振動を減殺する制御力となるように、前記アクチュエータを制御する制御手段と、前記対象物の振動状態のうち、前記可動質量からばね要素を介して付加される力による振動分を無視するように、前記制御手段によるアクチュエータの制御を補正する補正手段と、を備え、前記制御手段による、前記除振対象物の加速度のフィードバック、速度のフィードバック及び変位のフィードバックの少なくとも1つ、又は、前記除振対象物の振動状態に基づいて、前記制御手段によるLQ制御若しくはH∞制御、により求められるアクチュエータの操作量をu とし、前記補正手段は、前記操作量u に基づいて、以下の(式B)により操作量u を求める
Figure 0004940472
但し、Mは可動質量の質量であり、Cは、該可動質量の所定方向への移動における減衰係数であり、Kは制振機構のばね定数である、ことを特徴とするものである(請求項6)。
以上、説明したように、本発明に係るアクティブ除振装置等によると、対象物にマスダンパーのような制振機構を取り付け、アクチュエータにより可動質量を駆動する反力として、振動を減殺するような制御力を得る場合に、上述の(式A)(式B)等を用いてアクチュエータの操作量を求めることにより、マスダンパーの構成する付加振動系がフィードバック制御に与える影響を実質的になくすことができ、その付加振動系の共振等による制御の不安定化を防止し、ひいては制振・除振性能を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1には、本発明に係るアクティブ除振装置の一実施形態である精密除振台Aの構成を模式的に示す。この除振台Aは、例えば半導体関連の製造装置、試験機器や電子顕微鏡、レーザ顕微鏡等の精密計測機器のように、振動の影響を受けやすい精密な機器Dを搭載して、それらを床の振動からできるだけ絶縁した状態で設置するためのものである。
図示の除振台Aは、前記のような機器Dの搭載される定盤1を通常は3個(4個以上でもよい)の空気ばね2,2,…(図には2つのみ示す)によって弾性的に支持するものであり、その定盤1及び搭載機器Dが除振対象物となる。また、図示の除振台A自体は所謂パッシブタイプのもので、図示は省略するが、各空気ばね2には高圧空気を供給又は排気するための空気圧回路が接続されて、レベリングバルブ等の作動により定盤1の高さを概略一定に維持するようになっている。
この実施形態では、機器Dの上部に制振ユニット3(制振装置)を取り付けて、これにより付加する制御力によって機器Dの上下方向の振動を減殺するようにしており、この制御ユニット3を含めた精密除振台A全体としては簡易的なアクティブタイプの除振装置を構成する。制振ユニット3は一般にアクティブ・マスダンパーと呼ばれるもので、機器Dに固定したケース30内の可動質量33をリニアモータ32により駆動し、その反力をケース30を介して機器Dに付加するものである。
−制振ユニット−
以下に、制振ユニット3の構造について説明する。図1には実際よりも大きく示すが、この実施形態の制振ユニット3は、円筒状ケース30の基端(図の下端)に例えば矩形状の基板30aが配設されて、その4隅を機器Dの上部に締結される一方、ケース30の先端(上端)には円板状の蓋部材30bが取り付けられている。ケース30の周壁部分は、基端側の概略半分である基半部材30cと、残りの部分のうちの先端側を構成する先端部材30dと、それらの中間の中間部材30eとに3分割されている。
また、ケース30の内部は2つの区画壁30f,30gによって中心軸線Zの方向に概略3等分されており、図では下側の区画壁30fと基板30aとの間に加速度センサ31が収容されている。この加速度センサ31は、基板30aに固定されて、機器Dの上下方向の振動による加速度z″を検出する。
また、前記2つの区画壁30f,30gの間にはリニアモータ32が収容されている。このリニアモータ32のケースは区画壁30gに固設され、この区画壁30gに形成された貫通穴にロッドが挿通されて、ケース30の中心軸線Zに沿って反対側に、即ち区画壁30gと蓋部材30bとの間の空間にまで延びている。
そうしてリニアモータ32のロッドが突出する空間には、可動質量33が収容されて、2枚の板ばね34,34によりケース30に対して軸線Z方向(この実施形態では上下方向)に移動可能に保持されている。可動質量33は、略円筒状の本体部とそれを貫通する軸部とからなり、この軸部の両端がそれぞれ板ばね34,34の中心部に貫通状態で固定されるとともに、特に区画壁30gに近い方(図の下方)では可動質量33の軸端がリニアモータ32のロッドの先端に連結されている。
尚、板ばね34は、詳細は図示しないが円盤状をなし、中心部及び外周部の所定範囲を除いた径方向の中間部位に複数の貫通溝が形成されたものである。板ばね34の外周部は基半部材30cや中間部材30e、先端部材30dに挟持されてケース30に連結される一方、その中心部には、前記のように可動質量33の軸部が嵌挿状態で固定される中心孔が形成されている。
−制振ユニットの制御−
次に、制振ユニット3の制御について具体的に説明する。この実施形態では制振ユニット3の作動、即ちリニアモータ32の制御による可動質量33の駆動がコントローラ4によって行われる。コントローラ4は、図1に模式的に示すように、制振ユニット3の加速度センサ31からの信号を受けてリニアモータ32を作動させ、可動質量33を駆動する反力として機器Dの振動を減殺するような制御力を得るための基本制御部4a(制御手段)と、制振ユニット3の構成する付加振動系の共振による制御の不安定化を防止するための補正制御部4b(補正手段)と、を備えている。
図2に一例を示すように、基本制御部4aは、加速度センサ31からの信号、即ち除振対象物の加速度z″をフィードバックし、これを2回積分して得られる変位zに対しゲインB1を乗算するとともに、加速度z″を1回積分した速度z′にゲインB2を乗算し、また、加速度z″に制御ゲインB3を乗算した上で、それらを合算してフィードバック操作量uを求める。この操作量uが、可動質量33の駆動反力として機器Dの振動を減殺するような制御力を発生させるためのものである。
前記の制御演算においては速度z′のフィードバックが基本であり、これは制振ユニット3によって主振動系に減衰を付加するという意味を持つ。制振ユニット3を付加することによって除振台Aは2自由度の振動系になるが、速度z′のフィードバック制御によって減衰が加わり、共振倍率が低下するので、図3に実線のグラフaで示すように主振動系の共振(図例では10Hz付近)を抑えることができる。
尚、図示のグラフaはシミュレーションによるものであり、振動伝達率を実測したものではない。また、破線のグラフbは、制振ユニット3を付加しない所謂パッシブの状態を示している。図示は省略するが、加速度z″のフィードバックによって高周波側の性能を向上でき、変位zのフィードバックによって低周波側の性能を向上できる。
図示の実線のグラフaでは、1〜3Hzくらいに可動質量33の共振による影響が現れており、これは、機器Dに実際に付加される力としてはあまり大きくはならないものの、この力によって生じる振動が加速度センサ31により検出されてフィードバックされると、共振点(固有振動数)付近では位相交点が生じて制御(前記した基本制御部4aによるリニアモータ32の制御)が不安定になる虞れがあるから、仮想線のグラフcのような特性とするのが望ましい。
そこで、この実施形態では、前記のように基本制御部4aによって求めた操作量uを補正制御部4bにより補正することで、加速度センサ31により検出される機器Dの上下方向加速度z″(振動状態)のうち、制振ユニット3の可動質量33から板ばね34を介して付加される力による振動分を無視して、リニアモータ32を制御するようにしたものである。
詳しくは、まず、前記のような2自由度の振動系は、一般的に図4(a)のようなモデルで表される。同図において、Mは除振対象物(D,1)の質量、Mは可動質量33の質量であり、Cは、除振対象物を基礎に対して弾性支持する主振動系の減衰係数、Cは、可動質量33の移動に対する減衰係数であって、Kは主振動系のばね定数、Kは2枚の板ばね34,34によって構成される制振機構のばね定数である。尚、リニアモータ32から可動質量33への駆動力をFとすれば、その反力は−Fとなる。
そして、図示の如き2自由度系の運動方程式は、以下の式(1)、(2)のようになり、
Figure 0004940472
両式にラプラス演算子sを導入した上で、変数zを消去して整理すると、以下の式(3)が得られる。
Figure 0004940472
ここで、加速度センサ31からの入力をuとし、速度z′のフードバックゲイン(図2のゲインB2)をGとすると、リニアモータ32の駆動力Fは、 F = uG/s となり、基本制御部4aによってリニアモータ32を制御するフィードバックループの開ループ伝達関数L(s)は、以下の式(4)として表される。
Figure 0004940472
前記式(4)からフィードバック制御の周波数応答を求めると、図5のようなグラフが得られる。同図によれば、主振動系及び付加振動系に対応して、10Hz付近、1Hz付近にそれぞれ共振点(固有振動数)のあることが分かる。従って、付加振動系の固有振動数を主振動系から大きく離したとしても、フィードバックの位相交点(ー180°)で付加振動系の共振によりゲインが高いので、制御が不安定になる虞れがある。
この点、この実施形態では、前記のように補正制御部4bによってリニアモータ32への操作量uを補正する。図2に示すように、補正制御部4bは主にデジタルフィルタによって構成され、基本制御部4aからの信号(操作量u)を入力して、以下の関係式(5)を満たすような操作量uを演算し、これを2次のハイパスフィルタを通過させた後に、リニアモータ32へ出力する。
Figure 0004940472
前記式(5)において、Mは可動質量33の質量、Cは制振ユニット3における可動質量33の移動に対する減衰係数、Kは板ばね34,34によるばね定数である。換言すれば、補正制御部4bのデジタルフィルタは、前記式(5)と等価なものとなるように設定したものであり、これには例えば従来周知のZ変換の手法を適用すればよい。尚、補正制御部4bをアナログ回路にて構成することも可能である。
ここで、前記式(5)は、制振ユニット3が付加されて2自由度系となった除振台Aを擬似的に1自由度の振動系とみなして、前記のフィードバックループを構成するための変換式であり、以下のようにして導かれる。すなわち、2自由度の振動系となる除振台Aは、上述の如く図4(a)のモデルで表され、基本制御部4aによるフィードバック制御の開ループ伝達関数は、前記式(4)のように表される。
一方、一般的な1自由度の振動系のモデルは、図4(b)に示すようになり、そのフィードバック制御の開ループ伝達関数L(s)は、以下の式(6)のように表される。
Figure 0004940472
前記式(4)により表される2自由度系の開ループ伝達関数を、前記式(6)のような1自由度系のものに置き換えるためには、式(6)のM、C、KをそれぞれM、C、Kとし、これを式(4)で除算して以下のような変換式(式A)を求めた上で、この変換式(式A)に相当する制御要素をフィードバックループの途中に挿入すればよいと考えられる。
Figure 0004940472
前記の変換式(式A)は、主振動系の質量M、減衰係数C、ばね定数Kを含んでおり、それらは機器Dの種類によって変化する。また、機器Dが例えば半導体関連の製造装置や精密機器であると、それらの係数を計測すること自体、難しいことも多い。そこで、一般に制振ユニット3の可動質量33の大きさ(質量M)が機器Dや定盤1に比べて遙かに小さく、その減衰定数Cやばね定数Kも相対的に小さいことを考慮すれば、前記変換式(式A)を前記式(5)のように近似することができる。
こうして近似した式(5)には、機器Dの質量等が含まれず、既知の制振ユニット3の質量M(可動質量33の質量)、減衰C及びばね定数Kのみによって操作量uが求められるから、設置や調整等の面倒な作業が不用になり、実用性が高い。
そして、前記変換式(5)と等価なデジタルフィルタが補正制御部4bに備えられ、振動制御のフィードバックループの途中に挿入されることで、制振ユニット3の可動質量33及び板ばね34からなる付加振動系の影響がキャンセルされ、開ループ伝達関数は、図6のグラフに示すように可動質量33の共振点がないものとなる。これは、加速度センサ31からの信号に基づくフィードバック制御において、可動質量33から板ばね34,34を介して付加される力による機器Dの振動分を無視している、ということができる。
尚、前記の変換式(式A)や式(5)から分かるように、操作量uの値は、低周波側に向かって相乗的に大きくなるものなので、ハイパスフィルタを通過させることによって実用性が担保される。前記図6のグラフは、補正制御部4bにおいて信号をハイパスフィルタを通過させた後にリニアモータ32へ出力させたものである。図6では制御ゲインが高くても位相交点である1Hz付近のゲインは低く抑えられており、安定である。
したがって、この実施形態に係る除振台Aによると、まず、定盤1に搭載した機器Dの振動(一例として上下方向の加速度z″)が制振ユニット3の加速度センサ31により検出され、この加速度センサ31からの信号を受けたコントローラ4の基本制御部4aにより、加速度z″、速度z′及び変位zに基づいてリニアモータ32の操作量uが求められる。この操作量uは、リニアモータ32の作動により可動質量33を上下方向に駆動する反力として、前記のように検出された機器Dの上下方向の振動を減殺するような制御力を得るためのものである。
そして、そのような操作量uがコントローラ4の補正制御部4bにより補正され、可動質量33及び板ばね34,34で構成される付加振動系の影響が取り除かれて、操作量uが求められる。この操作量uの信号はハイパスフィルタを介してリニアモータ32に出力され、これを受けたリニアモータ32の作動により可動質量33が上下方向に駆動されて、その反力がリニアモータ32及びケース30を介して機器Dに付加されるようになる。
こうして付加される力によって機器Dの現在の振動が減殺されることになるが、そのためのリニアモータ32のフィードバック制御においては前記のように付加振動系の影響が取り除かれており、その共振による機器Dの振動分は無視されることになるから、付加振動系の固有振動数付近でも制御が不安定化することはない。このようなフィードバック制御の除振性能をシミュレーションすると、前記図3の仮想線のグラフcのようになる。
また、この実施形態では、制振機構に加速度センサ31も一体化してユニットとして構成しており、この制振ユニット3を機器Dに取り付けるだけで、所謂パッシブタイプの除振台にアクティブタイプの除振機能を付加することができる。よって、制振ユニット3を、機器Dにおいて特に振幅の大きくなり易い部位や振動の影響を受けやすい部位に取り付けることで、高い効果を容易に得ることができる。
−他の実施形態−
尚、本発明に斯かる除振台Aや制振ユニット3の構成は、前記した実施形態のものには限定されず、それ以外の種々の構成も包含する。すなわち、例えば前記実施形態では、制振機構を加速度センサ31と共にケース30に収容して、一体の制振ユニット3を構成しているが、これに限らず、加速度センサ31やリニアモータ32をそれぞれ機器Dに直接、配設することもできる。また、加速度センサ31に代えて例えば速度センサや変位センサを用いることもできるし、リニアモータ32以外に例えばサーボ弁で内圧を制御する空気ばねや圧電素子等のアクチュエータを用いることもできる。
また、制振ユニット3において可動質量33をケース30に連結する板ばね34に代えて、例えば、金属或いは樹脂製の環状部材と環状のゴム部材とを径方向に交互に積層してなる積層弾性体を用いることもできるし、磁気ベアリングやエアベアリング等を利用することもできる。
また、制振ユニット3を図1のように上下方向に向けて配置する必要はなく、その長手方向、即ち制振方向を水平方向としてもよいし、斜めにすることもできる。
さらに、前記実施形態の制御ユニット3では、除振対象物(定盤1及び機器D)の加速度z″をフィードバックして、可動質量33の駆動制御を行うようにしているが、これに限るものではなく、例えば基礎側に配設した床上加速度センサからの信号に基づく除振フィードフォワード制御を付加したり、制振ユニット3に配置した位置センサからの信号に基づくフィードバック制御を付加したりすることもできる。
すなわち、床上加速度センサからの信号に基づいて、空気ばね2を介し除振対象に伝達される振動を減殺するような制御力が発生するように、リニアモータ32によって可動質量33を駆動すれば、除振性能をより一層、高めることができる。
また、制振ユニット3のケース30に配設した位置センサによって可動質量33の位置(軸線Z方向の位置)を検出し、例えば中立位置からの変位量に応じて駆動力を変更するようにすれば、制振ユニット3の振動系(付加振動系)のばね定数を見かけ上、低下させることができる。こうすれば、付加振動系の影響が小さくなるとともに、該付加振動系の固有振動数を主振動系の固有振動数から離す上でも有利になる。
また、前記のようなフィードバック制御は、前記実施形態に例示した所謂古典制御の手法によるものに限らず、例えばLQ制御やH∞制御等、現代制御の手法によっても実現可能である。
加えて、前記実施形態では、定盤1を空気ばね2,2,…により支持するようにした除振台Aを例示しているが、その空気ばね2に代えて空気以外の気体を封入した気体ばねを用いることもできるし、コイルばね等、気体ばね以外のばね要素を用いることもできる。さらには、そうして除振台を用いて設置された機器Dだけでなく、より簡易な手法で設置された機器に制振ユニット3を取り付けて、その振動を抑えることもできる。
以上、説明したように、本発明に係るアクティブ除振装置等によると、制振機構によって対象物に所要の制御力を加えるためのフィードバック制御が不安定にならず、除振性能が向上するので、特に精密機器を対象とする場合に好適である。
除振台に制振機構を適用した概略構成を示す図である。 制振ユニットの制御のブロック図である。 フィードバック制御による振動伝達率の変化を示す特性図である。 振動系のモデルの模式図であり、(a)は2自由度系を、(b)は1自由度系を示す。 基本制御部による基本的なフィードバック制御の開ループ伝達関数を示すグラフ図である。 補正制御部も加えた場合の図5相当図である。
A 除振台(アクティブ除振装置)
D 機器(除振対象物)
1 定盤(除振対象物)
3 制振ユニット(制振機構)
31 加速度センサ(振動センサ)
32 リニアモータ(アクチュエータ)
33 可動質量
34 板ばね(ばね要素)
4 コントローラ
4a 基本制御部(制御手段)
4b 補正制御部(補正手段)

Claims (6)

  1. 基礎に対して弾性支持した除振対象物に制振機構を取り付けて、所定方向の振動を減殺するような制御力を付加するようにしたアクティブ除振装置であって、
    前記除振対象物にはその振動状態を検出するための振動センサが配設されており、
    前記制振機構は、前記除振対象物にばね要素を介して前記所定方向に移動可能に取り付けられた可動質量と、前記除振対象物に取り付けられて、前記可動質量を前記所定方向に駆動し、その反力を当該除振対象物に作用させるアクチュエータと、を有し、
    前記振動センサからの信号により検出される除振対象物の振動状態に応じて、前記可動質量の駆動反力が前記除振対象物の振動を減殺する制御力となるように、前記アクチュエータを制御する制御手段と、
    前記除振対象物の振動状態のうち、前記可動質量からばね要素を介して付加される力による振動分を無視するように、前記制御手段によるアクチュエータの制御を補正する補正手段と、を備え
    前記制御手段による、前記除振対象物の加速度のフィードバック、速度のフィードバック及び変位のフィードバックの少なくとも1つ、又は、前記除振対象物の振動状態に基づいて、前記制御手段によるLQ制御若しくはH∞制御、により求められるアクチュエータの操作量をu とし、
    前記補正手段は、前記操作量u に基づいて、以下の(式A)により操作量u を求める
    Figure 0004940472
    但し、M は除振対象物の質量、M は可動質量の質量であり、C は、除振対象物を基礎に対して弾性支持する主振動系の減衰係数、C は、前記可動質量の所定方向への移動における減衰係数であって、K は前記主振動系のばね定数、K は制振機構のばね定数である、ことを特徴とするアクティブ除振装置。
  2. 基礎に対して弾性支持した除振対象物に制振機構を取り付けて、所定方向の振動を減殺するような制御力を付加するようにしたアクティブ除振装置であって、
    前記除振対象物にはその振動状態を検出するための振動センサが配設されており、
    前記制振機構は、前記除振対象物にばね要素を介して前記所定方向に移動可能に取り付けられた可動質量と、前記除振対象物に取り付けられて、前記可動質量を前記所定方向に駆動し、その反力を当該除振対象物に作用させるアクチュエータと、を有し、
    前記振動センサからの信号により検出される除振対象物の振動状態に応じて、前記可動質量の駆動反力が前記除振対象物の振動を減殺する制御力となるように、前記アクチュエータを制御する制御手段と、
    前記除振対象物の振動状態のうち、前記可動質量からばね要素を介して付加される力による振動分を無視するように、前記制御手段によるアクチュエータの制御を補正する補正手段と、を備え、
    前記制御手段による、前記除振対象物の加速度のフィードバック、速度のフィードバック及び変位のフィードバックの少なくとも1つ、又は、前記除振対象物の振動状態に基づいて、前記制御手段によるLQ制御若しくはH∞制御、により求められるアクチュエータの操作量をuとし、
    前記補正手段は、前記操作量uに基づいて、以下の(式B)により操作量uを求める
    Figure 0004940472
    但し、Mは可動質量の質量であり、Cは、該可動質量の所定方向への移動における減衰係数であり、Kは制振機構のばね定数である、ことを特徴とするアクティブ除振装置。
  3. 補正手段は制御信号を、ハイパスフィルタを通過させてアクチュエータに出力する、請求項又はのいずれかに記載のアクティブ除振装置。
  4. 制振機構には、可動質量の移動方向における位置を検出するための位置センサが配設され、
    制御手段は、前記位置センサからの信号を受けて、前記可動質量の位置を加味してアクチュエータの操作量を求めるように構成されている、請求項1〜のいずれか1つに記載のアクティブ除振装置。
  5. 対象物に取り付けて所定方向の振動を減殺するような制御力を付加するようにした制振装置であって、
    前記対象物の振動状態を検出するための振動センサと、
    前記対象物にばね要素を介して前記所定方向に移動可能に取り付けられた可動質量と、 前記対象物に取り付けられて、前記可動質量を前記所定方向に駆動し、その反力を当該対象物に作用させるアクチュエータと、
    前記振動センサからの信号により検出される対象物の振動状態に基づき、前記可動質量の駆動反力が前記対象物の振動を減殺する制御力となるように、前記アクチュエータを制御する制御手段と、
    前記対象物の振動状態のうち、前記可動質量からばね要素を介して付加される力による振動分を無視するように、前記制御手段によるアクチュエータの制御を補正する補正手段と、を備え
    前記制御手段による、前記除振対象物の加速度のフィードバック、速度のフィードバック及び変位のフィードバックの少なくとも1つ、又は、前記除振対象物の振動状態に基づいて、前記制御手段によるLQ制御若しくはH∞制御、により求められるアクチュエータの操作量をu とし、
    前記補正手段は、前記操作量u に基づいて、以下の(式A)により操作量u を求める
    Figure 0004940472
    但し、M は除振対象物の質量、M は可動質量の質量であり、C は、除振対象物を基礎に対して弾性支持する主振動系の減衰係数、C は、前記可動質量の所定方向への移動における減衰係数であって、K は前記主振動系のばね定数、K は制振機構のばね定数である、ことを特徴とする制振装置。
  6. 対象物に取り付けて所定方向の振動を減殺するような制御力を付加するようにした制振装置であって、
    前記対象物の振動状態を検出するための振動センサと、
    前記対象物にばね要素を介して前記所定方向に移動可能に取り付けられた可動質量と、 前記対象物に取り付けられて、前記可動質量を前記所定方向に駆動し、その反力を当該対象物に作用させるアクチュエータと、
    前記振動センサからの信号により検出される対象物の振動状態に基づき、前記可動質量の駆動反力が前記対象物の振動を減殺する制御力となるように、前記アクチュエータを制御する制御手段と、
    前記対象物の振動状態のうち、前記可動質量からばね要素を介して付加される力による振動分を無視するように、前記制御手段によるアクチュエータの制御を補正する補正手段と、を備え、
    前記制御手段による、前記除振対象物の加速度のフィードバック、速度のフィードバック及び変位のフィードバックの少なくとも1つ、又は、前記除振対象物の振動状態に基づいて、前記制御手段によるLQ制御若しくはH∞制御、により求められるアクチュエータの操作量をu とし、
    前記補正手段は、前記操作量u に基づいて、以下の(式B)により操作量u を求める
    Figure 0004940472
    但し、Mは可動質量の質量であり、Cは、該可動質量の所定方向への移動における減衰係数であり、Kは制振機構のばね定数である、ことを特徴とする制振装置。
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