JP2766723B2 - アクテイブダイナミツクダンパーの制御方法 - Google Patents
アクテイブダイナミツクダンパーの制御方法Info
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- JP2766723B2 JP2766723B2 JP27578190A JP27578190A JP2766723B2 JP 2766723 B2 JP2766723 B2 JP 2766723B2 JP 27578190 A JP27578190 A JP 27578190A JP 27578190 A JP27578190 A JP 27578190A JP 2766723 B2 JP2766723 B2 JP 2766723B2
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- Japan
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- vibration
- dynamic damper
- actuator
- active dynamic
- frequency
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- Vibration Prevention Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は各種構造物の振動抑制を行うアクティブダイ
ナミックダンパーの制御方法に関するものである。
ナミックダンパーの制御方法に関するものである。
構造物の振動を抑制する手段の一つとして、構造物の
振動方向に付加振動体を付設し、上記付加振動体を上記
構造物に対して変位させるときの反作用を利用して上記
構造物の振動を抑制するダイナミックダンパーが知られ
ており、更に、上記付加振動体と上記構造物の間にアク
チュエーターを設けて、計測した上記構造物の振動量に
応じて上記アクチュエーターに制振力を発生させること
により制振効果を高めるアクティブダイナミックダンパ
ーも知られている。
振動方向に付加振動体を付設し、上記付加振動体を上記
構造物に対して変位させるときの反作用を利用して上記
構造物の振動を抑制するダイナミックダンパーが知られ
ており、更に、上記付加振動体と上記構造物の間にアク
チュエーターを設けて、計測した上記構造物の振動量に
応じて上記アクチュエーターに制振力を発生させること
により制振効果を高めるアクティブダイナミックダンパ
ーも知られている。
しかしながら、このようなアクティブダイナミックダ
ンパーでは、振動を抑制するためにアクチュエーターを
駆動する必要があり、それに何らかのエネルギを加えて
やれねばならず、このため通常電力料金などの形でラン
ニングコストがかかり、従ってアクチュエーター駆動電
力の省エネルギ化が望まれている。
ンパーでは、振動を抑制するためにアクチュエーターを
駆動する必要があり、それに何らかのエネルギを加えて
やれねばならず、このため通常電力料金などの形でラン
ニングコストがかかり、従ってアクチュエーター駆動電
力の省エネルギ化が望まれている。
ところで、アクチュエーターにより加えられる制振力
がどのように振動抑制に役立つかを検討すると、第2図
線図は構造物に不規則外力が加えられた時の上記構造物
の振動加速度を周波数分析したものであり、横軸は周波
数、縦軸は各周波数における上記構造物の振動加速度
で、上記構造物には通常固有振動数が存在するので、そ
の振動付近での振動が同図点aのように大きくなってい
る。
がどのように振動抑制に役立つかを検討すると、第2図
線図は構造物に不規則外力が加えられた時の上記構造物
の振動加速度を周波数分析したものであり、横軸は周波
数、縦軸は各周波数における上記構造物の振動加速度
で、上記構造物には通常固有振動数が存在するので、そ
の振動付近での振動が同図点aのように大きくなってい
る。
また、第3図線図は上記構造物の振動変位と振動速度
の線形関数により制振力を決定するアクティブダンパー
を付加した場合の、上記構造物の振動加速度の周波数分
析図であり、同図において縦軸,横軸は第2図と同様に
それぞれ上記構造物の振動加速度,周波数である。
の線形関数により制振力を決定するアクティブダンパー
を付加した場合の、上記構造物の振動加速度の周波数分
析図であり、同図において縦軸,横軸は第2図と同様に
それぞれ上記構造物の振動加速度,周波数である。
更に、第4図線図は第3図に示したケースにおけるア
クティブダンパーのアクチュエーターに加えられた制振
力を周波数分析したものであり、同図において、縦軸,
横軸は、それぞれ制振力,周波数である。
クティブダンパーのアクチュエーターに加えられた制振
力を周波数分析したものであり、同図において、縦軸,
横軸は、それぞれ制振力,周波数である。
第2図と第3図を比べてみると、アクティブダンパー
を付加することにより、上記構造物の固有振動数付近の
振動が低減しているが、そのほかの周波数においては振
動の抑制効果が現れていないことが分かる。一方第4図
を見ると、このときアクチュエーターには固有振動数よ
り低い周波数の信号が少なからず加えられているが、あ
る周波数の制振力は、その周波数の構造物振動にしか影
響を与えないので、固有振動数より低い帯域に少なから
ず加えられた制振力は、第3図に示したようにあまり振
動抑制効果がないことが分かる。従がって、固有振動数
付近より低い周波数の制振力は無駄に使われていること
になる。
を付加することにより、上記構造物の固有振動数付近の
振動が低減しているが、そのほかの周波数においては振
動の抑制効果が現れていないことが分かる。一方第4図
を見ると、このときアクチュエーターには固有振動数よ
り低い周波数の信号が少なからず加えられているが、あ
る周波数の制振力は、その周波数の構造物振動にしか影
響を与えないので、固有振動数より低い帯域に少なから
ず加えられた制振力は、第3図に示したようにあまり振
動抑制効果がないことが分かる。従がって、固有振動数
付近より低い周波数の制振力は無駄に使われていること
になる。
本発明は、このような事情に鑑みて提案されたもの
で、アクチュエーター駆動用電力の消費量が少なくて済
む、従って省エネルギに優れたアクティブダイナミック
ダンパーの制御方法を提供することを目的とする。
で、アクチュエーター駆動用電力の消費量が少なくて済
む、従って省エネルギに優れたアクティブダイナミック
ダンパーの制御方法を提供することを目的とする。
そのために、本発明は構造物に付加振動体をとりつけ
上記構造物と上記付加振動体の間に設けたアクチュエー
ターにより制振力を加えることにより上記構造物の振動
を抑制するアクティブダイナミックダンパーにおいて、
制振力指令のうち振動抑制への影響力の小さい構造物振
動固有周波数未満の成分を低域除去フィルターにより除
去することを特徴とする。
上記構造物と上記付加振動体の間に設けたアクチュエー
ターにより制振力を加えることにより上記構造物の振動
を抑制するアクティブダイナミックダンパーにおいて、
制振力指令のうち振動抑制への影響力の小さい構造物振
動固有周波数未満の成分を低域除去フィルターにより除
去することを特徴とする。
低域除去フィルターは、制振力指令のうち、振動抑制
への影響の小さい構造物固有周波数未満の成分を除去す
るので、制振力として消費されるエネルギの総量が小さ
くなるとともに、制振効果にはほとんど影響がないよう
にすることが可能となる。
への影響の小さい構造物固有周波数未満の成分を除去す
るので、制振力として消費されるエネルギの総量が小さ
くなるとともに、制振効果にはほとんど影響がないよう
にすることが可能となる。
本発明の一実施例を図面について説明すると、第1図
系統図において、振動する構造物1は質量2,ばね3,ダン
パー4からなり、質量2に取付ける付加振動体5とし
て、付加ばね6,付加ダンパー7を介して付加質量8を取
付け、また、質量2と付加質量8の間にはアクチュエー
ター9を設置し、制振力を加える。更に、構造物1の変
位と、速度、ならびに付加振動体5の変位と速度は、変
位計10,11,速度計12,13によりそれぞれ計測され、制振
力を決定するために、計測値のそれぞれにゲインを乗じ
て足し合わせるフィードバック機構14をおき、その出力
を低域除去フィルター15に導き、その出力を制振力指令
値としてアクチュエーター9に導く。
系統図において、振動する構造物1は質量2,ばね3,ダン
パー4からなり、質量2に取付ける付加振動体5とし
て、付加ばね6,付加ダンパー7を介して付加質量8を取
付け、また、質量2と付加質量8の間にはアクチュエー
ター9を設置し、制振力を加える。更に、構造物1の変
位と、速度、ならびに付加振動体5の変位と速度は、変
位計10,11,速度計12,13によりそれぞれ計測され、制振
力を決定するために、計測値のそれぞれにゲインを乗じ
て足し合わせるフィードバック機構14をおき、その出力
を低域除去フィルター15に導き、その出力を制振力指令
値としてアクチュエーター9に導く。
このような方法によれば、低域除去フィルターはフィ
ードバック機構の出力信号の中から、制振効果に寄与し
ない成分を除去するので、低域除去フィルターを用いな
い場合に比べてアクチュエーターを駆動するためのエネ
ルギは小さくなるとともに、振動抑制効果にはほとんど
影響がなく、従ってアクティブダイナミックダンパーの
省エネルギが可能となり、経済性が向上する。
ードバック機構の出力信号の中から、制振効果に寄与し
ない成分を除去するので、低域除去フィルターを用いな
い場合に比べてアクチュエーターを駆動するためのエネ
ルギは小さくなるとともに、振動抑制効果にはほとんど
影響がなく、従ってアクティブダイナミックダンパーの
省エネルギが可能となり、経済性が向上する。
要するに本発明によれば、構造物に付加振動体をとり
つけ上記構造物と上記付加振動体の間に設けたアクチュ
エーターにより制振力を加えることにより上記構造物の
振動を抑制するアクティブダイナミックダンパーにおい
て、制振力指令のうち振動抑制への影響力の小さい構造
物振動固有周波数未満の成分を低域除去フィルターによ
り除去することにより、アクチュエーター駆動用電力の
消費量が少なくて済む、従って省エネルギに優れたアク
ティブダイナミックダンパーの制御方法を得るから、本
発明は産業上極めて有益なものである。
つけ上記構造物と上記付加振動体の間に設けたアクチュ
エーターにより制振力を加えることにより上記構造物の
振動を抑制するアクティブダイナミックダンパーにおい
て、制振力指令のうち振動抑制への影響力の小さい構造
物振動固有周波数未満の成分を低域除去フィルターによ
り除去することにより、アクチュエーター駆動用電力の
消費量が少なくて済む、従って省エネルギに優れたアク
ティブダイナミックダンパーの制御方法を得るから、本
発明は産業上極めて有益なものである。
第1図は本発明の一実施例を示す系統図である。 第2図は公知の振動体に不規則外力が加わった場合の振
動体加速度の周波数分析図、第3図は公知の振動体にア
クティブダンパーを付加した場合の振動体加速度の周波
数分析図、第4図は公知のアクティブダンパーのアクチ
ュエーターによる制振力の周波数分析図である。 1…構造物、2…質量、3…ばね、4…ダンパー、5…
付加振動体、6…付加ばね、7…付加ダンパー、8…付
加質量、9…アクチュエーター、10,11…変位計、12,13
…速度計、14…フィードバック機構、15…低域除去フィ
ルター、
動体加速度の周波数分析図、第3図は公知の振動体にア
クティブダンパーを付加した場合の振動体加速度の周波
数分析図、第4図は公知のアクティブダンパーのアクチ
ュエーターによる制振力の周波数分析図である。 1…構造物、2…質量、3…ばね、4…ダンパー、5…
付加振動体、6…付加ばね、7…付加ダンパー、8…付
加質量、9…アクチュエーター、10,11…変位計、12,13
…速度計、14…フィードバック機構、15…低域除去フィ
ルター、
Claims (1)
- 【請求項1】構造物に付加振動体をとりつけ上記構造物
と上記付加振動体の間に設けたアクチュエーターにより
制振力を加えることにより上記構造物の振動を抑制する
アクティブダイナミックダンパーにおいて、制振力指令
のうち振動抑制への影響力の小さい構造物振動固有周波
数未満の成分を低域除去フィルターにより除去すること
を特徴とするアクティブダイナミックダンパーの制御方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27578190A JP2766723B2 (ja) | 1990-10-15 | 1990-10-15 | アクテイブダイナミツクダンパーの制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27578190A JP2766723B2 (ja) | 1990-10-15 | 1990-10-15 | アクテイブダイナミツクダンパーの制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04149711A JPH04149711A (ja) | 1992-05-22 |
JP2766723B2 true JP2766723B2 (ja) | 1998-06-18 |
Family
ID=17560316
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27578190A Expired - Lifetime JP2766723B2 (ja) | 1990-10-15 | 1990-10-15 | アクテイブダイナミツクダンパーの制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2766723B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4802839B2 (ja) * | 2006-04-18 | 2011-10-26 | シンフォニアテクノロジー株式会社 | アクティブ制振装置及びアクティブ制振装置の制御方法 |
JP4940472B2 (ja) * | 2007-06-08 | 2012-05-30 | 倉敷化工株式会社 | アクティブ除振装置及び制振装置 |
JP4855378B2 (ja) * | 2007-12-10 | 2012-01-18 | 株式会社竹中工務店 | 制振装置、制振方法及び制振プログラム |
-
1990
- 1990-10-15 JP JP27578190A patent/JP2766723B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04149711A (ja) | 1992-05-22 |
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